JP2637453B2 - ワイヤカット放電加工装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工装置

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JP2637453B2
JP2637453B2 JP63029090A JP2909088A JP2637453B2 JP 2637453 B2 JP2637453 B2 JP 2637453B2 JP 63029090 A JP63029090 A JP 63029090A JP 2909088 A JP2909088 A JP 2909088A JP 2637453 B2 JP2637453 B2 JP 2637453B2
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lower arm
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arm cover
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雅仁 梅津
浅実 森野
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Erenitsukusu Kk
Amada Co Ltd
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Erenitsukusu Kk
Amada Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はワイヤカット放電加工装置に関し、さらに詳
細には、先端に電極を案内するノズルを備えた下部アー
ムの構造を改良したワイヤカット放電加工装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、例えばワイヤカット放電加工装置の加工方法に
は、大別すると被加工材を加工層の中に溜められた加工
液に浸して加工するディップ方式と呼ばれる加工方法
と、被加工材の上方と下方に設けられたノズルから被加
工材に向って加工液を噴射させて加工するフラッシュ方
式とがある。
前記ディップ方式は、機械本体であるコラムより延伸
し加工槽の側壁を貫通して、被加工材の加工領域に至る
下部アームと、加工液を溜める加工槽とで構成されてい
る。
この方式では、加工作業時に加工槽と下部アームは相
対運動をするため、加工槽内に溜められた加工液が外部
へ漏れないよう、あるいは漏れ量を微量化するために、
下部アームと加工槽間にスライド自在な液漏れ防止用シ
ール部材が設けられているのが一般的である。
(発明が解決しようとする課題) 上述のごときディップ方式にあっては、下部アーム
は、液漏れ防止用シール板との摺動抵抗により加工作業
中に微小変形するという問題が発生した。
このため、上部アームに設けられて電極を案内する上
部ガイドと、下部アームの先端部に装着した下部ガイド
の相対位置に変化を生じ、ワイヤカット放電加工により
形成される被加工材上面の加工軌跡と、被加工材下面の
加工軌跡とに寸法誤差を生ずるという問題点があった。
なお、上述のごとき問題はフラッシュ方式にもあるが、
ディップ方式では顕著に表わされている。
そこでこの発明は、上述した問題に鑑み創案されたも
のであって、下部アームに下部アームカバーを装着し、
この下部アームカバーの外周と加工層の側壁間にシール
部材を設けたことにより、下部アームには摺動抵抗が影
響せず、微小変形を防止し高精度の加工ができるワイヤ
カット放電加工装置の提供を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明のワイヤカット放
電加工装置は、基台(3)の上面一側にコラム(5)を
立設せしめると共に前記基台(3)の上面に前後左右方
向へ移動自在なワークテーブル(7)を設け、このワー
クテーブル(7)上に加工槽(23)を設け、前記コラム
5の前後方向へ貫通して下部アーム(11)を装着せしめ
ると共に下部アーム(11)の前側を前記加工槽(23)の
側壁を貫通して加工槽(23)内に設け、前記下部アーム
(11)の外周に下部アームカバー(25)を装着せしめ、
この下部アームカバー(25)の後端部を前記コラム
(5)における前端部の近傍に設けると共に前記下部ア
ームカバー(25)の後端部を除いた下部アームカバー
(25)の内周面に前記下部アーム(11)に接しないよう
に逃げ穴(31)を形成せしめ、前記加工槽(23)の側壁
と下部アームカバー(25)との間にシール部材(35)を
設けると共に前記下部アームカバー(25)における後端
部の内周にシール部材(33)を環装せしめ、前記コラム
(5)の前後部内に前記下部アーム(11)を固定せしめ
る圧着固定部材(27)を設け、この圧着固定部材(27)
と前記コラム(5)との間に絶縁リング(29)を設けて
なることを特徴とするものである。
(作用) 前述の構成により、加工槽の側壁を貫通した下部アー
ムに下部アームカバーを装着すると共に下部アームカバ
ーの後端部を除いた下部アームカバーの内周面に下部ア
ームに接しないよう逃げ面を形成せしめ、また、下部ア
ームカバーの外周と加工槽の側壁間にシール部材を設け
たことにより、シール部材の摺動抵抗は下部アームカバ
ーの外周に発生しても下部アームには影響せず、下部ア
ームの微小変形を防ぐことができ、高精度の加工を行う
ことができる。
前記下部アームカバーにおける後端部の内周にシール
部材を環装せしめてあるから、加工槽中の加工液が逃げ
面に侵入しても、それより下部アームの後端部側へ侵入
するのを防止することができる。また、コラムの前後部
内に設けた圧着固定部材で下部アームがコラムに強固に
固定することができる。さらに圧着固定部材とコラムと
の間に絶縁リングが設けられているから、コラムを絶縁
せしめることができる。
前記下部アームカバーの後端部をコラムにおける前端
部の近傍に設けてあり、コラムにボルトなどで取付けら
れていないから、加工槽をワークテーブルに取付けた後
でも下部アームカバーを加工槽内から容易に取付けるこ
とができ、コラムへの加工も不要となる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第4図を参照するに、第4図には、ワイヤカット放電
加工装置1の全体的構成が概念的に例示してある。
ワイヤカット放電加工装置1は、基台3の上面一側に
コラム5を立設し、基台3の上面に被加工材Wを固定支
持して前後左右方向へ移動自在なワークテーブル7が設
けてある。
前記コラム5にはワークテーブル7の方向に延伸した
上部アーム9と下部アーム1とが上下に離隔して設けて
あり、上部アーム9の先端部に昇降体13を設けてある。
この昇降体13および前記下部アーム11の先端部には、ワ
イヤ15を案内する上部ノズル17および下部ノズル19がそ
れぞれ設けてある。
前記ワークテーブル7上には被加工材Wを取り付ける
ワーク取付台21と、加工液を収容する加工槽23とが設け
られ、前記下部アーム11に装着された下部アームカバー
25が加工槽23を貫通して構成されている。
なお、図示を省略したがワイヤ15の送り出しおよび巻
取機構については公知のため詳細な説明は省略する。
次に本実施例に係る下部アーム11の構造について更に
詳細に説明する。
第1図を参照するに、本図は下部アーム11に装着した
下部アームカバー25の詳細構成を示し、先端に下部ノズ
ル19を備えた下部アーム11は、前後方向(図1,図4にお
いて左右方向)へコラム5に貫通して装着され固定され
ている。
固定手段としては、コラム5に設けた圧着固定部材27
(例えば径が拡縮可能な内外のリング部材を備えると共
に、断面楔形状のリング部材を備えてなる一般的なパワ
ーロック等)による。この圧着固定部材27により強固に
下部アーム25をコラム5に固定せしめることができる。
なお、圧着固定部材27とコラム5との間には電位の関係
から絶縁リング29が設けて、コラム5を絶縁せしめてい
る。
更に、下部アーム11には下部アームカバー25の後端部
としての基端部(第1図にて右側)がコラム5の近傍に
て装着されていて、基端部側を除いた下部アーム11に接
しないように逃げ穴31が形成され、基端部側に加工槽23
内の加工液の侵入を防止するためのシール部材33が環装
されている。
一方、加工槽23の側壁には、シール部材35としてシー
ル板37を介して左右方向(図面の表裏方向)に移動自在
なスライドシール板39が設けられ、このスライドシール
板39と前記加工槽23を貫通した下部アームカバー25の外
周間にスライドシールリング41が設けてあり、加工液の
漏洩を防止している。
上記の構成によりその作用としては、下部アームカバ
ー25は下部アーム11のコラム5の近傍で、かつ、コラム
5に接触しない位置に装着してある。このため、シール
部材35であるスライドシールリング41およびスライドシ
ール板39に加工作業時に発生した摺動低抗力は下部アー
ム11の先端に伝わらない。なお、下部アーム11のコラム
5近傍には作用するが、下部アーム11はコラム5に圧着
部材27により強固に固定してあるので微小変形は無視で
きる程に微量である。図1に示されてわかるように、下
部アームカバー25はコラム5にボルトなどで取り付けて
おらず、コラム5の近傍に位置しているだけであるか
ら、加工槽23をワークテーブル7に取り付けた後でも容
易に取付けることができると共にコラム5への加工も必
要となる。
この結果、下部アーム11の微小変形を防止し、高精度
の加工を行うことができ、更に、組立性を容易とし、下
部アームカバー25はコラム5に直接接触していないと共
に下部アームカバー25における基端部の内周面にシール
部材33が環装されているから、加工液がコラム5に侵入
するのを防止することができると共に、絶縁に対する問
題も解消される。
第2図は本発明の他の実施例を示し、同一部品には同
一番号を付してある。
本実施例は圧着部材27により、下部アームカバー43と
下部アーム11とを同時にコラム5に固定して形成し、固
着を強固にするため下部アームカバー43の圧着部材27に
接する部分に複数のスリット45(第3図参照)を円周上
に配設し、弾性力を付加してより強固に固着してある。
この形式においても第1実施例と同等の効果を得ること
ができる。
なお、上述した実施例に限定されることなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得るこ
とは勿論であり、本発明にてはディップ方式に就いて説
明したが、フラッシュ方式のワイヤカット放電加工装置
に適用しても有効である。
[発明の効果] 以上のごとき実施例より理解されるように、本発明に
よれば、加工槽の側壁を貫通した下部アームに下部アー
ムカバーを装着すると共に下部アームカバーの後端部を
除いた下部アームカバーの内周面に下部アームに接しな
いよう逃げ面を形成せしめ、また、下部アームカバーの
外周と加工槽の側壁間にシール部材を設けたことによ
り、シール部材の摺動抵抗は下部アームカバーの外周に
発生しても下部アームには影響せず、下部アームの微小
変形を防ぐことができ、高精度の加工を行うことができ
る。
前記下部アームカバーにおける後端部の内周にシール
部材を環装せしめてあるから、加工槽中の加工液が逃げ
面に侵入しても、それより下部アームの後端部側へ侵入
するのを防止することができる。また、コラムの前後部
内に設けた圧着固定部材で下部アームがコラムに強固に
固定することができる。更に圧着固定部材とコラムとの
間に絶縁リングが設けられているから、コラムを絶縁せ
しめることができる。
前記下部アームカバーの後端部をコラムにおける前端
部の近傍に設けてあり、コラムにボルトなどで取付けら
れていないから、加工槽をワークテーブルに取付けた後
でも下部アームカバーを加工槽内から容易に取付けるこ
とができ、コラムへの加工も不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す下部アームの構成を概
念的に示した断面説明図である。 第2図および第3図は本発明の他の実施例を示し、第2
図は下部アームの構成を概念的に示した断面説明図、第
3図は第2図のIII−III線に沿った部分断面図である。 第4図はワイヤカット放電加工装置全体の構成を概念的
に示した説明図である。 1……ワイヤカット放電加工装置 5……コラム、11……下部アーム 23……加工槽、25,43……下部アームカバー 35……シール部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(3)の上面一側にコラム(5)を立
    設せしめると共に前記基台(3)の上面に前後左右方向
    へ移動自在なワークテーブル(7)を設け、このワーク
    テーブル(7)上に加工槽(23)を設け、前記コラム5
    の前後方向へ貫通して下部アーム(11)を装着せしめる
    と共に下部アーム(11)の前側を前記加工槽(23)の側
    壁を貫通して加工槽(23)内に設け、前記下部アーム
    (11)の外周に下部アームカバー(25)を装着せしめ、
    この下部アームカバー(25)の後端部を前記コラム
    (5)における前端部の近傍に設けると共に前記下部ア
    ームカバー(25)の後端部を除いた下部アームカバー
    (25)の内周面に前記下部アーム(11)に接しないよう
    に逃げ穴(31)を形成せしめ、前記加工槽(23)の側壁
    と下部アームカバー(25)との間にシール部材(35)を
    設けると共に前記下部アームカバー(25)における後端
    部の内周にシール部材(33)を環装せしめ、前記コラム
    (5)の前後部内に前記下部アーム(11)を固定せしめ
    る圧着固定部材(27)を設け、この圧着固定部材(27)
    と前記コラム(5)との間に絶縁リング(29)を設けて
    なることを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
JP63029090A 1988-02-10 1988-02-10 ワイヤカット放電加工装置 Expired - Lifetime JP2637453B2 (ja)

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JPH01205921A JPH01205921A (ja) 1989-08-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH654777A5 (fr) * 1983-07-27 1986-03-14 Charmilles Sa Ateliers Machine pour decouper par electro-erosion.
JPH01109025A (ja) * 1986-10-07 1989-04-26 Mitsubishi Electric Corp ワイヤ放電加工装置
CH673248A5 (ja) * 1987-08-28 1990-02-28 Charmilles Technologies

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