JP3225392B2 - 工作機械のカバー装置 - Google Patents

工作機械のカバー装置

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JP3225392B2
JP3225392B2 JP28438494A JP28438494A JP3225392B2 JP 3225392 B2 JP3225392 B2 JP 3225392B2 JP 28438494 A JP28438494 A JP 28438494A JP 28438494 A JP28438494 A JP 28438494A JP 3225392 B2 JP3225392 B2 JP 3225392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】主軸を支承する主軸頭が主軸頭支
持台に対して主軸の軸線に沿ったZ軸方向に移動する工
作機械の主軸頭のカバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の工作機械の主軸頭周辺を
示す拡大断面図であり、主軸頭3がZ軸最大引込位置に
きたときの状態を示している。主軸頭キャリア7と一体
となった主軸頭3内の主軸1は、主軸頭3の前部に設け
られた一対のフロントベアリング31,31と、主軸頭
3の後部に設けられたリアベアリング39とで前後両端
を回転自在に支承されている。また、主軸1の中間部外
周に取り付けられたロータ43と、ロータ43と微小の
隙間を持たせて主軸頭3のモータ取付部3c内面部と接
するように取り付けられたステータ45からなるビルト
インモータを励磁させることにより主軸1に回転を与え
ている。さらに、主軸頭支持台5の前面部は、シール押
え15を介し主軸頭支持台5に設けられたシール11に
より、主軸頭3の突出部3a外周との間をシールしてい
る。また、主軸頭支持台5の前面部(図6における左側
空白部)が加工領域となっている。よって、図6を参照
すると、主軸頭3の加工領域への突出部3aを覆うカバ
ーが設けられておらず、主軸頭3はZ軸方向に移動する
と主軸頭3の突出部3aが露出した状態でZ軸ストロー
ク量だけ加工領域へ突出しながら、最大突出位置(図6
における想像線)まで移動していた。また、ステータ4
5およびロータ43が主軸1の中間部に組み込まれたい
わゆるビルトインモータ方式の場合、主軸頭3のモータ
取付部3cの外周3dは、主軸頭3が最大突出位置にき
たときに、常に加工領域へ突出しないようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビルト
インモータ方式の場合、主軸頭3のモータ取付部3cの
外周3dにはモータへの配線(図示せず)、および主軸
頭3内の前部で主軸1を回転自在に支承する一対のフロ
ントベアリング31,31および後部で回転自在に支承
するリアベアリング39を冷却する冷却液を送る配管
(図示せず)等が接続されているので、モータ取付部3
cの外周3dを加工領域へ突出させると何らかの原因で
配線および配管を破損する恐れがある。そのため、主軸
頭3がZ軸方向に移動し最大突出位置にきたとき、主軸
頭3のモータ取付部3cの外周3dを加工領域へ突出さ
せてはならず、主軸頭3の突出部3aの長さは主軸頭3
の最大突出Z軸ストローク量とほぼ同等の長さが必要と
なり、よって、主軸頭3および主軸1が長くなり、主軸
頭3内でモータを挟んで主軸1の前後両端を支承する一
対のフロントベアリング31,31とリアベアリング3
9との間隔が離れ、主軸1の回転精度も悪くなる。ま
た、主軸頭3および主軸1の剛性も下がり、熱膨張の面
からみても不利となる等の問題点がある。そこで本発明
は、加工領域への主軸頭の突出部の長さをZ軸ストロー
クより短くでき、さらに、主軸頭および主軸全体を短く
コンパクト化できる工作機械のカバー装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的に鑑み、本発明
は以下に述べるとおりの各構成要件を具備してなる。 (1) 主軸を支承する主軸頭が主軸頭支持台に対して
前記主軸の軸線に沿ったZ軸方向に移動する工作機械に
おいて、前記主軸頭の加工領域へ突出する円筒状の突出
部と、前記主軸頭の突出部外周を覆いZ軸方向に進退可
能に設けた円筒カバーと、前記主軸頭の突出部外周と前
記円筒カバーとの間をシールするシール部材と、前記円
筒カバーの外周と前記主軸頭支持台との間をシールする
他のシール部材と、前記主軸頭のZ軸方向の移動に追随
して前記円筒カバーをZ軸方向へ連れ動きさせるカバー
連動手段と、を具備した工作機械のカバー装置。
【0005】(2) 主軸を支承する主軸頭が主軸頭支
持台に支持されながら前記主軸の軸線に沿ったZ軸方向
およびZ軸と直交するX,Y軸方向の直交3軸方向に移
動する工作機械において、前記主軸頭の加工領域へ突出
する円筒状の突出部と、前記主軸頭の突出部を加工領域
へ突出させる円形の開口部を有し、前記主軸頭とともに
X,Y軸方向に移動可能で、前記主軸頭支持台の加工領
域との対面部を覆う平面状カバーと、前記平面状カバー
の円形の開口部に挿入設置され、前記平面状カバーから
加工領域への前記主軸頭の突出部外周を覆いZ軸方向に
進退可能に設けた円筒カバーと、前記主軸頭の突出部外
周と前記円筒カバーとの間をシールするシール部材と、
前記円筒カバーの外周と前記平面状カバーとの間をシー
ルする他のシール部材と、前記主軸頭のZ軸方向の移動
に追随して前記円筒カバーをZ軸方向へ連れ動きさせる
カバー連動手段と、を具備した工作機械のカバー装置。
【0006】(3) 前記カバー連動手段は、前記円筒
カバーに設けられ前記円筒カバーを常に前記主軸頭後方
へ付勢する弾性手段と、前記主軸頭のZ軸方向のストロ
ーク途中の所定位置から最大突出位置までの間で前記円
筒カバーが前記主軸頭と一体となって移動するように係
合する係合手段とで構成される上記第(1)項または第
(2)項に記載の工作機械のカバー装置。 (4) 前記カバー連動手段は、前記円筒カバーに設け
られ前記主軸頭のZ軸方向の移動量と前記円筒カバーの
Z軸方向の移動量との比が2:1になるように前記主軸
頭と前記主軸頭支持台との間で滑動するローラで構成さ
れる上記第(1)項または第(2)項に記載の工作機械
のカバー装置。 (5) 前記カバー連動手段は、前記円筒カバーに設け
られたピニオンと、前記主軸頭および前記主軸頭支持台
に前記ピニオンと噛み合うようにそれぞれ設けられたラ
ックとで構成され、前記主軸頭のZ軸方向の移動量と前
記円筒カバーのZ軸方向の移動量との比が2:1になる
ようにした上記第(1)項または第(2)項に記載の工
作機械のカバー装置。
【0007】
【作用】上述の構成により、円筒カバーが主軸頭のZ軸
突出方向への移動時、連れ動かされ、加工領域へさらし
ても良い主軸頭の突出部をZ軸ストローク量より短く作
ることができ、加工領域へさらしてはいけない主軸頭部
分は円筒カバーがZ軸方向に最小限前進移動して保護す
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面に沿っ
て説明する。図1は、本発明の第1実施例による工作機
械のカバー装置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図、
図2は、本発明の第2実施例による工作機械のカバー装
置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図、図3は、本発
明の第3実施例による工作機械のカバー装置を備えた主
軸頭周辺を示す拡大断面図、図4は、本発明の工作機械
のカバー装置を備えたマシニングセンタを示す正面図、
図5は、図4におけるA−A断面図である。
【0009】図4および図5を参照すると、マシニング
センタ81は、ベッド61上に立設されたコラム63が
ベッド61上に設けられたX軸案内レール67に沿って
X軸方向に移動し、断面略コの字形状をした主軸頭支持
台5がコラム63側面に設けられたY軸案内レール69
に沿ってY軸方向に移動し、主軸頭3と一体でありZ軸
案内レール71を設けられた主軸頭キャリア7が断面略
コの字形状をした主軸頭支持台5内面上部をZ軸方向に
移動するようになっている。なお、図5は、主軸頭3が
X,Y軸方向における各ストロークの中心位置およびZ
軸最大突出位置にきたときの状態を示している。さら
に、主軸頭支持台5側面には主軸頭支持台5と同様に断
面略コの字形状をした主軸頭収納カバー65が主軸頭3
および主軸頭キャリア7を覆うように取り付けられてい
る。また、マシニングセンタ81外形全体を覆うように
外形カバー77が設けられ、主軸頭3の加工領域への突
出部3a外周を覆う円筒カバー9および円筒カバー9の
外周を囲み主軸頭支持台5の加工領域との対面部を覆う
平面状カバー79も設けられている。平面状カバー79
には、外形カバー77に取り付けられた案内部材(図示
せず)によって案内される一対のX軸カバー73の内側
で案内される一対のY軸カバー75が取り付けられ、よ
って、主軸頭3のX,Y軸方向の移動に応じて主軸頭支
持台5の加工領域との対面部をカバーすることができ
る。なお、主軸頭支持台5に設けられた抜け部5aと、
主軸頭収納カバー65に設けられた抜け部(図示せず)
とが、主軸頭支持台5と主軸頭収納カバー65の取付面
で接続し、主軸頭3および円筒カバー9のZ軸方向への
移動の際の逃げ部21を形成している。
【0010】図1は、本発明の第1実施例による工作機
械のカバー装置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図で
あり、主軸頭3がZ軸最大引込位置にきたときの状態を
示している。主軸頭キャリア7と一体となった主軸頭3
内の主軸1の前端は、主軸頭3の前部のハウジング部3
bに嵌合された一対のフロントベアリング31,31で
支承され、一対のフロントベアリング31,31間に外
輪カラー27および内輪カラー29を挿入し、ベアリン
グ押え25およびナット33で締めつけ一対のフロント
ベアリング31,31に予圧を与えている。主軸1の後
端は、主軸頭3の後部に取り付けたベアリングケース3
5に嵌合されたリアベアリング39で支承され、ベアリ
ング押え37およびナット41で締めつけリアベアリン
グ39に予圧を与えている。一対のフロントベアリング
31,31およびリアベアリング39により、主軸1は
主軸頭3内で前後両端を回転自在に支承されている。ま
た、主軸1の中間部外周にロータ43が取り付けられ、
ロータ43と微小の隙間を持たせてステータ45が主軸
頭3のモータ取付部3c内面部と接するように取り付け
られ、ロータ43およびステータ45からなるビルトイ
ンモータを励磁させることにより主軸1に回転を与えて
いる。なお、主軸頭3のモータ取付部3cの外周3dに
はモータへの配線(図示せず)、および一対のフロント
ベアリング31,31、リアベアリング39を冷却する
冷却液を送る配管(図示せず)等がそれぞれ取り付けら
れている。
【0011】円筒カバー9は、主軸頭3の突出部3a外
周との間をシールするシール13が設けられ、かつ円筒
カバー9の後部と主軸頭支持台5の抜け部5aの底部と
の間に取り付けられたスプリング19で常に主軸頭3後
方に付勢されている。また、円筒カバー9のZ軸方向へ
の移動を案内するための案内ブロック17を円筒カバー
9の外周に取り付け、主軸頭支持台5の抜け部5aの内
周を摺動面として摺動させ、さらに、円筒カバー9が移
動しないときスプリング19に付勢力を与え、常に主軸
頭3後方に付勢させるように抜け部5aに段差をつけス
トッパ部5bが設けられている。また、円筒カバー9の
前面部内側には、主軸頭3と連動する際に主軸頭3のフ
ランジ部3eとの係合の衝撃を和らげるための緩衝材2
3が取り付けられている。主軸頭支持台5の前面部は、
シール押え15を介し主軸頭支持台5に設けられたシー
ル11により、主軸頭支持台5の抜け部5aと円筒カバ
ー9の外周との間をシールしている。ここで、前述した
ように円筒カバー9の外周を囲み主軸頭支持台5の加工
領域との対面部を覆う平面状カバー79にシール11を
設け、平面状カバー79と円筒カバー9の外周をシール
するようにしてもよい。
【0012】よって、主軸頭3がZ軸突出方向に移動し
Z軸突出ストロークの途中で、主軸頭3のフランジ部3
eと円筒カバー9の前面部内側が係合し、主軸頭3の突
出部3aが円筒カバー9から突出しながら両者一体とな
って主軸頭9のZ軸最大突出位置(図1における想像
線)まで移動する。また、主軸頭3の突出部3aが円筒
カバー9から突出しているZ軸ストロークの途中位置か
ら主軸頭3がZ軸引込方向に移動するときには、円筒カ
バー9は主軸頭3後方へのスプリング19の付勢力によ
り、主軸頭3とともに移動し、主軸頭3のZ軸最大引込
位置において、主軸頭支持台5の抜け部5aに設けたス
トッパ部5bに円筒カバー9の外周に取り付けた案内ブ
ロック17が当たり円筒カバー9はその位置から移動し
なくなる。
【0013】図2は、本発明の第2実施例による工作機
械のカバー装置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図で
あり、図1と同様に主軸頭3がZ軸最大引込位置にきた
ときの状態を示している。なお、主軸頭3内は図1と同
様の構成であるので詳細な説明は省略する。円筒カバー
9は、主軸頭3の突出部3a外周との間をシールするシ
ール13が設けられ、かつ円筒カバー9の後部に取り付
けたローラ取付ブロック49に対し回転可能なローラ4
7が設けてあり、主軸頭支持台5の抜け部5aの内周と
主軸頭3のモータ取付部3cの外周3dとの間で滑動可
能に圧接されている。さらに、主軸頭支持台5の抜け部
5aの前部にはストッパ51が取り付けられ、円筒カバ
ー9を機械前方に抜き出せないようになっている。円筒
カバー9の前面部内側には、主軸頭3と連動する際に主
軸頭3のフランジ部3eとの係合の衝撃を和らげるため
の緩衝材23が取り付けられている。また、主軸頭支持
台5の前面部は、円筒カバー9の外周を囲み主軸頭支持
台5の加工領域との対面部を覆う平面状カバー79にシ
ール11を設け、平面状カバー79と円筒カバー9の外
周をシールしている。
【0014】よって、主軸頭3のZ軸突出方向への移動
量に対し円筒カバー9のZ軸突出方向への移動量が1/
2になるように、円筒カバー9の後方に設けたローラ4
7を主軸頭支持台5の抜け部5aの内周と主軸頭3のモ
ータ取付部3cの外周3dとの間で滑動可能に圧接し、
主軸頭3をZ軸突出方向に移動させれば、主軸頭3の突
出部3aが円筒カバー9から突出しながらZ軸最大突出
位置(図1における想像線)で主軸頭3のフランジ部3
eと円筒カバー9の前面部内側が係合する。また、主軸
頭3の突出部3aが円筒カバー9から突出しているZ軸
ストロークの位置から主軸頭3がZ軸引込方向に移動す
るときには、主軸頭3の突出時と同様に、円筒カバー9
は、主軸頭3のZ軸引込方向への移動量に対し円筒カバ
ー9のZ軸引込方向への移動量が1/2になるように移
動する。
【0015】図3は、本発明の第3実施例による工作機
械のカバー装置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図で
あり、図1および図2と同様に主軸頭3がZ軸最大引込
位置にきたときの状態を示している。なお、主軸頭3内
は図1および図2と同様の構成であるので詳細な説明は
省略する。円筒カバー9は、主軸頭3の突出部3a外周
との間をシールするシール13が設けられ、かつ円筒カ
バー9の後部に取り付けたピニオン取付ブロック55に
対し回転可能なピニオン53が設けられ、主軸頭支持台
5の抜け部5a内周と主軸頭3のモータ取付部3cの外
周3dとにラック57がそれぞれ取り付けられている。
さらに、主軸頭支持台5の抜け部5aの前部にはストッ
パ59が取り付けられ、円筒カバー9を機械前方に抜き
出せないようになっている。円筒カバー9の前面部内側
には、主軸頭3と連動する際に主軸頭3のフランジ部3
eとの係合の衝撃を和らげるための緩衝材23が取り付
けられている。また、主軸頭支持台5の前面部は、円筒
カバー9の外周を囲み主軸頭支持台5の加工領域との対
面部を覆う平面状カバー79にシール11を設け、平面
状カバー79と円筒カバー9の外周をシールしている。
【0016】よって、主軸頭3のZ軸突出方向への移動
量に対し円筒カバー9のZ軸突出方向への移動量が1/
2になるように、円筒カバー9の後方に設けたピニオン
53を主軸頭支持台5の抜け部5a内周と主軸頭3のモ
ータ取付部3cの外周3dとに取り付けられたラック5
7に対し滑動可能にし、主軸頭3をZ軸突出方向に移動
させれば、主軸頭3の突出部3aが円筒カバー9から突
出しながらZ軸最大突出位置(図1における想像線)で
主軸頭3のフランジ部3eと円筒カバー9の前面部内側
が係合する。また、主軸頭3の突出部3aが円筒カバー
9から突出しているZ軸ストロークの位置から主軸頭3
がZ軸引込方向に移動するときには、主軸頭3の突出時
と同様に、円筒カバー9は主軸頭3のZ軸引込方向への
移動量に対し円筒カバー9のZ軸引込方向への移動量が
1/2になるように移動する。
【0017】以上のことから、主軸頭3のモータ取付部
3cの外周3dを円筒カバーで保護された状態で加工領
域へ突出させることができ、主軸頭3のモータ取付部3
cの外周3dに接続されたモータへの配線および主軸頭
3内で主軸1の前後両端を回転自在に支承する一対のフ
ロントベアリング31,31、およびリアベアリング3
9を冷却する冷却液を送る配管等を破損することはな
い。また、主軸頭3および主軸1全体を短くコンパクト
化することもできる。
【0018】
【発明の効果】主軸頭がZ軸方向に移動したときの加工
領域への主軸頭の突出部を覆う円筒カバーを設け、円筒
カバーが主軸頭とともにZ軸方向への移動に連動するよ
うにし、主軸頭のモータ取付部を加工領域へ突出可能に
したので、主軸頭あるいは主軸を短くコンパクト化で
き、主軸頭内でモータを挟んで主軸の前後両端を支承す
るベアリングの間隔を近づけられ、主軸の回転精度が向
上し、主軸頭および主軸の剛性も上がり、熱膨張による
悪影響も少なくなり、主軸頭および主軸を小さく製作す
ることによるコストダウンが可能である。また、主軸頭
のモータ取付部のモータへの配線およびベアリングを冷
却する冷却液の配管は、主軸頭がZ軸方向に移動して
も、常に円筒カバーで覆われているので破損する恐れも
ない。さらに、全Z軸ストロークの範囲において、円筒
カバーが主軸頭の前端面まで覆うことはなく、常に主軸
頭の前端面から後退した位置にいるので、ワークへの接
近性を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による工作機械のカバー装
置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の第2実施例による工作機械のカバー装
置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第3実施例による工作機械のカバー装
置を備えた主軸頭周辺を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の工作機械のカバー装置を備えたマシニ
ングセンタを示す正面図である。
【図5】本発明の工作機械のカバー装置を備えたマシニ
ングセンタを示す図4におけるA−A断面図である。
【図6】従来の工作機械の主軸頭周辺を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 主軸 3 主軸頭 3a 突出部 5 主軸頭支持台 7 主軸頭キャリア 9 円筒カバー 11 シール 13 シール 19 スプリング 47 ローラ 53 ピニオン 57 ラック 79 平面状カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−15946(JP,A) 実開 平4−115554(JP,U) 実開 平1−106143(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を支承する主軸頭が主軸頭支持台に
    対して前記主軸の軸線に沿ったZ軸方向に移動する工作
    機械において、 前記主軸頭の加工領域へ突出する円筒状の突出部と、 前記主軸頭の突出部外周を覆いZ軸方向に進退可能に設
    けた円筒カバーと、 前記主軸頭の突出部外周と前記円筒カバーとの間をシー
    ルするシール部材と、 前記円筒カバーの外周と前記主軸頭支持台との間をシー
    ルする他のシール部材と、 前記主軸頭のZ軸方向の移動に追随して前記円筒カバー
    をZ軸方向に連れ動きさせるカバー連動手段と、を具備
    したことを特徴とする工作機械のカバー装置。
  2. 【請求項2】 主軸を支承する主軸頭が主軸頭支持台に
    支持されながら前記主軸の軸線に沿ったZ軸方向および
    Z軸と直交するX,Y軸方向の直交3軸方向に移動する
    工作機械において、 前記主軸頭の加工領域へ突出する円筒状の突出部と、 前記主軸頭の突出部を加工領域へ突出させる円形の開口
    部を有し、前記主軸頭とともにX,Y軸方向に移動可能
    で、前記主軸頭支持台の加工領域との対面部を覆う平面
    状カバーと、 前記平面状カバーの円形の開口部に挿入設置され、前記
    平面状カバーから加工領域への前記主軸頭の突出部外周
    を覆いZ軸方向に進退可能に設けた円筒カバーと、 前記主軸頭の突出部外周と前記円筒カバーとの間をシー
    ルするシール部材と、 前記円筒カバーの外周と前記平面状カバーとの間をシー
    ルする他のシール部材と、 前記主軸頭のZ軸方向の移動に追随して前記円筒カバー
    をZ軸方向に連れ動きさせるカバー連動手段と、を具備
    したことを特徴とする工作機械のカバー装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー連動手段は、前記円筒カバー
    に設けられ前記円筒カバーを常に前記主軸頭後方へ付勢
    する弾性手段と、前記主軸頭のZ軸方向のストローク途
    中の所定位置から最大突出位置までの間で前記円筒カバ
    ーが前記主軸頭と一体となって移動するように係合する
    係合手段とで構成される請求項1または2に記載の工作
    機械のカバー装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー連動手段は、前記円筒カバー
    に設けられ前記主軸頭のZ軸方向の移動量と前記円筒カ
    バーのZ軸方向の移動量との比が2:1になるように前
    記主軸頭と前記主軸頭支持台との間で滑動するローラで
    構成される請求項1または2に記載の工作機械のカバー
    装置。
  5. 【請求項5】 前記カバー連動手段は、前記円筒カバー
    に設けられたピニオンと、前記主軸頭および前記主軸頭
    支持台に前記ピニオンと噛み合うようにそれぞれ設けら
    れたラックとで構成され、前記主軸頭のZ軸方向の移動
    量と前記円筒カバーのZ軸方向の移動量との比が2:1
    になるようにした請求項1または2に記載の工作機械の
    カバー装置。
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