JP2001341048A - 主軸移動型工作機械におけるスプラッシュガード - Google Patents

主軸移動型工作機械におけるスプラッシュガード

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JP2001341048A
JP2001341048A JP2000162285A JP2000162285A JP2001341048A JP 2001341048 A JP2001341048 A JP 2001341048A JP 2000162285 A JP2000162285 A JP 2000162285A JP 2000162285 A JP2000162285 A JP 2000162285A JP 2001341048 A JP2001341048 A JP 2001341048A
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Kimitaka Otake
公孝 大竹
Akihiro Nishikawa
明宏 西川
Shuichiro Hashimoto
修一郎 橋本
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動装置を設けずに簡素な構成で加工領域を
遮蔽し、機械全体の設置面積を小さくする主軸移動型工
作機械のスプラッシュガードを提供する。 【解決手段】 主軸台4が移動時に通過可能な開口部3
5が形成され、主軸台が加工領域7側に移動したとき開
口部を遮蔽可能なスプラッシュガード6は、X軸方向に
移動するサドル13に固定され、サドルとともにX軸方
向に移動し、開口部を含む平面と直交する方向に延設さ
れた第1の摺接面部を備えた第1のカバー41と、第1
の摺接面部と平行な第2の摺接面部が設けられ、第1の
カバーに対して相対的にX軸方向に摺動するとともに、
開口部と第2の摺接面部とが摺接したとき開口部を遮蔽
する第2のカバー42とを有する伸縮板部37と、第2
のカバーを第1のカバーに対して相対的に加工領域側に
常時付勢している引張りばね45と、主軸台が加工領域
側に移動したとき、ばね力に抗して第2のカバーの移動
動作を規制し、第2の摺接面部が開口部を遮蔽した状態
の第2のカバーを所定の位置に係止させる規制手段46
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸を支持する主
軸台が少なくとも主軸の軸線方向と平行な第1の方向
(Z軸方向)に対して直交する第2の方向(X軸方向)
に移動する主軸移動型工作機械に設けられ、加工領域を
遮蔽するためのスプラッシュガードに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械のうちたとえば旋盤は、主軸の
先端にチャックが取付けられ、このチャックで工作物を
把持して回転させるとともに、少なくともX軸方向,Z
軸方向に工作物と工具とを相対移動させることにより切
削加工を行う。旋盤には、主軸の軸線が水平方向を向く
構成の旋盤のほか、主軸の軸線が上下方向(垂直方向)
を向く立て旋盤が知られている。また、立て旋盤には、
主軸台が少なくともX軸方向に移動して、工作物の搬送
を行う主軸移動型の立て旋盤も知られている。工作機械
には、切りくずや切削油剤が加工領域内から外部に飛散
するのを防止するためのスプラッシュガードが、加工領
域を囲って設けられている場合が多い。本出願人は、本
発明の関連技術として、主軸移動型工作機械におけるス
プラッシュガードを提案している(特開2000−84
701号公報)。
【0003】従来は、スプラッシュガードの仕切りカバ
ーに形成された開口部を、箱型カバーで遮蔽していた。
この箱型カバーは、主軸台を支持するサドルに固定され
ている。この構成のスプラッシュガードは、簡素な構成
であるが、主軸台が加工領域側の移動端に移動したとき
でも、開口部を遮蔽する必要があるのでX軸方向の寸法
が大きい。その結果、主軸台が反加工領域側(工作物授
受領域側)に移動したときに箱型カバーが外部に出っ張
るので、工作機械の設置面積が大きくなる(特開200
0−84701号公報の図6参照)。そこで、図6に示
すように、工作物載置台と対向するスプラッシュガード
110の下面110aに、主軸台およびチャックが通過
可能な開口部111を設け、駆動装置113によって伸
縮板部112を伸縮させることにより開口部111を開
閉させるスプラッシュガードが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この提案では、工作機
械の設置面積は箱型カバー方式より小さくなったが、駆
動装置113の駆動動作を制御する必要があり、スプラ
ッシュガードの構成も箱型カバーほど簡素ではない。し
たがって、工作機械の設置面積を小さくするとともに、
構成が簡素で駆動装置を必要としない主軸移動型工作機
械におけるスプラッシュガードの開発が望まれていた。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、駆動装置を設けずに簡素な構成で加
工領域を遮蔽することができ、工作機械全体の設置面積
を小さくすることができる主軸移動型工作機械における
スプラッシュガードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる主軸移動型工作機械におけるスプラ
ッシュガードは、主軸を支持する主軸支持体が少なくと
も前記主軸の軸線方向と平行な第1の方向に対して直交
する第2の方向に移動する主軸移動型工作機械に設けら
れ、前記第2の方向に前記主軸支持体が移動したとき少
なくとも前記主軸支持体が通過可能な開口部が形成され
ているとともに、前記主軸支持体が加工領域側に移動し
たとき前記開口部を遮蔽可能なスプラッシュガードであ
って、前記主軸支持体を支持して前記第2の方向に移動
する移動台に固定され、この移動台とともに前記第2の
方向に移動し、前記開口部を含む平面と直交する方向に
延設された一つ以上の第1の摺接面部を備えた第1のカ
バーと、この第1のカバーの前記第1の摺接面部と平行
な第2の摺接面部が設けられ、前記第1のカバーに対し
て相対的に前記第2の方向に摺動するとともに、前記開
口部と前記第2の摺接面部とが摺接したとき前記開口部
を遮蔽する第2のカバーとを少なくとも有する伸縮板部
と、前記第1のカバーと前記第2のカバーとに係止さ
れ、この第2のカバーを前記第1のカバーに対して相対
的に前記加工領域側に常時付勢している付勢部材と、前
記主軸支持体が前記加工領域側に移動したとき、前記付
勢部材の付勢力に抗して前記第2のカバーの移動動作を
規制し、前記第2の摺接面部が前記開口部を遮蔽した状
態の前記第2のカバーを所定の位置に係止させるための
規制手段とを備えている。
【0007】前記主軸移動型工作機械は、前記主軸の軸
線がほぼ垂直方向を向いている立形の工作機械であり、
前記第1のカバーは少なくとも前方および下方に前記第
1の摺接面部が形成され、前記第2のカバーは少なくと
も前方および下方に前記第2の摺接面部が形成されてい
るのが好ましい。なお、前記第2のカバーを前記第2の
方向に案内支持して移動させるための案内手段を有して
いるのが好ましい。また、前記規制手段は、前記第2の
カバーに設けられた被係合部と、前記主軸移動型工作機
械の基体に設けられ、前記主軸支持体が前記加工領域側
に移動したとき前記被係合部と係合して前記第2のカバ
ーの移動動作を規制する係合部とを備えているのが好ま
しい。一つの好ましい具体的態様にかかる前記主軸移動
型工作機械は、前記主軸支持体が前記開口部を通って前
記第2の方向に移動することにより、工作物授受領域
で、前記主軸に設けられたチャックと工作物載置台との
間で工作物を授受し、前記加工領域で、前記チャックに
把持された前記工作物を工具により加工する工作機械で
あり、前記開口部は、前記加工領域と前記工作物授受領
域との間を仕切る仕切りカバーに形成されており、前記
主軸支持体が前記工作物授受領域側に移動すると、前記
第2のカバーは前記開口部から離脱可能になっている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1から図5までを参照して説明する。本実
施形態では、NC(数値制御)装置により制御される主
軸移動型の工作機械として、立て旋盤の場合を示してい
る。この主軸移動型の立て旋盤は、主軸を回転可能に支
持する主軸台が、少なくとも主軸の軸線方向と平行な第
1の方向およびこの第1の方向と直交する第2の方向に
移動する。この立て旋盤は、主軸の軸線が床面に対して
ほぼ垂直方向を向いている。また、主軸台は、主軸の下
端(下方端部)に設けられたチャックと工作物載置台と
の間で工作物(ワーク)を授受(受け渡し)するととも
に、加工領域外にある工作物授受領域と加工領域との間
を移動するようになっている。工作物授受領域では工作
物の授受動作が行われ、加工領域では、チャックに把持
された工作物が工具により加工される。なお、本発明に
おける工作機械は、主軸台が少なくとも主軸軸線と平行
な第1の方向に対して直交する第2の方向に移動可能な
主軸移動型工作機械であればよい。たとえば、マシニン
グセンタ,ターニングセンタ,研削盤などのように、工
具主軸またはワーク主軸を支持している主軸支持体が、
少なくとも第2の方向に移動可能な直交2軸方向以上移
動する他の種類の工作機械であってもよい。
【0009】図1は、本発明のスプラッシュガードを有
する主軸移動型の立て旋盤の斜視図、図2は、図1に示
す立て旋盤の主軸台が加工領域側に移動した状態を示す
部分平面断面図、図3は、前記主軸台が加工領域の外方
に移動した状態を示す部分平面断面図、図4は一部を断
面で示す立て旋盤の側面図である。まず最初に、主軸移
動型の立て旋盤(以下、旋盤と記載)1について説明す
る。図1から図4に示すように、旋盤1は、機械本体2
と工作物搬送装置3とを備え、NC装置により制御され
る。工作物搬送装置3は、機械本体2の近傍に設けられ
ている。工作物搬送装置3は、旋盤1との間で工作物の
授受を行うための所定の位置に、工作物を搬送するとと
もに載置する。
【0010】旋盤1の主軸台(主軸支持体)4が、主軸
5の軸線CL方向と平行なZ軸方向(第1の方向)に移
動するとともに、サドル13が、Z軸方向に対して直交
するX軸方向(第2の方向)に移動する。旋盤1には、
スプラッシュガード6で遮蔽された加工領域7と、加工
領域7に隣接し、チャック10と工作物搬送装置3との
間で工作物の授受が行われる工作物授受領域8とが設定
されている。主軸台4などは、両方の領域7,8間を移
動する。加工領域7は、主軸5の前端のチャック10に
把持された工作物を回転させるとともに、工具9と工作
物とをX軸方向,Z軸方向に相対移動させて加工を行う
ための領域である。スプラッシュガード6は、主軸台4
が加工領域7に位置して加工が行われているとき、加工
領域7内の切りくずや切削油剤が外部に飛散するのを防
止するために設けられている。前部固定カバー36a,
側部固定カバー36b,前部固定カバー36c,仕切カ
バー39等により、スプラッシュガード本体36が構成
されている。加工領域7は、前方の開閉扉とスプラッシ
ュガード本体36により、外部から完全に遮蔽されてい
る。旋盤1の内部構造を示すために、図1では開閉扉お
よび前部固定カバー36cの一部などの図示は省略され
ている。なお、説明の便宜上、加工領域7の前記開閉扉
側を前方とし、サドル13側を後方として説明する。
【0011】工作物を交換するときは、主軸5を支持し
ている主軸台4は、加工領域7で加工が行われる位置
(以下、加工位置と記載)と、工作物授受領域8内にあ
る工作物搬送装置3の工作物授受位置との間で移動す
る。主軸5の中心は、X軸方向と平行な移動軌跡C0上
をX軸方向に移動する。チャック10は、旋盤1でこれ
から加工を行う予定の未加工の工作物(たとえば、素材
ワーク)を複数の爪(たとえば、三つ爪)10aで直接
把持して工作物搬送装置3から受け取る。チャック10
の爪10aは、チャックシリンダ28に駆動されて開閉
動作を行い、工作物の把持・把持解除を行う。旋盤1の
加工領域7で工作物が加工された後、チャック10は、
工作物授受位置に移動して、加工が終了した加工済工作
物(たとえば、完成品ワーク)の把持を解除してこの加
工済工作物を工作物搬送装置3に渡す。主軸台4がX軸
方向およびZ軸方向に移動するこの旋盤1では、主軸台
4の移動動作が、工作物の搬送(搬出入)の機能も発揮
している。
【0012】工作物搬送装置3は、工作物授受領域8側
に設置されて、チャック10との間で未加工工作物や加
工済工作物の授受を行う。工作物は、複数の工作物載置
台17に載置される。工作物搬送装置3の一部(たとえ
ば、工作物授受位置側の部分)は工作物授受領域8に位
置し、他の部分は作業領域に位置している。作業領域で
は、作業者による加工済工作物の取り外し作業,および
未加工工作物の載置作業等が行われる。
【0013】工作物授受領域8にある工作物授受位置で
は、チャック10と工作物搬送装置3との間で未加工工
作物および加工済工作物の授受動作が行われる。この工
作物授受位置には、未加工工作物受け取り位置18と加
工済工作物渡し位置19が設定されている。未加工工作
物受け取り位置18では、旋盤1でこれから未加工工作
物を加工するために、チャック10と対向するように工
作物載置台17が位置決めされる。そして、チャック1
0の爪10aで、工作物載置台17に載置された未加工
工作物を把持して受け取る。加工済工作物渡し位置19
では、旋盤1での加工が完了した加工済工作物をチャッ
ク10が工作物載置台17に載置して渡す。すなわち、
チャック10は、加工済工作物の把持を加工済工作物渡
し位置19で解除して、この加工済工作物を工作物載置
台17上に載置する。そのために、未加工工作物受け取
り位置18および加工済工作物渡し位置19は、主軸5
の移動軌跡C0上に位置している。
【0014】旋盤1のベッド11は、加工領域7側の前
部より後部の方が高くなって、側面視でほぼL字状をな
している。ベッド11は、後部ベッド11aと前部ベッ
ド11bを有している。後部ベッド11aの上面には、
一対の平行なサドル用ガイドレール(X軸用案内面)1
2aがX軸方向に設けられている。移動台としてのサド
ル13には、スライド本体12bが固定されている。二
本のサドル用ガイドレール12a上には、スライド本体
12bを介してサドル13がX軸方向に移動可能に配置
されている。サドル用ガイドレール12aとスライド本
体12bは、直動転がり案内12を構成している。ベッ
ド11の工作物搬送装置3側の端面には、ブラケット1
4が固定されている。サドル用ガイドレール12aは、
ベッド11とブラケット14とにより支持されている。
なお、ブラケット14はベッド11と一体に形成しても
よい。
【0015】二本のサドル用ガイドレール12aの間に
は、X軸用ボールねじのねじ軸15が、サドル用ガイド
レール12aと平行に配置されている。ねじ軸15に
は、サドル13に固定されたナットがねじ込まれてい
る。ねじ軸15は、歯付きプーリ,歯付きベルトなどの
伝達機構を介して、X軸用サーボモータにより正逆方向
に回転駆動される。X軸用サーボモータに駆動されてね
じ軸15が回転すると、ナットが固定されているサドル
13が、一対のサドル用ガイドレール12aに案内支持
されてX軸方向に往復移動する。サドル13の移動動作
が、工具9に対する主軸台4のX軸方向の移動となる。
この旋盤1では、X軸方向へのサドル13の移動可能距
離が、工作物搬送装置3の方向に長くなっている。
【0016】ベッド11の後部ベッド11aの前面16
には、刃物台20が取付けられている。刃物台20に
は、タレット21が、所定の方向(たとえば、X軸方
向)と平行な軸線を中心に旋回割出し可能に設けられて
いる。タレット21には、複数の工具9が放射状に取付
けられている。サドル13の前面には、一対の平行なZ
軸ガイドレール(Z軸用案内面)22がZ軸方向に設け
られている。主軸台4には、スライド本体23,23が
固定されている。二本のZ軸ガイドレール22,22上
には、スライド本体23,23を介して主軸台4がZ軸
方向に移動可能に配置されている。Z軸ガイドレール2
2とスライド本体23は、直動転がり案内23aを構成
している。主軸台4は、主軸台カバー24によりその周
囲を覆われている。主軸台カバー24は、主軸台4の下
部4aにボルト24aで固定されており、主軸台4と一
体で移動する。
【0017】サドル13の上部にはZ軸用サーボモータ
26が取付けられている。Z軸用サーボモータ26に
は、Z軸用ボールねじのねじ軸が直結されて回転駆動さ
れるようになっている。Z軸用ボールねじのねじ軸に
は、主軸台4に固定されたナットがねじ込まれている。
Z軸用サーボモータ26に駆動されてねじ軸が回転すれ
ば、前記ナットが固定されている主軸台4が、Z軸ガイ
ドレール22に案内支持されてZ軸方向に移動する。主
軸台4の移動動作が、工具9に対する主軸台4のZ軸方
向の移動となる。なお、X軸方向およびZ軸方向の前記
各ガイドレールとスライド本体は、直動転がり案内を構
成するものであるが、他の転がり案内,滑り案内等の案
内であってもよい。
【0018】主軸台4には、主軸5が主軸受により回転
可能に支持されている。主軸5は、その下端に設けられ
たチャック10で工作物を把持した状態で回転する。主
軸5は、主軸台4の内部に組み込まれたビルトイン型の
主軸モータ(図示せず)により回転駆動される。すなわ
ち、主軸台4に取付けられたステータと、主軸5に取付
けられたロータとを有するビルトイン型の主軸モータに
より、主軸4は回転駆動される。なお、主軸モータはビ
ルトイン型が好ましいが、歯車機構,ベルト・プーリ機
構など伝達機構を介して駆動するものであってもよい。
チャック10には、工作物を把持するための複数の爪1
0aが設けられている。主軸5の上部にはチャックシリ
ンダ28が設けられている。所定の圧力の流体を供給し
てチャックシリンダ28を駆動し、複数の爪10aを同
時に径方向に開閉移動させることにより、工作物が把持
または把持解除される。
【0019】次に、スプラッシュガード6について説明
する。図1から図4に示すように、スプラッシュガード
6の仕切りカバー39には、主軸台4がX軸方向に移動
し、加工領域7と工作物授受領域8との間を往復すると
きに通過するための開口部35が形成されている。スプ
ラッシュガード6は、主軸台4が加工領域7側に移動し
たとき、開口部35を遮蔽可能になっている。スプラッ
シュガード6は、ベッド11のほぼ4隅にそれぞれ立設
されて基体を構成する支柱6aと、支柱6a間の上部に
架けわたされた横梁29と、支柱6a,横梁29に固定
された前部固定カバー36a,36cおよび側部固定カ
バー36bと、テレスコピック形(入れ子の構造)の伸
縮板部37と、テレスコピックカバー38等を有してい
る。すなわち、主軸台4の左側の加工領域7は、L字状
のベッド11(後部ベッド11a,前部ベッド11
b),前部固定カバー36a,開閉扉(図示せず),側
部固定カバー36bおよびテレスコピックカバー38な
どで囲繞されている。主軸台4の右側の加工領域7は、
L字状のベッド11(後部ベッド11a,前部ベッド1
1b),前部固定カバー36c,開閉扉(図示せず),
仕切りカバー39,仕切りカバー39の開口部35に摺
接している伸縮板部37などで囲繞されている。
【0020】また、伸縮板部37の第1のカバー41と
主軸台カバー24との間にはワイパのようなシール部材
34cが設けられ、主軸台カバー24とカバー34との
間にはシール部材34aが設けられ、主軸台カバー24
の前面側にはシール部材34bが設けられ、切削油剤等
の外部への飛散を防止している。伸縮板部37は、開口
部35を遮蔽するために、主軸台カバー24のX軸方向
の一方側(右方側)に配置されている。テレスコピック
カバー38は、加工領域7の後部上方に傾斜して配置さ
れ、主軸台カバー24のX軸方向の他方側(左方側)に
取付けられている。テレスコピックカバー38の一端部
は、サドル13に固定されているカバー34に固定さ
れ、他端部は、後部ベッド11aまたは側部固定カバー
36bに固定されている。テレスコピックカバー38
は、サドル13がX軸方向に移動すると伸縮して、加工
領域7を常時遮蔽している。
【0021】スプラッシュガード本体36は、加工領域
7と工作物授受領域8との間を仕切る仕切りカバー39
を有している。仕切りカバー39は、床面に対してほぼ
垂直に配置されて、スプラッシュガード本体36と後部
ベッド11aの前面16等に取付けられている。開口部
35は、この仕切りカバー39に形成されている。伸縮
板部37は、断面がほぼU字状で側面視がほぼ矩形状の
第1のカバー41と、第1のカバー41の外周に嵌り込
む中空形状の第2のカバー42とを少なくとも有し、重
なり合うように少なくとも二枚重ねに構成されている。
第1のカバー41は、主軸台4を支持してX軸方向に移
動するサドル13に固定され、サドル13とともにX軸
方向に移動する。第1のカバー41は、開口部35を含
む平面と直交する方向に延設された一つ以上の第1の摺
接面部41a,41bを備えている。
【0022】第2のカバー42には、第1のカバー41
の第1の摺接面部41a,41bと平行な第2の摺接面
部42a,42bが設けられている。第2のカバー42
は、第1のカバー41に対して相対的にX軸方向に摺動
するとともに、開口部35と第2の摺接面部42a,4
2bとが摺接したとき、開口部35を遮蔽するようにな
っている。第2のカバー42は、仕切りカバー39に設
けられたシール部材53a,53bに第2の摺接面部4
2a,42bがそれぞれ摺接して、X軸方向に摺動可能
になっている。第2のカバー42が第1のカバー41に
対して相対的に摺動することにより、伸縮板部37のX
軸方向の寸法は、最小寸法L1と最大寸法L2の間で伸縮
する。伸縮板部37には、ストッパとしてのフランジ部
49が設けられている。フランジ部49は、伸縮板部3
7のX軸方向寸法が最小寸法L1になったとき、第1,
第2のカバー41,42の相対的な移動動作を規制して
いる。なお、伸縮板部37は、第1,第2のカバー4
1,42の間にさらに一枚または複数枚のカバーを重ね
合わせてテレスコピック状になっている場合であっても
よい。また、第1のカバー41は、少なくとも前方およ
び下方に第1の摺接面部41a,41bがそれぞれ形成
され、第2のカバー42は、少なくとも前方および下方
に第2の摺接面部42a,42bがそれぞれ形成されて
いるものであればよい。
【0023】スプラッシュガード6は、付勢部材として
の複数(たとえば、四本)の引張りばね45と、規制手
段46とを有している。引張りばね45は、第1のカバ
ー41と第2のカバー42に係止され、第2のカバー4
2を第1のカバー41に対して相対的に加工領域7側に
常時付勢している。規制手段46は、主軸台4が加工領
域7側に移動したとき、引張りばね45のばね力(付勢
力)に抗して第2のカバー42の移動動作を規制し、第
2の摺接面部42a,42bが開口部35を遮蔽した状
態の第2のカバー42を所定の位置に係止させるために
設けられている。これにより、第2のカバー42は、シ
ール部材53a,53bと摺接した状態で所定位置に位
置決めされるようになっている。主軸台4は、開口部3
5を通って加工領域7と工作物授受領域8との間を移動
する。したがって、主軸台4が工作物授受領域8に移動
した状態では、第2のカバー42は、仕切りカバー39
のシール部材53a,53bから離脱する。
【0024】第1のカバー41は、−X軸方向に側方壁
面部52を有し、+X軸方向が開放された側面視で矩形
状をなしており、支持部材47を介してボルト47aで
サドル13に固定されている。第2のカバー42は、側
面視で矩形状をなし−X軸方向と+X軸方向は開放さ
れ、+X軸側にはフランジ部49が一体的に(または、
別体に)固定されている。第1のカバー41と第2のカ
バー42との間は、第2のカバー42に取付けられたシ
ール部材48によりシールされている。ガイド部材48
aは、第1のカバー41に取付けられ、第2のカバー4
2の内面上を転動して、第1のカバー41と第2のカバ
ー42との相対移動をスムーズにしている。引張りばね
45の一端部50は、第2のカバー42のフランジ部4
9に係止され、他端部51は、第1のカバー41の側方
壁面部52に係止されている。合計4本の引張りばね4
5が、伸縮板部37の四つの隅にそれぞれ配置されてい
る。これにより、第2のカバー42は、4本の引張りば
ね45により、全体的に均等なばね力で第1のカバー4
1側に常時引っ張られている。
【0025】仕切りカバー39にはシール部材53a,
53bが取付けられている。シール部材53a,53b
は、開口部35の前面部および下面部にボルト53cで
それぞれ取付けられている。シール部材53a,53b
により、仕切りカバー39と、第2のカバー42の第2
の摺接面部42a,42bとの間がシールされている。
切削加工中は、伸縮板部37は伸縮動作を行う。このと
き、第1,第2のカバー41,42とシール部材48,
53a,53bが、加工領域7と工作物授受領域8との
間を遮蔽する(図2,図4参照)。一方、主軸台4が、
工作物の交換のために加工領域7の外方に移動すると、
第2のカバー42の大部分が第1のカバー41に重なり
合って、伸縮板部37は縮小するとともにシール部材5
3a,53bから離れる(図3参照)。
【0026】規制手段46は、第2のカバー42に一体
的に(または、別体に)設けられた被係合部57と、旋
盤1の支柱6aに設けられた係合部58とを備えてい
る。被係合部57は、フランジ部49から一体的に外方
に突出した板部材である。係合部58は、主軸台4が加
工領域7側に移動したとき、被係合部57と係合して第
2のカバー42のX軸方向の移動動作を規制する。係合
部58は、支柱(基体)6aに固定された支持部材59
と、支持部材59から+X軸方向を向いて取付けられた
ショックアブソーバ60とを有している。ショックアブ
ソーバ60は、第2のカバー42が−X軸方向に移動し
て被係合部57がショックアブソーバ60に接触したと
きに、接触の衝撃を吸収する機能を有している。第2の
カバー42は、ショックアブソーバ60に被係合部57
が当接した状態で、所定位置に位置決めされる。このよ
うに、規制手段46は、主軸台4が加工領域7側に移動
したとき、引張りばね45のばね力に抗して第2のカバ
ー42の移動動作を規制している。
【0027】図5は、図1のV線に沿う第2のカバー4
2の説明図である。図1および図5に示すように、スプ
ラッシュガード6は、第2のカバー42をX軸方向に案
内支持して移動させるための案内手段65を有してい
る。案内手段65は、サドル用ガイドレール(第1のガ
イドレール)12aと、カバー用ガイドレール(第2の
ガイドレール)を兼ねた横梁29と、下部ガイドローラ
(第1のガイドローラ)66および上部ガイドローラ
(第2のガイドローラ)67とを備えている。下部ガイ
ドローラ66および上部ガイドローラ67は、サドル用
ガイドレール12a,横梁29にそれぞれ案内支持され
て自在に転動する。横梁29は、旋盤1の支柱6aに設
けられ、X軸方向に延びている。本実施形態では、第
1,第2のガイドレールとして、既設のサドル用ガイド
レール12a,横梁29を第2のカバー42の移動用に
兼用している。したがって、伸縮板部37用のガイドレ
ールを別途設ける必要がない。
【0028】下部ガイドローラ66および上部ガイドロ
ーラ67は、第2のカバー42の重心Gに対して一方と
他方にそれぞれ位置して、第2のカバー42に設けられ
ている。たとえば、下部ガイドローラ66および上部ガ
イドローラ67は、既設のサドル用ガイドレール12a
および横梁29上をそれぞれ転動するように、第2のカ
バー42の後方下部と前方上部にそれぞれ設けられてい
る。下部ガイドローラ66および上部ガイドローラ67
は、それぞれ一組ずつでもよいが、第2のカバー42の
X軸方向の移動動作をスムーズにするために、それぞれ
二組ずつ設けられている。
【0029】第2のカバー42の後方下部には、下部ガ
イドローラ66を支持する二つのブラケット68が固定
されている。ブラケット68には、水平方向に配置され
て前後方向を向く一つの第1のローラ69と、上下方向
(Z軸方向)を向き前後に平行に配置された一対の第2
のローラ70とが設けられている。第1,第2のローラ
69,70は、ブラケット68に固定された軸71,7
2にそれぞれ回動自在に支持されており、ポリアミド樹
脂(ナイロン),ポリアセタール樹脂など合成樹脂,含
油軸受材等の材料で形成されていることが好ましい。第
1のローラ69は、第2のカバー42の重量を支持し
て、サドル用ガイドレール12aの上面77を転動す
る。二本の第2のローラ70,70は、サドル用ガイド
レール12aの一方の側面73と他方の側面74をそれ
ぞれ転動して、第2のカバー42が前後方向に動かない
ように規制している。したがって、第2のカバー42
は、第1,第2のローラ69,70により、Z軸方向お
よび前後方向に動かないように拘束された状態で、X軸
方向のみに移動する。
【0030】一対の上部ガイドローラ67は、第2のカ
バー42の前方上部に固定された一対のL字状の支持部
材75にそれぞれ回動自在に支持されている。上部ガイ
ドローラ67は、第2のカバー42の重量を支持しなが
ら、横梁29の上面76を自在に転動する。このように
して、第2のカバー42は、サドル用ガイドレール12
aに案内支持された下部ガイドローラ66と、横梁29
に案内支持された上部ガイドローラ67とにより、自立
した状態で安定してスムーズにかつ高速でX軸方向に移
動することができる。なお、第1,第2のガイドローラ
66,67は、第1,第2のガイドレールに案内支持さ
れて転動し、かつ、第2のカバー42の重心Gに対して
一方と他方にそれぞれ位置していればよい。したがっ
て、第1,第2のガイドローラ66,67のそれぞれの
取付け位置は、第2のカバー42の後方上部と前方上
部,後方下部と前方下部,後方上部と前方下部,上下途
中の位置どうしなど、さまざまなバリエーションが可能
である。
【0031】また、ガイドローラ66,67で説明を行
っているが、第2のカバー42が安定してスムーズに移
動できるものであれば、ガイドレール,横梁上を摺動す
るメタル材,含油軸受材等よりなる滑り軸受体であって
もよい。さらに、下部ガイドローラ66,上部ガイドロ
ーラ67は、カムフォロア,転がり軸受等を利用して回
動自在にしたものであってもよい。なお、主軸台がX軸
方向,Z軸方向に移動する旋盤で説明を行っているが、
主軸台がX軸方向にのみ移動する旋盤であってもよい。
その場合には、工作物搬送装置は、工作物載置台を昇降
させる昇降手段を有することが好ましい。
【0032】次に、旋盤1,スプラッシュガード6およ
び工作物搬送装置3の全体の動作について説明する。運
転開始時には、工作物搬送装置3の少なくとも一つの工
作物載置台17を空の状態にしておく。残りの工作物載
置台17の全部または一部には、工作物載置台17ごと
に未加工工作物が載置されている。そして、工作物搬送
装置3から順次供給される未加工工作物を旋盤1の加工
領域7で加工し、加工済工作物は工作物搬送装置3に戻
していく。待機状態の工作物搬送装置3では、未加工工
作物が載置されている工作物載置台17と、加工済工作
物を載置するための工作物載置台17が、未加工工作物
受け取り位置18と、加工済工作物渡し位置19にそれ
ぞれ位置決めされている。加工済工作物渡し位置19の
工作物載置台17は、空になっている。
【0033】一方、旋盤1においては、チャック10に
よって工作物が把持された主軸5を主軸モータにより回
転駆動する。また、X軸用サーボモータにより、サドル
13をX軸方向に移動・位置決め制御する。Z軸用サー
ボモータ26により、主軸台4をサドル13に対してZ
軸方向に移動・位置決め制御する。こうして、チャック
10に把持された工作物を、工具9に対してX軸方向お
よびZ軸方向に移動・位置決め制御するとともに、主軸
5の回転数を制御して、加工領域7で工具9により工作
物を切削加工する。また、タレット21に取付けられた
所望の工具を、加工の種類に応じて、タレット21の旋
回割出し動作により割出す。図2に示すように、切削加
工中は、サドル13および主軸台4など移動体がX軸方
向に移動することにより、伸縮板部37は、X軸方向に
自在に伸縮しながら加工領域7を遮蔽している。このと
き、第2のカバー42は開口部35でシール部材53
a,53bに摺接した状態を維持している。第2のカバ
ー42の被係合部57が係合部58に係合しているの
で、第2のカバー42は所定位置に位置決めされた状態
で静止している。第1のカバー41のみが、引張りばね
45のばね力に抗してサドル13とともにX軸方向に移
動することになる。このとき、引張ばね45は伸びた状
態で伸縮している。
【0034】一つの工作物の切削加工が終了して、工作
物交換のためのプログラム(たとえば、M60)が実行
されると、NC装置の制御により工作物交換動作がスタ
ートする。そして、主軸台4を加工領域7から工作物授
受領域8側に移動させる移動指令が出力される。する
と、旋盤1は、Z軸用サーボモータ26を駆動して、主
軸台4を所定の高さ位置まで上昇させる。所定の高さ位
置とは、たとえば、チャック10で把持している加工済
工作物の下面が、開口部35の下縁部39aと干渉しな
い位置である。次に、X軸用サーボモータを駆動して、
サドル13を機械本体2からX軸方向の工作物搬送装置
3側に移動させる。サドル13の移動動作により、主軸
台4は、移動軌跡C0上を工作物授受位置に移動して工
作物の受け渡しを行う。
【0035】そのために、サドル13がX軸方向に移動
すると、支持部材47を介してサドル13に固定された
第1のカバー41もX軸方向に移動する。第1のカバー
41が第2のカバー42に対して相対的に移動し、両方
のカバー41,42の大部分が重なり合う。そして、伸
縮板部37のX軸方向寸法が最小寸法L1になると、第
1のカバー41は第2のカバー42に対してこれ以上相
対移動しない。その結果、図3に示すように、第2のカ
バー42の被係合部57は係合部58から離れる。やが
て、第2のカバー42は仕切りカバー39の開口部35
から離脱して、伸縮板部37は最も縮んだ状態で工作物
授受領域8に移動することになる。第2のカバー42
は、サドル用ガイドレール12aおよび横梁29と、下
部ガイドローラ66および上部ガイドローラ67とによ
り案内支持されて、X軸方向に移動する。このように、
第2のカバー42は、案内手段65により案内支持され
ているので、横振れすることなく安定した状態で精度よ
くX軸方向に移動することができる。したがって、開口
部35に対する第2のカバー42の離脱および嵌合の動
作を、スムーズに行うことができる。
【0036】工作物授受位置で、チャック10と工作物
載置台17との間で工作物の受け渡しが完了すると、X
軸用サーボモータを駆動して、サドル13を工作物搬送
装置3から機械本体2側に移動させる。サドル13の移
動動作により、主軸台4は工作物授受領域8から加工領
域7にX軸方向に移動したのち、切削加工が再び開始さ
れる。サドル13が機械本体2側に移動すると、主軸台
4および主軸台カバー24が開口部35を通過したの
ち、第2のカバー42が開口部35に嵌合してシール部
材53a,53bに摺接する。やがて、被係合部57が
係合部58に係合すると、第2のカバー42のX軸方向
への移動動作が停止する。被係合部57が係合部58に
係合したとき、ショックアブソーバ60により係合の衝
撃が吸収されるので、音や振動はほとんど発生しない。
第2のカバー42は、引張りばね45のばね力に抗して
X軸方向の移動動作が規制されて、開口部35に嵌合し
た状態で所定位置に位置決めされる。切削加工時には、
上述のように、第1のカバー41のみがX軸方向に移動
して、伸縮板部37は伸縮することになる。切削加工作
業中には、伸縮板部37により開口部35は遮蔽され、
加工領域7はスプラッシュガード6で外部から遮蔽され
ているので、切りくずや切削油剤が加工領域7の外部に
飛散する恐れはない。
【0037】上述の従来の箱形カバーでは、X軸方向の
寸法は、常に最大寸法L2が必要であった。これに対し
て、本発明では、主軸台4の移動動作により伸縮板部3
7が伸縮するので、従来の箱形カバーと比較して、スプ
ラッシュガードのX軸方向寸法を最小寸法L1まで短く
して小形化することができる。また、特開2000−8
4710号公報に記載のスプラッシュガードと比較し
て、スプラッシュガード全体の構成を簡素化しかつコン
パクトにすることができる。すなわち、主軸台4が+X
軸方向に移動して伸縮板部37が開口部35から離脱し
て工作物授受領域8側に移動するときには、伸縮板部3
7は縮小して、そのX軸方向寸法が最小寸法L1になっ
ている。したがって、伸縮板部37における、+X軸方
向の外方に突出する寸法を小さくすることができる。よ
って、旋盤1は、X軸方向の全長を従来より短くして設
置面積を小さくすることができる。本発明では、開口部
35を遮蔽するための伸縮板部37を、サドル13のX
軸方向の移動動作を利用して伸縮させるようにしたの
で、駆動装置を設けずに簡素な構成で加工領域7を遮蔽
することができる。なお、各図中同一符号は同一または
相当部分を示す。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、駆
動装置を設けずに簡素な構成で加工領域を遮蔽すること
ができ、工作機械全体の設置面積を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図5は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1はスプラッシュガードを有する主軸移動型の
立て旋盤の斜視図である。
【図2】前記立て旋盤の主軸台が加工領域側に移動した
状態を示す部分平面断面図である。
【図3】前記主軸台が加工領域の外方に移動した状態を
示す部分平面断面図である。
【図4】前記立て旋盤の側面図である。
【図5】図1のV線に沿う第2のカバーの説明図であ
る。
【図6】本発明の関連技術にかかるスプラッシュガード
が設けられた主軸移動型の立て旋盤の斜視図である。
【符号の説明】
1 主軸移動型立て旋盤(主軸移動型工作機械) 4 主軸台(主軸支持体) 5 主軸 6 スプラッシュガード 6a 支柱(基体) 7 加工領域 8 工作物授受領域 9 工具 10 チャック 13 サドル(移動台) 17 工作物載置台 35 開口部 37 伸縮板部 39 仕切りカバー 41 第1のカバー 41a,41b 第1の摺接面部 42 第2のカバー 42a,42b 第2の摺接面部 45 引張りばね(付勢部材) 46 規制手段 57 被係合部 58 係合部 65 案内手段 CL 主軸の軸線 X軸方向 第2の方向 Z軸方向 第1の方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 修一郎 千葉県我孫子市我孫子1番地 株式会社日 立精機デザインセンタ内 Fターム(参考) 3C011 DD01 DD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を支持する主軸支持体が少なくとも
    前記主軸の軸線方向と平行な第1の方向に対して直交す
    る第2の方向に移動する主軸移動型工作機械に設けら
    れ、前記第2の方向に前記主軸支持体が移動したとき少
    なくとも前記主軸支持体が通過可能な開口部が形成され
    ているとともに、前記主軸支持体が加工領域側に移動し
    たとき前記開口部を遮蔽可能なスプラッシュガードであ
    って、 前記主軸支持体を支持して前記第2の方向に移動する移
    動台に固定され、この移動台とともに前記第2の方向に
    移動し、前記開口部を含む平面と直交する方向に延設さ
    れた一つ以上の第1の摺接面部を備えた第1のカバー
    と、この第1のカバーの前記第1の摺接面部と平行な第
    2の摺接面部が設けられ、前記第1のカバーに対して相
    対的に前記第2の方向に摺動するとともに、前記開口部
    と前記第2の摺接面部とが摺接したとき前記開口部を遮
    蔽する第2のカバーとを少なくとも有する伸縮板部と、 前記第1のカバーと前記第2のカバーとに係止され、こ
    の第2のカバーを前記第1のカバーに対して相対的に前
    記加工領域側に常時付勢している付勢部材と、 前記主軸支持体が前記加工領域側に移動したとき、前記
    付勢部材の付勢力に抗して前記第2のカバーの移動動作
    を規制し、前記第2の摺接面部が前記開口部を遮蔽した
    状態の前記第2のカバーを所定の位置に係止させるため
    の規制手段とを備えたことを特徴とする主軸移動型工作
    機械におけるスプラッシュガード。
  2. 【請求項2】 前記主軸移動型工作機械は、前記主軸の
    軸線がほぼ垂直方向を向いている立形の工作機械であ
    り、 前記第1のカバーは少なくとも前方および下方に前記第
    1の摺接面部が形成され、 前記第2のカバーは少なくとも前方および下方に前記第
    2の摺接面部が形成されているものであることを特徴と
    する請求項1に記載の主軸移動型工作機械におけるスプ
    ラッシュガード。
  3. 【請求項3】 前記第2のカバーを前記第2の方向に案
    内支持して移動させるための案内手段を有していること
    を特徴とする請求項1または2に記載の主軸移動型工作
    機械におけるスプラッシュガード。
  4. 【請求項4】 前記規制手段は、 前記第2のカバーに設けられた被係合部と、 前記主軸移動型工作機械の基体に設けられ、前記主軸支
    持体が前記加工領域側に移動したとき前記被係合部と係
    合して前記第2のカバーの移動動作を規制する係合部と
    を備えたことを特徴とする請求項1,2または3に記載
    の主軸移動型工作機械におけるスプラッシュガード。
  5. 【請求項5】 前記主軸移動型工作機械は、前記主軸支
    持体が前記開口部を通って前記第2の方向に移動するこ
    とにより、工作物授受領域で、前記主軸に設けられたチ
    ャックと工作物載置台との間で工作物を授受し、前記加
    工領域で、前記チャックに把持された前記工作物を工具
    により加工する工作機械であり、 前記開口部は、前記加工領域と前記工作物授受領域との
    間を仕切る仕切りカバーに形成されており、 前記主軸支持体が前記工作物授受領域側に移動すると、
    前記第2のカバーは前記開口部から離脱可能になってい
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記
    載の主軸移動型工作機械におけるスプラッシュガード。
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