JPS5913715Y2 - スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ロータリースイッチはもちろんチューナな
どにも応用し得る、分割板を備えたスイッチに関し、特
に分割板をスイッチ軸に固定させるための手段に関する
。

従来、スイッチ軸に分割板を固定するには、第１図に示
すように、スイッチ軸１を分割板２の中心孔に挿入した
のち、スイッチ軸１ヘスピードナツト３を分割板２に当
接する位置まで圧入していた。

ところが、このような固定では、別部品のスピードナツ
ト３が必要になるばかりか、圧入の際スピードナツト３
のエツジ部３ａにより切粉が発生するためその処理をし
なければならず、また圧入の際スイッチ軸１のメッキ層
がはがれるため防錆処理も施さなければならなかった。

また、第２図に示すように、スポット溶接によって固定
する場合もあった。

この場合には、スポット溶接機のような特殊な設備が必
要であり、また分割板２を溶接可能な金属にする必要が
あす、シかも熱処理を含めてその製造が大変であった。

さらに、スイッチ軸１の回転時には発生音や振動が大き
くなるという欠点があった。

さらに、第３図に示すように、スイッチ軸１をかしめる
ことによって固定する場合もあった。

この場合には、かしめにより軸径が縮少して強度が低下
するばかりか、かしめ治具（又はかしめ工具）の破損が
頻繁に起こるという欠点があった。

この考案は、きわめて簡単な構造で、上述のような種々
の従来欠点を解決したスイッチを提供することを目的と
する。

すなわちこの考案は、外周面にストッパ一部を備えた軸
が、分割板の孔に前記ストッパ一部が分割板の片面に当
接するまで圧入され、かつ前記軸が前記分割板の他面が
枠体に当接するよう枠体の孔に挿通されたスイッチであ
る。

以下、この考案の一実施例を図面を参照しつつ詳述する
。

第４図において、１０はスイッチ軸で、この軸１０の外
周面の任意位置に環状のストッパ一部１１が設けられ、
かつ一端部にツマミを取り付けるための切り落し部１２
が設けられている。

２０は分割板で、周縁部には切換え数に合致した数だけ
凹部２１が設けられている。

分割板２０の中央部には中心孔２２が設けられ、この中
心孔２２の周囲に環状突部２３が設けられている。

そして、スイッチ軸１０は、ストッパ一部１１における
切り落し部１２の設けられている側の面１１ ａが分割
板２０の片面２０ ａに当接するよう、分割板２０の孔
２２に圧入されている。

そして、分割板２０が取り付けられたスイッチ軸１０は
、分割板２０の他面２０ ｂが枠体３０に当接するよう
、枠体３０の前壁３１の孔に挿通支持されている。

スイッチ軸１０の他端は枠体３０の後壁３２の孔に挿通
支持されている。

このように構成したスイッチは、分割板２０の周縁に当
接している板バネ（図示せず）などによって分割板２０
に軸方向のスラストが生じても、ストッパ一部１１と枠
体３０とによってほぼ完全に防ぐことができ、スイッチ
軸１０と分割板２０の分離やズレなどの恐れはまったく
ない。

すなわちこの考案は、従来のように特別の部品を用いた
り特殊な処理を施すことなく、スイッチ軸１０と分割板
２０の圧入方向を従来のものと逆にするだけで、分割板
の軸方向へのズレを容易に防止できる。

したがって、部品点数が減少し、製造工程が簡略化され
るのでコストダウンが実現できる。

また、分解作業は従来のものに比較してはるかに容易に
行えるとともに部品の再使用が可能になるなど、実用上
きわめて大きな効果を有する。

前記スイッチ軸の材質としては、ストッパ一部を形成す
るため合成樹脂が望ましいが、金属でもよい。

また、分割板は合成樹脂でも金属でもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂはそれぞれ従来のスイッチ軸を示す正面図
および要部斜視図、第２図は従来の他のスイッチ軸を示
す側面図、第３図は従来のさらに他のスイッチ軸を示す
側面図、第４図はこの考案によるスイッチの一実施例を
示し、同図ａは軸と分割板の圧入状態を示す断面図、同
図すは全体を示す側面図である。 １０はスイッチ軸、１１はストッパ一部、２０は分割板
、３０は枠体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面にストッパ一部が一体的に形成された回転軸を、
   分割板の孔に前記ストッパ一部が分割板の片面に当接す
   るように圧入し、かつ前記分割板の他面が枠体に当接す
   るよう枠体の孔に挿通したことを特徴とするスイッチ。