JP2539451Y2 - 回転部材の回転軸への固定構造 - Google Patents

回転部材の回転軸への固定構造

Info

Publication number
JP2539451Y2
JP2539451Y2 JP1991013586U JP1358691U JP2539451Y2 JP 2539451 Y2 JP2539451 Y2 JP 2539451Y2 JP 1991013586 U JP1991013586 U JP 1991013586U JP 1358691 U JP1358691 U JP 1358691U JP 2539451 Y2 JP2539451 Y2 JP 2539451Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
fitting
shaft
rotating member
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991013586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04105631U (ja
Inventor
正夫 大北
慎吉 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP1991013586U priority Critical patent/JP2539451Y2/ja
Publication of JPH04105631U publication Critical patent/JPH04105631U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2539451Y2 publication Critical patent/JP2539451Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転部材の回転軸への固
定構造に係り、特に、モールド成形より成る歯車等の回
転部材を使用する回転部材の回転軸への固定構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば磁気記録再生装置等の各
種の装置には、各種の動力伝達機構が装置されており、
モータ等の回転する丸軸に歯車、カム、レバー等の回転
部材を固定して構成されていた。また、計量化、低コス
ト化の要望から、回転部材をモールド成形により成形し
ていた。
【0003】このようなモールド成形による回転部材
(例えばモールド歯車)と丸軸とを結合固定する場合、
以下のような各種方法が行なわれていた。
【0004】(1) モールド歯車を丸軸に圧入して、
固定する。 (2) モールド歯車を丸軸に挿入後、接着して固定す
る。 (3) 丸軸の外周の一部を削り取つて断面非円形型に
加工し、モールド歯車の丸軸用嵌合孔も同型に成形して
圧入する。あるいは圧入後、接着する。 (4) 丸軸の外周をローレツト加工等で凹凸を付け、
モールド歯車を圧入する。 (5) モールド歯車の丸軸用嵌合孔に金属のパイプを
同時成形(インサート成形)し、丸軸に圧入する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記各従来
技術では、次のような問題があつた。まず、(1)の方
法では、圧入して固定しているが、一方がモールド歯車
であることから、強く圧入できないので、圧入部分がゆ
るむ虞れがあり、信頼性が低かつた。また、(2)の方
法では、丸軸に油が付着していた際に接着力が低下し、
(1)と同様に信頼性が低くなり、そして、丸軸の油に
対する管理作業を必要とする。また、(3),(4)の
方法では、削り加工工程を必要とし、コスト高となつ
た。また、(5)の方法では、インサート成形工程を必
要とし、コスト高となつた。このように、前述した各方
法では、信頼性と低コストのどちらか一方が得られなか
つた。
【0006】本考案は前記従来技術の課題に鑑み、これ
を解決すべくなされたもので、その目的は、信頼性が高
く、かつ、低コストが可能である回転部材の回転軸への
固定構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、回転軸の取付軸部に、モールド成形より
成る回転部材の取付嵌合孔を嵌合して一体化する回転部
材の回転軸への固定構造において、両側縁に係合部を突
設した圧入爪片を圧入金具に一体に設け、前記回転部材
には圧入孔を形成し、前記圧入金具を前記取付軸部に固
定して前記圧入孔に位置させた前記圧入爪片は、前記
入孔前記回転部材の半径方向に対して隙間を設けてあ
かつ前記圧入爪片の両係合部により、前記圧入爪片
は前記回転部材の周方向に対して前記圧入孔に圧入され
た状態となるようにした構成にしてある。
【0008】
【作用】前記手段により、回転軸に対して圧入金具を圧
力することで回転軸と圧入金具を強固に一体化できる。
そして、この圧入金具に対して回転部材を圧入爪片で周
方向に固定し、かつ回転部材と回転軸との嵌合により中
心を保証してあり、この中心出しに際して、圧入爪片と
圧入孔とは隙間があることにより、自動的に中心位置調
整を行なえる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案に係る回転部材の回転軸への固定
構造を示す要部断面図、図2は同固定構造の分解斜視
図、図3は図1のA−A線断面図である。
【0010】これらの図において、1は回転軸で、この
回転軸1は図示しないモータの駆動軸からなつている。
この回転軸1の先端は、小径とした取付軸部1aが設け
られ、この取付軸部1aに圧入金具2及び回転部材であ
るモールド歯車3が嵌合されている。
【0011】圧入金具2は板材を打抜き形成してあり、
その中央部に取付軸部1aを圧入する孔2aを構成する
環状部2bが形成され、また、外周縁に一対の圧入爪片
2c,2cが直角に屈曲形成されている。この圧入爪片
2cの幅方向がモールド歯車3の周方向に沿つており、
圧入爪片2cの両側縁にはアンダカツトが形成されて係
合部2d,2dが突設されている。
【0012】モールド歯車3はモールド成形加工により
成形されており、その外周面には歯部3aが設けられ、
その中心部には円形状の取付軸部嵌合孔3bが設けら
れ、また、モールド歯車3の肉部中央付近には、1対の
圧入孔3c,3cが周方向に沿つて弧状に穿設されてい
る。この圧入孔3cの周方向の長さは、前記圧入爪片2
cの幅より短かく設定されており、圧入爪片2cの両係
合部2d,2dが圧入孔3cの側面を弾性変形させなが
ら圧入孔3cに圧入爪片2cが挿入されることになる
(図3参照)。一方、モールド歯車3の回転軸1に対す
る中心出しは、取付軸部1aと取付軸部嵌合孔3bとの
嵌合によつて決められ、圧入爪片2cの回転軸1の中心
からの距離に誤差があつても、隙間3dによつて吸収さ
れる。3eは環状部2bの逃げ用凹部である。
【0013】次に、前記実施例の固定方法について説明
する。まず、回転軸1の取付軸部1aに圧入金具2の環
状部2bを圧入して固定する。次に、圧入金具2を貫通
している取付軸部1aの先端に、モールド歯車3の取付
軸部嵌合孔3bを嵌入し、これにより、回転軸1に対す
るモールド歯車3の中心出しが行なわれる。また、この
嵌入により、圧入金具2の圧入爪片2c,2cもモール
ド歯車3の圧入孔3c,3cにそれぞれ圧入され、各係
合部2d……によつて抜け止めされてモールド歯車3と
圧入金具2とが一体化される。このようにして、モール
ド歯車3は回転軸1に圧入金具2を介して固定される。
【0014】このように構成されて前記実施例にあつて
は、圧入金具2の環状部2bを取付軸部1aに圧入固定
し、圧入爪片2cを圧入孔3cに圧入して一体化されて
いるので、軸部1aに油がついていても、確実に圧入固
定でき信頼性を高めることができる。また、取付軸部1
aは丸軸のままで良いことから、従来のように軸部1a
の加工を必要とせず、かつ、全体構成もシンプルであ
り、小型化を図れ、また、大量生産が可能で、コストの
低減も図ることができる。さらに、取付軸部1aに対し
て、圧入金具2の方向を決めれば、方向の規制も可能で
ある。なお、前記実施例では、回転部材としてモールド
歯車で説明したが、本考案はこれに限られるものでな
く、例えば、モールド成形して成る、カム、レバー等に
も適用し得る。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
圧入爪片の両係合部により、圧入爪片は回転部材の周方
向に対して圧入孔に圧入された状態となるようになるの
で、回転部材と回転軸を固定するためにナット等の別個
の締結部品を必要とせず、また、スリップすることがな
く、更に回転部材と回転軸との嵌合により中心を保証し
てあり、この中心出しに際して、圧入爪片と圧入孔とは
隙間があることにより、自動的に中心位置調整を行な
え、回転部材と回転軸との固定の信頼性が高くなり、か
つ、低コストが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る回転部材の回転軸への固定構造を
示す要部断面図である。
【図2】図1の固定構造の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 圧入金具 2a 孔 2b 環状部 2c 圧入爪片 3 モールド歯車 3b 取付軸部嵌合孔 3c 圧入孔 3d 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の取付軸部に、モールド成形より
    成る回転部材の取付嵌合孔を嵌合して一体化する回転部
    材の回転軸への固定構造において、両側縁に係合部を突設した圧入爪片を圧入金具に一体に
    設け、 前記回転部材には圧入孔を形成し、 前記圧入金具を前記取付軸部に固定して前記圧入孔に位
    置させた前記圧入爪片は、前記 圧入孔前記回転部材の
    半径方向に対して隙間を設けてありかつ前記圧入爪片の両係合部により、前記圧入爪片は前
    記回転部材の周方向に対して前記圧入孔に圧入された状
    態となるように したことを特徴とする回転部材の回転軸
    への固定構造。
JP1991013586U 1991-02-20 1991-02-20 回転部材の回転軸への固定構造 Expired - Lifetime JP2539451Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991013586U JP2539451Y2 (ja) 1991-02-20 1991-02-20 回転部材の回転軸への固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991013586U JP2539451Y2 (ja) 1991-02-20 1991-02-20 回転部材の回転軸への固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04105631U JPH04105631U (ja) 1992-09-11
JP2539451Y2 true JP2539451Y2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=31901520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991013586U Expired - Lifetime JP2539451Y2 (ja) 1991-02-20 1991-02-20 回転部材の回転軸への固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2539451Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3956140B2 (ja) 2004-01-19 2007-08-08 船井電機株式会社 熱転写プリンタおよび画像形成装置
JP5334454B2 (ja) * 2008-05-20 2013-11-06 ニスカ株式会社 シート搬送装置
JP6389710B2 (ja) * 2014-09-03 2018-09-12 エイチピー プリンティング コリア カンパニー リミテッド 歯車装置及び画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5279474U (ja) * 1975-12-11 1977-06-14
JPS6280616A (ja) * 1985-10-04 1987-04-14 Ricoh Co Ltd レ−ザ−光偏向装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04105631U (ja) 1992-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH083152Y2 (ja) モータのマグネット保持構造
JPH02502622A (ja) 自動車のワイパーシステムの駆動ユニット及びその製造方法
US6099190A (en) Apparatus for facilitating securing a component to a stationary bracket
JP2539451Y2 (ja) 回転部材の回転軸への固定構造
JP3229299B2 (ja) タイミング・ディスク・キャリア
JP3388353B2 (ja) ポリゴンミラーの取付構造
JPS5856422Y2 (ja) 小形回転装置の軸受機構
JPH0643560Y2 (ja) フライホイル
JPH0188474U (ja)
JPH0611541Y2 (ja) エスカッション構造
JP3557652B2 (ja) 光学式回転検出器の回転ディスク固定方法
JPH06640Y2 (ja) 軸流ファンの取付装置
JPS6346415Y2 (ja)
JPH0724926Y2 (ja) 小型モ−タの軸受台
JPS5935017Y2 (ja) 部品取付装置
JPH0353082Y2 (ja)
JPH0229798Y2 (ja)
JPS6237427Y2 (ja)
JPS6019507Y2 (ja) 小型モ−タ用ロ−タ
JP2591853Y2 (ja) モータのトルク伝達装置
JPH0542721U (ja) スペーサかしめ構造
JPH0527691Y2 (ja)
JPH068348Y2 (ja) スプリングブレーキ装置
JPH0641361U (ja) モータのロータ固定構造
JPH0624563Y2 (ja) スピンドル

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970204