JP2636554B2 - 差動増幅器 - Google Patents
差動増幅器Info
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- JP2636554B2 JP2636554B2 JP3134538A JP13453891A JP2636554B2 JP 2636554 B2 JP2636554 B2 JP 2636554B2 JP 3134538 A JP3134538 A JP 3134538A JP 13453891 A JP13453891 A JP 13453891A JP 2636554 B2 JP2636554 B2 JP 2636554B2
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- Japan
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- differential
- noise
- transistors
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動増幅器に関し、特
に演算増幅器等の差動入力段を構成する差動増幅器のノ
イズ特性の低減に関する。
に演算増幅器等の差動入力段を構成する差動増幅器のノ
イズ特性の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ回路を有するLSIにおいて
は、S/N比等を含めたノイズ特性が重要な要素とな
る。このノイズの発生源は種々存在するが、近年MOS
トランジスタ自体が発生するノイズが、特性に影響を与
える場合がでてきた。MOSトランジスタにおいては、
1/fノイズと呼ばれる周波数に反比例するノイズ成分
が存在する。
は、S/N比等を含めたノイズ特性が重要な要素とな
る。このノイズの発生源は種々存在するが、近年MOS
トランジスタ自体が発生するノイズが、特性に影響を与
える場合がでてきた。MOSトランジスタにおいては、
1/fノイズと呼ばれる周波数に反比例するノイズ成分
が存在する。
【0003】音声帯域を取り扱うLSIにおいては、こ
の1/fノイズの影響を大きく受け、特に交換機の加入
者回路用のCODECとフィルターとを含むLSI等に
おいては、通話信号の入力されないいわゆる無通話時の
雑音を低く抑える必要がある。この1/fノイズレベル
は、LSIに用いられる演算増幅器を構成するMOSト
ランジスタのゲート面積に大きく依存することが知られ
ている。
の1/fノイズの影響を大きく受け、特に交換機の加入
者回路用のCODECとフィルターとを含むLSI等に
おいては、通話信号の入力されないいわゆる無通話時の
雑音を低く抑える必要がある。この1/fノイズレベル
は、LSIに用いられる演算増幅器を構成するMOSト
ランジスタのゲート面積に大きく依存することが知られ
ている。
【0004】すなわち、MOSトランジスタの入力換算
ノイズレベルとゲート面積(チャネル長L×チャンネル
幅W)の関係は、
ノイズレベルとゲート面積(チャネル長L×チャンネル
幅W)の関係は、
【0005】
【0006】vng:ゲートノイズ電圧,L:チャネル
長,Cox:ゲート面積あたりの単位容量,f:周波数と
なり、ゲート面積に反比例することが知られている。
長,Cox:ゲート面積あたりの単位容量,f:周波数と
なり、ゲート面積に反比例することが知られている。
【0007】図2に入力段の一般的な演算増幅器の回路
図を示す。PチャンネルMOSトランジスタM11はゲー
トが接地されて定電流をNチャンネルMOSトランジス
タM12に供給し、そのゲート電圧で定電流源として作用
するNチャンネルMOSトランジスタM10,M14のゲー
トをバイアスしている。NチャンネルMOSトランジス
タM10のドレインにNチャンネルの差動MOSトランジ
スタM8 ,M9 のソースを接続し、それらのドレインに
Pチャンネルの負荷MOSトランジスタM6 ,M7 を接
続してカレントミラー構成の能動負荷としている。Nチ
ャンネルMOSトランジスタM9 のドレインから出力が
Pチャンネルの出力MOSトランジスタM13のゲートに
接続され、そのドレインは定電流負荷としてのNチャン
ネルMOSトランジスタM14に接続されて出力が取り出
されている。出力MOSトランジスタM13のゲート・ド
レイン間には抵抗とコンデンサの位相調整回路が接続さ
れている。
図を示す。PチャンネルMOSトランジスタM11はゲー
トが接地されて定電流をNチャンネルMOSトランジス
タM12に供給し、そのゲート電圧で定電流源として作用
するNチャンネルMOSトランジスタM10,M14のゲー
トをバイアスしている。NチャンネルMOSトランジス
タM10のドレインにNチャンネルの差動MOSトランジ
スタM8 ,M9 のソースを接続し、それらのドレインに
Pチャンネルの負荷MOSトランジスタM6 ,M7 を接
続してカレントミラー構成の能動負荷としている。Nチ
ャンネルMOSトランジスタM9 のドレインから出力が
Pチャンネルの出力MOSトランジスタM13のゲートに
接続され、そのドレインは定電流負荷としてのNチャン
ネルMOSトランジスタM14に接続されて出力が取り出
されている。出力MOSトランジスタM13のゲート・ド
レイン間には抵抗とコンデンサの位相調整回路が接続さ
れている。
【0008】かかる従来の演算増幅器では1/fノイズ
のレベル低減対策として、差動MOSトランジスタ
M8 ,M9 および負荷トランジスタM6 ,M7 のゲート
面積(チャンネルの長さLと幅Wの積L×W)を大きく
するのみであった。
のレベル低減対策として、差動MOSトランジスタ
M8 ,M9 および負荷トランジスタM6 ,M7 のゲート
面積(チャンネルの長さLと幅Wの積L×W)を大きく
するのみであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の演算増幅
器は、ゲート面積を大きくしているが、差動トランジス
タM8 ,M9 と負荷トランジスタM6 ,M7 の相互コン
ダクタンスの比を演算増幅器の電気的特性のみを考えて
設計しているため、負荷トランジスタM6 ,M7 の1/
fノイズの影響で、演算増幅器のノイズレベルが低くで
きなかった。
器は、ゲート面積を大きくしているが、差動トランジス
タM8 ,M9 と負荷トランジスタM6 ,M7 の相互コン
ダクタンスの比を演算増幅器の電気的特性のみを考えて
設計しているため、負荷トランジスタM6 ,M7 の1/
fノイズの影響で、演算増幅器のノイズレベルが低くで
きなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によればMOSト
ランジスタで構成される差動増幅器、特に入力差動増幅
段において差動トランジスタの相互コンダクタンスをそ
の負荷となる負荷トランジスタの相互インダクタンスの
3倍以上にした差動増幅器を得る。
ランジスタで構成される差動増幅器、特に入力差動増幅
段において差動トランジスタの相互コンダクタンスをそ
の負荷となる負荷トランジスタの相互インダクタンスの
3倍以上にした差動増幅器を得る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は、NチャネルMOSトランジスタM
3 ,M4を差動トランジスタとし、ミラー接続したPチ
ャネルMOSトランジスタM1 ,M2 を負荷トランジス
タとした一般的なCMOS演算増幅器の差動入力段であ
る。
3 ,M4を差動トランジスタとし、ミラー接続したPチ
ャネルMOSトランジスタM1 ,M2 を負荷トランジス
タとした一般的なCMOS演算増幅器の差動入力段であ
る。
【0013】差動入力段のnチャネルの差動トランジス
タM3 ,M4 と、Pチャネルの負荷トランジスタM1 .
M2 の単体ノイズが演算増幅器に大きな影響を及ぼす。
ここで、この単体ノイズの演算増幅器の入力換算ノイズ
電圧を考える。差動トランジスタM3 ,M4 は同じ大き
さなので、ノイズ電圧及び相互コンダクタンスgmは同
一と考え、これをvngi ,gmiと置く、又負荷トランジ
スタM1 ,M2 も同様にVngl ,gmlと置くと、差動段
でのトータル入力換算ノイズVngt は
タM3 ,M4 と、Pチャネルの負荷トランジスタM1 .
M2 の単体ノイズが演算増幅器に大きな影響を及ぼす。
ここで、この単体ノイズの演算増幅器の入力換算ノイズ
電圧を考える。差動トランジスタM3 ,M4 は同じ大き
さなので、ノイズ電圧及び相互コンダクタンスgmは同
一と考え、これをvngi ,gmiと置く、又負荷トランジ
スタM1 ,M2 も同様にVngl ,gmlと置くと、差動段
でのトータル入力換算ノイズVngt は
【0014】
【0015】となる。(2)式から明らかなように負荷
トランジスタM1 ,M2 で発生するノイズは、負荷トラ
ンジスタM1 ,M2 のgmlと差動トランジスタM3 ,M
4のgmiの比の2乗、すなはち(gml/gmi)2 に比例
して影響を及ぼすわけである。従ってgmlとgmiの比の
設定によっては、負荷トランジスタM1 ,M2 のノイズ
が大きく影響する。
トランジスタM1 ,M2 で発生するノイズは、負荷トラ
ンジスタM1 ,M2 のgmlと差動トランジスタM3 ,M
4のgmiの比の2乗、すなはち(gml/gmi)2 に比例
して影響を及ぼすわけである。従ってgmlとgmiの比の
設定によっては、負荷トランジスタM1 ,M2 のノイズ
が大きく影響する。
【0016】本発明では、gmlとgmiの比を3倍以上に
設計するため負荷トランジスタのノイズの影響は、1/
9以下となりほとんど問題がなくなるわけである。
設計するため負荷トランジスタのノイズの影響は、1/
9以下となりほとんど問題がなくなるわけである。
【0017】尚、本実施例は、nチャネル入力トランジ
スタを有する差動増幅器に対して説明したがPチャネル
入力トランジスタを有する差動増幅器に対しても全く同
様の効果を有することは、言うまでもない。
スタを有する差動増幅器に対して説明したがPチャネル
入力トランジスタを有する差動増幅器に対しても全く同
様の効果を有することは、言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したごとく本発明によれば差
動演算増幅器の発生するノイズに関し、差動増幅器、特
に差動入力段における差動トランジスタのgm を負荷ト
ランジスタgm の3倍以上に設定することにより負荷ト
ランジスタのノイズの影響を無視できるようにしたので
演算増幅器のノイズレベルを低減できるという効果を有
する。
動演算増幅器の発生するノイズに関し、差動増幅器、特
に差動入力段における差動トランジスタのgm を負荷ト
ランジスタgm の3倍以上に設定することにより負荷ト
ランジスタのノイズの影響を無視できるようにしたので
演算増幅器のノイズレベルを低減できるという効果を有
する。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】従来例を示す回路図
M1 ,M2 ,M6 ,M7 ,M11,M13 PチャネルM
OSトランジスタ M3 ,M4 ,M5 ,M8 ,M9 ,M10,M12,M14
NチャネルMOSトランジスタ
OSトランジスタ M3 ,M4 ,M5 ,M8 ,M9 ,M10,M12,M14
NチャネルMOSトランジスタ
Claims (1)
- 【請求項1】 差動MOSトランジスタで構成される差
動増幅器において、差動トランジスタの相互コンダクタ
ンスを、負荷トランジスタの相互コンダクタンスの3倍
以上にしたことを特徴とする差動増幅器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134538A JP2636554B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 差動増幅器 |
KR1019920009766A KR0134951B1 (ko) | 1991-06-06 | 1992-06-05 | 반도체 디바이스 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134538A JP2636554B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 差動増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360307A JPH04360307A (ja) | 1992-12-14 |
JP2636554B2 true JP2636554B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=15130661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3134538A Expired - Lifetime JP2636554B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 差動増幅器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2636554B2 (ja) |
KR (1) | KR0134951B1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3384207B2 (ja) * | 1995-09-22 | 2003-03-10 | 株式会社デンソー | 差動増幅回路 |
JP2008099337A (ja) * | 2001-02-22 | 2008-04-24 | Niigata Seimitsu Kk | Fet帯域増幅器 |
JP5018028B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2012-09-05 | セイコーエプソン株式会社 | 基準電圧供給回路、アナログ回路及び電子機器 |
JP5200927B2 (ja) * | 2008-12-29 | 2013-06-05 | セイコーエプソン株式会社 | アナログ回路及び電子機器 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP3134538A patent/JP2636554B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-06-05 KR KR1019920009766A patent/KR0134951B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR0134951B1 (ko) | 1998-04-20 |
JPH04360307A (ja) | 1992-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970311 |