JP2631046B2 - スライドファスナーの寸法縮め加工方法およびその装置 - Google Patents

スライドファスナーの寸法縮め加工方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスライドファスナー特に
合成樹脂製務歯列を有する定寸長さのスライドファスナ
ーから所望の短い長さのスライドファスナーに加工する
スライドファスナーの寸法縮め加工方法とその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来スライドファスナーを縫着する被着
物に合せて、スライドファスナーの寸法を縮める場合に
は、定寸の長さの務歯より余分な務歯を除去してスペー
ス部を形成し、このスペース部において所望の長さに切
断して、所望の短い長さのスライドファスナーを得るよ
うに加工していた。そして余分な務歯を除去してスペー
ス部を形成する方法として例えば特公昭48−3222
2号公報に示すように、務歯の脚部を、容易に変形でき
るように薄肉に圧縮変形し、その近傍のファスナーテー
プを直角方向に左と右に引張り、務歯の脚部からファス
ナーテープを強制的に引き抜き除去して務歯のないスペ
ース部を形成していた。また例えば特公昭57−614
07号公報に示すように、ファスナーテープに付着して
いる務歯の脚部を後方より、脚部とファスナーテープと
の間に挿入して開拡分離させるところの突出刃を備えた
一対のダイで挟んで保持させ、そして務歯の噛合頭部
を、パンチを下降することにより押圧して、ダイの突出
刃を務歯の脚部とファスナーテープの間に打込んで務歯
の頭部を脚部より開拡分割して除去して務歯のないスペ
スー部を形成するようにしたものが夫々知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者のス
ペース部形成方法は、ファスナーテープを直角方向に左
右に引張って強制的に務歯より引抜く時に、薄肉となっ
た務歯自体が破壊されて、務歯の一部がファスナーテー
プに付着したまま残ったりすることがあり、またファス
ナーテープをファスナーチェーンの長手方向に対して直
角方向に引抜いて除去するため、ファスナーテープが直
角方向に移動し次工程の切断加工が連続して行いにくい
点に問題があった。また後者のスペース部形成方法は、
ダイに設けた突出刃をファスナーテープ面に接してセッ
トするため、パンチにより務歯の噛合頭部を押圧して突
出刃を打込む時に、ファスナーテープを損傷して品質を
低下させるおそれがあり、この点が問題となっていた。
そこで本発明は、従来の問題点を解消して、務歯の一部
が残るようなことがなく確実に除去できると共に、ファ
スナーテープも損傷することなく、次工程の切断加工が
支障なく連続して行うことができるところのスライドフ
ァスナーの寸法縮め加工方法とその装置を提供すること
を目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、合成樹脂製務歯列を有する定寸長さのスラ
イドファスナーから所望の短い長さのスライドファスナ
ーに加工するスライドファスナーの寸法縮め加工方法に
おいて、所望の短い長さのスライドファスナーに必要な
務歯の長さに略相応する位置の務歯と、その隣接する務
歯の間にしごき片を挿入し、該しごき片に隣接する務歯
から余分な長さの部分の務歯を、適宜長さにわたって、
務歯を容易に変形できる程度の薄肉に圧縮し、次いでス
ライドファスナーを長手方向に引張ることにより圧縮変
形した務歯を、しごき片によりしごいてファスナーテー
プより剥離除去して務歯のないスペース部を形成し、該
スペース部において所望の短い長さに切断して所望の短
い長さのスライドファスナーに加工するものである。ま
た圧縮変形した務歯を、しごき片によりしごいてファス
ナーテープより剥離除去して務歯のないスペース部を形
成し、所望の短い長さのスライドファスナーとなる残存
した務歯列の端部に上止具を取付けた後に、前記スペ−
ス部において所望の短い長さに切断して所望の短い長さ
のスライドファスナーに加工するようにしてもよい。そ
して合成樹脂製務歯列を有する定寸長さのスライドファ
スナーから所望の短い長さのスライドファスナーに加工
するスライドファスナーの寸法縮め加工装置において、
所望の短い長さのスライドファスナーに必要な務歯の長
さに略相応する位置の務歯とその隣接する務歯の間に挿
入して、圧縮変形した務歯を剥離除去するしごき片を備
えた務歯除去装置をフレームの中程に固定し、該務歯除
去装置の一方側に、剥離除去する務歯を圧縮変形する務
歯圧縮装置を設け、また他方側には圧縮変形した務歯を
しごき片によりしごいてファスナーテープより剥離除去
するためスライドファスナーを引張る引張りグリッパー
と、務歯を剥離除去して形成した務歯のないスペース部
において所望の短い長さに切断する切断装置とを夫々設
けたものである。また圧縮変形した務歯をしごき片によ
りしごいてファスナーテープより剥離除去するためスラ
イドファスナーを引張る引張りグリッパーと、務歯を剥
離除去して形成した務歯のないスペース部において所望
の短い長さに切断する切断装置との間に、残存した務歯
列の端部に上止具を取付ける上止具形成装置を設けるこ
ともできる。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。まず本発明のスライドファスナーの寸法縮め加工装
置について説明する。図1は、本発明装置の要部を斜視
図によって示したもので、スライドファスナーホルダー
10、引張りグリッパー20、上止具形成装置30、切
断装置40、務歯除去装置50、務歯圧縮装置60、フ
ァスナーチェーン押え装置70から構成されている。ス
ライドファスナーホルダー10は、図2に示すように装
置の端部にあって図7に示すように加工するスライドフ
ァスナー1の一端を保持するものであって、種々の所望
の短い長さのスライドファスナーが加工できるように、
装置の長手方向に沿って移動可能に設けられていて、フ
レームに付した目盛に合せて長さの調整ができるように
なっている。そして加工するスライドファスナー1の一
端は上下の挟持片11,12により挟持し蝶ねじ13に
よって締付けを行い、加工終了時には解放を行うように
なっている。引張りグリッパー20は、図9に示すよう
に後述する務歯圧縮装置60によって圧縮変形した務歯
8を、後述する務歯除去装置50のしごき片51,52
によってしごいてファスナーテープ2より剥離して除去
するために、スライドファスナー1を長手方向に引張る
装置であって、本装置20は、上下のグリッパー部2
1,22と下グリッパー部22を上グリッパー部21に
向って上昇させる流体圧シリンダー23からなってい
る。そして上下のグリッパー部21,22と流体圧シリ
ンダー23とをとう載したスライダー24は、寸法縮め
加工装置の長手方向に平行に設けた2本のガイド25に
案内されて、流体圧シリンダー26の作動により往復動
するようになっている。なおスライドファスナー1を把
持する場合、下グリッパー部22を上グリッパー部21
の方に移動させて把持する代りに、上下のグリッパー部
21,22の両方を移動させてもよく、また上グリッパ
ー部21を下グリッパー部22の方に移動させるように
してもよい。上止具形成装置30は、務歯18を除去し
た後の残存する務歯列の端部に図9に示すように上止具
5を取付けるもので、合成樹脂製上止具5を射出成形し
て取付けるようになっている。本装置30は、上型3
1、下型32との金型を備え、固定した上型31に、図
示しない流体圧シリンダーの作動により下型32を上昇
させて、上型31と下型32とで金型を構成しその間に
挟持したスライドファスナー1の所定位置に、射出シリ
ンダー33内の溶融した合成樹脂をピストン34によ
り、ノズル35、スプール36を通して金型内に射出し
てファスナーテープ2に上止具5を成形して取付けるも
のである。上型31と下型32の対抗面には、図1に示
すように残存する務歯列の端部の務歯3を嵌合して位置
決めをするようにした務歯収納部37と、これに隣接し
て上止具成形用空腔部38が夫々設けられている。そし
て下型32の前方側面には位置決め用の突起39が設け
られていて、下型32が上昇して金型が閉じる前に、左
右のファスナーストリンガーの間に侵入して左右のファ
スナーテープ2の上止具取付位置を正確に位置決めする
ようになっている。なお上止具の取付けに当っては合成
樹脂を射出成形して取付ける代りに、予め成形しておい
た合成樹脂製上止具を供給してファスナーテープに超音
波等の加熱手段を用いて固定するようにしてもよく、ま
た金属製の上止具を用いてファスナーテープに加締付け
て固定するようにしてもよい。このように図1に示す射
出成形による上止具形成装置に代えて種々の上止具形成
装置を使用することができ、色々のタイプの上止具を取
付けることができるものである。また上止具を必要とし
ないスライドファスナーにあっては上止具形成装置を用
いる必要はなく、そして上止具形成装置を省略しても所
望の短い長さのスライドファスナーに加工することがで
きる。
【0006】切断装置40は、図9に示すように圧縮変
形した務歯8を後述の務歯除去装置50のしごき片5
1,52によって剥離除去して形成したスペース部6に
おいて、所望の短い長さのスライドファスナー9の長さ
に切断するもので、下方に設けた切断用ダイ41に上方
の切断用パンチ42を、図示しない流体圧シリンダーの
作動により下降させてファスナーテープ2を切断線7よ
り切断するものである。なお合成樹脂製繊維によって編
成または織成したファスナーテープを切断する時には、
切断用パンチ42の内部にヒータ43を内装して加熱し
ながら切断して切断端部を溶着してほつれないようにす
ることもできるし、また超音波切断装置を用いて溶融切
断することもできる。務歯除去装置50は、定寸長さの
スライドファスナー1を所望の短い長さのスライドファ
スナー9に加工する時のスペース部6を形成するために
ファスナーテープ2より務歯を除去するところのもの
で、上下一対のしごき片51,52から構成され、次の
務歯圧縮装置60と隣接して設けられている。本装置5
0はフレームに固定されていて、上下のしごき片51,
52は図1および図3に示すようにその端部53,54
がファスナーテープ2の厚さだけ間隔をおいて対向し、
手前からファスナーテープ2を挿通できるように側方が
開口して配置されていて、その対向する端部53,54
は図3に示すように務歯と務歯の間隙に挿入できるよう
に薄く形成されている。そしてその薄い部分は図1およ
び図7に示すように中央やや後方まで連続して形成され
ていて、手前側方から務歯間隙を通して挿入したスライ
ドファスナーを中央まで導き、図7に示すように厚い部
分に務歯の基部を当接させて停止させて位置決めが行え
るようになっている。しごき片51,52間に挿入され
てセットされたスライドファスナー1は、しごき片5
1,52の一方側の務歯が図4に示すようにスペース部
6が形成できるように或る範囲の長さにわたって後述の
務歯圧縮装置60によって圧縮変形され、次いでしごき
片51,52の他方側に設けた引張りグリッパー20に
より図5に示すように引張られ、この時しごき片51,
52によって圧縮変形された務歯がしごかれてファスナ
ーテープ2より剥離除去されて或る範囲にわたって務歯
のないスペース部6が形成されるようになっている。務
歯圧縮装置60は、務歯除去装置50のしごき片51,
52の一方側に隣接して設けられているもので、しごき
片51,52に隣接する務歯から、形成するスペース部
6に対応する或る範囲の長さの務歯を圧縮変形するよう
にした務歯圧縮ダイ61と務歯圧縮パンチ62とからな
り、図示しない流体圧シリンダーにより図4に示すよう
に上下より務歯3を、ファスナーテープ2より剥離除去
し易いように変形可能な薄肉に圧縮変形する。務歯圧縮
ダイ61、務歯圧縮パンチ62の対向面は殆んど平面状
に構成されている。なお務歯圧縮ダイ61および務歯圧
縮パンチ62内にヒーター63を内装すれば、合成樹脂
製務歯を軟化させ務歯の圧縮変形が容易となると共に、
務歯の脚部のファスナーテープ2への付着力も弱められ
るので、圧縮変形した務歯8の剥離除去が更に容易にす
ることができる。ファスナーチェーン押え装置70は、
前述のスライドファスナーホルダー10とは丁度反対側
のスライドファスナーの端部を押えるもので、上押え部
71と下押え部72とからなり、圧縮スプリング73に
よって上押え部71を下押え部72に圧接するように付
勢されており、下押え部72は図示しない流体圧シリン
ダーによって上下動するように構成されている。そして
上押え部71と下押え部72の対向面には務歯を収納し
て位置決めを行うように務歯の厚さの半分の深さを持つ
凹部74が夫々設けられている。以上本発明のスライド
ファスナーの寸法縮め加工装置について説明したが、前
記実施例は、左右のファスナーストリンガーを同時に寸
法縮め加工を行うように構成した装置であるが、ファス
ナーストリンガーを一本宛加工できるように構成しても
よい。また上止具を必要としないものは上止具形成装置
を省略してもよい。
【0007】次に本発明のスライドファスナーの寸法縮
め加工方法について説明する。図6乃至図10は本発明
方法による加工状態を図解したもので、開離嵌挿具付ス
ライドファスナー1を対象にして所望の短い長さのスラ
イドファスナー9に加工する状態が記載されているが、
本発明は、開離嵌挿具付スライドファスナー1に限ら
ず、下止具を取付けたもの、または上止具を取付けてな
いものでも加工することができるし、また左右のファス
ナーストリンガーが完全に分離した製品であっても加工
することができる。まず図6に示す加工するスライドフ
ァスナー1のスライダー4を図7に示すように所望の加
工する長さより短い引張りグリッパー20の後方位置ま
で摺動して、上止具を取付けた端部の左右のファスナー
ストリンガーを分離しておく。そして所望の長さに加工
できるように調整した位置に固定してあるスライドファ
スナーホルダー10に、図7に示すよう加工するスライ
ドファスナー1の一端を挟持固定する。次に務歯除去装
置50の上下のしごき片51,52が、所望の短い長さ
のスライドファスナーに必要な務歯の長さに略相応する
ところに位置する務歯とその隣接する務歯の間に係合す
るように、上下のしごき片51,52の間隙に側方より
ファスナーストリンガーの一側端部より挿入して、しご
き片51,52の位置決め段部に当接させて図7に示す
ようにセットする。そして分離したファスナーストリン
ガーの端部はファスナーチェーン押え装置70によって
押圧挟持する。次いで務歯圧縮装置60を作動して、ス
ペース部分6を形成するように或る範囲の長さにわたる
務歯3を上下より図4に示すように圧縮して、容易に変
形し易い程度の薄肉に変形する。これと同時に引張りグ
リッパー20が図8に示すように上止具形成装置30寄
りに移動してスライドファスナーを把持して待機する。
務歯の圧縮変形工程が終了すると、引張りグリッパー2
0がスライドファスナーホルダー10の方向に移動し、
ファスナーストリンガーの端部をファスナーチェーン押
え装置70の上下の押え部71,72間で正しい状態を
保持しながら圧縮スプリング力に抗して摺動させて、フ
ァスナーストリンガーを引張り、図9に示すように圧縮
変形した務歯8は務歯除去装置50の上下のしごき片5
1,52によってしごかれてファスナーテープ2より剥
離し除去されて、務歯3のないスペース部6が形成され
る。そして引張りグリッパー20が所定位置まで移動し
てスペース部分6に、上止具形成装置30と切断装置4
0とにより同時にまたは順次に図9に示すように残存務
歯列の端部の務歯に隣接して上止具5が取付けられ、所
望の長さのところで切断されて寸法縮め加工が完了す
る。加工が完了して所望の長さに寸法縮めが行れたスラ
イドファスナー9は、引張りグリッパー20、スライド
ファスナーホルダー10の把持から解除されて図10に
示す完成品となって取出され、務歯除去装置50のしご
き片51,52に挟持されている残留スライドファスナ
ー部分も排除されて、次のスライドファスナーの寸法縮
め加工のためスライドファスナー1の仕掛けが行なわれ
る。以上のようにしてスライドファスナーの寸法縮め加
工が行なわれるのであるが、加工するスライドファスナ
ーの一端を、位置を調整したスライドファスナーホルダ
ー10に把持させ、所望の位置の務歯の間隙に務歯除去
装置50のしごき片51,52を挿入し、他端をファス
ナーチェーン押え装置70に押圧固定してセットするま
では手動で行なわれるが、その後の加工は略自動的に行
なわれるようになっている。なお上止具を必要としない
ものは上止具の取付けは行なわれず所望の位置で切断が
行なわれて、完成品となって取出される。
【0008】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、除
去する務歯を容易に変形可能な薄さに圧縮変形し、これ
をしごき片によりしごいて、ファスナーテープより剥離
除去するようにしたため、ファスナーテープを損傷する
ことなく、かつファスナーテープに務歯の一部を残存す
ることなく確実に除去することができると共に、スライ
ドファスナーを長手方向に引張ってしごいて務歯を除去
するため、次の切断等の加工工程が容易に連続して行う
ことができるところの優れたスライドファスナーの寸法
縮め加工方法であり、またそれを効率よく実施するとこ
ろの加工装置である。また上止具の取付けが必要なもの
であっても、務歯を除去した後に連続して容易に取付け
ることができる加工方法でありそれを効率よく実施する
ところの加工装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部の斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】務歯の除去方法を順に示したもののうちしごき
片を務歯間に挿入した説明図である。
【図4】同じく務歯を圧縮変形した説明図である。
【図5】同じく圧縮変形した務歯をしごいた状態の説明
図である。
【図6】本発明方法を順に示したもののうち被加工用の
スライドファスナーの平面図である。
【図7】同じくしごき片を務歯間に挿入したスライドフ
ァスナーの平面図である。
【図8】同じく務歯を圧縮変形したスライドファスナー
の平面図である。
【図9】同じく圧縮変形した務歯をしごいた状態のスラ
イドファスナーの平面図である。
【図10】同じく完成品のスライドファスナーの平面図
である。
【符号の説明】
1 被加工用のスライドファスナー 3 務歯 8 圧縮変形した務歯 9 完成品のスライドファスナー 10 スライドファスナーホルダー 20 引張りグリッパー 30 上止具形成装置 40 切断装置 50 務歯除去装置 51,52 しごき片 60 務歯圧縮装置 70 ファスナーチェーン押え装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製務歯列を有する定寸長さのス
    ライドファスナーから所望の短い長さのスライドファス
    ナーに加工するスライドファスナーの寸法縮め加工方法
    において、所望の短い長さのスライドファスナーに必要
    な務歯の長さに略相応する位置の務歯と、その隣接する
    務歯の間にしごき片を挿入し、該しごき片に隣接する務
    歯から余分な長さの部分の務歯を、適宜長さにわたっ
    て、務歯を容易に変形できる程度の薄肉に圧縮し、次い
    でスライドファスナーを長手方向に引張ることにより圧
    縮変形した務歯を、しごき片によりしごいてファスナー
    テープより剥離除去して務歯のないスペース部を形成
    し、該スペース部において所望の短い長さに切断して所
    望の短い長さのスライドファスナーに加工するスライド
    ファスナーの寸法縮め加工方法。
  2. 【請求項2】 圧縮変形した務歯を、しごき片によりし
    ごいてファスナーテープより剥離除去して務歯のないス
    ペース部を形成し、所望の短い長さのスライドファスナ
    ーとなる残存した務歯列の端部に上止具を取付けた後
    に、前記スペース部において所望の短い長さに切断して
    所望の短い長さのスライドファスナーに加工する請求項
    1記載のスライドファスナーの寸法縮め加工方法。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製務歯列を有する定寸長さのス
    ライドファスナーから所望の短い長さのスライドファス
    ナーに加工するスライドファスナーの寸法縮め加工装置
    において、所望の短い長さのスライドファスナーに必要
    な務歯の長さに略相応する位置の務歯とその隣接する務
    歯の間に挿入して、圧縮変形した務歯を剥離除去するし
    ごき片を備えた務歯除去装置をフレームの中程に固定
    し、該務歯除去装置の一方側に、剥離除去する務歯を圧
    縮変形する務歯圧縮装置を設け、また他方側には圧縮変
    形した務歯をしごき片によりしごいてファスナーテープ
    より剥離除去するためスライドファスナーを引張る引張
    りグリッパーと、務歯を剥離除去して形成した務歯のな
    いスペース部において所望の短い長さに切断する切断装
    置とを夫々設けたスライドファスナーの寸法縮め加工装
    置。
  4. 【請求項4】 圧縮変形した務歯をしごき片によりしご
    いてファスナーテープより剥離除去するためスライドフ
    ァスナーを引張る引張りグリッパーと、務歯を剥離除去
    して形成した務歯のないスペース部において所望の短い
    長さに切断する切断装置との間に、残存した務歯列の端
    部に上止具を取付ける上止具形成装置を設けた請求項3
    記載のスライドファスナーの寸法縮め加工装置。
JP3188405A 1991-04-25 1991-04-25 スライドファスナーの寸法縮め加工方法およびその装置 Expired - Fee Related JP2631046B2 (ja)

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