JP2630823B2 - カセットテープのローデイング装置 - Google Patents

カセットテープのローデイング装置

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JP2630823B2
JP2630823B2 JP63206838A JP20683888A JP2630823B2 JP 2630823 B2 JP2630823 B2 JP 2630823B2 JP 63206838 A JP63206838 A JP 63206838A JP 20683888 A JP20683888 A JP 20683888A JP 2630823 B2 JP2630823 B2 JP 2630823B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転ヘツド式デジタルオーデイオテープレ
コーダ(以下R−DATという)等のカセツトテープのロ
ーデイング,アンローデイングを行うカセツトテープの
ローデイング装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、R−DAT用カセツトテープには、ケース内へ
のほこり等の侵入を防止する為に、ケース底面のリール
ボス挿入孔を開閉するスライダがスライド自在に設けら
れており、カセツトテープの使用時にのみ、前記スライ
ダがスライドして前記リールボス挿通孔が開放されるよ
うになつている。
このように、カセツトテープのスライダをスライドし
てリールボス挿通孔を開放する機能を有するカセツトテ
ープのローデイング装置として、カセツトテープを保持
するホルダにスライダの移動を規制する係止爪を設け、
この係止爪によりスライダを規制した状態で、カセツト
テープをホルダの内方へ押し込むように構成することが
通常行われており、この種のローデイング装置の先行技
術例として、たとえば特開昭62−31057号公報(G11B 15
/675)に記載のものがある。
そして、前記公報に記載の装置は、テープカセツトを
保持し所定のカセツト装着位置まで移動せしめるカセツ
ト保持手段に、カセツト押えと、テープカセツトを最初
の挿入位置から移動せしめるカセツト押込手段とを設
け、カセツト保持手段が所定の装着位置へ向つて移動す
るときに、前記カセツト押込手段がテープカセツトを押
し込んでカセツト押えがテープカセツトの正規の押圧箇
所を押圧する位置に来るように、テープカセツトを移動
させるようにしたものであり、テープカセツトをカセツ
ト保持手段に挿入したときには、テープカセツトとカセ
ツト押えとの関係は正規の状態になつておらず、カセツ
ト保持手段が所定のカセツト装着位置へ向つて移動して
行く過程において、カセツト保持手段内で、カセツト押
込手段によつてテープカセツトが移動され、テープカセ
ツトのスライダがスライドしてリールボス挿通孔が開放
され、カセツト押えによりテープカセツトの正規の位置
が押圧されて保持されるようになつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術で記述したものでは、テープカセツトの寸
法のばらつきに関係なくスライダをスライドさせてリー
ルボス挿通孔を確実に開放する為に、カセツト押込手段
の押込力をかなり大きくしてあり、カセツト押込手段が
テープカセツトを押し込み、カセツト挿入動作を完了し
た後も,カセツト押込手段がカセツト本体を強く押圧し
たままとなるため、垂直ローデイング時に、前記カセツ
ト押込手段の押圧力が負荷になり、テープカセツトのケ
ースを傷つけ、或いは強い押圧力によつてテープカセツ
トの変形を招き、テープ走行が不安定になるという問題
点がある。
このような問題点を解消するには、テープカセツトが
所定のカセツト装着位置まで押し込まれ、カセツト押え
によつてテープカセツトの正規の位置が押圧されたの
ち、カセツト押込手段の当接を解除することが考えられ
るが、カセツト押込手段の当接解除を行う為のメカニズ
ムが複雑になるおそれがある。
また、市販のテープカセツトには、スライダの開ロツ
ク機能の不十分なものもあるため、開放状態のスライダ
の開ロツクが外れ、アンローデイングの際に、スライダ
ーがリールボスに咬み込むなどの異常の生じるおそれが
あり、カセツト押込手段の当接を完全に解除することは
最良とは言えない。
そこで、本発明は前記の点に留意してなされ、カセツ
トテープのホルダが、水平移動を完了したのち、挿入ピ
ンのカセツトテープへの押圧力を軽減できるようにする
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するための手段を、実施例に対応する
第1図を用いて説明する。
即ち、本発明では、前面パネルの開口部の内側に固定
して設けられたシヤーシ(2)と、駆動手段により前記
シヤーシ(2)の下側においてカセツトテープ(6)の
着脱位置と水平ローデイング完了位置との間を前後方向
にスライドするトレイ(5)と、 前記トレイ(5)に上下動自在に設けられ前記カセツ
トテープ(6)を保持するホルダ(7)と、 前記シヤーシ(2)の両側に固定された前後方向に長
尺の側板(3),(4)と、 一方の前記側板(3)の後部に前後方向にスライド自
在に設けられ前記トレイ(5)の前記水平ローデイング
完了位置直前へのスライドにより前方へスライドするス
ライド部材(15)と、 後端部が前記両側板(3),(4)の後部に回動自在
に枢支され前記ホルダ(7)の後方への移動により前端
部が前記ホルダ(7)に係合し,前記スライド部材(1
5)の前方へのスライドにより前記前端部が下動して前
記ホルダ(7)を下動させる回動体(23)と、 中央部が前記一方の側板(3)に回転自在に枢支され
た付勢レバー(34)と、 両端が前記付勢レバー(34)の上端部及び前記スライ
ド部材(15)の前部に係止され前記付勢レバー(34)の
上端部を後方へ付勢したばね(35)と、 前記一方の側板(3)の前部に前後方向にスライド自
在に設けられ後端部が前記付勢レバー(34)の下端部に
当接して前方へ付勢されたスライド板(36)と、 前記スライド板(36)の前端部に一体に形成された折
曲片(39)と、 前記トレイ(5)の前端部に中央部が回転自在に枢支
され,前記トレイ(5)の後方への移動により一端部が
前記折曲片(39)に当接し他端部が後方へ移動する挿入
レバー(40)と、 前記挿入レバー(40)の他端部に植設された前記挿入
レバー(40)の他端部の後方への移動により前記カセツ
トテープ(6)の前面に当接して前記カセツトテープ
(6)を後方へ押し込む挿入ピン(47)と を備えたことを特徴としている。
〔作用〕
以上のように構成されているため、スライド部材(1
5)の前方へのスライドにより、ばね(35)による付勢
レバー(34)の上端部の後方への付勢力が軽減され、付
勢レバー(34)によるスライド板(36)の前方への付勢
力が軽減され、折曲片(39)に当接した挿入レバー(4
0)の一端部への折曲片(39)による反作用が軽減さ
れ、水平ローデイング完了後の挿入ピン(47)がカセツ
トテープ(6)の前面を押圧する力は、水平ローデイン
グの途中のカセツトテープ(6)の押し込み時に比べて
大幅に小さくなり、カセツトテープ(6)の垂直ローデ
イングの間,挿入ピン(47)がカセツトテープ(6)の
前面に当接したままであつても、従来のように、カセツ
トテープ(6)のケースの損傷や変形を招くことが防止
され、しかもローデイング完了後も挿入ピン(47)のカ
セツトテープ(6)への当接状態は保持されるため、カ
セツトテープ(6)のスライダのロツク機構が不十分
で,スライダの開ロツクが外力等によつて外れた場合で
も、スライダが開放状態に保持され、従来のようなアン
ローデイング時の異常の発生が防止される。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明する。
(構成) 図面において、(1)はメインシヤーシ、(2)はサ
ブシヤーシであり、前後方向に長尺の側板(3),
(4)が両シヤーシ(1),(2)の両側に固定され、
両シヤーシ(1),(2)が連結され、図外の前面パネ
ルの開口部の内側に両シヤーシ(1),(2)が固定さ
れている。
(5)は基部(5a)と該基部(5a)の後上端部に一体
に形成された後方への延設部(5b)からなり,図外の駆
動手段によりサブシヤーシ(2)の下側においてカセツ
トテープ(6)の着脱位置と水平ローデイング完了位置
との間を前後方向にスライドするトレイ、(7)はホル
ダであり、底板(8)と、底板(8)の左,右の両端部
が上方に折曲されて形成された折曲板(9)とにより構
成され、両折曲板(9)の前端部及び後端部にそれぞれ
植設されたガイドピン(10),(11)が、トレイ(5)
の基部(5a)の外側面に形成された上下方向のガイド溝
に移動自在に嵌挿し、ホルダ(7)がトレイ(5)の基
部(5a)に上下動自在に設けられている。
このとき、ホルダ(7)の底板(8)にはカセツトテ
ープ(6)の底面のリールボス挿通孔(12)に重合する
2個のリールボス挿通孔が透設され、底板(8)の後部
に,カセツトテープ(6)のスライダ(13)に係止して
該スライダ(13)を開放する2個の係止爪(14)が一体
に形成されると共に、底板(8)の上面に,装着状態の
カセツトテープ(6)のスライダ(13)のロツク解除用
突条が一体に形成されている。
(15)はスライド部材であり、左側板(3)の左側に
前後方向にスライド自在に並設された基板(16)と、サ
ブシヤーシ(4)の上側に前後方向にスライド自在に設
けられ基板(16)の係合片(16)′に係合した駆動板
(17)とにより構成され、基板(16)に植設された2個
のガイドピン(18a),(18b)が、左側板(3)に形設
された前後方向の2個のガイド孔(19a),(19b)にそ
れぞれ嵌挿し、前記駆動手段によるトレイ(5)の水平
ローデイング完了位置直前へのスライドにより、駆動板
(17)及び基板(16)が連動して前方へスライドする。
(20),(21)は後端部に植設されたピン(20)′,
(21)′によりそれぞれ左,右側板(3),(4)の後
端部に回転自在に枢支され左,右側板(3),(4)の
内側にそれぞれ並設された前後方向に長尺の回動板、
(22)は連結体であり、両回動板(20),(21)の後端
下部間に固着され、両回動板(20),(21)と共に回動
体(23)を構成している。
そして、左側の回動板(20)に植設されたガイドピン
(24)が、左側板(3)の四角形の遊通孔(25)に遊挿
すると共に、スライド部材(15)の基板(16)の中央部
に形設された斜め後方への傾斜ガイド孔(26)に嵌挿
し、スライド部材(15)の前方へのスライドにより、ガ
イドピン(24)が傾斜ガイド孔(26)を後方へ移動し、
回動体(23)の前端部が下動するようになつている。
(27)は連結部材であり、トレイ(5)の延設部(5
b)の下側に配設され、後端部が支軸(28)により延設
部に回転自在に枢支され、図外のばねにより前部が上方
へ付勢されており、前部両側に一体に設けられたレバー
部(29)の前端に切欠溝(30)が形成され、この両切欠
溝(30)にホルダ(7)の両折曲板(9)に植設された
ピン(31)が回転自在に嵌挿し、ホルダ(7)が連結部
材(27)に連結されている。
(32)は回動体(23)の両回動板(20),(21)の前
端に形成された切欠溝、(33)は連結部材(27)の両レ
バー部(29)の中央部に植設された係合ピンであり、ホ
ルダ(7)の後方への移動により両切欠溝(32)に両係
合ピン(33)が係合し、スライド部材(15)の前方への
移動による回動体(27)の前端部の下動により、両係合
ピン(33)を介し連結部材(27)の両レバー部(29)が
前記ばねの付勢力に抗して押し下げられ、ホルダ(7)
が下動するようになつている。
(34)は中央部が左側板(3)の中央前寄りの左側面
に回転自在に枢支された付勢レバー、(35)は両端が付
勢レバー(34)の上端部及びスライド部材(15)の基板
(16)の前部に係止され,付勢レバー(34)の上端部を
後方へ付勢したばね、(36)はスライド板であり、左側
板(3)の前端部の右側に前後方向にスライド自在に並
設され、前後に並んで植設された2個のガイドピン(3
7)が左側板(3)の前端部に形成された前後方向の2
個の短いガイド孔(38)にそれぞれ嵌挿し、後側のガイ
ド孔(38)から導出した後側のガイドピン(37)の先端
が付勢レバー(34)の下端部に当接し、スライド板(3
6)が前方へ付勢されている。
(39)はスライド板(36)の前端部に一体に形成され
た折曲片、(40)は挿入レバーであり、中央のボス部
(41)が支軸(42)によりトレイ(5)の基部(5a)の
前端中央部に回転自在に枢支され、図外のばねにより一
端部が後方に付勢されて他端部がトレイ(5)の基部
(5a)の前面に当接され、トレイ(5)の後方への移動
により一端部が折曲片(39)に当接し、他端部が後方へ
移動する。
(43)は補助レバーであり、一端のボス部(44)が支
軸(45)によりトレイ(5)の基部(5a)の前端中央部
に回転自在に枢支され、両レバー(40),(43)のボス
部(41),(44)の周面に形成されたギヤ(46)が互い
に噛合し、挿入レバー(40)に連動して補助レバー(4
3)が回転する。ただし、挿入レバー(40)の他端部が
基部(5a)の前面に当接した状態では、補助レバー(4
3)の他端部も基部(5a)の前面に当接した状態になる
よう、両レバー(40),(43)が配設されている。
(47)は両レバー(40),(43)の他端部に植設され
た挿入ピンであり、両レバー(40),(43)の他端部の
後方への移動により,カセツトテープ(6)の前面に当
接し、カセツトテープ(6)を後方へ押し込む。(48)
はローデイング完了状態におけるカセツトテープ(6)
の2個の位置決めピンである。
なお、図面には図示されていないが、トレイ(5)の
前方へのスライドにより前方へ移動してカセツトテープ
(6)の前方を押し出す排出レバーが設けられている。
(動作) つぎに、前記実施例の動作について説明する。
いま、第1図及び第2図に示すように、カセツトテー
プ着脱位置にある突出状態のトレイ(5)の基部(5a)
にカセツトテープ(6)を装着し、ローデイングスイツ
チ等の操作によりローデイング指令が与えられると、前
記駆動手段が作動してトレイ(5)が後方へスライドし
始め、トレイ(5)の水平ローデイングがスタートし、
トレイ(5)の水平ローデイング完了位置までのスライ
ドの途中に、挿入レバー(40)の一端部が折曲片(39)
に当接し、挿入レバー(40)の一端部が折曲片(39)に
当接したまま,トレイ(5)がさらに後方へスライドす
ることによつて、挿入レバー(40)の他端部が後方へ移
動し、両挿入ピン(47)がトレイ(5)の基部(5a)内
のカセツトテープ(6)の前面に当接し、両挿入ピン
(47)により、カセツトテープ(6)がホルダ(7)内
に押し込まれてホルダ(7)により保持される。
そして、ホルダ(7)にカセツトテープ(6)が保持
されると、前記突条により、カセツトテープ(6)のス
ライダ(13)の閉ロツクが解除されると共に、係止爪
(14)によりスライダ(13)が規制され、スライダ(1
3)が規制された状態のまま、両挿入ピン(47)により
カセツトテープ(6)がさらに後方に押し込まれること
によつて、スライダ(13)がスライドし、トレイ(5)
が水平ローデイング完了位置に達するまでに,カセツト
テープ(6)のリールボス挿通孔(12)が開放される。
このとき、トレイ(5)が水平ローデイング完了位置
直前に達するまでの間、スライド部材(15)は前方へス
ライドすることがなく、ばね(35)により付勢レバー
(34)の上端部が後方へ強く付勢された状態にあるた
め、スライド板(36)は付勢レバー(34)によつて前方
へ付勢されており、折曲片(39)に当接した挿入レバー
(40)の一端部は、折曲片(39)により強い反作用を受
け、挿入ピン(47)がカセツトテープ(6)の前面を押
圧する力は大きくなる。
つぎに、トレイ(5)が水平ローデイング完了位置直
前までスライドすると、スライド部材(15)が前方へス
ライドし始め、スライド部材(15)が若干前方へスライ
ドしたときに,トレイ(5)が水平ローデイング完了位
置に達して水平ローデイングが完了し、スライド部材
(15)がさらに前方へスライドすることによつて、回動
体(23)の前端部が下動し始め、垂直ローデイングがス
タートする。
そして、回動体(23)の前端部の下動により、連結部
材(27)の両レバー部(29)が押し下げられ、ホルダ
(7)がカセツトテープ(6)を保持したまま下動し、
スライド部材(5)が前方へスライドし終わると、回動
体(23)の前端部の下動が停止し、ホルダ(7)の下動
が停止して垂直ローデイングが完了する。なお、垂直ロ
ーデイング完了時の状態は、第3図及び第4図に示すよ
うになる。
このとき、スライド部材(15)の前方へのスライドに
より、ばね(35)による付勢レバー(34)の上端部の後
方への付勢力が軽減され、付勢レバー(34)によるスラ
ド板(36)の前方への付勢力が軽減されるため、折曲片
(39)に当接した挿入レバー(40)の一端部への折曲片
(39)による反作用が軽減され、水平ローデイング完了
後の挿入ピン(47)がカセツトテープ(6)の前面を押
圧する力は、水平ローデイングの途中の押し込み時に比
べて大幅に小さくなる。
従つて、従来の如く、カセツトテープ(6)の垂直ロ
ーデイングの間、挿入ピン(47)がカセツトテープ
(6)の前面に当接したままであつても、前記したよう
に、挿入レバー(40)の一端部への折曲片(39)による
反作用の軽減により、水平ローデイング完了後の挿入ピ
ン(47)のカセツトテープ(6)の前面の押圧力が,水
平ローデイングの途中よりも大幅に小さくなるため、従
来のように、カセツトテープ(6)のケースの損傷や変
形を招くことが防止され、しかもローデイング完了後も
挿入ピン(47)のカセツトテープ(6)への当接状態は
保持されるため、カセツトテープ(6)のスライダ(1
3)のロツク機構が不十分で,スライダ(13)の開ロツ
クが外力等によつて外れた場合でも、スライダ(13)が
開放状態に保持され、従来のようなアンローデイング時
の異常の発生が防止される。
ところで、前記したローデイング動作完了後、磁気テ
ープが走行され、記録,再生等が終了し、アンローデイ
ングスイツチ等の操作によりアンローデイング指令が与
えられると、前記したローデイング時とは逆に、スライ
ド部材(15)が後方へ移動してホルダ(7)が上動し、
ホルダ(7)の上動完了後トレイ(5)が前方へスライ
ドし、トレイ(5)の前方へのスライドにより、前記排
出レバーが前方へ移動してカセツトテープ(6)がホル
ダ(7)からトレイ(5)の基部(5a)に押し出され、
トレイ(5)がさらに前方へスライドしてカセツトテー
プ着脱位置に達すると、トレイ(5)のスライドが停止
してアンローデイングが完了する。
このように、前記実施例によると、スライド部材(1
5)の前方へのスライドにより、ばね(35)の付勢力を
軽減して付勢レバー(34)によるスライド板(36)の前
方への付勢力を低減でき、挿入レバー(40)の一端部へ
の折曲片(39)による反作用の軽減により、水平ローデ
イング完了後の挿入ピン(47)のカセツトテープ(6)
の前面の押圧力を,水平ローデイングの途中よりも大幅
に小さくできるため、従来のように、カセツトテープ
(6)のケースの損傷や変形を招くことを防止できる。
また、ローデイング完了後も挿入ピン(47)のカセツ
トテープ(6)への当接状態は保持できるため、カセツ
トテープ(6)のスライダ(13)のロツク機構が不十分
で,スライダ(13)の開ロツクが外力等によつて外れた
場合でも、スライダ(13)を開放状態に保持することが
でき、従来のようなアンローデイング時の異常の発生を
防止することができる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載する効果を奏する。
スライド部材の前方へのスライドにより、ばねの付勢
を軽減して付勢レバーによるスライド板の前方への付勢
力を低減でき、水平ローデイング完了後の挿入ピンのカ
セツトテープの前面の押圧力を,水平ローデイングの途
中よりも大幅に小さくすることができるため、従来のよ
うに、垂直ローデイングの間も挿入ピンがカセツトテー
プに当接していても、カセツトテープのケースの損傷や
変形を招くことを防止でき、ローデイング完了後もカセ
ツトテープのスライダを開放状態に保持して従来のよう
なアンローデイング時の異常の発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明のカセツトテープのローデイング装置の
1実施例を示し、第1図及び第2図はある状態における
平面図及び左側面図、第3図及び第4図は異なる状態に
おける平面図及び左側面図である。 (2)……サブシヤーシ、(5)……トレイ、(6)…
…カセツトテープ、(7)……ホルダ、(15)……スラ
イド部材、(23)……回動体、(34)……付勢レバー、
(35)……ばね、(36)……スライド板、(39)……折
曲片、(40)……挿入レバー、(47)……挿入ピン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面パネルの開口部の内側に固定して設け
    られたシヤーシと、駆動手段により前記シヤーシの下側
    においてカセツトテープの着脱位置と水平ローデイング
    完了位置との間を前後方向にスライドするトレイと、 前記トレイに上下動自在に設けられ前記カセツトテープ
    を保持するホルダと、 前記シヤーシの両側に固定された前後方向に長尺の側板
    と、 一方の前記側板の後部に前後方向にスライド自在に設け
    られ前記トレイの前記水平ローデイング完了位置直前へ
    のスライドにより前方へスライドするスライド部材と、 後端部が前記両側板の後部に回動自在に枢支され前記ホ
    ルダの後方への移動により前端部が前記ホルダに係合
    し,前記スライド部材の前方へのスライドにより前記前
    端部が下動して前記ホルダを下動させる回動体と、 中央部が前記一方の側板に回転自在に枢支された付勢レ
    バーと、 両端が前記付勢レバーの上端部及び前記スライド部材の
    前部に係止され前記付勢レバーの上端部を後方へ付勢し
    たばねと、 前記一方の側板の前部に前後方向にスライド自在に設け
    られ後端部が前記付勢レバーの下端部に当接して前方へ
    付勢されたスライド板と、 前記スライド板の前端部に一体に形成された折曲片と、 前記トレイの前端部に中央部が回転自在に枢支され,前
    記トレイの後方への移動により一端部が前記折曲片に当
    接し他端部が後方へ移動する挿入レバーと、 前記挿入レバーの他端部に植設され前記挿入レバーの他
    端部の後方への移動により前記カセツトテープの前面に
    当接して前記カセツトテープを後方へ押し込む挿入ピン
    と を備えたことを特徴とするカセツトテープのローデイン
    グ装置。
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