JP2629282B2 - テープカセット並びにその成形方法及びその成形用型 - Google Patents
テープカセット並びにその成形方法及びその成形用型Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明窓部を有するテープカセット並びにその
成形方法及びその成形用型に関する。
成形方法及びその成形用型に関する。
本発明は、二色成形され透明窓部を有するテープカセ
ットであって、第1の樹脂による本体部の成形における
樹脂流動経路を考慮することによって第2の樹脂による
窓部の成形時に本体部の成形の際発生する樹脂ガスの影
響を無くすようになし、透明窓部の曇り,クレージング
等の不良発生が防止された状態で成形されるテープカセ
ット並びにその成形方法及びその成形用型を改良するも
のである。
ットであって、第1の樹脂による本体部の成形における
樹脂流動経路を考慮することによって第2の樹脂による
窓部の成形時に本体部の成形の際発生する樹脂ガスの影
響を無くすようになし、透明窓部の曇り,クレージング
等の不良発生が防止された状態で成形されるテープカセ
ット並びにその成形方法及びその成形用型を改良するも
のである。
樹脂により成形されるテープカセットの成形時には、
射出成形用樹脂は加熱溶融とするとオリゴマー,内添剤
や内包されている空気等がいわゆる樹脂ガスとなって発
生し、この樹脂ガスは樹脂の最終充填側へ押され、成形
金型の接合部であるパーティングラインから外部に逃げ
るようになされている。
射出成形用樹脂は加熱溶融とするとオリゴマー,内添剤
や内包されている空気等がいわゆる樹脂ガスとなって発
生し、この樹脂ガスは樹脂の最終充填側へ押され、成形
金型の接合部であるパーティングラインから外部に逃げ
るようになされている。
この樹脂ガスの成形金型内、即ちキャビティからのガ
ス抜きが容易に行えるように従来、実開昭61−156084号
公報に開示されるように金型にガス抜路を形成すること
が提案されている。
ス抜きが容易に行えるように従来、実開昭61−156084号
公報に開示されるように金型にガス抜路を形成すること
が提案されている。
この従来提案されているものは上金型と下金型で囲ま
れるキャビティの周縁一側にゲートを設定し、このゲー
ト位置に対し他側寄りの樹脂最終充填側に位置して下金
型に気孔が連続する多孔体により形成した入子を取外し
自在に組付けてこの入子の連続気孔群をガス抜路として
構成し、成形時に発生する樹脂ガスを樹脂を充填圧によ
り入子のガス抜路を通して外部に排出するようになされ
ている。
れるキャビティの周縁一側にゲートを設定し、このゲー
ト位置に対し他側寄りの樹脂最終充填側に位置して下金
型に気孔が連続する多孔体により形成した入子を取外し
自在に組付けてこの入子の連続気孔群をガス抜路として
構成し、成形時に発生する樹脂ガスを樹脂を充填圧によ
り入子のガス抜路を通して外部に排出するようになされ
ている。
テープカセットには収納するテープの送行状態,巻取
り材料を目視により確認できるように透明窓部が設けら
れており、このテープカセットの成形は金型のキャビテ
ィ内の本体部成形部に不透明樹脂材を射出注入して充填
した後、窓部成形部をいわゆるコアバック等の手段によ
り空間部となした状態で、この空間部に透明樹脂材を射
出注入して本体部の成形樹脂材と一体化するいわゆる二
色成形法が使用されている。
り材料を目視により確認できるように透明窓部が設けら
れており、このテープカセットの成形は金型のキャビテ
ィ内の本体部成形部に不透明樹脂材を射出注入して充填
した後、窓部成形部をいわゆるコアバック等の手段によ
り空間部となした状態で、この空間部に透明樹脂材を射
出注入して本体部の成形樹脂材と一体化するいわゆる二
色成形法が使用されている。
この二色成形法によりテープカセットを成形する場
合、本体部に対して透明窓部を比較的広く取るものは本
体部の樹脂の最終充填部となる後部側、即ち、窓部より
後方側は幅狭となることにより樹脂の充填量が少なく樹
脂ガスは金型の後部パーティングラインから外部に逃げ
ることになる。
合、本体部に対して透明窓部を比較的広く取るものは本
体部の樹脂の最終充填部となる後部側、即ち、窓部より
後方側は幅狭となることにより樹脂の充填量が少なく樹
脂ガスは金型の後部パーティングラインから外部に逃げ
ることになる。
しかし、透明窓部を幅狭に形成するテープカセットに
おいては樹脂の最終充填部となる後部側は幅広となるの
で樹脂の充填量が多くこれに伴い樹脂ガスの発生も多く
なって、この樹脂ガスは、金型の後部パーティングライ
ンはもとより、窓部の成形部側、即ち本体部の樹脂充填
後、窓部成形空間を形成するスライドコアとの接合部側
へも逃げてこの部分に溜ることになる。特に本体成形部
に窓部成形時における変形を防止するための窓部成形部
の近傍に位置して変形防止溝を形成する場合は金型には
凸形状部を形成するのでこの凸形状部が樹脂経路を形成
することになり、窓部形成側が本体部の樹脂最終充填部
となって樹脂ガス発生の増加に繋がる。
おいては樹脂の最終充填部となる後部側は幅広となるの
で樹脂の充填量が多くこれに伴い樹脂ガスの発生も多く
なって、この樹脂ガスは、金型の後部パーティングライ
ンはもとより、窓部の成形部側、即ち本体部の樹脂充填
後、窓部成形空間を形成するスライドコアとの接合部側
へも逃げてこの部分に溜ることになる。特に本体成形部
に窓部成形時における変形を防止するための窓部成形部
の近傍に位置して変形防止溝を形成する場合は金型には
凸形状部を形成するのでこの凸形状部が樹脂経路を形成
することになり、窓部形成側が本体部の樹脂最終充填部
となって樹脂ガス発生の増加に繋がる。
このように窓部形成側に樹脂ガスが溜るとこの樹脂ガ
スの影響により窓部成形用のスライドコアが腐食し、ま
た窓部成型空間へ充填した透明樹脂に曇が生じ、しかも
本体部と窓部との樹脂接合強度が弱くなる等の不具合が
ある。
スの影響により窓部成形用のスライドコアが腐食し、ま
た窓部成型空間へ充填した透明樹脂に曇が生じ、しかも
本体部と窓部との樹脂接合強度が弱くなる等の不具合が
ある。
そこで、窓部形成側に溜る樹脂ガスを外部に逃がすた
めに前述した従来例の如く連続気孔群を有する入子を窓
部の形成部近傍に配することが考えられるが、窓部の成
形は金型(下金型)に対して摺動するスライドコアを用
いるのでことスライドコアを金型に対して取外し自在の
入子に摺接させることは動作上不安定になり易く、また
金型の構造が複雑になる等の不具合がある。
めに前述した従来例の如く連続気孔群を有する入子を窓
部の形成部近傍に配することが考えられるが、窓部の成
形は金型(下金型)に対して摺動するスライドコアを用
いるのでことスライドコアを金型に対して取外し自在の
入子に摺接させることは動作上不安定になり易く、また
金型の構造が複雑になる等の不具合がある。
本発明は、二色成形され透明窓部に曇りが生じたり、
本体部と窓部の接合に不良が生じることのないテープカ
セットを得ることを目的とし、さらにこのテープカセッ
トの成形に最適の成形方法及び成形型を提供することを
目的とする。
本体部と窓部の接合に不良が生じることのないテープカ
セットを得ることを目的とし、さらにこのテープカセッ
トの成形に最適の成形方法及び成形型を提供することを
目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明は第1と第2
の樹脂材による二色成形により成形される本体部と透明
窓部とから成るテープカセットであって、第1の樹脂に
より成形される本体部は樹脂の最終充填部を窓部形成部
の後部外周側となるように樹脂を流動させて成形されて
成るものである。
の樹脂材による二色成形により成形される本体部と透明
窓部とから成るテープカセットであって、第1の樹脂に
より成形される本体部は樹脂の最終充填部を窓部形成部
の後部外周側となるように樹脂を流動させて成形されて
成るものである。
また、このテープカセットの成形において本体部を成
形する第1の樹脂を窓部成形部の後側境界部から本体部
の後部外周側へ流動させて本体部を成形した後、窓部成
形部に第2の樹脂を充填させて窓部を成形するものであ
る。
形する第1の樹脂を窓部成形部の後側境界部から本体部
の後部外周側へ流動させて本体部を成形した後、窓部成
形部に第2の樹脂を充填させて窓部を成形するものであ
る。
また、このテープカセットを成形する成形型は本体部
を成形するキャビティに、前面側及び窓部成形部の後方
側における側面部側に位置してゲートを設け、側面部側
のゲートに対向して樹脂材を優先的に窓部成形部の後縁
部側に沿って流動させる樹脂案内壁を設けて構成し、本
体部を成形するキャビティにおいてその後面側が樹脂材
の最終充填部となるようにしたものである。
を成形するキャビティに、前面側及び窓部成形部の後方
側における側面部側に位置してゲートを設け、側面部側
のゲートに対向して樹脂材を優先的に窓部成形部の後縁
部側に沿って流動させる樹脂案内壁を設けて構成し、本
体部を成形するキャビティにおいてその後面側が樹脂材
の最終充填部となるようにしたものである。
前述のように二色成形により透明窓部を有して成形さ
れるテープカセットは第1の樹脂による本体部の成形に
おいて後部外周側がほぼ完全な樹脂の最終充填部となる
ので成形時に発生する樹脂ガスは後部外周側からのみ逃
げることになって窓部成形部側にはほとんど溜ることな
く従って、窓部の成形部を形成する型を腐食したり、窓
部成形部内に侵入し第2の樹脂、即ち透明樹脂に混入し
て窓部に曇りを生じさせたり、本体部成形樹脂と窓部成
形樹脂との接合が不安定になる等の影響を受けることは
ない。
れるテープカセットは第1の樹脂による本体部の成形に
おいて後部外周側がほぼ完全な樹脂の最終充填部となる
ので成形時に発生する樹脂ガスは後部外周側からのみ逃
げることになって窓部成形部側にはほとんど溜ることな
く従って、窓部の成形部を形成する型を腐食したり、窓
部成形部内に侵入し第2の樹脂、即ち透明樹脂に混入し
て窓部に曇りを生じさせたり、本体部成形樹脂と窓部成
形樹脂との接合が不安定になる等の影響を受けることは
ない。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明によるテープカセットの一例の斜視
図、第2図は同、カセットハーフの内面側平面図であ
り、図において(1)はテープカセットの全体を示し、
(2)は二色成形カセットハーフ、(3)は一次側成形
部である本体部、(4)は二次側成形部である透明窓部
であり、本体部(3)には窓部(4)を成形する二次側
成形時において後述する一次側成形部の歪,変形を防止
するための凹部(3a),(3b)が窓部(4)の前後縁部
よりやや離れた状態で平行に形成されている。そして窓
部(4)の後縁側に位置する凹部(3b)の一側端に連続
して本体部(3)の後部一側部に対向して後述する樹脂
の流動を案内するための凹部(3c)が形成されている。
図、第2図は同、カセットハーフの内面側平面図であ
り、図において(1)はテープカセットの全体を示し、
(2)は二色成形カセットハーフ、(3)は一次側成形
部である本体部、(4)は二次側成形部である透明窓部
であり、本体部(3)には窓部(4)を成形する二次側
成形時において後述する一次側成形部の歪,変形を防止
するための凹部(3a),(3b)が窓部(4)の前後縁部
よりやや離れた状態で平行に形成されている。そして窓
部(4)の後縁側に位置する凹部(3b)の一側端に連続
して本体部(3)の後部一側部に対向して後述する樹脂
の流動を案内するための凹部(3c)が形成されている。
なお、第1図においてTはテープカセット(1)に収
納された磁気テープである。
納された磁気テープである。
第3図は本発明のテープカセットを成形する一例の二
色成形金型の要部の横断平面図、第4図は第3図のA−
A線断面図、第5図は第3図のB−B線拡大断面図で図
において、(11)はキャビティを構成する固定側金型
(以下キャビティという)、(12)はコアを構成する可
動側金型(以下コアという)でこのコア(11)にはスラ
イドコア(13)が備えられている。
色成形金型の要部の横断平面図、第4図は第3図のA−
A線断面図、第5図は第3図のB−B線拡大断面図で図
において、(11)はキャビティを構成する固定側金型
(以下キャビティという)、(12)はコアを構成する可
動側金型(以下コアという)でこのコア(11)にはスラ
イドコア(13)が備えられている。
この両金型、即ちキャビティ(11)とコア(12)とを
その合せ面(11a)と(12a)とを突合せることによって
スライドコア(13)の端面(13a)はキャビティ(11)
の内面に当接されてカセットハーフ(2)の本体部
(3)の成形キャビティaが形成されることになり、ス
ライドコア(13)を後退させることにより窓部(4)の
成形キャビティbが形成されることになる。
その合せ面(11a)と(12a)とを突合せることによって
スライドコア(13)の端面(13a)はキャビティ(11)
の内面に当接されてカセットハーフ(2)の本体部
(3)の成形キャビティaが形成されることになり、ス
ライドコア(13)を後退させることにより窓部(4)の
成形キャビティbが形成されることになる。
このキャビティ(11)は本体部成形キャビティaの前
面側及び後部一側面側と内面側のスライドコア(13)の
当接部面に夫々導通するゲート(141),(142)及び
(143)と(144)が形成されている。また、コア(12)
の上面にはスライドコア(13)の突出部近傍、即ち窓部
成形キャビティbの前後縁部よりやや離れて対応する部
位にその前後縁部と平行に複数の凸状リブ(15a),(1
5b)を突設してある。
面側及び後部一側面側と内面側のスライドコア(13)の
当接部面に夫々導通するゲート(141),(142)及び
(143)と(144)が形成されている。また、コア(12)
の上面にはスライドコア(13)の突出部近傍、即ち窓部
成形キャビティbの前後縁部よりやや離れて対応する部
位にその前後縁部と平行に複数の凸状リブ(15a),(1
5b)を突設してある。
そして、このようにコア(13)の上面側に突設された
凸状リブ(15a),(15b)のうち窓部成形キャビティb
の後縁に沿う凸状リブ(15b)の一側端部、即ちキャビ
ティ(11)の一側部のゲート(143)側の端部のリブ(1
5b)に連続してゲート(143)と相対して樹脂流動案内
壁(16)が突設されている。
凸状リブ(15a),(15b)のうち窓部成形キャビティb
の後縁に沿う凸状リブ(15b)の一側端部、即ちキャビ
ティ(11)の一側部のゲート(143)側の端部のリブ(1
5b)に連続してゲート(143)と相対して樹脂流動案内
壁(16)が突設されている。
このように構成される金型によりカセットハーフ
(2)を形成するにはキャビティ(11)に対してコア
(12)を合せ面(11a)と(12a)において突合せて合体
すると共にスライドコア(13)を前進(上昇)させて端
面(13a)をキャビティ(11)の内面に当接させること
によりカセットハーフ(2)の本体部成形キャビティa
が形成される(第4図A参照)。
(2)を形成するにはキャビティ(11)に対してコア
(12)を合せ面(11a)と(12a)において突合せて合体
すると共にスライドコア(13)を前進(上昇)させて端
面(13a)をキャビティ(11)の内面に当接させること
によりカセットハーフ(2)の本体部成形キャビティa
が形成される(第4図A参照)。
そこで、この本体部成形キャビティaに第1の樹脂を
射出シリンダー(図示せず)からゲート(141),(1
42)及び(143)を通して注入する。この動作において
前面側のゲート(141),(142)を通して注入される樹
脂を本体部(3)の前面側に充填した後、後面側に流入
する。一方後部側面側のゲート(143)を通して注入さ
れる樹脂も本体部(3)の後面側に流入し充填される
が、この樹脂の流動は、ゲート(143)からコア(12)
の上面側にゲート(143)と相対して突設された樹脂流
動案内壁(16)によりスライドコア(13)の後面側とこ
れと平行する凸状リブ(15b)との間に優先案内されて
流動し、従って本体部(3)の後面側成形部はスライド
コア(13)の後縁側から充填されてその後部外周側が最
終充填部となり、この樹脂の注入充填時に発生する樹脂
ガスは本体部(3)の後部外周側、即ちキャビティ(1
1)とコア(12)の後側接合部(パーティングライン)
から抜脱されることになってスライドコア(13)の後縁
側に溜ることなく、全て外部に抜脱される。
射出シリンダー(図示せず)からゲート(141),(1
42)及び(143)を通して注入する。この動作において
前面側のゲート(141),(142)を通して注入される樹
脂を本体部(3)の前面側に充填した後、後面側に流入
する。一方後部側面側のゲート(143)を通して注入さ
れる樹脂も本体部(3)の後面側に流入し充填される
が、この樹脂の流動は、ゲート(143)からコア(12)
の上面側にゲート(143)と相対して突設された樹脂流
動案内壁(16)によりスライドコア(13)の後面側とこ
れと平行する凸状リブ(15b)との間に優先案内されて
流動し、従って本体部(3)の後面側成形部はスライド
コア(13)の後縁側から充填されてその後部外周側が最
終充填部となり、この樹脂の注入充填時に発生する樹脂
ガスは本体部(3)の後部外周側、即ちキャビティ(1
1)とコア(12)の後側接合部(パーティングライン)
から抜脱されることになってスライドコア(13)の後縁
側に溜ることなく、全て外部に抜脱される。
このようにして1次成形が行われる。
このように本体部成形キャビティaに樹脂を充填して
これが固化し始めた状態において、即ち一次成形後、コ
ア(12)に対してスライドコア(13)を後退(下降)さ
せることによりキャビティ(11)と、このキャビティ
(11)とコア(12)間において半固化状態にあるカセッ
トハーフ(2)の本体部(3)と、スライドコア(13)
の端面とにより囲繞される空間、即ち窓部成形キャビテ
へbが形成される(第4図B参照)。
これが固化し始めた状態において、即ち一次成形後、コ
ア(12)に対してスライドコア(13)を後退(下降)さ
せることによりキャビティ(11)と、このキャビティ
(11)とコア(12)間において半固化状態にあるカセッ
トハーフ(2)の本体部(3)と、スライドコア(13)
の端面とにより囲繞される空間、即ち窓部成形キャビテ
へbが形成される(第4図B参照)。
そこで、この窓部成形キャビティbに第2の樹脂(透
明樹脂)をキャビティ(11)の中央ゲート(144)を通
して注入し、本体部(3)に対して窓部(4)を成形す
る二次成形を行なう。この二次成形においてこの第2の
樹脂の注入により一次成形の本体部(3)側に圧力が加
わることになるが、コア(12)にスライドコア(13)の
前後縁側、即ち窓部成形キャビティbの前後縁側に沿っ
て凸状リブ(15a),(15b)を突設してあるのでこの凸
状リブ(15a),(15b)により二次成形時の圧力を受け
てこれを緩和することになって一次成形の本体部(3)
に対する影響、即ち内部歪,変形が緩和され、また防止
される。
明樹脂)をキャビティ(11)の中央ゲート(144)を通
して注入し、本体部(3)に対して窓部(4)を成形す
る二次成形を行なう。この二次成形においてこの第2の
樹脂の注入により一次成形の本体部(3)側に圧力が加
わることになるが、コア(12)にスライドコア(13)の
前後縁側、即ち窓部成形キャビティbの前後縁側に沿っ
て凸状リブ(15a),(15b)を突設してあるのでこの凸
状リブ(15a),(15b)により二次成形時の圧力を受け
てこれを緩和することになって一次成形の本体部(3)
に対する影響、即ち内部歪,変形が緩和され、また防止
される。
以上のようにして一次成形後、二次成形が完了した状
態で金型を開き、即ちキャビティ(11)からコア(12)
を離隔した後、コア(12)から成形品、即ち成形された
カセットハーフ(2)を取り出す。
態で金型を開き、即ちキャビティ(11)からコア(12)
を離隔した後、コア(12)から成形品、即ち成形された
カセットハーフ(2)を取り出す。
このように成形されたカセットハーフ(2)の本体部
(3)の内面側に窓部(4)の前後縁の近傍に位置して
コア(12)の凸状リブ(15a),(15b)と樹脂案内壁
(16)に夫々対応して凹部(3a),(3b)と(3c)が形
成されることになる。
(3)の内面側に窓部(4)の前後縁の近傍に位置して
コア(12)の凸状リブ(15a),(15b)と樹脂案内壁
(16)に夫々対応して凹部(3a),(3b)と(3c)が形
成されることになる。
以上のカセットハーフ(2)の成形において一次成形
である本体部(3)の成形においては第1の樹脂材を二
次成形である窓部(4)の後縁側から本体部(3)の後
部外周方向へ流動させて後部外周側を最終充填部とした
ことにより、樹脂材の注入充填時に発生する樹脂ガスは
窓部成形キャビティbの近傍に溜ることなく、従ってこ
の窓部成形キャビティbを形成するスライドコア(13)
を腐食させたり、このキャビティb内に侵入して注入さ
れる第2の樹脂材(透明樹脂)に混入して成形後の窓部
(4)に曇りを生じさせ、また本体部(3)と窓部
(4)の接合に不良を生じさせる等の不具合はほぼ完全
に解消される。
である本体部(3)の成形においては第1の樹脂材を二
次成形である窓部(4)の後縁側から本体部(3)の後
部外周方向へ流動させて後部外周側を最終充填部とした
ことにより、樹脂材の注入充填時に発生する樹脂ガスは
窓部成形キャビティbの近傍に溜ることなく、従ってこ
の窓部成形キャビティbを形成するスライドコア(13)
を腐食させたり、このキャビティb内に侵入して注入さ
れる第2の樹脂材(透明樹脂)に混入して成形後の窓部
(4)に曇りを生じさせ、また本体部(3)と窓部
(4)の接合に不良を生じさせる等の不具合はほぼ完全
に解消される。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこの実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できるものである。
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できるものである。
以上のように本発明によれば、透明窓部を有し、二色
成形されるテープカセットのカセットハーフの成形にお
いて本体部の成形樹脂の流動方向を優先的に窓部成形部
側から本体部の後部外周側方向に設定して樹脂最終充填
部を後部外周側としたことにより、樹脂の注入充填時に
発生する樹脂ガスは後部外周部から外方へ逃げることに
なって窓部側へ樹脂ガスが溜ることによる弊害、例えば
窓部成形キャビティを形成する可動型の腐食,成形され
た透明窓部の曇り,本体部と窓部との接合不良等が生じ
ることなく、窓部が透明で確実に形成されたテープカセ
ットを得ることができる。
成形されるテープカセットのカセットハーフの成形にお
いて本体部の成形樹脂の流動方向を優先的に窓部成形部
側から本体部の後部外周側方向に設定して樹脂最終充填
部を後部外周側としたことにより、樹脂の注入充填時に
発生する樹脂ガスは後部外周部から外方へ逃げることに
なって窓部側へ樹脂ガスが溜ることによる弊害、例えば
窓部成形キャビティを形成する可動型の腐食,成形され
た透明窓部の曇り,本体部と窓部との接合不良等が生じ
ることなく、窓部が透明で確実に形成されたテープカセ
ットを得ることができる。
特に本発明は窓部が本体部に比して幅狭なテープカセ
ットに適用してその効果が大である。
ットに適用してその効果が大である。
第1図は本発明によるテープカセットの一例の斜視図、
第2図は同、カセットハーフの内面側平面図、第3図は
本発明によるテープカセットを成形する一例の二色成形
金型の要部の横断平面図、第4図は第3図のA−A線断
面図、第5図は第3図のB−B線拡大断面図である。 図中、(2)はカセットハーフ、(3)は本体部、
(4)は窓部、(11)はキャビティ、(12)はコア、
(13)はスライドコア、aは本体部成形キャビティ、b
は窓部成形キャビティ、(141)〜(144)はゲート、
(15a),(15b)は凸状リブ、(16)は樹脂案内壁であ
る。
第2図は同、カセットハーフの内面側平面図、第3図は
本発明によるテープカセットを成形する一例の二色成形
金型の要部の横断平面図、第4図は第3図のA−A線断
面図、第5図は第3図のB−B線拡大断面図である。 図中、(2)はカセットハーフ、(3)は本体部、
(4)は窓部、(11)はキャビティ、(12)はコア、
(13)はスライドコア、aは本体部成形キャビティ、b
は窓部成形キャビティ、(141)〜(144)はゲート、
(15a),(15b)は凸状リブ、(16)は樹脂案内壁であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】第1と第2の樹脂による二色成形により成
形される本体部と透明窓部とから成るテープカセットで
あって、 第1の樹脂により成形される本体部は樹脂の最終充填部
を本体部の後部外周側として成形されて成るテープカセ
ット。 - 【請求項2】上記本体部の成形において第1の樹脂を上
記本体部の前面側から射出すると共に上記窓部の後方側
の一側面側から上記窓部の後側境界部に沿うように射出
して最終的に後部外周側に充填し上記本体部を成形した
後、上記窓部を第2の樹脂により成形することを特徴と
するテープカセットの成形方法。 - 【請求項3】上記本体部を成形するキャビティに、前面
側及び上記窓部を成形するキャビティの後方側における
側面部側に位置してゲートを設け、 上記側面部側のゲートに対向して樹脂材を優先的に上記
窓部成形部の後縁部側に沿って流動させる樹脂案内壁を
設けて成り、 上記本体部を成形するキャビティの後部外周側が樹脂材
の最終充填部となるようにしたことを特徴とするテープ
カセットの成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17225888A JP2629282B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | テープカセット並びにその成形方法及びその成形用型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17225888A JP2629282B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | テープカセット並びにその成形方法及びその成形用型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0223581A JPH0223581A (ja) | 1990-01-25 |
JP2629282B2 true JP2629282B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=15938559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17225888A Expired - Fee Related JP2629282B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | テープカセット並びにその成形方法及びその成形用型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629282B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2898886B2 (ja) * | 1994-09-20 | 1999-06-02 | 松下電器産業株式会社 | ディスクカートリッジ |
-
1988
- 1988-07-11 JP JP17225888A patent/JP2629282B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0223581A (ja) | 1990-01-25 |
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