JP2596854B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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Description
射出成形する射出成形用金型に関するものである。
の突き出し時に成形品内部が負圧になると、底ひけ、キ
ズ等の成形不良を生ずることとなる。
示されているように、入れ子を用いてコアの内部にエア
孔を設け、コア先端の入れ子の隙間からエアを成形品内
部に供給して負圧が発生するのを防止する工夫がなされ
ていた。
合、長期にわたって金型を使用すると、樹脂ガスやゴミ
がこの隙間を塞ぎエアの流入ができなくなるため、成形
品内部が負圧になり成形不良を発生することがあった。
て、長期の金型使用に対しても成形不良の発生を防止す
ることのできる射出成形用金型を提供することを目的と
するものである。
形品突き出し方向に延びる複数の細かい溝を設けること
により、成形品突き出し時に成形品内部へのエア導入を
確実に行うことができるようにし、もって上記目的達成
を図るようにしたものである。
置にゲートが形成されたゲートブッシュと、該成形品の
筒部外周面を形成するキャビティブッシュと、該成形品
の内面を形成するコアとを備えた射出成形用金型におい
て、 前記コアの、前記成形品の筒部内周面を形成する部分
に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜40μmの、前記成
形品の突き出し方向に延びる複数の溝が形成されている
ことを特徴とするものである。
は、コアの、成形品の筒部内周面を形成する部分に、高
低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜400μmの、成形品突き
出し方向に延びる複数の溝が形成されているので、樹脂
ガスやゴミによる目詰まりを発生させることなく、成形
品突き出し時に成形品内部へのエア導入を確実に行うこ
とができる。
生を防止することができる。
子が不要となるので冷却用水穴をコア先端面近傍まで接
近させることができ、これにより、成形品底部の冷却効
率を向上させることができ、したがって、底ひけ低減お
よび成形サイクル短縮を図ることができる。
のは、成形不良を防止する上からは大きな溝が数多くあ
るのが好ましい反面、あまり大きな溝が形成されると、
この溝形状が凸状に転写した成形品の中に写真フイルム
パトローネ等を収納した場合、その収納物によって凸部
が削られて粉を発生させることがあり、また、成形品が
透明体である場合には、溝が大きすぎたり、その数が多
すぎると透明度が失われることとなるので、これらをバ
ランスさせるようにしたものである。
トブッシュの、成形品の底部外面を形成する部分に凹状
の球面補正が施されるとともに、コアの、成形品の底部
内面を形成する部分に、凸状の、ゲートブッシュとほぼ
同量の球面補正が施された構成を採用すれば、成形サイ
クルをさらに上げて底ひけが発生するようになってもそ
の分の補正がなされることとなるため、成形サイクル向
上を図ることができる。
詳述する。
示す側断面図である。
中のPL(パーティングライン)にて型合せするものであ
って、これら両型によりコップ状の有底筒形射出成形品
2(具体的には写真フイルム用容器)のキャビティ3が
構成されるようになっている。固定型1aは、成形品2の
底部外面形状を形成するゲートブッシュ4と、成形品2
の筒部外周面形状を形成するキャビティブッシュ5とが
固着されてなり、ゲートブッシュ4にはキャビティ3内
に溶融樹脂を充填するための、成形品2の底部外面に面
する位置に形成されたゲート6およびホットランナ7が
設けられ、キャビティブッシュ5にはキャビティ3の筒
部を囲繞する環状の冷却水孔8が形成されている。一
方、可動型1bは、成形品2の底部内面および筒部内周面
形状を形成するコアブッシュ9と、成形品2の開口端面
形状を形成する環状のストリッパブッシュ10とが嵌合さ
れてなり、ストリッパブッシュ10は、成形品2の成形完
了後固定型1aと可動型1bとの型開きがなされた後に、コ
アブッシュ9に対して上方に相対移動し、成形品2の離
型を行うようになっている。
いて、その先端は成形品2の底部内面に面するコアブッ
シュ9の先端面近傍にまで延びている。この円形の穴11
には、上端部分を除きこの穴11を左右に2分する仕切板
(セパレータ)12が設けられ、これによりコアブッシュ
9の内部に冷却水を循環させるための冷却水孔13を形成
している。すなわち、コアブッシュ9に固定して設けら
れた可動側取付板14には、冷却水の給排を行うための供
給孔15および排出孔16が、コアブッシュ9の穴11の下端
部の左右に延長して形成された1対の連絡孔17a,17bを
介してそれぞれ冷却水孔13に連通して形成されていて、
供給孔15から連絡孔17aを経て冷却水孔13に流れ込んだ
冷却水は仕切板12に沿って冷却水孔13内を上昇し、仕切
板12の上方を迂回して再び仕切板12に沿って冷却水孔13
内を下降し、連絡孔17bを経て可動側取付板14の排出孔1
6へ流れ出るようになっている。可動側取付板14の上端
部の、供給孔15と連絡孔17aとの連結部分および排出孔1
6と連絡孔17bとの連結部分にはそれぞれOリング18が設
けられていて、これにより冷却水が漏れるのを防止する
ようになっている。
形の穴11の上端部の冷却水孔13の折返し部分の天井面に
は、冷却水孔13内を流れる冷却水の流れ方向と略平行に
該冷却水孔13に張り出すリブ20が設けられている。
ュ9の断面図であり、第3図は、該コアブッシュ9の、
成形品2の筒部内周面形状を形成する部分の外周面9aを
詳細に示す、第2図のIII部拡大図である。
は、成形品2の突き出し方向に延びる複数の細かい溝21
が全周にわたって形成されている。各溝21は高低差0.1
〜0.7μmであり、各溝21間のピッチは40〜400μmであ
る。
のは、成形不良を防止する上からは大きな溝が数多くあ
るのが好ましい反面、あまり大きな溝が形成されると、
この溝形状が凸状に転写した成形品2(すなわち写真フ
イルム用容器)の中に写真フイルムパトローネを収納し
た場合、そのパトローネによって凸部が削られて粉を発
生させることがあり、また、成形品2が透明体である場
合には、溝が大きすぎたり、その数が多すぎると透明度
が失われることとなるので、これらをバランスさせるよ
うにしたものである。
2の底部外面を形成する部分には、凹状の球面補正が施
されるとともに、コアブッシュ9の、成形品2の底部内
面を形成する部分には、凸状の、ゲートブッシュ4とほ
ぼ同量の球面補正が施されている。
出し固化させて成形品2を成形した後、可動型1bを移動
させて型開きを行い、さらに、第4図に示すように、コ
アブッシュ9に対してストリッパブッシュ10を図示矢印
方向に相対移動させることにより、成形品2をコアブッ
シュ9から突き出す。
ると、底ひけ、キズ等の成形不良を生ずることとなる
が、本実施例においては、コアブッシュ9の外周面9a
に、成形品2の突き出し方向に延びる複数の細かい溝21
が形成されているので、ストリッパブッシュ10が突き出
される際これらの溝21を介して外部から成形品2の内部
空間22に速やかにエアが導入され、これにより、内部空
間22の負圧発生が防止されることとなる。なお、上記溝
21を介してのエア導入がなされるためには、成形品2が
コアブッシュ9から多少なりとも離れることが必要とな
るが、その動作が容易に行われるようにするため、本実
施例においては、第1図のV部拡大図である第5図に示
すように、ストリッパブッシュ10のPL近傍に、環状溝23
と、この環状溝23とコアブッシュ9の溝21とを連通させ
る連通溝24(深さ1/100mm程度)とが形成されている。
は、コアブッシュ9の、成形品2の筒部内周面を形成す
る部分に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜400μm
の、成形品突き出し方向に延びる複数の溝21が形成され
ているので、樹脂ガスやゴミによる目詰まりを発生させ
ることなく、成形品突き出し時に成形品2の内部空間22
へのエア導入を確実に行うことができる。
生を防止することができる。
れ子が不要となるので冷却水孔13をコア先端面近傍まで
接近させることができ、これにより、成形品2底部の冷
却効率を向上させることができ、したがって、底ひけ低
減および成形サイクル短縮を図ることができる。
コアブッシュ9に球面補正が施されているので、成形サ
イクルをさらに上げて底ひけが発生するようになっても
その分の補正がなされることとなるため、成形サイクル
向上を図ることができる。
度の差を、成形サイクルの大小との関係で示す。
す側断面図、 第2図は、第1図のII−II線断面図、 第3図は、第2図のIII部拡大図、 第4図は、本実施例の作用を示す、第1図と同様の図、 第5図は、第1図のV部拡大図、 第6図は、本実施例の作用を示すグラフである。 1a……固定型、1b……可動型 2……有底筒形射出成形品 4……ゲートブッシュ 5……キャビティブッシュ、6……ゲート 9……コアブッシュ(コア)、21……溝
Claims (2)
- 【請求項1】有底筒形射出成形品の底部外面に面する位
置にゲートが形成されたゲートブッシュと、該成形品の
筒部外周面を形成するキャビティブッシュと、該成形品
の内面を形成するコアとを備えた射出成形用金型におい
て、 前記コアの、前記成形品の筒部内周面を形成する部分
に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜40μmの、前記成
形品の突き出し方向に延びる複数の溝が形成されている
ことを特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項2】前記ゲートブッシュの、前記成形品の底部
外面を形成する部分に凹状の球面補正が施されるととも
に、前記コアの、前記成形品の底部内面を形成する部分
に、凸状の、前記ゲートブッシュとほぼ同量の球面補正
が施されていることを特徴とする請求項1記載の射出成
形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29140890A JP2596854B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29140890A JP2596854B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04164617A JPH04164617A (ja) | 1992-06-10 |
JP2596854B2 true JP2596854B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=17768508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29140890A Expired - Lifetime JP2596854B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596854B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101528087B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2015-06-10 | 허스키 인젝션 몰딩 시스템즈 리미티드 | 예비 성형물을 위한 성형 스택 |
-
1990
- 1990-10-29 JP JP29140890A patent/JP2596854B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
ランナレス金型(1977)日刊工業新聞社P.182〜184 |
知りたい射出成形(1986)株式会社ジャパンマシニスト社P.124 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101528087B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2015-06-10 | 허스키 인젝션 몰딩 시스템즈 리미티드 | 예비 성형물을 위한 성형 스택 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04164617A (ja) | 1992-06-10 |
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