JP2596854B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2596854B2
JP2596854B2 JP29140890A JP29140890A JP2596854B2 JP 2596854 B2 JP2596854 B2 JP 2596854B2 JP 29140890 A JP29140890 A JP 29140890A JP 29140890 A JP29140890 A JP 29140890A JP 2596854 B2 JP2596854 B2 JP 2596854B2
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浩 三武
朗 田代
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、写真フイルム用容器等の有底筒形成形品を
射出成形する射出成形用金型に関するものである。
(従来の技術) 有底筒形成形品を射出成形により形成する際、成形品
の突き出し時に成形品内部が負圧になると、底ひけ、キ
ズ等の成形不良を生ずることとなる。
このため、従来、例えば特開昭62−62721号公報に開
示されているように、入れ子を用いてコアの内部にエア
孔を設け、コア先端の入れ子の隙間からエアを成形品内
部に供給して負圧が発生するのを防止する工夫がなされ
ていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような負圧防止構造を採用した場
合、長期にわたって金型を使用すると、樹脂ガスやゴミ
がこの隙間を塞ぎエアの流入ができなくなるため、成形
品内部が負圧になり成形不良を発生することがあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであっ
て、長期の金型使用に対しても成形不良の発生を防止す
ることのできる射出成形用金型を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る射出成形用金型は、コアの外周面に、成
形品突き出し方向に延びる複数の細かい溝を設けること
により、成形品突き出し時に成形品内部へのエア導入を
確実に行うことができるようにし、もって上記目的達成
を図るようにしたものである。
すなわち、有底筒形射出成形品の底部外面に面する位
置にゲートが形成されたゲートブッシュと、該成形品の
筒部外周面を形成するキャビティブッシュと、該成形品
の内面を形成するコアとを備えた射出成形用金型におい
て、 前記コアの、前記成形品の筒部内周面を形成する部分
に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜40μmの、前記成
形品の突き出し方向に延びる複数の溝が形成されている
ことを特徴とするものである。
(発明の作用および効果) 上記構成に示すように、本発明に係る射出成形用金型
は、コアの、成形品の筒部内周面を形成する部分に、高
低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜400μmの、成形品突き
出し方向に延びる複数の溝が形成されているので、樹脂
ガスやゴミによる目詰まりを発生させることなく、成形
品突き出し時に成形品内部へのエア導入を確実に行うこ
とができる。
したがって、長期の金型使用に対しても成形不良の発
生を防止することができる。
また、本発明によれば、従来のようなコア先端の入れ
子が不要となるので冷却用水穴をコア先端面近傍まで接
近させることができ、これにより、成形品底部の冷却効
率を向上させることができ、したがって、底ひけ低減お
よび成形サイクル短縮を図ることができる。
なお、溝の高低差およびピッチを上記範囲に設定した
のは、成形不良を防止する上からは大きな溝が数多くあ
るのが好ましい反面、あまり大きな溝が形成されると、
この溝形状が凸状に転写した成形品の中に写真フイルム
パトローネ等を収納した場合、その収納物によって凸部
が削られて粉を発生させることがあり、また、成形品が
透明体である場合には、溝が大きすぎたり、その数が多
すぎると透明度が失われることとなるので、これらをバ
ランスさせるようにしたものである。
上記構成に加えて、請求項(2)に示すように、ゲー
トブッシュの、成形品の底部外面を形成する部分に凹状
の球面補正が施されるとともに、コアの、成形品の底部
内面を形成する部分に、凸状の、ゲートブッシュとほぼ
同量の球面補正が施された構成を採用すれば、成形サイ
クルをさらに上げて底ひけが発生するようになってもそ
の分の補正がなされることとなるため、成形サイクル向
上を図ることができる。
(実 施 例) 以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について
詳述する。
第1図は、本発明に係る射出成形用金型の一実施例を
示す側断面図である。
この射出成形用金型は、固定型1aと、可動型1bとを図
中のPL(パーティングライン)にて型合せするものであ
って、これら両型によりコップ状の有底筒形射出成形品
2(具体的には写真フイルム用容器)のキャビティ3が
構成されるようになっている。固定型1aは、成形品2の
底部外面形状を形成するゲートブッシュ4と、成形品2
の筒部外周面形状を形成するキャビティブッシュ5とが
固着されてなり、ゲートブッシュ4にはキャビティ3内
に溶融樹脂を充填するための、成形品2の底部外面に面
する位置に形成されたゲート6およびホットランナ7が
設けられ、キャビティブッシュ5にはキャビティ3の筒
部を囲繞する環状の冷却水孔8が形成されている。一
方、可動型1bは、成形品2の底部内面および筒部内周面
形状を形成するコアブッシュ9と、成形品2の開口端面
形状を形成する環状のストリッパブッシュ10とが嵌合さ
れてなり、ストリッパブッシュ10は、成形品2の成形完
了後固定型1aと可動型1bとの型開きがなされた後に、コ
アブッシュ9に対して上方に相対移動し、成形品2の離
型を行うようになっている。
コアブッシュ9の内部には、円形の穴11が形成されて
いて、その先端は成形品2の底部内面に面するコアブッ
シュ9の先端面近傍にまで延びている。この円形の穴11
には、上端部分を除きこの穴11を左右に2分する仕切板
(セパレータ)12が設けられ、これによりコアブッシュ
9の内部に冷却水を循環させるための冷却水孔13を形成
している。すなわち、コアブッシュ9に固定して設けら
れた可動側取付板14には、冷却水の給排を行うための供
給孔15および排出孔16が、コアブッシュ9の穴11の下端
部の左右に延長して形成された1対の連絡孔17a,17bを
介してそれぞれ冷却水孔13に連通して形成されていて、
供給孔15から連絡孔17aを経て冷却水孔13に流れ込んだ
冷却水は仕切板12に沿って冷却水孔13内を上昇し、仕切
板12の上方を迂回して再び仕切板12に沿って冷却水孔13
内を下降し、連絡孔17bを経て可動側取付板14の排出孔1
6へ流れ出るようになっている。可動側取付板14の上端
部の、供給孔15と連絡孔17aとの連結部分および排出孔1
6と連絡孔17bとの連結部分にはそれぞれOリング18が設
けられていて、これにより冷却水が漏れるのを防止する
ようになっている。
コアブッシュ9の先端面近傍の内面19、すなわち円筒
形の穴11の上端部の冷却水孔13の折返し部分の天井面に
は、冷却水孔13内を流れる冷却水の流れ方向と略平行に
該冷却水孔13に張り出すリブ20が設けられている。
第2図は、第1図におけるII−II線で示すコアブッシ
ュ9の断面図であり、第3図は、該コアブッシュ9の、
成形品2の筒部内周面形状を形成する部分の外周面9aを
詳細に示す、第2図のIII部拡大図である。
第3図に示すように、コアブッシュ9の外周面9aに
は、成形品2の突き出し方向に延びる複数の細かい溝21
が全周にわたって形成されている。各溝21は高低差0.1
〜0.7μmであり、各溝21間のピッチは40〜400μmであ
る。
上記溝21の高低差およびピッチを上記範囲に設定した
のは、成形不良を防止する上からは大きな溝が数多くあ
るのが好ましい反面、あまり大きな溝が形成されると、
この溝形状が凸状に転写した成形品2(すなわち写真フ
イルム用容器)の中に写真フイルムパトローネを収納し
た場合、そのパトローネによって凸部が削られて粉を発
生させることがあり、また、成形品2が透明体である場
合には、溝が大きすぎたり、その数が多すぎると透明度
が失われることとなるので、これらをバランスさせるよ
うにしたものである。
また、第1図において、ゲートブッシュ4の、成形品
2の底部外面を形成する部分には、凹状の球面補正が施
されるとともに、コアブッシュ9の、成形品2の底部内
面を形成する部分には、凸状の、ゲートブッシュ4とほ
ぼ同量の球面補正が施されている。
次に本実施例の作用について説明する。
第1図に示すように、キャビティ3内に溶融樹脂を射
出し固化させて成形品2を成形した後、可動型1bを移動
させて型開きを行い、さらに、第4図に示すように、コ
アブッシュ9に対してストリッパブッシュ10を図示矢印
方向に相対移動させることにより、成形品2をコアブッ
シュ9から突き出す。
この突き出しの際、成形品2の内部空間22が負圧にな
ると、底ひけ、キズ等の成形不良を生ずることとなる
が、本実施例においては、コアブッシュ9の外周面9a
に、成形品2の突き出し方向に延びる複数の細かい溝21
が形成されているので、ストリッパブッシュ10が突き出
される際これらの溝21を介して外部から成形品2の内部
空間22に速やかにエアが導入され、これにより、内部空
間22の負圧発生が防止されることとなる。なお、上記溝
21を介してのエア導入がなされるためには、成形品2が
コアブッシュ9から多少なりとも離れることが必要とな
るが、その動作が容易に行われるようにするため、本実
施例においては、第1図のV部拡大図である第5図に示
すように、ストリッパブッシュ10のPL近傍に、環状溝23
と、この環状溝23とコアブッシュ9の溝21とを連通させ
る連通溝24(深さ1/100mm程度)とが形成されている。
以上詳述したように、本実施例に係る射出成形用金型
は、コアブッシュ9の、成形品2の筒部内周面を形成す
る部分に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜400μm
の、成形品突き出し方向に延びる複数の溝21が形成され
ているので、樹脂ガスやゴミによる目詰まりを発生させ
ることなく、成形品突き出し時に成形品2の内部空間22
へのエア導入を確実に行うことができる。
したがって、長期の金型使用に対しても成形不良の発
生を防止することができる。
また、本実施例によれば、従来のようなコア先端の入
れ子が不要となるので冷却水孔13をコア先端面近傍まで
接近させることができ、これにより、成形品2底部の冷
却効率を向上させることができ、したがって、底ひけ低
減および成形サイクル短縮を図ることができる。
さらに、本実施例によれば、ゲートブッシュ4および
コアブッシュ9に球面補正が施されているので、成形サ
イクルをさらに上げて底ひけが発生するようになっても
その分の補正がなされることとなるため、成形サイクル
向上を図ることができる。
なお第6図に、上記球面補正の有無による底ひけの程
度の差を、成形サイクルの大小との関係で示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る射出成形用金型の一実施例を示
す側断面図、 第2図は、第1図のII−II線断面図、 第3図は、第2図のIII部拡大図、 第4図は、本実施例の作用を示す、第1図と同様の図、 第5図は、第1図のV部拡大図、 第6図は、本実施例の作用を示すグラフである。 1a……固定型、1b……可動型 2……有底筒形射出成形品 4……ゲートブッシュ 5……キャビティブッシュ、6……ゲート 9……コアブッシュ(コア)、21……溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−62721(JP,A) 実開 昭51−127956(JP,U) 知りたい射出成形(1986)株式会社ジ ャパンマシニスト社P.124 ランナレス金型(1977)日刊工業新聞 社P.182〜184

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒形射出成形品の底部外面に面する位
    置にゲートが形成されたゲートブッシュと、該成形品の
    筒部外周面を形成するキャビティブッシュと、該成形品
    の内面を形成するコアとを備えた射出成形用金型におい
    て、 前記コアの、前記成形品の筒部内周面を形成する部分
    に、高低差0.1〜0.7μm、ピッチ40〜40μmの、前記成
    形品の突き出し方向に延びる複数の溝が形成されている
    ことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】前記ゲートブッシュの、前記成形品の底部
    外面を形成する部分に凹状の球面補正が施されるととも
    に、前記コアの、前記成形品の底部内面を形成する部分
    に、凸状の、前記ゲートブッシュとほぼ同量の球面補正
    が施されていることを特徴とする請求項1記載の射出成
    形用金型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101528087B1 (ko) * 2010-10-26 2015-06-10 허스키 인젝션 몰딩 시스템즈 리미티드 예비 성형물을 위한 성형 스택

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ランナレス金型(1977)日刊工業新聞社P.182〜184
知りたい射出成形(1986)株式会社ジャパンマシニスト社P.124

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101528087B1 (ko) * 2010-10-26 2015-06-10 허스키 인젝션 몰딩 시스템즈 리미티드 예비 성형물을 위한 성형 스택

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