JPH05278039A - 樹脂成形金型 - Google Patents
樹脂成形金型Info
- Publication number
- JPH05278039A JPH05278039A JP10855192A JP10855192A JPH05278039A JP H05278039 A JPH05278039 A JP H05278039A JP 10855192 A JP10855192 A JP 10855192A JP 10855192 A JP10855192 A JP 10855192A JP H05278039 A JPH05278039 A JP H05278039A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- mold
- molding
- resin
- sink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/38—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
- B29C33/3828—Moulds made of at least two different materials having different thermal conductivities
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外観性が問題となる製品の表側にひけが出る
のを防止する。 【構成】 製品にひけの発生し易い肉厚部の近傍であっ
て製品の裏側を成形する部位に、金型材質より熱伝導率
が小さい材質の入れ子４，４をその表面が成形部の一部
をなすように配設する。この金型１，２の成形部３に充
填された樹脂は、入れ子４に接触する部分が冷え難く、
この部分が最後に固化することになるので、製品の裏側
のこの部位５ｃにひけが発生し、製品の表面側５ａには
ひけが発生しない。
のを防止する。 【構成】 製品にひけの発生し易い肉厚部の近傍であっ
て製品の裏側を成形する部位に、金型材質より熱伝導率
が小さい材質の入れ子４，４をその表面が成形部の一部
をなすように配設する。この金型１，２の成形部３に充
填された樹脂は、入れ子４に接触する部分が冷え難く、
この部分が最後に固化することになるので、製品の裏側
のこの部位５ｃにひけが発生し、製品の表面側５ａには
ひけが発生しない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形品の成形金型
に関し、特に成形品の表面にひけが発生することを防止
する樹脂成形金型に関するものである。
に関し、特に成形品の表面にひけが発生することを防止
する樹脂成形金型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】型に樹脂を注入して樹脂成形品を成形す
る場合、厚みが部分的に異なる成形品では、製品の肉厚
部の表面にひけと呼ばれる浅い凹みができることが多
い。このひけは、強度上問題となることはないが、自動
車のバンパー等の外装品では、このひけが表面に発生す
ると外観性を損ない、表面品質上大きな問題となる。例
えば、図２に示すような断面形状の樹脂成形品では、図
２Ａの製品６の表面６ａ部とリブ６ｂとの交叉部６ｃが
他の部位より冷え難く、他の部位が固化した後に固化す
るので、図２Ｂ及び図２Ｃの斜視図に示すように、製品
の表面６ａにひけ６ｄが発生する。このひけを解消する
ため、従来は製品表面部の肉厚を余分に厚くして成形す
ることが一般に行われている。すなわち、図３Ａに示す
ように、成形金型の下型１１と上型１２で形成するキャ
ビティ１３の製品表面部の成形部を、通常の厚みより１
４で示す部分を深くする。この金型で成形した製品は、
図３Ｂに示すように、製品７の表面部の肉厚が通常の厚
みより７ｂだけ厚くなり、破線で示す通常の厚みの場合
に発生する引け７ｃが解消して表面７ａが平滑となる。
る場合、厚みが部分的に異なる成形品では、製品の肉厚
部の表面にひけと呼ばれる浅い凹みができることが多
い。このひけは、強度上問題となることはないが、自動
車のバンパー等の外装品では、このひけが表面に発生す
ると外観性を損ない、表面品質上大きな問題となる。例
えば、図２に示すような断面形状の樹脂成形品では、図
２Ａの製品６の表面６ａ部とリブ６ｂとの交叉部６ｃが
他の部位より冷え難く、他の部位が固化した後に固化す
るので、図２Ｂ及び図２Ｃの斜視図に示すように、製品
の表面６ａにひけ６ｄが発生する。このひけを解消する
ため、従来は製品表面部の肉厚を余分に厚くして成形す
ることが一般に行われている。すなわち、図３Ａに示す
ように、成形金型の下型１１と上型１２で形成するキャ
ビティ１３の製品表面部の成形部を、通常の厚みより１
４で示す部分を深くする。この金型で成形した製品は、
図３Ｂに示すように、製品７の表面部の肉厚が通常の厚
みより７ｂだけ厚くなり、破線で示す通常の厚みの場合
に発生する引け７ｃが解消して表面７ａが平滑となる。
【０００３】特開昭６２−１３０７６４号公報には、肉
厚の異なる製品を成形する場合に、成形品の各部位の冷
却速度を均等になるように制御するため、金型の製品の
肉厚部を成形する部分に設ける冷却用孔を多くし、ま
た、金型内の熱移動を規制する区切り溝を形成した金型
が記載されている。また、実開平２−３１７０９号公報
には、熱伝導率の低い断熱材を金型のキャビティを囲む
内周部の一部に埋設し、ゴム・プラスチック材料を加硫
成形する際、断熱材で囲まれた部分の加硫速度を小さく
し、成形体の全体を同じ時間で加硫することにより、部
分的な加硫オーバーを防止するようにした金型が記載さ
れている。
厚の異なる製品を成形する場合に、成形品の各部位の冷
却速度を均等になるように制御するため、金型の製品の
肉厚部を成形する部分に設ける冷却用孔を多くし、ま
た、金型内の熱移動を規制する区切り溝を形成した金型
が記載されている。また、実開平２−３１７０９号公報
には、熱伝導率の低い断熱材を金型のキャビティを囲む
内周部の一部に埋設し、ゴム・プラスチック材料を加硫
成形する際、断熱材で囲まれた部分の加硫速度を小さく
し、成形体の全体を同じ時間で加硫することにより、部
分的な加硫オーバーを防止するようにした金型が記載さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の製品表面部の肉
厚を余分に厚くして成形する方法では、製品の肉厚を厚
くした分だけ製品重量が増加し、樹脂成形品として軽量
化を図る趣旨に反することになる。また、肉厚を厚くす
るため大規模な金型の改造が必要となり、コストが増加
する。前記特開昭６２−１３０７６４号公報に記載され
た金型は、金型内の温度勾配を部分的に変えることによ
りキャビティ表面の冷却条件を均一にすることを目的と
するものであり、また、金型に冷却孔や区切り溝を設け
る必要があって、大幅なコストアップが必要となる。ま
た、前記実開平２−３１７０９号公報に記載された金型
は、型内における加熱条件を均一にすることを目的とし
て金型内の一部に断熱材を埋め込んだものであり、金型
の内部に断熱材を埋込むため大幅な金型の改造が必要と
なり、大幅なコストアップとなる。
厚を余分に厚くして成形する方法では、製品の肉厚を厚
くした分だけ製品重量が増加し、樹脂成形品として軽量
化を図る趣旨に反することになる。また、肉厚を厚くす
るため大規模な金型の改造が必要となり、コストが増加
する。前記特開昭６２−１３０７６４号公報に記載され
た金型は、金型内の温度勾配を部分的に変えることによ
りキャビティ表面の冷却条件を均一にすることを目的と
するものであり、また、金型に冷却孔や区切り溝を設け
る必要があって、大幅なコストアップが必要となる。ま
た、前記実開平２−３１７０９号公報に記載された金型
は、型内における加熱条件を均一にすることを目的とし
て金型内の一部に断熱材を埋め込んだものであり、金型
の内部に断熱材を埋込むため大幅な金型の改造が必要と
なり、大幅なコストアップとなる。
【０００５】本発明は、製品の肉厚を増加させずに、外
観性が問題となる製品の表側にひけが出るのを防止し、
また、大幅な金型の改造をしなくてもすむ樹脂成形金型
を提供することを目的とする。
観性が問題となる製品の表側にひけが出るのを防止し、
また、大幅な金型の改造をしなくてもすむ樹脂成形金型
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、製品にひけの
発生し易い肉厚部の近傍であって製品の裏側を成形する
部位に、金型材質より熱伝導率が小さい材質の入れ子を
その表面が成形部の一部をなすように配設した樹脂成形
金型である。
発生し易い肉厚部の近傍であって製品の裏側を成形する
部位に、金型材質より熱伝導率が小さい材質の入れ子を
その表面が成形部の一部をなすように配設した樹脂成形
金型である。
【０００７】
【作用】この金型の成形部に充填された樹脂は、入れ子
に接触する部分が冷え難く、この部分が最後に固化する
ことになるので、製品の裏側のこの部位にひけが発生
し、製品の表面側にはひけが発生しない。
に接触する部分が冷え難く、この部分が最後に固化する
ことになるので、製品の裏側のこの部位にひけが発生
し、製品の表面側にはひけが発生しない。
【０００８】
【実施例】図１Ａは、本発明に使用する成形金型の断面
図で、図１Ｂは、この金型を使用して成形した製品の断
面図である。下型１と上型２の間にキャビティ３を形成
し、下型１の製品の裏面成形部とリブ成形部の交叉部の
両角部に、セラミックスのような熱伝導率の低い材質の
入れ子４，４をその表面がキャビティ３に露出するよう
に組込んである。この金型に、図示しない樹脂注入口か
ら溶融樹脂を注入すると、キャビティ３に充填された樹
脂は、入れ子４に接触する部分が冷え難く、この部分が
最後に固化することになるので、図１Ｂに示すように、
製品５には、リブ５ｂの付け根部にひけ５ｃが発生し、
製品の表面５ａにはひけが発生しない。
図で、図１Ｂは、この金型を使用して成形した製品の断
面図である。下型１と上型２の間にキャビティ３を形成
し、下型１の製品の裏面成形部とリブ成形部の交叉部の
両角部に、セラミックスのような熱伝導率の低い材質の
入れ子４，４をその表面がキャビティ３に露出するよう
に組込んである。この金型に、図示しない樹脂注入口か
ら溶融樹脂を注入すると、キャビティ３に充填された樹
脂は、入れ子４に接触する部分が冷え難く、この部分が
最後に固化することになるので、図１Ｂに示すように、
製品５には、リブ５ｂの付け根部にひけ５ｃが発生し、
製品の表面５ａにはひけが発生しない。
【０００９】以上のように、製品にひけの発生し易い肉
厚部の近傍であって、製品の裏側を成形する部位に、金
型材質より熱伝導率が小さく、保温性の良い材質の入れ
子を配設することにより、局部的に冷却条件を制御する
ことができ、製品表面にひけを発生させずに、外観性を
必要としない部位にひけが出るようにすることができ
る。また、入れ子は、金型内に埋め込む必要がなく、そ
の表面がキャビティ３内に露出した状態で成形品と接触
するようにすればよいので、金型の成形部の一部に異な
る材質の部材を組付けるだけですみ、既存の金型を安価
に改造することができる。次に、金型材質とひけ発生個
所の関係を表１に、金型材質の物性データを表２に示
す。これらの表を参考に、熱伝導率の異なる２種の材質
を適宜選定して金型を構成すればよい。
厚部の近傍であって、製品の裏側を成形する部位に、金
型材質より熱伝導率が小さく、保温性の良い材質の入れ
子を配設することにより、局部的に冷却条件を制御する
ことができ、製品表面にひけを発生させずに、外観性を
必要としない部位にひけが出るようにすることができ
る。また、入れ子は、金型内に埋め込む必要がなく、そ
の表面がキャビティ３内に露出した状態で成形品と接触
するようにすればよいので、金型の成形部の一部に異な
る材質の部材を組付けるだけですみ、既存の金型を安価
に改造することができる。次に、金型材質とひけ発生個
所の関係を表１に、金型材質の物性データを表２に示
す。これらの表を参考に、熱伝導率の異なる２種の材質
を適宜選定して金型を構成すればよい。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【表２】
【００１２】
【発明の効果】本発明は、製品の肉厚を厚くすることな
く、金型の一部に熱伝導率の小さな異なる材質の部材を
組付けるだけで製品表面にひけが発生するのを防止する
ことができるので、外観性の良い樹脂成形品が安価にえ
られる。
く、金型の一部に熱伝導率の小さな異なる材質の部材を
組付けるだけで製品表面にひけが発生するのを防止する
ことができるので、外観性の良い樹脂成形品が安価にえ
られる。
【図１】本発明の一実施例と本発明による成形品の断面
図。
図。
【図２】従来の成形品の説明図。
【図３】従来の金型とその成形品の説明図。
１ 下型 ２ 上型 ３ キャビティ ４
入れ子 ５ 成形品 ５ａ 表面 ５ｂ リブ ５ｃ
ひけ
入れ子 ５ 成形品 ５ａ 表面 ５ｂ リブ ５ｃ
ひけ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 納谷 峻徳 神奈川県藤沢市土棚８番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 河西 純一 神奈川県藤沢市土棚８番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 黒埼 晏夫 神奈川県横浜市港北区日吉１ー14ー18 (72)発明者 佐藤 勲 埼玉県朝霞市溝沼６ー23ー14
Claims (1)
- 【請求項１】 製品にひけの発生し易い肉厚部の近傍で
あって製品の裏側を成形する部位に、金型材質より熱伝
導率が小さい材質の入れ子をその表面が成形部の一部を
なすように配設したことを特徴とする樹脂成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10855192A JPH05278039A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10855192A JPH05278039A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂成形金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05278039A true JPH05278039A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14487709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10855192A Pending JPH05278039A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05278039A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08276453A (ja) * | 1995-04-07 | 1996-10-22 | Tohoku Munekata Kk | 射出成形法及びこの成形法に使用される金型 |
| JP2008246724A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Japan Crown Cork Co Ltd | 合成樹脂製キャップ成形用の金型 |
| US20100237543A1 (en) * | 2009-03-20 | 2010-09-23 | Paul Le Roi | Thermoforming mould with thermal insulation and associated method |
| WO2015014371A1 (en) * | 2013-08-02 | 2015-02-05 | Vestas Wind Systems A/S | Mould for a wind turbine component |
| US11358311B2 (en) * | 2013-03-21 | 2022-06-14 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd | Optical element and method for manufacturing optical element |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10855192A patent/JPH05278039A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08276453A (ja) * | 1995-04-07 | 1996-10-22 | Tohoku Munekata Kk | 射出成形法及びこの成形法に使用される金型 |
| JP2008246724A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Japan Crown Cork Co Ltd | 合成樹脂製キャップ成形用の金型 |
| US20100237543A1 (en) * | 2009-03-20 | 2010-09-23 | Paul Le Roi | Thermoforming mould with thermal insulation and associated method |
| US8714962B2 (en) * | 2009-03-20 | 2014-05-06 | A.R.C.I.L. | Thermoforming mould with thermal insulation and associated method |
| US11358311B2 (en) * | 2013-03-21 | 2022-06-14 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd | Optical element and method for manufacturing optical element |
| WO2015014371A1 (en) * | 2013-08-02 | 2015-02-05 | Vestas Wind Systems A/S | Mould for a wind turbine component |
| CN105592996A (zh) * | 2013-08-02 | 2016-05-18 | 维斯塔斯风力系统有限公司 | 用于风轮机部件的模具 |
| US10245761B2 (en) | 2013-08-02 | 2019-04-02 | Vestas Wind Systems A/S | Mould for a wind turbine component |
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