JP2626824B2 - パール光沢樹脂組成物 - Google Patents

パール光沢樹脂組成物

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JP2626824B2
JP2626824B2 JP1317605A JP31760589A JP2626824B2 JP 2626824 B2 JP2626824 B2 JP 2626824B2 JP 1317605 A JP1317605 A JP 1317605A JP 31760589 A JP31760589 A JP 31760589A JP 2626824 B2 JP2626824 B2 JP 2626824B2
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義紀 今野
操 市原
正人 島田
義尚 小城
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Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はパール光沢樹脂組成物に関し、更に詳しくは
パール顔料等を使用することなく優れたパール光沢を有
するポリウレタン樹脂組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、合成樹脂成形品や塗膜にパール光沢を付与する
方法としては、合成樹脂にパール顔料を混練する方法及
び2種以上の相溶性の異なる樹脂を溶融混練する方法が
知られている。
しかしながら、パール顔料を使用する方法ではパール
顔料の耐熱性が低く、樹脂の溶融混練時の高熱によって
パール顔料が変色するという問題がある。従って、長時
間の溶融混練が出来ない為にパール顔料の樹脂中への分
散が劣り、均一で美麗なパール光沢が得られないという
問題があり、更に得られた樹脂組成物のパール光沢も不
十分である。
一方、2種以上の相溶性の異なる樹脂を溶融混練する
方法では、得られた成形物の各種物性、例えば、引っ張
り強さ、耐摩耗性、硬度等が低下し、更に臭気等の問題
も発生する。
従って、本発明の目的はパール顔料を使用することな
く、更に実質的に同種の樹脂を用いてパール光沢に優れ
た樹脂組成物を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、ポリカーボネートポリオールから形
成されたソフトセグメントを有する低硬度熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂とポリアジペートポリオール又はポリカプ
ロラクトンポリオールから形成されたソフトセグメント
を有する高硬度熱可塑性ポリウレタン樹脂とを溶融混練
してなることを特徴とするパール光沢樹脂組成物であ
る。
(作用) 硬度及びソフトセグメントが異なる2種以上のポリウ
レタン樹脂を溶融混練することによって、優れたパール
光沢が発現されることを見出した。従ってパール顔料を
使用する必要はなくなり、更に両方の樹脂共にポリウレ
タン樹脂であることから、その溶融混練物からなる成形
体の各種物性の低下も認められない。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明で使用する熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ポリ
オール、ポリイソシアネート、必要に応じて鎖伸長剤等
を反応させて得られる。
ポリオールとしては末端基が水酸基であり、分子量が
300〜4,000のものが好ましく、 低硬度の熱可塑性ポリウレタン樹脂のソフトセグメン
トを形成するポリオールとしては、ポリカーボネートポ
リオール、 高硬度の熱可塑性ポリウレタン樹脂のソフトセグメン
トを形成するポリオールとしては、 ポリエチレンアジペート、 ポリエチレンプロピレンアジペート、 ポリエチレンブチレンアジペート、 ポリジエチレンアジペート、 ポリブチレンアジペート、 ポリヘキサメチレンアジペート等のポリアジペートポ
リオール、 又は、ポリ−ε−カプロラクトンジオール等のポリカ
プロラクトンポリオール及び上記のポリオール中に適当
量のポリオキシエチレン鎖を含有するものが使用され
る。
有機ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれ
のものも使用出来るが、例えば、好ましいものとして、 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、 水添化MDI、 イソホロンジイソシアネート、 1,3−キシリレンジイソシアネート、 1,4−キシリレンジイソシアネート、 2,4−トリレンジイソシアネート、 2,6−トリレンジイソシアネート、 1,5−ナフタリンジイソシアネート、 m−フェニレンジイソシアネート、 p−フェニレンジイソシアネート等があり、 或いはこれらの有機ポリイソシアネートと低分子量の
ポリオールやポリアミンとを末端イソシアネートとなる
様に反応させて得られるウレタンプレポリマー等も当然
使用することが出来る。
鎖伸長剤としては、従来公知のいずれのものも使用出
来るが、例えば、好ましいものとしては、 エチレングリコール、 プロピレングリコール、 ジエチレングリコール、 1,4−ブタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、 エチレンジアミン、 1,2−プロピレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 イソホロンジアミン、 m−キシリレンジアミン、 ヒドラジン、 水等がある。
本発明では上記の如きポリウレタン樹脂の少なくとも
2種を溶融混練するにあたり、両者の硬度及びソフトセ
グメント(ポリオール成分)が異なる様に組み合わせる
ことにより、優れたパール光沢を有する樹脂組成物が提
供される。
特に好ましい組み合わせは、JISA硬度が10以上異なる
2種のポリウレタン樹脂の組み合わせである。これらの
ポリウレタン樹脂の硬度は使用する原料の種類が同一で
あっても、その量比を変更することによって自由に変更
出来るものであり、ハードセグメント(ポリイソシアネ
ート成分及び鎖伸長剤成分)の割合が高くなるほど硬度
の高いポリウレタン樹脂となり、一方、ソフトセグメン
ト(ポリオール成分)の割合が多くなるほど硬度は低下
する。
本発明では低硬度ポリウレタン樹脂のJISAによる硬度
が85以下のものを選択し、一方、高高度ポリウレタン樹
脂として同硬度が95以上のものを選択して組み合わせ、
両者を溶融混練するときに最も良好なパール光沢が発現
されることを見出した。
又、両者の混合比は重量比で20〜80:80〜20の割合か
らパール光沢が発現するが、両者の割合が40〜60:60〜4
0、特に等量に近いほど良好なパール光沢が発現する。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中部とあるのは重量基準である。
実施例1 ポリカプロタクトンポリオールをソフトセグメントと
するJISA硬度80のポリウレタン樹脂50部とアジペートポ
リオールをソフトセグメントとするJISA硬度98のポリウ
レタン樹脂50部とを30mm押出機にて加熱溶融混練してス
トランド状に押出し、これをペレット状に造粒した。こ
のペレットを105℃で2時間乾燥後、2オンスの射出成
形機を用いて成形温度200℃、射出圧力60kg/cm2、冷却2
0秒の条件で射出成形したところ、美しいパール光沢を
有する本発明の樹脂組成物が得られた。
実施例2 ポリカーボネートポリオールをソフトセグメントとす
るJISA硬度80のポリウレタン樹脂40部とアジペートポリ
オールをソフトセグメントとするJISA硬度98のポリウレ
タン樹脂60部とを30mm押出機にて加熱溶融混練してスト
ランド状に押出し、これをペレット状に造粒した。この
ペレットを用いて実施例1と同様にして成形物を得たと
ころ、同様に美しいパール光沢を有する本発明の樹脂組
成物が得られた。
比較例1 ポリカプロタクトンポリオールをソフトセグメントと
するJISA硬度85のポリウレタン樹脂50部とアジペートポ
リオールをソフトセグメントとするJISA硬度85のポリウ
レタン樹脂50部とを用いて以下実施例1と同様に成形物
を得たところ、この成形物はパール光沢を有していなか
った。
比較例2 ポリカーボネートポリオールをソフトセグメントとす
るJISA硬度80のポリウレタン樹脂40部とポリカーボネー
トポリオールをソフトセグメントとするJISA硬度98のポ
リウレタン樹脂60部とを用いて以下実施例1と同様に成
形物を得たところ、この成形物はパール光沢を有してい
なかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小城 義尚 東京都文京区小石川3丁目8番7号 (56)参考文献 特開 昭58−164637(JP,A) 特開 平2−255759(JP,A) 井上隆、市原祥次著「ポリマーアロ イ」(昭和63年6月20日)共立出版株式 会社発行 第65頁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネートポリオールから形成され
    たソフトセグメントを有する低硬度熱可塑性ポリウレタ
    ン樹脂とポリアジペートポリオール又はポリカプロラク
    トンポリオールから形成されたソフトセグメントを有す
    る高硬度熱可塑性ポリウレタン樹脂とを溶融混練してな
    ることを特徴とするパール光沢樹脂組成物。
  2. 【請求項2】低硬度ポリウレタン樹脂のJISA硬度が85以
    下であり、高硬度ポリウレタン樹脂の硬度が95以上であ
    る請求項1に記載のパール光沢樹脂組成物。
  3. 【請求項3】2種のポリウレタン樹脂の重量混合比が20
    〜80/80〜20である請求項1に記載のパール光沢樹脂組
    成物。
JP1317605A 1989-12-08 1989-12-08 パール光沢樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2626824B2 (ja)

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DE19907987C2 (de) * 1999-02-25 2001-05-23 Bayer Ag Weiche, thermoplastische Formmassen
JP5800637B2 (ja) * 2011-08-19 2015-10-28 ポリマテック・ジャパン株式会社 ウレタン系熱可塑性エラストマー組成物および外装部品

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