JP2624568B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2624568B2 JP2249456A JP24945690A JP2624568B2 JP 2624568 B2 JP2624568 B2 JP 2624568B2 JP 2249456 A JP2249456 A JP 2249456A JP 24945690 A JP24945690 A JP 24945690A JP 2624568 B2 JP2624568 B2 JP 2624568B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は半導体装置の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
第7図は、従来の半導体装置の製造方法に用いたNチ
ャネルMOSトランジスタのLDD(Lightly Doped Drain)
の形式方法を示す工程断面図である。このLDDは、ソー
ス(ドレイン)拡散層とゲート下のチャネル部との間に
設けられた低濃度拡散層であり、ゲート長方向の電界を
緩和する作用がある。
以下、従来の半導体装置の製造方法について、第7図
を参照しながら説明する。
まず、第7図(a)では、P型シリコン基板1上にゲ
ート酸化膜2を介して多結晶シリコンゲート電極3を形
成した後、注入ビーム(矢印で示す)の進行方向とP型
シリコン基板1の法線の成す角度が30゜になるようにP
型シリコン基板1を傾け、ゲート幅方向(断面図に垂直
な方向)に垂直にヒ素イオンを、加速エネルギー65KeV,
ドーズ量5E12cm-2で注入し、拡散層4a,5aを形成する。
つぎに、第7図(b)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として90゜回転させ、ヒ
素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量5E12cm-2で注
入し、拡散層4b,5b,5cを形成する。
つぎに、第7図(c)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量5E12
cm-2で注入し、拡散層4c,5d,5e,5fを形成する。
つぎに、第7図(d)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量5E12
cm-2で注入し、拡散層4d,4e,5g,5hを形成し、この後、9
00゜の窒素雰囲気中で60分熱処理を行う。
以上のようにして形成された従来のLDD構造の半導体
装置では、注入後の拡散層4a,4d,4e(5d,5g,5h)の不純
物濃度の比率が1:3:4となる。また、注入後の熱拡散に
よって緩やかな濃度勾配をもつLDD構造を形成すること
ができる。このため、ゲート長方向の電界が緩和され、
ホットキャリアの発生が減少し、MOSトランジスタ特性
の経時劣化を抑制することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記のような構成では、特にゲート長
が1μmより短いMOSトランジスタにおいて、不純物の
ゲート下への拡散により実効チャネル長が短くなり、シ
ョートチャネル効果、パンチスルーによるリーク電流の
増大という問題を引起す。一方、熱処理温度を下げる
か、あるいは熱処理時間を短縮してゲート下への不純物
の拡散を抑えると、緩やかな濃度勾配を形成することが
できなくなり、このためMOSトランジスタのチャネル長
方向の電界が強くなり、トランジスタのホットキャリア
信頼性が下がるという問題点を有していた。
したがって、この発明の目的は、拡散層の不純物の濃
度勾配を緩やかにして拡散層に加わる電界を弱めること
ができる半導体装置の製造方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
請求項(1)記載の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上のゲート電極をマスクとして半導体基板に不純物
イオン注入を行うことによりLDD構造の拡散層を形成す
る半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に前記ゲート電極を形成する電極形
成工程と、ゲート幅方向に垂直でかつ前記半導体基板の
法線に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入
を行う第1のイオン注入工程と、前記半導体基板の法線
に対して前記第1のイオン注入工程における不純物イオ
ンの入射方向と対称な方向から前記半導体基板に不純物
イオン注入を行う第2のイオン注入工程と、前記第1の
イオン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記
半導体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向か
ら前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第3のイオ
ン注入工程と、前記第2のイオン注入工程における不純
物イオン注入の方向と前記半導体基板の法線に対して傾
ける角度のみ異なる方向から前記半導体基板に不純物イ
オン注入を行う第4のイオン注入工程とを含み、前記第
1、第2、第3および第4のイオン注入工程が前記半導
体基板の前記ゲート電極下部に不純物を導入するように
行われることを特徴とする。
また、請求項(2)記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上のゲート電極をマスクとして半導体基板に
不純物イオン注入を行うことによりLDD構造の拡散層を
形成する半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に前記ゲート電極を形成する電極形
成工程と、ゲート幅方向に垂直でかつ前記半導体基板の
法線に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入
を行う第1のイオン注入工程と、前記第1のイオン注入
工程の後ゲート長方向に垂直でかつ前記半導体基板の法
線に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入を
行う第2のイオン注入工程と、前記第2のイオン注入工
程の後前記半導体基板の法線に対して前記第1のイオン
注入工程における不純物イオンの入射方向と対称な方向
から前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第3のイ
オン注入工程と、前記第3のイオン注入工程の後前記半
導体基板の法線に対して前記第2のイオン注入工程にお
ける不純物イオンの入射方向と対称な方向から前記半導
体基板に不純物イオン注入を行う第4のイオン注入工程
と、前記第4のイオン注入工程の後前記第1のイオン注
入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導体基
板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前記半
導体基板に不純物イオン注入を行う第5のイオン注入工
程と、前記第5のイオン注入工程の後前記第2のイオン
注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導体
基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前記
半導体基板に不純物イオン注入を行う第6のイオン注入
工程と、前記第6のイオン注入工程の後前記第3のイオ
ン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導
体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前
記半導体基板に不純物イオン注入を行う第7のイオン注
入工程と、前記第7のイオン注入工程の後前記第4のイ
オン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半
導体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から
前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第8のイオン
注入工程とを含み、前記第1、第3、第5および第7の
イオン注入工程が前記半導体基板の前記ゲート電極下部
に不純物を導入するように行われることを特徴とする。
〔作用〕
請求項(1)記載の構成によれば、半導体基板上にゲ
ート電極を形成する電極形成工程の後に、ゲート幅方向
に垂直でかつ半導体基板の法線に対して傾けて不純物イ
オン注入を行う第1のイオン注入工程と、半導体基板の
法線に対して第1のイオン注入工程における不純物イオ
ンの入射方向と対称な方向から不純物イオン注入を行う
第2のイオン注入工程の2つのイオン注入工程を実行
し、つぎに不純物イオン注入の際の不純物イオン注入の
方向のうち半導体気板の法線に対して傾ける角度のみ第
1および第2のイオン注入工程を異ならせて第3および
第4のイオン注入工程を実行するというように、半導体
基板の法線に対して傾ける角度のみ異なるイオン注入工
程を2回繰り返し半導体基板のゲート電極下部に不純物
を導入するように行うので、段差を作るゲート電極によ
ってできる陰の領域が注入角度によって異なり、半導体
基板のゲート電極の下の領域およびゲート電極の両側の
ソース・ドレイン領域の両方にイオン注入によってそれ
ぞれ他段階の濃度勾配を作っとおくことが可能となり、
さらにイオン注入時に多段階の緩やかな濃度勾配ができ
ているため、イオン注入後に行う熱処理時間を短くして
も濃度勾配の緩やかな拡散層を得ることが可能となり、
また濃度勾配の緩やかな拡散層を得るために要する熱処
理時間を短くできるということになる。
請求項(2)記載の構成によれば、半導体基板上にゲ
ート電極を形成する電極形成工程の後、ゲート幅方向に
垂直でかつ半導体基板の法線に対して傾けて不純物イオ
ン注入を行う第1のイオン注入工程と、第1のイオン注
入工程の後ゲート長方向に垂直でかつ半導体基板の法線
に対して傾けて不純物イオン注入を行う第2のイオン注
入工程と、第2のイオン注入工程の後半導体基板の法線
に対して第1のイオン注入工程における不純物イオンの
入射方向と対称な方向から不純物イオン注入を行う第3
のイオン注入工程と、第3のイオン注入工程の後半導体
基板の法線に対して第2のイン注入工程における不純物
イオンの入射方向と対称な方向から不純物イオン注入を
行う第4のイオン注入工程との4つのイオン注入工程を
実行し、つぎに不純物イオン注入の際の不純物イオン注
入の方向のうち半導体基板の法線に対して傾ける角度の
み第1,第2,第3および第4のイオン注入工程と異ならせ
て第5,第6,第7および第8のイオン注入工程を実行する
というように、半導体基板の法線に対して傾ける角度の
み異ならせて2回繰り返し半導体基板のゲート電極下部
に不純物を導入するように行うので、段差を作るゲート
電極によってできる陰の領域が注入角度によって異な
り、半導体基板のゲート電極の下の領域およびゲート電
極の両側のソース・ドレイン領域の両方にイオン注入に
よってそれぞれ他段階の濃度勾配を作っておくことが可
能となり、さらにイオン注入時に多段階の緩やかな濃度
勾配ができているため、イオン注入後に行う熱処理時間
を短くしても濃度勾配の緩やかな拡散層を得ることが可
能となり、また濃度勾配の緩やかな拡散層を得るために
要する熱処理時間を短くできるということになる。
〔実 施 例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について
説明する。
第1図はこの発明の実施例の半導体装置の製造方法に
おけるN型MOSトランジスタのLDD拡散層の形成方法を示
す工程断面図である。
以下、この実施例の半導体装置の製造方法について、
第1図を参照しながら説明する。
まず、第1図(a)では、P型シリコン基板1にゲー
ト酸化膜2を介して多結晶シリコンゲート電極3を形成
した後、注入ビーム(矢印で示す)の進行方向とP型シ
リコン基板1の法線の成す角度が30゜になるようにP型
シリコン基板1を傾け、ゲート幅方向(断面図には垂直
な方向)に垂直にヒ素イオンを加速エネルギー65KeV,ド
ーズ量1.25E12cm-2で多結晶シリコンゲート電極3をマ
スクとしてP型シリコン基板1に注入し、拡散層4a,5a
を形成する。
つぎに、第1図(b)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として90゜回転させ、ヒ
素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量1.25E12cm-2
で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとしてP型シリ
コン基板1に注入し、拡散層4b,5b,5cを形成する。
つぎに、第1図(c)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量1.25
E12cm-2で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとして
P型シリコン基板1に注入し、拡散層4c,5d,5e,5fを形
成する。
つぎに、第1図(d)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー65KeV,ドーズ量1.25
E12cm-2で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとして
P型シリコン基板1に注入し、拡散層4d,4e,5g,5hを形
成する。
つぎに、第1図(e)では、注入ビームの進行方向
(矢印で示す)とP型シリコン基板1の法線の成す角度
が45゜になるようにP型シリコン基板1を傾け、ゲート
幅方向(断面図に垂直な方向)に垂直にヒ素イオンを加
速エネルギー80KeV,ドーズ量3.75E12cm-2で多結晶シリ
コンゲート電極3をマスクとしてP型シリコン基板1に
注入し、拡散層4f,4g,4g,4i,5iを形成する。
つぎに、第1図(f)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として90゜回転させ、ヒ
素イオンを加速エネルギー80KeV,ドーズ量3.75E12cm-2
で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとしてP型シリ
コン基板1に注入し、拡散層4j,4k,5j,5k,5lを形成す
る。
つぎに、第1図(g)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー80KeV,ドーズ量3.75
E12cm-2で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとして
P型シリコン基板1に注入し、拡散層4l,4m,5m,5n,5p,5
q,5rを形成する。
つぎに、第1図(h)では、P型シリコン基板1を、
P型シリコン基板1の法線を軸として、さらに90゜回転
させ、ヒ素イオンを加速エネルギー80keV,ドーズ量3.75
E12cm-2で多結晶シリコンゲート電極3をマスクとして
P型シリコン基板1に注入し、拡散層4n,4p,4q,5s,5t,5
uを形成し、この後、850℃の窒素雰囲気中で30分熱処理
を行う。
以上のように構成されたこの実施例の半導体装置で
は、拡散層4f,4g,4n,4p,4q(5m,5n,5s,5t,5u)の純に不
純物濃度が高くなり、LDD拡散層は注入直後の状態にお
いて5段階の濃度勾配をもつことになる。そのため、ゲ
ート長方向の電界が緩やかになり、ホットキャリアの発
生を抑制し、MOSトランジスタ特性の経時劣化を減少さ
せることができる。
以上のように、この実施例によれば、半導体基板1の
法線と入射イオンビームの進行方向の成す角度を2種類
選び、それぞれの条件において、半導体基板1を半導体
基板1の法線を軸として90゜ずつ回転させ、4回注入す
ることによって、5種類の濃度勾肺をもつLDD拡散層を
形成することができる。
第2図は不純物イオン注入後の熱処理を850℃の窒素
雰囲気中で30分行った場合において、従来例において形
成されるLDD拡散層と、実施例において形成されるLDD拡
散層のチャネル長方向のヒ素イオンの濃度分布を示すも
のである。同図において、破線は30゜の角度でのみ不純
物イオンの注入を行う従来例のヒ素イオンの濃度分布を
示し、実線は30゜と45゜の2種類の角度で不純物イオン
の注入を行う実施例のヒ素イオンの濃度分布を示してい
る。第2図から明らかなように、従来例に比べて、この
実施例では、チャネル長方向の不純物の濃度勾配が、特
にゲート下で緩やかになる。
第3図は、第2図に示す第2種類の不純物濃度分布の
LDD拡散層を有するMOSトランジスタにおけるチャネル長
方向の電界分布を比較したものである。同図において、
破線は30゜の角度でのみ不純物イオンの注入を行う従来
例のチャネル長方向の電界分布を示し、実線は30゜と45
゜の2種類の角度で不純物イオンの注入を行う実施例の
チャネル長方向の電界分布を示している。第3図から明
らかなように、この実施例では、従来例に比べて、不純
物の濃度勾配が緩やかであるため、電界が弱くなり、そ
の分布がゲート下に広がっている。
トランジスタ特性の経時劣化は、チャネル長方向の電
界によって加速された電子が衝突電離を起こし、その時
発生する電子または正孔の一部がゲート酸化膜中に注入
され捕獲される、あるいはゲート酸化膜とP型シリコン
基板の界面に準位を形成することによって起こる。衝突
電離によって発生する電子,正孔の数Nはチャネル長方
向の電界に強く依存し、 N∝exp(−b/E) ……(1) E:チャネル長方向の電界 b:定数 の式で表され、そのほとんどは基板方向へ流れて基板電
流として観測される。しかし、ごく一部はゲート酸化膜
中に注入され、その数はNに比例する。そのため、基板
電流とゲート酸化膜中に注入される電子(正孔)、つま
りトランジスタ特性の劣化量には強い相関が相じ、 τ∝(Isub/Id-n ……(2) τ:寿命 ISub:基板電流 Id:ソース・ドレイン間電流 n:定数 という式が成り立つ。第4図はこの様子を示している。
なお、第4図の特性は、ゲート幅が20μmに対してゲー
ト長が1μmのNチャネルMOSトランジスタで、ソース
・ドレイン間電圧が5Vの条件で測定したものである。
従来例に比べて、この実施例では、基板電流Isubが25
μAから22μAに減少するため、寿命は約半桁延びると
考えられる。
なお、第1の実施例において、半導体基板1の法線と
入射イオンビームの成す角度をn種類にすると、LDD拡
散層は(2n+1)種類の濃度勾配をもつことになり、n
が大きくなるにつれて、LDD拡散層の濃度勾配を一層緩
やかにすることができる。また、半導体基板1を半導体
基板の法線を軸に回転させながら注入を行ってもよい。
さらに、LDD拡散層をヒ素イオンでなく、燐イオンで形
成してもよい。
〔発明の効果〕
請求項(1)記載の半導体装置の製造方法によれば、
半導体基板上にゲート電極を形成する電極形成工程の後
に、ゲート幅方向に垂直でかつ半導体基板の法線に対し
て傾けて不純物イオン注入を行う第1のイオン注入工程
と、半導体基板の法線に対して第1のイオン注入工程に
おける不純物イオンの入射方向と対称な方向から不純物
イオン注入を行う第2のイオン注入工程の2つのイオン
注入工程を実行し、つぎに不純物イオン注入の際の不純
物イオン注入の方向のうち半導体気板の法線に対して傾
ける角度のみ第1および第2のイオン注入工程を異なら
せて第3および第4のイオン注入工程を実行するという
ように、半導体基板の法線に対して傾ける角度のみ異な
るイオン注入を2回繰り返し半導体基板のゲート電極下
部に不純物を導入するように行うので、段差を作るゲー
ト電極によってできる陰の領域が注入角度によって異な
り、半導体基板のゲート電極の下の領域およびゲート電
極の両側のソース・ドレイン領域の両方にイオン注入に
よってそれぞれ他段階の濃度勾配を作っとおくことが可
能となり、さらにイオン注入時に多段階の緩やかな濃度
勾配ができているため、イオン注入後に行う熱処理時間
を短くしても濃度勾配の緩やかな拡散層を得ることが可
能となる。言い換えると、濃度勾配の緩やかな拡散層を
得るために要する熱処理時間を短くできるということに
なる。さらに、ゲート電極の下の領域およびゲート電極
の両側のソース・ドレイン領域の電界を弱めることがで
きる。
請求項(2)記載の半導体装置の製造方法によれば、
半導体基板上にゲート電極を形成する電極形成工程の
後、ゲート幅方向に垂直でかつ半導体基板の法線に対し
て傾けて不純物イオン注入を行う第1のイオン注入工程
と、第1のイオン注入工程の後ゲート長方向に垂直でか
つ半導体基板の法線に対して傾けて不純物イオン注入を
行う第2のイオン注入工程と、第2のイオン注入工程の
後半導体基板の法線に対して第1のイオン注入工程にお
ける不純物イオンの入射方向と対称な方向から不純物イ
オン注入を行う第3のイオン注入工程と、第3のイオン
注入工程の後半導体基板の法線に対して第2のイン注入
工程における不純物イオンの入射方向と対称な方向から
不純物イオン注入を行う第4のイオン注入工程との4つ
のイオン注入工程を実行し、つぎに不純物イオン注入の
際の不純物イオン注入の方向のうち半導体基板の法線に
対して傾ける角度のみ第1,第2,第3および第4のイオン
注入工程と異ならせて第5,第6,第7および第8のイオン
注入工程を実行するというように、半導体基板の法線に
対して傾ける角度のみ異ならせて2回繰り返し半導体基
板のゲート電極下部に不純物を導入するように行うの
で、段差を作るゲート電極によってできる陰の領域が注
入角度によって異なり、半導体基板のゲート電極の下の
領域およびゲート電極の両側のソース・ドレイン領域の
両方にイオン注入によってそれぞれ他段階の濃度勾配を
作っておくことが可能となり、さらにイオン注入時に多
段階の緩やかな濃度勾配ができているため、イオン注入
後に行う熱処理時間を短くしても濃度勾配の緩やかな拡
散層を得ることが可能となる。言い換えると、濃度勾配
の緩やかな拡散層を得るために要する熱処理時間を短く
できるということになる。さらに、ゲート電極の下の領
域およびゲート電極の両側のソース・ドレイン領域の電
界を弱めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例におけるN型MOSトランジス
タのLDD構造の形成方法は示す工程断面図、第2図はこ
の発明の実施例におけるN型MOSトランジスタのチャネ
ル長方向のヒ素濃度分布を示す濃度分布図、第3図はチ
ャネル長方向の電界分布を示す電界分布図、第4図はMO
Sトランジスタにおける最大基板電流値とホットキャリ
ア寿命との関係を示す特性図、第5図はN型MOSトラン
ジスタのLDD構造の形成方法の従来例を示す工程断面図
である。 1……P型シリコン基板、2……ゲート酸化膜、3……
多結晶シリコンゲート電極、4a〜4q,5a〜5u……LDD拡散

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上のゲート電極をマスクとして
    半導体基板に不純物イオン注入を行うことによりLDD構
    造の拡散層を形成する半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に前記ゲート電極を形成する電極形成
    工程と、ゲート幅方向に垂直でかつ前記半導体基板の法
    線に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入を
    行う第1のイオン注入工程と、前記半導体基板の法線に
    対して前記第1のイオン注入工程における不純物イオン
    の入射方向と対称な方向から前記半導体基板に不純物イ
    オン注入を行う第2のイオン注入工程と、前記第1のイ
    オン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半
    導体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から
    前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第3のイオン
    注入工程と、前記第2のイオン注入工程における不純物
    イオン注入の方向と前記半導体基板の法線に対して傾け
    る角度のみ異なる方向から前記半導体基板に不純物イオ
    ン注入を行う第4のイオン注入工程とを含み、前記第
    1、第2、第3および第4のイオン注入工程が前記半導
    体基板の前記ゲート電極下部に不純物を導入するように
    行われることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体基板上のゲート電極をマスクとして
    半導体基板に不純物イオン注入を行うことによりLDD構
    造の拡散層を形成する半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に前記ゲート電極を形成する電極形成
    工程と、ゲート幅方向に垂直でかつ前記半導体基板の法
    線に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入を
    行う第1のイオン注入工程と、前記第1のイオン注入工
    程の後ゲート長方向に垂直でかつ前記半導体基板の法線
    に対して傾けて前記半導体基板に不純物イオン注入を行
    う第2のイオン注入工程と、前記第2のイオン注入工程
    の後前記半導体基板の法線に対して前記第1のイオン注
    入工程における不純物イオンの入射方向と対称な方向か
    ら前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第3のイオ
    ン注入工程と、前記第3のイオン注入工程の後前記半導
    体基板の法線に対して前記第2のイオン注入工程におけ
    る不純物イオンの入射方向と対称な方向から前記半導体
    基板に不純物イオン注入を行う第4のイオン注入工程
    と、前記第4のイオン注入工程の後前記第1のイオン注
    入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導体基
    板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前記半
    導体基板に不純物イオン注入を行う第5のイオン注入工
    程と、前記第5のイオン注入工程の後前記第2のイオン
    注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導体
    基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前記
    半導体基板に不純物イオン注入を行う第6のイオン注入
    工程と、前記第6のイオン注入工程の後前記第3のイオ
    ン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半導
    体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から前
    記半導体基板に不純物イオン注入を行う第7のイオン注
    入工程と、前記第7のイオン注入工程の後前記第4のイ
    オン注入工程における不純物イオン注入の方向と前記半
    導体基板の法線に対して傾ける角度のみ異なる方向から
    前記半導体基板に不純物イオン注入を行う第8のイオン
    注入工程とを含み、前記第1、第3、第5および第7の
    イオン注入工程が前記半導体基板の前記ゲート電極下部
    に不純物を導入するように行われることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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