JP2622753B2 - オフセット印刷マスターの作成方法 - Google Patents
オフセット印刷マスターの作成方法Info
- Publication number
- JP2622753B2 JP2622753B2 JP1160302A JP16030289A JP2622753B2 JP 2622753 B2 JP2622753 B2 JP 2622753B2 JP 1160302 A JP1160302 A JP 1160302A JP 16030289 A JP16030289 A JP 16030289A JP 2622753 B2 JP2622753 B2 JP 2622753B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- master
- zinc oxide
- printing
- offset printing
- titanium dioxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/08—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
- G03G5/087—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and being incorporated in an organic bonding material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G13/00—Electrographic processes using a charge pattern
- G03G13/26—Electrographic processes using a charge pattern for the production of printing plates for non-xerographic printing processes
- G03G13/28—Planographic printing plates
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オフセット平板印刷(以下、オフセット印
刷という)に供する刷版を作成するのに好適な電子写真
感光材料及び同刷版(以下、マスターという)を作成す
る方法に関する。
刷という)に供する刷版を作成するのに好適な電子写真
感光材料及び同刷版(以下、マスターという)を作成す
る方法に関する。
多版少量印刷の場合に好適な軽印刷において、電子写
真法を適用し、いわゆるダイレクト製版によってマスタ
ーを作成し、このマスターをもってオフセット印刷をお
こなうことはよく知られている。この方法によれば、比
較的、簡易かつ迅速に印刷物が得られ、該方法は広く普
及している。一方、近時、軽印刷は、従来の社内文書印
刷やチラシなどの簡易印刷のほか、広告、カタログ、パ
ンフレットなどの一般商業用印刷にまで、質的にも量的
にもその適用分野が拡大されつつある。このような需要
の拡大、多様化傾向と共に、一段と印刷物が高品質であ
り、しかも印刷の迅速を図りたいという市場の要請があ
る。電子写真法を適用してマスターを製版するには種々
の方法が知られている。今日もっともよく採用されてい
るのは、酸化亜鉛粉末を光導電体として使用し、該粉末
を絶縁性結着樹脂中に分散した塗液を、感光層として導
電性支持体上に塗布し、乾燥した感光材料を使用する方
法である。この方法は感光材料に対し、通常、帯電、露
光及び現像を順次におこなって、感光層上にトナー画像
を作成する。ついで、トナー画像を有する版材(以下、
コピープリントという)を、不感脂化液で処理してマス
ターとする。
真法を適用し、いわゆるダイレクト製版によってマスタ
ーを作成し、このマスターをもってオフセット印刷をお
こなうことはよく知られている。この方法によれば、比
較的、簡易かつ迅速に印刷物が得られ、該方法は広く普
及している。一方、近時、軽印刷は、従来の社内文書印
刷やチラシなどの簡易印刷のほか、広告、カタログ、パ
ンフレットなどの一般商業用印刷にまで、質的にも量的
にもその適用分野が拡大されつつある。このような需要
の拡大、多様化傾向と共に、一段と印刷物が高品質であ
り、しかも印刷の迅速を図りたいという市場の要請があ
る。電子写真法を適用してマスターを製版するには種々
の方法が知られている。今日もっともよく採用されてい
るのは、酸化亜鉛粉末を光導電体として使用し、該粉末
を絶縁性結着樹脂中に分散した塗液を、感光層として導
電性支持体上に塗布し、乾燥した感光材料を使用する方
法である。この方法は感光材料に対し、通常、帯電、露
光及び現像を順次におこなって、感光層上にトナー画像
を作成する。ついで、トナー画像を有する版材(以下、
コピープリントという)を、不感脂化液で処理してマス
ターとする。
前記のように光導電体として盛んに使用されている酸
化亜鉛は、通常、主としてキサンテン系の色素で増感さ
れる。この場合のものは、該増感色素で着色され、ピン
クマスターペーパーと称し広く使用されている。しかし
ながら、ピンクマスターペーパーは、その表面(画像
部)の平滑度が低く、粒状性に劣り、鮮明な印刷画像が
得られなかったり、耐刷性に劣って多量の印刷が困難で
あったりする。また、ピンクマスターペーパーは、それ
自体の色相のため、いわゆる検版性が良くなっかった
り、版下の修正及び編集に特別の配慮を必要としたりす
るなど、現状の電子写真法による製版、作成されたマス
ターによる印刷技術には、改善を要する問題点が少なく
ない。
化亜鉛は、通常、主としてキサンテン系の色素で増感さ
れる。この場合のものは、該増感色素で着色され、ピン
クマスターペーパーと称し広く使用されている。しかし
ながら、ピンクマスターペーパーは、その表面(画像
部)の平滑度が低く、粒状性に劣り、鮮明な印刷画像が
得られなかったり、耐刷性に劣って多量の印刷が困難で
あったりする。また、ピンクマスターペーパーは、それ
自体の色相のため、いわゆる検版性が良くなっかった
り、版下の修正及び編集に特別の配慮を必要としたりす
るなど、現状の電子写真法による製版、作成されたマス
ターによる印刷技術には、改善を要する問題点が少なく
ない。
本発明の目的は、前記の問題点を解消し、高品質の画
像のものを効率よく印刷できるマスターをダイレクト製
版により一段と簡易に作成し得るオフセット印刷マスタ
ー用電子写真感光材料及び同マスターを作成する方法を
提供して、前述の市場の要請に応えようとすることにあ
る。
像のものを効率よく印刷できるマスターをダイレクト製
版により一段と簡易に作成し得るオフセット印刷マスタ
ー用電子写真感光材料及び同マスターを作成する方法を
提供して、前述の市場の要請に応えようとすることにあ
る。
本発明者等は、酸化亜鉛に替え、光導電体として二酸
化チタンを使用し、電子写真法によりコピープリントを
作成する技術を長年にわたり研究開発してある。一定の
二酸化チタンを、これに適合する結着樹脂、各種補助剤
などと共に使用したとき、この電子写真感光材料は、酸
化亜鉛の場合に比較して、いわゆる電子写真特性に富
み、解像力が高くシャープでキレの良い画像のコピープ
リントを作成することができる。本発明者等は、このも
のを不感脂化処理(エッチング)してダイレクト製版を
おこなう着想を得、コピープリントの非画像部を親水化
するため、一般に使用されている数多くの不感脂化液を
作用させてみたが目的を達成できなかった。これは二酸
化チタンが酸化亜鉛に比較して化学的に極めて安定なた
めと考察される。そこで、二酸化チタンを光導電体とす
る感光材料に適合する不感脂化液について、鋭意、探求
したが、所望のものが得られず、非画像部を親水化でき
るものは、耐刷性に劣り、所期のマスターを作成できな
かった。
化チタンを使用し、電子写真法によりコピープリントを
作成する技術を長年にわたり研究開発してある。一定の
二酸化チタンを、これに適合する結着樹脂、各種補助剤
などと共に使用したとき、この電子写真感光材料は、酸
化亜鉛の場合に比較して、いわゆる電子写真特性に富
み、解像力が高くシャープでキレの良い画像のコピープ
リントを作成することができる。本発明者等は、このも
のを不感脂化処理(エッチング)してダイレクト製版を
おこなう着想を得、コピープリントの非画像部を親水化
するため、一般に使用されている数多くの不感脂化液を
作用させてみたが目的を達成できなかった。これは二酸
化チタンが酸化亜鉛に比較して化学的に極めて安定なた
めと考察される。そこで、二酸化チタンを光導電体とす
る感光材料に適合する不感脂化液について、鋭意、探求
したが、所望のものが得られず、非画像部を親水化でき
るものは、耐刷性に劣り、所期のマスターを作成できな
かった。
本発明は、二酸化チタンを光導電体とする感光材料の
感光層中に、画像品質を実質的に低下させない程度の小
量の酸化亜鉛を存在させたものに対し、汎用の不感脂化
液が所望の親水化効果をもたらす現象を偶然発見したこ
とに基づいている。ついで、研究を重ね、高品質の印刷
物を効率良く作成できるマスターを製造し得る感光材料
を開発して本発明を完成した。
感光層中に、画像品質を実質的に低下させない程度の小
量の酸化亜鉛を存在させたものに対し、汎用の不感脂化
液が所望の親水化効果をもたらす現象を偶然発見したこ
とに基づいている。ついで、研究を重ね、高品質の印刷
物を効率良く作成できるマスターを製造し得る感光材料
を開発して本発明を完成した。
本発明の第1は、導電性支持体上に形成する感光層中
に、光導電体として二酸化チタンを含有させ、かつ、酸
化亜鉛を、該二酸化チタン及び該酸化鉛の合量に対する
容積基準で20〜55%含有するオフセット印刷マスター用
電子写真感光材料であり、また本発明の第2以下は、そ
の実施態様及び同マスターの作成方法である。
に、光導電体として二酸化チタンを含有させ、かつ、酸
化亜鉛を、該二酸化チタン及び該酸化鉛の合量に対する
容積基準で20〜55%含有するオフセット印刷マスター用
電子写真感光材料であり、また本発明の第2以下は、そ
の実施態様及び同マスターの作成方法である。
本発明者等にとって、前記のような少量の酸化亜鉛の
添加により、汎用の不感脂化液によって非画像部に所望
の親水性をもたらし得る事実、とくに前記酸化亜鉛配合
比率20%の付近から急に不感脂化が可能になる事実、並
びに比較的多量の酸化亜鉛の添加によっても優れた画像
品質が不感脂化処理に耐え、画像部に良好な印刷特性を
具備させ得る事実は、驚きであり、予期できないことで
あった。
添加により、汎用の不感脂化液によって非画像部に所望
の親水性をもたらし得る事実、とくに前記酸化亜鉛配合
比率20%の付近から急に不感脂化が可能になる事実、並
びに比較的多量の酸化亜鉛の添加によっても優れた画像
品質が不感脂化処理に耐え、画像部に良好な印刷特性を
具備させ得る事実は、驚きであり、予期できないことで
あった。
なお、電子写真感光材料において、酸化亜鉛感光層中
に二酸化チタン、あるいは二酸化チタン感光層中へ酸化
亜鉛を含有させることは公知である。たとえば、特公昭
49−11595号(酸化亜鉛感光層の階調再現性を調節する
目的で二酸化チタンを添加)、特公昭50−36768号(酸
化亜鉛感光層の正帯電性を増大させる目的で二酸化チタ
ンを添加)、特公昭50−40016号(色素増感酸化亜鉛感
光層のカブリを減少させる目的で二酸化チタンを添
加)、特公昭51−49213号(二酸化チタン感光層の耐湿
性を改良する目的で酸化亜鉛、酸化バリウムなどの金属
酸化物を添加)公報などに記載されている。しかしなが
ら、これらには、当該感光材料をマスターの作成に適用
することについて、なんら記載されていない。
に二酸化チタン、あるいは二酸化チタン感光層中へ酸化
亜鉛を含有させることは公知である。たとえば、特公昭
49−11595号(酸化亜鉛感光層の階調再現性を調節する
目的で二酸化チタンを添加)、特公昭50−36768号(酸
化亜鉛感光層の正帯電性を増大させる目的で二酸化チタ
ンを添加)、特公昭50−40016号(色素増感酸化亜鉛感
光層のカブリを減少させる目的で二酸化チタンを添
加)、特公昭51−49213号(二酸化チタン感光層の耐湿
性を改良する目的で酸化亜鉛、酸化バリウムなどの金属
酸化物を添加)公報などに記載されている。しかしなが
ら、これらには、当該感光材料をマスターの作成に適用
することについて、なんら記載されていない。
本発明において、使用する二酸化チタンとしては、一
般に電子写真用に供されるものを挙げ得る。このもの
は、種々の方法によって製造できる。たとえば、硫酸チ
タン溶液、四塩化チタン溶液あるいは有機チタン化合物
溶液を、必要に応じ核種子の存在下に加水分解して得ら
れる含水二酸化チタン沈澱を焼成したり、四塩化チタン
を気相酸化分解したり、アンモニウムチタニルサルフェ
ートを熱分解したりするなどの方法によって製造でき
る。これらの二酸化チタンは、それがルチル型結晶のも
のである場合に本発明の有用性が一層高められる。な
お、前記のような種々の方法によって得られる二酸化チ
タンの結晶が、生成または成長する過程において、たと
えばZn,Li,Mg,Ba,Srなどの金属成分を存在させることに
より、その電子写真特性を一層好ましいものとすること
ができる。この電子写真用二酸化チタンの製造方法及び
電子写真特性を向上するための前記金属成分に関して
は、たとえば、特公昭47−29117号及び特公昭58−40177
号公報に記載されている。酸化亜鉛としては、光導電体
であっても、そうでなくてもよく、たとえば、気相酸化
方法によって製造される、いわゆる間接法酸化亜鉛、亜
鉛鉱石から直接製造される、いわゆる直接法酸化亜鉛な
ど、各種の方法で製造されるものを挙げ得る。二酸化チ
タン、酸化亜鉛を分散させて感光層を構成する絶縁性結
着樹脂としては、広範囲のものを使用し得る。たとえ
ば、アクリル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、アミノ系樹
脂などを挙げることができ、これらは単独で使用しても
混用してもよい。導電性支持体としても種々のものを使
用し得る。たとえば、導電性物質を塗布した紙、金属を
蒸着した合成紙やプラスチックフィルム、金属箔を積層
した紙やプラスチックフィルム、金属板などを挙げるこ
とができる。
般に電子写真用に供されるものを挙げ得る。このもの
は、種々の方法によって製造できる。たとえば、硫酸チ
タン溶液、四塩化チタン溶液あるいは有機チタン化合物
溶液を、必要に応じ核種子の存在下に加水分解して得ら
れる含水二酸化チタン沈澱を焼成したり、四塩化チタン
を気相酸化分解したり、アンモニウムチタニルサルフェ
ートを熱分解したりするなどの方法によって製造でき
る。これらの二酸化チタンは、それがルチル型結晶のも
のである場合に本発明の有用性が一層高められる。な
お、前記のような種々の方法によって得られる二酸化チ
タンの結晶が、生成または成長する過程において、たと
えばZn,Li,Mg,Ba,Srなどの金属成分を存在させることに
より、その電子写真特性を一層好ましいものとすること
ができる。この電子写真用二酸化チタンの製造方法及び
電子写真特性を向上するための前記金属成分に関して
は、たとえば、特公昭47−29117号及び特公昭58−40177
号公報に記載されている。酸化亜鉛としては、光導電体
であっても、そうでなくてもよく、たとえば、気相酸化
方法によって製造される、いわゆる間接法酸化亜鉛、亜
鉛鉱石から直接製造される、いわゆる直接法酸化亜鉛な
ど、各種の方法で製造されるものを挙げ得る。二酸化チ
タン、酸化亜鉛を分散させて感光層を構成する絶縁性結
着樹脂としては、広範囲のものを使用し得る。たとえ
ば、アクリル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、アミノ系樹
脂などを挙げることができ、これらは単独で使用しても
混用してもよい。導電性支持体としても種々のものを使
用し得る。たとえば、導電性物質を塗布した紙、金属を
蒸着した合成紙やプラスチックフィルム、金属箔を積層
した紙やプラスチックフィルム、金属板などを挙げるこ
とができる。
本発明においてオフセット印刷マスター用電子写真感
光材料を製造するには、二酸化チタン及び酸化亜鉛の所
定量を、結着樹脂(固形分)容積基準に対して通常25〜
65%の割合で結着樹脂中に分散させて塗液を調製し、こ
の塗液を導電性支持体上に通常5〜25μm(乾燥膜厚)
に塗布し、乾燥して感光層を形成させる。二酸化チタン
と酸化亜鉛とは前記の塗液の調製時に、それぞれを混合
してもよいが、あらかじめ両者を混合しておき、この混
合物を上記調製時に添加してもよい。感光層中の酸化亜
鉛量は、二酸化チタンと酸化亜鉛との合量に対する容積
基準で20〜55%、望ましくは20〜50%、さらに望ましく
は20〜40%である。感光層中の酸化亜鉛量が少なきにす
ぎると、不感脂化処理により非画像部に安定した親水性
を付与することができず、このため、印刷物に地肌汚れ
が生じ、鮮明な印刷物が作成できない。また酸化亜鉛量
が多きにすぎるとマスターとしての画像部の性状が劣化
し、このため、網点形状の再現性が悪くなって印刷物の
品質が低下し、マスターの耐刷性が損なわれ易くなった
りする。
光材料を製造するには、二酸化チタン及び酸化亜鉛の所
定量を、結着樹脂(固形分)容積基準に対して通常25〜
65%の割合で結着樹脂中に分散させて塗液を調製し、こ
の塗液を導電性支持体上に通常5〜25μm(乾燥膜厚)
に塗布し、乾燥して感光層を形成させる。二酸化チタン
と酸化亜鉛とは前記の塗液の調製時に、それぞれを混合
してもよいが、あらかじめ両者を混合しておき、この混
合物を上記調製時に添加してもよい。感光層中の酸化亜
鉛量は、二酸化チタンと酸化亜鉛との合量に対する容積
基準で20〜55%、望ましくは20〜50%、さらに望ましく
は20〜40%である。感光層中の酸化亜鉛量が少なきにす
ぎると、不感脂化処理により非画像部に安定した親水性
を付与することができず、このため、印刷物に地肌汚れ
が生じ、鮮明な印刷物が作成できない。また酸化亜鉛量
が多きにすぎるとマスターとしての画像部の性状が劣化
し、このため、網点形状の再現性が悪くなって印刷物の
品質が低下し、マスターの耐刷性が損なわれ易くなった
りする。
本発明において、感光材料の光感度、帯電速度、帯電
暗減衰、耐湿性などの電子写真特性、このものから作成
されるマスターの耐水性、耐刷性などを一層好ましいも
のとするため、各種の改良処理剤あるいは改良方法を適
用することができる。改良処理剤としては、たとえば、
分光感度改良剤として、シアニン系、キサンテン系、フ
タレイン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、チアジン系、アントラキノン系など
の色素類を単独に使用し、またはそれらを適宜に組合せ
て使用することができる。これらの中、シアニン系であ
って、カルボキシル基、スルホニル基及びヒドロキシア
ルキル基の少なくとも1個を有し、かつ、メチン基を3
個以上有する化合物が望ましいものの一つである。な
お、このような色素増感は、必要に応じて酸化亜鉛につ
いてもおこなうことができる。分光感度改良剤による増
感効果をさらに大きくする上で、たとえばフェニドンな
どの含窒素環状化合物による処理をすることもできる。
これらの分光感度改良剤(フェニドンなどを含む)に関
しては、たとえば、特公昭59−19330号及び特公昭63−1
8743号公報に記載されている。暗時保持特性改良剤とし
て、たとえば、金属石けん類、シランカップリング剤、
アミン類、有機酸類、炭素数が6程度以上のアルコール
類などが使用できる。帯電特性安定化剤として、感光層
が環境湿度などにより悪影響を売けるのを回避するた
め、たとえば、種々の有機弗素化合物、没食子酸、メタ
クリル酸、フタル酸、ピロメリット酸などのような有機
酸もしくはその酸無水物を使用することができる。この
帯電特性安定化剤に関しては、たとえば、特開昭53−74
428号公報に記載されている。これらの多種多様の改良
処理剤は、二酸化チタン及び酸化亜鉛を結着樹脂に分
散、混練して塗液化する際に添加してもよいが、この添
加は、その他いろいろな方法を採用しておこない得る。
たとえば改良処理剤をあらかじめ二酸化チタン粒子表面
に付着または吸着させ、このものを結着樹脂中に分散さ
せることができる。その際、必要に応じ加熱下でおこな
い、該処理剤をより緊密に粒子表面に担持させることに
より、本発明の効果が一層好ましいものとなる場合があ
る。本発明の感光材料は、マスター作成時に不感脂化液
を作用させる。また、普通、印刷時に不感脂化効果を持
続させる湿し水が使用される。したがって、耐水性に富
む必要があり、このため、導電性支持体と感光層との中
間に、たとえば水溶性樹脂をアミノ樹脂で耐水化したも
のをプレコート層として設けるなど耐水処理を施しても
よい。
暗減衰、耐湿性などの電子写真特性、このものから作成
されるマスターの耐水性、耐刷性などを一層好ましいも
のとするため、各種の改良処理剤あるいは改良方法を適
用することができる。改良処理剤としては、たとえば、
分光感度改良剤として、シアニン系、キサンテン系、フ
タレイン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、チアジン系、アントラキノン系など
の色素類を単独に使用し、またはそれらを適宜に組合せ
て使用することができる。これらの中、シアニン系であ
って、カルボキシル基、スルホニル基及びヒドロキシア
ルキル基の少なくとも1個を有し、かつ、メチン基を3
個以上有する化合物が望ましいものの一つである。な
お、このような色素増感は、必要に応じて酸化亜鉛につ
いてもおこなうことができる。分光感度改良剤による増
感効果をさらに大きくする上で、たとえばフェニドンな
どの含窒素環状化合物による処理をすることもできる。
これらの分光感度改良剤(フェニドンなどを含む)に関
しては、たとえば、特公昭59−19330号及び特公昭63−1
8743号公報に記載されている。暗時保持特性改良剤とし
て、たとえば、金属石けん類、シランカップリング剤、
アミン類、有機酸類、炭素数が6程度以上のアルコール
類などが使用できる。帯電特性安定化剤として、感光層
が環境湿度などにより悪影響を売けるのを回避するた
め、たとえば、種々の有機弗素化合物、没食子酸、メタ
クリル酸、フタル酸、ピロメリット酸などのような有機
酸もしくはその酸無水物を使用することができる。この
帯電特性安定化剤に関しては、たとえば、特開昭53−74
428号公報に記載されている。これらの多種多様の改良
処理剤は、二酸化チタン及び酸化亜鉛を結着樹脂に分
散、混練して塗液化する際に添加してもよいが、この添
加は、その他いろいろな方法を採用しておこない得る。
たとえば改良処理剤をあらかじめ二酸化チタン粒子表面
に付着または吸着させ、このものを結着樹脂中に分散さ
せることができる。その際、必要に応じ加熱下でおこな
い、該処理剤をより緊密に粒子表面に担持させることに
より、本発明の効果が一層好ましいものとなる場合があ
る。本発明の感光材料は、マスター作成時に不感脂化液
を作用させる。また、普通、印刷時に不感脂化効果を持
続させる湿し水が使用される。したがって、耐水性に富
む必要があり、このため、導電性支持体と感光層との中
間に、たとえば水溶性樹脂をアミノ樹脂で耐水化したも
のをプレコート層として設けるなど耐水処理を施しても
よい。
このようにして得られた本発明の感光材料を用いてマ
スターを作成するには、通常、つぎの工程に拠る。まず
感光材料の感光層表面を均一に帯電させる。ついで、こ
の感光層表面に対し、原稿の像露光を施した後、液体あ
るいは粉末の現像剤で現像をおこなってコピープリント
を作成する。さらに、このコピープリントの表面を不感
脂化液で処理する。不感脂化液としては、広範囲のもの
が使用できる。たとえば汎用のフィチン酸系、フェロシ
アン系などの不感脂化液が適用でき、コピープリントの
表面を該液で湿したり、コピープリントを該液中に浸漬
したりすることにより、非画像部に親水性を付与して目
的のマスターを得る。
スターを作成するには、通常、つぎの工程に拠る。まず
感光材料の感光層表面を均一に帯電させる。ついで、こ
の感光層表面に対し、原稿の像露光を施した後、液体あ
るいは粉末の現像剤で現像をおこなってコピープリント
を作成する。さらに、このコピープリントの表面を不感
脂化液で処理する。不感脂化液としては、広範囲のもの
が使用できる。たとえば汎用のフィチン酸系、フェロシ
アン系などの不感脂化液が適用でき、コピープリントの
表面を該液で湿したり、コピープリントを該液中に浸漬
したりすることにより、非画像部に親水性を付与して目
的のマスターを得る。
近年、電子写真法によるダイレクト製版で作成したマ
スターを使用するオフセット印刷においては、前述の需
要の拡大、多様化傾向と相俟って一段と高性能、高速度
のものが指向されている。この市場の要請に応えるた
め、たとえば、電子写真法で作成したコピープリント
を、版下原稿として貼込み編集し、このものを第二原図
とするダイレクト製版が既に実施されている。また、ハ
ロゲンランプのような従来の光源に替えて、「印刷製版
デジタル処理システム化技術開発調査報告」(昭和63年
2月、社団法人日本印刷産業連合会発行)にあるよう
に、スキャナー等で読み取った画像情報を電気信号と
し、該信号に基づいてレーザー光で露光する、所謂ディ
ジタル露光方式で採用されるレーザーを利用するダイレ
クト製版方式が提案されている。さらに、ダイレクト製
版機とオフセット印刷機とを連結した全自動ダイレクト
製版カラー印刷システムが検討されている。
スターを使用するオフセット印刷においては、前述の需
要の拡大、多様化傾向と相俟って一段と高性能、高速度
のものが指向されている。この市場の要請に応えるた
め、たとえば、電子写真法で作成したコピープリント
を、版下原稿として貼込み編集し、このものを第二原図
とするダイレクト製版が既に実施されている。また、ハ
ロゲンランプのような従来の光源に替えて、「印刷製版
デジタル処理システム化技術開発調査報告」(昭和63年
2月、社団法人日本印刷産業連合会発行)にあるよう
に、スキャナー等で読み取った画像情報を電気信号と
し、該信号に基づいてレーザー光で露光する、所謂ディ
ジタル露光方式で採用されるレーザーを利用するダイレ
クト製版方式が提案されている。さらに、ダイレクト製
版機とオフセット印刷機とを連結した全自動ダイレクト
製版カラー印刷システムが検討されている。
このような情況下にあって、本発明は、とくに有用で
ある。従来の酸化亜鉛を光導電体とする場合、前述のよ
うに、広く普及している感光材料から作成したマスター
は、着色程度が強く、その表面(画像部)の平滑度が低
く、網点形状の再現性及び画像粒状性に劣る。これに対
し、本発明によれば、白色度及び平滑度が高いマスター
が得られる。該マスターは検版性が良く、本発明によれ
ば版下原稿の修正及び編集を含め、マスターの作成が一
段と簡易になる。この結果は、ことに、光導電体を近赤
外領域ないし赤外領域に分光感度を有するように色素増
感したときに一層望ましいものとなる。また、該マスタ
ーは、第2図にみられるように網点形状の再現性に富
み、このものは、画像粒状性および耐刷性にも優れてい
る。さらに、該マスターの使用により、第1図にみられ
るように地肌汚れのない印刷物が得られる。したがっ
て、該マスターをオフセット印刷機にかけることによ
り、解像力が高くシャープでキレの良い印刷物を作成で
きる。この効果は、とくに、液体現像によるコピープリ
ントを経たマスターを作成したときに、より好ましいも
のとなる。このように、本発明によれば、高品質の印刷
物を効率よく迅速に得ることができ、本発明は、従来の
簡易印刷分野のみならず、一般商業用印刷分野に適用で
きる。しかも、本発明によれば、とくに性能の優れたマ
スターを必要とするカラー印刷への適用も可能である。
ある。従来の酸化亜鉛を光導電体とする場合、前述のよ
うに、広く普及している感光材料から作成したマスター
は、着色程度が強く、その表面(画像部)の平滑度が低
く、網点形状の再現性及び画像粒状性に劣る。これに対
し、本発明によれば、白色度及び平滑度が高いマスター
が得られる。該マスターは検版性が良く、本発明によれ
ば版下原稿の修正及び編集を含め、マスターの作成が一
段と簡易になる。この結果は、ことに、光導電体を近赤
外領域ないし赤外領域に分光感度を有するように色素増
感したときに一層望ましいものとなる。また、該マスタ
ーは、第2図にみられるように網点形状の再現性に富
み、このものは、画像粒状性および耐刷性にも優れてい
る。さらに、該マスターの使用により、第1図にみられ
るように地肌汚れのない印刷物が得られる。したがっ
て、該マスターをオフセット印刷機にかけることによ
り、解像力が高くシャープでキレの良い印刷物を作成で
きる。この効果は、とくに、液体現像によるコピープリ
ントを経たマスターを作成したときに、より好ましいも
のとなる。このように、本発明によれば、高品質の印刷
物を効率よく迅速に得ることができ、本発明は、従来の
簡易印刷分野のみならず、一般商業用印刷分野に適用で
きる。しかも、本発明によれば、とくに性能の優れたマ
スターを必要とするカラー印刷への適用も可能である。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに説明
する。
する。
実施例1〜5 ・表1に示した各実施例の配合比率の二酸化チタン及び
酸化亜鉛の混合粉末 39容量部 ・スチレン−アクリルコポリマー樹脂 133容量部 ・トルエン 189容量部 上記の組成物を、ペイントコンディショナー(レッド
デビル製)で1時間混練分散した。この分散液を、導電
性基紙(導電性支持体)上に塗布し、100℃で3分間乾
燥して15μm厚の感光層を設けた。
酸化亜鉛の混合粉末 39容量部 ・スチレン−アクリルコポリマー樹脂 133容量部 ・トルエン 189容量部 上記の組成物を、ペイントコンディショナー(レッド
デビル製)で1時間混練分散した。この分散液を、導電
性基紙(導電性支持体)上に塗布し、100℃で3分間乾
燥して15μm厚の感光層を設けた。
得られた感光材料を、液体現像方式のCPC型電子写真
オフセット製版機で帯電(−6KVコロナ放電)、原稿に
ついて網点画像を用いての露光及び現像を順次におこな
ってコピープリントを作成した。なお、現像にはマスタ
ー用液体現像剤〔アイテック(Itek)製ブラックトナ
ー〕を用いた。
オフセット製版機で帯電(−6KVコロナ放電)、原稿に
ついて網点画像を用いての露光及び現像を順次におこな
ってコピープリントを作成した。なお、現像にはマスタ
ー用液体現像剤〔アイテック(Itek)製ブラックトナ
ー〕を用いた。
当該コピープリントを、市販の不感脂化液(日研化学
研究所製P.PクリーンH、フィチン酸系)で処理してマ
スターを作成した。
研究所製P.PクリーンH、フィチン酸系)で処理してマ
スターを作成した。
このマスターをもって、オフセット印刷機で用紙10,0
00枚まで印刷をおこない印刷物を得た。なお、湿し水と
して、P.PクリーンHを水で20倍に希釈して用いた。
00枚まで印刷をおこない印刷物を得た。なお、湿し水と
して、P.PクリーンHを水で20倍に希釈して用いた。
比較例1〜2 表1に示した各比較例の配合比率の酸化チタン及び酸
化亜鉛の混合粉末を用いることのほかは、実施例1〜5
と同様にして、マスターを作成し、このものをオフセッ
ト印刷にかけ印刷物を得た。
化亜鉛の混合粉末を用いることのほかは、実施例1〜5
と同様にして、マスターを作成し、このものをオフセッ
ト印刷にかけ印刷物を得た。
表1の酸化亜鉛配合比率は、二酸化チタン及び酸化亜
鉛の合量に対する、容積基準での酸化亜鉛の配合比率
(%)である。
鉛の合量に対する、容積基準での酸化亜鉛の配合比率
(%)である。
なお、表1の二酸化チタン粉末(ルチル型結晶)は、
いづれもシアニン系色素及びキサンテン系色素のエタノ
ール溶液中で処理して、可視光域から近赤外領域まで連
続的に増感したものを用いた。
いづれもシアニン系色素及びキサンテン系色素のエタノ
ール溶液中で処理して、可視光域から近赤外領域まで連
続的に増感したものを用いた。
実施例及び比較例で得られた印刷物について、非画像
部の反射濃度(Dp)を反射濃度計DM−400(大日本スク
リーン製)で測定し、このDpと、あらかじめ同濃度計で
測定した用紙の反射濃度(DB)との差を地肌汚れ濃度と
して第1図に示す。また実施例及び比較例で得られたマ
スターについて、その面の網点面積率30%の網点画像に
ついて、画像解析装置(日本アビオニクス製、SPICCA)
で測定をおこない、網点形状の再現性〔SFC(Spherical
Figure Complication):網点周辺の凹凸度)を測定し
た。その結果を第2図に示す。
部の反射濃度(Dp)を反射濃度計DM−400(大日本スク
リーン製)で測定し、このDpと、あらかじめ同濃度計で
測定した用紙の反射濃度(DB)との差を地肌汚れ濃度と
して第1図に示す。また実施例及び比較例で得られたマ
スターについて、その面の網点面積率30%の網点画像に
ついて、画像解析装置(日本アビオニクス製、SPICCA)
で測定をおこない、網点形状の再現性〔SFC(Spherical
Figure Complication):網点周辺の凹凸度)を測定し
た。その結果を第2図に示す。
第1図から明らかなように酸化亜鉛の添加量が少なき
にすぎると、不感脂化効果が劣り、前記酸化亜鉛配合比
率20%の付近から、非画像部に地肌汚れが急に発生し始
めることがわかる。また第2図から明らかなように、酸
化亜鉛の添加量が多きにすぎると、網点形状の再現性が
損なわれることがわかり、その印刷物の画像品質は低下
する。
にすぎると、不感脂化効果が劣り、前記酸化亜鉛配合比
率20%の付近から、非画像部に地肌汚れが急に発生し始
めることがわかる。また第2図から明らかなように、酸
化亜鉛の添加量が多きにすぎると、網点形状の再現性が
損なわれることがわかり、その印刷物の画像品質は低下
する。
実施例6 前記実施例1〜5の感光材料を用い、前記実施例1〜
5と同様にして帯電、網点色分解フィルムによる透過露
光及び現像を順次におこなって各網点色分解フィルムに
相当するコピープリントを各々作成する。当該各コピー
プリントを、不感脂化液で処理して各色分離フィルムに
相当するマスターを作成する。
5と同様にして帯電、網点色分解フィルムによる透過露
光及び現像を順次におこなって各網点色分解フィルムに
相当するコピープリントを各々作成する。当該各コピー
プリントを、不感脂化液で処理して各色分離フィルムに
相当するマスターを作成する。
これらの各マスターを、オフセット印刷機で各色分解
フィルムと補色関係のカラーインキを用いて重ね印刷を
おこなうと、地肌汚れがなく、網点形状の再現性のよい
高品質のカラー印刷物が得られる。
フィルムと補色関係のカラーインキを用いて重ね印刷を
おこなうと、地肌汚れがなく、網点形状の再現性のよい
高品質のカラー印刷物が得られる。
本発明のオフセット印刷マスター用電子写真感光材料
は、電子写真特性及び不感脂化の性能に優れている。こ
の感光材料をダイレクト製版して作成されるマスター
は、白色度及び平滑度が高く、修正及び編集を含め、製
版過程を一段と簡易なものとする。また、該マスターを
使用するオフセット印刷により、高品質の印刷物を得る
ことができる。したがって、本発明によれば、高価値の
印刷物を効率よく迅速に作成することができ、本発明
は、とくに高性能マスターを必要とするカラー印刷の分
野を含め、その適用分野を拡大することが可能となり、
産業上、甚だ有用なものである。
は、電子写真特性及び不感脂化の性能に優れている。こ
の感光材料をダイレクト製版して作成されるマスター
は、白色度及び平滑度が高く、修正及び編集を含め、製
版過程を一段と簡易なものとする。また、該マスターを
使用するオフセット印刷により、高品質の印刷物を得る
ことができる。したがって、本発明によれば、高価値の
印刷物を効率よく迅速に作成することができ、本発明
は、とくに高性能マスターを必要とするカラー印刷の分
野を含め、その適用分野を拡大することが可能となり、
産業上、甚だ有用なものである。
第1図は、本発明及び比較例の感光材料を用いた場合の
酸化亜鉛混合比率と、それらのマスターによるオフセッ
ト印刷物の地肌汚れとの関係を示すものであり、第2図
は、本発明及び比較例の感光材料を用いた場合の酸化亜
鉛混合比率と、それらのマスター面上の網点形状の再現
性(SFC)との関係を示すものである。
酸化亜鉛混合比率と、それらのマスターによるオフセッ
ト印刷物の地肌汚れとの関係を示すものであり、第2図
は、本発明及び比較例の感光材料を用いた場合の酸化亜
鉛混合比率と、それらのマスター面上の網点形状の再現
性(SFC)との関係を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−9432(JP,A) 特開 昭57−192963(JP,A) 特開 昭57−199694(JP,A) 特開 昭57−60345(JP,A) 特開 昭62−118357(JP,A) 特開 昭56−80053(JP,A) 特開 昭57−68848(JP,A) 特公 昭59−8828(JP,B2) 特公 昭63−18743(JP,B2) 特公 昭50−36768(JP,B1) 特公 昭49−11595(JP,B1) 特公 昭50−40016(JP,B1)
Claims (3)
- 【請求項1】導電性支持体上に形成する感光層中に、光
導電体として、可視光或または近赤外領域に増感された
二酸化チタンを含有させ、かつ、酸化亜鉛を、該二酸化
チタン及び該酸化亜鉛の合量に対する容積基準で20〜40
%含有する電子写真感光材料を帯電、網点画像を用いて
露光、現像及び不感脂化処理するオフセット印刷マスタ
ーの作成方法。 - 【請求項2】請求項1において、フィチン酸系またはフ
ェロシアン系の不感脂化液を用いて不感脂化処理するオ
フセット印刷マスターの作成方法。 - 【請求項3】請求項1において、網点色分解フィルムを
用いて露光するオフセット印刷マスターの作成方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15826088 | 1988-06-27 | ||
JP63-158260 | 1988-12-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0296177A JPH0296177A (ja) | 1990-04-06 |
JP2622753B2 true JP2622753B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=15667733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1160302A Expired - Fee Related JP2622753B2 (ja) | 1988-06-27 | 1989-06-22 | オフセット印刷マスターの作成方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5612156A (ja) |
EP (1) | EP0348868B1 (ja) |
JP (1) | JP2622753B2 (ja) |
CA (1) | CA1337583C (ja) |
DE (1) | DE68912420T2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0451253A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 電子写真式平版印刷版の製造方法 |
Family Cites Families (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA715500A (en) * | 1965-08-10 | L. Smith Dale | Roomlight handling electrophotographic material | |
US3001872A (en) * | 1957-03-18 | 1961-09-26 | Xerox Corp | Preparing planographic plates and solution therefor |
DE1447907A1 (de) * | 1964-01-11 | 1968-12-05 | Kalle Ag | Elektrophotographischer Mehrfarbendruck |
GB1192602A (en) * | 1967-03-06 | 1970-05-20 | Agfa Gevaert Nv | Process for Preparing a Planographic Printing Plate |
US3522062A (en) * | 1968-03-25 | 1970-07-28 | Ricoh Kk | Treating solution for planographic printing plates made with electrophotographic recording papers |
BE756595A (fr) * | 1969-09-30 | 1971-03-01 | Fuji Photo Film Co Ltd | Procede de preparation d'un cliche d'impression par xerographie. ( |
US3941594A (en) * | 1970-09-09 | 1976-03-02 | Rank Xerox Ltd. | Electrophotographic element with ZnO and TiO2 |
JPS5036768B1 (ja) * | 1970-10-13 | 1975-11-27 | ||
US3736134A (en) * | 1970-10-14 | 1973-05-29 | Minnesota Mining & Mfg | Humidity resistant photoconductive compositions |
BE790464A (fr) * | 1971-10-26 | 1973-02-15 | Addressograph Multigraph | Procede de realisation de cliches |
JPS5212040B2 (ja) * | 1972-05-24 | 1977-04-04 | ||
JPS5036768A (ja) * | 1973-08-06 | 1975-04-07 | ||
JPS5040016A (ja) * | 1973-08-15 | 1975-04-12 | ||
JPS5149213A (en) * | 1974-10-28 | 1976-04-28 | Daido Concrete | pc kozaino teichakuhoho |
JPS5159213A (ja) * | 1974-11-20 | 1976-05-24 | Nippon Telegraph & Telephone | Dejitarutsushinhoshiki |
US4034671A (en) * | 1975-01-13 | 1977-07-12 | A. B. Dick Company | Method of using an offset lithographic combination master blanket sheet |
JPS529432A (en) * | 1975-07-11 | 1977-01-25 | Tomoegawa Paper Co Ltd | Electrophotographic master |
US4121931A (en) * | 1976-06-30 | 1978-10-24 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Electrographic development process |
JPS5374428A (en) * | 1976-12-15 | 1978-07-01 | Ricoh Co Ltd | Electrophotography |
US4081572A (en) * | 1977-02-16 | 1978-03-28 | Xerox Corporation | Preparation of hydrophilic lithographic printing masters |
JPS5680053A (en) * | 1979-12-05 | 1981-07-01 | Ricoh Co Ltd | Electrophotographic sensitive plate |
JPS5768848A (en) * | 1980-10-17 | 1982-04-27 | Ricoh Co Ltd | Electrophotographic receptor |
JPS5772150A (en) * | 1980-10-23 | 1982-05-06 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | Electrophotographic sensitive material |
JPS57192963A (en) * | 1981-05-25 | 1982-11-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | Preparating method for printing board |
JPS57199694A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-07 | Oji Paper Co Ltd | Treating liquid for planographic printing plate |
ZA825152B (en) * | 1981-08-03 | 1983-07-27 | Polychrome Corp | Aqueous composition-sensitive photoconductive composition |
US4418134A (en) * | 1981-08-03 | 1983-11-29 | Polychrome Corporation | Aqueous composition-sensitive photoconductive composition |
JPS598828A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-18 | Ushio Kogyo Kk | アンカ−工法 |
JPS5919330A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Hitachi Chem Co Ltd | 半導体装置の層間絶縁または表面保護被膜材料用組成物 |
JPS5840177A (ja) * | 1982-08-26 | 1983-03-09 | 株式会社 サタケ | 選穀機 |
JPS59232364A (ja) * | 1983-06-16 | 1984-12-27 | Ricoh Co Ltd | 平版印刷用原版 |
JPS6318743A (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-26 | Toshiba Corp | フアクシミリ蓄積交換装置 |
US4880716A (en) * | 1987-02-12 | 1989-11-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Electrophotographic lithographic printing plate precursor having resin outer layer |
US5019484A (en) * | 1987-12-18 | 1991-05-28 | Konica Corporation | Method and apparatus for forming color proof |
-
1989
- 1989-06-22 JP JP1160302A patent/JP2622753B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1989-06-26 CA CA000603866A patent/CA1337583C/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-06-26 DE DE68912420T patent/DE68912420T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1989-06-26 EP EP89111618A patent/EP0348868B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-09-03 US US08/115,781 patent/US5612156A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5612156A (en) | 1997-03-18 |
EP0348868B1 (en) | 1994-01-19 |
DE68912420T2 (de) | 1994-05-26 |
JPH0296177A (ja) | 1990-04-06 |
EP0348868A2 (en) | 1990-01-03 |
DE68912420D1 (de) | 1994-03-03 |
CA1337583C (en) | 1995-11-21 |
EP0348868A3 (en) | 1991-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3052540A (en) | Dye sensitization of electrophotographic materials | |
US4457992A (en) | Etchable electrophotographic long-run printing plate and method of making same | |
US5061583A (en) | Color electrophotography for high quality half-tone images | |
JPH0157783B2 (ja) | ||
JP2622753B2 (ja) | オフセット印刷マスターの作成方法 | |
US4525441A (en) | Multicolor electrophotographic process using TiO2 | |
DE2051932C3 (de) | Elektrostatisches Druckverfahren mittels einer Druckform | |
US3941594A (en) | Electrophotographic element with ZnO and TiO2 | |
US3607262A (en) | Zinc oxide binder plate for chargeless electrophotography | |
US3969113A (en) | Photosensitive binder layer for xerography containing titanium oxide and a cadmium pigment | |
JP2570365B2 (ja) | 平版印刷板の製造方法 | |
US4072522A (en) | Method of treating photoconductive zinc oxide | |
DE3750273T2 (de) | Elektrostatische Druckplatte auf der Basis von Silber. | |
GB1514754A (en) | Glass painting method | |
DE3832940A1 (de) | Elektrophotographische druckplatte | |
US3897249A (en) | Toners for phthalocyanine photoreceptors | |
DE1928703C3 (de) | Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial | |
US3790485A (en) | Process for producing electrophotographic liquid developer | |
JP2674742B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JPH045984B2 (ja) | ||
JP2618378B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JPS638460B2 (ja) | ||
JPH045983B2 (ja) | ||
JP2513272B2 (ja) | 平版印刷版の製造方法 | |
US4111539A (en) | Electrostatic printing master apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |