JP2621581B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

Info

Publication number
JP2621581B2
JP2621581B2 JP2132302A JP13230290A JP2621581B2 JP 2621581 B2 JP2621581 B2 JP 2621581B2 JP 2132302 A JP2132302 A JP 2132302A JP 13230290 A JP13230290 A JP 13230290A JP 2621581 B2 JP2621581 B2 JP 2621581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sill
wall
sill inner
lower panel
dash lower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2132302A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0427676A (ja
Inventor
裕 関
勝治 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2132302A priority Critical patent/JP2621581B2/ja
Publication of JPH0427676A publication Critical patent/JPH0427676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2621581B2 publication Critical patent/JP2621581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車の車体構造、とりわけ、エンジンルー
ムと車室とを隔成するダッシュロアパネルと、車体のフ
ロア両側部の前後方向骨格部材であるサイドシルのシル
インナとの結合部構造に関する。
従来の技術 第5〜6図は従来の構造を示すもので、図中1はダッ
シュロアパネルを示し、このダッシュロアパネル1は縦
壁1aに続いて斜壁1bを形成して、この斜壁1bから更に後
方に向けてフロア部1cを延設してある。このダッシュロ
アパネル1とフロアパネル2とは、フロアパネル2の前
端部を前記フロア部1cの後端部上に重合してスポット溶
接により接合してある。3は車体のフロア両側部に前後
方向に延在するサイドシルで、シルインナ4とシルアウ
タ5とで閉断面を形成している。シルインナ4は断面逆
L字状に形成してあり、上縁フランジ4aと下端縁とをシ
ルアウタ5の上,下縁フランジ5a,5bに、中間にレイン
フオース6を挾んで接合し、前述のように閉断面を形成
している。また、このシルインナ4は前端に外側へ向け
て直角に曲折した前端壁4bを形成してあって、車体への
組付けにはシルアウタ5との接合に先立って、シルイン
ナ4の下端縁をダッシュロアパネル1のフロア部1cおよ
びフロアパネル2の各側縁のフランジ1d,2aに重合し、
かつ、前端壁4bを該ダッシュロアパネル1の斜壁1b側部
に突き当てると共に、前端壁4b側縁のフランジ4cをダッ
シュロアパネル1側縁のフランジ1dに重合して、各重合
面でスポット溶接により接合してある。この類似構造
は、例えば実開昭58-36769号公報に示されている。
発明が解決しようとする課題 シルインナ4は、ダッシュロアパネル1,フロアパネル
2への組付けに際して、図外の所定の治具に保持されて
下端縁をダッシュロアパネル1,フロアパネル2のフラン
ジ1d,2aに合わせて第5図矢印aに示すように回動させ
て位置決めを行って接合するのであるが、この時、シル
インナ4の前端壁4bは直角に曲折成形してあるために、
前記シルインナ4の回動,位置決め作業に、この前端壁
4bの曲折コーナー部がダッシュロアパネル1の斜壁1b側
縁に干渉し易い。このため、シルインナ4の前記回動,
位置決めに際しては、該シルインナ4の前後方向の建付
け調整が不可避的に伴って、接合作業が煩わしくなって
しまう。また、前記前端壁4bは直角に曲折成形して、斜
壁1b面に突き当てて接合してあるため、シルインナ4に
後方に向けて引張り荷重が作用すると、この荷重が前端
壁4bと斜壁1bとの接合部分に、強度的に不利な剥離方向
に作用してしまう。しかも、ダッシュロアパネル1のフ
ロア部1cとの接合は、その側縁のフランジ1dとシルイン
ナ4下端縁との小さく限られた面積範囲でスポット接合
されるだけであるため、ダッシュロアパネル1とシルイ
ンナ4との接合強度がより低くなってしまう。
更に、シルインナ4の前端壁4bを外側へ向けて直角に
曲折成形するため、プレス成形時の深絞りに起因して、
該前端壁4bの曲折部に亀裂やしわが生じないように、成
形性を考慮して前端壁4b上側に切欠き4dを設ける必要が
ある。この切欠き4dはそのままであると、ロードノイズ
やチッピング音がサイドシル3閉断面から該切欠き4dを
通して車室内へ伝達されたり、塵埃が車室内に侵入して
しまうため、別部品のパッチや充填シール材等で塞ぐ必
要があって、益々作業性が悪くなってコスト的に不利と
なってしまう。更に、該切欠き4dを充填材で塞いだとし
ても、車両の前面衝突時に該切欠き4d部分に応力集中が
生じ、強度的にも不利となってしまう。
そこで、本発明はシルインナのダッシュロアパネル,
フロアパネルへの組付け作業性を改善できると共に、シ
ルインナとダッシュロアパネルとの接合強度を高めるこ
とができ、しかも、車両の前面衝突時にあっても、シル
インナ前端部とダッシュロアパネルとの接合部分に応力
集中が発生することのない自動車の車体構造を提供する
ものである。
課題を解決するための手段 ダッシュロアパネルの縦壁とフロア部との連設部に前
上がりの斜壁を形成し、該斜壁の側縁から車体前外方に
向けて斜めにシル取付面を延出する一方、車体のフロア
両側部に前後方向に延在するサイドシルのシルインナを
断面コ字形に形成すると共に、その前端壁を前記ダッシ
ュロアパネルのシル取付面と整合する傾斜面に形成し、
かつ、該シルインナの上,下壁端縁と前端壁端縁とに亘
って同一面に連続するフランジを形成して、シルインナ
前端部を袋状に閉止し、該シルインナの下壁を前記ダッ
シュロアパネルのフロア部側縁上に重合すると共に、前
端壁をシル取付面に重合してそれぞれ接合してある。
作用 シルインナをダッシュロアパネル,フロアパネルに組
付ける際に、該シルインナをダッシュロアパネル,フロ
アパネルの側縁に押し当てると、シルインナの前端壁と
ダッシュロアパネルのシル取付面の傾斜面相互のガイド
作用により、シルインナが前後方向に移動調整されて、
シルインナの前後方向の位置決めが行われる。
前記前端壁とシル取付面とは斜め前方に傾斜した状態
で接合されるため、シルインナに後方へ向けて引張り荷
重が作用した際には、これら前端壁とシル取付面との接
合部では、この荷重を強度的に有利な剪断方向で受ける
ことができ、また、シルインナとダッシュロアパネルの
フロア部とは、該シルインナの下壁で接合されて、接合
面積が拡大されるため、シルインナとダッシュロアパネ
ルとの接合強度が高められる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面と共に詳述する。
第1〜3図において、ダッシュロアパネル10は縦壁11
に続いて斜壁12を形成してあって、この斜壁12から更に
後方へ向けてフロア部13を延設してある。ダッシュロア
パネル10とフロアパネル15とは、前記フロア部13の後端
部上にフロアパネル15の前端部を重合して、スポット溶
接により接合してある。前記ダッシュロアパネル10の斜
壁12の側縁部には、後述するシルインナ17の前端壁19を
接合するシル取付面14を、斜め前方に傾斜して曲折成形
してある。
16は車体のフロア両側部に前後方向に延在するサイド
シルで、シルインナ17とシルアウタ18とで閉断面を形成
してある。シルインナ17は断面コ字形に形成してあると
共に、前端壁19を前記ダッシュロアパネル10のシル取付
面14と整合する傾斜面として形成してある。具体的には
この前端壁19は、ダッシュロアパネル10の斜壁12の傾斜
に合わせて前傾し、かつ、シル取付面14の斜め前方への
傾斜に合わせて斜め前方へ向けて傾斜成形してある。シ
ルインナ17の上壁20,下壁21および前端壁19は同一の幅
寸法に形成してあって、これら上,下壁20,21と前端壁1
9とに亘って同一面に連続するフランジ22を形成して、
該シルインナ17の前端部を袋状に閉止してある。このシ
ルインナ17は、シルアウタ18,レインフオース24との接
合に先立ってダッシュロアパネル10,フロアパネル15の
側縁部に接合される。具体的にはシルインナ17の下壁21
および前端壁19側のフランジ22をダッシュロアパネル10
のフランジ10aに重合すると共に、下壁21をフロア部13
上に重合し、そして、前端壁19をシル取付面14に重合し
て、各重合面でスポット溶接により接合する。また、本
実施例にあってはフロアパネル15の側縁のフランジ15a
を上向きに曲折成形して、該フランジ15aをシルインナ1
7の側壁23にスポット溶接により接合してある。
以上の実施例構造によれば、シルインナ17の前端部は
袋状に閉止してあって、プレス成形時の深絞り対策とし
ての切欠きを設けていないため、該前端部の機械的強度
を高められることは勿論、前端壁19とダッシュロアパネ
ル10との結合部周りのシール性を高められると共に、遮
音性を良好にすることができる。
また、前端壁19とダッシュロアパネル19の斜壁12の取
付面14との接合部が斜め前方に傾斜しているため、シル
インナ17に後方へ引張荷重が作用した場合、これら前端
壁19と取付面14との接合部分には、この荷重を強度的に
有利な剪断方向に働かせることができ、しかも、該前端
壁19の接合部分に続いて、シルインナ17の底壁21をダッ
シュロアパネル10のフロア部13上に重合して接合してあ
るため、該接合部分の重合面積を拡大でき、従って、シ
ルインナ17とダッシュロアパネル10の総合的な接合強度
を一段と高めることができる。更に、前述のようにシル
インナ17の前端壁19およびダッシュロアパネル10の取付
面14は、斜め前方に傾斜成形してあるため、該シルイン
ナ17のダッシュロアパネル10,フロアパネル15への組付
時には、シルインナ17の底壁21をダッシュロアパネル10
のフロア部13上に載置すると共に、側壁23をフロアパネ
ル15のフランジ15aに当接して車幅方向の位置決めを行
えば、前記前端壁19と取付面14の傾斜面同志のガイド作
用により、前端壁19を取付面14に適切な状態に前後方向
にずれ動かして位置調整を行えるので、建付け調整を容
易にできて接合作業性を向上することができる。また、
シルインナ17のフランジ22は同一面に連続してあるた
め、レインフオース24,シルアウタ18の位置合わせ、お
よび接合作業を容易に行えて、サイドシル16の車体フロ
ア側への一連の接合作業性を改善することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、シルインナを断面コ字
形に形成すると共に前端壁を斜め前方に傾斜成形したダ
ッシュロアパネルの取付面に合わせて傾斜面に形成し、
これら前端壁と取付面とを斜め前方に傾斜した状態で接
合してあるため、シルインナに後方へ向けて作用する引
張荷重を該接合部分では強度的に有利な剪断方向で受け
ることができ、かつ、ダッシュロアパネルのフロア部と
はシルインナの底壁を重合して接合してあって、接合面
積を拡大できるため、該シルインナとダッシュロアパネ
ルとの接合強度を著しく高めることができる。また、こ
の傾斜した前端壁と取付面との相互ガイド作用によっ
て、シルインナ建付け時に車幅方向の位置決めに伴って
前後方向の位置調整を行えて、シルインナとダッシュロ
アパネル,フロアパネルとの組付作業性を向上すること
ができる。更に、このシルインナは上,下壁から前端壁
に亘ってフランジを同一面に形成してあるため、シルア
ウタとの位置合わせ作業および接合作業も向上すること
ができる。そして、前記前端壁を形成したシルインナの
前端部は袋状に閉止してあるため、シルインナの機械的
強度を高められると共に、該前端壁とダッシュロアパネ
ルとの結合部周りのシール性および遮音性を向上できる
という実用上多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す第4図A相当部の斜視
図、第2,3図は第1図のII-II線,III-III線に沿う断面
図、第4図は車体側部の骨格構造を示す側面図、第5図
は従来の構造を示す第4図A相当部の斜視図、第6,7図
は第5図のVI-VI線,VII-VII線に沿う断面図である。 10……ダッシュロアパネル、11……縦壁、12……斜壁、
13……フロア部、14……取付面、15……フロアパネル、
16……サイドシル、17……シルインナ、19……前端壁、
20……上壁、21……下壁、22……フランジ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダッシュロアパネルの縦壁とフロア部との
    連設部に前上がりの斜壁を形成し、該斜壁の側縁から車
    体前外方に向けて斜めにシル取付面を延出する一方、車
    体のフロア両側部に前後方向に延在するサイドシルのシ
    ルインナを断面コ字形に形成すると共に、その前端壁を
    前記ダッシュロアパネルのシル取付面と整合する傾斜面
    に形成し、かつ、該シルインナの上,下壁端縁と前端壁
    端縁とに亘って同一面に連続するフランジを形成して、
    シルインナ前端部を袋状に閉止し、該シルインナの下壁
    を前記ダッシュロアパネルのフロア部側縁上に重合する
    と共に、前端壁をシル取付面に重合してそれぞれ接合し
    たことを特徴とする自動車の車体構造。
JP2132302A 1990-05-22 1990-05-22 自動車の車体構造 Expired - Lifetime JP2621581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2132302A JP2621581B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 自動車の車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2132302A JP2621581B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 自動車の車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0427676A JPH0427676A (ja) 1992-01-30
JP2621581B2 true JP2621581B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=15078124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2132302A Expired - Lifetime JP2621581B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 自動車の車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2621581B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154163U (ja) * 1985-03-19 1986-09-24

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0427676A (ja) 1992-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3194261B2 (ja) 自動車のフロア側部構造
US4964672A (en) Dashboard support construction for cowl region of a motor car
JP3147965B2 (ja) 自動車のキャブサイド構造
JP3492922B2 (ja) 自動車のピラー下部補強構造
JPH1199961A (ja) 車体構造
JPH11235983A (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP3182970B2 (ja) 自動車の車体の構造
JP2621581B2 (ja) 自動車の車体構造
JP3537669B2 (ja) 自動車の車体下側部補強構造
JP3315915B2 (ja) 自動車車体の下側部補強構造
JP3528490B2 (ja) 車体組立方法及び車体構造
JP3085096B2 (ja) 車体ルーフ回りのパネル接合構造
JP3294428B2 (ja) フロントフロアパネル構造
JPH06127433A (ja) 自動車の上部車体構造
JP3460944B2 (ja) 自動車のクロスメンバ結合構造
JP3442609B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JPH10167115A (ja) 自動車の車体構造
JP2566301B2 (ja) 自動車の車体下部構造
JP3066939B2 (ja) 自動車の上部車体構造
JPH11227632A (ja) 自動車のサイドパネル分割部補強構造
JP3104139B2 (ja) 自動車のフロントボディ構造
JP3478459B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2751764B2 (ja) 車体のフロント構造
JP2004131011A (ja) 自動車のサイドアウタパネルのロッカ部構造
JPS621019Y2 (ja)