JP2621254B2 - 一眼レフレックスカメラの接眼レンズ - Google Patents

一眼レフレックスカメラの接眼レンズ

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JP2621254B2
JP2621254B2 JP62300597A JP30059787A JP2621254B2 JP 2621254 B2 JP2621254 B2 JP 2621254B2 JP 62300597 A JP62300597 A JP 62300597A JP 30059787 A JP30059787 A JP 30059787A JP 2621254 B2 JP2621254 B2 JP 2621254B2
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lens
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宏太郎 林
弘 向井
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一眼レフレックスカメラのファインダ光学
系に関し、更に詳しくは、その接眼レンズに関する。
従来、五角屋根型反射鏡を用いた一眼レフレックスカ
メラのファインダ光学系は種々提案されている。この五
角屋根型反射鏡を用いると、ガラスからなるペンタプリ
ズムを用いた場合に比べてコストが安くなる上に軽量化
することができるというメリットがある。しかしなが
ら、光学的には、焦点板から接眼レンズまでの光学的距
離がガラスのペンタプリズムに比べて約1.5倍となるの
で、ファインダ倍率がガラスのペンタプリズムに比べて
約1/1.5に小さくなるという欠点がある。
そこで、従来、この五角屋根型反射鏡を用いつつ所定
のファインダ倍率を得るために、3〜4枚のガラスレン
ズを組み合わせた接眼レンズ系によって、倍率をあげる
とともに収差を良好に補正するものが種々提案されてい
る。しかし、このような構成では、接眼レンズの構成が
複雑になるとともにそのコストも高くなってしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的は簡単かつ安価な構成でファインダ倍率をあげ
ることともに収差を良好に補正することができる接眼レ
ンズを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明にかかる一眼レフ
レックスカメラの接眼レンズ(Le)は、第1図図示のよ
うに、瞳側に凹面を向けたメニスカスレンズ1枚からな
るとともに、以下の条件を満足することを特徴とする。
(1)0.2≦r2/f1≦1.5 (2)0.25≦r1/r2≦0.85 (3)0.08≦d1/f1 但し、ここで、r1は接眼レンズ(Le)の物体側面
(r1)の曲率半径、r2は接眼レンズ(Le)の瞳側面
(r2)の曲率半径、d1は接眼レンズ(Le)の芯厚、f1は
接眼レンズ(Le)の焦点距離である。尚、第1図におい
て、(Fp)は焦点板、(Ap)は五角屋根型反射鏡を示
し、この五角屋根型反射鏡(Ap)はペンタプリズムと同
様の反射面を持つダハ反射鏡(Ap1)と第2反射鏡(A
p2)とからなる。更に、(Sp)は五角屋根型反射鏡(A
p)及び焦点板(Fp)の保持部、(Cg)はファインダ光
学系の保護のための保護ガラスであり、この保護ガラス
(Cg)はファインダ倍率及び収差などにはほとんど影響
しない。第2図は、第1図の五角屋根型反射鏡(Ap)を
展開した展開図である。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明は、従
来の3〜4枚構成の五角屋根型反射鏡用の接眼レンズに
代えて、1枚の比較的厚肉のメニスカスレンズを用いる
ことによって、ファインダ倍率をあげるとともに収差を
良好に補正しかつコストダウンを図ることを特徴として
いる。
ファインダ倍率があまりに低いとファインダ視野が小
さくなり見づらいので、焦点距離50mm程度の撮像レンズ
を用いる場合のファインダ倍率は、0.7程度以上が好ま
しい。そこで、本発明のように接眼レンズを単玉レンズ
によって構成するときに、ファインダ倍率をあげるため
には瞳側に凹面を向けたメニスカスレンズにして、接眼
レンズの前方主点をできるだけ物体側に配置せねばなら
ない。条件(1)はこのメニスカスレンズからなる接眼
レンズ(Le)の瞳側の面(r2)の曲率半径を規定するも
のであり、条件(1)の上限を越えると上述したように
焦点距離50mm程度の撮像レンズを用いた場合に0.7以上
のファインダ倍率を得ることが困難となる。逆に、条件
(1)の下限を越えて瞳側の面(r2)の曲率半径が小さ
くなると、ファインダ倍率を高くすることができるけれ
ども、球面収差及び非点収差の補正が困難となるととも
に軸上色収差の補正も困難となる。
条件(2)は接眼レンズ(Le)の物体側の面(r1)と
瞳側の面(r2)との曲率半径の比を規定するものであ
り、条件(2)の下限を越えると上述したように焦点距
離50mm程度の撮像レンズを用いた場合に0.7以上のファ
インダ倍率を得ることが困難となる。逆に、条件(2)
の上限を越えると、ファインダ倍率を高くすることがで
きるけれども、球面収差及び非点収差の補正が困難とな
るとともに軸上色収差の補正も困難となる。
条件(3)は接眼レンズ(Le)の芯厚を規定するもの
である。第3図は、後述する実施例2(f1=73.5mm)に
おいて、ファインダ倍率を一定に保ちつつ接眼レンズ
(Le)の芯厚を変化させたときの瞳高さ4mmにおける球
面収差の変化を示すグラフである。第3図から明らかな
ように、芯厚d1が6mm(d1/f1=0.08f1)を越えて小さく
なると急激に球面収差が大きくなる。従って、条件
(3)の下限を越えると球面収差の補正が困難になり、
観察者の眼を光軸垂直方向に移動させることによってフ
ァインダ像がゆれたり、暗い被写体のときに像がぼけた
りしてしまう。
更に、本発明においては、収差補正のためには、接眼
レンズ(Le)の少なくとも一面、特に瞳側の面(r2)に
非球面を導入するとともに、以下の条件を満足すること
が望ましい。
(4)Δx(0.03f1)≦3×10-5f1 (5)Δx(0.05f1)≦2.5×10-4f1 但し、ここで、非球面の形状は、 で表され、第5図図示のように、 Δx=x−x0 と定義される。そして、Δx(0.03f1)、及びΔx(0.
05f1)はそれぞれH=0.03f1、H=0.05f1におけるΔx
の値である。ここで、xは面の頂点を通る光軸と垂直な
面からの非球面の光軸方向変位量、x0はε=1,Ai=0の
場合のxの値、Hは光軸からの高さ、C0は基準曲率であ
る。
アクリルなどのプラスチックによって接眼レンズ(L
e)を構成すると非球面を導入することが簡単である
が、プラスチックはガラスに比べて屈折率が低いので、
所定のファインダ倍率を得るためには条件(2)のパラ
メータであるr1/r2が0.4以上となる。すると、球面収差
及び非点収差がともに正に大きく発生するが、これは接
眼レンズ(Le)の瞳側の面(r2)に非球面を導入するこ
とによって補正が可能である。
第4図(a)(b)は、それぞれ、互いに等しい曲率
半径が有する接眼レンズ(Le)の物体側の面(r1)と瞳
側の面(r2)とにそれぞれ非球面を導入したときの各収
差の変化を示すグラフである。第4図(a)(b)にお
いて、横軸は2次曲面パラメータεを表し、縦軸は視度
を表している。2次曲面パラメータεが1のときは球面
である。第4図(a)から明らかなように、接眼レンズ
(Le)の物体側の面(r1)に非球面を導入した場合に
は、2次曲面パラメータεを減少方向に設定する(すな
わち光軸から離れるに従って曲率がゆるくなる非球面と
する)ことによって各収差を負方向に補正することがで
きる。逆に、第4図(b)から明らかなように、接眼レ
ンズ(Le)の瞳側の面(r2)に非球面を導入した場合に
は、2次曲面パラメータεを増加方向に設定する(すな
わち光軸から離れるに従って曲率がきつくなる非球面と
する)ことによって各収差を負方向の補正することがで
きる。球面収差が近軸視度で±0.5ディオプタ程度であ
れば、球面収差によるファインダ像のずれやぼけは目立
たない。また、非点収差が近軸視度で±1ディオプタ程
度より大きくなると、像面湾曲が目立つようになる。こ
こで、第4図(b)図示のように瞳側の面(r2)に非球
面を導入すると、斜線にて示される部分において球面収
差と非点収差とをバランス良く補正することができる。
しかし、第4図(a)図示のように物体側の面(r1)に
非球面を導入すると、球面収差と非点収差とをバランス
良く補正することができる領域はない。これはr1/r2
値が大きくなるほど顕著になり、物体側の面(r1)のみ
に非球面を導入すると、球面収差が正に非点収差が負に
大きくなってしまう。従って、球面収差と非点収差とを
バランス良く補正するためには、少なくとも接眼レンズ
(Le)の瞳側の面(r2)に光軸から離れるに従って曲率
がきつくなる形状の非球面を導入することが望ましい。
条件(4)(5)はこのように接眼レンズ(Le)の瞳
側の面(r2)に導入される非球面の形状を規定するもの
であり、条件(4)(5)をはずれると非点収差が負に
補正過剰となり著しい像面湾曲が生じてしまう。
以下、本発明の実施例を示す。実施例において、r0
焦点板の位置、r1,r2は物体側から数えた接眼レンズの
レンズ面の曲率半径、d0は焦点板から接眼レンズの物体
側の面までの軸上間隔、d1は接眼レンズの芯厚、d2は接
眼レンズの瞳側の面から瞳までの軸上間隔、N1は接眼レ
ンズの屈折率、νは接眼レンズのアッベ数である。
(*)をつけた面は非球面であることを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる一眼レフレックスカメラの接眼
レンズを五角屋根型反射鏡及び焦点板とともに示す断面
図、第2図はその五角屋根型反射鏡を展開した展開図、
第3図は本発明にかかる接眼レンズの芯厚を変化させた
ときの球面収差の変化を示すグラフ、第4図(a)
(b)は接眼レンズの物体側の面及び瞳側の面に非球面
を導入したときの2次曲面パラメータεの変化による各
収差の変化を示すグラフ、第5図は非球面の形状の決め
かたを示すレンズ半裁断面図、第6〜13図はそれぞれ本
発明実施例1〜8の収差図である。 (Le);接眼レンズ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一眼レフレックスカメラの接眼レンズにお
    いて、瞳側に凹面を向けたメニスカスレンズ1枚からな
    るとともに以下の条件を満足することを特徴とする一眼
    レフレックスカメラの接眼レンズ: 0.2≦r2/f1≦1.5 0.25≦r1/r2≦0.85 0.08≦d1/f1 但し、ここで r1;接眼レンズの物体側面の曲率半径、 r2;接眼レンズの瞳側面の曲率半径、 d1;接眼レンズの芯厚 f1;接眼レンズの焦点距離、 である。
  2. 【請求項2】五角屋根型反射鏡とともに用いられること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の一眼レフレッ
    クスカメラの接眼レンズ。
  3. 【請求項3】接眼レンズの瞳側の面は非球面であるとと
    もに、以下の条件を満足することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の一眼レフレックスカメラの接眼レン
    ズ: Δx(0.03f1)≦3×10-5f1 Δx(0.05f1)≦2.5×10-4f1 但し、ここで、 Δx=x−x0 と表され、Δx(0.03f1)、Δx(0.05f1)はそれぞれ
    H=0.03f1、H=0.05f1におけるΔxの値であり、非球
    面の形状は、 で表され、ここで、 x;面の頂点を通る光軸と垂直な面からの非球面の光軸方
    向変位量、 x0;ε−1,Ai=0の場合のxの値、 H;光軸からの高さ、 C0;基準曲率、 である。
  4. 【請求項4】プラスチックからなることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の一眼レフレックスカメラの接
    眼レンズ。
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