JP3312045B2 - ファインダー光学系の接眼レンズ - Google Patents
ファインダー光学系の接眼レンズInfo
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Description
子スチルカメラ等のファインダー光学系の接眼レンズに
関するものである。
54931号、特開昭63−121008号、特公平4
−37404号、特開平4−26815号公報等が知ら
れている。
公報の接眼レンズは、被写体側より順に正のレンズ成分
と負レンズとにて構成し、主点を前方に出してファイン
ダー倍率が低下するのを防止したレンズ系である。
レンズは、2枚のレンズのみで構成して収差を良好に補
正したものである。
ズは、ペンタプリズムを用いたときに光路長が増大して
倍率が低下するのを防止するために2枚のレンズのパワ
ーを強くし又正レンズの主点が前方に又負レンズの主点
が後方に片寄るようにして両レンズの主点間隔を拡げて
接眼レンズ全体の主点が前方によるようにしている。
は、コンデンサーレンズによって接眼レンズのパワー不
足を補って倍率の低下を防ぐと同時に接眼レンズ自身の
主点を前方に出すことによって光路長の増大に対応する
ようにしている。
々次のような欠点を有している。
レンズのパワーが小さすぎるため正レンズで発生した色
収差を補正する効果が弱く、正のレンズ成分を接合色消
し構成とせざるを得ず部品点数が大になる。
系は、負レンズのパワーが正レンズのパワーに比べて小
さく、又負レンズと正レンズの空気間隔が狭いことと、
更に負レンズが眼側に凸のメニスカスレンズ又は眼側に
平面を向けた平凹レンズであるために負レンズ自身の主
点が正レンズ側に寄り十分な主点間隔がとれないために
全系の主点位置を前方に出すことが困難であって、撮像
レンズによる被写体像から接眼レンズまでの光路長が長
くなると十分な倍率を確保できなくなる。
は、正レンズ,負レンズともにパワーが強く収差の発生
量が大きくなり易く、また設計上では収差が補正されて
いても製作時の誤差により性能の変化が大きい欠点があ
る。
系は、撮像レンズによる被写体像面の近傍に配置したコ
ンデンサーレンズが接眼レンズのパワーをある程度補う
ことにより倍率の低下を防いでいるため部品点数が大に
なる。
るためのもので、部品点数が少なく、撮像レンズによる
被写体像から接眼レンズまでの光路長が大であるにもか
かわらず、倍率が大きくかつ色収差の良好に補正された
ファインダー光学系の接眼レンズを提供することを目的
とするものである。
学系の接眼レンズは、撮像レンズにより形成された被写
体像を像反転系を通して観察するもので、物体側から順
に正レンズと両凹の負レンズとを空気間隔をおいて分離
して配置したもので、次の条件(1),(2)を満足す
ることを特徴としている。 (1) 0.4<fp /f<0.6 (2) 0.5<|fn /f|<0.8 ただし、fは接眼レンズ全体の焦点距離、fp は正レン
ズの焦点距離、fnは負レンズの焦点距離である。
映像機器の光学系全体の構成を示す図で、撮像レンズ1
を通り反射ミラー2で折り曲げられた後に焦点板3に被
写体像が形成される。この被写体像はダハ面4,5と反
射面6によって反転され、この反転された像は接眼レン
ズ7を通して観察される。図5の光学系では像反転系4
〜6が中空のミラーにより形成されているが、反射面4
〜6を持つ中実のプリズムでもよい。また、この像反転
系の前後に像を伝達する光学部材を配置してもよい。
での光路長が長い場合に倍率が小さくならないようにす
るには接眼レンズの主点を前方に出すようにして、接眼
レンズの焦点距離を大にしなくとも適正な視度が得られ
るようにする必要がある。そのために接眼レンズは、前
方寄りに正のパワーを後方寄りに負のパワーを配置する
ことが重要である。更に接眼レンズを構成するレンズが
正レンズの場合前側の面、負レンズの場合後側の面の曲
率が強いメニスカスレンズにすると主点を前方に出すた
めには効果的であるが、曲率の強い面で発生する収差が
大になり好ましくない。
見ると、一般に焦点位置の色収差は、1/ν1 ・f1 +
1/ν2 ・f2 の残存量に対応するが、ν1 =ν2 であ
っても、f1 とf2 とを等しい絶対値で符号の反対の値
にすれば色収差を極めて小さくすることが出来る。
(1),(2)を満足するようにした。
ると夫々のレンズのパワーが強くなりすぎて収差補正が
困難になる。又条件(1)の上限を越えると主点を前方
に出す効果が弱くなり、倍率を高くすることが困難にな
る。条件(2)の上限を越えると、主点を効果的に前方
に出して倍率の低下を防ごうとすると、正レンズと負レ
ンズの間隔が大になり、レンズ系全体が大型になり、同
時に正レンズとのパワーバランスの崩れが大きくなって
色収差の補正が不十分になる。
で発生する収差量をどちらかの面に偏らせることなしに
両側の面でバランス良くし、又絶対値も小さく出来る。
面での収差の発生量が大で、これら面での収差補正のバ
ランスをよくしないと高次の残存収差が大きくなる。し
たがって負レンズの物体側の面を眼側の面よりも曲率を
弱くすると上記収差補正のバランス上、正レンズの眼側
の面の曲率も弱くしなければならない。しかしこの面の
曲率を弱くすると、正レンズのパワーが条件(1)を満
足するために、正レンズの物体側の面が強くなりすぎ
る。以上のことから、負レンズは、物体側の面の曲率の
方が眼側の面の曲率よりも強い方が収差補正上望まし
い。
側の面を非球面にして、これら非球面を軸上の面のパワ
ーの絶対値よりも面の周辺のパワーの絶対値が小さくな
るようにすると、面で発生する収差を極端に小さくする
ことができ、両レンズの空気間隔の変動に対しての収差
変動の小さい安定した光学系を得ることが出来る。した
がって両レンズの間の空気間隔を変化させて視度調節を
行なう時、視度状態が変化しても収差変動のない良好な
光学系を得ることが出来る。
負レンズの空気間隔D2 を次の条件(3)を満足するよ
うにすることが望ましい。 (3) 0.02<D2 /f<0.2 条件(3)の下限を越えると主点を前方に出す効果が弱
くなり、ファインダー倍率を大きくすることが困難にな
る。又条件(3)の上限を越えると接眼レンズを小型に
することが困難になると同時に正レンズと負レンズとで
主光線の高さが著しく異なるので倍率色収差の発生量が
両レンズで著しく異なり補正が困難になる。
ズの実施例を示す。 実施例1 r1 =24.3890 d1 =5.4000 n1 =1.49230 ν1 =57.71 r2 =-36.8972(非球面)d2 =5.1207 r3 =-43.3892(非球面)d3 =1.0000 n2 =1.58423 ν2 =30.49 r4 =53.6424 非球面係数 (第2面)P=1.0000,E=0.40334 ×10-4,F=-0.43939×10-6 G=0.42860 ×10-8,H=-0.17040×10-10 (第3面)P=1.0000,E=0.28286 ×10-4,F=-0.11302×10-6 G=-0.18798×10-8,H=0.19473 ×10-10 fp /f=0.44,|fn /f|=0.59,D2 /f=0.073 実施例2 r1 =18.6677 d1 =5.4000 n1 =1.49230 ν1 =57.71 r2 =-105.7836(非球面)d2 =9.0727 r3 =-44.9196(非球面)d3 =1.0000 n2 =1.58423 ν2 =30.49 r4 =54.9017 非球面係数 (第2面)P=1.0000,E=0.53373 ×10-5,F=-0.11146×10-7 G=0.20734 ×10-8,H=-0.17035×10-10 (第3面)P=1.0000,E=-0.84267×10-4,F=0.56434 ×10-5 G=-0.10904×10-6,H=0.19473 ×10-10 fp /f=0.52,|fn /f|=0.67,D2 /f=0.144 ただしr1 ,r2 ,r3 ,r4 はレンズ各面の曲率半
径、d1 ,d2 ,d3は各レンズの肉厚およびレンズ間
隔、n1 ,n2 は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 は各レ
ンズのアッベ数である。
ズによる被写体像位置から接眼レンズの第1面までの距
離が79mmのとき接眼レンズの第4面から15mmのとこ
ろにあるアイポイント位置に対して視度−0.5ディオ
プター(m-1)である。又撮像レンズの焦点距離が50
mmのときのファインダー倍率は0.72である。
実施例は、撮像レンズによる被写体像位置から接眼レン
ズの第1面までの距離が79mmのとき接眼レンズの第4
面から15mmのところにあるアイポイント位置に対して
視度−0.5ディオプター(m-1)である。又撮像レン
ズの焦点距離が50mmのときのファインダー倍率は0.
80である。
ところの頂点からの変位置をxとすると次の式で表わさ
れる。
円錐定数、E,F,G,Hは非球面係数である。
と負レンズとの2枚の少ないレンズ枚数で撮像レンズに
よる被写体像から接眼レンズまでの光路長が大きいにも
かかわらず倍率が大きくかつ色収差の補正が良好なファ
インダーを実現し得る。
Claims (4)
- 【請求項1】撮像レンズにより形成された被写体の像を
像反転系を通して観察するファインダー系の接眼レンズ
で、物体側より順に、正レンズと両凹レンズを空気間隔
にて分離配置した構成で次の条件を満足する接眼レン
ズ。 (1) 0.4<fp/f<0.6 (2) 0.54<|fn/f|<0.8 (3) 0.07<D2/f<0.2 ただし、fは接眼レンズ全系の焦点距離、fp,fnは夫
々正レンズおよび両凹レンズの焦点距離、D2は前記正
レンズと前記両凹レンズの空気間隔である。 - 【請求項2】上記正レンズの眼側の面と上記両凹レンズ
の物体側の面がいずれも軸上における面のパワーの絶対
値よりも周辺における面のパワーの絶対値が小になるよ
うな非球面である請求項1の接眼レンズ。 - 【請求項3】前記両凹レンズは、物体側の面の曲率の方
が眼側の面の曲率よりも強い請求項1又は2の接眼レン
ズ。 - 【請求項4】前記正レンズと前記両凹レンズの間の空気
間隔を変化させて視度調節を行なう請求項2の接眼レン
ズ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27931192A JP3312045B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ファインダー光学系の接眼レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27931192A JP3312045B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ファインダー光学系の接眼レンズ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06109984A JPH06109984A (ja) | 1994-04-22 |
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ID=17609400
Family Applications (1)
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JPH11237562A (ja) * | 1998-02-24 | 1999-08-31 | Olympus Optical Co Ltd | 一眼レフレックス方式のデジタルカメラ用ファインダー |
DE10339366A1 (de) * | 2003-08-27 | 2005-03-24 | Dr. Johannes Heidenhain Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Regelung einer Lichtquelle eines Positionsmessgerätes |
JP6447124B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2019-01-09 | 株式会社ニコン | 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP27931192A patent/JP3312045B2/ja not_active Expired - Fee Related
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