JP6447124B2 - 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法 - Google Patents

接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6447124B2
JP6447124B2 JP2014266017A JP2014266017A JP6447124B2 JP 6447124 B2 JP6447124 B2 JP 6447124B2 JP 2014266017 A JP2014266017 A JP 2014266017A JP 2014266017 A JP2014266017 A JP 2014266017A JP 6447124 B2 JP6447124 B2 JP 6447124B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
eyepiece
diopter
conditional expression
present application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014266017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016126120A (ja
Inventor
元壽 毛利
元壽 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2014266017A priority Critical patent/JP6447124B2/ja
Publication of JP2016126120A publication Critical patent/JP2016126120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6447124B2 publication Critical patent/JP6447124B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Viewfinders (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法に関する。
従来、視度調整が可能な接眼レンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特公平4-37404号公報
しかしながら上述のような従来の接眼レンズは、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを達成できていないという問題があった。
上記課題を解決するために本発明は、
観察物体を観察するための接眼レンズであって、
観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなり、
前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行い、
以下の条件式を満足する接眼レンズを提供する。
1.80<r3/r2
0.40<d2/H<0.65
ただし、
r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚
また本発明は、
観察物体を観察するための接眼レンズの製造方法であって、
前記接眼レンズが、観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなるようにし、
前記接眼レンズが以下の条件式を満足するようにし、
前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行うようにする接眼レンズの製造方法を提供する。
1.80<r3/r2
0.40<d2/H<0.65
ただし、
r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚
図1は本願の第1実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。 図2(a)、図2(b)及び図2(c)はそれぞれ、本願の第1実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図である。 図3は本願の第2実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。 図4(a)、図4(b)及び図4(c)はそれぞれ、本願の第2実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図である。 図5は本願の第3実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。 図6(a)、図6(b)及び図6(c)はそれぞれ、本願の第3実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図である。 図7は本願の第4実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。 図8(a)、図8(b)及び図8(c)はそれぞれ、本願の第4実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図である。 図9は本願の第5実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。 図10(a)、図10(b)及び図10(c)はそれぞれ、本願の第5実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図である。 図11は本願の接眼レンズを備えたカメラの構成を示す図である。 図12は本願の接眼レンズの製造方法の概略を示す図である。
以下、本願の接眼レンズ、光学装置及び接眼レンズの製造方法について説明する。
本願の接眼レンズは、観察物体を観察するための接眼レンズであって、観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなり、前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行い、以下の条件式(1)、(2)を満足する。
(1) 1.80<r3/r2
(2) 0.40<d2/H<0.65
ただし、
r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚、即ち前記第1レンズの観察物体側のレンズ面から前記第2レンズのアイポイント側のレンズ面までの光軸上の距離
上記のように本願の接眼レンズは、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズとからなり、第1レンズと第2レンズの空気間隔を変化させることにより視度調整が可能である。また、本願の接眼レンズは、第1レンズの観察物体側に大きな空気間隔を確保することができるため、観察物体と第1レンズとの間に正立光学系を配置することができる。ここで、観察物体とは対物レンズによる実像又は電子表示素子である。
上記のように本願の接眼レンズでは、第1レンズが正の屈折力を有する両凸形状の単レンズからなり、観察物体を拡大する役割を果たしている。第1レンズが両凸形状であることにより、球面収差、コマ収差及び歪曲収差等の諸収差を良好に補正することができる。
上記のように本願の接眼レンズでは、第1レンズのアイポイント側に配置された第2レンズが、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズからなり、主に第1レンズによる諸収差の補正を補助する役割を果たしている。特に第2レンズは、視度調整時の収差変動を最小にする役割を担っている。第2レンズの観察物体側の凹形状のレンズ面は、主に視度調整時のコマ収差の変動と歪曲収差の変動の補正に有効である。第2レンズのアイポイント側の凹形状のレンズ面は、視度調整時のコマ収差の変動の補正に有効である。
本願の接眼レンズは、上記条件式(1)、(2)を満足することにより、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差や非点収差や歪曲収差等の諸収差を良好に補正することができ、観察物体の良好な観察が可能になる。
条件式(1)は、第1レンズのアイポイント側(瞳側)のレンズ面の曲率半径と第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径を規定することにより、第1レンズと第2レンズの間に形成される所謂空気レンズの形状を定義するものである。本願の接眼レンズは、条件式(1)を満足することにより、視度調整時に各視度で非点収差を良好に補正することができる。
本願の接眼レンズの条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、非点収差が大きくなり、観察物体の良好な観察が困難になってしまうので好ましくない。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を5.00とすることがより好ましい。これにより、非点収差をより良好に補正することができる。
条件式(2)は、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正するために、本願の接眼レンズの総厚に対する第1レンズと第2レンズの光軸上の間隔を規定するものである。本願の接眼レンズは、条件式(2)を満足することにより、大きな視度調整範囲を確保しながら、非点収差や歪曲収差を良好に補正することができる。
本願の接眼レンズの条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、第1レンズと第2レンズとの間隔が小さくなる。このため、視度調整範囲を大きくすることが困難になるので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.43とすることがより好ましい。
一方、本願の接眼レンズの条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、視度調整範囲を大きくすることは容易になる。しかしながら、非点収差や歪曲収差を十分に補正できなくなり、観察物体の良好な観察が困難になるため好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.60とすることがより好ましい。
以上の構成により、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えた接眼レンズを実現することができる。特に、本願の接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができる。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) 0.40<|fn|/fe<0.46
ただし、
fn:前記第2レンズの焦点距離
fe:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの焦点距離
条件式(3)は、接眼レンズ全系の焦点距離に対する第2レンズの焦点距離を規定することにより、第2レンズの屈折力を定義するものである。本願の接眼レンズは、条件式(3)を満足することにより、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができる。
本願の接眼レンズの条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、第2レンズの屈折力が小さくなり、視度調整時に各視度で諸収差の補正が容易になる。しかしながら、視度調整範囲を確保しようとすると第1レンズと第2レンズとの間隔を大きくする必要が生じる。このため、本願の接眼レンズが大きくなり、球面収差やコマ収差等の諸収差を十分に補正することが困難になってしまう、又は観察物体の良好な観察が可能なように瞳径を大きくすることが困難になってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.45とすることがより好ましい。
一方、本願の接眼レンズの条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、第2レンズの屈折力が大きくなり、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することが困難になってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.42とすることがより好ましい。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4) 0.90<fp/|fn|<1.05
ただし、
fp:前記第1レンズの焦点距離
fn:前記第2レンズの焦点距離
条件式(4)は、第1レンズと第2レンズの焦点距離比を規定することにより、第1レンズと第2レンズの屈折力の比率を定義するものである。本願の接眼レンズは、条件式(4)を満足することにより、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができる。
本願の接眼レンズの条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、本願の接眼レンズにおいて負の屈折力が大きくなる。このため、視度調整時の球面収差やコマ収差等の諸収差の変動を抑えることができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を1.00とすることがより好ましい。
一方、本願の接眼レンズの条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、本願の接眼レンズにおいて正の屈折力が大きくなる。このため、視度調整時の球面収差やコマ収差等の諸収差の変動を抑えることができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を0.94とすることがより好ましい。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5) 1.00<(−r2)/r1
ただし、
r1:前記第1レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
条件式(5)は、第1レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径とアイポイント側のレンズ面の曲率半径を規定することにより、両凸形状の第1レンズについて、より詳細に形状を定義するものである。本願の接眼レンズは、条件式(5)を満足することにより、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができ、特に視度調整時に球面収差の変動を抑えることができる。
本願の接眼レンズの条件式(5)の対応値が下限値を下回ると、視度調整範囲内で球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができなくなってしまう。また、視度調整時に球面収差の変動を抑えることができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を1.20とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を5.00とすることがより好ましい。これにより、非点収差をより良好に補正することができる。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6) 1.00<(−r3)/r4
ただし、
r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
r4:前記第2レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
条件式(6)は、第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径とアイポイント側のレンズ面の曲率半径を規定することにより、両凹形状の第2レンズについて、より詳細に形状を定義するものである。本願の接眼レンズは、条件式(6)を満足することにより、視度調整範囲内で特にコマ収差を良好に補正することができる。
本願の接眼レンズの条件式(6)の対応値が下限値を下回ると、視度調整範囲内でコマ収差を良好に補正することができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(6)の下限値を1.50とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(6)の下限値を2.00とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(6)の上限値を55.00とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(6)の上限値を30.00とすることがより好ましい。本願の効果をより確実にするために、条件式(6)の上限値を5.00とすることがより好ましい。これにより、非点収差をより良好に補正することができる。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7) 10.00<ν1−ν2
ただし、
ν1:前記第1レンズの硝材のd線(波長587.6nm)に対するアッベ数
ν2:前記第2レンズの硝材のd線(波長587.6nm)に対するアッベ数
条件式(7)は、第1レンズの硝材のアッベ数と第2レンズの硝材のアッベ数の差を規定するものである。本願の接眼レンズは、条件式(7)を満足することにより、軸上色収差や倍率色収差を良好に補正することができ、本願の接眼レンズの光学性能を向上させることができる。
本願の接眼レンズの条件式(7)の対応値が下限値を下回ると、軸上色収差や倍率色収差を良好に補正することができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(7)の下限値を15.00とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(7)の下限値を20.00とすることがより好ましい。
また本願の接眼レンズは、前記第1レンズが非球面を備えていることが望ましい。この構成により、諸収差を良好に補正することができる。特に、第1レンズの観察物体側のレンズ面を非球面とすることにより、視度調整範囲内で球面収差、コマ収差及び歪曲収差を良好に補正することができる。
また本願の接眼レンズは、前記第2レンズが非球面を備えていることが望ましい。この構成により、視度調整範囲内でコマ収差や歪曲収差を良好に補正することができる。
また本願の接眼レンズは、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8) 45.00<fe<80.00
ただし、
fe:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの焦点距離
条件式(8)は、本願の接眼レンズの焦点距離を規定するものである。本願の接眼レンズは、条件式(8)を満足することにより、球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができ、観察物体の良好な観察が可能になる。
本願の接眼レンズの条件式(8)の対応値が下限値を下回ると、球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(8)の下限値を50.00とすることがより好ましい。
一方、本願の接眼レンズの条件式(8)の対応値が上限値を下回ると、球面収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することができなくなってしまうので好ましくない。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(8)の上限値を75.00とすることがより好ましい。
また本願の接眼レンズは、前記第1レンズを両凸形状の接合レンズとしてもよい。この構成により、第1レンズで軸上色収差や倍率色収差の発生を軽減することができ、本願の接眼レンズの光学性能を向上させることができる。
本願の光学装置は、上述した構成の接眼レンズを有する。これにより、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えた光学装置を実現することができる。
本願の接眼レンズの製造方法は、観察物体を観察するための接眼レンズの製造方法であって、前記接眼レンズが、観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなるようにし、前記接眼レンズが以下の条件式(1)、(2)を満足するようにし、前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行うようにする。これにより、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えた接眼レンズを製造することができる。
(1) 1.80<r3/r2
(2) 0.40<d2/H<0.65
ただし、
r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚
以下、本願の数値実施例に係る接眼レンズを添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は本願の第1実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。
本実施例に接眼レンズは、観察物体側から順に、両凸形状の正レンズL1と、両凹形状の負レンズL2とから構成されている。
本実施例に係る接眼レンズでは、負レンズL2を光軸に沿って移動させて正レンズL1と負レンズL2との間隔を変化させることにより視度調整を行う。
なお、本実施例において、観察物体は不図示の対物レンズによる実像であり、観察物体と接眼レンズとの間には対物レンズによる実像を正立像にするための不図示の正立光学系(例えばミラー)が配置されている。この構成により、対物レンズによる実像は正立光学系と接眼レンズを介してアイポイントEPで観察されることとなる。以上のことは、後述する各実施例においても同様である。
以下の表1に、本実施例に係る接眼レンズの諸元の値を掲げる。
表1の[面データ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との間隔)、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、第1面は観察物体面、可変は可変の面間隔、EPはアイポイントEPをそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示している。非球面は面番号に「*」を付して曲率半径rの欄に近軸曲率半径の値を示している。
[非球面データ]には、[面データ]に示した非球面について、その形状を次式で表した場合の非球面係数及び円錐定数を示す。
x=(h/r)/[1+{1−κ(h/r)1/2
+A4h+A6h+A8h+A10h10
ここで、hを光軸に垂直な方向の高さ、xを高さhにおける非球面の頂点の接平面から当該非球面までの光軸方向に沿った距離(サグ量)、κを円錐定数、A4,A6,A8,A10を非球面係数、rを基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)とする。なお、「E−n」(nは整数)は「×10−n」を示し、例えば「1.23456E-07」は「1.23456×10−7」を示す。2次の非球面係数A2は0であり、記載を省略している。
[各種データ]において、fは接眼レンズの焦点距離、dnは第n面と第n+1面との可変の間隔、Y0は観察物体高をそれぞれ示す。また、視度の単位「m−1(ディオプター)」について、視度X「m−1」とは、接眼レンズによる像がアイポイントEPから光軸上に1/X「m」の位置にできた状態のことを示す。なお、符号は像がアイポイントEPより観察物体側にできた時を負とする。
[条件式対応値]には、本実施例に係る変倍光学系の各条件式の対応値を示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離f、曲率半径r及びその他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
(表1)第1実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 82.4 1.0

*2 23.21984 7.0 1.52444 56.2
*3 -32.66865 可変 1.0

4 -59.82919 1.5 1.58518 30.2
*5 23.58499 可変

EP ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8
2 -0.48520 0.0 0.0 0.0
3 -2.58890 0.0 0.0 0.0
5 -1.24810 0.0 0.14535E-06 0.0

[各種データ]
f 72.40 66.25 57.89
視度 -2.05 -1.00 1.04
Y0 13.0 13.0 13.0
d3 5.5 6.5 8.2
d5 15.0 15.0 15.0

[各レンズのデータ]
始面 f
L1 2 27.05
L2 4 -28.37

[条件式対応値]
(1) r3/r2 = 1.83
(2) d2/H = 0.43
(3) |fn|/fe = 0.43
(4) fp/|fn| = 0.95
(5) (−r2)/r1 = 1.407
(6) (−r3)/r4 = 2.537
(7) ν1−ν2 = 26.00
(8) fe = 66.25
図2(a)、図2(b)及び図2(c)はそれぞれ、本願の第1実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図(瞳径3Φ時)である。
各収差図においてC、F、D、Gはそれぞれ、C線(波長656.28nm)、F線(波長486.13nm)、d線(波長587.56nm)、G線(波長430.79nm)での収差曲線を示している。球面収差図におけるY1は正立光学系への光線の入射高さ、非点収差図、コマ収差図及び歪曲収差図におけるY0は観察物体高、非点収差図における実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示している。コマ収差図におけるminは角度の単位である分を示す。球面収差図及び非点収差図におけるD.の単位は「m−1」である。なお、以下に示す各実施例の諸収差図において、本実施例と同様の符号を用いる。
各収差図より、本実施例に係る接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができ、良好な光学性能が達成されていることがわかる。
(第2実施例)
図3は本願の第2実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。
本実施例に接眼レンズは、観察物体側から順に、両凸形状の正レンズL1と、両凹形状の負レンズL2とから構成されている。
本実施例に係る接眼レンズでは、負レンズL2を光軸に沿って移動させて正レンズL1と負レンズL2との間隔を変化させることにより視度調整を行う。
以下の表2に、本実施例に係る接眼レンズの諸元の値を掲げる。
(表2)第2実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 82.4 1.0

*2 22.70099 7.0 1.52444 56.2
*3 -33.55558 可変 1.0

4 -67.35151 1.5 1.58518 30.2
*5 22.45847 可変

EP ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8
2 -0.40890 0.0 0.0 0.0
3 -2.78620 0.0 0.0 0.0
5 -0.83230 0.0 0.15362E-06 0.0

[各種データ]
f 71.61 65.56 57.31
視度 -2.06 -1.00 1.06
Y0 13.0 13.0 13.0
d1 5.5 6.5 8.2
d2 15.0 15.0 15.0

[各レンズのデータ]
始面 f
L1 2 26.97
L2 4 -28.72

[条件式対応値]
(1) r3/r2 = 2.01
(2) d2/H = 0.43
(3) |fn|/fe = 0.44
(4) fp/|fn| = 0.94
(5) (−r2)/r1 = 1.478
(6) (−r3)/r4 = 2.999
(7) ν1−ν2 = 26.00
(8) fe = 65.56
図4(a)、図4(b)及び図4(c)はそれぞれ、本願の第2実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図(瞳径3Φ時)である。
各収差図より、本実施例に係る接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができ、良好な光学性能が達成されていることがわかる。
(第3実施例)
図5は本願の第3実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。
本実施例に接眼レンズは、観察物体側から順に、両凸形状の正レンズL1と、両凹形状の負レンズL2とから構成されている。
本実施例に係る接眼レンズでは、負レンズL2を光軸に沿って移動させて正レンズL1と負レンズL2との間隔を変化させることにより視度調整を行う。
以下の表3に、本実施例に係る接眼レンズの諸元の値を掲げる。
(表3)第3実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 82.3 1.0

*2 19.04142 7.0 1.52444 56.2
*3 -41.90329 可変 1.0

4 -843.51725 1.5 1.58518 30.2
*5 15.58588 可変

EP ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8
2 0.41510 0.0 0.0 0.0
3 -12.84860 0.0 0.0 0.0
5 0.49440 0.0 0.20945E-06 0.0

[各種データ]
f 67.07 62.18 55.145
視度 -2.02 -1.00 1.03
Y0 13.0 13.0 13.0
d1 5.5 6.5 7.9
d2 15.0 15.0 15.0

[各レンズのデータ]
始面 f
L1 2 25.99
L2 4 -26.24

[条件式対応値]
(1) r3/r2 = 20.13
(2) d2/H = 0.43
(3) |fn|/fe = 0.42
(4) fp/|fn| = 0.99
(5) (−r2)/r1 = 2.201
(6) (−r3)/r4 = 54.121
(7) ν1−ν2 = 26.00
(8) fe = 62.18
図6(a)、図6(b)及び図6(c)はそれぞれ、本願の第3実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図(瞳径3Φ時)である。
各収差図より、本実施例に係る接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができ、良好な光学性能が達成されていることがわかる。
(第4実施例)
図7は本願の第4実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。
本実施例に接眼レンズは、観察物体側から順に、両凸形状の正レンズL1と、両凹形状の負レンズL2とから構成されている。
本実施例に係る接眼レンズでは、負レンズL2を光軸に沿って移動させて正レンズL1と負レンズL2との間隔を変化させることにより視度調整を行う。
以下の表4に、本実施例に係る接眼レンズの諸元の値を掲げる。
(表4)第4実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 82.5 1.0

*2 22.70099 6.0 1.52444 56.2
*3 -32.60660 可変 1.0

4 -69.12705 1.5 1.58518 30.2
*5 20.80134 可変

EP ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8
2 0.13130 0.0 0.0 0.0
3 -5.31980 0.0 0.0 0.0
5 -0.79480 0.0 0.16058E-06 0.0

[各種データ]
f 68.87 63.43 56.05
視度 -2.07 -1.00 1.00
Y0 13.0 13.0 13.0
d1 6.5 7.5 9.0
d2 15.0 15.0 15.0

[各レンズのデータ]
始面 f
L1 2 26.51
L2 4 -27.27

[条件式対応値]
(1) r3/r2 = 2.12
(2) d2/H = 0.50
(3) |fn|/fe = 0.43
(4) fp/|fn| = 0.97
(5) (−r2)/r1 = 1.436
(6) (−r3)/r4 = 3.323
(7) ν1−ν2 = 26.00
(8) fe = 63.43
図8(a)、図8(b)及び図8(c)はそれぞれ、本願の第4実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図(瞳径3Φ時)である。
各収差図より、本実施例に係る接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができ、良好な光学性能が達成されていることがわかる。
(第5実施例)
図9は本願の第5実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時の断面図である。
本実施例に接眼レンズは、観察物体側から順に、両凸形状の正レンズL1と、両凹形状の負レンズL2とから構成されている。
本実施例に係る接眼レンズでは、負レンズL2を光軸に沿って移動させて正レンズL1と負レンズL2との間隔を変化させることにより視度調整を行う。
以下の表5に、本実施例に係る接眼レンズの諸元の値を掲げる。
(表5)第5実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 81.3 1.0

*2 20.07290 6.0 1.52444 56.2
*3 -42.72193 可変 1.0

4 -191.20365 1.5 1.58518 30.2
*5 18.00000 可変

EP ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8
2 0.21640 0.0 0.0 0.0
3 -6.64990 0.0 0.0 0.0

[各種データ]
f 67.31 62.22 55.00
視度 -2.02 -1.00 1.00
Y0 13.0 13.0 13.0
d1 6.4 7.32 8.92
d2 15.0 15.0 15.0

[各レンズのデータ]
始面 f
L1 2 26.93
L2 4 -28.16

[条件式対応値]
(1) r3/r2 = 4.48
(2) d2/H = 0.49
(3) |fn|/fe = 0.45
(4) fp/|fn| = 0.95
(5) (−r2)/r1 = 2.128
(6) (−r3)/r4 = 10.622
(7) ν1−ν2 = 26.00
(8) fe = 62.22
図10(a)、図10(b)及び図10(c)はそれぞれ、本願の第5実施例に係る接眼レンズの視度が−1m−1の時、−2m−1の時、1m−1の時の諸収差図(瞳径3Φ時)である。
各収差図より、本実施例に係る接眼レンズは、視度調整範囲内で諸収差を良好に補正することができ、良好な光学性能が達成されていることがわかる。
上記各実施例によれば、視度調整が可能で、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えた接眼レンズを実現することができる。特に、上記各実施例に係る接眼レンズは視度調整範囲内で優れた光学性能を実現することができる。
なお、上記各実施例に係る接眼レンズは、観察物体として対物レンズによる実像を観察する例を示している。しかしこれに限られず、観察物体と接眼レンズの間に正立光学系を配置せずに、観察物体として電子表示素子を各実施例に係る接眼レンズで観察することも可能である。
また、上記各実施例に係る接眼レンズは、第2レンズ(負レンズL2)を光軸に沿って移動させて第1レンズ(正レンズL1)と第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行う例を示している。しかしこれに限られず、第1レンズを光軸に沿って移動させて視度調整を行う構成、第1レンズと第2レンズの両方を光軸に沿って移動させて視度調整を行う構成としてもよく、上記各実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、上記各実施例は本願発明の一具体例を示しているものであり、本願発明はこれらに限定されるものではない。以下の内容は、本願の接眼レンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
また、本願の接眼レンズを構成するレンズのレンズ面は、球面又は平面としてもよく、或いは非球面としてもよい。レンズ面が球面又は平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないため好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、又はガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
また、本願の接眼レンズを構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
次に、本願の接眼レンズを備えたカメラを図11に基づいて説明する。
図11は、本願の接眼レンズを備えたカメラの構成を示す図である。
本カメラ1は、接眼レンズ6として上記第1実施例に係る接眼レンズを備えたレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラである。
本カメラ1において、被写体である不図示の物体からの光は、撮影レンズ2で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして焦点板4に結像されたこの光は、正立光学系であるペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へ導かれる。これにより撮影者は、被写体像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、不図示の被写体からの光は撮像素子7へ到達する。これにより被写体からの光は、当該撮像素子7によって撮像されて、被写体画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
ここで、本カメラ1に接眼レンズ6として搭載した上記第1実施例に係る接眼レンズは、上述のように長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えている。即ち本カメラ1は、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを実現することができる。なお、上記第2〜第5実施例に係る接眼レンズを接眼レンズ6として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラー3を有しない構成のカメラに上記各実施例に係る接眼レンズを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
最後に、本願の接眼レンズの製造方法の概略を図12に基づいて説明する。
図12は、本願の接眼レンズの製造方法の概略を示す図である。
図12に示す本願の接眼レンズの製造方法は、観察物体を観察するための接眼レンズの製造方法であって、以下のステップS1〜S3を含むものである。
ステップS1:接眼レンズが、観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなるようにする。
ステップS2:接眼レンズが、以下の条件式(1)、(2)を満足するようにする。そして、各レンズを鏡筒内に観察物体側から順に配置する。
(1) 1.80<r3/r2
(2) 0.40<d2/H<0.65
ただし、
r2:第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
r3:第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
d2:視度が−1m−1の時の第1レンズと第2レンズの光軸上の間隔
H:視度が−1m−1の時の接眼レンズの総厚
ステップS3:公知の移動機構を鏡筒に設けることにより、第1レンズと第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行うようにする。
斯かる本願の接眼レンズの製造方法によれば、長いアイレリーフと高い倍率と良好な光学性能とを備えた接眼レンズを製造することができる。
L1 正レンズ(第1レンズ)
L2 負レンズ(第2レンズ)
EP アイポイント

Claims (11)

  1. 観察物体を観察するための接眼レンズであって、
    観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなり、
    前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行い、
    以下の条件式を満足する接眼レンズ。
    1.80<r3/r2
    0.40<d2/H<0.65
    ただし、
    r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
    d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
    H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚
  2. 以下の条件式を満足する請求項1に記載の接眼レンズ。
    0.40<|fn|/fe<0.46
    ただし、
    fn:前記第2レンズの焦点距離
    fe:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの焦点距離
  3. 以下の条件式を満足する請求項1又は請求項2に記載の接眼レンズ。
    0.90<fp/|fn|<1.05
    ただし、
    fp:前記第1レンズの焦点距離
    fn:前記第2レンズの焦点距離
  4. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
    1.00<(−r2)/r1
    ただし、
    r1:前記第1レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
    r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
  5. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
    1.00<(−r3)/r4
    ただし、
    r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
    r4:前記第2レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
  6. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
    10.00<ν1−ν2
    ただし、
    ν1:前記第1レンズの硝材のd線に対するアッベ数
    ν2:前記第2レンズの硝材のd線に対するアッベ数
  7. 前記第1レンズが非球面を備えている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
  8. 前記第2レンズが非球面を備えている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
  9. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の接眼レンズ。
    45.00<fe<80.00
    ただし、
    fe:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの焦点距離
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の接眼レンズを有する光学装置。
  11. 観察物体を観察するための接眼レンズの製造方法であって、
    前記接眼レンズが、観察物体側から順に、正の屈折力を有する両凸形状の単レンズである第1レンズと、負の屈折力を有する両凹形状の単レンズである第2レンズとからなるようにし、
    前記接眼レンズが以下の条件式を満足するようにし、
    前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔を変化させることにより視度調整を行うようにする接眼レンズの製造方法。
    1.80<r3/r2
    0.40<d2/H<0.65
    ただし、
    r2:前記第1レンズのアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    r3:前記第2レンズの観察物体側のレンズ面の曲率半径
    d2:視度が−1m−1の時の前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔
    H:視度が−1m−1の時の前記接眼レンズの総厚
JP2014266017A 2014-12-26 2014-12-26 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法 Active JP6447124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266017A JP6447124B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266017A JP6447124B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016126120A JP2016126120A (ja) 2016-07-11
JP6447124B2 true JP6447124B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=56357852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014266017A Active JP6447124B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 接眼レンズ、光学装置、及び接眼レンズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6447124B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0452615A (ja) * 1990-06-20 1992-02-20 Asahi Optical Co Ltd ファインダー光学系
JPH0758368B2 (ja) * 1989-01-09 1995-06-21 旭光学工業株式会社 ペンタミラーを用いた一眼レフカメラのファインダー光学系
JP2966043B2 (ja) * 1990-05-23 1999-10-25 オリンパス光学工業株式会社 ファインダー光学糸及び接眼レンズ
JP3312045B2 (ja) * 1992-09-25 2002-08-05 オリンパス光学工業株式会社 ファインダー光学系の接眼レンズ
JP2984506B2 (ja) * 1993-02-08 1999-11-29 キヤノン株式会社 ファインダー光学系
JP3454992B2 (ja) * 1995-11-22 2003-10-06 オリンパス光学工業株式会社 ファインダー光学系
JP2000338424A (ja) * 1999-05-25 2000-12-08 Canon Inc ファインダー光学系及びそれを用いた撮影装置
JP2001142001A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Canon Inc 一眼レフレックスカメラのファインダー光学系

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016126120A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10215972B2 (en) Optical system and image pickup apparatus including the same
US7706087B2 (en) Optical system and optical apparatus
US8503110B2 (en) Lens system, wide-angle lens, optical apparatus equipped with lens system, and method for manufacturing lens system
US7777974B2 (en) Macro lens, optical apparatus, and method for manufacturing the macro lens
JP6816347B2 (ja) 接眼レンズ、接眼レンズを有する光学機器
JP6701629B2 (ja) 接眼レンズ、接眼レンズを有する光学機器
US20090052051A1 (en) Optical system, imaging apparatus, and method for forming image by the optical system
CN103852861B (zh) 超广角透镜系统
US11592651B2 (en) Zoom optical system, optical apparatus and method for manufacturing the zoom optical system
US10481370B2 (en) Optical system, optical apparatus, and method for manufacturing the optical system
US8625209B2 (en) Imaging lens, optical apparatus including imaging lens and method for manufacturing imaging lens
US20120268834A1 (en) Photographing lens system
JP2009276733A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP5900057B2 (ja) 光学系、光学機器及び光学系の製造方法
JP4997845B2 (ja) ファインダー光学系とこれを有する光学機器
JP2014160098A (ja) 光学系、光学機器及び光学系の製造方法
JP2013003354A (ja) 望遠レンズ、光学装置、および望遠レンズの製造方法
CN115104055B (zh) 光学系统以及光学设备
JP2004252101A (ja) 超広角レンズ
JP2010237430A (ja) 一眼レフカメラのファインダ光学系
JP2010176016A (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法
JP5374847B2 (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの結像方法
CN117321464A (zh) 光学系统、光学设备及光学系统的制造方法
JP6554759B2 (ja) 撮影レンズ、該撮影レンズを備えた光学機器、撮影レンズの製造方法
JP6331362B2 (ja) クローズアップレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171219

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181031

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6447124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250