JPH11218690A - 落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡 - Google Patents

落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡

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JPH11218690A
JPH11218690A JP10022451A JP2245198A JPH11218690A JP H11218690 A JPH11218690 A JP H11218690A JP 10022451 A JP10022451 A JP 10022451A JP 2245198 A JP2245198 A JP 2245198A JP H11218690 A JPH11218690 A JP H11218690A
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illumination
optical system
fluorescence
observation
epi
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JP10022451A
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Kenji Kawasaki
健司 川崎
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    • GPHYSICS
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡におい
て、標本より下に配置されているステージガラスや中座
などの標本支持部材や透過照明系内のコンデンサレンズ
や光学部材から発する自家蛍光を大幅にカットし、落射
蛍光観察をコントラスト良く観察するための顕微鏡を提
供する。 【解決手段】 本発明の落射蛍光照明光学系を備えた顕
微鏡は、落射蛍光照明光学系から供給された励起光を減
衰するために、NDフィルタや励起光をカットする干渉
フィルタ等の光学を標本と標本支持部材、あるいは標本
と透過照明光学系の間に配置した。この構成により、励
起光はステージガラスや透過照明光学系に減光されて到
達するため、ステージガラスや透過照明光学系から自家
蛍光が発生するのを抑えられる。また、観察光学系に戻
る自家蛍光も減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落射蛍光照明光学系
を備えた顕微鏡に関し、特に、蛍光観察時に標本を載せ
るステージや透過照明装置の光学系の自家蛍光による観
察像のコントラスト低下を防止する実体顕微鏡及び落射
蛍光顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来技術】実体顕微鏡は通常の光学顕微鏡に比べて、
非常に長い作動距離を有し、更に立体的な観察を可能で
あるという特徴を有しており、この特徴を利用して標本
の観察に利用されている。
【0003】図11に示すように、従来の実体顕微鏡は
観察光学系として、対物レンズ1、ズームレンズ2R,
2L、結像レンズ3R,3L、接眼レンズ4R,4Lを
備えており、対物レンズ1及びズームレンズ2R,2L
で標本を拡大し、結像レンズ3R,3Lで標本7の像
Q,Q’を形成し、この結像レンズ3R,3Lによる像
を、接眼レンズ4R,4Lを通して観察するようになっ
ている。
【0004】観察光学系のうち、ズームレンズ2R,2
L、結像レンズ3R,3L、接眼レンズ4R,4Lは、
右目用及び左目用にそれぞれ一対設けられている。ま
た、右目用観察光路Rを構成するズームレンズ2R、結
像レンズ3R、接眼レンズ4Rの観察光軸5Rと、左目
用観察光路Lを構成するズームレンズ2L、結像レンズ
3L、接眼レンズ4Lの観察光軸5Lは、いずれも対物
レンズの光軸6に対して偏心して配置されている。
【0005】このような実体顕微鏡を使った標本の観察
は、従来、ほとんどが標本の透過像や反射像を観察する
ものであった。そのため、標本の透過像を観察する場合
の標本7を乗せるステージには、ガラスなどの透明な部
材が用いられていた。これは、標本を挟んで対物レンズ
の反対側から照明ができるようにするためである。ま
た、標本の反射像を観察する場合は、対物レンズ側から
照明を行えば良いので、ステージとして不透明な部材が
用いられていた。
【0006】また、照明装置も観察方法によって異な
る。透過像を観察する時に使用される透過照明装置は、
簡単な構成から透明な標本を可視化する手段をもたせた
複雑な照明系まで様々な方法がある。図11に示す実体
顕微鏡は、実開平3−39712に開示されている透過
照明装置を備えた実体顕微鏡である。図11において、
透過照明装置Aの光学系は光源9、コレクタレンズ1
0、フレネルレンズ11、偏向ミラー12で構成されて
いる。ハロゲンランプである光源9から発せられた照明
光は、コレクタレンズ10によって集光され、フレネル
レンズ11に入射する。照明光はフレネルレンズ11に
よって標本がほぼ均一に照明されるような光束となり、
偏向ミラー12で反射されてステージガラス8を通って
標本7に達する。ここで、標本を照明する光束を大きく
しておけば、偏向ミラー12を回転させることで標本に
対して斜めに照明することができ、いわゆる偏斜照明に
よって透明な標本を可視化することができる。なお、こ
のような従来の実体顕微鏡の透過照明装置では、フレネ
ルレンズ11には、コストを抑えるために樹脂性の安価
な素材が使用されるのが一般的である。
【0007】一方、標本の反射像を観察する場合は、対
物レンズの周囲にリング状の照明光源を配置した落射照
明装置や、図12に示すような落射照明装置がある。図
12の落射照明装置Bはライトガイドファイバを使った
照明装置で、光学系は光源14、コレクタレンズ15、
ライトガイドファイバ16、照明範囲可変の照明レンズ
17で構成されている。
【0008】光源14から発せられた照明光は、コレク
タレンズ15によってライトガイドファイバ16の入射
端面16aに入射する。ライトガイドファイバ16の出
射端面16bは標本の近傍に配置されており、ライトガ
イドファイバ16を通り出射端面16bから射出した照
明光は、照明レンズ17によって斜め方向から標本7に
向かって照射されるようになっている。図12の実体顕
微鏡では、標本7の透過像を観察することはないため、
ステージ13には不透明な部材が用いられる。
【0009】ところで、近年、生物学の分野において、
GFP(Green fluorescent protein)と呼ばれる蛍光
色素が普及してきた。この色素は、従来の蛍光色素と比
べて明るくかつ褪色が非常に少ないという特徴を持ち、
さらに、生体に対して色素の及ぼすダメージが非常に少
ないという利点を持っている。このため、遺伝学や発生
学の分野でラットやショウジョウバエといったものに、
GFP色素を発現させて研究がさかんに行われている。
【0010】GFP色素によって染色された様々な標本
のうち、上記のようなラットやショウジョウバエ等の標
本は、標本の大きさが光学顕微鏡の標本としては大きす
ぎるため、光学顕微鏡で観察するのが困難である。その
ため、ミクロだけでなくマクロ領域での蛍光観察ができ
る顕微鏡のニーズが高まり、長い作動距離をもち、かつ
立体的に観察が可能な実体顕微鏡と落射蛍光装置を組み
合わせた蛍光観察ができる実体顕微鏡が注目され始め
た。なお、当然のように実体顕微鏡だけでなく、通常の
蛍光顕微鏡においても、GFPを発現させた蛍光観察の
アプリケーションも普及しはじめている。
【0011】このようなニーズを背景に、近年、反射観
察や透過観察に加えて蛍光観察ができる実体顕微鏡が実
用化されてきた。蛍光観察が可能な実体顕微鏡の例を図
13に示す。図11と同じ構成については同じ番号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0012】図13に示すように、従来の蛍光観察がで
きる実体顕微鏡は、透過照明装置Cと蛍光観察のための
落射蛍光照明装置Dを備えている。透過照明装置Cの光
学系は透過照明装置Aの光学系と共通する部材を備えて
いるもので、光源9、コレクタレンズ18、フィルタ1
9、拡散部材20、偏向ミラー12、フレネルレンズ1
1で構成されている。光源9から発した照明光は、コレ
クタレンズ18によって略平行になった後、フィルタ1
9を通り拡散部材20で拡散され、偏向ミラー12によ
って標本7に向けて反射される。偏向ミラー12で反射
された照明光は、フレネルレンズ11によって、標本7
をほぼ均一に照明するような光束になる。フィルタ19
は、色温度を調整する場合等、必要に応じて光路中に配
置される。一方、落射蛍光照明装置Dの光学系は、光源
21、照明レンズ22、励起フィルタ23、ダイクロイ
ックミラー24L、及び吸収フィルタ25Lを備えてい
る。
【0013】水銀ランプである光源21から発せられた
励起光は、照明レンズ22によって励起フィルタ23に
導かれる。励起フィルタ23は、光源21からの光のう
ち標本7を励起するために必要な波長の励起光のみを選
択的に透過する。励起フィルタ23を透過した励起光
は、ダイクロイックミラー24Lによりズームレンズ2
Lに向けて反射され、ズームレンズ2Lと対物レンズ1
により標本7に照射される。
【0014】標本7では励起光の照射により、蛍光色素
によって染色された部分から蛍光が発生する。標本7か
ら生じた蛍光は、対物レンズ1によって集光され、右目
用観察光路R及び左目用観察光路Lに導かれる。左目用
観察光路Lに導かれた蛍光は、ズームレンズ2Lを通過
し、ダイクロイックミラー24Lを透過して、吸収フィ
ルタ25Lの分光特性によって蛍光のみが透過するよう
に選択される。そして、特定の波長の蛍光は結像レンズ
3Lで結像され、接眼レンズ4Lにより蛍光像として観
察される。また、右目用観察光路Rに導かれた蛍光は、
ズームレンズ2R、ダイクロイックミラー24Rを通過
し、吸収フィルタ25Rに到達する。吸収フィルタ25
Lと同様に、吸収フィルタ25Rを透過した蛍光は、結
像レンズ3Rで結像され、接眼レンズ4Rにより蛍光像
として観察される。
【0015】ところで、蛍光は通常の反射や透過観察時
の光に比べて、その強度が非常に微弱であるため、蛍光
観察ができる実体顕微鏡にかかわらず蛍光観察に使用さ
れる様々な顕微鏡において、標本の蛍光像をコントラス
ト良く観察できるようにすることは非常に重要である。
【0016】そのため、特開平9−292572号で
は、標本の下に反射面を設けることによって、標本を透
過した励起光を反射面で反射させ再び標本を照明してい
る。このような構成によって励起光が2倍になり、明る
い蛍光像が観察できる。また、特開平9−292570
号では、透過型蛍光顕微鏡において、標本とコンデンサ
レンズおよび標本と対物レンズとの間に、それぞれ長波
長カットフィルタと短波長カットフィルタを配置する手
段を提案している。そして、照明光学系で発生した自家
蛍光が対物レンズに入射することを長波長カットフィル
タで防ぎ、励起光が対物レンズに入射することを短波長
カットフィルタで防いでいる。その結果、試料の蛍光像
に重畳する自家蛍光を少なくすることが出来き、コント
ラストの高い蛍光像が得られるようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の蛍
光観察ができる実体顕微鏡は、蛍光観察と透過観察が行
えるため、透明な標本を観察する場合には、非常に有用
であり効果もある。しかしながら、従来の蛍光観察がで
きる実体顕微鏡は、図11に示すような従来の透過観察
用の実体顕微鏡に落射蛍光照明装置Cを単に付加したも
のにすぎなかったため、必ずしも蛍光観察が良好に行え
るものではなかった。
【0018】すなわち、従来の蛍光観察ができる実体顕
微鏡は、透過観察用の実体顕微鏡に落射蛍光照明装置を
付加したものであった。そのため、ステージガラスやレ
ンズ部材及び拡散部材などの光学部材は、従来の透過観
察用の実体顕微鏡で使用されていた光学部材がそのまま
用いられていた。具体的には、製造コストを低く抑える
観点から、ガラスステージには安価な青板ガラスが用い
られ、透過照明装置のレンズ部材及び拡散部材には樹脂
が使用されていた。
【0019】ところが、標本を透過した励起光や標本の
周辺に照射された励起光によってこれらの光学部材が照
明された場合、これらの光学部材は通常の蛍光顕微鏡に
使用される自家蛍光の少ないガラスと比較して非常に大
きな自家蛍光を発生させてしまうという欠点があった。
【0020】特に、蛍光色素GFPを発現させた蛍光観
察の場合、これらの光学部材から発生した自家蛍光の蛍
光波長と蛍光色素GFPから生じる蛍光波長には大きな
差がないため、観察光路に配置したダイクロイックミラ
ーや吸収フィルタで蛍光色素GFPから生じる蛍光と自
家蛍光とを分離することが難しい。その結果、標本の蛍
光に自家蛍光がバックグランドとして重畳することにな
り、標本のコントラストを著しく悪化させてしまうとい
う問題が生じる。
【0021】また、実体顕微鏡の対物レンズの開口数
は、倍率10倍で約0.1程度しかなく、同じ倍率程度
の蛍光顕微鏡での開口数が0.4程度に比べ、観察され
る蛍光像が非常に暗いために、なおさらS/N比が悪く
なってコントラストの良い蛍光像を得ることはできな
い。
【0022】また、蛍光観察ができる実体顕微鏡では、
励起光によって発生したステージガラスや透過照明系内
の光学部材からの自家蛍光によって、左右眼の観察像に
ついてそれぞれのバックグランドの明るさが異なってし
まうという問題がある。この問題について図13を用い
て説明する。
【0023】図13において、光源21より出た励起光
は、2つのズームレンズ2L,2Rのうち、左目用観察
光路Lのズームレンズ2Lに導かれる。励起光は標本7
を照射し、標本7を透過した励起光はステージガラス8
を透過して透過照明装置Cに入射する。透過照明装置C
では、励起光によってステージガラス8やフレネルレン
ズ11および拡散部材20から自家蛍光が発生する。こ
の自家蛍光は、標本7を通って対物レンズ1へ入ってい
くが、この時、左目用観察光路Lのズームレンズ2Lの
方が右目用観察光路Rのズームレンズ2Rに比べて、自
家蛍光の光線が入射しやすくなる。
【0024】すなわち、図13に示されているように、
2つの観察光軸5L,5Rは標本8で交差した後、透過
照明装置C内では分離する。ここで、透過照明装置Cに
入射した励起光は観察光軸5Lに沿って進むため、フレ
ネルレンズ11および拡散部材20などの光学部材に照
射される励起光の位置は、ほとんど観察光軸5Lの近傍
になる。よって、自家蛍光も観察光路5Lの近傍で発生
し、ほとんどの自家蛍光が観察光軸5Lを持つ左目用観
察像光路Lに入射することになり、その結果、左目用観
察像光路Lのバックグランドが明るくなる。一方、透過
照明装置C内における観察光軸5Rと励起光は離れてお
り、右目用観察光路Rにはほとんど自家蛍光が入射しな
い。そのため、右目による蛍光像は透過照明装置C内で
発生する自家蛍光の影響を受けず、バックグランドは暗
くなる。
【0025】このように、従来の蛍光観察ができる実体
顕微鏡では、一対の観察光路の片側から落射蛍光照明を
行っているため、落射蛍光照明が行われている観察光路
の観察像のバックグランドが明るく、もう一方の観察像
のバックグランドが暗くなる。その為、観察者が左右像
を一体的に観察することが難しく、実体顕微鏡の特徴で
ある立体的な観察を行うことは非常に困難である。その
ため、透過照明による透過像と蛍光像の立体的な同時観
察をするような場合でも、標本の全体像を把握するのは
非常に難しいという問題を生じる。
【0026】さらに、ズームレンズ2R,2Lを介さず
に、ライトガイド等によって励起光を標本8に照明する
手段を使っても、同様の問題は生じる。また、標本面の
下に光学系をもたない落射照明専用架台の場合には、一
般的に不透明な中座が使用され、一方の面が白色、他方
の面が黒色となっているのが通常である。これらの中座
を使用して落射蛍光観察をする場合、白色側の中座を標
本面の下に配置するとコントラストが非常に悪化し、黒
色側の中座を標本面の下に配置した場合にも、励起光の
波長帯域と中座の樹脂の材質や塗料の種類によっては黒
色中座の自家蛍光が発生してコントラストが悪化してし
まう。
【0027】これまで述べたのは、蛍光観察ができる実
体顕微鏡における自家蛍光の問題であるが、従来の蛍光
顕微鏡の落射蛍光観察においても、透過照明装置内の光
学部材によって上記と同様に自家蛍光の問題が生じる場
合がある。
【0028】従来の蛍光顕微鏡の蛍光観察時では、標本
を通過した励起光を遮断するための遮光板をステージ内
に配置することで、コンデンサレンズに励起光を入射さ
せない構成をとっていた。しかしながら、このような構
成にすると落射蛍光観察と透過観察を個々に行うために
は、その度に遮光板を照明光路から外さなくてはなら
ず、操作性が劣ってしまう。さらに、落射蛍光と透過微
分干渉との同時観察においては照明光路中から遮光板を
取り除かなけらばならない。そのため、コンデンサレン
ズに落射蛍光の励起光が標本を通過して入射して、コン
デンサレンズによる自家蛍光が観察像のバックグランド
を明るくさせてしまい、コントラストが悪化することに
なる。また、コンデンサレンズの自家蛍光を抑えるため
に、自家蛍光の少ない硝材でコンデンサを構成すると、
開口数の大きなコンデンサの設計が困難になったり、収
差性能の悪化やレンズ枚数の増加となってコストアップ
となってしまう。
【0029】また、特開平9−292572号の構成で
は、蛍光像の明るさは2倍程度となるが、励起光が対物
レンズに再入射するために対物レンズから発する自家蛍
光の強度も2倍程度となるため、S/N比の向上にはな
らない。従ってコントラストの向上には至らない。
【0030】また、特開平9−292570号ではコン
トラストを向上させる方法が開示されている。しかしな
がら、特開平9−292570号では、照明系と対物レ
ンズから発する自家蛍光をカットできるが、作動距離の
短い対物レンズでは短波長カットフィルタを配置するス
ペースがない。そのため、短波長カットフィルタを色ガ
ラスフィルタで構成すると、フィルタの厚みを薄く構成
すれば励起光が十分にカットできなくなり、厚く構成す
れば対物レンズの収差性能が悪化する。さらに色ガラス
フィルタからの自家蛍光によってコントラストが悪化し
てしまう。よってこれらの方法では、十分なコントラス
トを得ることは難しい。しかも透過型の蛍光照明であ
り、一般的でない。
【0031】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
で、標本面より下に配置されているステージガラスおよ
び透過照明系内のコンデンサレンズや光学部材から発す
る自家蛍光を大幅にカットし、落射蛍光観察をコントラ
スト良く観察するための落射蛍光照明光学系を備えた顕
微鏡を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡は、落
射蛍光照明光学系と、観察光学系と標本を載せる標本支
持手段を備えた顕微鏡において、前記標本と前記標本支
持手段との間に前記落射蛍光照明光学系から供給される
励起光を減衰する光学部材を配置したことを特徴として
いる。
【0033】また、本発明の別の落射蛍光照明光学系を
備えた顕微鏡は、落射蛍光照明光学系と、透過照明光学
系と、観察光学系と標本を載せる標本支持手段を備えた
顕微鏡において、前記標本と前記透過照明手段との間に
前記落射蛍光照明光学系から供給される励起光を減衰す
る光学部材を配置したことを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態及び作用につ
いて説明する。本発明の実施形態では、上記の目的を達
成するため、落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡におい
て、標本と標本を載せる支持部材の間に自家蛍光の少な
い励起光を減光する光学素子、例えば、ND(Neutral
Density)フィルタを配置した構成をとる。ここで、N
Dフィルタは広い波長帯域にわたり、透過する光の強度
をほぼ一定の割合で弱くさせるフィルタである。
【0035】透過照明観察をしない実体顕微鏡の蛍光観
察では、標本を載せる支持部材として落射専用の架台が
使用されるが、標本を載置する中座は樹脂製の白色ある
いは黒色の不透明であるのが通常である。そこで、この
ような落射専用の架台を使用する場合は、この不透明な
中座と標本との間に、NDフィルタあるいは干渉フィル
タを配置する構成をとる。
【0036】上記の構成では、落射蛍光照明の励起光は
標本を透過し、NDフィルタに到達する。励起光はND
フィルタを透過する際に、NDフィルタの減光比だけ弱
められて不透明な中座に到達する。中座から発した自家
蛍光は、NDフィルタを再び透過する際に、NDフィル
タの減光比だけ弱められる。このように、NDフィルタ
を標本と中座との間に配置することで、中座から発する
自家蛍光の強度は、おおよそNDフィルタの減光比の2
乗分の1に弱められるので、観察像のバックグランドが
暗くなり、蛍光像が明瞭となってコントラストの良い観
察が可能となる。
【0037】また、前記NDフィルタの代わりに、励起
光を反射してカットする自家蛍光の少ない干渉フィルタ
を配置しても同様の効果を得ることができる。この場
合、干渉フィルタを光軸に対して垂直に配置すると、反
射された励起光の一部が対物レンズに入射して、対物レ
ンズやズームレンズからわずかながら自家蛍光が発生す
る可能性がある。そのため、干渉フィルタを配置する場
合は、反射された励起光が対物レンズに入射しないよう
にフィルタを傾けて配置することが望ましい。このよう
に、干渉フィルタを傾けて配置することによって、観察
光学系の光学部品の自家蛍光によってコントラストが悪
化することを避けることができる。なお、NDフィルタ
の場合は、励起光が表面で反射される光量が干渉フィル
タに比べて少ないので、傾けて使用しなくてもあまり問
題ないが、傾けて使用しても構わない。
【0038】また、透過照明装置を備えた実体顕微鏡に
よる落射蛍光観察では、標本と標本を載せる支持部部材
であるステージガラスの間に自家蛍光の少ない励起光を
減光する光学素子を配置した構成をとる。このように構
成された落射蛍光照明装置においては、励起光によって
標本から発する蛍光は、従来の実体顕微鏡の蛍光観察と
なんら変わらない。しかしながら、標本を透過した励起
光は、NDフィルタにより減光されてステージガラスへ
と到達する。
【0039】NDフィルタを配置した場合のステージガ
ラスへ到達する励起光の強度は、NDフィルタが配置さ
れなかった場合に比べてNDフィルタの減光比だけ弱め
られる。そのため、ステージガラスから発する自家蛍光
も、NDフィルタの減光比だけ弱められた光強度にしか
ならない。しかも、ステージガラスで発生した自家蛍光
は、観察光路に入射する前にNDフィルタを再び透過す
るため、NDフィルタの減光比だけ更に弱められる。し
たがって、NDフィルタを配置しなかった場合に比べ
て、NDフィルタを配置した場合では、ステージガラス
から発する自家蛍光はNDフィルタの減光比の約2乗分
の1に弱められる。
【0040】また、ステージガラスより下に配置されて
いる透過照明装置も、同様にNDフィルタによって減光
された励起光が透過照明装置内のレンズや拡散部材等の
光学部材に到達し、そこから発する自家蛍光が再びND
フィルタを透過するので、これらの光学部材から発する
自家蛍光の強度もおおよそNDフィルタの減光比の2乗
分の1に弱められる。
【0041】以上のように、標本下にNDフィルタを配
置することによって、自家蛍光の強度は標本の蛍光強度
に比べて非常に小さくなる。よって、標本7の蛍光像に
対してバックグランドが非常に暗くなるので、蛍光像の
コントラストが大幅に向上され蛍光像を明瞭に観察する
ことができる。また、NDフィルタの代わりに、前述の
干渉フィルタでも同様の効果を得ることができる。
【0042】このように、NDフィルタあるいは干渉フ
ィルタを配置することで、コントラストの高い蛍光観察
ができるだけでなく、透明な標本等にコントラストをつ
ける透過偏斜照明や暗視野照明と蛍光観察が同時に観察
可能となる。つまり、無色透明な細胞にGFP色素を発
現させた標本を、立体的に観察したい場合に、実体顕微
鏡下での、落射蛍光観察と透過偏斜照明や暗視野照明が
可能となってくる。しかもNDフィルタの作用により、
ステージガラスや透過照明系内の光学部材の自家蛍光を
十分に抑え、コントラストの高い観察が可能となる。
【0043】また、対物レンズに入射する自家蛍光は、
NDフィルタあるいは干渉フィルタによって非常に弱め
られる。そのため、左右の観察光路での自家蛍光の差は
ほとんど観察者には認識できなくなるほどになり、観察
者は標本の立体的な蛍光観察が可能であり、透過照明や
偏斜照明を併用した同時観察も可能となる。なお、同時
観察の際における透過照明光の強度は、標本から発する
蛍光の明るさ程度があれば十分であるので、NDフィル
タが配置されていても何ら問題のない明るさが確保され
ることになる。
【0044】次に、本発明の別の実施の形態は、落射蛍
光顕微鏡において、標本と透過照明系のコンデンサレン
ズとの間に、従来使用されていた遮光板の代わりにND
フィルタを配置したものである。
【0045】このNDフィルタの配置により、落射蛍光
観察の励起光が標本を通過し、NDフィルタを励起光が
透過すると、励起光の強度はNDフィルタの減光比だけ
弱められて、コンデンサレンズに入射する。励起光によ
るコンデンサレンズや透過照明装置内の光学部材から発
する自家蛍光が、対物レンズに入射する際に、再びND
フィルタを通過するので、自家蛍光もNDフィルタの減
光比だけ弱められる。従って、NDフィルタを標本下に
配置した場合は、自家蛍光強度はNDフィルタの減光比
の2乗分の1となり、蛍光像のバックグランドが暗くな
ってコントラストが向上する。以下、本発明の実施例つ
いて説明する。
【0046】第1実施例 本発明の第1実施例を図1に示す。図13と同じ構成要
素については同じ番号を付し詳細な説明は省略する。本
実施例は、観察光学系及び透過照明装置Cと落射蛍光照
明装置Dを備えた実体顕微鏡において、標本7とステー
ジガラス8との間に、NDフィルタ26を配置したもの
である。
【0047】落射照明装置Dの光源21から発せられた
励起光は照明レンズ22、励起フィルタ23を通り、左
目用観察光路L内に設けられたダイクロイックミラー2
4Lで反射され、ズームレンズ2L、対物レンズ1を通
過して、標本7に照射される。
【0048】照射された励起光により標本7から蛍光が
発生する一方、照射された励起光の一部は標本7を透過
するが、本実施例では標本7直下にNDフィルタ26が
配置されているため、NDフィルタ26により、NDフ
ィルタ26の減光比だけ強度が落ちて、ステージガラス
8へ到達する。ステージガラス8からは自家蛍光が発生
するが、NDフィルタ26によって励起光が減光されて
いるので発生する自家蛍光の強度は微少なものになる。
さらに、ステージガラス8から発生した自家蛍光は、再
びNDフィルタ26を透過する際にNDフィルタ26の
減光比だけ弱められる。
【0049】従って、NDフィルタ26を配置した場合
にステージガラス8から発する自家蛍光は、NDフィル
タ26を配置しなかった場合に比べて、おおよそNDフ
ィルタの減光比の2乗分の1だけ弱められる。このよう
に、本発明の蛍光観察ができる実体顕微鏡では、NDフ
ィルタ26によって蛍光像に重畳する自家蛍光の発生量
を十分に落とすことができるため、バックグランドが十
分に暗くなる。よって、コントラストが大幅に向上した
明瞭な蛍光像を観察することができる。
【0050】また、標本7より下に配置されている透過
照明装置C内においても同様に、NDフィルタ26によ
って減光された励起光がフレネルレンズ11や拡散部材
20に到達するため、そこから発する自家蛍光は非常に
弱く、また観察光路に入ってくる時には再びNDフィル
タ26を透過するので、これらのフレネルレンズ11や
拡散部材20などの光学部材から発する自家蛍光の強度
もおおよそNDフィルタの減光比の2乗分の1に弱めら
れる。従って、バックグランドが暗くなり、蛍光像が明
瞭になってコントラストの良い蛍光観察が可能となる。
【0051】図2は、NDフィルタ26の別の配置構成
を示している。図2に示すように、ステージガラス8の
フレネルレンズ11側にNDフィルタ26を配置するこ
とで、透過照明装置Cから発する自家蛍光をカットでき
る。この場合、ステージガラス8として、自家蛍光の少
ない硝材を使用するのが好ましい。
【0052】あるいは、ステージガラス8を、励起光強
度を減衰させる分光特性をもつ光学素子で構成するか、
ステージガラス8の表面に励起光強度を減衰させる分光
特性を持つ干渉膜をコーティングしてもよい。
【0053】また、励起光強度を減衰して透過照明装置
C内の光学部材から発する自家蛍光を減衰する光学部材
の別の配置としては、図3(a)のように、ステージガ
ラス8の代わりに標本7の大きさよりも小さい空穴の中
座27を使用してその中座27にNDフィル26を落と
し込む配置や、中座27とフレネルレンズ11の間にN
Dフィル26を配置する(図示せず)ことが考えられ
る。
【0054】また、図3(b)に示すようにNDフィル
タ24の代わりに、NDフィルタの分光特性とは異な
り、自家蛍光の発生が少ないフィルタを使用することも
できる。このようなフィルタとしては、例えば、励起光
の波長帯域のみを吸収する特性を持つ狭帯域吸収フィル
タや、励起光の波長帯域のみを反射する特性をもつ狭帯
域反射フィルタなどの干渉フィルタが考えられる。
【0055】したがって、上記のような分光特性を有す
る干渉フィルタ28を配置しても、NDフィルタと同様
の作用効果が得られる。ただし、干渉フィルタ28によ
って反射された励起光が対物レンズ1内に入射して、対
物レンズ1やズームレンズ2R,2Lからわずかながら
自家蛍光が発生することがある。そのため、干渉フィル
タ28を光軸6もしくは中座27に対して傾けて配置す
るなどして、自家蛍光によってコントラストが悪化する
ことを避けるようにする必要がある。
【0056】また、図4はNDフィルタの変形例であ
る。図4(a)のNDフィルタ29では、フィルタの片
面の一部に散乱領域29aを設けている。この散乱部分
は、標本7を照明する励起光の範囲と一致するように設
けられている。このように散乱領域29aを設けると、
標本7を透過した励起光はNDフィルタ29を通過する
時に、この散乱領域29aによって散乱される。したが
って、励起光はフレネルレンズ11や散乱部材20の特
定の部分に偏って入射しなくなるので、これらの光学部
材から発する自家蛍光もまんべんなく発生し、左右の観
察光路にほぼ均等に入射するようになる。このようにフ
ィルタ29を用いると、左右の蛍光像の明るさやバック
グランドがほぼ均等になるため、立体視が容易にできる
ことになる。
【0057】なお、図4(b)のNDフィルタ30は、
散乱領域30aを全面にしたもので、図1のように標本
7を直に載せて使用する場合、図4(a)よりも安定し
て標本7を保持することができる。また、図4(c)は
NDフィルタ26とは別に散乱部材31、32を設けた
ものである。この場合、NDフィルタと別個に拡散部材
が製作できるので、拡散領域の大きさや拡散状態の製作
が容易にできる。拡散部材31、32は製作後に図4
(a)や図4(b)のように、NDフィルタに接着して
使用することもできるが、ターレットに組み込む構成に
すれば、NDフィルタを交換すること無く様々な特性の
散乱部材が標本に応じて使用できる。
【0058】図4における散乱領域29a、30aや散
乱部材31、32の表面の粗さは、観察条件に応じて適
宜決めればよい。ただし、蛍光観察と透過観察を行う場
合は、透過照明光が上記の散乱領域や散乱部材で散乱さ
れて標本7の照明に支障が起きないように、表面の粗さ
を細かくしたりする必要がある。
【0059】上述したように、本発明の実施例では、標
本を透過した励起光強度を減衰させる光学部材を標本の
下に配置することによって、透過照明装置の有無に関係
なく、左右眼の観察像のコントラストが向上する。しか
も観察像のバックグランドが暗く、且つほぼ同等の明る
さになるので、立体的な蛍光観察および透過照明による
蛍光同時観察が十分に可能とる。
【0060】また、蛍光像の明るさを更に明るくしたい
場合、右目用観察光路Rのダイクロイックミラー24R
を利用して、落射蛍光照明Dと同様の照明装置を右目用
観察光路Rにも配置して落射蛍光照明をすることもでき
る。このように構成することによって、蛍光像の明るさ
は、ほぼ2倍の明るさとなり観察像のバックグランドを
十分に暗くてコントラストの良い観察ができる。
【0061】第2実施例 本発明の第2実施例を図5示す。本実施例は、観察光学
系と透過照明装置C及び落射蛍光照明装置Eを備えた実
体顕微鏡において、標本7とステージガラス8との間
に、NDフィルタ26を配置したものである。
【0062】落射蛍光照明Eの光学系は、光源21、コ
レクタレンズ15、ライトガイドファイバ16、励起フ
ィルタ33、照明範囲可変の照明レンズ17で構成され
ている。光源21から発した励起光はコレクタレンズ1
5によって集光されて、ライトガイドファイバ16の入
射端面16aに導かれる。ライトガイドファイバ16の
出射端面16bから出射した励起光は励起フィルタ33
によって特定の波長領域の光のみが選択され、照明範囲
可変な照明レンズ17を通って標本7に照射される。標
本7から発した蛍光は、実施例1と同様に対物レンズ
1、ズームレンズ2R,2L、吸収フィルタ25R,2
5L、結像レンズ3R,3L、接眼レンズ4R,4Lで
観察される。
【0063】本実施例においても、標本7を透過した励
起光はステージガラス8を透過し透過照明装置Cに入射
するが、第1実施例と同様に、標本7の直下にNDフィ
ルタ26が配置されているため、NDフィルタ26を透
過する際に、励起光はNDフィルタ26の減光比だけ弱
められてステージガラス8へ到達する。しかしながら、
励起光によってステージガラス8から発する自家蛍光や
透過照明装置C内の光学部材から発する自家蛍光は、左
右の観察光路R,Lに入射する際にNDフィルタ26を
再び透過するので、これらの自家蛍光はNDフィルタ2
6の減光比だけ弱められる。従って、自家蛍光はおおよ
そNDフィルタ26の減光比の2乗分の1だけ弱めら
れ、バックグランドが暗く蛍光像が明瞭となるので、コ
ントラストの大幅な向上になる。
【0064】このように、落射蛍光照明として実体顕微
鏡の観察光路を介さない場合においても、標本7の下に
NDフィルタや実施例1で説明した干渉フィルタを配置
することによって、コントラストが向上する。また、透
過照明装置の光学系の有無に関係なく、また、どのよう
な透過照明光装置を配置したとしても、上述した光学部
材の配置によって、標本を透過した励起光強度を減衰さ
せることができるので、標本の下で発する自家蛍光が抑
えられたコントラストの良い蛍光観察ができる。
【0065】さらに,励起光がズームレンズ2R,2L
を介さないので、観察光路からの自家蛍光がなくなり、
かつ透過照明系からの自家蛍光を大幅に抑えることがで
きる。したがって、左右眼の観察像のバックグランドが
十分に暗くて同一となり、落射蛍光観察のみならず透過
照明を併せた立体的な同時観察が可能となる。
【0066】第3実施例 本発明の第3実施例を図6に示す。本実施例は、透過照
明装置を持たない落射蛍光専用の実体顕微鏡において、
標本7とステージ13との間に、NDフィルタ26を配
置したものである。
【0067】実施例1で説明した場合と同様に、標本7
を透過した励起光はNDフィルタ26に到達する。ここ
で、NDフィルタ26を透過する際に励起光の強度はN
Dフィルタ24の減光比だけ弱められる。中座34に達
した励起光によって中座34から自家蛍光が発生する
が、励起光はNDフィルタ26で弱められているため、
中座34から発生する自家蛍光は微弱である。しかも、
中座34の発する自家蛍光は、観察光路に入ってくる時
に再びNDフィルタ24を透過するので、中座34の自
家蛍光の強度はおおよそNDフィルタ26の減光比の2
乗分の1に弱められる。従って、バックグランドが暗く
なり、蛍光像が明瞭になってコントラストの良い蛍光観
察が可能となる。ここで、NDフィルタ26の代わり
に、第1実施例と同様に励起光を減衰させる自家蛍光の
少ない干渉フィルタ28を配置しても同様の効果が得ら
れる。
【0068】また図7のように、中座35にNDフィル
タ26または励起光を減衰させる干渉フィルタを落とし
込む構成であっても同様の作用効果が得られる。また、
NDフィルタ26の表面を保護と標本の保持を兼ねて、
薄くかつ自家蛍光の少ない平行平面板36を標本側に配
置する構成をとっても良い。
【0069】また、図5で示した落射蛍光照明装置Eを
用いた場合でも同様に、NDフィルタ26によって中座
34から発する自家蛍光を抑えることができ、バックグ
ランドが暗くなって蛍光像が明瞭になりコントラストの
良い蛍光観察が可能である。
【0070】図8は、本実施例におけるNDフィルタの
配置の変形例で、図8(a)は平面図、図8(b)は断
面図である。図8では、ステージ37の内部に空間が形
成されており、この空間にターレット38が挿入される
ようになっている。ターレット38には複数の穴が設け
られており、NDフィルタ39、40、41が配置でき
るようになっている。また、ターレット38は回転軸X
を中心に回転するようになっており、ターレット38の
回転により、NDフィルタ39、40、41のいずれか
一つのフィルタが、標本7の下に来るようになってい
る。ターレット38の一部はステージ37からはみ出し
ており、この部分を矢印の方向に動かすことによってタ
ーレット38が回転する。
【0071】この変形例では、複数のNDフィルタ3
9、40、41を用意してあるので、標本7から発生す
る蛍光と自家蛍光との強度の比や、透過照明光との強度
比などを考慮して、最適な減光比のNDフィルタが選択
できる。よって、蛍光観察のみの場合や、蛍光観察と透
過観察などの組み合わせの場合など、様々な観察に応じ
てコントラストの良い観察が行える。また、ターレット
を2段にして、上段にNDフィルタ、下段に第4図に示
す拡散部材を配置することもできる。
【0072】なお、ターレット38に配置するフィルタ
は、全てNDフィルタにする必要はなく、場合に応じて
干渉フィルタや自家蛍光の少ない平行平面板を配置して
も良い。
【0073】このように、標本を透過した励起光を減衰
する光学部材を照明光路から挿脱可能にして、光学部材
の励起光を減衰させる減光比を選択可能にすればコント
ラストの高い蛍光像が得られる。また、光学部材を透過
照明光路から外すこともでき、透過照明のみの観察にお
いても明るい照明光が得られるので操作性も向上する。
なお、図8の構成は本実施例に限らず、他の実施例にも
適用できることはいうまでもない。
【0074】第4実施例 本発明の第4実施例を図9に示す。本実施例は、落射蛍
光照明装置Fと透過照明装置Gを備えた落射蛍光顕微鏡
において、標本とコンデンサレンズとの間にNDフィル
タを配置したものである。
【0075】本実施例の実体顕微鏡は、観察光学系とし
て対物レンズ43、結像レンズ44、接眼レンズ45を
備えており、対物レンズ43で標本からの光を平行光束
にし、結像レンズ44で標本7の像を形成し、この結像
レンズ44による像を接眼レンズ45を通して観察する
ようになっている。
【0076】落射蛍光照明装置Fの光学系は、光源1
9、照明レンズ20、励起フィルタ21、ダイクロイッ
クミラー46、及び吸収フィルタ47を備えている。光
源19から発した励起光は、照明レンズ20によって励
起フィルタ21に導かれる。励起フィルタ21は、標本
7を励起するために必要な励起光のみを選択的に透過す
る。励起フィルタ21を透過した励起光は、ダイクロイ
ックミラー46により反射され、対物レンズ43により
導かれ、標本7に照射される。
【0077】標本7から発した蛍光は、対物レンズ43
によって集光され、ダイクロイックミラー46を透過し
て、吸収フィルタ47の分光特性によって選択される。
そして吸収フィルタ47を透過した蛍光を結像レンズ4
4で結像させ、その像を接眼レンズ45で観察する。
【0078】また、透過照明装置Gの光学系は一般的な
ケーラー照明系であって、光源9、コレクタレンズ4
8、フィルタ49、拡散部材50、視野絞り51、偏向
ミラー52、集光レンズ53、明るさ絞り54、コンデ
ンサレンズ55で構成されている。
【0079】透過照明装置Gでは、光源9から発した照
明光をコレクタレンズ48で略平行光束とし、フィルタ
49、拡散部材50を経て偏向ミラー52で偏向し、集
光レンズ53によって光源9の像を、コンデンサレンズ
55の前側焦点位置に形成する。コンデンサレンズ55
の前側焦点位置には絞りが配置されており、開口絞り5
4として機能する。また、集光レンズ53の前側焦点位
置には絞りが配置されており視野絞り51として機能す
る。
【0080】本実施例では、落射蛍光照明装置Fによる
励起光は標本7を通過したのちに、NDフィルタ26に
入射し、その励起光の強度はNDフィルタ26減光比だ
け弱められる。弱められた励起光は、コンデンサレンズ
55、集光レンズ53を通過していくが、励起光によっ
てこれらのレンズから自家蛍光が発生する。ただし、発
した自家蛍光は非常に弱く、しかも対物レンズに戻って
いく際に再びNDフィルタ26を通過するので、さらに
減光比だけ強度が弱められる。
【0081】従って、NDフィルタ26を配置した場合
と配置しなかった場合とでは、蛍光像のバックグランド
の明るさは、NDフィルタ26を配置した場合の方がN
Dフィルタ26の減光比の約2乗分の1の比となり、コ
ントラストの高い蛍光像が観察できる。
【0082】上記のような構成では、透過照明光はND
フィルタ26の減光比に弱められるだけであり、透過照
明観察のみの場合でも十分な照明光量は確保されてい
る。また、コンデンサレンズ55を、微分干渉や位相差
及びホフマン等の観察が可能なコンデンサレンズに代え
ることで蛍光観察との同時観察が可能となり、コンデン
サレンズからの自家蛍光を大幅に抑えたコントラストの
良い観察が可能となる。また、NDフィルタ26からの
反射光が対物レンズに入射する場合には、NDフィルタ
26を傾けて配置すれば良い。
【0083】また、ステージ56を図8に示したような
構成にして、NDフィルタ26を透過照明光路から挿脱
可能とすることで、偏光観察のような明るい透過照明光
が必要な場合にも対応できる。よって、通常の偏光観察
と変わらない照明を得ることができる。
【0084】また、落射蛍光観察の各励起帯域にあわせ
て、標本を透過した励起光を減衰する光学部材を標本7
とコンデンサレンズ55との間に配置して挿脱可能にし
ても良い。
【0085】また、NDフィルタ26と光路長が同じ無
色透明な平行平面板を透過照明光路に対して切り換え可
能とすることで、視野絞り51と標本7との共役な関係
を補償し、コンデンサレンズ55の前側焦点位置に配置
した開口絞り54と対物レンズ43の後側焦点位置が常
に共役となるようにすることもできる。このようにする
ことによって、微分干渉や位相差観察の場合には、無色
透明な平行平面板に切り換えることで、コンデンサと対
物レンズの瞳の共役関係を補償し、しかも明るい透過照
明光によるこれらの観察が可能となる。
【0086】また、図10に示すように、コンデンサレ
ンズの作動距離が短いコンデンサレンズや油浸コンデン
サレンズの場合には、コンデンサレンズ57の標本側の
レンズの第1面に、落射蛍光照明の励起光を減衰させる
膜、例えば蒸着膜58を施すことで、励起光強度を減衰
させることができ同様の作用となる。蒸着膜58の分光
特性は、励起光の波長帯域にあわせても良いし、NDフ
ィルタのような特性にしても構わない。
【0087】さらに、コンデンサレンズ57の最も標本
側のレンズの第1面(標本側)を含むレンズ群59を他
のレンズ群60と交換可能、あるいは切替え可能にする
ことができる。ここで、レンズ群60は、レンズ群59
とは異なる蒸着膜を有するものであっても良いし、通常
の光学顕微鏡で使用されるコーティングが施されたレン
ズであっても良い。このように構成することで、上述し
た明るい透過照明光が必要な観察や落射蛍光の励起帯域
に応じて最適なコンデンサレンズ選択使用することがで
き、観察方法の切替えによる操作性が向上する。
【0088】これらの種々の構成については、標本を透
過した励起光を減衰する光学部材によって標本下から発
生する自家蛍光を大幅に抑えてコントラストを向上させ
ることが可能であり、透過照明光学系内のレンズや光学
素子の配置構成方法によらないことは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の落射蛍光照
明光学系を備えた顕微鏡では、標本を透過した励起光を
減衰する光学部材を標本とステージガラスあるいは中座
の間や、標本と透過照明光学系の間に配置することで、
ステージガラスや不透明な中座、あるいは透過照明装置
に到達する励起光の強度を弱めるようにしているので、
これらの部品から発生する自家蛍光を少なくし、かつ、
これらの部品から発して観察光路内に入ってくる自家蛍
光も前記光学部材によって強度を弱めることができる。
その結果、従来の自家蛍光の強度に比べて光学部材の減
光比の2乗分の1に抑えることができ、コントラストの
よい蛍光観察と左右眼の観察像のバックグランドが暗く
かつほぼ同一となり立体的な観察が可能となる。
【0090】また、透明な標本を可視化するための偏斜
照明を備えた透過照明架台との蛍光同時観察において
も、良好な透過照明と観察像のバックグランドを抑えた
コントラストの良い立体的な観察が可能となる。
【0091】同様に、通常の落射蛍光顕微鏡において
も、励起光強度を減衰する光学部材を配置することで、
コンデンサレンズや透過照明系内の光学部材から発する
自家蛍光を大幅に抑え、しかもコントラストの良い蛍光
観察と透過照明による微分干渉や位相差観察などの各種
同時観察が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】観察光学系の光路を介して照明を行う落射蛍光
照明装置と、透過照明装置を備えた実体顕微鏡におい
て、自家蛍光を低減する光学部材を標本下に配置した本
発明の第1実施例の実体顕微鏡を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例において、自家蛍光を低減
する光学部材の別の配置位置を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例において、自家蛍光を低減
する光学部材の更に別の配置位置を示す図である。
【図4】自家蛍光を低減する光学部材の構成を示す図で
ある。
【図5】観察光学系の光路を介さずに照明を行う落射蛍
光照明装置と、透過照明装置を備えた実体顕微鏡におい
て、自家蛍光を低減する光学部材を標本下に配置した本
発明の第2実施例の実体顕微鏡を示す図である。
【図6】観察光学系の光路を介して照明を行う落射蛍光
照明装置のみを備えた実体顕微鏡において、自家蛍光を
低減する光学部材を標本下に配置した本発明の第3実施
例の実体顕微鏡を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例において、自家蛍光を低減
する光学部材の別の配置位置を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例において、自家蛍光を低減
する光学部材の更に別の配置位置を示す図である。
【図9】落射蛍光照明装置と透過照明装置を備えた落射
蛍光顕微鏡において、自家蛍光を低減する光学部材を標
本下に配置した本発明の第4実施例の落射蛍光顕微鏡を
示す図である。
【図10】自家蛍光を低減する蒸着膜を有するコンデン
サレンズを示す図である。
【図11】従来の透過照明装置を備えた実体顕微鏡を示
す図である。
【図12】従来の落射照明装置を備えた実体顕微鏡を示
す図である。
【図13】従来の落射照明装置と透過照明装置を備えた
実体顕微鏡を示す図である。
【符号の説明】
1、43 対物レンズ 2R、2L ズームレンズ 3R、3L 結像レンズ 4R、4L 接眼レンズ 5R、5L 観察光軸 6 対物レンズの光軸 7 標本 8 ガラスステージ 9、14、21 光源 10、15、18、48 コレクタレンズ 11 フレネルレンズ 12、52 偏向ミラー 13、37、56 ステージ 16 ライトガイドファイバ 16a 入射端面 16b 出射端面 17、22 照明レンズ 19、49 フィルタ 20、31、32、50 拡散部材 23、33 励起フィルタ 24R、24L、46 ダイクロイックミラー 25R、25L、47 吸収フィルタ 26、29、30、39、40、41 NDフィルタ 27、34、35 中座 28 干渉フィルタ 29a、30a 拡散面 36 平行平面板 38 ターレット 42 回転軸 51 視野絞り 53 集光レンズ 54 開口絞り 55、57 コンデンサレンズ 58 蒸着膜 59、60 コンデンサレンズの第1面を含むレンズ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落射蛍光照明光学系と、観察光学系と標
    本を載せる標本支持手段を備えた顕微鏡において、前記
    標本と前記標本支持手段との間に前記落射蛍光照明光学
    系から供給される励起光を減衰する光学部材を配置した
    ことを特徴とする落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
  2. 【請求項2】落射蛍光照明光学系と、透過照明光学系
    と、観察光学系と標本を載せる標本支持手段を備えた顕
    微鏡において、前記標本と前記透過照明手段との間に前
    記落射蛍光照明光学系から供給される励起光を減衰する
    光学部材を配置したことを特徴とする落射蛍光照明光学
    系を備えた顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記顕微鏡は前記観察光学系として左右
    一対の観察光路を有する実体顕微鏡であることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の落射蛍光照明光学
    系を備えた顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記光学部材は、前記標本の保持を兼ね
    備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載
    の落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記落射蛍光照明光学系供給される励起
    光を減衰して、左右眼の観察像のコントラストをほぼ同
    一にし、立体的な蛍光観察を可能にしたことを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載の落射蛍光照明光学系
    を備えた顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記左右眼の観察像のコントラストをほ
    ぼ同一する手段として、前記光学部材は片面に散乱領域
    を有することを特徴とする請求項5に記載の落射蛍光照
    明光学系を備えた顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記透過照明光学系はコンデンサレンズ
    を有し、前記光学部材が前記標本と前記コンデンサレン
    ズとの間に配置されていることを特徴とする請求項2に
    記載の落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記透過照明光学系はコンデンサレンズ
    を有し、前記コンデンサレンズは前記標本面側に励起光
    を減衰させる減衰膜を持つレンズ群を有することを特徴
    とする請求項2に記載の落射蛍光照明光学系を備えた顕
    微鏡。
  9. 【請求項9】 前記減衰膜を持つレンズ群は、前記透過
    照明光学系の光路から挿脱可能であり、該レンズ群とは
    異なる分光特性の減衰膜を持つレンズ群と切替え可能と
    したことを特徴とする請求項8に記載の落射蛍光照明光
    学系を備えた顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記光学部材は前記透過照明光学系に
    対して挿脱可能であって、前記標本と前記コンデンサレ
    ンズとの作動距離を補償する第2の光学部材と取り替え
    可能であることを特徴とする請求項7に記載の落射蛍光
    落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記落射蛍光照明光学系の励起光によ
    る前記透過照明光学系のコンデンサレンズからの自家蛍
    光を抑えて、前記透過照明光学系による照明との同時観
    察時に観察される蛍光像のコントラストを向上させたこ
    とを特徴とする請求項7に記載の落射蛍光落射蛍光照明
    光学系を備えた顕微鏡。
  12. 【請求項12】 前記光学部材は励起光を透過させて減
    衰させる特性を有することを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
  13. 【請求項13】 前記光学部材は励起光を反射させて減
    衰させる特性を有すると共に、反射された励起光が前記
    観察光学系に入射しないように配置されていることを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の落射蛍光照明
    光学系を備えた顕微鏡。
  14. 【請求項14】 前記光学部材は異なる分光透過率を備
    えた複数の光学部材であって、該複数の光学部材は前記
    標本と前記標本支持手段の間で挿脱可能になっているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項3に記載の落射蛍
    光照明光学系を備えた顕微鏡。
  15. 【請求項15】 前記光学部材は異なる分光透過率を備
    えた複数の光学部材であって、該複数の光学部材は前記
    標本と前記透過照明光学系の間の光路中に挿脱可能にな
    っていることを特徴とする請求項2たは請求項3に記載
    の落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡。
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