JP2008096895A - 顕微鏡用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来型の顕微鏡用照明装置を、面光源が試料の直下に配置する照明装置に変更することによって引き起こる問題を解決することを課題とする。特に、従来の顕微鏡用照明装置に備わっていた開口絞りと同等な機能を提供する。
【解決手段】本発明の課題は、試料を載置するための光学的に透明な試料載置板と、試料載置板に向けてほぼ均一な照明光を射出する面光源と、前記面光源と前記試料載置板の間に照明光の拡散を制限する光指向部材とを備えている、顕微鏡用照明装置において、前記光指向部材は、複数種類の光指向部材のうちの一つを選択的に前記試料載置板と前記面光源との間に配置する切り換え機構を備えていることを特徴とする顕微鏡用照明装置によって解決される。
【選択図】図6

Description

本発明は、面光源を使用した透過照明装置に関する。
顕微鏡において、照明装置の設定は重要な要素のひとつである。なぜならば、顕微鏡で観察される試料は照明装置の設定によって大きく見え方が異なり、適切な照明が得られなかった場合は、たとえ視野内の試料に焦点があっている状態でも、試料の存在さえ確認できないことがあるからである。
従来の顕微鏡では、例えばケーラー照明のように「視野絞り」や「開口絞り」などの多くの調節機能を有する照明装置が使われてきた。そして、試料の光学的特長毎に適切な照明を調節することにより、顕微鏡のもっている本来の性能を発揮させるのである。例えば、無染色で、媒質との屈折率差も少ないなどの理由により、着色や光の屈折が少ない無色透明な試料を簡易に観察するテクニックの一つとして開口絞りを絞り、照明のNAを小さくして観察する方法が知られている。
しかし、このようなケーラー照明に代表される従来型の照明装置にも欠点がある。例えば、照明装置本体が複雑な構成となってしまい、顕微鏡の巨大化を招いている。またこのことにより、操作性の面で利用者の負担となる構造となってしまっている。
特許文献1では照明装置として白色LEDによる面光源を使用した顕微鏡が開示されている。この照明装置の特徴は、試料のすぐ下から試料を照らし照明装置を薄型に構成しながらも、面光源と試料の間に光指向性部材を配置することによって、照明光の照射角(開口数)を制限する機能を実装している。
しかし、上記の特許文献1に開示された光指向部材は、ルーバーフィルムを使用したものだけであり、ルーバーフィルムはその構造上、一方向に対してのみ光指向性を与える。これは開口絞りにより全方向の照射角(NA)が制限される一般的な顕微鏡の照明とは大きく異なる点であり、試料の見え方に差が生じる原因となる。また、図16bに示す様に照射角が大になるに従い、徐々に透過率が低くなる特性を有している。これも一般的な顕微鏡の照明とは異なる点であり、見え方に差が生じる原因となる。この様な構造のルーバーフィルムでは、一方向に対してしか、光指向性を与えず、また特定の照射角を境に照明光の有無を分離することができず、比較的透明な構造体の輪郭を和らげて見せる効果が生じる。つまり、比較的透明な構造体の輪郭を強調して見たい用途において十分な性能が得られない。
特開2005−316163号公報
一方、光指向部材とよべる部材は他にも知られている。たとえば、ファイバプレートとよばれる部材(光ファイバーフェースプレート:光技術用語辞典 (株)オプトロニクス社)は、多数の光ファイバを束ねたものを板状に形成したものであり、これを使うことによって透過光に指向性を持たせることができる。例えば特許文献2では、ファイバプレートを使った照明装置が開示されている。
特開平4−77703号公報
また、キャピラリプレートとよばれる光指向性部材も知られている。このキャピラリプレートは、キャピラリ(ガラス等の細管)を束ねて板状に形成したのである。このキャピラリプレートは垂直に入射した平行光のみがキャピラリを透過できるという働きによって、指向性を持たせることができる。特許文献3においてキャピラリプレートを利用した照明装置の例について見ることができる。
特開平11−258508号公報
しかし、上記のファイバプレートやキャピラリプレートを使った照明装置の先行技術は、照明光の有効利用や精度の高い照射法という視点でなされたものであり、被照明物の光学的特性を捉えた照明方法ではなかった。
顕微鏡の照明装置としては、試料の状態及び観察光学系の状態に合わせて、適切な照明状態が選択的に得られることが重要であり、これらの照明装置は顕微鏡用の照明装置として考慮していない為、顕微鏡の照明装置として利用するには十分な条件を備えていなかった。
本発明は、従来型の顕微鏡用照明装置を、面光源を試料の直下に配置する照明装置に変更することによって引き起こる問題を解決することを課題とする。特に、従来の顕微鏡用照明装置に備わっていた開口絞りと同等な機能を提供する。つまり、光源と試料が非常に近い位置関係にあるときでも、「照明の開口数(照射角)を制限する」そして「照明最適な状態を選択し調節する」という機能を提供する。また、照明の開口数を絞るだけではなく、同時に偏射照明も実現する。
本発明の課題は、試料を載置するための光学的に透明な試料載置板と、試料載置板に向けてほぼ均一な照明光を射出する面光源と、前記面光源と前記試料載置板の間に照明光の拡散を制限する光指向部材とを備えている、顕微鏡用照明装置において、前記光指向部材は、複数種類の光指向部材のうちの一つを選択的に前記試料載置板と前記面光源との間に配置する切り換え機構を備えていることを特徴とする顕微鏡用照明装置によって解決される。
また、複数種類の光指向部材は、ファイバプレートとキャピラリプレートを含むことが考えられる。さらに、ルーバーフィルムを含んでもよい。こうすることによって多様な照明状態が得られる。
また、光指向部材は、傾斜させて保持する保持部に載せられることが可能であると、より望ましい。こうすることによって、偏射照明が実現される。
本発明のもう一つの形態は、試料を載置するための光学的に透明な試料載置板と、試料載置板に向けてほぼ均一な照明光を射出する面光源と、前記面光源と前記試料載置板の間に照明光の拡散を制限する光指向部材とを備えている、実体顕微鏡用照明装置において、プリズムシートが前記光指向部材と前記試料載置板の間に配置されることを特徴とする実体顕微鏡用照明装置である。この構成により、実体顕微鏡での立体観察においても適切に試料の照明が行える。
本発明によれば、従来の顕微鏡用照明装置に備わっていた開口絞りと同等な機能を提供する。つまり、光源と試料が非常に近い位置関係にあるときでも、「照明の開口数を制限する」そして「照明の最適な状態を選択し調節する」という機能を提供する。また、照明の開口数を絞るだけではなく、偏射照明も実現される。
[実施例1]
図1は、本実施形態の適用される顕微鏡の構成例を示した図である。
図1において、顕微鏡1は透過照明架台2を備え、この透過照明架台2は水平方向に配置されたベース部3と、このベース部3に対して直立して設けられた支持部4で構成される。また、同図において、支持部4には焦準装置5が設けられ、この焦準装置5は、図示しない焦準機構を内蔵しており、焦準ハンドル6の操作に応じて固定部7に対して可動部8を上下動させる。
また、焦準装置5の可動部8にはズームレンズを内蔵した顕微鏡本体9が設けられており、この顕微鏡本体9は、ズームハンドル10の操作に応じて変倍を行うことが出来る。さらに、顕微鏡本体9の下部には対物レンズ11が設けられ、顕微鏡本体9の上部には鏡筒12が設けられ、鏡筒12には、観察用の接眼レンズ13が設けられている。
また、同図の顕微鏡1の対物レンズ11に対向するベース部の上面には、穴部14が設けられている。この穴部14は試料15を載置するための光学的に透明な試料載置板であるプレート16がはめ込まれている。そして、このプレート16の下方には均一な照明光を射出する面光源17が設けられ、前記プレートを通して試料を下方より照明する。この面光源17は、電源18が接続され、電源18には図示しない商用電源が接続されており、図示しないスイッチによって面光源17に対する電源供給が行われている。
また、図1において、面光源17と試料15が載置されたプレート16の間の位置に光指向部材19が配置される。
また、図1において、顕微鏡1は、光指向部材19を、ベース部3に形成された保持部20によって支持する。
図2は、図1における透過照明架台2を線II−II方向から望む図である。
図2において、透過照明架台2は、面光源17とプレート16の間の位置に、光指向部材19が載置される保持部20を備える。また、この保持部20に載置した状態で、回転させる機能を持つ。
また、透過照明架台2は、上述した保持部20を傾ける調節機能を備える。この調節機能は、光指向部材19が載置される保持部20と、保持部20が設置される軸21と、軸21を回転可能に保持する軸受22と、軸21の端部に設けられた操作ツマミ23とで構成されている。
また、透過照明架台2は、軸21にネジ24がねじ込まれており、ネジ24は、軸受22に設けられた溝25と連動を行い、回転量の規制と抜け止めの役目を果たしている。
また、透過照明架台2は、軸受22に穴26が設けられ、穴26には、ボール27とバネ28とビス29が挿入されている。ボール27は、バネ28の力で軸21に押し当てられており、軸21の回転を任意の角度でとどめておく機能を有している。
次に、図3は、図1における透過照明架台2を拡大した図である。
図3において、透過照明架台2は、操作ツマミ23を回転させることで、保持部20が動き、保持部20に載置されている光指向部材19を傾かせる。
次に、図4は、光指向部材19を複数枚使用した、光指向部材台30の平面図を示す。図4において、光指向部材台30は、回転軸31と、保持部20と、クリック溝32とが設けられる。
また、図4において、光指向部材台30は、保持部20が設けられていると上述したが、この保持部20に光指向部材19を載置する。また、このとき、脱着が可能な大きさの光指向部材19を載置させる。
また、図4において、光指向部材台30は、操作部37に指で力を加えた際に、回転軸31を中心に回転移動を行うように接合されている。尚、後述するが、光指向部材19は、各保持部20に異なる角度で載置されているため、上記回転移動によって、異なる角度の光指向部材19及びプレート16を介して試料15に光を照射させることが可能である。
また、図4において、光指向部材台30は、回転軸31を中心に回転移動を行い、後述するボール33とクリック溝32が係合する位置が対物レンズ11と光指向部材19とが対応している状態である。
次に、図4を使って、ストッパ装置34についての説明を行う。ストッパ装置34は、クリック溝32と係合する装置であり、プランジャ35と、バネ36と、ボール33とを備えている。また、ストッパ装置34は、バネ36とボール33が内蔵されており、プランジャ35で押し閉められる。ボール33は、バネ36によって光指向部材台30の外周面に押し当てられる。また、ストッパ装置34は、光指向部材台30の外周面に設けられたクリック溝32に、光指向部材台30の外周面に押し当てられたボール33が、落ち込むことによって光指向部材台30の回転を規制する。
次に、図5は図4における線V−V方向を望む図である。同図において、光指向部材19は、各保持部20に異なる角度で載置される。これにより、光指向部材台30を回転させることで、面光源17から発せられる光が、異なる角度の光指向部材19を介してプレート16に照射される。
次に、本実施の形態で使用する光指向部材19の例について、図6を使い説明を行う。本実施の形態で使用する光指向部材は、ファイバプレート41であり、面光源から射出される照明光の拡散を制限する。図6に例示されるように、典型的なファイバプレート41は、無数の光ファイバ38が互いに平行に配置され、板状で形成される。ここでファイバプレート41における光ファイバ38の配置はハニカム状のもの等でもよい。
図7は、光ファイバ38内での光の屈折を示した図である。光ファイバ38は、屈折率の高いコア部39と、コア部39を覆う屈折率の低いクラッド部40で形成される。このコア部39とクラッド部40の屈折率の違いにより、ある角度(臨界角の補角)より鋭角に進入した光線は、全反射を繰り返しながらコア部39を進む。
つまり、光ファイバを束ねた構成を持つファイバプレート41は、ある角度(臨界角の補角)以上に鋭角に進入した光線のみを対面に伝える働きを持つ。(コア部とクラッド部との屈折率差により指向性の強さがコントロールされ、開口数0.3や0.6程度の物が市販されている)
本発明で利用される別の光指向部材としてキャピラリプレートがある。図14は、キャピラリプレート43の斜視図である。このキャピラリプレート43は、口径数μm〜数十μmのキャピラリ(例えばガラス管)が二次元的に配列され、一体化された板状に形成されたものである。その結果、およそ平行光のみを透過させる機能を有する。
次に、本実施形態の作用について、図8、図9を用いて説明を行う。図8は、光指向部材19がプレート16に対して平行に設置された図を示し、図9は、光指向部材19がプレート16に対して傾けて設置された図である。
図8に示されるように光指向部材19がプレート16に対して平行に設置された状況においては、面照明17からの照明光は下方のみから照射される。
一方、図9に示されるように光指向部材19がプレート16に対して傾斜させて設置された状況においては、面照明17からの照明光も傾斜された下方のみから照射される。つまり、本実施形態においては、光指向部材19を傾けることによって偏射照明が実現される。
次に、本実施の形態の効果について、図10から図19を用いて説明を行う。
本実施の形態の効果である、試料に達する照明光の状態は、図8に示すように、照明装置上に配置したプレート16にガラスビーズなどの透明な球体を置くと把握しやすい。図10と図11に示すように、試料に当たる照明光の角度は、ガラスビーズ中の明るく見える範囲に対応するので、その見え方から、照明状態を把握することが可能となる。
図10aは照明のNA(照射角)が0.1と小さい場合を示す。極限られた角度からのみ照明光が入射する為、ガラスビーズ上面のごく一部を光が透過する。このときガラスビーズを真上から見ると図10bの様に、その中心部のみが明るく、それ以外の周辺は黒く見える。照明のNAが小さい場合には、比較的透明な試料であっても僅かな光の屈折があれば、この様にその輪郭や存在を黒くはっきりと強調して見ることが可能となる。
次にNA0.99と極めて大きいNAで照明した場合を図11aに示す。ガラスビーズには多様な角度から照明が入射し、ガラスビーズの上面ほぼ全てを光が透過する。このときガラスビーズを真上から見ると、図11bの様に輪郭以外のほぼ全体が明るく見える。この様な照明状態においては、ガラスビーズより光の屈折が少ない透明な試料は、全体が明るく見え、その存在や輪郭を捉えにくくなる。
この様に、照明の状態により試料の見え方は様々に変わるのである。
特許文献1に開示された照明装置において、使用される光指向性部材はルーバーフィルムであり、ルーバーフィルムの透過率と照射角の関係は図16aのグラフの様になっている。このルーバーフィルムにより一方向に対してのみ光指向性を強めた照明装置上に置いたガラスビーズを見ると図16bの様に見える。光指向性が与えられない方向は、ほぼ端まで白く見え、光指向性が与えられる方向は中心部のみが明るく見える。但し、この際にはルーバーフィルムの透過率と照射角の特性により、明暗部が明確に分離されるのでは無く、明るい中心部と、黒い周辺部との間はグラデーションを伴って徐々に暗くなる。このグラデーションは、比較的透明な構造体の輪郭を和らげて見せる効果が生じる。
次に、上記のこの問題に対して従来の顕微鏡の照明装置がどのように対処していたのかを説明する。そのために、図15を使い、従来型の照明装置の代表例であるケーラー照明の構成について確認する。
ランプハウス45は、光を発する光源46と、光源46から発せられる発散光を平行光に変換するコレクタレンズ47を有する。また、照明範囲を限定する視野絞り48は被照明面49と共役な位置に配される。ランプハウス45からの平行光は、視野絞り48を通過し、フィールドレンズ50によって開口絞り51の面に集光される。その後、コンデンサレンズ52を通り、光源からの光は被照明面49へと照射される。なお、同図において53はミラーである。
上記のケーラー照明において、照射光の角度を制限する機能が開口絞り51である。図15に示されるように、開口絞り51は被照明面49の一点を照らす照明光の光束を制限する働きをする。つまり、この開口絞り51を絞ることによって被照明面49に照射される光の角度を制限することができるのである。そしてこの開口絞り51を、観察したい試料に応じて最適に調節することによって、試料内の屈折率差を可視化して観測する。またこの照明装置における照射角(NA)の特性は、開口絞りにより明確に制限されるので図17aの様になる。この照明装置上に置いたガラスビーズを見ると図17bの様に見える。中心部の明るい範囲は開口絞りの絞り径に対応しており、ルーバーフィルムを用いた照明装置の場合に見られるようなグラデーションは無いので、比較的透明な構造体の輪郭が強調されて見える。尚、図17bでの明るい領域の形状(8角形)は絞りハネの枚数や形状に依存している。
次にファイバプレートの透過率と照射角(NA)の特性を図18aに示す。無数に束ねたファイバー個々の形状誤差やばらつきにより、僅かに乱れは生じるものの、規定された照射角の光線のみを透過する。本発明の照明装置に採用するに当たっては、規定された照射角以外の光を十分に弱める為に、クラッド部が着色された吸収タイプのファイバプレートを用いることが望ましい。光志向性部材にファイバプレートを用いた場合、ガラスビーズの見え方は図18bの様になる。中心部の明るい範囲はファイバプレートの照射角に対応しており、上記のケーラー照明の場合と同様にグラデーションが少なく、比較的透明な構造体の輪郭が強調されて見える照明装置が得られる。
次にキャピラリプレートの透過率と照射角(NA)の特性を図19aに示す。ルーバーフィルムと同様に、照射角が大きくなるに伴い徐々に透過率が低くなる特性である。これを光志向性部材として用いた場合には、ガラスビーズの見え方は図19bの様になる。ルーバーフィルムとは異なり全集方向に指向性を与えるので、中心部の明るい範囲は円形となるが、ルーバーフィルムと同様に明暗部が明確に分離されるのでは無く、明るい中心部と、黒い周辺部との間にはグラデーションを伴って徐々に暗くなる。つまり、比較的透明な構造体の輪郭を和らげて見える照明装置が得られる。
上記の如く、様々な光指向性部材を用いた場合やケーラー照明にて得られる照明の状態及び、各々の照明によるガラスビーズの見え方から、光指向性部材の特性が試料の見え方に大きく関与することが明白である。
本発明で提供される照明装置は、試料と光源の間が非常に接近しているので、開口絞りを配置するスペースがない。そこで、本発明による照明装置では異なる工夫により、開口絞りの役割をする機構を実装している。
例えば、開口絞りの持っている「開口数を絞る」という機能は、面光源17と試料15の間に光指向部材を配置するという手段によって達成され、「開口数を調節する」という機能は、複数の光指向部材の選択肢から最適なものを選択するという手段によって達成される。特に光指向部材として、ファイバプレートとキャピラリプレートを選択肢に加えることによって、多様な照明状態を得ることができる。
光の屈折が少ない比較的透明な構造体の、輪郭や構造をより強調して見るには、ファイバプレートが適している。また、光の屈折が大きい比較的透明な構造体を、適度な明暗差で見るにはキャピラリプレートが適している。
[実施例2]
ここで本発明の第2の実施の形態として、上述の光指向部材19にプリズムシートを組み合わせた構成を提案する。本発明の第1の実施の形態は一般の光学顕微鏡の透過照明において適応されるが、第2の実施の形態は特に実体顕微鏡に特化した構成である。
実体顕微鏡は左右の目で異なる角度から試料を観察することにより、試料を立体的に観察可能とした顕微鏡である。実体顕微鏡での照明は、左右方向に不自然な陰影が生じにくいよう、左右方向に広がっていることが好ましい。そこで、本発明の第2の実施の形態では、プリズムシートを使って左右方向に照明光を広げる。
図12は、プリズムシート42の断面を示した図である。プリズムシート42は棒状のプリズムを並べて配置した構成をしている。その結果、プリズムシート42に入射された光束は、プリズム面の屈折により、一方向のみに分割される。
次に図13を使って、本発明の第2の実施例におけるプリズムシート42の配置と作用を説明する。同図は、プレート16とプリズムシート42と光指向部材(例えばファイバプレート41やキャピラリプレート43)と面光源17の配置を模式的に示した図である。図13(a)は左右方向の断面を示し、図13(b)は前後方向の断面を示している。同図に示されるように、本発明の第2の実施例における配置関係は、プレート16とプリズムシート42と光指向部材と面光源17の順序に配置されることが望ましい。このように配置することによって、面光源17から射出された光線は、光指向部材を透過することによって指向性が高められるが、プリズムシート42を透過することによって、左右方向のみ緩められる。この結果、実体顕微鏡による立体観察を行った場合でも自然な照明方法となる。
この場合も、光の屈折が少ない比較的透明な構造体の、輪郭や構造をより強調して見るには、ファイバプレートが適している。また、光の屈折が大きい比較的透明な構造体を、適度な明暗差で見るにはキャピラリプレートが適している。
また、本発明の第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、光指向部材を傾ける、回転させる、シフトさせる等の手段を用いれば、試料に最適な照明方法を実現するための調節手段として有効に作用する。
本実施形態の顕微鏡を概略的に示した図 図1において、透過照明架台を線II−II方向から望む図 図1において、透過照明架台を拡大した図 光指向部材を複数枚使用した、光指向部材台の平面図 図4において、線V−V方向を望む図 ファイバプレートの斜視図 光ファイバの光の屈折を示した図 面光源に対しファイバプレートを平行に設置した図 面光源に対しファイバプレートを傾けて設置した図 NA0.1の照明の場合の図 NA0.99の照明の場合の図 プリズムシート断面図 プリズムシートを配置した図 キャピラリプレートの斜視図 ケーラー照明の構成図 ルーバーフィルムを使った照明の場合の観察像の図 ケーラー照明を使った場合の観察像の図 ファイバプレートを使った照明の場合の観察像の図 キャピラリプレートを使った照明の場合の観察像の図
符号の説明
1 顕微鏡
2 透過照明装置
3 ベース部
4 支持部
5 焦準装置
6 焦準ハンドル
7 固定部
8 可動部
9 顕微鏡本体
10 ズームハンドル
11 対物レンズ
12 鏡筒
13 接眼レンズ
14 穴部
15 試料
16 プレート
17 面光源
18 電源
19 光指向部材
20 保持部
21 軸
22 軸受
23 操作ツマミ
24 ネジ
25 溝
26 穴
27 ボール
28 バネ
29 ビス
30 光指向部材台
31 回転軸
32 クリック溝
33 ボール
34 ストッパ装置
35 プランジャ
36 バネ
37 操作部
38 光ファイバ
39 コア部
40 クラッド部
41 ファイバプレート
42 プリズムシート
43 キャピラリプレート
44 調節ネジ
45 ランプハウス
46 光源
47 コレクタレンズ
48 視野絞り
49 プレート
50 フィールドレンズ
51 開口絞り
52 コンデンサレンズ
53 ミラー

Claims (11)

  1. 試料を載置するための光学的に透明な試料載置板と、試料載置板に向けてほぼ均一な照明光を射出する面光源と、前記面光源と前記試料載置板の間に照明光の拡散を制限する光指向部材とを備えている、顕微鏡用照明装置において、
    前記光指向部材は、複数種類の光指向部材のうちの一つを選択的に前記試料載置板と前記面光源との間に配置する切り換え機構を備えていることを特徴とする顕微鏡用照明装置。
  2. 前記複数種類の光指向部材は、ファイバプレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用照明装置。
  3. 前記複数種類の光指向部材は、キャピラリプレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用照明装置。
  4. 前記光指向部材は、試料載置板に対して傾斜させて保持する保持部に載せられることを特徴とした請求項1から請求項3の何れかに記載の顕微鏡用照明装置。
  5. 前記光指向部材を前記保持部に載置した状態で対物レンズ光軸に関して回転させる機能を備えることを特徴とした請求項4に記載の顕微鏡用照明装置。
  6. 前記光指向部材が載置される前記保持部を対物レンズ光軸と垂直方向にシフトさせる機能を備えることを特徴とした請求項4と請求項5の何れかに記載の顕微鏡用照明装置。
  7. 試料を載置するための光学的に透明な試料載置板と、試料載置板に向けてほぼ均一な照明光を射出する面光源と、前記面光源と前記試料載置板の間に照明光の拡散を制限する光指向部材とを備えている、実体顕微鏡用照明装置において、
    プリズムシートが前記光指向部材と前記試料載置板の間に配置されることを特徴とする実体顕微鏡用照明装置。
  8. 前記光指向部材は、複数種類の光指向部材のうちの一つを選択的に前記試料載置板と前記面光源との間に配置する切り換え機構とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡用照明装置。
  9. 前記複数種類の光指向部材は、ファイバプレートを含むことを特徴とする請求項8に記載の実体顕微鏡用照明装置。
  10. 前記複数種類の光指向部材は、キャピラリプレートを含むことを特徴とする請求項8に記載の実体顕微鏡用照明装置。
  11. 前記光指向部材は、傾斜させて保持する保持部に載せられることを特徴とした請求項7から請求項10の何れかに記載の実体顕微鏡用照明装置。
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