JP4895836B2 - 顕微鏡鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、集光レンズと、この集光レンズが射出させた観察光を偏向させる偏向光学系とを備える顕微鏡鏡筒に関する。
一般に、顕微鏡観察では、人間工学的な観点から、水平に近い俯視角で観察を行うことが好ましいとされている。すなわち、観察者は、水平もしくは水平よりもやや上向きの接眼レンズをのぞき込む姿勢で観察を行うことで、身体の緊張が少なく、長時間の観察を行っても疲労が蓄積されにくいといわれている。これに対して従来の顕微鏡では、接眼レンズが設けられる顕微鏡鏡筒において、水平に近い俯視角を実現させるとともに、この俯視角を観察者の体格等に応じて適宜調整可能とする構成が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の鏡筒光学系では、対物レンズから入射され、集光レンズが鉛直上方に射出させた光は、プリズムによって下向きに折り返され、回動可能に設けられたミラーを介して双眼鏡筒部に導かれている。この鏡筒光学系では、ミラーおよび双眼鏡筒部を連動させて回動させることで、俯視角(俯角)が自在に調整可能とされている。なお、この鏡筒光学系では、集光レンズが射出させた光は、リレーレンズを介して双眼鏡筒部に導かれている。
特許文献2に記載の双眼鏡筒では、集光レンズが射出させた光は、回動可能に設けられたミラーとプリズム群とを介して接眼レンズに導かれている。この双眼鏡筒では、ミラーと、プリズム群および接眼レンズとを連動させて回動させることで、俯視角が自在に調整可能とされている。
特許文献3に記載の俯視角可変鏡筒では、対物レンズからの光は、回動可能に設けられたミラーを介して集光レンズに入射され、集光レンズが射出させた光は、プリズム群を介して双眼鏡筒部に導かれている。この俯視角可変鏡筒では、ミラーと、集光レンズ、プリズム群および双眼鏡筒部とを連動させて回動させることで、俯視角が自在に調整可能とされている。
一方、顕微鏡観察では、観察者に無理な姿勢(例えば、伸び上がった姿勢)で観察を行わせることがないように、接眼レンズをのぞき込む際のアイポイント(接眼レンズの射出瞳位置)を高くさせすぎないことが求められている。ところが、近年の顕微鏡装置では、顕微鏡本体と顕微鏡鏡筒との間に、落射照明系を内蔵した投光管など、各種の中間鏡筒を配備する必要があり、これによってアイポイントが高くなる傾向にある。このため、顕微鏡鏡筒単独では、アイポイントをできる限り低く抑え、集光レンズの配置位置と同程度の高さに抑えることが望ましい。
これに対して、特許文献1に記載された鏡筒光学系では、集光レンズが鉛直上方に射出させた光をプリズムによって下方に折り返すことで、双眼鏡筒部の位置を低く抑え、アイポイント(アイレベル)を集光レンズと同程度の高さに設けられるようにしている。
特開平8−278448号公報 特開平8−43740号公報 特開2000−98237号公報
ところが、特許文献1に記載の鏡筒光学系では、集光レンズが射出させた光を下方に折り返すことで、この折り返した光を反射させるミラーと、このミラーを保持および回動させる機構とを集光レンズよりも低い位置に設ける必要があり、この集光レンズよりも下側に設けられる部分と顕微鏡本体もしくは中間鏡筒等との高さ方向の干渉を回避するため、そもそも顕微鏡鏡筒全体を通常よりも高い位置に搭載しなければならない場合が生じるという問題があった。すなわち、顕微鏡鏡筒によってアイポイントを集光レンズと同程度の高さに設けることができても、この顕微鏡鏡筒が搭載された顕微鏡全体ではアイポイントを低く抑えられない恐れがあるという問題があった。また、特許文献1に記載の鏡筒光学系では、集光レンズが射出させた光を、リレーレンズを用いて双眼鏡筒部に導いているため、部品点数が多く、鏡筒光学系の全体構成が大型化するばかりか製造コストが増大するという問題があった。
また、特許文献2に記載された双眼鏡筒および特許文献3に記載された俯視角可変鏡筒では、俯視角調整のために回動させるミラーが集光レンズの直後または直前に設けられているため、鏡筒内に設けられた光学素子の多くをミラーに連動させて回動させる必要があり、この回動させる機構全体が大型化および重量化されるという問題があった。このため、回動させる機構全体を堅強に構成して高剛性化する必要があり、その構造が複雑になるばかりか製造コストが増大するという問題があった。
これに対して特許文献3に記載のものでは、接眼レンズを介した目視観察とは別に標本像をカメラ観察する光路を設けようとする場合、集光レンズを目視観察光路(接眼レンズ用光路)と共用することが困難であるという不都合が生じる。一方、特許文献2に記載のものでは、例えば回動させるミラーをハーフミラーとし、このハーフミラー上にカメラ観察用光路を設けることで集光レンズを接眼レンズ用光路と共用することが可能であるが、この場合、ミラーの回転に応じてカメラ観察用光路に横ズレが発生するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、第1に、集光レンズより下側に光路構成部材を設けることなく、簡易かつコンパクトな構成によって、集光レンズが射出させた光を、その光軸を含む平面内で偶数回反射させることができ、アイポイントを低く抑えつつ水平もしくは水平に近い俯視角に偏向させることができる顕微鏡鏡筒を提供することを目的とする。
また、本発明は、第2に、簡易かつ軽量な駆動機構によって、集光レンズが射出させた光を俯視角可変に偏向させることができる顕微鏡鏡筒を提供することを目的とする。
また、本発明は、第3に、簡易かつ安定してカメラ観察用光路を構成することができる顕微鏡鏡筒を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、集光レンズと、該集光レンズが射出させた観察光を偏向させる偏向光学系とを備える顕微鏡鏡筒において、前記偏向光学系は、一方から入射する前記観察光を透過させ、他方から斜入射する前記観察光を反射させる第1反射面と、前記第1反射面が透過させた前記観察光を反射させ、前記第1反射面に斜入射させる第2反射面と、前記第1反射面が反射させた前記観察光を、前記第2反射面の方向に反射させる第3反射面と、前記第3反射面が反射させた前記観察光を、前記集光レンズの光軸に垂直または略垂直な方向であって、前記集光レンズの光軸から前記第3反射面に向かう方向に反射させる第4反射面と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、上記の発明において、前記第1反射面に入射する前記観察光は前記第1反射面に垂直に入射し、前記第2反射面から斜入射する前記観察光は前記第1反射面で全反射されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、上記の発明において、前記集光レンズの光軸を通った前記観察光の軸上の光を軸上観察光とし、前記軸上観察光の前記第1反射面の反射点を通る第1の仮想線が前記集光レンズの光軸と平行であり、前記軸上観察光の前記第3反射面の反射点を通る第2の仮想線が前記集光レンズの光軸と平行であり、前記第4反射面における前記軸上観察光の反射点は、前記第1の仮想線と前記第2の仮想線の間に設けられることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、集光レンズと、第1、第2、および第3の平面に囲まれる三角形の断面を有する偏向プリズムと、前記第1、第2、および第3の平面を各々有する3つのミラーとのうちいずれか一方、および、第4の平面を有する平面ミラーと、当該第4の平面を有する偏向プリズムとのうちいずれか一方を備え、前記集光レンズから出る観察光を偏向する偏向光学系と、を備える顕微鏡鏡筒であって、前記第1の平面は、前記集光レンズから入射する前記観察光を第1の光軸に沿って透過させ、前記第2の平面から斜めに入射する前記観察光を第3の光軸に沿って反射し、前記第2の平面は、前記第1の平面を透過した前記光を前記第1の光軸上で反射し、反射された当該光を、第2の光軸に沿って斜めに、前記第1の平面上に入射させ、前記第3の平面は、前記第1の平面によって反射された前記光を前記第3の光軸上で第2の平面側の方向に、第4の光軸に沿って反射し、前記第4の平面は、前記第3の平面によって反射された前記光を前記第4の光軸上で、前記集光レンズの光軸に略垂直な方向であって、前記集光レンズの前記光軸から第3の平面側へ向かう方向へ、第5の光軸に沿って反射することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、上記の発明において、前記集光レンズから前記第1の平面に入射する前記観察光は、前記第1の平面に対して垂直に入射し、前記第2の平面から斜め方向に前記第1の平面に入射する前記光は、前記第1の平面によって全反射されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、上記の発明において、前記集光レンズの前記光軸に沿った前記観察光の軸上光を軸上観察光と呼び、前記軸上観察光の前記第1の平面上での反射点を通る第1の仮想線が前記集光レンズの前記光軸に平行であり、前記軸上観察光の前記第3の平面上での反射点を通る第2の仮想線が前記集光レンズの前記光軸に平行である場合、前記軸上観察光の前記第4の平面上での反射点は、前記第1の仮想線と前記第2の仮想線との間に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、上記の発明において、前記第4の平面は、前記集光レンズの前記光軸に垂直な軸の周りを回転可能であり、前記第5の光軸の方向は、前記第4の平面を回転させることによって変更可能であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡鏡筒は、集光レンズと、第1、第2、および第3の平面に囲まれる三角形の断面を有する偏向プリズムであって、前記第1の平面と前記第2の平面とのなす角度が30度であり、前記第1の平面と前記第3の平面とのなす角度が105度である偏向プリズム、および、平面ミラーを有し、前記集光レンズから出る観察光を偏向する偏向光学系と、を備える顕微鏡鏡筒であって、前記第1の平面は、前記集光レンズを通過し、前記第1の平面に入射する前記観察光を透過させ、前記第2の平面の方向から前記第1の平面に入射する前記観察光を、前記第3の平面の方向に向けて全反射し、前記第2の平面は、前記第1の平面を透過した前記観察光を、前記第1の平面の方向に向けて反射し、前記第3の平面は、前記第1の平面によって全反射された前記観察光を、前記平面ミラーの方向に向けて反射することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡鏡筒によれば、集光レンズより下側に光路構成部材を設けることなく、簡易かつコンパクトな構成によって、集光レンズが射出させた光を、その光軸を含む平面内で偶数回反射させることができ、アイポイントを低く抑えつつ水平もしくは水平に近い俯視角に偏向させることができる。また、簡易かつ軽量な駆動機構によって、集光レンズが射出させた光を俯視角可変に偏向させることができる。また、簡易かつ安定してカメラ観察用光路を構成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一符号を付して示している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の外観構成を示す図である。この図に示す顕微鏡100は、標本1が載置されるステージ2と、ステージホルダ3aを介してステージ2を支持する顕微鏡本体3と、顕微鏡本体3の上部に搭載され、図示しない照明光学系が内部に設けられた落射投光管4と、落射投光管4の後端部(図中右端部)に取り付けられ、図示しない照明光源が内部に設けられたランプハウス5とを備えている。
また、顕微鏡100は、顕微鏡本体3の前側(図中左側)先端部に設けられたレボルバ6と、このレボルバ6に対して交換可能に取り付けられた複数の対物レンズ7と、落射投光管4の上部に搭載された顕微鏡鏡筒としての鏡筒8とを備える。鏡筒8の前面部(図中左側面部)には、一対の接眼レンズ10を有する双眼部9が設けられている。双眼部9は、後述のように、鏡筒8に対して図1の紙面に沿って回動自在に設けられている。
標本1は、ステージ2を介し、顕微鏡本体3の側面部に凸設された焦準ハンドル3bの回動操作に連動して上下動されるステージホルダ3aによって昇降移動され、対物レンズ7に対して焦準合わせ(ピント合わせ)される。対物レンズ7は、レボルバ6の回動操作に応じて標本1上に択一的に配置される。中間鏡筒としての落射投光管4は、ランプハウス5から供給される照明光を、内部に設けられた照明光学系によって対物レンズ7を介して標本1に照射させる。対物レンズ7は、鏡筒8が内部に有する後述の結像レンズと協働し、照明光学系によって照明された標本1の観察像を結像させる。このとき、対物レンズ7は、標本1の各点から発せられた観察光を集光し、平行光として結像レンズへ射出させる。結像レンズは、対物レンズ7が射出させた観察光を集光して観察像を結像させる。
つづいて、本実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒としての鏡筒8について詳細に説明する。図2は、鏡筒8の内部構成を示す図である。この図に示すように、鏡筒8は、大別して固定部11と可動部12とを備える。固定部11は、例えば蟻継状に形成された取付部11aを介して落射投光管4または落射投光管4に代わる他の中間鏡筒上に固定される。可動部12は、固定部11の前面部に設けられ、固定部11に対して図2の紙面に沿って回動自在とされている。可動部12の前面部には、一対の接眼レンズ10を有した双眼部9が取り付けられており、鏡筒8では、これら可動部12と双眼部9とを連動して回動させて俯視角ξが変更される。
ここで、俯視角ξとは、双眼部9および接眼レンズ10の水平面からの角度であって、固定部11の落射投光管4等に対する取付面11bに対し、双眼部9の入出射前後の光軸OA2,OA3がなす角に相当する。ここで、光軸OA2,OA3は、互いに平行とされている。鏡筒8では、俯視角ξは、水平もしくは水平に近い角度で変更自在に設定され、具体的には、例えば0度〜20度の範囲内で自在に設定される。
固定部11は、結像レンズ13、偏向プリズム14、分割プリズム16および偏菱形プリズム17を内部に備え、可動部12は、平面ミラー15を内部に備える。集光レンズとしての結像レンズ13は、その光軸OA1に沿って対物レンズ7から入射された観察光を集光して射出させる。偏向プリズム14は、図2の紙面内で第1反射面14a、第2反射面14bおよび第3反射面14cによって形成される三角形状の断面を有したプリズムであって、結像レンズ13が射出させて第1反射面14aが透過させた観察光を、部分反射膜14dが設けられた第2反射面14bによって所定の割合で反射および透過させる。
第2反射面14bが反射させた観察光は、第1反射面14aに斜入射されて全反射される。この全反射された観察光は、第3反射面14cの高反射膜によって反射され、第2反射面14bを介して平面ミラー15に入射される。平面ミラー15は、第3反射面14cが反射させた観察光を、第4反射面としての反射面15aによって反射させて双眼部9に入射させる。これによって、偏向光学系としての偏向プリズム14および平面ミラー15は、結像レンズ13が射出させた観察光の一部を偏向させて双眼部9および接眼レンズ10に導く目視観察用光路を構成している。
一方、第2反射面14bが透過させた観察光は、部分反射膜14dを介して分割プリズム16内に入射される。分割プリズム16は、偏向プリズム14と同じ屈折率を有した材料で形成されており、部分反射膜14dを介して第2反射面14b上に接合されている。このため、第2反射面14bが透過させた観察光は、屈折されることなく光軸OA1に沿って分割プリズム16内に入射される。
この分割プリズム16内に入射された観察光は、分割プリズム16を透過した後、偏菱形プリズム17によってカメラ取付部11cに向けて射出される。偏菱形プリズム17は、図2の紙面内で平行四辺形状の断面を有しており、光軸OA1に沿って入射した観察光を光軸OA4へシフトさせて射出させる。光軸OA4は、カメラ取付部11cに取り付けられる図示しないカメラの光軸に相当する。分割プリズム16および偏菱形プリズム17は、カメラ取付部11cに設けられるカメラに対し、カメラ観察用光路を構成している。
結像レンズ13は、目視観察用光路およびカメラ観察用光路に対し、それぞれ接眼レンズ10の前側焦平面10a上および図示しないカメラの撮像面上に標本1の観察像を結像させる。なお、カメラの撮像面は、光軸OA4上でカメラ取付部11cから所定距離に設けられるものである。
つづいて、偏向光学系としての偏向プリズム14および平面ミラー15について詳細に説明する。図3は、偏向プリズム14および平面ミラー15の構成を示す図である。この図に示すように、偏向プリズム14では、第1反射面14aは、光軸OA1に対して垂直に設けられている。また、第2反射面14bは、第1反射面14aに対して30°傾斜して設けられ、第3反射面14cは、第1反射面14aに対して105°傾斜して設けられている。これら第1〜第3反射面14a〜14cと、平面ミラー15の反射面15aとは、それぞれ図3の紙面に対して垂直に設けられており、光軸OA1は、この紙面内に設けられている。また、平面ミラー15は、反射面15a上で図3の紙面と垂直に設けられた回転軸18の周りに回動自在に設けられている。
観察光のうち光軸OA1に合致されて入射される軸上観察光L1は、第1反射面14aを垂直に透過して第2反射面14bに入射する。第2反射面14bは、軸上観察光L1を所定反射率で反射させ、軸上観察光L2として第1反射面14aに斜入射させる。第1反射面14aは、軸上観察光L2を全反射させ、軸上観察光L3として第3反射面14cに入射させる。第3反射面14cは、軸上観察光L3を反射させ、軸上観察光L4として第2反射面14bに垂直に入射させるとともに、この第2反射面14bから射出させる。ここで、軸上観察光L3は第2反射面14bと平行になっている。
第4反射面としての反射面15aは、第2反射面14bから射出された軸上観察光L4を結像レンズ13の光軸OA1に垂直または略垂直な方向、すなわち水平もしくは水平に近い方向に反射させ、軸上観察光L5として射出させる。この軸上観察光L5の射出角度は、平面ミラー15の回転位置に応じて決定される。ここで、平面ミラー15は、図示しない連動回転機構によって、双眼部9と連動され、双眼部9と同方向に半分の回転量だけ回転軸18周りに回動されるように設けられている。また、回転軸18は、反射面15aにおける軸上観察光L4の反射点15b上に設けられている。
このような第1〜第3反射面14a〜14cおよび反射面15aによる軸上光線L1〜L4の一連の反射は、図3の紙面内、つまり結像レンズ13の光軸OA1を含み第2反射面に垂直な偏向平面内で行われる。すなわち、偏向光学系としての偏向プリズム14および平面ミラー15は、光軸OA1に沿って対物レンズ7から入射される観察光を、偏向平面に沿って、水平もしくは水平に近い俯視角で俯視角可変に偏向させ、双眼部9に入射させる。
また、平面ミラー15は、結像レンズ13の光軸OA1と垂直な方向において、第1反射面14aにおける軸上観察光L2の反射点14eと、第3反射面14cにおける軸上観察光L3の反射点14fとの間の区間W内で軸上観察光L4を反射させるように配置されている。つまり、反射面15aにおける軸上観察光L4の反射点15bが区間W内に設けられている。
言い換えると、第1反射面14aにおける軸上観察光L2の反射点14eを通り光軸OA1と平行な線を第1の仮想線K1とし、第3反射面14cにおける軸上観察光L3の反射点14fを通り光軸OA1と平行な線を第2の仮想線K2としたとき、平面ミラー15(の反射点15b)は第1の仮想線K1と第2の仮想線K2の間の区間W内で軸上観察光L4を反射させるように配置されている。また、平面ミラー15は、第2の反射面14bに対して第1反射面14aと反対側に配置されている。
さらに、平面ミラー15は、図4−1に示すように、反射面15aによって反射された観察光の光束の下端部L5aが偏向プリズム14の上端部等によってケラレない高さに配置されている。
また、結像レンズ13が射出させて第1反射面14aが透過させた観察光を、第2反射面14bによって反射させ、第2反射面14bが反射させた観察光は、第1反射面14aに斜入射されて全反射される。このとき、第1反射面14aに入射した観察光束と第1反射面14aで全反射される観察光束とが重複しており、この重複によって光路長の短縮化と小型化が図れる。
このように構成された偏向光学系としての偏向プリズム14および平面ミラー15は、結像レンズ13が射出させた観察光が双眼部9に至るまでに必要な光路長の短縮化を図りつつ、反射面15aにおける反射点15bの第1反射面14aからの高さHを低く抑えることができ、全体として簡易かつコンパクトに構成されている。これによって、鏡筒8では、接眼レンズ10におけるアイポイントの高さを低く抑えることができるとともに、リレーレンズを用いることなく、従来標準的に用いられている結像レンズ13(例えば、焦点距離160〜200mmのレンズ)によって観察光を双眼部9に導くことができる。
これに対して、例えば図4−2に示すように偏向光学系を構成した場合、図4−1の構成に比して、アイポイントの高さを低く抑えられるが、双眼部9に至るまでの光路長は長くなる。この場合、偏向プリズム14に代わる偏向プリズム14’では、第1反射面14aと第3反射面14c’とのなす角が90°とされ、第3反射面14cの場合よりも小さくされている。これによって、第3反射面14c’が反射させた軸上観察光L4’は、第2反射面14bの法線に対して図中時計回りに30°の角度をなして射出されている。この結果、反射面15aにおける軸上観察光L4’の反射点15b’は、反射面15aによって反射された観察光の光束の下端部L5a’が偏向プリズム14’の上端部等によってケラレない高さに平面ミラー15を配置させるために、第1反射面14a方向において、第1反射面14aおよび第3反射面14c’における反射点14eおよび14f’間より外側に設けられている。また、第1反射面14aに対する反射点15b’の高さH’は、反射点15bの高さHよりも低く抑えられている。
一方、例えば図4−3に示すように偏向光学系を構成した場合には、図4−1の構成に比して、双眼部9に至るまでの観察光の光路長を短くできるものの、アイポイントの高さは高くなる。この場合、偏向プリズム14に代わる偏向プリズム14”では、第1反射面14aと第3反射面14c”とのなす角は120°とされ、第3反射面14cの場合よりも大きくされている。これによって、第3反射面14c”が反射させた軸上観察光L4”は、第2反射面14bの法線に対して図中反時計回りに30°の角度をなして射出されている。この結果、反射面15aにおける軸上観察光L4”の反射点15b”は、反射面15aによって反射された観察光の光束の下端部L5a”が偏向プリズム14”の上端部等によってケラレない高さに平面ミラー15を配置させるために、第3反射面14c”における反射点14f”の上方で、反射点15bの高さHよりも高い高さH”の位置に設けられている。
なお、図4−2および図4−3では、煩雑さを避けるため、軸上観察光L4’,L4”は第2反射面14bによって屈折されないものとして説明しているが、この屈折の影響を考慮した場合にも、第3反射面14cの傾斜角の変化に応じたアイポイントの高さ変化と観察光の光路長変化の傾向は変わらない。一方、軸上観察光L4’,L4”が第2反射面14bによって屈折される場合、その屈折に起因して生じる色収差の影響が新たに問題となる。このため、図4−1に示したように、第3反射面14cによって軸上観察光L4を第2反射面14bに垂直な方向に反射させることが好ましい。
ところで、上述した偏向プリズム14では、第1反射面14aと第2反射面14bとのなす角を30°として説明したが、30°に限定されず、種々の角度に設定することができる。ただし、第2反射面14bが反射させた軸上観察光L2を第1反射面14aによって全反射させるために、第1反射面14aと第2反射面14bとのなす角のうち観察光を挟む側のなす角φは、偏向プリズム14の屈折率(ガラス材料の屈折率)nをもとに、次式(1)を満足する角度とすることが好ましい。また、第2反射面14bが反射させた軸上観察光L2を第1反射面14aに斜入射させるために、少なくともなす角φ<45°とするとよい。
φ≧sin-1(1/n)/2 ・・・(1)
一方、第1反射面14aと第3反射面14cとのなす角のうち観察光を挟む側のなす角ψは、第3反射面14cが反射させた軸上観察光L4を第2反射面14bに垂直に入射させ、屈折なく射出させるために、上述したなす角φをもとに、次式(2)を満足する角度とするとよい。
ψ=(φ+π)/2 ・・・(2)
具体的には、例えば偏向プリズム14の屈折率n=1.5とすると、式(1)より、なす角φ≧20.9°とすればよい。また、例えばなす角φ=22.5°とした場合には、式(2)より、なす角ψ=101.25°とすればよい。
以上説明したように、本実施の形態1にかかる鏡筒8では、偏向光学系としての偏向プリズム14および平面ミラー15を上述の通り構成することで、結像レンズ13より下側に光路構成部材を設けることなく、偏向平面内で観察光を4回反射させる目視観察用光路を簡易かつコンパクトに構成することができる。また、接眼レンズ10におけるアイポイントを低く抑えることができるとともに、観察光を水平もしくは水平に近い俯視角で俯視角可変に偏向させることができる。
また、鏡筒8では、観察光が双眼部9に至るまでに必要とする光路長が短縮化されたことで、リレーレンズを用いることなく、従来標準的な結像レンズ13によって観察光を双眼部9に導くことができる。さらに、第3反射面14cが反射させた軸上観察光L4を第2反射面14bに垂直に入射させているため、観察光を色収差なく双眼部9に導入することができる。
また、鏡筒8では、俯視角可変とするために回動させる平面ミラー15が双眼部9の直前に設けられているため、双眼部9と連動させて回動させる部分を小型化および軽量化することができるとともに、双眼部9と平面ミラー15とを連動させて回動させる連動回転機構を小型化することができ、連動回転機構の剛性の低減および回転モーメントへの抵抗力の軽減等を実現することができる。また、以上のように偏向光学系の構成の簡素化および部品点数の削減と、連動回転機構の簡素化および小規模化とを実現させたことで、鏡筒8全体にかかる製造コストを低減することができる。
(変形例1)
つぎに、本実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の変形例1について説明する。図5は、本変形例1にかかる顕微鏡鏡筒としての鏡筒28の内部構成を示す図である。この図に示すように、鏡筒28は、鏡筒8の構成をもとに、固定部11に替えて固定部21を備える。固定部21は、固定部11の構成をもとに、偏向プリズム14に替えて偏向プリズム24,25を備える。その他の構成は鏡筒8と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。なお、本変形例1にかかる顕微鏡は、顕微鏡100の構成をもとに、鏡筒8に替えて鏡筒28を備えるものである。
偏向プリズム24,25は、それぞれ偏向プリズム14を2分割して形成されるプリズムであって、その分割面に相当する各面を接合して一体に構成されている。具体的には、偏向プリズム24は、第1反射面24aと、第2反射面24bと、分割面に相当する透過面24cとによって形成される直角三角形状の断面を有したプリズムであり、偏向プリズム25は、分割面に相当する入射面25aと、第3反射面25bと、射出面25cとによって形成される直角三角形状の断面を有したプリズムである。偏向プリズム24,25は、各々透過面24cと入射面25aとが接合され、全体として偏向プリズム14と同一形状に構成されている。
偏向プリズム24は、第1反射面24aが光軸OA1と垂直に設けられるとともに、第1反射面24a、第2反射面24bおよび透過面24cの各面が図5の紙面に相当する偏向平面と垂直に設けられている。また、第2反射面24b上には、偏向プリズム14における第2反射面14bと同様に、部分反射膜14dが設けられるとともに、この部分反射膜14dを介して分割プリズム16が接合されている。なお、第1反射面24aに対する第2反射面24bおよび透過面24cのなす角は、それぞれ30°および60°とされている。
偏向プリズム25は、入射面25a、第3反射面25bおよび射出面25cの各面が偏向平面と垂直に設けられており、射出面25cは、第2反射面24bと同一平面上に設けられている。なお、第3反射面25bに対する入射面25aおよび射出面25cのなす角は、それぞれ45°とされている。
偏向プリズム24,25では、光軸OA1に合致されて入射される軸上観察光L1は、第1反射面24aを垂直に透過して第2反射面24bに入射する。第2反射面24bは、軸上観察光L1を所定反射率で反射させ、軸上観察光L2として第1反射面24aに斜入射させる。第1反射面24aは、軸上観察光L2を全反射させ、軸上観察光L3として透過面24cに垂直に入射させる。軸上観察光L3は、透過面24cおよび入射面25aを垂直に透過した後、第3反射面25bに入射する。第3反射面25bは、軸上観察光L3を全反射させ、軸上観察光L4として射出面25cに垂直に入射させるとともに、この射出面25cから射出させる。その後、射出面25cから射出された軸上観察光L4は、鏡筒8と同様に平面ミラー15によって反射され、双眼部9に入射される。
このように、鏡筒28では、偏向プリズム14に替えて偏向プリズム24,25を用いることで、偏向プリズム14と同様に観察光を偏向させることができ、平面ミラー15を含めた偏向光学系全体として、偏向プリズム14を用いた場合と同様に観察光を双眼部9に入射させることができる。これによって、鏡筒28では、鏡筒8と同様の効果を奏することができる。
さらに、鏡筒28では、偏向プリズム24,25が従来汎用的なプリズム、つまり30°および60°の内角を有した直角プリズムと、45°の内角を有した直角プリズムとによって構成されているため、105°の内角を有した非汎用的な三角形状の偏向プリズム14を加工・製造する場合に比して、高精度に偏向プリズム24,25を加工・製造することができるとともに、その製造コストを低減させることができる。
なお、本変形例1では、偏向プリズム24,25は、それぞれ透過面24cおよび入射面25aが接合されて一体化されるものとしたが、一体化に限定されず、偏向プリズム24,25を分離して配置してもよい。その場合、偏向プリズム25は、入射面25aおよび射出面25cをそれぞれ透過面24cおよび第2反射面24bと平行にして設けるとよい。
(変形例2)
つぎに、本実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の変形例2について説明する。図6は、本変形例2にかかる顕微鏡鏡筒としての鏡筒38の内部構成を示す図である。この図に示すように、鏡筒38は、鏡筒8の構成をもとに、固定部11に替えて固定部31を備える。固定部31は、固定部11の構成をもとに、分割プリズム16、偏菱形プリズム17およびカメラ取付部11cが取り除かれている。また、偏向プリズム14の第2反射面14b上には、部分反射膜14dに替えて高反射膜34dが設けられている。その他の構成は鏡筒8と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。なお、本変形例2にかかる顕微鏡は、顕微鏡100の構成をもとに、鏡筒8に替えて鏡筒38を備えるものである。
高反射膜34dは、例えば銀コート等の金属反射膜が用いられる。高反射膜34dが設けられた第2反射面14bは、入射する光を高反射率で反射させ、例えば、吸収損失等を除いたほぼ100%の光を反射させる。このため、第2反射面14bは、第1反射面14aが透過させた観察光のほぼすべてを反射させて第1反射面14aに斜入射させることができる。これによって鏡筒38では、対物レンズ7から入射された観察光のほぼすべてを接眼レンズ10による目視観察に供することができ、観察像を明るく観察することができる。
また、鏡筒38では、観察光が第2反射面14bを透過しなくなることにともない、分割プリズム16および偏菱形プリズム17が取り除かれ、カメラ観察用光路が廃されている。さらに、カメラ観察用光路の廃止にともない、カメラ取付部が省かれている。これによって、鏡筒38では、目視観察に特化した鏡筒として、鏡筒8,28に比べてより簡易かつコンパクトに構成されるとともに、製造コストを一層低減させることができる。
(変形例3)
つぎに、本実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の変形例3について説明する。図7は、本変形例3にかかる顕微鏡鏡筒が備える偏向ミラー44の構成を示す図である。この偏向ミラー44は、鏡筒8,28において偏向プリズム14または偏向プリズム24,25の代わりに用いられるものである。なお、本変形例3にかかる顕微鏡は、顕微鏡100の構成をもとに、鏡筒8に替えて、偏向ミラー44を用いた顕微鏡鏡筒を備えるものである。
偏向ミラー44は、図7に示すように、部分反射ミラー41,42および高反射ミラー43を用いて構成されている。部分反射ミラー41,42は、それぞれ第1および第2反射面としての反射面41a,42aを有し、高反射ミラー43は、第3反射面としての反射面43aを有する。偏向ミラー44では、反射面41aが光軸OA1と垂直に設けられるとともに、各反射面41a,42a,43aが図7の紙面に垂直、つまり光軸OA1を含む偏向平面に垂直に設けられている。また、反射面41aに対する反射面42a,43aのなす角は、それぞれ30°および105°とされている。
偏向ミラー44では、反射面41aは、光軸OA1に合致されて図中下方から入射される軸上観察光L1を透過させる。反射面42aは、この軸上観察光L1を所定反射率で反射させ、軸上観察光L2として反射面41aに斜入射させるとともに、所定透過率で透過させる。反射面41aは、軸上観察光L2を反射させ、軸上観察光L3として反射面43aに入射させる。反射面43aは、軸上観察光L3を反射させ、軸上観察光L4として反射面42aに垂直な方向に射出させる。その後、軸上観察光L4は、鏡筒8,28と同様に平面ミラー15によって反射され、双眼部9に入射される。
このように、偏向ミラー44では、偏向プリズム14および偏向プリズム24,25と同様に観察光を偏向させることができ、平面ミラー15を含めた偏向光学系全体として、偏向プリズム14を用いた場合と同様に観察光を双眼部9に入射させることができる。これによって、偏向ミラー44を用いる顕微鏡鏡筒では、目視観察用光路に関して鏡筒8と同様の効果を奏することができる。
また、偏向ミラー44を用いる顕微鏡鏡筒では、部分反射ミラー42の透過光路としての光軸OA1上に分割プリズム16を省いて偏菱形プリズム17を設けることで、鏡筒8,28と同様にカメラ観察用光路を構成することができる。あるいは、部分反射ミラー42を高反射ミラーとすることで、カメラ観察用光路を廃した鏡筒38における偏向プリズム14の代わりに偏向ミラー44を適用することもできる。
なお、偏向ミラー44では、反射面41aと反射面42aとのなす角30°に応じ、反射面41aと反射面43aとのなす角を105°とし、軸上観察光L4を反射面42aに垂直な方向に射出させるようにしているが、この偏向ミラー44では、偏向プリズム14のように軸上観察光L4の射出光路上に屈折をともなう境界面、つまり色収差の原因となる境界面が設けられていないため、必ずしも軸上観察光L4を反射面42aに垂直な方向に射出させる必要はない。すなわち、反射面42aおよび反射面43aが反射面41aに対して各々なす角を式(2)とは異なる条件に設定し、軸上観察光L4を反射面42aに対して垂直ではなく略垂直な方向に射出させて構わない。また、これとは逆に、軸上観察光L4を反射面42aに垂直な方向に射出させる場合には、部分反射ミラー42を拡大し、部分反射ミラー42を介して軸上観察光L4を射出させるようにしても構わない。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡について説明する。図8は、本実施の形態2にかかる顕微鏡鏡筒が備える光路切換ユニット50の構成を示す斜視図である。この光路切換ユニット50は、大別して光路切換光学系と、この光路切換光学系を駆動する光路切換機構とを用いて構成されている。光路切換光学系は、偏向光学系としての偏向プリズム54および平面ミラー15と、分割プリズム16と、光路長補正ガラス56とを備え、光路切換機構は、光路切換光学系が搭載されたスライダ51と、スライダ51を案内するガイド52とを備える。ここで、実施の形態1と同一構成部分には、同一符号を付して示している。
なお、本実施の形態2にかかる顕微鏡鏡筒は、例えば鏡筒8の構成をもとに、偏向プリズム14、平面ミラー15および分割プリズム16に替えて光路切換光学系を備えるものであり、本実施の形態2にかかる顕微鏡は、顕微鏡100の構成をもとに、鏡筒8に替えて、光路切換ユニット50を用いた顕微鏡鏡筒を備えるものである。
偏向プリズム54は、第1反射面54a、第2反射面54bおよび第3反射面54cによって偏向プリズム14と同じ三角形状の断面を有したプリズムとして形成され、スライダ51上に固定されている。第1反射面54aは、光軸OA1と、この光軸OA1を含み第2反射面54bに垂直な偏向平面とに対して垂直に設けられている。第3反射面は、偏向平面に垂直に設けられている。第2反射面54b上には、部分反射膜14dと高反射膜34dとが、光軸OA1を含み偏向平面に垂直な方向に並べて設けられている。また、部分反射膜14dが設けられた第2反射面54b上には、部分反射膜14dを介して分割プリズム16が接合されている。
スライダ51上には、偏向プリズム54とともに光路長補正ガラス56が固定されている。光路長補正ガラス56は、偏向平面に垂直な方向に部分反射膜14dおよび高反射膜34dと並べて設けられている。光路長補正ガラス56は、光軸OA1に沿って、第1反射面54aから分割プリズム16上面までと等しい光路長を有した柱状のガラスブロックとして形成されている。
スライダ51は、ガラス等の光透過部材によって形成された平板状部材であり、偏向平面に垂直な方向に貫装された2本のガイド52によって、その方向に前後動自在に支持されている。スライダ51は、ガイド52に案内されて移動されることで、偏向プリズム54および光路長補正ガラス56を偏向平面に垂直な方向に移動させ、部分反射膜14d、高反射膜34dおよび光路長補正ガラス56を光軸OA1上に択一的に配置させる。なお、スライダ51の上部には、第1反射面54aとの間に図示しない空隙が設けられており、これによって第1反射面54aによる全反射が可能とされている。
このように構成された光路切換ユニット50では、図8に示すように、光軸OA1上に部分反射膜14dおよび分割プリズム16が設けられた場合、偏向プリズム54は、スライダ51を介し、光軸OA1に沿って入射された観察光を、鏡筒8における偏向プリズム14と同様に所定反射率で反射させて平面ミラー15へ射出させるとともに、所定透過率で透過させて分割プリズム16から射出させる。一方、光軸OA1上に高反射膜34dが設けられた場合、偏向プリズム54は、光軸OA1に沿って入射された観察光のほぼすべてを、鏡筒38における偏向プリズム14と同様に反射させて平面ミラー15へ射出させる。すなわち、光路切換ユニット50を用いた顕微鏡鏡筒では、スライダ51によって偏向プリズム54の配置を適宜切り換えることで、鏡筒8または鏡筒38と同様に観察光を双眼部9へ導くことができる。
さらに、光路切換ユニット50では、光軸OA1上に光路長補正ガラス56が設けられた場合、光軸OA1に沿って入射された観察光は、そのまま光軸OA1に沿って透過され、カメラ観察用光路に導入される。これによって、光路切換ユニット50を用いた顕微鏡鏡筒では、観察光のすべてをカメラ観察に供することができ、観察像を明るく撮影することができる。また、この顕微鏡鏡筒では、スライダ51によって偏向プリズム54と光路長補正ガラス56との配置を適宜切り換えることで、目視観察と、カメラ観察と、これらの同時観察とを容易に切り換えることができる。
なお、ここでは観察光がスライダ51を透過した後、偏向プリズム54または光路長補正ガラス56に入射するものとしたが、例えば、スライダ51のうち部分反射膜14d、高反射膜34dおよび光路長補正ガラス56が設けられた部分に光軸OA1に沿って貫通孔を形成し、この貫通孔を通して観察光を偏向プリズム54または光路長補正ガラス56へ入射させてもよい。
(変形例)
つぎに、本実施の形態2にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡の変形例について説明する。図9は、本変形例にかかる顕微鏡鏡筒が備える光路切換ユニット60の構成を示す図である。この図に示すように、光路切換ユニット60は、光路切換ユニット50の構成をもとに、偏向プリズム54に替えて偏向プリズム64,25を備える。その他の構成は光路切換ユニット50と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。なお、本変形例にかかる顕微鏡は、顕微鏡100の構成をもとに、鏡筒8に替えて、光路切換ユニット60を用いた顕微鏡鏡筒を備えるものである。
偏向プリズム64は、第1反射面64a、第2反射面64bおよび透過面64cによって偏向プリズム24と同じ三角形状の断面を有したプリズムとして形成され、スライダ51上に固定されている。第1反射面64aは、光軸OA1と、この光軸OA1を含み第2反射面64bに垂直な偏向平面とに対して垂直に設けられている。透過面64cは、偏向平面に垂直に設けられている。第2反射面64b上には、偏向プリズム54と同様に、部分反射膜14d、高反射膜34dおよび分割プリズム16が設けられている。
スライダ51上には、光路切換ユニット50と同様に、偏向プリズム64と光路長補正ガラス56とが並べて設けられている。また、偏向プリズム64の近傍には、偏向プリズム25が、入射面25aおよび射出面25cをそれぞれ透過面64cおよび第2反射面64bと平行にして設けられ、図示しない支持機構によって偏向平面上で固定支持されている。スライダ51は、ガイド52に案内されて移動されることで、偏向プリズム64および光路長補正ガラス56を偏向平面に垂直な方向に移動させ、部分反射膜14d、高反射膜34dおよび光路長補正ガラス56を光軸OA1上に択一的に配置させる。
このように構成された光路切換ユニット60では、図9に示すように、光軸OA1上に部分反射膜14dおよび分割プリズム16が設けられた場合、偏向プリズム64は、スライダ51を介し、光軸OA1に沿って入射された観察光を、鏡筒28における偏向プリズム24と同様に所定反射率で反射させ、偏向プリズム25を介して平面ミラー15へ射出させるとともに、所定透過率で透過させて分割プリズム16から射出させる。一方、光軸OA1上に高反射膜34dが設けられた場合、偏向プリズム64は、偏向プリズム25と協働し、光軸OA1に沿って入射された観察光のほぼすべてを、鏡筒38における偏向プリズム14と同様に反射させて平面ミラー15へ射出させる。すなわち、光路切換ユニット60を用いた顕微鏡鏡筒では、スライダ51によって偏向プリズム64の配置を適宜切り換えることで、鏡筒28または鏡筒38と同様に観察光を双眼部9へ導くことができる。また、この顕微鏡鏡筒では、光路切換ユニット50を用いた顕微鏡鏡筒と同様に、スライダ51によって偏向プリズム64と光路長補正ガラス56との配置を適宜切り換えることで、目視観察と、カメラ観察と、これらの同時観察とを容易に切り換えることができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡鏡筒および顕微鏡について説明する。図10は、本実施の形態3にかかる顕微鏡鏡筒としての鏡筒78の内部構成を示す図である。この図に示すように、鏡筒78は、結像レンズ13と、偏向光学系としての偏向プリズム24,75と、分割プリズム16とを備えている。結像レンズ13、偏向プリズム24および分割プリズム16は、上述した鏡筒28と同様に配置されている。ここで、実施の形態1と同一の構成部分には、同一符号を付して示している。
偏向プリズム75は、入射面75aと、第3反射面としての反射面75bと、第4反射面としての反射面75cと、射出面75dとによって形成される四角形状の断面を有したプリズムである。入射面75a、反射面75b,75cおよび射出面75dの各面は、光軸OA1を含み第2反射面24bに垂直な偏向平面(図10の紙面に相当)に対して垂直に設けられている。入射面75aは、偏向プリズム24の透過面24cに接合され、反射面75bと第2反射面24aとのなす角は105°とされている。射出面75dは、光軸OA1に対して平行または略平行な所定角度に設けられており、反射面75cには、この反射面75cに入射した光を高反射率で反射させる高反射膜75eが設けられている。
偏向プリズム24では、光軸OA1に合致して入射された軸上観察光L1は、部分反射膜14dが設けられた第2反射面24bによって所定の割合で反射および透過される。このうち第2反射面24bが反射させた軸上観察光L2は、鏡筒28における偏向プリズム24と同様に第1反射面24aによって反射され、軸上観察光L3として透過面24cから垂直に射出される。
偏向プリズム75では、透過面24cから射出された軸上観察光L3は、入射面75aから垂直に偏向プリズム75内に入射される。反射面75bは、この軸上観察光L3を全反射させ、軸上観察光L4として反射面75cに入射させる。反射面75cは、軸上観察光L4を反射させ、軸上観察光L5として射出面75dに垂直に入射させるとともに、この射出面75dから射出させる。
これによって、鏡筒78では、光軸OA1に沿って偏向プリズム24内に入射された観察光を、偏向平面に沿って、光軸OA1に垂直もしくは略垂直な所定方向、つまり水平もしくは水平に近い所定の俯視角で双眼部9に入射させることができるとともに、接眼レンズ10におけるアイポイントを低く抑えることができる。また、鏡筒78では、偏向プリズム24内に入射された観察光の一部を光軸OA1に沿って分割プリズム16を介し、カメラ取付部11cから射出させて、カメラ観察に供することができる。
さらに、鏡筒78では、俯視角が固定されたことで、鏡筒8等が備えた可動部12および連動回転機構等を備える必要がないばかりか、カメラ観察用光路を光軸OA1上に設けることができるため、俯視角が可変な鏡筒8,28,38等に比べて、鏡筒全体をより簡易かつコンパクトに構成することができる。
なお、本実施の形態3では、偏向プリズム24,75は、それぞれ透過面24cおよび入射面75aが接合されて一体化されるものとしたが、一体化に限定されず、透過面24cおよび入射面75a間に空隙を設けて分割配置させてもよい。
ここまで、本発明を実施する最良の形態を実施の形態1〜3として説明したが、本発明は、上述した実施の形態1〜3に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施の形態1〜3では、偏向光学系における第1〜第3反射面がすべてプリズムの表面上に設けられるか、平面ミラーの反射面によって構成されるものとしたが、プリズムと平面ミラーとを組み合わせて構成することもできる。具体的には、鏡筒28における偏向プリズム25を、偏向ミラー44における高反射ミラー43に置き換えることができる。あるいは、鏡筒28における偏向プリズム24および分割プリズム16を、偏向ミラー44における部分反射ミラー41,42の組み合わせに置き換えることができる。
また、上述した実施の形態1では、鏡筒28における射出面25cが第2反射面24bと同一平面上に設けられるものとしたが、同一平面上に限定されず、平行な平面上であればよく、射出面25cと第2反射面24bとの間に段差を設けてもよい。同様に、鏡筒8において、部分反射膜14dもしくは高反射膜34dを設けた領域の第2反射面14bと、平面ミラー15に向けて観察光を射出させる透過平面としての第2反射面14bとの間に段差を設けてもよい。かかる段差は、実施の形態2における偏向プリズム54や偏向プリズム64,25にも同様に適用することができる。
また、上述した実施の形態1および2では、平面ミラー15が水平に近い角度範囲内で回動されるものとして説明したが、より広範な角度範囲内で回動可能としても構わない。さらに、双眼部9における俯視角(俯角)が仰角となる角度範囲、つまり接眼レンズ10が水平面よりも下向きとなる角度範囲まで平面ミラー15を回動させるようにしても構わない。
また、上述した実施の形態1では、顕微鏡100は、落射投光管4により標本1に対して落射照明をするものとして説明したが、落射照明に限定されず、例えばステージ2下方の顕微鏡本体3内に照明光学系を備え、標本1に対して透過照明をする構成とすることもできる。その場合、顕微鏡本体3上から落射投光管4を取り除くことが可能であるが、落射投光管4を取り除く場合には、代わりに落射投光管4と同等の高さを有したスペーサ等を介して鏡筒8等を搭載させるとよい。これによって、落射投光管4の搭載有無によらず顕微鏡全体としてアイポイントの高さを一定に維持することができる。
(付記1)
集光レンズと、該集光レンズが射出させた観察光を偏向させる偏向光学系とを備える顕微鏡鏡筒において、
前記偏向光学系は、
一方から入射する光を透過させ、他方から斜入射する光を反射させる第1反射面と、
前記第1反射面が透過させた前記観察光を反射させ、前記第1反射面に斜入射させる第2反射面と、
前記第1反射面が反射させた前記観察光を、前記第2反射面に垂直または略垂直な方向であって該観察光に対して前記第2反射面と同じ側に反射させる第3反射面と、
前記第3反射面が反射させた前記観察光を、前記集光レンズの光軸を含み前記第2反射面に垂直な偏向平面に沿って該集光レンズの光軸に垂直または略垂直な方向に反射させる第4反射面と、
を備えたことを特徴とする顕微鏡鏡筒。
(付記2)
前記第4反射面は、前記集光レンズの光軸と垂直な方向において、前記観察光のうち前記集光レンズの光軸と合致して前記第1反射面に入射した軸上観察光を、前記第1反射面および前記第3反射面における該軸上観察光の各反射点間で反射させることを特徴とする付記1に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記3)
前記第1反射面、前記第2反射面および前記第3反射面は、偏向プリズムの表面上に設けられ、
前記第2反射面は、前記第1反射面が透過させて前記偏向プリズム内に入射させた前記観察光を反射させて前記第1反射面に斜入射させ、
前記第1反射面は、前記第2反射面が斜入射させた前記観察光を全反射させ、
前記第3反射面は、前記第1反射面が反射させた前記観察光を前記第2反射面の透過平面に垂直な方向に反射させて該透過平面から射出させることを特徴とする付記1または2に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記4)
前記透過平面は、前記第2反射面と同一面上に設けられることを特徴とする付記3に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記5)
前記第1反射面および前記第2反射面は、該第1反射面に対して所定角度に傾斜された透過面を有した偏向プリズムの表面上に設けられ、
前記第2反射面は、前記第1反射面が透過させて前記偏向プリズム内に入射させた前記観察光を反射させて前記第1反射面に斜入射させ、
前記第1反射面は、前記第2反射面が斜入射させた前記観察光を前記透過面に垂直な方向に全反射させて該透過面から射出させることを特徴とする付記1または2に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記6)
前記第3反射面は、前記第1反射面が反射させた前記観察光と垂直な入射面と、前記第2反射面と平行な射出面とを有した三角プリズムの表面上に設けられ、前記第1反射面が反射させて前記入射面から前記三角プリズム内に入射させた前記観察光を前記射出面に垂直な方向に反射させて該射出面から射出させることを特徴とする付記1,2または5に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記7)
前記第3反射面は、前記透過面に接合された入射面と、前記第2反射面と平行な射出面とを有した三角プリズムの表面上に設けられ、前記第1反射面が反射させて前記入射面から前記三角プリズム内に入射させた前記観察光を前記射出面に垂直な方向に反射させて該射出面から射出させることを特徴とする付記5に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記8)
前記第4反射面は、前記偏向平面に垂直な所定軸周りに回動自在に設けられることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記9)
前記所定軸は、前記観察光のうち前記集光レンズの光軸と合致して前記第1反射面に入射した軸上観察光の前記第4反射面における反射点上に設けられることを特徴とする付記8に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記10)
前記所定軸周りに回動自在に設けられ、前記第4反射面が反射させた前記観察光を2分割する双眼部を備え、
前記第4反射面は、前記双眼部と連動され、該双眼部と同方向に半分の回転量だけ前記所定軸周りに回動されることを特徴とする付記8または9に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記11)
前記第3反射面および前記第4反射面は、前記第1反射面が反射させた前記観察光と垂直な入射面と、前記偏向平面に垂直であって前記集光レンズの光軸に平行または略平行な射出面とを有した四角プリズムの表面上に設けられ、
前記第3反射面は、前記第1反射面が反射させて前記入射面から前記四角プリズム内に入射させた前記観察光を反射させ、
前記第4反射面は、前記第3反射面が反射させた前記観察光を前記射出面に垂直な方向に反射させて該射出面から射出させることを特徴とする付記1,2または5に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記12)
前記第3反射面および前記第4反射面は、前記透過面に接合された入射面と、前記偏向平面に垂直であって前記集光レンズの光軸に平行または略平行な射出面とを有した四角プリズムの表面上に設けられ、
前記第3反射面は、前記第1反射面が反射させて前記入射面から前記四角プリズム内に入射させた前記観察光を反射させ、
前記第4反射面は、前記第3反射面が反射させた前記観察光を前記射出面に垂直な方向に反射させて該射出面から射出させることを特徴とする付記5に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記13)
前記第2反射面は、前記第1反射面が透過させた前記観察光を高反射率で反射させる高反射膜を有することを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記14)
前記第2反射面は、前記第1反射面が透過させた前記観察光を所定割合で反射および透過させる部分反射膜を有することを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記15)
前記第2反射面は、前記第1反射面が透過させた前記観察光を高反射率で反射させる高反射膜と、前記第1反射面が透過させた前記観察光を所定割合で反射および透過させる部分反射膜とを前記偏向平面に垂直な方向に並べて有し、該偏向平面に垂直な方向に前後動自在に設けられるとともに、前記高反射膜または前記部分反射膜を前記集光レンズの光軸上に択一的に配置して設けられることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記16)
前記第2反射面は、前記第1反射面と一体に、前記偏向平面と垂直な方向に前後動自在に設けられることを特徴とする付記15に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記17)
前記第2反射面は、前記第1反射面および前記第3反射面と一体に、前記偏向平面と垂直な方向に前後動自在に設けられることを特徴とする付記15に記載の顕微鏡鏡筒。
(付記18)
前記第1反射面と前記第2反射面とのなす角のうち前記観察光を挟む角φは、前記偏向プリズムの屈折率nをもとに、式φ≧sin-1(1/n)/2を満足する角度に設定されることを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記19)
前記第1反射面と前記第3反射面とのなす角のうち前記観察光を挟む角ψは、前記第1反射面と前記第2反射面とのなす角のうち前記観察光を挟む角φをもとに、式ψ=(φ+π)/2を満足する角度または該角度に略等しい角度に設定されることを特徴とする付記1〜18のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒。
(付記20)
付記1〜19のいずれか一つに記載の顕微鏡鏡筒を備えたことを特徴とする顕微鏡。
本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒を用いた顕微鏡の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡鏡筒の内部構成を示す図である。 図2に示した偏向光学系の構成を示す図である。 図3に示した偏向プリズムに対する平面ミラーの配置関係を説明する図である。 図3に示した偏向プリズムに対する平面ミラーの配置関係を説明する図である。 図3に示した偏向プリズムに対する平面ミラーの配置関係を説明する図である。 実施の形態1の変形例1にかかる顕微鏡鏡筒の内部構成を示す図である。 実施の形態1の変形例2にかかる顕微鏡鏡筒の内部構成を示す図である。 実施の形態1の変形例3にかかる顕微鏡鏡筒が備える偏向ミラーの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡鏡筒が備える光路切換ユニットの構成を示す斜視図である。 実施の形態2の変形例にかかる顕微鏡鏡筒が備える光路切換ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡鏡筒の内部構成を示す図である。
符号の説明
1 標本
2 ステージ
3 顕微鏡本体
3a ステージホルダ
3b 焦準ハンドル
4 落射投光管
5 ランプハウス
6 レボルバ
7 対物レンズ
8 鏡筒
9 双眼部
10 接眼レンズ
10a 前側焦平面
11 固定部
11a 取付部
11b 取付面
13 結像レンズ
14,14’,14” 偏向プリズム
14a 第1反射面
14b 第2反射面
14c,14c’,14c” 第3反射面
14d 部分反射膜
14e,14f,14f’,14f” 反射点
15 平面ミラー
15a 反射面
15b,15b’,15b” 反射点
16 分割プリズム
17 偏菱形プリズム
18 回転軸
21 固定部
24 偏向プリズム
24a 第1反射面
24b 第2反射面
24c 透過面
25 偏向プリズム
25a 入射面
25b 第3反射面
25c 射出面
28 鏡筒
31 固定部
34d 高反射膜
38 鏡筒
41,42 部分反射ミラー
41a,42a,43a 反射面
43 高反射ミラー
44 偏向ミラー
50 光路切換ユニット
51 スライダ
52 ガイド
54 偏向プリズム
54a 第1反射面
54b 第2反射面
54c 第3反射面
56 光路長補正ガラス
60 光路切換ユニット
64 偏向プリズム
64a 第1反射面
64b 第2反射面
64c 透過面
75 偏向プリズム
75a 入射面
75b,75c 反射面
75d 射出面
75e 高反射膜
78 鏡筒
100 顕微鏡
H,H’,H” 高さ
L1〜L5,L4’,L4” 軸上観察光
L5a,L5a’,L5a” 下端部
OA1〜OA4 光軸
K1 第1の仮想線
K2 第2の仮想線
W 区間

Claims (9)

  1. 集光レンズと、該集光レンズが射出させた観察光を偏向させて双眼部及び接眼レンズに導く目視観察用光路を構成する偏向光学系とを備える顕微鏡鏡筒において、
    前記偏向光学系は、
    三角形状の3つの辺に対応する位置にそれぞれ配置された第1、第2、及び第3の反射面を有する第1の部材と、該第1の部材とは異なる第2の部材であって、第4の反射面を有する第2の部材とを備え、
    前記第1の反射面と前記第2の反射面とのなす角度φは、45°未満であり、
    前記第1の反射面と前記第3の反射面とのなす角度ψは、ψ=(φ+180°)/2によって与えられ、
    前記第1の反射面は、前記集光レンズの光軸である第1の光軸に沿って入射する前記観察光を透過させて前記第2の反射面に入射させると共に、前記第2の反射面の方向から第2の光軸に沿って斜入射する前記観察光を第3の光軸に沿って反射させ、
    前記第2の反射面は、前記第1反射面が透過させた前記観察光を前記第1の光軸上で反射させ、前記第1反射面に前記第2の光軸に沿って斜入射させると共に、前記第3の反射面の方向から第4の光軸に沿って入射する前記観察光を透過させ、
    前記第3の反射面は、前記第1反射面が反射させた前記観察光を、前記第3の光軸上で前記第2反射面の方向に向けて前記第4の光軸に沿って反射させ
    前記第4の反射面は、前記第3反射面が反射させ、前記第2の反射面を前記第4の光軸に沿って透過した前記観察光を前記第1の光軸から前記第3反射面に向かう方向に反射させて前記双眼部に入射させ、
    前記第4の反射面が前記観察光を反射する方向は、前記第1の光軸と直交する平面から該平面に対して20°の範囲の方向に設定されていることを特徴とする顕微鏡鏡筒。
  2. 前記第1の光軸は前記第1反射面と直交し、
    前記第2反射面から前記第2の光軸に沿って前記第1の反射面に斜入射する前記観察光は前記第1反射面で全反射されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡鏡筒。
  3. 前記第4の反射面は、前記第1の光軸に垂直な軸の周りを回転可能であり、
    前記第4の反射面が前記観察光を反射する方向は、前記第4の反射面を回転させることによって変更可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の顕微鏡鏡筒。
  4. 前記第1の光軸を通った前記観察光の軸上の光を軸上観察光とし、前記第2の反射面において反射した前記軸上観察光が前記第1反射面に斜入射した点を通り、前記第1の光軸と平行な線を第1の仮想線とし
    前記第1の反射面において反射した前記軸上観察光が前記第3反射面に斜入射した点を通り、前記第1の光軸と平行な線を第2の仮想線とし
    前記第3の反射面において反射した前記軸上観察光が前記第4反射面に斜入射した点は、前記第1の仮想線と前記第2の仮想線の間に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の顕微鏡鏡筒。
  5. 集光レンズと、
    第1、第2、および第3の平面に囲まれる三角形の断面を有する偏向プリズムと、第4の平面を有する平面ミラーと、を有し、前記集光レンズから出る観察光を偏向させて、双眼部及び接眼レンズに導く目視観察用光路を構成する偏向光学系と、
    を備える顕微鏡鏡筒であって、
    前記第1の平面と前記第2の平面とのなす角度φは、45°未満であり、
    前記第1の平面と前記第3の平面とのなす角度ψは、ψ=(φ+180°)/2によって与えられ、
    前記第1の平面は、前記集光レンズから入射する前記観察光を前記集光レンズの光軸である第1の光軸に沿って透過させ、前記第2の平面から斜めに入射する前記観察光を第3の光軸に沿って反射し、
    前記第2の平面は、前記第1の平面を透過した前記観察光を前記第1の光軸上で反射し、反射された当該観察光を、第2の光軸に沿って斜めに、前記第1の平面上に入射させ、
    前記第3の平面は、前記第1の平面によって反射された前記観察光を前記第3の光軸上で第2の平面側の方向に向けて、第4の光軸に沿って反射し、
    前記第4の平面は、前記第3の平面によって反射された前記観察光を前記第4の光軸上で、前記第1の光軸から第3の平面側へ向かう方向へ反射して前記双眼部に入射させ、
    前記第4の平面が前記観察光を反射する方向は、前記第1の光軸と直交する平面から該平面に対して20°の範囲の方向に設定されていることを特徴とする、顕微鏡鏡筒。
  6. 前記集光レンズから前記第1の平面に入射する前記観察光は、前記第1の平面に対して垂直に入射し、前記第2の平面から斜め方向に前記第1の平面に入射する前記観察光は、前記第1の平面によって全反射されることを特徴とする、請求項に記載の顕微鏡鏡筒。
  7. 前記第1の光軸に沿った前記観察光の軸上光を軸上観察光と呼び、前記軸上観察光が前記第2の平面から斜入射する前記第1の平面上での反射点を通り、前記第1の光軸と平行な線を第1の仮想線とし
    前記第1の平面において反射した前記軸上観察光の前記第3の平面上での反射点を通る線を第2の仮想線とし、
    前記第2の仮想線が前記集光レンズの前記光軸に平行である場合、前記第3の反射面において反射した前記軸上観察光の前記第4の平面上での反射点は、前記第1の仮想線と前記第2の仮想線との間に配置されることを特徴とする、請求項5又は6に記載の顕微鏡鏡筒。
  8. 前記第4の平面は、前記集光レンズの前記光軸に垂直な軸の周りを回転可能であり、前記第4の平面が反射する前記観察光の方向は、前記第4の平面を回転させることによって変更可能であることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の顕微鏡鏡筒。
  9. 前記偏向プリズムにおいて、
    前記第1の平面と前記第2の平面とのなす角度は30°であり、
    前記第1の平面と前記第3の平面とのなす角度は105°であることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡鏡筒。
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