JP2559731Y2 - 鏡筒光学系 - Google Patents

鏡筒光学系

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JP2559731Y2
JP2559731Y2 JP2756791U JP2756791U JP2559731Y2 JP 2559731 Y2 JP2559731 Y2 JP 2559731Y2 JP 2756791 U JP2756791 U JP 2756791U JP 2756791 U JP2756791 U JP 2756791U JP 2559731 Y2 JP2559731 Y2 JP 2559731Y2
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潔 小池
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、顕微鏡等の光学機器に
おいて傾斜角度を変化し得るようにした鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の顕微鏡において、本出願
人は特願平2−308191号により、鏡筒の傾斜角
度、即ち接眼レンズの光軸と水平面との間の角度を変化
させることができる鏡筒用光学系を既に提案している。
図4乃至図6はかかる従来の鏡筒光学系の構成を示して
いるが、この光学系は、結像レンズ1から入射してきた
光束の入射光軸AI を直角に反射させて第一反射光軸A
1 とする第一光学素子2と、上記第一反射光軸A1 を反
射光軸A2 を経て二回直角に曲げて該第一反射光軸A1
に平行且つ逆向きの第二反射光軸A3 とすると共に上記
第一反射光軸A1 を中心に回動可能である第二光学素子
3と、上記第二反射光軸A3 を直角に反射させて射出光
軸A0 とすると共に上記第二反射光軸A3 を中心に回動
可能である第三光学素子4と、上記第一反射光軸A1
中心に回動可能で且つ上記第一光学素子2に固定されて
いる第一歯車部材5と、上記第二反射光軸A3 を中心に
回動可能で且つ上記第三光学素子4に固定されていて上
記第一歯車部材5と噛合すると共に該第一歯車部材5と
同一径を有している第二歯車部材6と、を備えていて
る。そして、上記入射光軸AI と上記射出光軸A0 とが
平行且つ同一であるときにこれら入射光軸AI 及び射出
光軸A0 と上記第一反射光軸A1 と上記第二反射光軸A
3 は同一平面上に位置するようになっている。尚、図に
おいて7は第三光学素子4からの射出光軸A0 を有する
入射光を左眼視系光束と右眼視系光束とに分割する光束
分割プリズム、8は左眼視系光束を直角に曲げて図示し
ない接眼レンズへ光線を導くプリズム、9は右眼視系光
束を直角に曲げて図示しない接眼レンズへ光線を導くプ
リズムであり、これらは双眼接眼ユニット10を構成す
る。
【0003】かかる鏡筒光学系によれば、鏡筒の傾斜角
度を変更する際にアイポイントの昇降ストロークを大き
くとることができると共に、通常の傾斜角度固定型の鏡
筒と比べた場合、同等以下の俯角で同等以上のアイポイ
ント高さを得ることができる。また更に像の姿勢が変化
しない等の利点がある。尚また、この光学系では結像レ
ンズ1(又は対物レンズ)の像までの距離が160mm
以上で視野数が23以下であるならばリレーレンズによ
り像を延伸することなくプリズム(又はミラー)のみで
構成することも可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鏡筒光学系において、各光学素子2,3,4と双眼接眼
ユニット10の光学素子(プリズム7,8,9)に対応
する光路長だけで既に160mmに達してしまうため、
結像レンズ1の像までの距離が160mm以下の場合に
は像位置が双眼接眼ユニット10の光学素子に接近し過
ぎたり又は該光学素子内部に潜ってしまい、このため接
眼レンズを適正に配置することができなくなるという問
題があった。一方、視野数が23以上である場合にはプ
リズムの有効径を大きくしないと像の周辺の光量がその
中心の光量に比べて著しく不足してしまうが、かかる問
題に対してプリズムの有効径を大きくすると却ってプリ
ズム自体の光路長が長くなってしまい、この場合にも結
局、像位置が双眼接眼ユニット10の光学素子に接近し
過ぎたり又は該光学素子内部に潜ってしまう結果にな
る。他方、このような不都合を解消すべく、光学系の途
中にリレーレンズを配置することにより像を延伸する方
法や各光学素子間の空間にガラス等の屈折率の高い光学
材料を配置することにより像を延伸する方法が考えられ
るものの、これらの方法の場合、通常よりも余分な光学
素子が複数個必要になってしまうため、却って鏡筒自体
のコストは高くならざるを得ない。
【0005】本考案はかかる実情に鑑み、特に結像レン
ズの像までの距離が160mm以下である場合或いは視
野数が23以上である場合においても、像を延伸するた
めのリレーレンズや光学部材を何ら必要としないで済む
この種の鏡筒光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案による鏡筒光学系
は、入射光軸を直角に反射させて第一反射光軸とする第
一光学素子と、上記第一反射光軸を二回直角に曲げて該
第一反射光軸に平行且つ逆向きの第二反射光軸とすると
共に上記第一反射光軸を中心に回動可能である第二光学
素子と、上記第二反射光軸を直角に反射させて射出光軸
とすると共に上記第二反射光軸を中心に回動可能である
第三光学素子と、上記第一反射光軸を中心に回動可能で
且つ上記第一光学素子に固定されている第一歯車部材
と、上記第二反射光軸を中心に回動可能で且つ上記第三
光学素子に固定されていて上記第一歯車部材と噛合する
と共に該第一歯車部材と同一径を有している第二歯車部
材と、を備えていて、上記入射光軸と上記射出光軸とが
平行且つ同一方向であるときに上記入射光軸と上記射出
光軸と上記第一反射光軸と上記第二反射光軸とは同一平
面に位置するようになっているが、特に上記第一光学素
子の後方に結像レンズが配置されている。
【0007】
【作用】本考案によれば、特に結像レンズが第一光学素
子の後方に位置しているため、結像レンズまでの距離が
短くなっても像の位置が双眼接眼ユニットのプリズムに
接近し過ぎたり又は該光学素子内部に潜ってしまうこと
がなく、常に適正な位置に像を形成することができる。
又、視野数が大きくなった場合でも像の周辺の光量が不
足することはない。
【0008】
【実施例】以下、図1に基づき従来例と同一の部材には
同一の符号を用いて本考案による鏡筒光学系の第一実施
例を説明する。図において、2は第一光学素子、3は第
二光学素子、4は第三光学素子であるが、これらの光学
素子はプリズムにより構成されそれぞれ入射光軸AI
第一反射光軸A1 ,反射光軸A2 ,第二反射光軸A3
直角に曲げるようになっている。そして、第三光学素子
4からの射出光軸A0 を有する入射光が入射する双眼接
眼ユニット10´が設けられていて、これらの構成は基
本的に従来例の場合と同様である。又、入射光軸AI
射出光軸A0 とが平行且つ同一方向であるときに該入射
光軸AI と上記射出光軸A0 と上記第一反射光軸A1
上記第二反射光軸A3 とは同一平面に位置するようにな
っているが、特に上記第一光学素子2の後方に結像レン
ズ1´が配置されている。
【0009】本考案による鏡筒光学系は上記のように構
成されており、鏡筒の傾斜角度を変更する場合、第一光
学素子2に対して第二光学素子3を所定角度回転させる
と、第二歯車部材6が第一歯車部材5に対して該角度公
転しながら同一角度自転するため第三光学素子4は第二
光学素子3に対して同方向に上記所定角度回転し、結局
この所定角度の2倍の角度だけ鏡筒の傾斜角度が変化す
る。そしてこの場合、アイポイントの昇降ストロークは
比較的大きく、また通常の傾斜角度固定型の鏡筒との付
け替え使用等の場合においても、かかる傾斜角度固定型
の鏡筒に対して俯角が同一又はより小さい角度でアイポ
イントの高さを同程度に保持することができる。ところ
で、本考案によれば特に結像レンズ1´が第一光学素子
2の後方に配置されているため、従来例のように第一光
学素子2の前方に配置されている場合に比べて、かかる
結像レンズ1´の配置位置の移動距離分だけ結像レンズ
1´の像までの距離が短くなっている。従って結像レン
ズ1´までの距離が短く設定された場合、例えば160
mm以下になった場合でも双眼接眼ユニット10´のプ
リズムに接近し過ぎたり又は該プリズム内部に潜ってし
まうことがない。又このことにより視野数が特に23以
上になった場合にも、上記のように結像レンズ1´の像
までの距離を短くしたことにより結果的に像周辺の光量
の不足を来すことなく、適正な位置に像を形成すること
ができる。
【0010】図2は本考案による鏡筒光学系の第二実施
例を示す。この第二実施例では第二光学素子3は図示し
たように二つの部分3a,3bに分割されると共に、こ
れら二つの部分3a,3bの間に結像レンズ1´が挿入
・配置される。第二実施例によれば、結像レンズ1´の
像までの距離を更に短くすることができ、結像レンズ1
´までの距離が160mm以下の場合や視野数が23以
上の場合に特に有利である。
【0011】図3は本考案による鏡筒光学系の第三実施
例を示す。この第三実施例では第一光学素子2の前方に
結像レンズ1a´が配置されると共に該第一光学素子2
の直後に結像レンズ1b´が配置される。そしてこれら
結像レンズ1a´及び結像レンズ1b´の合成焦点距離
が前記結像レンズ1´の焦点距離と実質的に等しくなる
ように設定されている。
【0012】第三実施例によれば、特に例えば落射型顕
微鏡において標本の反射率が高い場合に効果が優れてい
る。即ち、かかる反射率が高い標本からの反射光は対物
レンズを経てそのまま第一光学素子2の標本側の平面で
反射してそれが再び標本へ戻ることにより所謂、ゴース
ト等を生ぜしめ、像に悪影響を与えることがあるが、本
実施例では対物レンズからの光線は先ず、結像レンズ1
の曲面を通過することにより、第一光学素子2の平面に
垂直に入射して再び標本へ戻ることはなく、これにより
かかるゴースト等の発生を防止することができる。この
ように反射率が高い標本からの反射光が像に悪影響を与
えないようにすることができる。そして結像レンズ1a
´及び結像レンズ1b´による像までの距離を短くする
ことにより上記第二実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0013】尚、上記各実施例における結像レンズ1´
又は結像レンズ1b´は上記の場合の他に第一光学素子
2の後方であれば適所の空間に配置してもよく、かかる
配置範囲内でそれらを自由に組み合わせて用いることが
可能である。そしてこれらいずれの場合においても上記
と同様な作用効果を得ることができる。
【0014】
【考案の効果】上述したように本考案によれば、結像レ
ンズの像までの距離が160mm以下である場合や視野
数が23以上である場合においても、像を延伸するため
のリレーレンズや光学部材を何ら必要としないで済むこ
の種の傾斜角度可変鏡筒を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の鏡筒光学系の第一実施例による光学素
子の構成図である。
【図2】本考案の鏡筒光学系の第二実施例による光学素
子の構成図である。
【図3】本考案の鏡筒光学系の第三実施例による光学素
子の構成図である。
【図4】従来の鏡筒光学系の構成図である。
【図5】従来の鏡筒光学系の要部構成図である。
【図6】従来の鏡筒光学系にかかる第一歯車部材及び第
二歯車部材の位置関係を示し図である。
【符号の説明】
1´ 結像レンズ 2 第一光学素子 3 第二光学素子 4 第三光学素子 5 第一歯車部材 6 第二歯車部材 10´ 双眼接眼ユニット AI 入射光軸 A1 第一反射光軸 A3 第二反射光軸 A0 射出光軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光軸を直角に反射させて第一反射光
    軸とする第一光学素子と、上記第一反射光軸を二回直角
    に曲げて該第一反射光軸に平行且つ逆向きの第二反射光
    軸とすると共に上記第一反射光軸を中心に回動可能であ
    る第二光学素子と、上記第二反射光軸を直角に反射させ
    て射出光軸とすると共に上記第二反射光軸を中心に回動
    可能である第三光学素子と、上記第一反射光軸を中心に
    回動可能で且つ上記第一光学素子に固定されている第一
    歯車部材と、上記第二反射光軸を中心に回動可能で且つ
    上記第三光学素子に固定されていて上記第一歯車部材と
    噛合すると共に該第一歯車部材と同一径を有している第
    二歯車部材と、を備えていて、上記入射光軸と上記射出
    光軸とが平行且つ同一方向であるときに上記入射光軸と
    上記射出光軸と上記第一反射光軸と上記第二反射光軸と
    は同一平面に位置するようになっていると共に、上記第
    一光学素子の後方に結像レンズを配置したことを特徴と
    する鏡筒光学系。
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