JP3039721U - 小型軽量双眼鏡 - Google Patents

小型軽量双眼鏡

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JP3039721U JP1996011008U JP1100896U JP3039721U JP 3039721 U JP3039721 U JP 3039721U JP 1996011008 U JP1996011008 U JP 1996011008U JP 1100896 U JP1100896 U JP 1100896U JP 3039721 U JP3039721 U JP 3039721U
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尚美 渡辺
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鎌倉光機株式会社
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B23/02Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双眼鏡としての形状を小嵩化し軽量とするこ
とによって、携行性を高め使用上の操作性を良好なもの
とするとともに、製造上の作業性を改善し、生産コスト
の低減を図り、特に、双眼鏡としての外観構成上のデザ
インに大幅な自由度を与え、斬新な形態の採用と適応を
もって付加価値を高める。 【解決手段】 対物レンズと接眼レンズとの間に、単一
のダハプリズムと1枚乃至2枚の鏡面反射板を仕組み、
ダハプリズムの入射平面を鏡面反射板による反射光軸と
直交させ、且つダハプリズムで反転反射させた対物レン
ズの収斂光を接眼レンズに導く際に、ダハプリズムによ
る反転反射光を同プリズムの射出平面と直交する光軸を
もって射出し、この射出光軸を接眼レンズの入射光軸と
一致させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、軽量小型の双眼鏡に関するものである。特に、軽量化、小嵩化を意 図し、製造上の作業性を改善して製造コストを低く抑えた双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
双眼鏡の光学系は、一般的には対物レンズと接眼レンズとの間に反転反射光学 系を仕組んで正立光学系としており、この為の正立光学系としては、2個の三角 プリズムを対物レンズと接眼レンズとの間に仕組んだものが最も一般的である。
【0003】 こうした基本的な光学系から成る双眼鏡では、眼間距離の多少の変化を含む調 節領域内に左右の接眼レンズが配置され、この接眼レンズの間隔に対して、倍率 、視界を定めた上で、対物レンズ及びこれと接眼レンズとの間に配置される反転 反射光学系の大きさが定められた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような基本概念による双眼鏡では、双眼鏡の光学系が占める容積を小さく し、重量を軽減する上で限界があり、また外観上のデザインも著しく制約されて 、既成の概念によるデザイン領域から脱皮することに困難が多い。
【0005】 双眼鏡として必須の対物レンズ及び接眼レンズは、これを省略し得ないとして も、これらの間に位置する正立系としての反射反転光学系の構成に変化を与える ことで全体的な嵩を小さくし、また重量軽減を可能にすることができる。この正 立系としての反射反転光学系の構成に変化を与えた実例も過去に幾つか存在した が、小型化、軽量化の面で極立った成果を生じておらず、またそれが製造上の作 業性を損ったり、製造コストの面で充分な低廉化の目的が達成されていなかった 。
【0006】 本考案では、このような従来技術の経緯に鑑み、特に双眼鏡としての外観デザ インの自由度を拡げ、而も製造上、組立上の作業性を高めて、斬新なデザインを 与えることに寄与し、より安価な、より小嵩の、軽い双眼鏡を提供しようとする ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案では、双眼鏡を構成する上で、対物レ ンズを透過して入射する光を受ける鏡面反射板と、反転反射面を有する単一のダ ハプリズムとを対物レンズと接眼レンズとの間に設け、前記鏡面反射板による反 射光をダハプリズムの反転反射面をなす屋根面に導入して反転反射させ、該ダハ プリズムからの射出光を接眼レンズに入射させるようにした。
【0008】 この基本的な構成の下で、鏡面反射板を2個使用する場合には、対物レンズを 透過して入射する光を受ける第1の鏡面反射板と、この第1の鏡面反射板と共軛 の位置を占める第2の鏡面反射板と、反転反射面を有する単一のダハプリズムと を、対物レンズと接眼レンズとの間に設け、前記第2の鏡面反射板による反射光 を、この反射光軸と直交する平面から前記ダハプリズムに入射させ、該ダハプリ ズムの反転反射面をなす屋根面によって反転反射させ、この反転反射光を接眼レ ンズの光軸と直交する該ダハプリズムの平面から射出して接眼レンズに入射させ る。
【0009】 これとは別に、対物レンズの周側背後の近くから該対物レンズの射出光軸の後 方に向かって延び、且つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズを 透過して入射する光を受けて反射する第1の鏡面反射板と、この第1の鏡面反射 板によって反射される反射光を受け、対物レンズの前記射出光路に沿って略平行 に配置される第2の鏡面反射板と、この第2の鏡面反射板により反射される光を 受ける入射平面及び該入射平面からの光を反転反射面する屋根面を有する単一の ダハプリズムとを、対物レンズと接眼レンズとの間に設け、前記第2の鏡面反射 板による反射光をこの反射光軸と直交させた前記入射平面から前記ダハプリズム に入射し、該ダハプリズムの反転反射面をなす屋根面によって反転反射させ、こ の反転反射光を接眼レンズの光軸と直交させた該ダハプリズムの他の平面から射 出し、これを接眼レンズに入射させてもよい。
【0010】 この対物レンズと接眼レンズとの間における反射、反転反射の光学系について は、具体的な態様として、以下に述べるような構成とすることができる。即ち、 対物レンズの周側背後の近くから該対物レンズの射出光軸の後方に向かって延び 、且つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズを透過して入射する 光を受けて反射する第1の鏡面反射板と、この第1の鏡面反射板によって反射さ れる反射光を受け、対物レンズの前記射出光路に沿って略平行に配置される第2 の鏡面反射板と、この第2の鏡面反射板により反射される光を受ける入射平面及 び該入射平面からの光を反転反射面する屋根面を有する単一のダハプリズムとを 、対物レンズと接眼レンズとの間に設け、前記第2の鏡面反射板による反射光を この反射光軸と直交させた前記入射平面から前記ダハプリズムに入射させ、反射 光軸と直交する前記入射平面と共軛の位置を占める他の平面で一旦反射させた後 、前記ダハプリズムの屋根面によって反転反射させ、この反転反射光を前記ダハ プリズムの入射平面で再度反射させて、接眼レンズの光軸と直交させた前記ダハ プリズムの前記共軛の位置にある他の平面から射出し、これを接眼レンズに入射 させるという構成とする。
【0011】 2個の鏡面反射板を用いる更に他の手段としては、対物レンズの周側背後の近 くから該対物レンズの射出光軸の後方に向かって延び、且つこの射出光軸と斜め に交差して配置され、対物レンズを透過して入射する光を受けて反射する第1の 鏡面反射板と、この第1の鏡面反射板によって反射される反射光を受け、対物レ ンズの前記射出光路に沿って略平行に配置される第2の鏡面反射板と、この第2 の鏡面反射板により反射される光を受ける入射平面及び該入射平面からの光を反 転反射する屋根面を有する単一のダハプリズムとを、対物レンズと接眼レンズと の間に設け、前記第2の鏡面反射板による反射光を、この反射光軸と直交させた 前記入射平面から前記ダハプリズムに入射させ、これを同ダハプリズム内で直達 的に反転反射面をなす前記屋根面に向けて反転反射させ、この反転反射光を接眼 レンズの光軸と直交させた前記ダハプリズムの他の平面から射出し、これを接眼 レンズに入射させる態様とすることもできる。
【0012】 鏡面反射板とダハプリズムとの相互的な組合わせをもって、所期の目的を達成 する上での最も簡潔な構成手段としては、対物レンズの周側背後の近くから該対 物レンズの射出光軸の後方に向かって延び、且つこの射出光軸と斜めに交差して 配置され、対物レンズを透過して入射する光を受けて反射する単一の鏡面反射板 と、この単一の鏡面反射板によって反射される反射光を受ける入射平面及び該入 射平面からの光を反転反射する屋根面を有する単一のダハプリズムとを、対物レ ンズと接眼レンズとの間に設け、前記単一の鏡面反射板による反射光を、この反 射光軸と直交させた前記入射平面から前記ダハプリズムに入射し、該ダハプリズ ムの反転反射面をなす屋根面に導き、これによって反転反射させ、この反転反射 光を前記入射平面によって反射させた後、接眼レンズの光軸と直交させた該ダハ プリズムの他の平面から射出し、これを接眼レンズに入射させることである。
【0013】
【考案の実施の形態】
上記手段をもって課題を解決する具体的な態様は、添付の図1以下図4に示す 光学系構成図によって示される。これらの各図に示した実施例につき以下説明す るが、これらの図は、何れも双眼鏡を構成する一方の光学的構造体における光学 素子とその配置を示すものであり、他方の光学的構造体については、図示の光学 系に対し、対称的に若しくは、同一の光学系を横並びに列装配置されるものであ ることを言及しておく。
【0014】
【実施例】
図1以下図4において、符号31は対物レンズであり、符号32は接眼レンズであ る。本考案の何れの実施例においても明らかなように、本考案の双眼鏡では、こ れらの間に、2つの塊状固体素子から成るプリズムをもって反転反射光学素子と しておらず、唯一のダハプリズムと、1枚乃至2枚の鏡面反射板をもって光学系 が構成されている。
【0015】 図1に示した第1の実施例において、11は、対物レンズ31の光軸に交差して、 その射出光路上に配置した第1の鏡面反射板であり、入射光軸51に沿って対物レ ンズ31に向けて入射する入射光が、対物レンズ31を透過して集光され、射出光軸 52と斜めに交差して配置された第1の鏡面反射板11により反射される。12は、第 1の鏡面反射板11と光学的に共軛の位置に配置した第2の鏡面反射板であり、射 出光軸52上の光が第1の鏡面反射板11によって反射されると、この反射光は、反 射光軸53に示す通り、第2の鏡面反射板12に向けられ、第2の鏡面反射板12によ って反射されて、この反射光軸53上の光は、更に反射光軸54上を辿って射出光軸 52の方向を変える。第1の鏡面反射板11と第2の鏡面反射板12とは、互に光学的 に共軛の位置を占めているので、この実施例の場合、反射光軸54は、射出光軸52 と直交する。
【0016】 21は、図上a,b,c,dで囲まれる部分を屋根面としたダハプリズムであり 、この屋根面abcdによって、a,d,eを含む入射平面から入射する光を反 転反射するように配置される。図1の実施例では、adeをもって示す入射平面 が反射光軸54に対し直交するように、ダハプリズム21を位置づけてある。ダハプ リズム21は、前記adeをもって示す入射平面と、b,c,eをもって示す射出 平面とを直角に形成してあり、従って、反射光軸54の延長上の透過光軸55に沿い 、屋根面abcdによって反転反射される反転反射光は、射出平面bceに向け られる。この場合反転反射光軸57は射出平面bceと直交し、反転反射された外 界光は、射出光軸59を光軸として射出平面bceから射出される。本考案では、 この射出光軸59を接眼レンズ32の入射光軸60を一致させるようにして、対物レン ズ51により集光される光を接眼レンズ32に導入するようにしてある。
【0017】 図2以下図4に示した各実施例において、図1に示した符号と同一の符号をも って示した部分は、夫々同一の部材、同一の部分、同一の光軸を示すものとする 。
【0018】 図2に示した第2の実施例においては、a,b,c,dで囲まれる屋根面を有 するダハプリズム22が、図1に示したダハプリズム21とは異なる形態を有するも のを使用しており、従って、これが第1の鏡面反射板11、第2の鏡面反射板12に 対して占める位置も変えてある。図1に示した実施例におけるダハプリズム21は 、a,d,eを含む入射平面とb,c,eを含む射出面とが互に直交し、光学的 に共軛の関係にあったが、図2に示した実施例では、ダハプリズム22の入射平面 、即ち、b,c,eを含む平面と、a,d,eを含む射出平面とは、光学的に互 に共軛の位置を占めていても、これらは、相互に直交しておらず、鋭角に構成さ れており、これらの入射平面bceと射出平面adeとを鋭角に形成し、これを 第1の鏡面反射板11の背後に占位させることで、双眼鏡としての光学系の外径を 小さくするのに役立てている。
【0019】 この場合、図1に示した第1の実施例や図3に示した後述する第3の実施例と 異なるのは、入射平面bce及び射出平面adeが、何れも屋根面abcdによ って反転反射される前と、反転反射後において、夫々映像の反射に用いられてい ることである。
【0020】 即ち、対物レンズ31を透過した集斂光が、対物レンズ31の周側背後の近い位置 から射光光軸52の後方に向けて傾いて配置された第1の鏡面反射板11で反射され 、この反射光軸53を横切って射出光軸52に略平行に配置された第2の鏡面反射板 12に達するように構成されているが、第2の鏡面反射板12によって反射される反 射光は、ダハプリズム22の入射平面bceを、反射光軸54と直交して配置するこ とによって、入射平面bceからダハプリズム22に進入して、点e,d,aを含 む射出平面で一旦反射される。つまり、透過光軸55を中心とする外光映像は、射 出平面adeでもあるこの平面に斜めに入射し、この射出平面adeによって一 旦反射されて、反射光軸56を中心とする集斂光としての外光映像は、屋根面ab cdによって反射反転される。反射反転光軸57を中心とする集斂光としての外光 映像は、再び入射平面bceで反射され、反射光軸58を中心として同ダハプリズ ム22内を進み、この反射光軸58と直交する射出平面adeから同プリズム外に射 出し、射出光軸59上のF点で結像した後、発散して、その後方に配置した接眼レ ンズ32に向う。この射光光軸59と接眼レンズ32の入射光軸60とを一致させること によって、接眼レンズ32から拡大された望遠映像を見得るようにしてある。
【0021】 図3に示した第3の実施例では、図2による第2の実施例に対し、点a,b, c,dで囲まれるダハプリズムの屋根面の稜線abを延長した長いダハプリズム 23を用いた場合を示してあり、これにより、入射平面bcf及び射出平面adg を対物レンズ31による集斂光の反射面としては使用しない形態のものを示した。
【0022】 図2に示した第2実施例では、ダハプリズム22の側面形が略三角形状をなすも のを図において倒立状態で使用しているが、図3の第3実施例では、側面形状が 台形をなすダハプリズム23を用いて、その屋根面abcdの長い稜線abを活用 して屋根面abcdを反転反射面とする反射光路をそのまま射出平面adgに向 けるようにした。
【0023】 図3に示した第3実施例もまた、対物レンズ31の周側背後から対物レンズ31に よる射出光軸52の後方に向って延び、射出光軸52と斜めに交差する第1の鏡面反 射板11の配置に拠っているが、射出光軸52と略平行に配置した第2の鏡面反射板 12は、第1の鏡面反射板11によって反射される集斂光を受けて反射する位置に組 み込まれる。ダハプリズム23の入射平面bcfは、第2の鏡面反射板12の反射光 軸54と直交するように、そして、ダハプリズム23の射出平面adgを接眼レンズ 32の入射光軸60と直交させ、射出平面adgからの射出光軸59と一致させるよう にダハプリズム23を配置してある。その結果、反射光軸54を中心として入射平面 bcfから入射する外光映像の集斂光は、反射光軸54の延長上にあるダハプリズ ム23の透過光軸56を中心として同プリズム23内に進み、屋根面abcdで反転反 射さされて射出平面adgに向う。反転反射光軸57の延長上にある射出光軸59上 のF点で外光映像は結像し、続いて発散するが、この外光映像は、射出光軸59と 接眼レンズ32の入射光軸60とを一致させてあるので、接眼レンズ32を透して覗視 することにより、拡大された外界の望遠映像を得ることができる。
【0024】 図1〜図3に示した各実施例は、何れも2枚の鏡面反射板を用いたが、更に部 品点数を減じて生産上の作業を簡易化し、またコスト軽減を図った実例として、 図4による第4の実施例を提供する。
【0025】 図4に示した第4実施例では、単一の鏡面反射板を用いた結果として、稍大型 のダハプリズム24を使用しており、第2の実施例による場合よりも双眼鏡として の外径を増し、また重量的にも重くなる傾向があるが、生産上の作業性や双眼鏡 としての価格をより低廉なものとする上で役立つものである。
【0026】 図4において、ダハプリズム24は、対物レンズ31の周側背後に近い部分から射 出光軸52を横切って、その後方に向って斜めに延びた第1の鏡面反射鏡11による 反射光軸53と直交するように、入射平面edhを配置してあり、またこの反射光 軸53の延長上の透過光軸55の後方に、稜線abを有する屋根面abcdhが形成 されている。透過光軸55は、屋根面abcdhの稜線abで反射する反転反射光 軸57を含み、この反転反射光軸57は、一旦入射平面edhによって反射されて反 射光軸58に向う。この反射光は、点b,c,eを含む射出平面から射出するが、 この射出光軸59は、反射光軸58の延長上にあり、而も射出平面bceとは直交し ている。射出光軸59を中心とする外界映像の集斂光は、射出光軸59上のF点で結 像するが、結像後発散する光の光軸を接眼レンズ32の入射光軸60と一致させるこ とで、接眼レンズ32に一方の眼を近づけて覗視することにより、正立された外界 の拡大望遠像を見ることが可能となる。
【0027】 以上の各実施例による説明は、既に述べた通り、双眼鏡の一方の光学系を示し たものであり、他方の光学系を、これと対称的に若しくは列装して配置すること によって、双眼望遠鏡としての構成をなすが、他面、上記の双眼鏡を構成する一 方の光学系をもって、単眼鏡としての機能も発揮させ得ることは勿論であり、ま た、これらの図示した光学系構成の態様を、夫々平面図として理解し、その側方 に対称配置の光学系を備えて双眼鏡とすることも、更にまた、これらの光学系構 成の態様を、夫々側面図として理解し、その側方に同一配置の光学系を列装して 双眼鏡とすることもできる。
【0028】
【考案の効果】
上記各実施例によれば、何れの実施例による光学系も、その側方に対称配置の 光学系を設け、若しくはその側方に同一配置の光学系を列装することで双眼鏡を 構成するが、何れにしても光学系が占める客積全体を外径の小嵩なものとするこ とが可能で、携行性を高める上で顕著な効果があり、使用に際しても小型である ことから簡便であり、重量的に大きなプリズムを一つだけ用い、他の反射光学素 子を軽量な鏡面反射板で置換した結果、全体的に軽くなって操作性をより良好な ものとする効果がある。
【0029】 製造面ではまた、高価なプリズムを少なくして一つだけとしたことで、作業性 を良好なものとし、コストを軽減するのに寄与するところが大きい。
【0030】 殊に、単一のダハプリズムと、鏡面反射板とをもって構成した結果、対物レン ズの周辺及び接眼レンズの周辺を結ぶ外形を細いものとし、これらを包蔵する外 殻形状のデザインに自由度を与える上で裨益するところが多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1の実施例として、双眼鏡の一
方の光学系における各光学素子の配置と構成を示した
図。
【図2】本考案に係る第2の実施例として、双眼鏡にお
ける一方の光学系における各光学素子の配置と構成を示
した図。
【図3】本考案に係る第3の実施例として、双眼鏡にお
ける一方の光学系における各光学素子の配置と構成を示
した図。
【図4】本考案に係る第4の実施例として、双眼鏡にお
ける一方の光学系における各光学素子の配置と構成を示
した図。
【符号の説明】
11 第1の鏡面反射板 12 第2の鏡面反射板 21,22,23,24 ダハプリズム 31 対物レンズ 32 接眼レンズ 51 入射光軸 52 射出光軸 53 反射光軸 54 反射光軸 55 透過光軸 56 反射光軸 57 反転反射光軸 58 反射光軸 59 射出光軸 60 接眼レンズへの入射光軸 a,b,c,d ダハプリズムの屋根面を囲む点 e,f,g,h ダハプリズムの平面を形成する各点
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズ(31)を透過して入射する光
    を受ける鏡面反射板(11または11及び12)と、 反転反射面を有する単一のダハプリズム(21,22,23,24
    の一つ)とを対物レンズ(31)と接眼レンズ(32)との
    間に設け、 鏡面反射板(11または11及び12)による反射光を単一の
    ダハプリズム(21,22,23,24 の一つ)の反転反射面をな
    す屋根面(abcd)に導入して反転反射させ、 単一のダハプリズム(21,22,23,24 の一つ)からの射出
    光を接眼レンズ(32)に入射させることを特徴とする小
    型軽量双眼鏡。
  2. 【請求項2】 対物レンズ(31)を透過して入射する光
    を受ける第1の鏡面反射板(11)と、 第1の鏡面反射板(11)と共軛の位置を占める第2の鏡
    面反射板(12)と、 反転反射面を有するダハプリズム(21)とを対物レンズ
    (31)と接眼レンズ(32)との間に設け、 第2の鏡面反射板(12)による反射光をこの反射光軸と
    直交させた入射平面(ade)からダハプリズム(21)
    に入射させ、 ダハプリズム(21)の反転反射面をなす屋根面(abc
    d)によって反転反射させ、 この反転反射光を接眼レンズ(32)の光軸と直交するダ
    ハプリズム(21)の平面(bce)から射出して接眼レ
    ンズ(32)に入射させることを特徴とする小型軽量双眼
    鏡。
  3. 【請求項3】 対物レンズ(31)の周側背後の近くから
    対物レンズ(31)の射出光軸の後方に向かって延び、且
    つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズ
    (31)を透過して入射する光を受けて反射する第1の鏡
    面反射板(11)と、 第1の鏡面反射板(11)によって反射される反射光を
    受け、対物レンズ(31)の射出光路に沿って略平行に配
    置される第2の鏡面反射板(12)と、 第2の鏡面反射板(12)により反射される光を受ける入
    射平面(bce,bcf)及び該入射平面(bce,b
    cf)からの光を反転反射面する屋根面(abcd)を
    有するダハプリズム(22)とを対物レンズ(31)と接眼
    レンズ(32)との間に設け、 第2の鏡面反射板(12)による反射光をこの反射光軸と
    直交させた入射平面(bce,bcf)からダハプリズ
    ム(22)に入射し、 ダハプリズム(22)の反転反射面をなす屋根面(abc
    d)によって反転反射させ、 この反転反射光を接眼レンズ(32)の光軸と直交させた
    ダハプリズム(22)の他の平面(ade,adg)から
    射出し、これを接眼レンズ(32)に入射させることを特
    徴とする小型軽量双眼鏡。
  4. 【請求項4】 対物レンズ(31)の周側背後の近くから
    対物レンズ(31)の射出光軸の後方に向かって延び、且
    つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズ
    (31)を透過して入射する光を受けて反射する第1の鏡
    面反射板(11)と、 第1の鏡面反射板(11)によって反射される反射光を受
    け、対物レンズ(31)の前記射出光路に沿って略平行に
    配置される第2の鏡面反射板(12)と、 第2の鏡面反射板(12)により反射される光を受ける入
    射平面(bce)及びこの入射平面(bce)からの導
    入光を反転反射する屋根面(abcd)を有するダハプ
    リズム(22)とを対物レンズ(31)と接眼レンズ(32)
    との間に設け、 第2の鏡面反射板(12)による反射光をこの反射光軸と
    直交させた入射平面(bce)からダハプリズム(22)
    に入射させ、 反射光軸と直交させた入射平面(bce)と共軛の位置
    を占める他の平面(ade)で反射させた後、 ダハプリズム(22)の屋根面(abcd)によって反転反
    射させ、 この反転反射光をダハプリズム(22)の入射平面(bc
    e)で再度反射させて、接眼レンズ(32)の光軸と直交
    させたダハプリズム(22)の他の平面(ade)から射
    出し、これを接眼レンズ(32)に入射させることを特徴
    とする小型軽量双眼鏡。
  5. 【請求項5】 対物レンズ(31) の周側背後の近くから
    対物レンズ(31)の射出光軸の後方に向かって延び、且
    つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズ
    (31)を透過して入射する光を受けて反射する第1の鏡
    面反射板(11)と、 第1の鏡面反射板(11)によって反射される反射光を受
    け、対物レンズ(31)の前記射出光路に沿って略平行に
    配置される第2の鏡面反射板(12)と、 第2の鏡面反射板(12)により反射される光を受ける入
    射平面(bcf)及びこの入射平面(bcf)からの導
    入光を反転反射する屋根面(abcd)を有するダハプ
    リズム(23)とを対物レンズ(31)と接眼レンズ(32)
    との間に設け、 第2の鏡面反射板(12)による反射光をこの反射光軸と
    直交させた入射平面(bcf)からダハプリズム(23)
    に入射させ、 これをダハプリズム(23)内で直達的に反転反射面をな
    す屋根面(abcd)に向けて反転反射させ、 この反転反射光を接眼レンズ(32)の光軸と直交させた
    ダハプリズム(23)の他の平面(adg)から射出し、
    これを接眼レンズ(32)に入射させることを特徴とする
    小型軽量双眼鏡。
  6. 【請求項6】 対物レンズ(31)の周側背後の近くから
    対物レンズ(31)の射出光軸の後方に向かって延び、且
    つこの射出光軸と斜めに交差して配置され、対物レンズ
    (31)を透過して入射する光を受けて反射する単一の鏡
    面反射板(11)と、 この単一の鏡面反射板(11)によって反射される反射光
    を受ける入射平面(hde)及びこの入射平面(hd
    e)からの導入光を反転反射する屋根面(abcdh)
    を有するダハプリズム(24)とを対物レンズ(31)と接
    眼レンズ(32)との間に設け、 単一の鏡面反射板(11)による反射光をこの反射光軸と
    直交させた入射平面(hde)からダハプリズム(24)
    に入射し、 ダハプリズム(24)の反転反射面をなす屋根面(abc
    d)によって反転反射させ、 この反転反射光を入射平面(hde)によって反射させ
    た後、 接眼レンズ(32)の光軸と直交させたダハプリズム(2
    4)の他の平面(bce)から射出し、 これを接眼レンズ(32)に入射させることを特徴とする
    小型軽量双眼鏡。
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