JP2726261B2 - 接眼レンズ - Google Patents

接眼レンズ

Info

Publication number
JP2726261B2
JP2726261B2 JP62266805A JP26680587A JP2726261B2 JP 2726261 B2 JP2726261 B2 JP 2726261B2 JP 62266805 A JP62266805 A JP 62266805A JP 26680587 A JP26680587 A JP 26680587A JP 2726261 B2 JP2726261 B2 JP 2726261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
eyepiece
diopter
eye
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62266805A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01108516A (ja
Inventor
博文 槌田
勉 稲野辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP62266805A priority Critical patent/JP2726261B2/ja
Publication of JPH01108516A publication Critical patent/JPH01108516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2726261B2 publication Critical patent/JP2726261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一眼レフレックス形式の電子スチルカメラ
のファインダー光学系等に用いられる接眼レンズに関す
るものである。 〔従来の技術〕 電子スチルカメラは従来の35mm銀塩フィルムカメラに
比べて画面サイズが0.19〜0.25倍程度と極端に小さいた
め、銀塩フィルム用の一眼レフレックスカメラに用いら
れている倍率4倍前後のファインダーでは極めて小さな
像しか観察することができず、非常に見にくい。このた
め大きな像を観察する必要から、接眼レンズの倍率を大
きく、すなわち接眼レンズの焦点距離を短くする必要が
ある。 一方、被観察面と接眼レンズとの間にプリズム等の光
学部材を配置する場合には、被観察面と接眼レンズとの
距離、いわゆるバックフォーカスを長くしなければなら
ない。 また、見やすいファインダーとするためには接眼レン
ズから観察者の瞳位置までの距離、いわゆるアイポイン
ト距離が長く、且つ光束の蹴られが少ないことが必要で
ある。 更に、ファインダー全体を小型にするためには接眼レ
ンズを構成枚数の少ない簡単なものとすることが望まし
い。 これらの諸点を考慮された接眼レンズとして特開昭61
−48809号公報に記載のものがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、この接眼レンズは全系の焦点距離をfとした
とき、バックフォーカスがf程度であって、各種光学部
材を配設したり、接眼レンズを光軸に沿って移動させる
ことにより視度調節を行なう場合などには不足である。
また、レンズ枚数が4枚と多く、構成が複雑である。 係る事情に鑑み、本発明はレンズ3枚と極めて簡単な
構成でありながら、バックフォーカスが1.1f程度と長く
しかも倍率(ルーぺ倍率)15倍程度、アイポイント距離
0.9f程度まで実現可能な接眼レンズを提供することを目
的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の接眼レンズは、バックフォーカスを長くする
ために全系を眼側から負、正、正の3枚という簡単な構
成のレトロフォーカスタイプとした。より具体的には眼
側から順に両凹レンズの第1レンズ、両凸レンズの第2
レンズ、眼側に凸面を向けた正レンズの第3レンズの3
枚により全系を構成し、更に以下の各条件を満足するよ
うにしたものである。 (1) 1.2≦|f/fI|<2 (2) 0.3<|rI F/f|<2 (3) 0.3<|rII B/f|<2 (4) ν−ν>15 但し、fは接眼レンズ全系の焦点距離、fIは第1レン
ズの焦点距離、rI Fは第1レンズの眼側の面の曲率半
径、rII Bは第2レンズの被観察面側の面の曲率半径、
ν、νは夫々第1レンズ、第2レンズのアッベ数で
ある。 次に各条件の意味を説明する。 条件(1)は第1レンズのパワーを規定したもので、
レンズ系のバックフォーカスを長く保つための条件であ
る。この条件の下限を越えるとレトロフォーカスのパワ
ー配置が薄れ、長いバックフォーカスを得ることが困難
となる。第1レンズと第2レンズの間隔を大きく拡げれ
ば条件(1)の下限を越えてもバックフォーカスを長く
することはできるが、軸外光線高が第2レンズ以降で高
くなるため、接眼レンズと被観察面との間にプリズム等
を配置する際に光線の蹴られが起こり、アイポイント距
離が長くできなくなるので好ましくない。条件(1)の
上限を越えるとバックフォーカスを長くする上では好ま
しいが、球面収差が補正不足となるのに加えて負の歪曲
収差が過大となる。 条件(2)、(3)は主にレンズ系の大口径化に伴う
球面収差、コマ収差の発生を抑えるためのものである。
本発明の接眼レンズは第1レンズの眼側に強い凹面を持
たせると共に、第2レンズの被観察面側に強い凸面を持
たせることで、像高の大きい光線に対する屈折をできる
だけ少なくし、補正すべき収差の発生そのものを小さく
できる構成になっている。このような構成にした上で条
件(2)、(3)を満足させることによって、諸収差の
補正が良好に行なわれる。条件(2)の上限または
(3)の上限を越えると非点収差が悪化し、条件(2)
または(3)の下限を越えると球面収差が補正過剰とな
る上、非点収差、コマ収差も悪化し、好ましくない。 条件(4)は第1レンズと第2レンズの素材のアッベ
数の差を規定したものであり、色収差を良好に補正する
ためのものである。この条件の下限を越えると色収差の
補正が困難となる。 以上のようにレンズ系を構成することによって実用上
差支えない程度の収差補正が可能であるが、第1レンズ
ないし第3レンズでの各レンズ面の少なくとも1つを中
心から周辺にいくにしたがって正の屈折力が減少するよ
うな非球面とすることにより、更に良好な収差補正を行
なうことができる。ここで用いられる非球面は、光軸と
の交点を原点として光軸方向にx軸、これに垂直な面内
にy軸をとるとき、次式にて表わされるものである。 但し、rは基準球面の曲率半径、p、A2iは非球面を
表わす係数である。 第1レンズまたは第2レンズの眼側の面を非球面とす
る場合は次の条件(5)、第2レンズの被観察面側の面
を非球面とする場合は条件(6)、第3レンズのいずれ
かの面を非球面とする場合は条件(7)を夫々満足させ
ることが望ましい。 (5)|Δx/h|<0.2(y=yEc) (6)|Δx/h|<0.05(y=yEc) (7)|Δx/h|<0.5(y=yEc) これらの条件において、Δxは非球面の基準球面から
の偏位量、hは最大被観察物体高、yEcは非球面におけ
る最大視野角の主光線高であり、条件(5)は非球面上
のy=yEcの位置において|Δx/h|が0.2より小さいこと
を表わしている。 条件(5)ないし(7)を満足することにより、特に
負の歪曲収差と非点収差を良好に補正することができ
る。条件から外れた場合には負の歪曲収差が補正過剰と
なるのに加えて非点収差も劣化し好ましくない。 尚、本発明において各レンズをプラスチックで形成す
ることは原価低減のために極めて有効である。 また、視度調節は接眼レンズ全体又は第3レンズのみ
を光軸に沿って移動させることにより行なうことができ
る。特に第3レンズのみの移動により行なう場合には、
レンズ移動量が少なくて済む上に、眼側のレンズを固定
できる利点がある。 更に、対物レンズの瞳をリレーするために必要に応じ
て被観察面付近にフィールドレンズを配置しても良い。 〔実施例〕 次に本発明接眼レンズの実施例を示す。各実施例にお
いてriは第i面の曲率半径、diは第i面と第(i+1)
面の間隔、ni、νは夫々第iレンズの屈折率、アッベ
数、βは全系のルーぺ倍率、2ωは視野角、OBHは最大
被観察物体高、fBはバックフォーカス、Epはアイポイン
ト距離である。riの数値の後にAとあるのは、この面が
非球面であることを示す。尚、接眼レンズと被観察面と
の間のガラスブロックはプリズムの配置を想定して設け
たものであり、fBはこのブロックの存在に拘らず空気換
算長で表示してある。 第1実施例 第1図に示すように、第1レンズと第2レンズとは互
いに接合されており、第3レンズは両凸レンズであり、
プラスチックで構成されている。また、この実施例は第
3レンズのみを移動させることにより、+1〜−3ディ
オプタ(Diop.)の範囲で視度調節を行なうことができ
るものである。第2、3、4図に夫々+1、−1、−3
ディオプタの収差図を示す。 第2実施例 第5図に示すように第1レンズと第2レンズとは互い
に接合されており、第3レンズは正メニスカスレンズで
ある。第1レンズから第3レンズまで全てのレンズがプ
ラスチックで構成されている。 第6図に−1ディオプタの収差図を示す。 第3実施例 第7図に示すように第1レンズと第2レンズとは空気
間隔で隔てられており、第3レンズは平凸レンズであ
る。第2レンズと第3レンズがプラスチックで構成され
ている。 第8図に−1ディオプタの収差図を示す。 第4実施例 第9図に示すように第1レンズと第2レンズとは空気
間隔で隔てられており、第3レンズは正メニスカスレン
ズである。第1ないし第3レンズの全てがプラスチック
で構成されている。 第10図に−1ディオプタの収差図を示す。 第5実施例 第11図に示すように第1レンズと第2レンズは空気間
隔で隔てられており、第3レンズは両凸レンズである。
第1ないし第3レンズの全てがプラスチックで構成され
ている。 第11図に−1ディオプタの収差図を示す。 第6実施例 第13図に示すように第1レンズと第2レンズとは互い
に接合されており、第3レンズは被観察面まで達する極
めて厚い平凸レンズである。この構成は第1〜5実施例
の第3レンズとプリズムとが一体化されたものと見るこ
ともできるが、実質的なバックフォーカスを第2レンズ
から被観察面までの距離とすることができるため、バッ
クフォーカスを長くする上で有利である。また、第3レ
ンズの入射面をマット面とすれば、ピントグラスを使用
する必要がなくなり、便利である。第1レンズないし第
3レンズの全てがプラスチックで構成されている。 第14図に−1ディオプタの収差図を示す。 〔発明の効果〕 本発明によれば、構成が簡単でバックフォーカスが長
く、しかも拡大倍率、アイポイント距離が充分確保され
た接眼レンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例のレンズ配置図、第2図な
いし第4図は夫々視度+1ディオプタ、−1ディオプ
タ、−3ディオプタにおける収差図、第5図および第6
図は夫々第2実施例のレンズ配置図および−1ディオプ
タの収差図、第7図および第8図は夫々第3実施例のレ
ンズ配置図および−1ディオプタの収差図、第9図およ
び第10図は夫々第4実施例のレンズ配置図および−1デ
ィオプタの収差図、第11図および第12図は夫々第5実施
例のレンズ配置図および−1ディオプタの収差図、第13
図および第14図は夫々第6実施例のレンズ配置図および
−1ディオプタの収差図である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.眼側より順に、両凹レンズの第1レンズと、両凸レ
    ンズの第2レンズと、眼側に凸面を向けた正レンズの第
    3レンズとから成り、以下の各条件(1)乃至(4)を
    満足することを特徴とする被観察面を観察する接眼レン
    ズ。 (1) 1.2≦|f/fI|<2 (2) 0.3<|rI F/f|<2 (3) 0.3<|rII B/f|<2 (4) ν−ν>15 但し、fは接眼レンズ全系の焦点距離、fIは前記第1レ
    ンズの焦点距離、rI Fは前記第1レンズの眼側の面の曲
    率半径、rII Bは前記第2レンズの被観察面側の面の曲
    率半径、νおよびνは夫々前記第1レンズおよび第
    2レンズのアッベ数である。 2.前記第1レンズないし第3レンズの各レンズ面のう
    ち少なくとも1つの面が非球面であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項の接眼レンズ。 3.前記第3レンズをプラスチックで構成したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項の接眼レン
    ズ。 4.前記第1レンズ又は第2レンズをプラスチックで構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項
    または第3項の接眼レンズ。 5.前記第3レンズを光軸に沿って移動させることによ
    り視度調節を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないし第4項のいずれか1項の接眼レンズ。
JP62266805A 1987-10-22 1987-10-22 接眼レンズ Expired - Fee Related JP2726261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62266805A JP2726261B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 接眼レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62266805A JP2726261B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 接眼レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01108516A JPH01108516A (ja) 1989-04-25
JP2726261B2 true JP2726261B2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=17435921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62266805A Expired - Fee Related JP2726261B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 接眼レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2726261B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2791496B2 (ja) * 1989-07-28 1998-08-27 富士写真光機株式会社 接眼レンズ
JP3072157B2 (ja) * 1991-09-10 2000-07-31 旭光学工業株式会社 変倍ファインダー
US7391968B2 (en) 2004-07-29 2008-06-24 Olympus Corporation Finder optical system for a single-lens reflex camera
CN107783294A (zh) * 2016-08-31 2018-03-09 深圳超多维科技有限公司 一种vr显示装置及vr显示设备
CN115857156B (zh) * 2023-02-28 2023-05-12 中山市美景光学信息有限公司 一种缩小视度调节范围的长焦距目镜光学系统

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132211A (ja) * 1982-02-01 1983-08-06 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 視度補正可能なフアインダ−光学系

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01108516A (ja) 1989-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2876252B2 (ja) 内視鏡対物レンズ
JPH11153752A (ja) 明るい広角レンズ
JPH0743606A (ja) 広角レンズ
JPS61213817A (ja) ズ−ムフアインダ
JPH0792542B2 (ja) 絞り後置のトリプレツトレンズ系
JP2572237B2 (ja) バックフォーカスの長い広角レンズ
JP2726261B2 (ja) 接眼レンズ
JP3506796B2 (ja) 実像式変倍ファインダー
JPH1172720A (ja) リレー式実像ファインダー光学系
JPH0627394A (ja) ハイアイポイントファインダー光学系
JP5554598B2 (ja) ファインダー光学系
JP3766257B2 (ja) ファインダー光学系
JPH0850238A (ja) 広角レンズ
JP3038974B2 (ja) 小型広角レンズ
US4731625A (en) Finder optical system for a single-lens reflex camera
JPH0820593B2 (ja) バツクフオ−カスの長い広角レンズ
JP2000098266A (ja) 接眼レンズ
JPH1195130A (ja) 接眼レンズ
US20040090666A1 (en) Eyepiece optical system
JPH1078545A (ja) 広角レンズ
JP2984506B2 (ja) ファインダー光学系
JP3600770B2 (ja) ファインダ内表示光学系
JP2607959B2 (ja) 光学系
JP3337666B2 (ja) 対物レンズ
JPH10301039A (ja) 視度補正レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees