JP2619832B2 - チタン酸アルミニウムセラミックス及びその製造方法 - Google Patents

チタン酸アルミニウムセラミックス及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高強度且つ低熱分解性であり、耐熱衝撃性
に優れたチタン酸アルミニウムセラミックス並びにその
製造方法に関する。
(従来の技術) セラミックスは、耐熱性に優れていることから、高温
用部材として利用されている。その中でも広く実用化さ
れているのは、急熱急冷という苛酷な使用状態にも耐え
うる所謂耐熱衝撃性セラミックスである。これら耐熱衝
撃性セラミックスとしては、例えばβ−スポジュメンに
代表されるリチウムアルミニウムシリケート(以下LAS
と略記する)、コージライト、リン酸ジルコニウム、チ
タン酸アルミニウム等が知られている。これら耐熱衝撃
性セラミックスのうち、チタン酸アルミニウムは約1850
℃の高融点を有し、原料価格も安価であることから、工
業材料として好適である。チタン酸アルミニウムは結晶
化学的には異方性を示す材料であり、熱膨張率は結晶軸
方向により異なった値を示す。チタン酸アルミニウムセ
ラミックスは熱膨張率が異方性であるため、該セラミッ
クスの内部に亀裂が生じる。この内部亀裂は熱膨張を吸
収し、低熱膨張性を向上させる反面、内部亀裂によりチ
タン酸アルミニウムセラミックスは強度が低下するとい
った欠点もある。更にチタン酸アルミニウムは850〜125
0℃の温度で加熱すると酸化チタニウムと酸化アルミニ
ウムとに分解する。これらチタン酸アルミニウムの欠点
を改良するため、焼成時には各種酸化物を添加する試み
がなされ、種々の方法が提案されている(例えば、特公
昭56−7996号公報、同60−5545号公報、同59−19069号
公報、同60−33783号公報、同58−4647号公報特開昭53
−24307号公報、同53−34812号公報、同55−121966号,
同55−121967号公報、同57−3767号公報、同60−36364
号公報、同62−21756号公報、同62−30656号公報、同62
−30657号公報)。しかし、未だ満足すべき方法がない
のが実情である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、チタン酸アルミニウムが有する上述の
諸問題点に鑑み、鋭意研究を続けた結果、その焼成時に
特定の酸化物を添加すると顕著な効果が発現することを
見い出し、本発明を完成したものであって、その目的と
するところは、高強度で且つ低熱分解性であり耐熱衝撃
性に優れたチタン酸アルミニウムセラミックス並びにそ
の製造方法を提供するにある。他の目的及び効果は以下
の説明から明らかにされよう。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的は、 (1) マンガンをMnO換算で0.1重量%以上含有するこ
とを特徴とするチタン酸アルミニウムセラミックス。
(2) 化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2換算
で0.5〜20%、鉄がFe2O3換算で0.5〜25%、マンガンがM
nO換算で0.1〜10%、チタンがTiO2換算で25〜55%及び
アルミニウムがAl2O3換算で35〜65%からなるチタン酸
アルミニウムセラミックス。
(3) 化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2換算
で2〜15%、鉄がFe2O3換算で2〜15%、マンガンがMnO
換算で0.2〜5%、チタンがTiO2換算で30〜45%及びア
ルミニウムがAl2O3換算で40〜55%からなるチタン酸ア
ルミニウムセラミックス。
(4) 化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2換算
で0.5〜20%、鉄がFe2O3換算で0.5〜25%、マンガンがM
nO換算で0.1〜10%、チタンがTiO2換算で25〜55%及び
アルミニウムがAl2O3換算で35〜65%からなり、粒子径
が50μ以下のセラミックス原料を成型した後、1300〜17
00℃で焼成することを特徴とするチタン酸アルミニウム
セラミックスの製造方法。
により達成される。
本発明において重要なことは、マンガンの酸化物をチ
タン酸アルミニウムセラミックスを構成する主成分であ
るTiO2及びAlO3成分に対して配合した点にある。
本発明にチタン酸アルミニウムセラミックスを構成す
る主成分であるTiO2及びAl2O3成分の原料としては例え
ば次のものが挙げられる。即ちTiO2成分の原料として
は、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン等
が、またAl2O3成分の原料としてはコランダム、水酸化
アルミニウム等が挙げられるが、これらTiO2成分とAl2O
3成分とを例えば1400℃程度の温度で仮焼し、チタン酸
アルミニウムを合成した後、これを粉砕して使用しても
よい。
MnO成分はチタン酸アルミニウムセラミックスの熱膨
張率を著しく低下させ、その耐熱衝撃性を著しく向上さ
せる効果がある。MnO成分の原料としてはMnO,MnO2,Mn2O
5等の各種酸化物が挙げられるが、就中MnO2が好適であ
る。そしてMnO成分とZrO2成分とを併用すると該セラミ
ックスの強度も併せて増大できる。また、MnO成分とFe2
O3成分とを併用すると耐熱衝撃性に加えて該セラミック
スの熱分解も抑制できる。さらにまた、MnO成分とZrO2
成分及びFe2O3成分を併用すると、該セラミックスの強
度、熱分解性及び耐熱衝撃性のすべての面で好適な結果
が得られる。MnO成分の添加料は、耐熱衝撃性と強度と
の点から好ましくは、MnO換算で0.1〜10重量%更に好ま
しくは0.2〜5重量%である。
ZrO2成分はチタン酸アルミニウムセラミックスの強度
を増大する効果があり、ZrO2成分の原料としては、通常
この種の原料として使用されているものの中から適宜の
ものを選定使用すればよく、安定化剤を含まないバッデ
ライト(ZrO2)を用いるのが好適である。また、ZrO2
分の添加量は好ましくはZrO2換算で0.5〜20重量%、更
に好ましくは2〜15重量%である。
Fe2O3成分の原料としては、FeO,Fe2O3,Fe3O4等通常こ
の種の原料として公知のものから適宜選定して使用すれ
ばよいが、Fe2O3が一般的である。Fe2O3成分はMnO成分
との併用効果の面から、その添加量はFe2O3換算で0.5〜
25重量%、更に好ましくは2〜15重量%である。
チタン酸アルミニウムの化学組成はAl2O3・TiO2であ
り、Al2O3とTiO2の理論重量比は56:44である。いずれか
の成分が過剰比率で添加されると、過剰成分は単独又は
他の成分との化合物の形で焼成体に存在する。これら化
合物は、基本的にチタン酸アルミニウムに比べて大きな
熱膨張率を有するものであり、これら化合物の多量の存
在は耐熱衝撃性の劣化を招く傾向があり、TiO2成分の含
有量は好ましくは25〜55重量%、更に好ましくは30〜45
重量%である。またAl2O3成分の含有量は好ましくは35
〜65重量%、更に好ましくは40〜55重量%である。即
ち、化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2換算で0.
5〜20%、鉄がFe2O3換算で0.5〜25%、マンガンがMnO換
算で0.1〜10%、チタンTiO2換算で25〜55%及びアルミ
ニウムがAl2O3換算で35〜65%とすると、強度、低熱分
解性耐熱衝撃性の点で著しく優れたものが得られる。特
に化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2換算で2〜
15%、鉄がFe2O3換算で2〜15%、マンガンがMnO換算で
0.2〜5%、チタンがTiO2換算で30〜45%、アルミニウ
ムがAl2O3換算で35〜65%とすると、熱膨張係数の絶対
値が3×10-6/℃以下、熱分解性が70%以下及び曲げ強
度が50kg/cm2以上という、従来のチタン酸アルミニウム
セラミックスに比し著しく優れた性質を有するものが得
られる。
本発明において、上記成分以外の酸化物を成型及び焼
成作業性を改善する為の添加剤として本発明の目的を妨
げない範囲で少量添加してもよい。これらの成分として
は、Li2O,Na2O,K2O等のアルカリ金属酸化物、CaO,MgO,S
rO,BaO等のアルカリ土類金属酸化物、Cr2O3,CoO,NiO,Cu
O,ZnO,SiO2,SnO2,Sb2O3,Bi2O3,CeO2等の酸化物が挙げら
れる。これらは単独又は複酸化物のいずれの型で添加し
てもよい。
本発明に用いる原料粉末は易焼結性即ち、緻密な焼成
体を得る事を考慮して出来る限り粒子径は小さいのが好
ましくその粒子径は好ましくは50μ以下、更に好ましく
は10μ以下である。特にZrO2原料は10μ以下の粒子径と
する事によりその強度向上作用は顕著になる。
本発明に係るチタン酸アルミニウムセラミックスは、
前記原料粉末を均一に混合し、公知の方法で各種形状に
成型する。成型法としては、例えば射出成型法、鋳込成
型法、押出成型法、加圧成型法等をあげることができ
る。成型体は、使用目的に応じて板状,円柱状,筒状,
管状,ルツボ状等任意の形状に、緻密体,多孔質体,ハ
ニカム体等の任意の構造とを有する成形体とすることが
できる。
本発明のチタン酸アルミニウムセラミックスは好まし
くは1300〜1700℃、更に好ましくは1400〜1600℃の温度
で好ましくは0.5時間以上、更に好ましくは1時間以上
焼成することにより製造できる。焼成温度が低くすぎる
と、焼結反応が不十分で強度が乏しくなる。更に主原料
としてのTiO2とAl2O3を仮焼せずに使用する場合、焼成
工程が所謂焼結と同時にチタン酸アルミニウムの合成反
応を実施することになるため焼成温度が低く過ぎるとチ
タン酸アルミニウムの生成量が少ない結果熱膨張率が大
きくなる。一方焼成温度が高過ぎると粒子成長が著しく
なり、得られる焼結体の強度が低くなる。焼成時間が短
か過ぎるとチタン酸アルミニウム生成量及び焼結度合が
焼成毎に変動し、安定した物性を有する製品を製造する
のが困難になる。
(発明の効果) 本発明のチタン酸アルミニウムセラミックスは高強度
で且つ耐熱衝撃性に優れ、低熱分解性であり、耐火物,
高温炉用炉心管,熱電対用保護管,金属溶解炉用部材,
バーナーチップ,セラミックス焼成用窯道具,エンジン
部品等に好適であり、多孔体又はハニカム構造とするこ
とより、溶湯金属用フィルター,固体伝熱変換素子,自
動車排ガスフィルター,高温ガスフィルター,接触燃焼
用触媒担体等に好適である。更にその機械加工適性に基
づく所謂マシナブルセラミックスとしても好適である。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお実施例中の各物性測定及び評価は以下の方法で行
った。
曲げ強度: 100×20×5mm寸法の試験片をヘッドスピード0.5mm/mi
n,スパン50mmの条件にて3点曲げテストを行い計10点の
測定値の平均を曲げ強度とした。
耐熱衝撃性: 100×10×5mm寸法の試験片を円筒型電気炉に設置し、
所定温度に30分間加熱保持した後、水中に急冷した。水
中投入後の強度とΔT(加熱温度と水温との差)との関
係図より、水中投入後の強度が急激に低下するΔT値に
て耐熱衝撃性を評価した。水中投入後の強度は前記曲げ
強度に準じて測定した。
熱分解性: 30×10×5mm寸法の試験片を円筒型電気炉に設置し、
大気雰囲気にて1100℃で100時間処理した。処理前及び
処理後の試料を粉砕し粉末X線回折を行った。チタン酸
アルミニウムの(023)面の処理前及び処理後の回折ピ
ーク面積をSo,Stとし、下記式よりX線的観点よりの熱
分解を求めた。
熱膨張係数:3×3×20mm寸法の試料を用い、押棒式熱膨
張測定機にて昇温速度が10℃/分で熱膨張を測定した。
チタン酸アルミニウムの熱膨張と温度との関係図は単純
な直線関係を示さず複雑である為、本発明では、1000℃
での熱膨張係数をもって、試料の熱膨張性を評価した。
実施例1 ルチル型酸化チタン(0.5μ),コランダム(1.3
μ),バッデライト(2.4μ),弁柄(0.8μ)及びMnO2
(1.6μ)をセラミックス原料とした。ここで()内は
平均粒子径を示す。セラミックス原料を所定比率に混合
し、純分でセラミックス原料73部,アクリル系樹脂バイ
ンダー2部,ポリカルボン酸系分散剤0.25部及び水24.7
5部をボールミルて24時間混合分散して、セラミックス
スラリーを得た。石膏型及びセラミックススラリーを用
いて、150×150×10mm寸法のグリーン体を鋳込成型法に
より作製した。グリーン体を乾燥後、電気炉を用い1500
℃で5時間焼成した。ここで昇温速度は10℃/分とし
た。焼成体は所定寸法に切断し、研磨した後、前記の方
法に準じ、物性を評価した。原料組成及び評価結果を第
1表に示す。ここでTiO2とAl2O3との比率は、チタン酸
アルミニウムの理論量比である44:56とした。
第1表に示す様にZrO2の添加は曲げ強度を向上させ
る。一方過度の添加により熱膨張係数の増加による耐熱
衝撃性の低下傾向が見られる。ZrO2の含有量は好ましく
は0.5〜20重量%、更に好ましくは2〜15重量%であ
る。
実施例2 実施例1に準じて、セラミックス体を作製し、その物
性を測定した。但し、焼成温度は1450℃とした。原料組
成及び評価結果を第2表に示す。
第2表に示す様にFe2O3の添加により熱膨張係数が低
下し、耐熱衝撃性は向上する。更に熱分解性をも顕著に
改善される。一方過度の添加は、曲げ強度を低下させ、
更に負の熱膨張を増加させて、耐熱衝撃性を低下させる
傾向が見られる。
Fe2O3の添加量は好ましくは0.5〜25重量%、更に好ま
しくは2〜15重量%である。
実施例3 ルチル型酸化チタンとコランダムをチタン酸アルミニ
ウムの理論量比である44:56重量比で混合した後、1400
℃で10時間加熱処理し、チタン酸アルミニウムを主結晶
相とする仮焼物を得た。仮焼物をボールミルにて48時間
湿式粉砕して、平均粒径2.5μの合成チタン酸アルミニ
ウムを作製した。
ルチル型酸化チタンとコランダムを原料として用い
ず、合成チタン酸アルミニウムを用い、焼成温度を1550
℃とする以外は全て実施例1に準じて試料を作製した。
原料組成及び評価結果を第3表に示す。尚第3表には使
用した合成チタン酸アルミニウムの量をTiO2とAl2O3
に換算して記載した。
第3表に示す様に、MnOの添加により熱膨張係数が低
下し、耐熱衝撃性は顕著に向上する。一方過度の添加に
より曲げ強度が低下する傾向が見られる。MnOの含有量
は好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.2〜5重
量%である。
実施例4 実施例3に示す合成チタン酸アルミニウムを40重量%
(TiO2及びAl2O3に換算した含有量はそれぞれ17.6重量
%,22.4重量%)添加し、残部をアナターゼ型酸化チタ
ン及びコランダムを用いる事により、TiO2とAl2O3の全
含有量を変化させて、実施例1に準じて焼成体を作製
し、その物性を測定した。
原料組成及び評価結果を第4表に示す。
第4表に示す様に、TiO2及びAl2O3の含有量を適正に
選定する事により曲げ強度,耐熱衝撃性及び熱分解性に
優れたチタン酸アルミニウムセラミックスを得る事がで
きる。TiO2の含有量は好ましくは25〜55重量%、更に好
ましくは30〜45重量%である。Al2O3の含有量は好まし
くは35〜65重量%、更に好ましくは40〜55重量%であ
る。
実施例5 実施例1に用いたセラミックス原料に加え、副原料と
して、コージライト〔2MgO・2Al2O3・5SiO2〕(4.5
μ)、カオリナイト〔Al2O3・2SiO2・H2O〕(2.4μ)、
ジルコン〔ZrO2・SiO2〕(1.7μ)、タルク〔3MgO・4Si
O2・H2O〕(1.7μ)、ワラストナイト〔CaO・SiO2
(4.2μ)、シリカ〔SiO2〕(0.6μ)及びムライト〔3A
l2O3・2SiO2〕(2.6μ)を用いた。ここで()内は平均
粒子径を示す。純分でセラミックス原料と副原料の合計
が70部、ワックスエマルジョンが1部、ポリビニルアル
コールが3部、ポリカルボン酸系分散剤が0.5部及び水
が25.5部よりなるセラミックススラリーをボールミルで
48時間混合分散することにより作製した。このスラミッ
クススラリーを原料とし、スプレードライヤーを用い
て、粒径200〜300μmのセラミックス顆粒を作製した。
セラミックス顆粒を120×50×10mm寸法に1t/cm2の圧力
でプレス成型し、グリーン体を作製した。次いで実施例
1に示す電気炉にて、1450℃にて8時間焼成した。ここ
で昇温速度は15℃/分とした。焼成体は所定寸法に切断
し、研磨した後、実施例1に準じて、物性を評価した。
原料組成及び原料組成の総計における副原料の添加割合
と評価結果を第5表に示す。
実施例6 純分でTiO2が38重量%、Al2O3が47重量%、ZrO2が7
重量%、Fe2O3が7重量%及びMnOが1重量%となる様
に、第6表に示す粒子径のセラミクス原料を用いて、実
施例5に準じてセラミックス顆粒及び焼成体を作製し、
その物性を評価した。尚焼成は1600℃にて3時間行なっ
た。評価結果を第6表に示す。
第6表に示す様に、セラミックス原料の粒子径が大き
くなると、曲げ強度は低くなる傾向がある。更にチタン
酸アルミニウムの生成量も極めて少なく、その為に熱膨
張率も大きな値となって、耐熱衝撃性も低下する傾向が
ある。セラミックス原料の粒子径は好ましくは50μ以
下、更に好ましくは10μ以下である。
実施例7 実施例1のNo.6の未焼成試料を用い、第7表に示す焼
成条件にて焼成体を作製し、その物性を評価した。評価
結果を第7表に示す。
焼成温度が低くなると耐熱衝撃性が低下する傾向があ
り、一方、過度に高くすると曲げ強度が低くなり、更に
耐熱衝撃性も低下する傾向が見られる。焼成時間が短か
いと耐熱衝撃性が低下する傾向があり、逆に過度に長く
しても得られるセラミックスの物性を大幅に改善される
ことはなく、経済的にも不利である。焼成温度は好まし
くは1300〜1700℃である。焼成時間は好ましくは0.5〜3
0時間、更に好ましくは1〜10時間である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンガンをMnO換算で0.1重量%以上含有す
    ることを特徴とするチタン酸アルミニウムセラミック
    ス。
  2. 【請求項2】化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2
    換算で0.5〜20%、鉄がFe2O3換算で0.5〜25%、マンガ
    ンがMnO換算で0.1〜10%、チタンがTiO2換算で25〜55%
    及びアルミニウムがAl2O3換算で35〜65%からなるチタ
    ン酸アルミニウムセラミックス。
  3. 【請求項3】化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2
    換算で2〜15%、鉄がFe2O3換算で2〜15%、マンガン
    がMnO換算で0.2〜5%、チタンがTiO2換算で30〜45%及
    びアルキニウムがAl2O3換算で40〜55%からなるチタン
    酸アルミニウムセラミックス。
  4. 【請求項4】化学組成が重量%で、ジルコニウムがZrO2
    換算で0.5〜20%、鉄がFe2O3換算で0.5〜25%、マンガ
    ンがMnO換算で0.1〜10%、チタンがTiO2換算で25〜55%
    及びアルミニウムがAl2O3換算で35〜65%からなり、粒
    子径が50μ以下のセラミックス原料を成型した後、1300
    〜1700℃で焼成することを特徴とするチタン酸アルミニ
    ウムセラミックスの製造方法。
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