JP2619001B2 - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置の駆動方法

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JP2619001B2 JP63187175A JP18717588A JP2619001B2 JP 2619001 B2 JP2619001 B2 JP 2619001B2 JP 63187175 A JP63187175 A JP 63187175A JP 18717588 A JP18717588 A JP 18717588A JP 2619001 B2 JP2619001 B2 JP 2619001B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば容量性フラット・マトリクスディ
スプレイパネル(以下、薄膜EL表示装置と呼ぶ)などの
表示装置の駆動方法に関する。
従来の技術 第12図は、薄膜EL表示装置におけるEL表示パネルの基
本的な構造を示す縦断面図である。第12図において、ガ
ラス基板1Aの上にはI.T.O.(Indium Tin Oxide)などか
ら成る帯状の透明電極2が複数互いに平行に設けられ、
この上にはSi3N4,SiO2,Al2O3などから成る誘電体層3Aが
積層され、さらにその上には発光層4Aが積層されてい
る。この発光層4Aは、発光中心を形成する活性物質とし
てMnなどをドープしたZnSから成る。この発光層4Aの上
には上記と同じ材料から成る誘電体層5Aが積層され、そ
の上に上記した透明電極2Aと直交する方向に延びるAlな
どから成る帯状の背面電極6Aが複数互いに平行に設けら
れており、上記した透明電極2A側が表示側とされる。
第5図は、上記したEL表示パネルを持つ一般的な薄膜
EL表示装置の概略的な構成を示す回路図である。第5図
におけるEL表示パネル10では、X方向電極をデータ側電
極とし、Y方向電極を走査側電極として電極のみを示し
ている。20,30は、Y方向電極の奇数ラインと偶数ライ
ンにそれぞれ対応する走査側N−ch高耐圧MOSICで、21,
31は各IC中のシフトレジスタ等の論理回路である。40,5
0は同走査側P−ch(チャンネル)高耐圧金属酸化物半
導体集積回路(以下、MOSICと略称する)で、41,51は各
IC中のシフトレジスタ等の論理回路である。60はデータ
側N−ch高耐圧MOSICで、61はIC中のシフトレジスタ等
の論理回路である。70はデータ側のダイオードアレイを
示し、これはデータ側駆動線の分離およびスイッチング
素子の逆バイアス保護をする。80は予備充電駆動回路、
90は引き上げ充電駆動回路、100は書込み駆動回路であ
る。また、110は走査側N−ch高耐圧MOSIC20および30の
ソース電位切換え回路で、通常はアース電位に保たれ
る。
第6図に各高耐圧MOSトランジスタおよび各駆動回
路、さらに電位切換え回路のオン・オフタイミングチャ
ートを、第7図に第5図中の絵素A,Bを代表例とする印
加電圧波形および発光波形をそれぞれ示す。
以下、第6図と第7図を参照して従来の駆動回路の動
作を説明する。なお、ここでは、線順次駆動で、絵素A
を含むY1と絵素Bを含むY2の走査側電極とが選択される
ものとする。また、後述のように、1ライン毎に絵素に
印加される電圧の極性を反転して駆動されるが、奇数ラ
イン上の絵素に正の書込みパルスを印加するフィールド
をN−Pフィールド、偶数ライン上の絵素に正の書込み
パルスを印加するフィールドをP−nフィールドと呼
ぶ。
N−Pフィールド (A)まず、絵素Aを含む1ライン目(奇数ライン)の
駆動から説明する。
第1段階T1:予備充電期間(奇数ライン) まず、ソース電位切換え回路110をアース電位にし
て、走査側N−ch高耐圧MOSIS20,30中のすべてのMOSト
ランジスタNT1〜NT1をオン状態にする。同時に、予備充
電駆動回路80(電圧1/2VM=30V)をオン状態にし、デー
タ側ダイオードアレイ70を介してパネル全面を充電す
る。このとき、データ側N−ch高耐圧MOSIC60内のMOSト
ランジスタNt1〜Ntiおよび走査側P−ch高耐圧MOSIC40,
50内の全MOSトランジスタPT1〜PTiはすべてオフ状態に
保たれる。
第2段階T2:放電/引上げ充電期間(奇数ライン) 次に、走査側N−ch高耐圧MOSIC20,30内の全MOSトラ
ンジスタNT1〜NTiをオフ状態にして、かつデータ側N−
ch高耐圧MOSIC60内の選択されたデータ側駆動電極(た
とえばX2)に接続されたMOSトランジスタ(Nt2)のみオ
フ状態のままにし、他のデータ側駆動電極に接続された
MOSトランジスタNt1,Nt3〜Ntjをオン状態に切換える。
また同時に、走査側P−ch高耐圧MOSIC40,50内の全MOS
トランジスタPT1〜PTiをオン状態にする。データ側の非
選択電極(Xj≠2)の電荷は、オン状態のデータ側N−
ch高耐圧MOSIC60内のMOSトランジスタNt1〜Ntj(Nt2
のぞく)と、走査側P−ch高耐圧MOSIC40,50内の全MOS
トランジスタPT1〜PTiおよび書込み駆動回路100内のダ
イオード101による接地ループ形成で放電する。
その後、引上げ充電駆動回路90(電圧1/2VM=30V)を
オン状態として、走査側電極をすべて30Vの電位に引上
げる。このとき、走査側N−ch高耐圧MOSIC20,30内の全
MOSトランジスタNt1〜Ntiはオフ状態にしておく。この
結果、走査側電極(Y)を中心に考えると、選択された
データ側電極(X2)は+30V、非選択データ側電極(Xj
≠2)は−30Vの状態にある。
第3段階T3:書込み駆動期間(奇数ライン) 今、線順次駆動で選択された走査側電極はY1であるの
で、走査側N−ch高耐圧MOSIC20内のY1接続されたMOSト
ランジスタNT1のみをオン状態に切換え、また奇数ライ
ン側のP−ch高耐圧MOSIC40内の全MOSトランジスタPT1
〜PTi-1をオフ状態にする。このとき、対向する偶数ラ
イン側のP−ch高耐圧MOSIC50内の全MOSトランジスタPT
2〜PTiはオン状態にある。そして同時に、書込み駆動回
路100(ここでは電圧VW=190V)をオン状態にする事に
より、偶数ライン側P−ch高耐圧MOSIC50内の全MOSトラ
ンジスタPT2〜PTiを介してすべての偶数番目走査側電極
を190Vに引上げる。これによって、容量結合の性質から
データ側選択電極は、VW+1/2VM=220Vに引き上げら
れ、データ側非選択電極VW−1/2VM=160Vに引き上げら
れる。
(B)次に絵素Bを含む2ライン目(偶数ライン)の駆
動を説明する。
第4段階T4:予備充電期間(偶数ライン) この予備充電期間は、N−Pフィールド第1段階と全
く同様に行う。
第5段階T5:放電/引上げ充電期間(偶数ライン) 次に、走査側N−ch高耐圧MOSIC20,30内の全MOSトラ
ンジスタNT1〜NTiをオフ状態にして、かつデータ側N−
ch高耐圧MOSIC60内では、選択されたデータ側駆動電極
に接続されたMOSトランジスタ(たとえばNt2)のみオン
状態にし、他のデータ側駆動電極に接続されたMOSトラ
ンジスタNt1〜Ntj(Nt2を除く)をオフ状態にする。ま
た同時に、走査側P−ch高耐圧MOSIC40,50内の全MOSト
ランジスタPT1〜PTiをオン状態にする。データ側の選択
電極の電荷は、オン状態のデータ側N−ch高耐圧MOSIC6
0内のMOSトランジスタNt2と走査側P−ch高耐圧MOSIC4
0,50内の全MOSトランジスタPT1〜PTiおよび書込み駆動
回路100内のダイオード101による接地ループ形成で放電
する。
そして次に、引上げ充電駆動回路90をオン状態にし
て、走査側電極(Y)をすべて1/2VM=30Vの電位に引上
げる。このとき、走査側N−ch高耐圧MOSIC20,30内の全
MOSトランジスタNT1〜NTiはオフ状態にしておく。この
結果、走査側電極(Y)を中心に考えると、選択された
データ側電極(X2)は−30V、非選択電極(Xj≠2)は
+30Vとなる。
第6段階T6:書込み期間(偶数ライン) 選択された走査電極がY2であるとすると、走査側P−
ch高耐圧IC50内のY2に接続されたMOSトランジスタPT2
みをオン状態のままとして、他をオフ状態に切換える。
また、偶数ライン側の走査側N−ch高耐圧MOSIC30内の
全MOSトランジスタNT2〜NTiをオフ状態に保ち、対向す
る奇数ライン側の走査側N−ch高耐圧MOSIC20内の全MOS
トランジスタNT1〜NTi-1をオン状態に切換える。そし
て、書込み駆動回路100(電圧VW=190Vと1/2VM=30Vの
和)をオン状態にして、オン状態のMOSトランジスタPT2
を介して走査側電極Y2に220Vの電圧を供給する。一方、
このときソース電位切換え回路110は1/2VM=30Vの電圧
に切換えられ、奇数ライン側のN−ch高耐圧MOSIC20内
のソース電位を30Vとして、奇数側の走査側電極を+30V
に引上げる。これによって、容量結合の性質から選択さ
れたデータ側駆動電極X2は−220Vに引下げられ、非選択
のデータ側電極Xj≠2は−160Vに引下げられる。
以上の第1段階T1から第3段階T3迄を奇数ラインに、
第4段階T4から第6段階迄を偶数ラインに順次行うこと
により、N−Pフィールドの駆動を完了する。
P−Nフィールド (A)次にP−Nフィールドの駆動を、絵素Aを含む1
ライン目(奇数ライン)の駆動から行う。
第1段階T1′:予備充電期間(奇数ライン) この予備充電期間は、N−Pフィールド第1段階と全
く同様に行う。
第2段階T2′:放電/引上げ充電期間(奇数ライン) この放電/引上げ充電期間は、N−Pフィールド第5
段階と全く同様に行う。
第3段階T3′:書込み駆動期間(奇数ライン) 選択された走査側電極がY1であるとすると、走査側P
−ch高耐圧MOSIC40内のY1に接続されたMOSトランジスタ
PT1のみをオン状態のままとして、他をオフ状態に切換
える。また奇数ライン側の走査側N−ch高耐圧MOSIC20
内の全MOSトランジスタNT1〜NTi-1をオフ状態に保ち、
対向する偶数ライン側の走査側N−ch高耐圧MOSIC30内
の全MOSトランジスタNT2〜NTiをオン状態に切換える。
そして書込み駆動回路100(電圧VW=190Vと1/2VM=30V
の和)をオン状態にして、オン状態のMOSトランジスタP
T1を介して走査側電極Y1に220Vの電圧を供給する。一
方、このときソース電位切換え回路110は1/2VM=30Vの
電圧に切換えられ、偶数ライン側のN−ch高耐圧MOSIC3
0内のソース電位を30Vとして、偶数側の走査電極を+30
Vに引下げる。これによって、容量結合の性質から選択
されたデータ側駆動電極X2は−220Vに引下げられ、非選
択のデータ電極Xj≠2)は−160Vに引下げられる。
(B)次に、絵素Bを含む2ライン目(偶数ライン)の
駆動を説明する。
第4段階T4′:予備充電期間(偶数ライン) この予備充電期間は、N−Pフィールド第1段階と全
く同様に行う。
第5段階T5′:放電/引上げ充電期間(偶数ライン) この放電/引上げ充電期間は、N−Pフィールド第2
段階と全く同様に行う。
第6段階T6′:書込み駆動期間(偶数ライン) 今、線順次駆動で選択された走査側電極はY2であるの
で、走査側N−ch高耐圧MOSIC30内のY2に接続されたMOS
トランジスタNT2のみをオン状態に切換え、また偶数ラ
イン側のP−ch高耐圧MOSIC50内の全MOSトランジスタPT
2〜PTiをオフ状態にする。このとき、対向する奇数ライ
ン側のP−ch高耐圧MOSIC40内の全MOSトランジスタPT1
〜PTi-1はオン状態にある。そして同時に、書込み駆動
回路100(ここでは電圧VW=190V)をオン状態にするこ
とにより、奇数ライン側P−ch高耐圧MOSIC40内の全MOS
トランジスタPT1〜PTi-1を介してすべての奇数番目走査
側電極を190Vに引上げる。これによって、容量結合の性
質から、データ側選択駆動電極はVW+1/2VM=220Vに引
上げられ、データ側非選択電極はVW−1/2VM=160Vに引
上げられる。
以上の第1段階T1′から第3段階T3′迄を奇数ライン
に、第4段階T4′から第6段階T6′迄を偶数ラインに順
次行うことにより、P−Nフィールドの駆動を完了す
る。
以上、説明したN−PフィールドとP−Nフィールド
の駆動を交互に繰り返すことにより、第6図のタイミン
グチャートに明らかなように、選択交点絵素には、N−
PフィールドとP−Nフィールドとで極性の反転をし
た、発光に充分な書込み電圧VW+1/2VM(=220V)が加
わる。つまり、N−PフィールドとP−Nフィールドの
2フィールドによって、薄膜EL表示装置に必要とされる
交流サイクルを閉じる。非選択絵素にはVW−1/2VM(=1
60V)が加わるが、これは発光しきい値以下である。
さらに、1ライン毎に書込み電圧の正、負を反転させ
て印加することによって、フィールド毎の発光強度の差
をなくすことができ(第7図に示す、絵素Aの発光波形
に於けるAMとAP、および絵素Bの発光波形に於けるBP
BMは、それぞれ発光量に差があるが、絵素AおよびB発
光積分波形に於ける(AM+BP)と、(AP+BM)とは等し
い発光量となる)、1フィールド毎に正、負の書込み電
圧を印加した場合に起こる1フィールド毎の発光強度の
差が原因となるフリッカを低減および防止できるもので
ある。このとき、1ライン毎に発光強度差は存在する
が、視覚的には、平均化されてフリッカを感じない。
以上のように、走査側電極の駆動回路として、N−ch
高耐圧MOSドライバーとP−ch高耐圧MOSドライバーを備
えたフィールド反転駆動において、1ライン毎に絵素に
加わる書込み波形の極性を変える事により、パネルの印
加電圧極性による発光強度のバラツキが平均化される事
により、フリッカを低減でき、表示品質上で良好な結果
を与える有用な駆動装置が提供できる。
走査側電極の駆動回路として、N−ch高耐圧MOSドラ
イバーとP−ch高耐圧MOSドライバーを備えた第5図に
示す回路を用いて、1ライン毎に絵素に印加される電圧
の極性を反転させる駆動方法により、走査側選択ライン
上の絵素に負の書込みパルスを印加するタイミングにお
いて、選択された走査側電極がYSであるとすると、書込
みのタイミングでは走査側P−ch高耐圧MOSIC内のYS
接続されたMOSトランジスタPTSのみをオン状態にする。
このとき、書込み駆動回路100により供給される電圧
は、MOSトランジスタPTSのオン抵抗による電圧降下のた
めに、実際に薄膜EL表示装置の電極に印加される電圧は
低くなる。また、この電圧降下は、1ラインの発光状態
(表示データDATA)により変動し、発光絵素が多いほど
負荷電流が大きくなりMOSトランジスタのオン抵抗によ
る電圧降下も大きくなる。このため、第5図のみの回路
で第8図のような表示をさせた場合、(同図において、
A′,B′,C′,D′は各走査ラインの発光部分を示し、ハ
ッチング部分は非発光部分を示す)本来なら同輝度であ
るべきA′,B′,C′,D′の部分が、実際の輝度の関係
は、A′<B′<C′<D′となり、ライン単位の変調
がかかっている状態(以下、このような現象をシャドー
イング現象と呼ぶ)になって、表示として非常に見づら
く、表示品質を損うものであった。なお、N−chMOSIC
はオン抵抗が低いので、それによる電圧降下も小さい。
したがって、N−chMOSICにおける電圧降下およびその
値の変動の輝度への影響は、P−chMOSICのオン抵抗に
よるものに比較すれば、きわめて小さい。
そこで、このような問題を解決するために、従来は、
第10図や第11図に示す駆動電圧補正制御回路を用いるこ
とで、表示データに応じた負荷変動に関係なく、薄膜EL
表示装置の電極に一定ないしほぼ一定の発光電圧を印加
する方法が採られている。以下に、これらの駆動電圧補
正制御回路の動作を説明するが、それに先立ち、駆動タ
イミングについて次のような定義付けをしておく。すな
わち、走査側選択電極に接続されているN−ch高耐圧MO
Sトランジスタをオンし、その電極ライン上の絵素に正
の書込みパルスを印加する1ラインの駆動タイミングを
N−ch駆動タイミングと呼び、一方、走査側選択電極に
接続されているP−ch高耐圧MOSトランジスタをオン
し、その電極ライン上の絵素に負の書込みパルスを印加
する1ラインの駆動タイミングをP−ch駆動タイミング
と呼ぶことにする。先ず、第10図の駆動電圧補正制御回
路の説明に入る前に、この回路と関連する第5図に示す
論理回路61について言及する。
第9図は、上記した論理回路61の内部構成を示すブロ
ック図である。この論理回路61において、あるラインの
駆動が実行されている期間に、次のラインの表示データ
DATA(1:発光、0:非発光)と、信号▲▼との
排他的論理和出力が、順次、1ライン分の記憶容量をも
つシフトレジスタ611に入力される。このシフトレジス
タに入力された情報DATA+▲▼は、各駆動タ
イミング(N−ch,P−ch駆動タイミング)の最初のタイ
ミングでラッチ回路612に取り込まれ、以後、その駆動
タイミングの終了時まで該ラッチ回路612において記憶
される。613は、ラッチ回路612の各出力を、それぞれ対
応するデータ側N−chMOSトランジスタNt1〜Ntjのゲー
トに供給するか否かを制御するゲート回路であり、T2,T
5,…,T2′,T5′,…の期間のみオンして、ラッチ回路61
2の各出力を、それぞれ対応するN−chMOSトランジスタ
のゲートに与える。その他の期間(T1,T3,T4,T6,…)は
オフ状態を保つ。
第10図に示す駆動電圧補正制御回路において、CSは補
正電圧充電用コンデンサである。LINEC信号は、N−ch
駆動タイミング時“1"となり、P−ch駆動タイミング時
“0"となる信号で、HD信号(データ有効期間信号)と表
示データDATAとの論理積をとり、そのタイミングで、上
記コンデンサCSに電源VCから充電する。VCは補助電圧
で、約30Vくらいである。CSに蓄えられる電圧VSは、max
=VCからmin=0Vまでと、DATAの“1"期間の幅(換言す
れば、発光絵素数)により変化する。そして、次のP−
ch駆動タイミングの書込み時にPchUP信号がオンとな
り、通常の書込み電圧VW′に、CSに充電された補正電圧
VSを加えた電圧VWが、書込み駆動回路100に供給され
る。上記した駆動電圧補正制御回路では、表示データDA
TAで直接スイッチング・トランジスタ123をオン・オフ
し、補正電圧充電用コンデンサCSの充電制御を行ってい
るが、スイッチング・トランジスタが上記表示データDA
TAの変化に追従し得る応答特性をもたせない場合は、第
11図に示すように、N進カウンタ(Nは適宜設定する)
121とワンショット・マルチバイブレータ122とを設け、
発光絵素数がNに達する毎に、ワンショット・マルチバ
イブレータ122から所定幅のパルス信号を出力させ、こ
の信号でスイッチング・トランジスタ123のオン・オフ
を制御するようにした駆動電圧補正制御回路も用いてい
る。
以上のように、上記した駆動電圧補正制御回路は、N
−ch駆動タイミングとP−ch駆動タイミングとを交互に
設ける薄膜EL表示装置の駆動方法において、オン抵抗の
大きいP−chMOSICで駆動するP−ch駆動タイミング時
の負荷電流によるP−chMOSICでの電圧降下を考慮し、
N−ch駆動タイミング時に、発光絵素数に応じた補正電
圧VSをコンデンサCSに充電しておき、次のP−ch駆動タ
イミング時に、上記補正電圧VSを通常の書込み電圧VW′
に加えて書込み駆動回路100に印加することで、電圧降
下分を補正し、薄膜EL表示装置の各電極にほぼ一定の電
圧を印加するようにしたものであり、これによってオン
抵抗の大きい駆動回路を使用する薄膜EL表示装置におい
て発光絵素数が変化しても、その電極には一定の電圧を
供給でき、いわゆるシャドーイング現象による輝度むら
をなくし、表示品質を向上させることができるものであ
る。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記した従来の表示装置の駆動方法は、表
示データが1ビットの場合つまり1つの絵素が発光また
は非発光のいずれか一方となる表示装置の場合に、駆動
回路のオン抵抗に起因するシャドーイング現象を防ぐよ
うにしたものであって、1つの画素を数段階の輝度で発
光させて階調表示を行うようにした表示装置についてシ
ャドーイング現象を防止する駆動方法は未だ開発されて
いない。
したがって、本発明の目的は、階調表示を行う表示装
置において、駆動回路のオン抵抗に起因するシャドーイ
ング現象を防止することのできる表示装置の駆動方法を
提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、互いに交差する方向に配列した複数の走査
側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
せ、データ側電極には数段階の階調を持つ階調表示デー
タに対応したデータ側駆動回路から出力される変調電圧
を印加する一方、走査側電極には走査側駆動回路から出
力される各書込み期間毎の書込み電圧を線順次的に印加
して駆動し、走査側電極とデータ側電極とが交差する部
分の誘電層から成る各画素の発光輝度に階調を持たせる
ようにした表示装置の駆動方法において、 各絵素毎の階調表示データは、複数mの並列ビットか
ら成り、 各絵素毎の階調表示データを順次的に発生し、 各ビットi(ただしi=1〜m)毎に、Wm-1(ただし
Wは予め定める値)に対応するパルス数を有する信号を
発生し、 各書込み期間における各ビット毎の前記パルス数の総
和に対応する電荷量となるようにコンデンサを充電し、 このコンデンサの充電電圧を、予め定める電圧VW′に
加えて書き込み電圧VWとすることを特徴とする表示装置
の駆動方法である。
また本発明は、互いに交差する方向に配列した複数の
走査側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在
させ、データ側電極には数段階の階調を持つ階調表示デ
ータに対応したデータ側駆動回路から出力される変調電
圧を印加する一方、走査側電極には走査側駆動回路から
出力される各書込み期間毎の書込み電圧を線順次的に印
加して駆動し、走査側電極とデータ側電極とが交差する
部分の誘電層から成る各画素の発光輝度に階調を持たせ
るようにした表示装置の駆動方法において、 各絵素毎の階調表示データは、複数mの配列ビットか
ら成り、 各絵素毎の階調表示データを順次的に発生し、 各ビットi(ただしi=1〜m)毎に、Wm-1(ただし
Wは予め定める値)に対応するパルス数を有する信号を
発生し、 各書込み期間における各ビット毎の前記パルス数の総
和に対応する電荷量となるようにコンデンサを充電し、 このコンデンサの充電電圧を、予め定める電圧VW′に
加えて書き込み電圧VWとすることを特徴とする表示装置
の駆動方法である。
作用 本発明に従えば、走査側電極に印加される書込み電圧
は、その走査側電極に含まれる複数の絵素がそれぞれ階
調表示データに応じて担う発光負荷の総和が大きいとき
には低く、またその総和が小さいときは高くなるように
増減変化するので、走査側駆動回路のオン抵抗の影響で
発光負荷の総和量に応じて書込み電圧に生じる電圧降下
が補正され、発光負荷の総和量に関係なく一定の書込み
電圧が走査側電極に印加される。特に本発明に従えば、
各絵素間の階調表示データは複数mの並列ビットから成
り、各ビットi毎に、Wm-1に対応するパルス数またはパ
ルス幅を有する信号を発生して、各書き込み期間におけ
る各ビット毎のパルス数の総和を求め、したがって1つ
の走査側選択電極上における発光負荷の総和が求めら
れ、この総和に対応する電荷量となるようにコンデンサ
を充電して、予め定める電圧VW′に加えて書き込み電圧
VWを作り、これによって前述のようにシャドーイング現
象を防止することができるようになる。
実施例 第1図は本発明の一実施例である駆動方法に用いられ
る駆動電圧補正制御回路200を示す回路図であり、第2
図はその駆動方法が適用される階調表示機能を有する薄
膜EL表示装置の概略的な構成を示す回路図である。第2
図の薄膜EL表示装置において、上記した第5図の薄膜EL
表示装置と異なる点は、第5図におけるダイオードアレ
イ70に替えて、P−ch高耐圧MOSIC7を用いた点であり、
これによってデータ側電極に印加する変調パルスの電圧
または印加時間(パルス幅)を調整し階調表示を行える
ようにしている。すなわち、第2図に示す薄膜EL表示装
置において、EL表示パネル1にはデータ側電極となるX
方向電極と、走査側電極となるY方向電極のみが示され
ており、Y方向電極の奇数ラインと偶数ラインにはそれ
ぞれ走査側N−ch高耐圧MOSIC2,3が接続され、各ICはシ
フトレジスタなどの論理回路2a,2bをそれぞれ有する。
上記した各走査側N−ch高耐圧MOSIC2,3には、走査側P
−ch高耐圧MOSIC4,5がそれぞれ接続され、それら各ICも
シフトレジスタなどの論理回路4a,5aを有する。これら
走査側N−ch高耐圧MOSIC2,3および走査側P−ch高耐圧
MOSIC4,5によって、走査側駆動回路の一部が構成されて
いる。また、X方向電極にはデータ側N−ch高耐圧MOSI
C6とデータ側P−ch高耐圧MOSIC7が接続されている。さ
らにこれらのMOSICを制御し、階調データに応じて、変
調パルスの電圧、または印加時間を制御する論理回路6a
が接続されており、これらによって、データ側駆動回路
の一部が構成されている。データ側P−ch高耐圧MOSIC7
には予備充電駆動回路8が接続され、走査側P−ch高耐
圧MOSIC4,5には引上げ充電駆動回路9および書込み駆動
回路18が接続されている。またソース電位切換え回路11
は、走査側N−ch高耐圧MOSIC2,3のソース電位を切換え
るための回路であり、通常はアース電位に保たれる。
この薄膜EL表示装置では、階調表示が行われる点が第
5図に示した薄膜EL表示装置の場合と動作を異にする
が、そのほかの動作については同じである。したがっ
て、ここではその基本動作については説明を省略する。
第1図に示す駆動電圧補正制御回路200は、Y方向電
極つまり走査側電極に印加する書込み電圧VWを補正する
ための回路であり、前記した書込み駆動回路18と書込み
電圧の供給電源とを結ぶ電路の途中に接続される。すな
わち、書込み駆動回路18と書込み電圧供給電源との間に
はダイオードDIaが接続され、そのダイオードDIaのアノ
ード側つまり書込み電圧供給電源側にはNPNトランジス
タQaのコレクタが接続されている。このNPNトランジス
タQaは、P−ch駆動タイミング(走査側選択電極に接続
されているP−ch高耐圧MOSトランジスタをオンし、そ
の電極ライン上の絵素に負の書込みパルスを印加する1
ラインの駆動タイミング)の書込み時にオンとなるPchU
P信号をベースに受けてオン動作するスイッチング素子
であり、そのエミッタは補正電圧充電用コンデンサCsa
の一端に接続されている。補正電圧充電用コンデンサC
saの他端は、ダイオードD2aを介してダイオードD1aのカ
ソード側つまり書込み駆動回路18側に接続されている。
また、コンデンサCsaとダイオードD2aとの接続点にはダ
イオードD3aを介して補助電圧電源12aが接続されてお
り、この補助電圧電源12aからコンデンサCsaに対してほ
ぼ30Vの補助電圧VCが印加される。
一方、上記したNPNトランジスタQaのエミッタと補正
電圧充電用コンデンサCsaの接続点には、階調表示デー
タ〔Dm,Dm-1,…,D2,D1〕のビット数mに相当する数のス
イッチング回路U−1〜U−mが並列に接続されてい
る。階調表示データ〔Dm,…,D1〕は、絵素の発光輝度を
指定するためのデータであって、Dmが最上位ビット、D1
が最下位ビットを示しており、各ビットi(i=1〜
m)のデータDiには2i-1の重み付けがされている。した
がって、階調表示データ〔Dm,…,D1〕に対する階調度
は、 Dm×2m-1+…D1×20 として表される。各スイッチング回路U−1〜U−m
は、上記した階調表示データ〔Dm,…,D1〕のうち対応す
るビットのデータを受けて、それに応じた回数だけ前記
したNPNトランジスタQaのエミッタと補正電圧充電用コ
ンデンサCsaの接続点とをアース電位にクランプするた
めの回路である。たとえば最上位ビットのデータDmを受
けるスイッチング回路U−mでは、データDmを直接入力
とするN0進(N0は適宜決定する)カウンタ131−mと、
このN0進カウンタ131−mのキャリィを受けて出力動作
するワンショット・マルチバイブレータ132−mと、こ
のワンショット・マルチバイブレータ132−mの出力とA
NDゲート14の出力との論理積をとるANDゲート133−m
と、このANDゲート133−mの出力をベース信号として受
けオン動作するNPNトランジスタ134−mとを有し、NPN
トランジスタ134−mのコレクタはNPNトランジスタQa
エミッタと補正電圧充電用コンデンサCsaの接続点に接
続され、NPNトランジスタ134−mのエミッタ側は接地さ
れている。同様にして、一般にデータDi(i=1〜m)
を受けるスイッチング回路U−iでは、データDiを直接
入力とするN0×Wm-i(W≠1、Wは適宜決定する)進カ
ウンタ131−iと、このN0×Wm-1進カウンタ131−iのキ
ャリィを受けて出力動作するワンショット・マルチバイ
ブレータ132−iと、このワンショット・マルチバイブ
レータ132−iの出力とANDゲート14aの出力との論理積
をとるANDゲート133−iと、このANDゲート133−iの出
力をベース信号として受けオン動作するNPNトランジス
タ134−iとを有する。各ワンショット・マルチバイブ
レータ132−1〜132−mの出力パルスの幅は同一であ
る。ANDゲート14aはLINEC信号とHD信号(データ有効期
間信号)との論理積をとる回路であり、LINEC信号はN
−ch駆動タイミング(走査側選択電極に接続されている
N−ch高耐圧MOSトランジスタをオンし、その電極ライ
ン上の絵素に正の書込みパルスを印加するラインの駆動
タイミング)時に“1"となり、P−ch駆動タイミング時
に“0"となる信号である。
次に上記した駆動電圧補正制御回路の動作を、m=2,
N0=2,W=2と設定した回路の場合について説明する。
この場合、N0×Wm-1進カウンタ131−1は4進むカウン
タ、N0×Wm-2カウンタ131−2は2進カウンタとなり、
スイッチング回路はU−1,U−2の2つだけとなる。
データD1を受ける4進むカウンタ131−1は、データD
1を4つ計数してキャリィ出力し、これを受けてワンシ
ョット・マルチバイブレータ132−1からワンショット
・パルスが出力され、そのワンショット・パルスの時間
だけNPNトランジスタ134−1がオン動作して、補正電圧
充電用コンデンサCsaがアースされるため、この間、補
助電圧電源12aからコンデンサSSaに対して充電が行われ
る。
一方、データD2を受ける2進カウンタ131−2は、デ
ータD2を2つ計数しただけでキャリィが出力されるの
で、この場合は、データD1の場合の2倍(W倍)だけコ
ンデンサCsaの充電に寄与する。つまり、補正電圧充電
用コンデンサCsaへの充電は、データD1とデータD2の2
倍の総和量とが寄与することになる。この総和量は階調
表示データに応じて1つの走査側電極に含まれる全絵素
がそれぞれ担う発光負荷の総和に相当しており、したが
って補正電圧充電用コンデンサCsaに充電される。この
ときの補正電圧は、発光負荷の総和に相当した値とな
る。以上の動作は、ANDゲート14aの制御によって、N−
ch駆動タイミング時に行われ、次のP−ch駆動タイミン
グの書込み時にPchUP信号がオンとなり、NPNトランジス
タQaがオン動作して、通常の書込み電圧VW′に、補正電
圧充電用コンデンサCsaに充電された補正電圧を加えた
電圧が、書込み電圧VWとして書込み駆動回路18に供給さ
れる。このようにして、第2図に示す薄膜EL表示装置に
おいて、走査側P−ch高耐圧MOSIC4,5のMOSトランジス
タ(オン抵抗が大きい)がオン動作して行われるP−ch
駆動タイミングの際に、発光負荷に応じたレベルだけ書
込み電圧VWの補正が行われるため、MOSトランジスタの
オン抵抗に起因するシャドーイング現象が防止される。
第3図は本発明の他の実施例である駆動方法に用いら
れる駆動電圧補正制御回路300を示す回路図であり、そ
の駆動方法が第2図に示す薄膜EL表示装置に対して適用
されることは先の実施例と同様である。第3図におい
て、書込み駆動回路10と書込み電圧供給電源との間には
ダイオードD1bが接続され、そのダイオードD1bのアノー
ド側つまり書込み電圧供給電源側にはNPNトランジスタQ
bのコレクタが接続されている。このNPNトランジスタQb
は、P−ch駆動タイミングの書込み時にオンとなるPchU
P信号をベースに受けてオン動作するスイッチング素子
であり、そのエミッタは補正電圧充電用コンデンサCsb
の一端に接続されている。コンデンサCsbの他端はダイ
オードD2bを介してダイオードD1bのカソード側つまり書
込み駆動回路10側に接続されている。また、コンデンサ
CsbとダイオードD2bとの接続点にはダイオードD3bを介
して補助電圧電源12bが接続されており、この補助電圧
電源12bからコンデンサCsbに対してほぼ30Vの補助電圧V
Cが印加される。上記したNPNトランジスタQbのエミッタ
と補正電圧充電用コンデンサCSBの接続点にはNPNトラン
ジスタ15のコレクタが接続され、そのNPNトランジスタ1
5のエミッタ側に接地されている。このNPNトランジスタ
15はANDゲート16の出力をベースに受けてオン動作する
スイッチング素子であり、ANDゲート16は充放電回路17
の充電電圧とSHD信号とを2入力としてこれらの論理積
をとる回路である。SHD信号はP−ch駆動タイミングの
第1段階T4の期間に“1"となる信号であり、第3図にそ
の信号を付記して示している。上記した充放電回路17は
一端を接地し他端をANDゲート16の1入力端子に接続し
たコンデンサCPと、ANDゲート16の1入力端子に抵抗17a
を介して接続したN−chMOSトランジスタ17bを有し、ト
ランジスタ17bのソースは接地されている。そのトラン
ジスタ17bのゲートは上記したSHD信号が与えられる。
一方、上記したコンデンサCPの一端には、階調表示デ
ータ〔Dm,…,D1〕のビット数mに相当する数の給電回路
V−1〜V−mが並列に接続されている。階調表示デー
タ〔Dm,…,D1〕は先の実施例の場合と同様である。各給
電回路V−1〜V−mは上記した階調表示データ〔Dm,
…,D1〕のうち対応するビットのデータを受けて、それ
に応じた時間だけコンデンサCPに電流を流すための回路
である。たとえば最上位ビットのデータDmを受ける給電
回路V−mでは、データDmとANDゲート14bの出力との論
理積をとるANDゲート181−mと、このANDゲート181−m
の出力を計数するN進カウンタ(Nは適宜決定する)18
2−mと、このN進カウンタ182−mのキャリィを受けて
Wm-1×tw(tw,Wは適宜決定する)のパルス幅を持つワン
ショット・パルスを出力するワンショット・マルチバイ
ブレータ183−mと、このワンショット・マルチバイブ
レータ183−mの出力時間の間、コンデンサCPに電流を
流す出力部184−mとで構成されている。同様にして、
一般にデータDi(i=1〜m)を受ける給電回路V−i
では、データDiとANDゲート14bの出力の論理積をとるAN
Dゲート181−iと、このANDゲート181−iの出力を計数
するN進カウンタ182−iと、このN進カウンタ182iの
キャリィを受けてWi-1×twのパルス幅を持つワンショッ
ト・パルスを出力するワンショット・マルチバイブレー
タ183−iと、このワンショット・マルチバイブレータ1
83−iの出力時間の間、コンデンサCPに電流を流す出力
部184−iとで構成される。ANDゲート14bは、LINEC信号
とHD信号(データ有効期間信号)の論理積をとる回路で
ある。
次に、上記した駆動電圧補正制御回路300の動作を、
m=2,W=2と設定した回路の場合について説明する。
この場合、ワンショット・マルチバイブレータ183−1
から出力されるワンショット・パルスのパルス幅はtw
ワンショット・マルチバイブレータ183−2から出力さ
れるワンショット・パルスのパルス幅は2×twとなり、
給電回路はV−1,V−2の2つだけとなる。
ANDゲート181−1を介してデータD1を受けるN進カウ
ンタ182−1は、これをN個計数するごとにキャリィを
出力し、これを受けてワンショット・マルチバイブレー
タ183−1はパルス幅がtwのワンショット・パルスを出
力し、そのパルス幅の間だけ出力部184−1を通してコ
ンデンサCPに充電が行われる。
一方、ANDゲート182−2を介してデータD2を受けるN
進カウンタ182−2は、これをN個計数するごとにキャ
リィを出力し、これを受けてワンショット・マルチバイ
ブレータ183−2はパルス幅が2×twのワンショット・
パルスを出力し、そのパルス幅の間だけ出力部184−2
を通してコンデンサCPに充電が行われる。したがって、
この場合は、データD1の場合の2倍だけコンデンサCP
充電に寄与することになる。つまり、コンデンサCPへの
充電は、データD1とデータD2の2倍の総和量が寄与する
ことになる。この総和量が階調表示データに応じて1つ
の走査側電極に含まれる全絵素がそれぞれ担う発光負荷
の総和に相当している。このコンデンサCPへの充電動作
は、第4図のタイミングチャートに示すようにN−ch駆
動タイミング時のHD信号が“1"となる期間、つまり次の
P−ch駆動に対応する階調表示データについて行われ、
続くP−ch駆動タイミングの第4段階T4の期間にSHD信
号が“1"となると、ANDゲート16を通してコンデンサCP
の充電電圧がNPNトランジスタ15のベースに入力され、N
PNトランジスタ15がオン動作して補正電圧充電用コンデ
ンサCsbへの充電が行われる。このときの充電時間はコ
ンデンサCPの充電電荷がMOSトランジスタ17bを通して放
電されANDゲート16のしきい値以下になるまでの時間と
して定まる。コンデンサCPへの充電電荷量は前述したよ
うに、1走査側電極に含まれる全絵素がそれぞれ担う発
光負荷の総和に相当しているので、補正電圧充電用コン
デンサCsbにこのとき充電される補正電圧も1走査側電
極上の全絵素が担う発光負荷に対応していることにな
り、先の実施例と同様にしてシャドーイング現象が防止
される。
なお、上記した各実施例では、階調表示データとして
各ビットごとに重みを設定した場合について説明した
が、EMI(Electromagnetic Interference)の対策など
のために、重みを付けない複数ビットのデータとして、
表示データを駆動電圧補正制御回路に入力する場合にも
同様にして(この場合は重みが1の場合と考えて)シャ
ドーイング現象を防止することができる。
発明の効果 以上のように、本発明の表示装置の駆動方法によれ
ば、走査側電極に含まれる複数の絵素がそれぞれ階調表
示データに応じて担う発光負荷の総和に応じて、その走
査側電極に印加する書込み電圧を増減変化させるように
しているので、走査側駆動回路のオン抵抗の影響で発光
負荷の総和量に応じて書込み電圧に生じる電圧降下が補
正され、発光負荷の総和量に関係なく一定の書込み電圧
が走査側電極に印加されて、シャドーイング現象を防止
できる。特に本発明によれば、各絵素毎の階調表示デー
タは複数mの配列ビットから成り、各ビットi毎にWm-1
で重み付けをしたパルス数またはパルス幅を有する信号
を発生して、各書き込み期間毎に総和を求め、コンデン
サを、この総和に対応する電荷量となるように充電して
予め定める電圧VW′に加えて書き込み電圧VWを得るよう
にしたので、上述のようにシャドーイング現象を確実に
防止することが容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である駆動方法に用いられる
駆動電圧補正制御回路を示す回路図、第2図はその駆動
方法が適用される薄膜EL表示装置の概略の構成を示す回
路図、第3図は本発明の他の実施例である駆動方法に用
いられる駆動電圧補正制御回路を示す回路図、第4図は
第1図および第3図示の薄膜EL表示装置の動作を示すタ
イミングチャート、第5図は従来の駆動方法が適用され
る薄膜EL表示装置の概略の構成を示す回路図、第6図は
その薄膜EL表示表示装置の動作を示すタイミングチャー
ト、第7図はその薄膜EL表示装置の絵素に印加される電
圧を示す波形図、第8図はその薄膜EL表示装置における
シャドーイング現象を示す説明図、第9図はその薄膜EL
表示装置におけるデータ側N−ch高耐圧MOSIC中の論理
回路の具体的構成を示すブロック図、第10図はその薄膜
EL表示装置の駆動に用いられる駆動電圧補正制御回路の
一例を示す回路図、第11図はその薄膜EL表示装置の駆動
に用いられる駆動電圧補正制御回路の他の一例を示す回
路図、第12図は薄膜EL表示装置におけるEL表示パネルの
基本的な構造を示す縦断面図である。 1……EL表示パネル、2,3……走査側N−ch高耐圧MOSI
C、4,5……走査側P−ch高耐圧MOSIC、6……データ側
N−ch高耐圧MOSIC、7……データ側P−ch高耐圧MOSI
C、8……予備充電駆動回路、9……引上げ充電駆動回
路、18……書込み駆動回路、11……ソース電位切換え回
路、200,300……駆動電圧補正制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上出 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−200592(JP,A) 特開 昭61−83596(JP,A) 特開 昭64−13194(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに交差する方向に配列した複数の走査
    側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
    せ、データ側電極には数段階の階調を持つ階調表示デー
    タに対応したデータ側駆動回路から出力される変調電圧
    を印加する一方、走査側電極には走査側駆動回路から出
    力される各書込み期間毎の書込み電圧を線順次的に印加
    して駆動し、走査側電極とデータ側電極とが交差する部
    分の誘電層から成る各画素の発光輝度に階調を持たせる
    ようにした表示装置の駆動方法において、 各絵素毎の階調表示データは、複数mの並列ビットから
    成り、 各絵素毎の階調表示データを順次的に発生し、 各ビットi(ただしi=1〜m)毎に、Wm-1(ただしW
    は予め定める値)に対応するパルス数を有する信号を発
    生し、 各書込み期間における各ビット毎の前記パルス数の総和
    に対応する電荷量となるようにコンデンサを充電し、 このコンデンサの充電電圧を、予め定める電圧VW′に加
    えて書き込み電圧VWとすることを特徴とする表示装置の
    駆動方法。
  2. 【請求項2】互いに交差する方向に配列した複数の走査
    側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
    せ、データ側電極には数段階の階調を持つ階調表示デー
    タに対応したデータ側駆動回路から出力される変調電圧
    を印加する一方、走査側電極には走査側駆動回路から出
    力される各書込み期間毎の書込み電圧を線順次的に印加
    して駆動し、走査側電極とデータ側電極とが交差する部
    分の誘電層から成る各画素の発光輝度に階調を持たせる
    ようにした表示装置の駆動方法において、 各絵素毎の階調表示データは、複数mの配列ビットから
    成り、 各絵素毎の階調表示データを順次的に発生し、 各ビットi(ただしi=1〜m)毎に、Wm-1(ただしW
    は予め定める値)に対応するパルス幅を有する信号を発
    生し、 各書込み期間における各ビット毎の前記パルス幅の総和
    に対応する電荷量となるようにコンデンサを充電し、 このコンデンサの充電電圧を、予め定める電圧VW′に加
    えて書き込み電圧VWとすることを特徴とする表示装置の
    駆動方法。
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