JP2618648B2 - コルゲートマシンの原紙供給装置 - Google Patents

コルゲートマシンの原紙供給装置

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JP2618648B2
JP2618648B2 JP62221623A JP22162387A JP2618648B2 JP 2618648 B2 JP2618648 B2 JP 2618648B2 JP 62221623 A JP62221623 A JP 62221623A JP 22162387 A JP22162387 A JP 22162387A JP 2618648 B2 JP2618648 B2 JP 2618648B2
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秀志 川合
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、コルゲートマシンの原紙供給装置に関
し、更に詳細には、2基のスィングアームの外方に、原
紙ロールの搬送コンベヤを夫々設けたミルロールスタン
ド方式の原紙供給装置に比べて、原紙ロールの装填およ
び搬出に要する時間を短縮化し得る原紙供給装置に関す
るものである。
従来技術 中芯紙に所要ピッチの波形を付与し、この波形段頂部
とライナとを糊付け接着して片面段ボールシートを製造
し、更にこの片面段ボールシートにバックライナを貼合
わせることにより、両面段ボールシートを製造するよう
構成したコルゲートマシンが広く普及している。このコ
ルゲートマシンでは、片面段ボールシートを製造するシ
ングルフェーサおよび得られた片面段ボールシートにバ
ックライナを貼合わせるダブルフェーサが重要な装置と
して使用される。更にその付帯設備として、中芯紙やラ
イナその他バックライナ等のウェブ(これらのウェブを
以下「原紙」という)を、前記シングルフェーサやダブ
ルフェーサに供給する原紙供給装置が不可欠となってい
る。
この原紙は、中芯となる紙管に巻装した所定直径のロ
ール(以下「原紙ロール」という)の状態で原紙供給装
置に装填され、ここで原紙の繰出し供給が行なわれる。
また製造中に係る段ボールシートのオーダ変更に伴い、
前記原紙ロールは原紙供給装置から取外され、台車等の
搬出手段に載置されて所定の貯蔵場所まで搬出される。
コルゲートマシンに使用される従来の原紙供給装置と
しては、第15図に示す所謂スィングアーム式のミルロー
ルスタンドが広く知られている。このミルロールスタン
ド10は、水平な回動軸11,12に夫々スプライン結合され
る左右一対のスィングアーム13,13を2基有し、各アー
ム13,13の先端に、原紙ロール14における紙管15の両端
部に挿通可能なセンターブロック16,16が夫々対向的に
装着されている。
またミルロールスタンド10を挟む左右の工場敷地面に
は、原紙ロール14の搬入および搬出を行なうための搬入
・搬出路17が形成されている。この搬入・搬出路17は、
工場敷地面に所要深さで掘り下げられて、前記回動軸1
1,12と平行に延在するピットで構成され、このピットに
走行自在に台車18が配設されている。台車18は、原紙ロ
ール14を載置するためのテーブル19を上部に備え、この
テーブル19だけを前記ピットの上方に臨ませている。
このミルロールスタンド10において、右側の回動軸12
に支持した一方の側のスィングアーム13,13に原紙ロー
ル14の装填を行なうには、原紙ロール14を載置した台車
18を右側の搬入・搬出路17に走行させて、当該台車18を
前記スィングアーム13,13の揺動軌跡の下方に到来させ
る。このとき両スィングアーム13,13は、相互に離間さ
せてあり、この状態で右側の回動軸12を時計方向に回動
させて、前記センターブロック16,16と原紙ロール14の
紙管15との中心が整列する位置で停止させる。
次いで、両スィングアーム13,13を相互に近接移動さ
せて、前記センターブロック16,16により原紙ロール14
の紙管15を狭圧(チャッキング)を行なった後、当該ア
ーム13,13を反時計方向上方に回動させることにより、
原紙ロール14の装填(「原紙掛け」ともいう)がなされ
る。また、左側の回動軸11に支持した他方のスィングア
ーム13,13にも、同様の作業を行なって、別の原紙ロー
ル14が装填される。そして、一方のスィングアーム13,1
3に装填した原紙ロール14から繰出した原紙を、図示し
ないコルゲートマシンの所要個所に供給する。
またスィングアーム13,13に装填した原紙ロール14
を、該アームから取外して倉庫に戻したり、ラインの稼
動中におけるオーダ変更に伴い別の規格の原紙ロール14
に交換したりする場合は、上方に位置しているスィング
アーム13,13を下方に向けて揺動させ、搬入・搬出路17
に待機している台車18の真上に到来させる。次いで両ア
ーム13,13を開放して、原紙ロール14に対するチャッキ
ングを解除し、当該原紙ロール14を台車18のテーブル19
に移載する。またスィングアーム13,13は再び上方に揺
動し、両アームを相互に離間させて、次の原紙ロール14
のチャッキングを待機する。その後に台車18は、移載さ
れた原紙ロール14を担持して、所定のストックヤードに
向けて搬入・搬出路17を退出する。
引続き新たな原紙ロール14を装填するときは、その原
紙ロール14を載置した台車18が、前記搬入・搬出路17を
走行して前記スィングアーム13,13の揺動軌跡の下方に
到来する。そして、先に述べた順序で、両スィングアー
ム13,13に対する原紙ロール14の装填がなされる。
発明が解決しようとする課題 このように、2基のスィングアームの外方に、原紙ロ
ールの搬送コンベヤを夫々設けた従来のミルロールスタ
ンド方式の原紙供給装置では、先に説明した如く、新た
な原紙ロール14が搬入されてから、両スィングアーム1
3,13を斜め下方に傾動させて、各センターブロック16,1
6と原紙ロール14の紙管15との中心合わせを行ない、そ
の後に両アームが近接移動して原紙ロール14に対するチ
ャッキングを行なう。次いで再び両アーム13,13が斜め
上方に回動することにより原紙ロール14の装填を完了す
る。
また、両スィングアーム13,13に保持して繰出し中の
原紙ロール14Aを、別の新たな原紙ロール14Bに交換する
には、両スィングアーム13,13を斜め下方に傾動させた
後に、原紙ロール14Aに対するチャッキングの解放を行
なう。そして、該アーム13,13を斜め上方に回動させた
後に、旧原紙ロール14Aを搬出するが、次の新たな原紙
ロール14Bの搬入が終了するまで、このアーム13,13は斜
め上方に傾動した先の姿勢で所要時間だけ待機しなけれ
ばならない。新たな原紙ロール14Bの搬入がなされる
と、スィングアーム13,13は斜め下方に傾動してセンタ
ーブロック16,16と原紙ロール14Bの紙管15との中心合わ
せを行なう。その後に両アーム13,13が近接移動して、
原紙ロール14Bに対するチャッキングを行ない、再び両
アーム13,13が斜め上方に回動することにより、新たな
原紙ロール14Bに対する装填がなされる。
このように、原紙ロールの交換を行なうためには、ス
ィングアームを往復動作させると共に、旧原紙ロールの
搬出および新原紙ロールの搬入が終了するまで、スィン
グアームを上方傾動位置で所要時間待機させなければな
らず、原紙掛け作業に多くの時間損失を生じているのが
現状である。しかるに現今の如く、頻繁な小ロット生産
に伴なうオーダ変更に対応する必要がある段ボールの製
造業界では、その原紙ロール交換時におけるサイクルタ
イムの短縮化が極めて重要であり、この点において従来
の原紙供給装置はその要請に充分応えるものではなかっ
た。
第15図に関して述べた従来の原紙供給装置の欠点を補
うものとして、特開昭62−167160号公報に開示されるロ
ール原紙供給装置が存在する。この装置は、該公報の第
1図から判明する如く、上下に延在する垂線を中心と
して左右に所要の角度だけ回動可能な一対のスィングア
ームを回動軸に支持したスィングアーム機構を、その回
動軸が平行になるよう2基配列してなるミルロールスタ
ンドと、前記2基のスィングアーム機構の中間に位置
し、前記回動軸と平行に延在する原紙ロール取出用コン
ベヤとを備えている。また特開昭61−150953号公報や実
開昭59−173647号公報に開示される如く、ミルロールス
タンドの両側に平行に延在するよう2つのロール搬送用
コンベヤを配設することも公知の技術的事項となってい
る。
従って、前述した特開昭62−167160号公報に開示のロ
ール原紙供給装置と、実開昭59−173647号公報に開示さ
れる2つのロール搬送用コンベヤとを組合わせれば、前
述した原紙ロール交換時のサイクルタイムの短縮化が可
能となるものである。例えば特開昭62−167160号公報の
第1図において、右側に位置するスィングアーム機構
(右)を左に揺動させ、旧原紙ロールを中間のロール取
出用コンベヤに放出して該ロール(旧)を外部へ取出
す。また左側に位置するスィングアーム機構も左に揺動
させ、左側に延在するロール搬入用コンベヤ上に搬入さ
れてきた新原紙ロールを、この左へ揺動したスィングア
ーム機構(左)によりチャッキングした後、該スィング
アームを右へ揺動させて該ロール(新)を原紙繰出位置
まで到来させる。これにより原紙ロールを交換する際の
サイクルタイムが短縮化されるものである。
しかし前記2つの先行技術の組合わせでは、先にも述
べた如く両スィングアームを斜め下方へ傾動させ、各セ
ンターブロックと新原紙ロールの紙管との中心合わせを
行なった後に、両アームを近接移動させて新ロールに対
するチャッキングを行なうことを要する。従って新原紙
ロールの直径が小さいものでは、それだけ両スィングア
ームを斜め下方へ大きく傾動させねばならず、ミルロー
ルスタンドにおける左右の幅方向へのスペースが大きく
嵩んでしまう難点がある。また前記センターブロックの
先端とロール紙管との中心合わせを行なうために、作業
者が手作業により重量のある原紙ロールを搬入コンベヤ
上で僅かに左右へ回動させる必要がある、という難点も
指摘される。
発明の目的 この発明は、前述したコルゲートマシンの原紙供給装
置、例えば特開昭62−167160号公報に開示される如く、
上下に延在する垂線を中心として左右に所要角度だけ
回動し得る一対のスィングアームを回動軸に支持したス
ィングアーム機構を、その回動軸が平行になるように2
基配列すると共に、これら2基のスィングアーム機構
の中間に前記回動軸と平行に延在するよう原紙ロール取
出用コンベヤを配列し、また実開昭59−173647号公報に
開示される如く、ミルロールスタンドの両側に平行に
延在するように2つのロール搬送用コンベヤを配設して
なる原紙供給装置に関して、該装置に内在している前記
難点を好適に解決するべく提案されたものである。すな
わち本発明は、スィングアームを斜め下方へ傾動させ
て、各センターブロックにより新原紙ロールの紙管をチ
ャッキングするに際し、新原紙ロールの直径が小さいも
のであってもスィングアームの下方への傾動角度を大き
く取る必要がなく、従ってミルロールスタンドにおける
左右の幅方向へのスペースが小さくて足り、しかもセン
ターブロックとロール紙管との中心合わせを行なう際
に、作業者による原紙ロールの回動作業を要しない原紙
供給装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明
は、上下に延在する垂線を中心として左右に所要の角度
だけ回動可能な一対のスィングアームを回動軸に支持し
たスィングアーム機構を、その回動軸が平行になるよう
2基配列してなるミルロールスタンドと、前記2基のス
ィングアーム機構の中間に位置し、前記回動軸と平行に
延在する往復動自在なコンベヤ駆動系を備える原紙ロー
ル搬出用コンベヤと、前記2基のスィングアーム機構の
外方に夫々位置し、前記回動軸と平行に延在する往復動
自在なコンベヤ駆動系を備える原紙ロール搬入用コンベ
ヤとからなるコルゲートマシンの原紙供給装置におい
て、前記原紙ロール搬入用コンベヤのコンベヤ駆動系に
分離自在に載置される原紙ロール載置用のパレットと、
前記原紙ロール搬出用コンベヤにおけるコンベヤ駆動系
に分離自在に載置される原紙ロール載置用のパレット
と、前記原紙ロール搬入用コンベヤおよび原紙ロール搬
出用コンベヤの夫々における前記ミルロールスタンドと
隣接する位置に配置され、各対応の前記パレットをコン
ベヤ駆動系に対し分離上昇および下降復帰させるリフタ
ーとからなることを特徴とする。
同じく前記課題を克服し、所期の目的を達成するため
本願の別の発明は、上下に延在する垂線を中心として左
右に所要の角度だけ回動可能な一対のスィングアームを
回動軸に支持したスィングアーム機構を、その回動軸が
平行になるよう2基配列してなるミルロールスタンド
と、前記2基のスィングアーム機構の中間に位置し、前
記回動軸と平行に延在する往復動自在なコンベヤ駆動系
を備える原紙ロール搬入用コンベヤと、前記2基のスィ
ングアーム機構の外方に夫々位置し、前記回動軸と平行
に延在する往復動自在なコンベヤ駆動系を備える原紙ロ
ール搬出用コンベヤとからなるコルゲートマシンの原紙
供給装置において、前記原紙ロール搬入用コンベヤにお
けるコンベヤ駆動系に分離自在に載置される原紙ロール
載置用のパレットと、前記原紙ロール搬入用コンベヤの
前記ミルロールスタンドと隣接する位置に配置され、前
記パレットをコンベヤ駆動系に対し分離上昇および下降
復帰させるリフターとからなることを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係るコルゲートマシンの原紙供給装置
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。第1図は、本発明の好適な実施例に係
る原紙供給装置を概略的に示す斜視図、第2図は、スプ
ライサーの下方に配設した第1図に示す原紙供給装置の
正面図、第3図は、第1図に示す原紙供給装置を工場に
配設した場合の、一例としてのレイアウトパターンを示
す平面図であって、コルゲートラインの駆動側に工場の
壁部分が位置しているスペース的な制約のある場合を示
している。
第1図に概略的に示すように、実施例に係るミルロー
ルスタンドは、スィングアーム形式のものである。但
し、このミルロールスタンド10を構成するスィングアー
ム機構は、上下に延在する垂線を中心として、左右に所
要の角度だけ回動可能な一対のスィングアームを備えて
いる。例えば、台座20上に所定間隔離間して対向配置し
た一対の軸受21,21に、回動軸11の各端部が揺動自在に
枢支され、この回動軸11に一対のスィングアーム13,13
の基部が、スプライン接続されている。すなわち、回動
軸11にその軸心と平行にキー22が突設され、前記スィン
グアーム13,13の基部がこのキー22により係止されて、
当該回動軸11に対しては回動不能で、かつ軸方向への近
接および離間移動が可能になっている。また一対の油圧
シリンダ23,23が、夫々回動軸11に平行に固定され、各
シリンダ23のピストンロッド24の先端がスィングアーム
13の基部に固着されている。従って、両シリンダ23,23
を同期的に圧力付勢することによって、前記一対のスィ
ングアーム13,13を、その回動軸11に沿って相対的に近
接方向および離間方向へ移動させ得るようになってい
る。
前記回動軸11の一端部を枢支している軸受21に別の油
圧シリンダ25が固定され、このシリンダ25のピストンロ
ッド26は、当該回動軸11に固定したレバー27に枢着され
ている。そして前記油圧シリンダ25を圧力付勢すること
によって、回動軸11をこれに支持した一対のスィングア
ーム13,13と共に、所定の角度で回動させ得るようにな
っている。この回動軸11およびスィングアーム13,13の
回動角度は、第2図に示すように、垂線Pを中心として
左右に夫々45゜で、合計90゜の範囲となるよう設定され
ている。従ってスィングアーム13,13は、後述するよう
に、スィングアーム機構の両側に平行に延在する搬出用
コンベヤおよび搬入用コンベヤの何れかを選択して、そ
の上方において傾動状態で停止可能である。
各スィングアーム13の先端部には、対をなす他方のス
ィングアーム13の先端部に指向して突出するセンターブ
ロック16が固定されており、両センターブロック16,16
により原紙ロール14の紙管15を両側からチャッキング可
能となっている。このように回動軸11を中心として構成
される全体機構を、スィングアーム機構28と称すれば、
当該回動軸11と平行な他方の回動軸12側にも、全く同一
の機構がスィングアーム機構29として配設されている。
第1図に示したミルロールスタンド10は、第2図に示
す如く、原紙の紙継ぎを行なう公知のスプライサー30の
下方に設置されるようになっている。このスプライサー
30が据付けられ、かつ前記ミルロールスタンド10が設置
されている工場敷地の床面には、スィングアーム13,13
を夫々軸支する回動軸11,12に対して平行(原紙の供給
方向に対しては直交する方向)に、3本のピットが所要
の深さで穿設されている。すなわち、前記ミルロールス
タンド10におけるスィングアーム機構28,29を夫々構成
する2本の回動軸11,12の中間位置に、第1のピット31
が穿設され、この第1ピット31に原紙ロール搬出用コン
ベヤEXが収納配置されるようになっている。
また、前記2つのスィングアーム機構28,29における
各回動軸11,12の外方に、前記第1ピット31とは平行
に、夫々第2ピット32および第3ピット33が穿設されて
いる。そして、この第2ピット32に原紙ロール搬入用コ
ンベヤIN1が収納配置され、また第3ピット33に原紙ロ
ール搬入用コンベヤIN2が収納配置されるようになって
いる。すなわち、本願の第1発明に係る原紙供給装置で
は、両回動軸11,12の中間に原紙ロール搬出用コンベヤE
Xが配置され、回動軸11の左側には原紙ロール搬入用コ
ンベヤIN1が配置され、更に回動軸12の右側には原紙ロ
ール搬入用コンベヤIN2が配置されている。
前述した原紙ロール14の搬出用および搬入用のコンベ
ヤEX,IN1,IN2は、前記第1〜第3のピットを夫々一方の
基点として、相互に平行に工場敷地の床面上を延出する
が、これらコンベヤのレイアウトパターンは、第3図,
第6図および第7図に示す如く、種々の形態が考えられ
る。これらのレイアウトパターンの内、最も典型的なの
は第3図に示すものであって、コルゲータラインを設備
している多くのユーザーの工場スペースの現状に最も合
致していると思われる。
すなわち、直列に配設されて長く延在するコルゲート
ラインにおいて、操作パネルが設けられる側を「操作
側」とし、その反対側に位置して、ラインシャフトによ
り動力伝達がなされる側を「駆動側」とした場合、多く
の工場では限られたスペースを有効利用するために、コ
ルゲートマシンの駆動側を壁側部分に近接させる配列が
採用される場合が多い。このように、駆動側に多くのス
ペースを確保することが困難な工場敷地では、第3図に
示すように、前記第1ピット31から原紙ロール搬出用コ
ンベヤEXが「操作側」に延出し、また第2ピット32およ
び第3ピット33から対応的に原紙ロール搬入用コンベヤ
IN1,IN2が、同じく「操作側」に延出するようになって
いる。
第1図に示す実施例に係る原紙供給装置では、ミルロ
ールスタンド10を構成する2つのスィングアーム機構2
8,29の間に、1本の原紙ロール搬出用コンベヤEXが延在
し、また各スィングアーム機構28,29の外方に、夫々原
紙ロール搬入用コンベヤIN1,IN2が平行に延在する配置
となっている。そして、各一対のスィングアーム13,13
は、搬入用コンベヤIN1(IN2)上に供給された原紙ロー
ル14をキャッチングした後、これを搬出用コンベヤEXの
上方に揺動させ、ここで原紙供給を行なった後、次のオ
ーダーの新原紙ロール14との交換は、当該搬出用コンベ
ヤEXの上方において、使用済みの旧原紙ロール14を放出
することにより行なう。
この場合において、前述した如くスィングアーム13,1
3の回動角度は、夫々垂線Pを基準として左右に45゜回
動し得るように設定されていて、それ以上の角度は回動
不能である。(回動角度をこれ以上に大きくすること
は、技術的には勿論可能であるが、このときはミルロー
ルスタンド10の横幅寸法が比例的に大きくなる制約があ
る)。このため、スィングアーム13,13が垂線Pに対し
て45゜傾斜した位置で回動を停止しても、各搬入コンベ
ヤIN1,IN2上に載置された原紙ロール14における紙管15
の中心に、前記センターブロック16,16が一致せず、チ
ャッキングをなし得ないことになる。
そこで本実施例では、各コンベヤEX,IN1,IN2が位置す
るピット中にリフター34(後述)が設けられ、このリフ
ター34により原紙ロール14を所要距離上昇させて、当該
原紙ロール14の紙管15と、スィングアーム13,13の対向
し合うセンターブロック16,16との中心合わせを容易化
させる。またこの場合は、各コンベヤEX,IN1,IN2から原
紙ロール14を上昇させるために、当該コンベヤから分離
可能なパレット35を介在させる必要がある。従って従来
のスラットコンベヤは、少なくとも原紙ロール14の搬入
用コンベヤIN1,IN2には使用不可能である。
なお第1図に示す原紙供給装置では、原紙ロール14の
搬出用コンベヤEXおよび搬入用コンベヤIN1,IN2の何れ
にも、リフター34を配設する構造となっている。そこで
このリフター34およびパレット35を使用した原紙ロール
14の搬入用および搬出用コンベヤの構成につき、第8図
〜第11図を参照して説明する。本実施例に使用される原
紙ロール14の搬出用コンベヤEXおよび搬入用コンベヤIN
1,IN2は、いわゆるフリーフローコンベヤの一種をなし
ている。例えば、前述した各ピット31,32,33の内部に、
複数のスプロケット36に巻掛けた無端ローラチェン37が
平行に一対設けられ、所要方向に連続的に循環走行可能
となっている。前述した如くコルゲートマシンの操作側
から延在する各ピット31,32,33には、作業者の通行に支
障がないようにカバーが被せられ、このカバーに前記一
対の無端ローラチェン37,37が臨む2条の溝が開設され
ている。
パレット35は、第8図および第9図に示す如く、その
中央部分に原紙ロール14を安定して載置可能な2つの谷
状の傾斜面35a,35aが形成されており、当該パレット35
の裏面には、前記2条のローラチェン37,37に載置可能
な突起部35b,35bが下方に突出形成されている。なお第1
0図に示すように、対をなすローラチェン37,37を、その
間隔寸法を異にして並列的に2基設けることができる。
この場合には、外側の2条のローラチェン37,37に載置
される突起部35b,35bと、内側のローラチェン37,37に載
置される突起部35b,35bとを、夫々独立的に形成してお
けば好適である。そして、第8図に示す如く、内側の対
をなすローラチェン37,37と、外側の対をなすローラチ
ェン37,37とは、それに関係的に配設した各スプロケッ
ト36を独立して駆動することにより、外側の対をなすロ
ーラチェン37,37または内側の対をなすローラチェン37,
37を、選択的に循環走行させることが可能である。
このように各パレット35は、コンベヤEX,IN1,IN2の各
コンベヤ駆動系をなすローラチェン37,37に対して分離
自在に載置される構成となっている。そして、ミルロー
ルスタンド10に隣接して平行に穿設した前記各ピット3
1,32,33には、夫々対応的にパンタグラフ式のリフター3
4が収納配置されている。このリフター34は、図示しな
い油圧シリンダの如き所要の駆動源により駆動されて昇
降動作する。例えば、リフター34が上昇駆動されると、
ローラチェン37,37に載置されミルロールスタンド10に
隣接位置しているパレット35に、先ず下方から接触す
る。そして当該パレット35をコンベヤ駆動系から分離さ
せて所要距離だけ上昇させる。また前記駆動源を逆付勢
すると、リフター34は下降して、再びパレット35を前記
コンベヤ駆動系をなすローラチェン37,37に安定的に載
置させ、更に下方の定位置まで下降して停止する。
第10図は、前述したフリーフローコンベヤ形式の原紙
ロール搬送システムを使用した場合の、工場内のレイア
ウトの一例を示すものであって、第8図に関連して説明
した如く、外側の対をなすローラチェン37,37と、内側
の対をなすローラチェン37,37とが並列的に配設されて
いる。各ローラチェン37,37が90゜その方向を転換する
位置には、ターンテーブル38が配設されている。すなわ
ち第10図では、原紙ロール14を貯蔵するストックヤード
SYにおいて、原紙ロール14がパレット35に載置され、所
要の指令によって、外側の対をなすローラチェン37,37
または内側の対をなすローラチェン37,37の何れかを駆
動することにより、これらのパレット群35の送り出しが
なされる。そして方向転換をする場合は、ターンテーブ
ル38によりパレット35の方向を90゜転換させた後、次の
コンベヤに向けて送り出される。図に示す如く、ターン
テーブル38上において、原紙ロール14がパレット35と共
に回転している間は、その上流側にあるパレット35は一
時停止している。また共通のコンベヤライン上に複数の
パレット35が位置していても、各対をなすローラチェン
37,37を選択的に駆動することによって、一方のパレッ
ト35を走行させると共に他方のパレット35は停止させる
ことが可能である。
第11図(a),(b)は、前述したターンテーブル38
と各コンベヤEX,IN1,IN2との受渡し部分の縦断面を示す
ものである。すなわちターンテーブル38に配設したロー
ラチェン37,37の内側にスプロケット39が配設され、こ
のスプロケット39は、水平な回転軸40の端部に固着した
スプロケット41に、チェン42を介して巻掛けされてい
る。また回転軸40の中央部にもスプロケット43が固着さ
れ、このスプロケット43は単独の駆動機構44に設けたス
プロケット45に、チェン46を介して巻掛けされている。
これらの機構を備えたターンテーブル38自体は、下方に
設けたモータ47から歯車列48の噛合わせにより、所要方
向への水平な回転が与えられるようになっている。
また、ターンテーブル38にパレット35を送り込むため
のコンベヤラインには、前述したローラチェン37,37か
ら独立した別のローラチェン37,37が、そのライン端部
に配設されている。このライン端部に配設したローラチ
ェン37,37にもスプロケット49が配設され、当該スプロ
ケット49は駆動機構50に設けたスプロケット51にチェン
52を介して巻掛けされている。従って、駆動機構50を作
動させることにより、前記ローラチェン37,37を単独で
駆動して、パレット35をターンテーブル38に送り込み得
るようになっている。なお、ターンテーブル38からパレ
ット35をコンベヤラインに送り込む際は、前記駆動機構
50を逆駆動することになる。
次に、このように構成した実施例に係る原紙供給装置
の作用につき、第4図(a)〜(d)に示す動作説明図
および第5図に示すフローチャートを参照して説明す
る。先ず、ミルロールスタンド10の各スィングアーム機
構28,29に、原紙ロール14を夫々装填する準備段階から
説明する。なお、以下の作用説明では、左右のスィング
アーム機構28,29に枢支されるスィングアーム13,13の所
属を明確化するために、左側のスィングアームを「左ア
ーム」とし、右側のスィングアームを「右アーム」と区
別することとする。更に、パレット35およびリフター34
に関しても、左側の搬入用コンベヤIN1に位置する部
材は、「Lパレット」および「Lリフター」と指示し、 中間に位置する搬出用コンベヤEXに位置する部材は、
「Mパレット」および「Mリフター」と指示し、 右側の搬入用コンベヤIN2に位置する部材は、「Rパ
レット」および「Rリフター」と区別して指示する。
運転準備状態では、スプライサー30におけるヘッド30
aおよびヘッド30bは左右に大きく展開している。左のス
ィングアーム機構28に設けた左アーム13,13は、第4図
(a)に二点鎖線で示すように、斜め右方への傾動姿勢
をもって搬出用コンベヤEXの上方で停止している。また
右のスィングアーム機構29に設けた右アーム13,13は、
同じく斜め右方に傾動した姿勢をもって停止している。
このとき搬出用コンベヤEXには、空荷のMパレット35が
前記リフター34の真上に位置しているが、搬入用コンベ
ヤIN1,IN2には、その何れにもLパレット35,Rパレット3
5がリフター配設位置に到来していないものとする。な
お、各対をなす左右のアーム13,13は、相互に軸方向に
離間してセンターブロック16,16を開放させている。
次いで、原紙ロール14Aを載置したLパレット35が搬
入用コンベヤIN1を走行して、スィングアーム機構28の
左側方に到来し、Lリフター34の真上で停止してチャッ
キングを待機する。この状態で、スィングアーム機構28
に設けた油圧シリンダ25を付勢して、左アーム13,13を
反時計方向に回動させ、斜め左方への傾動姿勢をもって
搬入用コンベヤIN1の上方で停止させる。またLリフタ
ー34を上昇させて、Lパレット35に載置した原紙ロール
14Aの紙管15を、前記センターブロック16,16の先端まで
到来させる。なお、原紙ロール14Aが未使用であるか、
または原紙の消費が余りなされていないか、の理由によ
ってロール直径が充分大きい場合は、Lリフター34の上
昇度合も僅かとなる。しかる後に、前記油圧シリンダ2
3,23を同期的に付勢し、左アーム13,13を相互に近接さ
せて、そのセンターブロック16,16による原紙ロール14A
のチャッキングを行なう。
このように、左アーム13,13が搬入用コンベヤIN1の上
方で停止している間に、右のスィングアーム機構29に設
けた油圧シリンダ25の付勢がなされる。これにより、搬
入用コンベヤIN2の上方で停止していた右アーム13,13は
反時計方向に回動して、斜め左方への傾動姿勢をもって
搬出用コンベヤEXの上方で一時停止する。次いで、原紙
ロール14Bを載置したRパレット35が搬入用コンベヤIN2
を走行して、スィングアーム機構29の右側方に到来し、
Rリフター34の真上で停止してチャッキングを待機す
る。この状態で、スィングアーム機構29に設けた油圧シ
リンダ25を付勢し、右アーム13,13を時計方向に回動さ
せて、斜め右方への傾動姿勢をもって搬入用コンベヤIN
2の上方で停止させる。
この場合に、原紙の消耗により原紙ロール14Bの直径
が小さくなって、右アーム13,13の回動のみでは紙管15
に対するチャッキングが不能になっていると仮定する。
このときは、前記Rリフター34を作動させて、Rパレッ
ト35を原紙ロール14Bと共に所要距離上昇させ、当該原
紙ロール14Bの紙管15と、前記右アーム13,13のセンター
ブロック16,16との中心合わせを行なう。しかる後に、
前記油圧シリンダ23,23を同期的に付勢し、右アーム13,
13を相互に近接させて、そのセンターブロック16,16に
よる原紙ロール14Bのチャッキングを行なう(第4図
(a)参照)。更に、原紙ロール14Aの原紙先端を、ス
プライサー30のヘッド30aにセットし、また原紙ロール1
4Bの原紙先端を、ヘッド30bにセットする。
このように、原紙ロール14Aおよび原紙ロール14Bに対
するチャッキングが完了した時点で、前記原紙ロール14
Aを保持している左アーム13,13を、油圧シリンダ25の逆
付勢により時計方向に回動させる。そして該左アーム1
3,13を斜め右方に傾動停止させることにより、当該原紙
ロール14Aを搬出用コンベヤEXの上方に臨ませる(第4
図(b)参照)。
従って、左側の搬入用コンベヤIN1におけるLパレッ
ト35は空荷になるので、当該Lパレット35をそのLリフ
ター配設位置から退出させる。また第4図(b)に示す
如く、スプライサー30の各ヘッド30a,30bが相互に近接
移動し、原紙ロール14Aの原紙に対する紙継ぎがなされ
て、当該原紙はコルゲートマシンのシングルフェーサ
(図示せず)等の如き紙消費機構に供給される。なお、
搬入用コンベヤIN1には、次々回のオーダに使用される
原紙ロール14Cを載置したLパレット35が走行到来し、
スィングアーム機構28の左側に位置するLリフター34の
真上位置で停止して、次回のチャッキングを待機する。
次に、左アーム13,13に装填されて使用中の原紙ロー
ル14Aを、該左アームから取外してストックヤードSYに
戻したり、コルゲートマシンの稼動中に生ずるオーダ変
更に伴い、別の規格に係る前記原紙ロール14Bに交換し
たりする場合につき説明する。先ず、原紙ロール14Aか
ら繰出されている原紙を、スプライサー30中で切断して
ヘッド30aから切り放し、右アーム13,13に装填されてい
る原紙ロール14Bの原紙を、スプライサー30により紙継
ぎする。これにより原紙ロール14Bの原紙が、コルゲー
トマシンの紙消費機構に供給される。
この紙継ぎの直後に、搬出用コンベヤEXに配設したM
リフター34を上昇させて、原紙の消耗により直径が減少
している旧原紙ロール14AをMパレット35により支持す
る。そして左アーム13,13を離間方向に移動させること
により、センターブロック16,16による旧原紙ロール14A
のチャッキングが解除される。この状態で当該Mリフタ
ー34が再び下降し、旧原紙ロール14AはMパレット35と
共に搬出用コンベヤEXから搬出される。
次に、旧原紙ロール14Aを放出した左アーム13,13が反
時計方向に回動して停止待機し、また左側の搬入用コン
ベヤIN1に到来している前記原紙ロール14Cは、その待機
位置の下方に配設したLリフター34の作動によりチャッ
キング位置まで上昇する。そして、前記センターブロッ
ク16,16に原紙ロール14Cの紙管15を合致させた後、当該
左アーム13,13を相互に近接移動させて原紙ロール14Cに
対するチャッキングを行なう。この原紙ロール14Cに対
するチャッキングの終了後は、Lリフター34は再び下降
すると共に、Lパレット35はこの搬入用コンベヤIN1
ら次のロール搬入準備のために退出する。
また、次回使用予定の原紙ロール14Cの原紙先端は、
スプライサー30のヘッド30aにセットされ次の紙継ぎを
待機する。なお、旧原紙ロール14Aの搬出により、搬出
用コンベヤEXは空になっている。そこで第4図(d)に
示すように、原紙供給中の新原紙ロール14Bを装填した
右アーム13,13を反時計方向に回動させて、搬入用コン
ベヤIN2側から搬出用コンベヤEX側に切換える。これに
より搬入用コンベヤIN2が空になるので、次々回に使用
する予定の別の原紙ロール14DをRパレット35に載置し
て、搬入用コンベヤIN2に搬入させる。そして前述の動
作が、第4図(b)→第4図(c)→第4図(d)→第
4図(b)の順で交互に繰り返される。
このように、本実施例に係る原紙供給装置によれば、
現在使用中の原紙ロールをスィングアームから取外し、
次のオーダに係る原紙ロールをチャッキングするまでに
要するトータルタイムが、中央の搬出用コンベヤEXの位
置から各搬入用コンベヤIN1,IN2の位置まで90゜回動す
るだけで足りる。従って、第16図に示す如く、従来のミ
ルロールスタンドでは、同一コンベヤ上において原紙ロ
ールの放出を行なったスィングアームは、一旦原位置ま
で退避した後に、再び新たな原紙ロールの供給を受ける
ために回動を行なう複雑な手間を要していたが、これに
比べて極めて大きな時間短縮が図られるものである。
次に第6図は、第1図に示す原紙供給装置を使用した
場合における、工場内でのレイアウトパターンの変形例
を示し、これはコルゲートマシンの操作側のみならず、
駆動側にも充分なスペースが確保される場合に採用され
るものである。すなわち第6図に示すパターンでは、原
紙ロールの搬入用コンベヤIN1,IN2は何れも操作側に位
置しているが、搬出用コンベヤEXは駆動側に延在してい
る。従って駆動側は、使用済み原紙ロールの搬送エリア
として利用可能であって、原紙ロール14を貯蔵するスト
ックヤードSYに向けて、順次使用済みの原紙ロール14が
供給される。なお、搬入用コンベヤIN1,IN2と整列させ
て、搬出用コンベヤEX側にストックコンベヤSCを夫々配
設してもよい。この場合は、これらのストックコンベヤ
SCに旧原紙ロール14であって、かつ現在のオーダ終了後
に引き続き使用する原紙ロールを、一時的にストックす
ると共に、直ちに搬入用コンベヤIN1,IN2に戻すことが
でき、これによって、迅速なオーダ変更に対応し得る利
点が得られる。
また前述したターンテーブル38により方向転換させる
ことによって、ストックヤードSYに向わせることなく、
別の原紙供給装置に送り出すこともできる。なお操作側
での搬入用コンベヤIN1,IN2への原紙ロール14の供給
は、例えばフォークリフトを使用して、作業者により適
宜のタイミングで順次なされる。
第7図は、前記工場内でのレイアウトパターンの更に
別の変形例を示すものである。これは基本的には、第6
図に示すレイアウトパターンを基礎とし、更に操作側に
ストック用のコンベヤSCが増設された例である。すなわ
ちコルゲートマシンの駆動側に搬出用コンベヤEXが延在
し、これと反対の操作側に、前記搬出用コンベヤEXと整
列して、従来公知のスラットコンベヤからなるストック
用のコンベヤSCが配設されている。このスラットコンベ
ヤSCの更に下流側には、原紙供給コンベヤが連結されて
いる。
前記スラットコンベヤSCは、各種のオーダに対応し得
る種々の原紙ロール14が、この上にストックされるよう
になっている。例えば、一般的に使用が終了した原紙ロ
ール14は、前記搬出用コンベヤEXにより、そのまま前記
ストックヤードSYに向けて搬出されるものであるが、頻
繁に使用する規格の原紙ロール14においては、前記スラ
ットコンベヤSC側に搬出させて、ここでストックしてお
く。そして割込み使用する際には、当該原紙ロール14を
スラットコンベヤSCから原紙供給コンベヤまで移動さ
せ、ここで割込みを行なわせる。なおストックしておく
必要がない場合は、このスラットコンベヤSCは、新しい
原紙を搬入する搬入用コンベヤIN1,IN2を補助するコン
ベヤとして使用される。
次に第12図は、第1図に示す原紙供給装置の変形例を
示すものである。第1図に示す原紙供給装置では、搬入
用コンベヤIN1,IN2および搬出用コンベヤEXの何れに
も、リフター34を使用していた。しかし、リフター34の
数が増えれば、それだけ製作コストも嵩むことになる。
またリフター34を使う以上は、必然的に、パレット35が
ローラチェン37,37から分離可能なフリーフロー式コン
ベヤを使用する必要がある。そこで第12図に示す原紙供
給装置では、搬入用コンベヤIN1,IN2にのみリフター34
を設けると共に、コンベヤIN1,IN2の構成を、前述した
フリーフロー式の機構とし、原紙ロール14の搬出用コン
ベヤEXは従来のトロッコ式コンベヤを使用することとし
てある。
但しこの場合は、第1図に示す形状をしたスィングア
ーム13,13を使用すると、使用済みの原紙ロール14に対
するチャッキングを解除して、当該ロール14をトロッコ
式コンベヤまで放出するに際し、その落差が大きくなっ
て衝撃が強くなる難点がある。そこでこの原紙供給装置
では、図示の如く、各スィングアーム13の先端を所要の
オフセット角で屈曲させると共に、当該アーム13の回動
角度を、第1図に示す原紙供給装置よりも大きく得られ
るように設定してある。これによって、使用済みの原紙
ロール14を解除する際に、トロッコ式コンベヤと当該原
紙ロール14との放出落差を小さくすることができ、大き
な衝撃の発生を防止することができる。
次に第13図は、本願の別の発明に係る供給装置を示す
ものであって、第1図に示す原紙供給装置とは逆に、2
つのスィングアーム機構28,29の中間に搬入用コンベヤI
Nを設け、両側に搬出用コンベヤEX1,EX2を夫々設けるよ
うに構成したたものである。これによりリフター34は、
搬入用コンベヤINにのみ1基設ければよいことになり、
またパレット35が分離可能なフリーフロータイプのコン
ベヤも、この搬入用コンベヤINにのみ設置することで足
りることになる。従って、全体としての製造コストの低
減に著しく寄与することになる。
第14図は、本発明に係る原紙供給装置の発展例を示す
ものであって、原紙ロール14の搬入用コンベヤIN1,IN2
を2基および搬出用コンベヤEX1,EX2を2基夫々配設し
た例を示す。すなわち、ミルロールスタンド10における
2つのスィングアーム機構28,29は、従来のミルロール
スタンドよりその隣接し合う間隔が大きくなるよう設定
され、両スィングアーム機構28,29の間に2本の搬出用
コンベヤEX1,EX2が設置されている。
また両スィングアーム13,13の外方に、夫々搬入用コ
ンベヤIN1,IN2が2本設置されている。前述した第1図
に示す原紙供給装置の如く、搬入用コンベヤIN1,IN2
2本で、かつ搬出用コンベヤEXが1本の方式では、第5
番目の原紙ロール14Eを搬入するためには、第1番目の
原紙ロール14Aが搬出された後に、第2番目の原紙ロー
ル14Bおよび第3番目の原紙ロール14Cの紙継ぎがなさ
れ、第2番目の原紙ロール14Bが搬出され、更に第3番
目の原紙ロール14Cが搬出ライン上へ移動するまでの待
ち時間がある。しかし本方式によれば、第1番目の原紙
ロール14Aを搬出した後、第2番目の原紙ロール14Bおよ
び第4番目の原紙ロール14Dの動きに関係なく、第3番
目の原紙ロール14Cが搬出ライン上へ移動可能となるた
め、殆んど待ち時間を設けることなく第5番目の原紙ロ
ール14Eを搬入し得る利点がある。
発明の効果 以上に説明した如く本発明では、垂線を中心に左右へ
所要角度だけ回動可能な一対のスィングアームを回動軸
に支持したスィングアーム機構を、回動軸が平行になる
よう2基配列し、これら2基のスィングアーム機構の中
間に往復動自在なコンベヤ駆動系を備える原紙ロール搬
送用コンベヤを設け、また2基のスィングアーム機構の
外方に回動軸と平行に延在する往復動自在なコンベヤ駆
動系を備える原紙ロール搬入用コンベヤを設けた原紙供
給装置を前提として、前記コンベヤ駆動系に分離自在に
原紙ロール用パレットを載置すると共に、前記パレット
をコンベヤ駆動系に対し分離上昇および下降復帰させる
リフターを設けたことを内容としている。従ってスィン
グアームを斜め下方へ傾動させて、センターブロックに
より原紙ロールをチャッキングするに際し、該ロールの
直径が小さいものであっても、該スィングアームの下方
への傾動角度を大きく取る必要がなく、従ってミルロー
ルスタンドにおける左右の幅方向へのスペースが小さく
て足りるものである。またセンターブロックとロール紙
管との中心合わせを行なう際に、作業者による原紙ロー
ルの回動作業を必要とせず、作業者の労力低減と安全の
確保とを有効に図り得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好適な実施例に係る原紙供給装置を
概略的に示す斜視図、第2図は、スプライサーの下方に
配設した第1図に示す原紙供給装置の正面図、第3図
は、第1図に示す原紙供給装置を工場に配設した場合の
レイアウトパターンの一例を示す平面図であって、コル
ゲートラインの駆動側に工場の壁部分が位置しているス
ペース的な制約のある場合を示し、第4図(a)〜第4
図(d)は、第1図に示す原紙供給装置を稼動させた場
合の経時的な動作順序を示す説明図、第5図は、第1図
に示す原紙供給装置を稼動させた場合の経時的なフロー
チャート図、第6図および第7図は、第1図に示す原紙
供給装置を工場に配設した場合のレイアウトパターンの
各例を示す平面図、第8図は、パレットを使用した原紙
ロールの搬入用および搬出用コンベヤの概略構成を示す
斜視図、第9図は、パレットを担持するリフター機構の
概略構成を示す正面図、第10図は、原紙ロールの搬送用
コンベヤのレイアウトパターンを示す平面図、第11図
(a)は、ターンテーブルと各コンベヤとの受渡し部分
の縦断面図、第11図(b)は、ターンテーブルの縦断面
図、第12図は、別実施例の概略正面図、第13図は、更に
別の実施例の概略正面図、第14図は、本願に係る原紙供
給装置を工場に配設した場合のレイアウトパターンの一
例を示す平面図、第15図は、従来技術に係るミルロール
スタンドの概略構成を示す斜視図、第16図は、第15図に
示すミルロールスタンドの概略正面図である。 10……ミルロールスタンド、11,12……回動軸 13……スィングアーム、28,29……スィングアーム機構 34……リフター、35……パレット 37……コンベヤ駆動系 EX……原紙ロール搬出用コンベヤ EX1,EX2……原紙ロール搬出用コンベヤ IN……原紙ロール搬入用コンベヤ IN1,IN2……原紙ロール搬入用コンベヤ P……垂線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 尋喜 愛知県春日井市西屋町66番地 株式会社 磯輪鉄工所春日井工場内 (56)参考文献 特開 昭62−167160(JP,A) 特開 昭61−150953(JP,A) 実開 昭59−173647(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に延在する垂線(P)を中心として左
    右に所要の角度だけ回動可能な一対のスィングアーム
    (13,13)を回動軸(11,12)に支持したスィングアーム
    機構(28,29)を、その回動軸(11,12)が平行になるよ
    う2基配列してなるミルロールスタンド(10)と、前記
    2基のスィングアーム機構の中間に位置し、前記回動軸
    (11,12)と平行に延在する往復動自在なコンベヤ駆動
    系(37)を備える原紙ロール搬出用コンベヤ(EX)と、
    前記2基のスィングアーム機構(28,29)の外方に夫々
    位置し、前記回動軸(11,12)と平行に延在する往復動
    自在なコンベヤ駆動系(37)を備える原紙ロール搬入用
    コンベヤ(IN1,IN2)とからなるコルゲートマシンの原
    紙供給装置において、 前記原紙ロール搬入用コンベヤ(IN1,IN2)のコンベヤ
    駆動系(37)に分離自在に載置される原紙ロール載置用
    のパレット(35)と、 前記原紙ロール搬出用コンベヤ(EX)におけるコンベヤ
    駆動系(37)に分離自在に載置される原紙ロール載置用
    のパレット(35)と、 前記原紙ロール搬入用コンベヤ(IN1,IN2)および原紙
    ロール搬出用コンベヤ(EX)の夫々における前記ミルロ
    ールスタンド(10)と隣接する位置に配置され、各対応
    の前記パレット(35)をコンベヤ駆動系(37)に対し分
    離上昇および下降復帰させるリフター(34)とからなる ことを特徴とするコルゲートマシンの原紙供給装置。
  2. 【請求項2】上下に延在する垂直(P)を中心として左
    右に所要の角度だけ回動可能な一対のスィングアーム
    (13,13)を回動軸(11,12)に支持したスィングアーム
    機構(28,29)を、その回動軸(11,12)が平行になるよ
    う2基配列してなるミルロールスタンド(10)と、前記
    2基のスィングアーム機構の中間に位置し、前記回動軸
    (11,12)と平行に延在する往復動自在なコンベヤ駆動
    系(37)を備える原紙ロール搬入用コンベヤ(IN)と、
    前記2基のスィングアーム機構(28,29)の外方に夫々
    位置し、前記回動軸(11,12)と平行に延在する往復動
    自在なコンベヤ駆動系(37)を備える原紙ロール搬出用
    コンベヤ(EX1,EX2)とからなるコルゲートマシンの原
    紙供給装置において、 前記原紙ロール搬入用コンベヤ(IN)におけるコンベヤ
    駆動系(37)に分離自在に載置される原紙ロール載置用
    のパレット(35)と、 前記原紙ロール搬入用コンベヤ(IN)の前記ミルロール
    スタンド(10)と隣接する位置に配置され、前記パレッ
    ト(35)をコンベヤ駆動系(37)に対し分離上昇および
    下降復帰させるリフター(34)とからなる ことを特徴とするコルゲートマシンの原紙供給装置。
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