JP2617933B2 - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
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    • B41J29/13Cases or covers

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  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置に関するものであ
る。
[従来の技術] インクジェット記録装置は、記録時における騒音が極
めて小さいこと、普通紙に記録が行えること等の多くの
利点を有しており、近年注目の度合いが益々高まってい
る。
中でも電気機会変換素子である圧電素子や磁歪素子、
あるいは電気熱変換素子などを利用して、記録に際して
エネルギ作用室内にあるインクに急激な加圧力を与えて
インク吐出を行うオンデマンド型と呼ばれるインクジェ
ット記録装置は、インキ滴を記録に必要なときだけイン
クを消費することから、不要インクの回収手段や偏向の
ための高電圧電源等を必要としない多きな利点を有して
いる。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、インクジェット記録装置にあっては、例え
ば各部の補修や清掃作業、インクや記録媒体等消耗品の
補給作業、漏洩インクや吐出回復のために予備吐出を行
ったときに吐出されるインクを適切に捕集するためのイ
ンク吸収部材の交換作業、記録媒体の搬送系において生
じ得るジャムの除去作業等(以下、これらを総称して装
置の保全作業という)を考慮して、装置内部の開放可能
とするのが望ましい。
この場合、インクジェット記録装置は、特に記録媒体
の幅に対応した範囲に吐出口を配列させた所謂フルマル
チタイプの記録ヘッドを有するインクジェット記録装置
においては、記録媒体の搬送経路に設けられて記録面を
規制するために記録媒体の幅方向に延在するプラテンに
対し、記録ヘッドの吐出口が近接対向するので、上記装
置の保全作業、特にジャム除去作業を行う際にはプラテ
ンを含む搬送系と記録ヘッドとが離隔、すなわち開放が
行われるのが好適である。
しかしながら、このように開放を行って装置の保全作
業を行った場合、記録ヘッドの吐出口付近に操作者の手
や交換ないし補給に係る部材、あるいは捕集のための工
具等が接触してこれらを汚染したり、記録ヘッドに損傷
を与えたりすることが考えられる。また、記録ヘッドか
らインクが漏洩して装置各部や周囲を汚染したり故障を
引き起したりすることも考えられる。さらに、これらを
避けて慎重に作業を行うべく、操作者に不要の負担をか
けることも考えられる。
本発明は、かかる問題点を解決し、開放時において記
録ヘッドが覆われるようにすることにより、安全かつ容
易に装置の保全作業が行われるようになしたインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] かかる目的を達成するために、本発明は、記録媒体の
幅に対応した範囲にインクの吐出口を配列した記録ヘッ
ドと、記録媒体の搬送経路に設けられ、記録時において
記録ヘッドの吐出口に対向し、記録媒体の記録面を形成
するプラテンとを具え、プラテンと記録ヘッドとを相対
的に移動させて装置内部を開放することが可能なインク
ジェット記録装置において、記録ヘッドの吐出口付近を
覆うことが可能なカバー部材と、開放を行わせる動作に
関連して、カバー部材を吐出口付近を覆う位置に設定す
る設定部材とを具えたことを特徴とする。
[作 用] すなわち、本発明によれば、プラテンと記録ヘッド層
とを相対的に移動させて装置内部を開放する動作に関連
して、記録ヘッドはカバー部材により覆われるので、記
録ヘッドに気を使うことなく安全かつ容易に装置の保全
作業を覆うことができるようになる。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の適用可能なインクジェット記録装置
の外観構成の一例を示す斜視図、第2図は便宜上その外
装カバーを除いた状態を示す斜視図である。
ここで、1は本体ユニット部で、上ユニット1aおよび
下ユニット1bを有し、上ユニット1aはヒンジ11を回動中
心にして、下ユニット1bに対して上下方向へ回動可能で
ある。ここで上ユニット1aには、後に詳述する記録ヘッ
ド101、電気回路部103、ファン150、排出上ローラ115
a、搬送上ローラ113a、紙ガイド201および給紙ローラ11
1が設けられている。一方、下ユニット1bには、プラテ
ン203、インク吸収体235、インクタンク231、紙カセッ
ト221、排紙トレイ9Aおよびアイドラ213,215が設けられ
ている。また、5は本体ユニット部1の上側を覆って配
置したカバーであり、このカバー5はホスト装置Hとの
オンラインスイッチ等各種の指令スイッチ7a,7bやモー
ド表示を行う表示器7C等を配置した操作部7も設けてあ
る。9は装置の一側面に設けた排出口であり、記録済の
記録媒体Sはこの排出口9を介して排出トレイ9A上に積
載される。
第2図および第3図は、それぞれ、第1図示の装置の
内部構成例を説明するために、第1図示の装置のカバー
5を取外した状態を示す斜視図および第1図示の装置の
断面図を示す図である。これら図において、101は排出
口9近傍に配置したインクジェット記録ヘッドであり、
例えば1mm当り16本の密度で本装置の記録可能幅(例え
ばA4版記録紙)の全幅に対応する範囲にノズル101aを配
列した所謂フルマルチタイプの形態を有する。また、こ
のノズル等、インク液流路内の適切な部位に電気機機械
変換素子(図示せず)あるいは電気熱変換素子(図示せ
ず)等が配置され、記録すべき画像に応じたホスト装置
Hからの駆動信号の供給に応じてインクに吐出エネルギ
を作用せしめ、これにより吐出口101bからインクが吐出
される。本例において、この記録ヘッド101は各ノズル1
01aの吐出口101bが鉛直方向下向きに開口するように設
けてある。
103は、フレキシブルケーブル102を介して記録ヘッド
101を駆動するドライバ回路の他、電源回路,制御回
路,装置内の各部回路や装置外のホスト装置H等とのイ
ンタフェース回路等を基板103Aに設けた本装置の主要な
電気回路部であり、本実施例では、この主要な電気回路
部103を記録ヘッド101と同じ上ユニット1aに設けたの
で、記録に際してのインクの吐出や、あるいは万一予期
せぬインク漏洩が生じても、インクの影響は電気回路部
103には呼ばないことになる。すなわち、万一インクが
吐出口101bから漏れ出すことがあっても、その流路は下
ユニット1b側に形成されるので、本実施例ではその流路
より上方に電気回路部103が配置されていることにな
り、インクの影響は本装置の主要な電気回路部103には
及ばない。またさらに本実施例では、この電気回路部10
3を記録ヘッド101の各吐出口101bの配置位置よりも高い
位置に配置している。これらによってさらに、インクの
影響は電気回路部103には及ばないことになる。しか
し、電気回路部103と吐出口101bとの前述配置は必ずし
も必要なことではない。
さらに111は円弧の一部を切欠いて形成した給紙ロー
ラであり、例えば紙,フィルムあるいは布等の記録媒体
Sを収容するカセット221から記録媒体Sを記録ヘッド
による記録位置に向けて供給するためのローラである。
113および115は、それぞれ、記録ヘッド101による記
録位置に対し、記録媒体搬送経路P上の上流側に配置し
た排出ローラであり、モータ117によりタイミングベル
ト119を介して回転駆動される。而して、この回転駆動
に応じ、搬送ローラ113および排出ローラ115は、それぞ
れに対向させて配置したアイドラ213および215と協働
し、それらの間に記録媒体Sを狭持した状態で記録位置
への記録媒体Sの搬送、ないし記録位置から排出トレイ
9Aへの記録媒体Sの排出を行う。
201Aは上ユニット1a側の記録ヘッド101近傍に、記録
媒体Sの搬送経路Pに沿って設けられて搬送経路を規制
する紙ガイド部材であり、その先端部で記録媒体をプラ
テン203に対して押圧する。201Bは記録媒体の搬送経路
に沿って供給部3側に設けた紙ガイド部材である。ま
た、記録ヘッド101の吐出口101bに対向して記録面に規
制するプラテン203を下ユニット1b側に設けてある。
前述した紙カセット221に積載された記録媒体Sは給
紙ローラ111により分離手段(図示せず)との協働で1
枚ずつ分離されて記録位置に向け搬送される。225は装
置の底板であり、本例にあってはこの底板225を、記録
ヘッド101等から万一予期せぬインク漏洩が生じたとし
ても装置外への漏洩インクの流出を阻止する隔壁に兼用
してある。
231は記録ヘッド101に対するインク供給源としてのイ
ンクタンクであり、プラテン203の下側に配置され、記
録ヘッド101に対し可撓性の供給チューブ233を介してイ
ンクを供給する。また235は吸水性の多孔質材料で形成
したインク吸収体であり、本例にあってはプラテン203
の下側のインクタンク231上部に配置してある。なお、
このインク吸収体235を、プラテン203と適切に位置を置
換して記録ヘッド101の吐出口101bと対向ないし当接で
きるように構成し、記録ヘッド101の吐出回路処理やキ
ャッピング処理に供するようにしてもよい。これにより
記録ヘッド101から滴下したインクは適切に捕集され
る。
さらに、150は装置外より空気を取込むことにより各
部を冷却するファンであり、本例にあってはこれを排出
口9とは反対側の装置側面に配置することにより、当該
配置部分の空気取込み口5aから排出口9へ至る気流(第
2図において矢印aで示す)が生じるようにする。上述
のように、本例において記録ヘッド101は排出口9の近
傍に設けられているので、記録ヘッド101からのインク
適吐出に際して副次的に発生し得るサテライトや記録媒
体Sの表面でのインクの飛散により生じ得るインクミス
トや塵埃,記録媒体の紙粉等は、気流に乗って直ちに排
出口9から装置外に運搬され、装置内の各部に付着して
これを汚染したり、あるいは電気回路部103に故障が生
じるのを予防できることになる。すなわち、本例にあっ
ては、電気回路を冷却する冷却ファン150はインクミス
トを除去する装置内の送風手段に兼用されるものであ
る。
上記構成に加え、本例ではさらに以下のように本体ユ
ニット部1を上ユニット1aと下ユニット1bとに分離開放
可能となして、各部の補修作業やジャム処理等、装置の
保全作業が容易に行われるようにする。
第4図は上ユニット1aと下ユニット1bとを開放するこ
とにより上記保全作業用のスペースを確保するための機
構の構成例を示す。ここで、11は排紙口9と反対側の側
面に配置され、下ユニット1bに対し上ユニット1aを回動
させるためのヒンジ、13は上ユニット1aを開放位置に保
持するためのばねである。
また、上ユニット1a側に配設した紙ガイド部材201Aを
記録ヘッド101のカバー部材に兼用し、これを第5図に
つき後述するように適切に保持することにより、第3図
示の装置の非開放状態では紙ガイド部材201Aが記録ヘッ
ド101から離脱して記録媒体Sの搬送経路Pの規制ない
し記録媒体Sのプラテン203への押圧を行い、装置の開
放状態では、第4図に示すように、紙ガイド部材201Aが
記録ヘッド101の吐出口101b付近に位置づけられてこれ
を覆うカバー部材として機能するようにする。
第5図(A)および(B)は紙ガイド部材201Aの位置
設定を行う機構の構成例を示す。ここで、301は紙ガイ
ド201Aを保持する保持部材、303は上ユニット1aの側
板、305は側板303の外側に設けた開閉レバーである。開
閉レバー305は、その中央部付近において側板303から突
設した軸303Aに回転自在に取付けてあり、その一方の腕
部(図中軸303Aの右側部分)305Aに設けた固定軸306に
より、側板303に開口させた長穴304を介して保持部材30
1に一体に固着する。また、開閉レバー305の他方の腕部
(図中、軸303Aの左側部分)305Bと、側板303に突設し
たピン303Bとの間にばね307を張架し、これにより、開
閉レバー305は図中時計方向への回動習性が付与され
る。
309は下ユニット1b側に設けた係合部材であり、開閉
レバー305の腕部305Aに係合可能で、当該係合状態(第
5図(B)の非開放状態)においてばね307の付勢力に
抗し開閉レバー305を図中反時計方向に回動させた所定
位置に保持する。また、311は側板303に設けたストッパ
であり、装置の開放による係合部材309と腕部305Aと離
脱に伴って開閉レバー305が時計方向に回動したとき、
腕部305Aに係合して開閉レバー305を所定の回動位置に
保持する。
かかる構成において、第5図(A)に示す装置の非開
放時、すなわち記録時等においては、係合部材309は開
閉レバー305の腕部305Aに係合しており、この状態で開
閉レバー305に固定された保持部材301は紙ガイド部材20
1Aを搬送経路上の所定の位置に保持している。
これに対し、装置の保全を行うに際しては、第4図に
示したように上ユニット1aを下ユニット1bに対して回動
させるが、このとき係合部材309と腕部305Aの係合が解
除され、開閉レバー305はばね307の付勢力により、腕部
305Aがストッパ311に係止されるまで時計方向に回動す
る。この状態では、固定軸306を介し開閉レバー305と一
体に回動する紙ガイド201Aは、第5図(B)に示すよう
に、記録ヘッド101の吐出口101b付近を覆う位置に位置
づけられる。
第4図および第5図示の構成では、紙ガイド201Aを記
録ヘッド101の吐出口101b近傍を覆うカバー部材に兼用
したが、カバー部材を別途配設し、このカバー部材を第
4図のような開放状態において記録ヘッド101の吐出口1
01b付近に位置づけ、第3図示の非開放状態において記
録動作を阻害しない、吐出口付近から離脱した位置に位
置づけるように保持してもよい。
第6図(A)および(B)はこのようなカバー部材の
保持機構の構成例を示す。ここで、351は記録ヘッド101
の画面下側に揺動可能に設けたカバー部材であり、記録
ヘッド101の吐出口101b付近を覆うことが可能である。3
53はカバー部材351に連結され、吐出口101b付近を覆う
位置とそれから離隔した位置との間でカバー部材351を
揺動させるレバーである。355は一端を記録ヘッド101の
側面上側に回動自在に保持されたレバーであり、その途
中を回動軸を介してレバー353に連結してある。359は下
ユニット1b側に設けた係合部材であり、装置の非開放状
態においてレバー355の他端に係合し、レバー355を上方
に押し上げる。
かかる構成において、装置の非開放時には、第6図
(A)に示すように、係合部材359がレバー355に係合し
ており、これによりレバー355は記録ヘッド101に関し図
中時計方向に回動した位置にあり、これに伴ってレバー
353を介してカバー部材351は記録ヘッド101の吐出口101
bを開放して記録動作を阻害しない位置に設定される。
これに対し、第4図のように上ユニット1aを下ユニッ
ト1bに対し回動させて装置を開放したときに第6図
(B)に示すように、係合部材359とレバー355との係合
が解除され、これによりレバー355ないしカバー部材351
の自重によりレバー355は図中反時計方向に回動し、こ
れに伴ってレバー353を介してカバー部材351が記録ヘッ
ド101の吐出口101b付近を覆った位置に設定される。な
お、この状態においてレバー355の反時計方向への回動
ないしカバー部材351によるカバー状態を確保すべく、
レバー355と記録ヘッド101との間にばねを張架してもよ
い。
本例においては、上述のように、記録ヘッド101、各
部ローラ113および115等は本体の上ユニット部1a内の排
出口9近傍に配設され、プラテン203、アイドラ213,21
5、紙カセット221、インクタンク231およびインク吸収
体235等は本体の下ユニット1b内の排出口9近傍に配設
されているので、第4図のような本体ユニット部1の開
放状態にあっては、記録ヘッド101、インクタンク231お
よびインク吸収体235等を含むインク系、および紙カセ
ット221および各部ローラ部材を含む吸紙ないし搬送系
は大きく開放されることになる。
すなわち本実施例では、記録媒体Sがカセット221か
ら送り出されて排出口9へ至る経路に沿って、上ユニッ
ト1aと下ユニット1bとが離隔するので、上ユニット1aが
下ユニット1bに対して上方へ回動すれば、搬送経路が開
放することになる。
また、このとき、第5図または第6図示の構成によ
り、記録ヘッド101の吐出口101b付近または紙ガイド部
材201Aまたはカバー部材によって覆われることになる。
従って、この状態で各部の補集やインク吸収体の交
換、ジャムの除去処理等、装置の保全作業に要するスペ
ースが確保され、従ってそれら作業が容易かつ安全に行
えるようになる。また、この状態で記録媒体Sの補充や
インク補給を行うようにしてもよい。なお本例では、記
録媒体Sの搬送経路の全経路に沿って離隔開放する例を
示したが、これに限られずに、少なくとも記録ヘッドに
よる記録位置の部分が離隔開放すれば上述効果を得るこ
とができる。
このような開放時にあって記録ヘッド101からのイン
ク滴下を考慮して、紙ガイド201Aまたはカバー部材351
上面を凹形状とし、滴下したインクがこの部分に保持さ
れて装置内に漏洩するのを防止するようにしてもよい。
または、紙ガイド201Aまたはカバー部材351の上面に
インク吸収体を配置したり、あるいは毛細管現象により
インクを保持できる溝を設けてもよい。さらには、滴下
したインクが紙ガイド210Aまたはカバー部材351の上面
を伝って適宜の部分に流出するようにする滴下インクの
導出部材を設けることも可能である。
また、このように作業領域を確保するための構成は、
第4図示のものに限られることなく、種々のものとする
ことができる。例えば、下ユニット1bの四隅に上ユニッ
ト1aを支える適宜の支柱を設け、その支柱に沿って上ユ
ニット1aを上下可能としてもよいし、平行リング機構を
用いて上ユニット1aの水平状態で斜め上方へスライドさ
れても良いし、あるいは上ユニット1aと下ユニット1bと
を上下方向へ開放するのに限定されることなく、例えば
上ユニットと下ユニットとを左右方向へ開放するように
しても良い。
ところで、本例にあっては、インク系において記録ヘ
ッド101が本体上ユニット1a側に、インクタンク231は下
ユニット1b側に配置され、それらは供給チューブ233を
介して連通させるものである。第7図(A)は供給チュ
ーブの連結状態を示す概略側断面図、第7図(B)はそ
の斜視図である。
本例にあっては、第7図(A)に示すように、記録ヘ
ッド101およびインクタンク231とインクタンク供給チュ
ーブ233との接続部分に、それぞれ、回動可能なインク
ジョイント部材101Aおよび231Aを設け、本体ユニット部
1の開閉に伴う変位が回動インクジョイント部101Aおよ
び231Aの回転により吸収されるようにした。なお、図に
おいて101Bおよび231Bはインクを封止するOリングであ
る。
第7図(B)は供給チューブ接続部分の詳細を示すも
ので、図ではインクタンク231側の構成を示している。
ここで、231Dは供給チューブ233と一体に、その端部に
設けたエルボ、231CはOリング231Bの押えリング231Eは
インクタンク231に固定され、エルボ231Dをインクタン
ク231に対し垂直方向に規制してエルボ231Dがインクタ
ンク231から脱落しないように保持する押え板である。
而して、インクタンク231、Oリング231B、押えリング2
13Cおよびエルボ押え板231Eに対してエルボ213Dを回転
摺動可能とする。
また、このような構成を本例にあっては記録ヘッド10
1側に対しても同様に採用する。
かかる構成により、供給チューブ233を、ポリエチレ
ン等の可撓性を有する管材とすることによって、インク
の流路に大きな影響を与えることなく滑らかに上部ユニ
ット1aと下部ユニット1bとが離隔開放することができ
る。さらに本例では、エルボ231Dがインクタンク231,記
録ヘッド101に対して回動可能な構成となっているた
め、上部ユニット1aと下部ユニット1bとの離隔開放の際
に供給チューブ233自身の弾性によってその取付角が自
然に変位することができる。
このことによって、上部ユニット1aと下部ユニット1b
とが閉じている際の供給チューブ233のたるみを小さく
することができ、供給チューブ233の変形量を小さくす
ることができるので、すなわち、供給チューブ233を、
各ユニット1aおよび1bが最大角で離隔開放した際にイン
クタンク231と記録ヘッド101とをほぼ直線的に連結する
に足る長さ(第4図参照)とすることができるので、供
給チューブ233に要求される可撓性も小さく設計するこ
とが可能である。これらのことは、供給チューブとして
管路を太くかつ短くすることを実現可能とするもので、
インクタンクから記録ヘッドへのインク供給路の流路抵
抗の管路への空気の侵入防止あるいは供給チューブ233
のたわみ空間を小さうできることによる装置の小型化等
に大きく貢献する。
なお、このような効果が十分に期待されるのであれ
ば、第7図(A)および(B)に示した接続部の構成
は、インクタンク231側または記録ヘッド101側のいずれ
か一方のみとしてもよい。
また、各ユニット1aおよび1bの離隔開放を受容する構
成としては、可撓性の供給チューブと回動ジョイントと
を組合せた上記構成にのみ限られず、例えば比較的剛の
供給チューブをベローズ等を介して連絡したようなもの
であってもよい。
ところで、インクジェット記録おいてはインク滴の飛
翔距離,すなわち記録ヘッド101のノズル回開孔部と紙
との距離は、記録品位に大きな影響を与える要因の1つ
である。特に本例では、記録ヘッド101を有する上ユニ
ット1aと紙を規制するところのプラテン203を有する下
ユニット1bとを離隔可能としたため、その接合状態にお
いて記録ヘッドとプラテンとが精度よく平行に対向する
ように配慮するのが望ましい。
これを実現するために、例えば記録ヘッド101を上部
ユニット1aのフレームに対して上下方向に可動となるよ
うに保持し、下部ユニット1bのプラテン203に対して固
定された突きあて部材を上下ユニットの接合状態におい
て記録ヘッドの一部に突きあてるようにする等が考えら
れる。
本実施例においては、これを小型かつ簡単に実現する
ために記録ヘッド101を上部ユニット1aに固定、プラテ
ン203を下部ユニット1bに固定し、上下ユニット1a,1bの
接合状態において、記録ヘッド101の両端近傍の二点に
上下ユニットにそれぞれ設けた突きあて部材(不図示)
を突きあてる構成とした。また、当該接合状態を確保す
べく、適宜のロック手段を設けてもよい。
これによれば、上下ユニット1a,1bそれぞれの突きあ
て部材に対して記録ヘッド101またはプラテン203の取付
寸法を精度よく管理することによって簡単に高精度で、
かつ上下ユニット1a,1bの開閉に際して再現性のよい記
録ヘッド−紙間距離を保つことが可能になる。
以上のような本例に係るインクジェット記録装置にお
いては、オンデマンド型の記録ヘッド101を、装置の排
出口9近傍に吐出口を鉛直方向下向きにした状態で配置
し、電気回路部103の下方に紙カセット221を配設して、
ヘッドの吐出口下側にプラテン203を含む記録媒体搬送
経路が形成されるようにしたので記録媒体の搬送距離が
短かく、搬送計が簡略化され、従って装置構成を極めて
小型にすることができた。
また、主要な電気回路部103を記録ヘッド101と同じ上
ユニット1a側に設けたので、インク吐出の際、あるいは
漏洩インクが万一生じた際にも、これらが電気回路部10
3に及んでこれに悪影響をもたらすことがなくなる。
加えて、装置内部を大気圧より高圧とし、排出口9を
介して流出する空気流が形成されるようにしたことによ
り、排出口9近傍に設けたヘッド101によるインク滴吐
出に際して生じるインクミストや記録媒体の搬送により
生じる紙粉等は速やかに装置外に運搬されるので、装置
内各部へのインク付着等による汚染や事故が確実に予防
されることになる。
さらに加えて、上ユニット1aを、排出口9と反対側の
側面に配置したヒンジ11により、下ユニット1bに対し回
動可能としてインク系,搬送系等が大きく開放されるよ
うにすると共に、当該回動による装置の開放時には記録
ヘッド101の吐出口付近が適切に覆われるようにしたの
で、装置の開放時には各部の補修,ジャム処理等、装置
の保全に要する作業が容易かつ安全となる。
なお、上例においては、電気機械変換素子または電気
熱変換素子を用いたオンデマンド型であってフルマルチ
タイプの記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に
本発明を適用した場合について説明したが、本発明は種
々の駆動方式や走査方式を採用したインクジェット記録
装置にも適用できるのは勿論である。
また、上例では吐出口を鉛直方向下方に向けて配置し
た記録ヘッドを有するインクジェット記録装置について
述べたが、本発明では、水平方向にインクを吐出する形
態を有するインクジェット記録装置にも極めて有効かつ
容易に適用できるのは勿論である。
さらに、装置の開放に伴って記録ヘッドの吐出口付近
が覆われるようにする構成は、第5図または第6図示の
ものに限られることなく、種々の構成とできるのは言う
までもない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドと
プラテンとを相対的に移動させて装置内部を開放する動
作に関連して、記録ヘッドの吐出口が覆われるようにし
たので、記録ヘッドに気を使うことなく、操作者は安全
かつ容易に装置の保全作業を行うことができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用可能なインクジェット記録装置の
一実施例を示す斜視図、 第2図は本発明の一実施例に係る装置のカバー部を取外
した状態を示す斜視図、 第3図は実施例に係る装置の側断面図、 第4図は実施例に係る装置において本体ユニット部の上
下ユニットを分離させた状態で示す側断面図、 第5図(A)および(B)は第4図の状態において記録
ヘッドの吐出口を覆う機構の一構成例を示す側面図、 第6図(A)および(B)は記録ヘッドの吐出口を覆う
機構の他の構成例を示す側面図、 第7図(A)および(B)は、それぞれ、実施例におけ
る記録ヘッドおよびインクタンクと供給チューブとの接
続部の構成例を示す説明図およびその主要部分を示す斜
視図である。 1……本体ユニット部、 1a……上ユニット、 1b……下ユニット、 3……給紙部、 5……カバー、 9……排出口、 9A……排出トレイ、 11……ヒンジ、 101……記録ヘッド、 101A,231A……回転ジョイント、 101B,231B……Oリング、 103……電気回路部、 103A基板、 111,113,115……ローラ、 117……モータ、 119……タイミングベルト、 150……冷却ファン、 201A,201B……紙ガイド、 203……プラテン、 213,215……アイドラ、 221……紙カセット、 225……底板、 231……インクタンク、 233……供給チューブ、 235……インク吸収体、 301……紙ガイド保持部材、 305……開閉レバー、 307……ばね、 309……開閉レバー係合部材、 311……ストッパ、 351……カバー部材、 353,355……レバー、 359……係合部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体の幅に対応した範囲にインクの吐
    出口を配列した記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送経路
    に設けられ、記録時において前記記録ヘッドの吐出口に
    対向し、記録媒体の記録面を形成するプラテンとを具
    え、該プラテンと前記記録ヘッドとを相対的に移動させ
    て装置内部を開放することが可能なインクジェット記録
    装置において、 前記記録ヘッドの吐出口付近を覆うことが可能なカバー
    部材と、 前記開放を行わせる動作に関連して、前記カバー部材を
    前記吐出口付近を覆う位置に設定する設定部材とを具え
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
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