JP2614385B2 - 磁気記録及び再生機のデッキ機構 - Google Patents

磁気記録及び再生機のデッキ機構

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JP2614385B2
JP2614385B2 JP4106667A JP10666792A JP2614385B2 JP 2614385 B2 JP2614385 B2 JP 2614385B2 JP 4106667 A JP4106667 A JP 4106667A JP 10666792 A JP10666792 A JP 10666792A JP 2614385 B2 JP2614385 B2 JP 2614385B2
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    • G11B15/6653Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum
    • G11B15/6656Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum using two-sided extraction, i.e. "M-type"

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタルオーディオ・カ
セットテープレコーダ(以下、DAT)或いはビデオカ
セットテープレコーダ(以下、VCR)等の磁気記録及
び再生機のデッキ機構に関するもので、詳しくは各種の
モードを遂行するため各種の走行系機能部品を駆動させ
るにおいて、ローディングモーターとキャップスタンモ
ーターの駆動力を用いて走行系機能部品を駆動させるこ
とによりローディングモーターの駆動力を中継するメイ
ンカムの駆動負荷を減少すると共に駆動力を効率的に用
い得るようにし、メインカムのサイズを縮小させて機器
の小型化を図り、又モードの構成を容易にした磁気記録
及び再生機のデッキ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のDAT及びVCRはエジェクト
(eject)、ローディング(loading)、ア
ンローディング(unloading)、ストップ(s
top)及びプレイ(play)等の各種モードを遂行
するための各種走行系部品を駆動させるにおいて、ロー
ディングモーターだけを用いて走行系部品を駆動させ、
ローディングモーターにメインカムを連動させ、そのメ
インカムに各種走行系部品を連動している。
【0003】従って、カムが全ての作動させるべきであ
るのでカムの構成が複雑になり、かつサイズが大きくな
る。又、テープのローディング区間では傾斜ポスト組立
体、テンションポスト、テークアップローラ等をテープ
カセットの開口部、つまり、マウスの中から引き出して
テープをヘッドドラムに掛け走行させるようにする区間
であるが、前記の部品等はテープローディング区間以外
では動かないようにすべきである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローデ
ィングモーターより動力を受けて回転するカムは全モー
ドに対応動作し、テープローディング装置の各機能部品
等はその中の一部のみが連動するので、ローディング区
間以外では動かないようにする複雑な間歇装置が必要で
あった。
【0005】従って、本発明の目的は前記従来の問題を
解決することができる磁気記録及び再生機のデッキ機構
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、デッキ機構を構成することにおいて、全
てのモードを移動する区間はローディングモーターの動
力を用い、その中で間歇運動する部分、つまり、走行ガ
イド部品がテープカセットのマウスよりテープを引いて
ヘッドドラムの周囲に移動しテープを走行させる準備を
完了するローディング(アンローディング)区間ではロ
ーディングモーターを停止しキャップスタンモーターの
動力で走行系部品をローディングして傾斜ポスト組立体
の圧搾を完了すると共にテンションポスト、ガイドロー
ラ等の位置を確保するようにすることにより、カムのサ
イズを縮小して機器の小型化が図れ構成が簡単になるよ
うに構成される。
【0007】又、本発明はメインカムのカム曲線に沿っ
て動く中継レバーを設置し、該中継レバーの一端に中継
ギアを軸着することにより必要に応じてキャップスタン
モーターの駆動ギアとその一側のローディングギアとが
噛み合うようにするか、解除するように構成される。前
記中継レバーは一側にローディングギアロッキング用接
触突起を形成することにより、前記キャップスタンモー
ターの駆動ギアとローディングギアとが解除される場合
に、ローディングギアが回転することを防止するように
してローディング完了状態が安定に維持されるように構
成される。
【0008】又、本発明は必要なモードに応じてメイン
カムの回転を停止し、キャップスタンモーターを駆動さ
せて走行ガイド要素をローディング又はアンローディン
グさせた後再びローディングモーターによりメインカム
のみが回転し得るように位置を感知するために、傾斜ポ
スト組立体を移動させるための一側のローディングギア
の下部にロータリーモードスイッチを設置してローディ
ング開始及び完了を感知し、且つメインカムの下部にも
ロータリーモードスイッチを設置してその他のモードを
感知するように構成される。
【0009】又、本発明は走行系部品をローディングさ
せる場合キャップスタンモーターが回転するにつれてア
イドラーホールダーの回転によりアイドラーが巻取リー
ルに噛み合って回転するのを防止するために、リールラ
チェットを設置してアイドラーホールダーが右回りに回
転するとき中間に掛かってアイドラーが巻取リールに接
触されないようにし、プレイ等の作動モードではリール
ラチェットがアイドラーホールダーに形成された逃避溝
に入ってアイドラーが巻取リールと噛み合いリールラチ
ェットは巻取リールの拘束を解除するように構成され
る。
【0010】又、本発明は供給リール側のローディング
ギアの下面にカム溝を形成してテンションレバーが連動
されるようにし、そのテンションレバーにテンションア
ームが連動されるようにしてローディング又はアンロー
ディングさせるように構成される。又、本発明は傾斜ポ
スト組立体を動かすためのローディングレバーの連結部
に駆動ピンを形成して、テークアップアームが前記駆動
ピンに接触し傾斜ポスト組立体がローディングされると
きテークアップアームもローディングされるようにし、
且つ前記テークアップアームの他方の側面にはピンチロ
ーラーの軸の下端部と接触してピンチアームを一緒に引
き上げるようにする構造として、傾斜ポスト組立体がア
ンローディングされるとき、ピンチアームに掛かったス
プリングの力によりピンチアームが自ら本来状態に復帰
されその力によりテークアップも本来状態に復帰される
ように構成される。
【0011】又、本発明はピンチアームの下部にピンチ
レバーが同一軸で軸着されピンチアームの一方とピンチ
レバーの一方がトーションスプリングにより掛かってい
るので、メインカムに固定されたカムピンがピンチレバ
ーの一方の側面を押すとピンチアーム及びピンチレバー
が回転して、ピンチローラーがキャップスタンシャフト
に接触した後ピンチレバーがトーションスプリングの力
を克服し、さらに回転してピンチローラーがキャップス
タンシャフトに圧搾されるように構成される。
【0012】
【作用】前述したように構成された本発明はキャップス
タンモーターを用いて走行系機能要素等をローディング
又はアンローディングするように構成されたもので、モ
ード遂行時駆動力をローディングモーターとキャップス
タンモーターとに分配し駆動するようになっているので
デッキメカニズムの小型化が図れ、デッキ機構の構成が
簡単になる利点がある。
【0013】
【実施例】以下、このように構成された本発明を添付図
面の図1乃至図7に基づいて一具体例としてもっと詳し
く説明すると次のようである。図1は本発明によるデッ
キ部の構成を示す平面図で、図4及び図5は主要部品の
高さの関係を示す断面図であって、ここに示したように
デッキDの後方部の中間にはヘッドドラムHが傾いて設
置され、前方部にはテープカセットCが装着され、左右
に供給リール20と巻取リール21が配置されている。
【0014】左右の供給リール20と巻取リール21と
の間にはアイドラーホールダー19が軸19′で軸着さ
れ、そのアイドラーホールダー19にアイドラー18が
軸着されている。ヘッドドラムHの下部には供給リール
側のローディングギア24、巻取リール側のローディン
グギア25がメインベースB上に互いに噛み合うように
設置されている。
【0015】ローディングギア24,25上にはそれぞ
れ二つのレバーによりなる供給リール側のローディング
レバー26、巻取リール側のローディングレバー27が
連結され、該ローディングレバー26,27には供給リ
ール側の傾斜ポスト組立体1、巻取リール側の傾斜ポス
ト組立体2が連結されるのでローディングギア24,2
5の回転により傾斜ポスト組立体1,2がテープカセッ
トCのマウスMの中でローディング完了位置にローディ
ングされ傾斜ポスト1,2がローディング完了位置に到
達するときローディングギア24,25がもっと回転し
てブイストッパ(図示せず)に圧搾されるようになって
いる。
【0016】メインデッキDの後方の右側部にはローデ
ィングモーター3が設置され、その前方部にはメインカ
ム、つまりカムギア12が設置されており、これらの間
にキャップスタンモーター23が設置され、その一側部
にはローディングモーター3に直接連結されたウォーム
ギア4の動力を前記カムギア12に伝達するためのギア
トレーンG、つまりギア5,6,7,8が設置されてい
る。
【0017】キャップスタンモーター23の駆動ギア2
8とローディングギア25との間には動力を選択的連結
又は遮断するための中継手段としてローディングギア2
5を拘束する停止突起14cが一側面の中間に形成され
た中継レバー14が直線移動可能に設置され、該中継レ
バー14の一側部に固定されたピン14aがカムギア1
2の上面に形成されたカム溝12aに挿入されているの
で、カムギア12が回転するにつれて中継レバー14が
直線移動するようになっており、中継レバー14の後方
端部には中継ギア13が軸着されキャップスタンモータ
ー23の駆動ギア28とローディングギア25とを連結
又は分離するようになっている。
【0018】カムギア12の上部にはリールラチェット
22が軸22′で軸着されリールラチェット22の一端
部に形成されたピン22aがカムギア12の上面のカム
溝12aの他方部に挿入されているので、カムギア12
にリールラチェット22が連動されるようになってお
り、該リールラチェット22の他端部にはアイドラーホ
ールダー19が右方に又は左方に移動されながら接触又
は分離される掛かり突出部22bが形成され中間部の側
面には巻取リール21を拘束する停止突起22cが形成
されている。
【0019】図6A乃至図6Cは本発明の要部であるキ
ャップスタンローラー駆動部の構成及び作用を示す部分
平面図として、この図面に示すように、カムギア12の
一側部ではピンチローラー30が後方端部に軸着された
ピンチアーム10とピンチレバー9とが同一軸10′で
軸着され、該軸10′にはトーションスプリング31が
挿入されており、該トーションスプリング31の両端部
はピンチレバー9の支持片9aとピンチアーム10の支
持片10aに掛かって二つの部材を常に一定の力で互い
に引いて弾力支持するようになっており、ピンチレバー
9の一側面にはカムギア12の上面に固定したカムピン
17が接触されるようになっており、ピンチアーム10
には該ピンチアームを前方に、つまり左回りに回転させ
ようとする引張スプリング32が連結されている。
【0020】ピンチアーム10の一側ではガイドローラ
ーが中間部に設置されたテークアップアーム11が軸1
1′で軸着され、軸11′にはテークアップアーム11
を右回りに回転させようとするトーションスプリング3
9が結合されており、ローディングレバー27の中間部
には駆動ピン34が上方に突出され、傾斜ポスト組立体
2がローディングされるとき駆動ピン34がテークアッ
プアーム11の後方部11aを押して前進させるように
なっている。
【0021】又、カムギア12とローディングギア25
の下部には、図5に示すように、モード感知手段45と
してのロータリー式モードスイッチ35,36が設置さ
れているので、カムギア12のモードスイッチ35は全
モードの区間を認識し、ローディングギア25のモード
スイッチ36はテープTのローディング区間を認識する
ようになっている。
【0022】そして、ローディングギア24の下面に
は、図1及び図4に示すように、カム溝24aを形成し
その側部に軸16′で軸着したテンションレバー16の
後方端に固定したピン16aをカム溝24aに挿入する
ことにより、ローディングギア24にテンションレバー
16が連動されるようになっており、テンションレバー
16の前方端部にはピン16bが備えられ一端部にテン
ションポスト37が固定され軸15′で軸着されたテン
ションアーム15の他端部の接触突出部15に接触され
るようになっており、テンションアーム15には該テン
ションアームを左回りに回転させようとする引張スプリ
ング38が連結されている。
【0023】図3は本発明の要部平面図であって、以下
図1、図3及び図4に基づいて説明する。キャップスタ
ンモーター23のキャップスタンシャフト23′の下端
部には駆動ギア28が固定されその側方にはギアプーリ
ー42が噛み合うように軸着されており、アイドラーホ
ールダー19の駆動部29に備えられた入力プーリー
(図示せず)がギアプーリー42にベルト43で連結さ
れるので、アイドラー18がキャップスタンモーター2
3の動力により回転駆動されるようになっている。
【0024】図1で未説明符号40はメインベースBに
固定された案内ピンで、14bは中継レバー14に形成
され案内ピンが挿入される長孔で、41は供給リール2
0の外周面に巻かれているテンションバンドである。図
7は本発明による各機能部品の作動関係を示すモード作
動順序として、図面でa〜gは次の表に示す各機能部品
の作動状態を示す。
【0025】 各機能部品の作動関係 ────────────────────────────────── 分類番号 該当部品 備 考 ────────────────────────────────── a 傾斜ポスト組立体 キャップスタンモーターに連動 ────────────────────────────────── b テンションアーム 傾斜ポスト組立体1に連動 ────────────────────────────────── c テークアップアーム 傾斜ポスト組立体2に連動 ────────────────────────────────── d ピンチローラー * 欄外に記載 ────────────────────────────────── e 中継レバー カムギアに連動 ────────────────────────────────── f リールラチェット カムギアに連動 ────────────────────────────────── g エジェクトレバー カムギアに連動 ────────────────────────────────── *ピンチローラーはローディング時傾斜ポスト組立体2
に連動、圧搾時カムギアに連動 又、図面でA,C区間はローディングモーターで駆動さ
せ、B区間はキャップスタンモーターで駆動させる区間
を示す。
【0026】このように構成された本発明の作用効果を
説明すると次のようである。図1は傾斜ポスト組立体1
及び傾斜ポスト組立体2、テンションアーム11に遊設
されたピンチローラー30、テークアップアーム11に
遊設されたガイドローラー33等がテープカセットCの
マウスMの中に入った状態を示すものとして、エジェク
トモード又はアンローディングモードを示す。
【0027】図2はプレイ状態を示すものとして、前記
の各走行ガイド要素等がローディングを完了しテープT
を走行させる状態を示す。本発明によるデッキ機構の作
動状態を図7のモードシーケンスチャートに基づいて説
明すると、本発明のデッキ機構はエジェクトモードでテ
ープカセットCを取り出し、アンローディングモードで
テープカセットCをデッキに装着し、以後走行ガイド要
素等がテープを引いてローディングしテープTを走行さ
せる準備作業をした後停止モードを経て作動モードで再
生、録音等の基本動作を遂行するが、以下各モード別に
部品等の動作を説明すると次のようである。
【0028】先ず、エジェクトからアンローディングモ
ードの区間では他の部品の変化はなく図面には図示しな
かったが、エジェクトレバーが作動しエジェクトに進行
時カセットハウジングのロッキング装置を解除してテー
プカセットCを取り出すようにする。アンローディング
から停止モードに進行するときはローディングモーター
3の回転力がギアトレーンGを経てカムギア12に伝達
されるが、先ず中継レバー14がカムギア12の上面の
カム溝12aに沿って直線移動し中継ギア13がキャッ
プスタンモーター23の駆動ギア28とローディングギ
ア25とが互いに噛み合うようにする。
【0029】又、カムギア12の上面のカム溝12aに
沿ってリールラチェット22が回動して巻取リール21
が回転しないように接触する位置に移動する。カムギア
12がこの区間まで移動すると下部に設置されたモード
スイッチ35によりローディング開始区間を認識しロー
ディングモーター3の動作が停止される。
【0030】以後、キャップスタンモーター23が左回
りに回転するにつれて中継ギア13、ローディングギア
25及びローディングギア24が連動しローディングギ
ア24,25に二つのリンク、つまりローディングレバ
ー26,27により連結された傾斜ポスト組立体1,2
はテープTを引いてヘッドドラムHの周囲に巻くように
移動する。
【0031】このとき、図6に示すように、ローディン
グレバー27に備えられた駆動ピン34がテークアップ
アーム11の後端部11aに接触しテークアップアーム
11が移動する。アンローディング状態でピンチアーム
10は一側に連結された引張スプリング32が常に左回
りに、つまりクローズさせる方向に付勢し、テークアッ
プアーム11はトーションスプリング39が右回りに、
つまりオープンさせる方向に付勢するが、引張スプリン
グ32より力が弱くてピンチアーム10が左回りに移動
するとピンチローラー30の軸30′の下部とテークア
ップアーム11の一部とが接触されともにクローズ状態
を維持する。
【0032】又、ピンチローラー30をキャップスタン
シャフト23′に圧搾し得る強い力のトーションスプリ
ング31の両端部がピンチレバー9と該ピンチレバー9
の上部に位置するピンチアーム10に掛かって互いに同
一方向に力を受けているため共に動けるようになってい
るので、前述したようにテークアップアーム11が上方
に上がるとともにピンチアーム10が上がって図1及び
図7Cのようなローディング状態まで進行するが、この
状態は傾斜ポスト組立体1,2がローディング完了され
ローディングレバー26,27がそれ以上動かない状態
まで進行されており、ピンチローラー30がキャップス
タンモーターシャフト23′にまだ圧搾された状態でな
くテークアップアーム11のガイドローラー33はテー
プ走行経路に固定された状態になる。
【0033】このような状態でキャップスタンモーター
23が続いて同一方向に回転しローディングギア24,
25がもう少し回転しながら傾斜ポスト組立体1,2を
ブイストッパ(図示せず)に圧搾させる。この状態まで
進行されると、ローディングギア25の下面に設置され
たロータリー式モードスイッチがローディング完了を認
識しキャップスタンモーター23の動作が停止される。
【0034】一方、前述したようなローディング動作が
進行されるとき、傾斜ポスト組立体1によりクローズさ
れていた、つまりアンローディング完了状態に維持され
ていたテンションアーム15は傾斜ポスト組立体1がど
れほどオープン(ローディング)されるとスプリング3
8の力により自らオープン(ローディング)される。
又、図3に示すように、リールラチェット22が巻取リ
ール21の回転を制御するため、前述したようなローデ
ィング作動時供給リールだけが回し、この時アイドラー
ホールダー19に軸着されたアイドラー18は下方に連
結されたベルト43により右回りに回転し、これにつれ
てアイドラーホールダー19は巻取リール21の方に回
転するがリールラチェット22の掛かり突出部22bが
アイドラーホールダー19の掛かり端部19aと接触し
アイドラーホールダー19の移動を制限するのでアイド
ラー18が巻取リール21と噛み合わないようになる。
【0035】前述したようにローディングが完了される
と、ローディングモーター3が再び回転してカムギア1
2が回転し、中継レバー14がカムギア12に連動して
中継ギア13がキャップスタンモーター23の駆動ギア
28とローディングギア25から解除されて停止モード
になるが、この時中継レバー14の停止突起14cがロ
ーディングギア25と接触されローディングギア25の
逆回転を防止する。
【0036】前記停止モードから作動モードに移動する
ときは、他の部品は動かなくピンチローラー30とリー
ルラチェット22のみが動くが、図2に示すように、ロ
ーディング完了後カムギア12がもっと回転するとカム
ピン17がピンチレバー9を右回りに回転させる。この
時、テークアップアーム11は固定されており、ピンチ
ローラー30がキャップスタンシャフト23′に密着さ
れた後ピンチアーム10に連結されたトーションスプリ
ングの力を克服しピンチレバー9は右回りにもう少し回
転してピンチローラー30を圧搾させる。
【0037】又、リールラチェット22はカムギア12
の上面のカム溝に沿って左回りに回転して巻取リール2
1を回転し得るように解除しキャップスタンモーター2
3の回転につれてアイドラーホールダー19が左回りに
回転しても逃避溝19bに入るのでアイドラー18が巻
取リール21と噛み合って回転力を伝達し得るようにな
る。
【0038】このような状態でプレイ等の作動モードを
行った後、作動モードからエジェクトに進行するときは
前述した動作の逆順に進行されるが、ローディング完了
からローディング開始モードに進行する場合は、キャッ
プスタンモーター23がローディング時の反対方向に回
転するのでアイドラーホールダー19が左回りに回転
し、アイドラー18が供給リール20と噛み合ってテー
プTを供給リール20の方に巻く。
【0039】そして、ローディングギア24の下面に形
成されたカム溝24aに連動されテンションレバー16
が左回りに回転しテンションアーム15の接触突出部1
5aを押して右回りに回転させる。このようにしてテン
ションアーム15が右回りに一定量だけ回転すると傾斜
ポスト組立体1によりクローズ状態まで引かれてくる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したような本発明は、デッキ機
構を構成するにおいて、一つのローディングモーターだ
けで全モードを駆動するようにする場合はメインカムが
全区間を制御すべきであるのでサイズが大きく複雑にな
る反面、本発明はメインカムが小さく構成が簡単になる
利点がある。
【0041】又、エジェクト−アンローディング−ロー
ディング−停止−作動モード等の全モードの動作中メイ
ンカムは全区間を動きローディング、アンローディング
時だけ動く部品等がローディング区間だけを動く間歇運
動装置が必要であるので構成が複雑になる反面、その区
間をキャップスタンモーターの遊休動力を用いるので構
成が簡単になりローディング区間がいくら長くても、つ
まりテープのドラム巻き角度を大きくし走行経路を長く
する場合にも容易に構成し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデッキ機構の構成及び作用を示す
アンローディング状態の平面図である。
【図2】本発明によるデッキ機構の構成及び作用を示す
ローディング状態の平面図である。
【図3】本発明の一部であるリール駆動部の構成図であ
る。
【図4】本発明の主要部品の高さ関係図である(その
1)。
【図5】本発明の主要部品の高さ関係図である(その
2)。
【図6】本発明のキャップスタンローラー駆動部の作用
説明図であり、アンローディング状態の平面図(A)、
ローディング完了直前の状態の平面図(B)、及びピン
チローラーがキャップスタンシャフトに圧搾された状態
の平面図(C)である。
【図7】本発明のモードシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1,2…傾斜ポスト組立体 3…ローディングモーター 9…ピンチレバー 9a…支持片 10…ピンチアーム 10a…支持片 11…テークアップアーム 11a…後端部 12…カムギア 12a…カム溝 13…中継ギア 14…中継レバー 14c…停止突起 15…テンションアーム 16…テンションレバー 17…カムピン 18…アイドラー 19…アイドラーローラー 19a…掛かり突出部 20…供給リール 21…巻取リール 22…リールラチェット 22a…ピン 22b…掛かり突出部 22c…停止突起 23…キャップスタンモーター 23′…キャップスタンシャフト 24,25…ローディングギア 26,27…ローディングレバー 28…駆動ギア 30…ピンチローラー 30′…軸 31…トーションスプリング 32…引張スプリング 33…ガイドローラー 34…駆動ピン 35,36…モードスイッチ 37…テンションポスト 44…中継手段 45…感知手段 C…テープカセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 15/665 101 7618−5D G11B 15/665 101W

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドドラムを用いる磁気記録及び
    再生機のデッキ機構において、 キャップスタンモーター23の軸に固定された駆動ギア
    28とローディングギア25との間に動力を連結するか
    遮断する動力中継手段44と、ローディング及びアンロ
    ーディングモードを感知するための感知手段45とを備
    え、 テープローディング及びアンローディングモード区間で
    はキャップスタンモーター23の動力を用いて各テープ
    ローディング用部品を移動させるとともに傾斜ポスト組
    立体1,2をローディング完了位置に圧搾させ、その他
    のテープカセットCの挿入及び取り出し、ピンチローラ
    ー30の圧搾、リールラチェット22の駆動、中継手段
    44の駆動等の全モードを移動する区間はローディング
    モーター3の動力をカムギア12に伝達して駆動させる
    ように構成されることを特徴とする磁気記録及び再生機
    のデッキ機構。
  2. 【請求項2】 前記動力中継手段44は駆動ギア28と
    ローディングギア25との間に直線移動可能に配置され
    る中継レバー14と、前記中継レバー14の後端部に軸
    着され前記駆動ギア28とローディングギア25とを連
    結又は分離する中継ギア13と、前記中継レバー14を
    駆動させるカムギア12とにより構成されることを特徴
    とする請求項1記載の磁気記録及び再生機のデッキ機
    構。
  3. 【請求項3】 前記中継レバー24の一側にローディン
    グギア25のロッキング用停止突起14cが形成され、
    ローディングギア25がキャップスタンモーター23の
    駆動ギア28から分離されるときローディングギア25
    の回転を防止するように構成されることを特徴とする請
    求項2記載の磁気記録及び再生機のデッキ機構。
  4. 【請求項4】 前記感知手段45は必要なモードに応じ
    てカムギア12の回転を停止させキャップスタンモータ
    ー23を駆動させて走行ガイド要素をローディング又は
    アンローディングさせた後再びローディングモーター3
    によりカムギア12だけを回転させるように位置を感知
    するためにローディングギアの下部に設置されるロータ
    リーモードスイッチ36と、カムギア12の下部に設置
    されるロータリーモードスイッチ35とにより構成され
    て、ローディング開始及び完了を感知しプレイ等の作動
    モードを感知するように構成されることを特徴とする請
    求項1記載の磁気記録及び再生機のデッキ機構。
  5. 【請求項5】 後端部にピンチローラー30が軸着され
    たピンチアーム10と中間部にテープガイドローラー3
    3が固定されたテークアップアーム11とがメインベー
    スに互いに隣接軸して着され、傾斜ポスト組立体2を駆
    動させるためのローディングレバー27の連結部に駆動
    ピン34が上方に突出形成されて傾斜ポスト組立体2が
    ローディングされるとき前記駆動ピン34がテークアッ
    プアーム11の後端部11aに接触されてテークアップ
    アーム11もローディングされ、ピンチアーム10の前
    方端にはピンチローラー30の軸30′が前記テークア
    ップアーム11の一側面が接触されるように下方に突出
    されピンチアーム10もテークアップアーム11に押さ
    れてローディングされ、ピンチアーム10に引張スプリ
    ング32が連結され、アンローディング時ピンチアーム
    10とテークアップアーム11とが引張スプリング32
    の力によりともにアンローディングされるように構成さ
    れることを特徴とする磁気記録及び再生機のデッキ機
    構。
  6. 【請求項6】 前記ピンチアーム10の下部にピンチレ
    バー9を同一軸10′で軸着し前記軸10′にトーショ
    ンスプリング31を挿入して前記トーションスプリング
    31の両端部をピンチアームをピンチアーム10とピン
    チレバー9の支持片10a,9aに固定し互いに引かれ
    るように弾力支持し、前記カムギア12の上面に前記ピ
    ンチレバー9を駆動するカムピン17を固定し、ローデ
    ィングモード時ピンチローラー30がキャップスタンシ
    ャフト23′に接触した後ピンチレバー9がもっと回転
    してトーションスプリング31の弾力によりピンチロー
    ラー30がキャップスタンシャフト23′に圧搾される
    ように構成されることを特徴とする請求項5記載の磁気
    記録及び再生機のデッキ機構。
  7. 【請求項7】 ローディングモード時キャップスタンモ
    ーター23が正回転するにつれてアイドラーホールダー
    19が回転しアイドラー18が巻取リール21と噛み合
    って回転することを防止するためにカムギア12の一側
    に停止突起22cが一側面の中間部に形成されたリール
    ラチェット22を軸着し、リールラチェット22の一端
    部に形成したピン22aをカムギア12のカム溝12a
    に挿入し、アイドラーホールダー19が右回りに回転す
    るとき、その掛かり突出部19aがリールラチェット2
    2の掛かり突出部22bに掛かってアイドラーが巻取リ
    ール21に接触されることを防止し、作動モードではラ
    チェット22の掛かり突出部22bがアイドラーホール
    ダー19に形成された逃避溝19bに入ってアイドラー
    18が巻取リール21と噛み合い、リールラチェット2
    2は巻取リール21から離隔されるように構成されるこ
    とを特徴とする磁気記録及び再生機のデッキ機構。
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