JP2612518B2 - ボールチェイン及び直線運動案内装置 - Google Patents

ボールチェイン及び直線運動案内装置

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JP2612518B2
JP2612518B2 JP3235561A JP23556191A JP2612518B2 JP 2612518 B2 JP2612518 B2 JP 2612518B2 JP 3235561 A JP3235561 A JP 3235561A JP 23556191 A JP23556191 A JP 23556191A JP 2612518 B2 JP2612518 B2 JP 2612518B2
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町 博 寺
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3825Ball cages formed as a flexible belt, e.g. spacers connected by a thin film
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
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    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールのころがりを利用
した直線運動案内装置に用いられるボールチェインに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のボールチェインとして
は、たとえば図8(a)および(b)に示すようなもの
がある。すなわち、個々のボール100を保持する多数
の単位チェイン要素101を連結ピン102を介して互
いに回動自在に無端状に連結して構成されている。
【0003】単位チェイン要素101は、ボール100
を摺動自在に保持する保持穴103を設けたリンク板1
04により構成され、このリンク板104の両端を連結
ピン102を介して連結して無端状のボールチェインを
構成していた。
【0004】このボールチェインは、図9に示すような
直線運動案内装置105に用いるもので、軌道レール1
06と摺動台107間の互いに対向するボール案内溝間
にボール100,・・・を転動自在に介在するようになっ
ている。この軌道レール106と摺動台107のボール
案内溝は断面V字形状でボール100が四点接触するゴ
シックアーチ構成となっている。そして、ボール案内
部には上記リンク板104との干渉を避けるための逃
がし溝が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、各チェイン単位要素101を連結
ピン102を介して揺動自在に連結するものなので構造
が複雑でチェインの組立が極めて面倒であった。また、
この従来例にあっては、各ボール100を保持するリン
ク104を連結ピン102によって連結する関係上、リ
ンク104の重ね代が余分に必要となり、ボール10
0,・・・間のスパンP1が可及的に大きくなるため、
荷重を負担する負荷ボールの有効ボール数が減少して耐
負荷性能を大きくし得ない欠点があった。さらに、ボー
ル100,・・・第のスパンP1が大きくなる場合、ボ
ールチェインの屈曲循環路の曲率半径が可及的に大きく
なり、その結果、負荷ボール通路と無負荷ボール通路の
間隔も長くなって、摺動台をコンパクトに設計できない
欠点もあった。一方、その他の従来例として、リング状
に成形された樹脂製のボール保持器も知られている(特
開昭62−242126号公報参照)。この樹脂製のボ
ール保持器は可撓性の帯状構成で、帯状部材にボールを
保持する穴を形成したもので、上記リンク構成のものに
比べて構造が簡単である点で有利である。しかし、この
帯状構成のボール保持器の場合には、穴周囲に保持用の
凸部を設けてはいるものの、基本的に帯状部材が連続し
ているので、帯状部材が変形するとボールを保持する穴
部分も大きく変形し、ボールが脱落するという問題があ
る。したがって、ボールをボール保持器に組み付ける組
立作業、ボールを保持した状態でボール保持器を直線運
動案内装置に装着する装着作業等においてボールが外れ
やすく、作業性が極めて悪い。
【0006】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたものでその目的とするところは、構造
が単純で、しかもボール組立作業中や直線運動案内装置
の無限軌道への装着作業において変形してもボール保持
状態は変化せず、さらに製作が容易なボールチェインを
提供することにある。その他の目的とするところは、ボ
ール間のスパンを可及的に小さくしたボールチェインを
提供することによって、直線運動案内装置の耐負荷性能
を向上させると共に、コンパクトな設計を可能とするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては所定間隔を隔てて一列に配列され
る複数のボールの各ボールを保持する樹脂製のチェイン
単位要素と、該チェイン単位要素を一体的に連接する樹
脂ヒンジ部と、を備え、該樹脂ヒンジ部が、前記チェイ
ン単位要素の相互に隣接する部位に一体的に固定された
一対のヒンジ片部と、該一対のヒンジ片部の間に設けら
れる屈曲自在部とから構成されることを特徴とする。
【0008】上記チェイン単位要素は、ボールの外周の
最大径部を取り囲む帯状の円環状部材より成り、その内
周はボールとの接触面積を大きくとるためボールの曲率
と一致する曲率を有していて、直線状に整列されたボー
ル列の中心軸線を通る平面と同一の平面上に位置するよ
うに配列されていることを特徴とする。樹脂ヒンジ部の
ヒンジ片部はチェイン単位要素よりも厚幅で、該チェイ
ン単位要素のボール支持幅がヒンジ片部の厚み分だけ幅
広に構成されていることを特徴とする。また、チェイン
単位要素と樹脂ヒンジ部は射出成形によって一体成形さ
れるもので、ボールを成形形内にインサートしてボール
と共に一体成形し、樹脂の収縮によってボールとチェイ
ン単位要素の間に微小隙間を形成してなることを特徴と
する。さらに、本発明の直線運動案内装置は、軌道台
と、該軌道台に多数のボールを介して摺動自在に組み付
けられる摺動台と、から構成され、前記多数のボールを
上記ボールチェインによって保持して無限循環路に組み
込んだことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成のボールチェインにあっては、各チェ
イン単位要素間の樹脂ヒンジ部を曲げることにより一列
のボールが無端状に連なる状態に保持し、直線運動案内
装置の無限軌道に装着する。
【0010】また、このボールチェインの組立は各チェ
イン単位要素にボールを保持するだけでよい。この組立
作業中あるいは直線運動案内装置への装着作業中におい
て、ボールチェインは各樹脂ヒンジ部の屈曲自在部を支
点にしてリンク状に屈曲変形する。チェイン単位要素の
相互に隣接する部位はヒンジ片部によって補強されてい
るので変形せず、ボールチェイン単位要素のボール保持
状態は変化しないので、ボールが脱落するおそれがな
く、作業が極めて容易にできる。上記チェイン単位要素
をボールの外周の最大径部を取り囲む帯状の円環状部材
とし、その内周がボールとの接触面積を大きくとるため
ボールの曲率と一致する曲率を有するように構成すれ
ば、各ボールの保持をより一層確実に行うことができ
る。また、樹脂ヒンジ部のヒンジ片部をチェイン単位要
素よりも厚幅に構成すれば、ボールチェイン単位要素の
相互隣接部位の剛性がより高められ、チェイン単位要素
の変形を有効に防止することができる。さらに、ヒンジ
片部を厚幅にした分、チェイン単位要素のボール支持幅
を幅広にすれば、ボールとの接触面積が拡大されてボー
ルの脱落防止効果をより一層高めることができる。
【0011】特に、インサート成形によって、ボール
を、チェイン単位要素と樹脂ヒンジ部と共に一体成形す
れば、組み立て工程が一切不要となる。
【0012】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の第1実施例に係るボールチェインを示す
図1及び図2おいて、1はボールチェイン全体を示すも
ので、このボールチェイン1は、所定間隔を隔てて一列
に配列される複数のボール11の各ボール11を保持す
るためのチェイン単位要素2と、各チェイン単位要素2
間を一体的に連接する樹脂ヒンジ部3と、から構成され
るている。
【0013】チェイン単位要素2は、ボール11の外周
の最大径部を取り囲む帯状の円環状部材より成り、その
内周はボールとの接触面積を大きくとるためボール11
の曲率と一致する曲率を有していて、直線状に整列され
たボール列の中心軸線を通る平面と同一の平面上に位置
するように配列される。
【0014】 一方、樹脂ヒンジ部3は、左右のチェイ
ン単位要素2の外周であって相互に隣接する部位に一体
的に固定される一対のヒンジ片部4,4と、このヒンジ
片部4,4の間に設けられる薄肉の屈曲自在部5と、か
ら構成されている。このように、左右のチェイン単位要
素2の相互に隣接する部位、すなわち、ボール11の方
向転換時に曲げモーメントを最も大きく受ける部位にチ
ェイン単位要素2より厚幅で断面コ字形のヒンジ片部
4,4を一体的に固定して剛性を高めているので、ボー
ル組立時やボールチェイン装着時において、チェイン単
位要素2の変形を有効に防止し得る。屈曲自在部5は、
ボール列の中心軸線に対して直交する方向に、表裏両面
に刻まれた溝6,7によって構成されている。この溝
6,7は断面V字状に成形されていて、図1(e)に示
すようにこの溝6,7の開き角度αが樹脂ヒンジ部3の
最大屈曲角度となる。
【0015】また、チェイン単位要素2のうちの、上記
ヒンジ片部4が接合されている部位は、円周方向を横切
る方向へ幅広となっており、当該幅広部8を形成するこ
とによって、チェイン単位要素2の剛性を更に向上させ
るとともに、ボール11との接触面積を拡大してボール
の脱落防止効果を高めている。
【0016】さらに、このボールチェイン1の一方の端
末と他方の端末間は、この実施例ではピン結合にて枢支
連結される。すなわち、一方の端末に枢支ピン9が設け
られ、他方の端末にはこの枢支ピン9が回動自在に係合
されるピン穴10が設けられている。
【0017】枢支ピン9は、ボールチェイン1の一方の
端末に位置するチェイン単位要素2に一体的に設けられ
た連結部材12の両端面に突設されている。この連結部
材12は、樹脂ヒンジ部3のヒンジ片部4,4を剛結し
たような構成で、樹脂ヒンジ部3と同一幅で同一形状に
成形されている。
【0018】一方、ピン穴10は、ボールチェイン1の
他方の端末に位置するチェイン単位要素の一部を上記連
結部材12の幅寸法だけ切り欠き、この両切り欠き端部
13,13に形成してある。
【0019】しかして、このボールチェイン1は、図1
(e) に示すように、各チェイン単位要素2の間の樹脂ヒ
ンジ部3の屈曲自在部5が曲がって無端状のボールチェ
イン1を構成することができる。ボールチェイン1は一
つだけ用いて、その両端末の枢支ピン9とピン穴10を
連結してもよいし、多数のボールチェイン1を連結して
用いてもよい。
【0020】チェイン単位要素2と樹脂ヒンジ部3とは
射出成形によって一体成形されるもので、本発明にあっ
ては、図3に示すように、ボール11を成形型にインサ
ートして、ボール11と一緒に一体成形している。
【0021】射出成形用の成形型は、たとえば、図3に
示すように、チェイン単位要素2を表裏両側で分割する
ように上型17と下型18とに型割される。上型17と
下型18には、チェイン単位要素2と樹脂ヒンジ部3を
成形するための第1,第2凹部14,15の他に、ボー
ル11をインサートするための第3凹部16を設けてお
く。
【0022】そして、図3(a) に示すように型開きした
下型18の第3凹部16にボール11をセットし、図3
(b) に示すように型閉めしてキャビティ内に樹脂材料を
射出する。その後、樹脂材料が硬化した後に、型開きし
て成形品を離型する。
【0023】このようにすれば、ボール11を後から組
み込む工程が不要となり、生産性を飛躍的に高めること
ができる。
【0024】また、各チェイン単位要素2間に保持され
るボール11は、樹脂硬化時の材料の引けによってボー
ル11とチェイン単位要素2間に微小な隙間が生じるた
め、摺動抵抗を小さくできる。
【0025】図乃至図は、上記ボールチェイン1を
用いた直線運動案内装置の一例を示している。
【0026】この直線運動案内装置は、軌道台20と、
この軌道台20に多数のボール11を介して摺動自在に
組付けられる摺動台21とから構成されている。
【0027】各ボール11は、摺動台21に形成された
無限循環路22に組み込まれるもので、この無限循環路
22は、図4(b)に示すように、互いに平行に延びる
直線条の負荷ボール通路23と無負荷ボール通路24
と、この負荷ボール通路23と無負荷ボール通路24の
両端を結ぶ円弧状の方向転換路25,26とから構成さ
れ、この無限循環路22にボール11を保持したボール
チェイン1が組込まれる。
【0028】図示例の直線運動案内装置は、軌道台20
の左右に2列づつ計4列のボール列を上下左右対称的に
配して上下左右の定格荷重を等しくした四方向等荷重型
のもので、4つの無限循環路22,…が設けられ、それ
ぞれの無限循環路22,…に1つづつボールチェイン
1,…が組込まれている。
【0029】すなわち、軌道台20の左右側面には、長
手方向に延びる突堤27,27を設けると共に、この突
堤27,27の上下両角部にボール転走溝28を設け、
一方、摺動台21の内側面にこのボール転走溝28に対
応するボール転走溝29を設け、これらボール転走溝2
8,29間にボールチェイン1に保持されたボール11
が転動自在に介装されて荷重を支承する。このボール転
走溝28,29はこの実施例ではサーキュラアーク溝で
あり、ボール11は2点接触して転動する。もちろん、
サーキュラアーク溝に限定されるものではなく、たとえ
ば図6に示すようなボール11が四点接触するゴシック
アーチ溝にも適用することができる。
【0030】このボール11と各ボール転走溝28,2
9との接触角、すなわち転走溝を水平にした状態で左右
突堤27,27の中心を通る水平線H,Hに対するボー
ル11の各ボール転走溝28,29との接触部の法線方
向に描いた線、すなわち接触角線Xとのなす角は、ほぼ
45度付近にとられている。また、この図示例のもの
は、左右の接触角線X,X,…は、左右に向って徐々に
開く外開き状になるような接触構造となっている。
【0031】そして、各無限循環路22,…の循環面C
の方向は、ボール11の接触角線X方向にに対して水平
線Hに近づく側に所定角度だけ傾斜させてあり、無負荷
ボール通路24,24間の上下間隔を狭くして、より重
心の低い安定した直線運動案内装置を実現している。
【0032】また、ボール方向転換路25,26は、摺
動台本体21aの両端面に取付けられた側蓋21b,2
1bにて形成されている。
【0033】次に摺動台21が移動した際のボール11
の動きについて説明する。
【0034】摺動台21が軌道台20に対して移動する
と、無限循環路22の負荷ボール通路23の摺動台21
と軌道台20のボール転走溝28,29間を、ボール1
1,…が荷重を支承しながら転動し、摺動台21の移動
方向に移動する。
【0035】この負荷域のボール11の移動によって、
各ボール保持部材2がボール11と共に摺動台21の移
動方向に移動し、ボールチェイン1が無限循環路22内
を無限循環する。このボールチェイン1の移動によっ
て、負荷ボール通路23内には摺動台21の移動方向後
側端からボール方向転換路25を通じて順次無負荷ボー
ル通路24からボール8が供給される。
【0036】そして、無限循環路22の、負荷ボール通
路23、方向転換路25,26および無負荷ボール通路
24の全行程において、各ボール11はボール保持部材
2にて保持されて、ボール11同士が互いに干渉するこ
となく整列移動する。
【0037】方向転換路25,26および無負荷ボール
通路24の孔径は、各チェイン単位要素2がスムーズに
移動し得るように、ボール11の径よりも大きくなって
おり、ボール11は方向転換路25,26および無負荷
ボール通路24内を移動する。
【0038】また、このボールチェイン1は、各チェイ
ン単位要素2間を樹脂ヒンジ部3にて一体的に連結して
いるので、図9に示す従来のボールチェインのように各
ボール100を保持するリンク104間の連結ピン10
2の分のスペースが不要となって、ボール11,…間の
スパンPを可及的に小さくできるので、負荷ボール通路
23に数多くのボール11,…を介在させることができ
る。したがって、各ボール11,…1つ1つに分担され
る荷重を軽減でき、耐負荷荷重を大きくすることができ
る。
【0039】また、ボール11,…間のスパンPを小さ
くしたので、ボールチェイン1の屈折循環路の曲率半径
を可及的に小さくでき、ボール方向転換路25,26の
曲率半径Rを可及的に小さくできる。その結果、負荷ボ
ール通路23と無負荷ボール通路24の間隔Lを短くで
きるので、摺動台21の大きさをより小型化することが
できる。
【0040】このように、耐負荷能力が大きく、かつコ
ンパクトで、しかも低重心の直線運動案内装置を実現す
ることができた。
【0041】また、ボールチェインが適用される直線運
動案内装置としては、図示例のようにボールチェインを
無端状にして用いる無限循環タイプだけでなく、直線の
まま使用する有限摺動タイプのものにも使用することが
できる。
【0042】次に図7には、本発明の第2実施例に係る
ボールチェインを示している。このボールチェイン1´
は、チェイン単位要素2´が略正方形状で、その中央に
ボール11を保持するボール穴2a´を設けたものであ
る。
【0043】その他の構成は、上記第1実施例と同一で
あるので、同一の構成部分については同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、ボールチェインの組立は、各チェイン単位要素
にボールを保持するだけでよく、構成が簡単で、組立が
極めて容易にできる。特に、ボールチェインの組立作業
中あるいは直線運動案内装置への装着作業中において、
ボールチェインは各樹脂ヒンジ部の屈曲自在部を支点に
してリンク状に屈曲変形し、チェイン単位要素のボール
保持状態は変化しないので、ボールが脱落するおそれが
なく、作業が極めて容易にできる。また、チェイン単位
要素をボールの外周の最大径部を取り囲む帯状の円環状
部材とし、その内周がボールとの接触面積を大きくとる
ためボールの曲率と一致する曲率を有するように構成す
れば、各ボールの保持をより一層確実に行うことができ
る。また、樹脂ヒンジ部のヒンジ片部をチェイン単位要
素よりも厚幅に構成すれば、ボールチェイン単位要素の
相互隣接部位の剛性がより高められ、チェイン単位要素
の変形を有効に防止することができる。さらに、ヒンジ
片部を厚幅にした分、チェイン単位要素のボール支持幅
を幅広にすれば、ボールとの接触面積が拡大されてボー
ルの脱落防止効果をより一層高めることができる。
方、インサート成形によって、ボールを、チェイン単位
要素と樹脂ヒンジ部と共に一体成形すれば、ボールの組
立工程が一切不要となり、成形が極めて容易になる。各
チェイン単位要素間に保持されるボールは、樹脂硬化時
の材料の引けによってボールとチェイン単位要素の間に
微小な隙間が生じるために、摺動抵抗を小さくできる。
また、ボール間のスパンを可及的に小さくできるので、
直線運動案内装置の負荷ボール通路に数多くのボールを
介在させることができ、したがって、耐負荷荷重を大き
くすることができる。さらに、ボール間のスパンを小さ
くしたので、ボール方向転換路の曲率半径を可及的に小
さくでき、その結果、負荷ボール通路と無負荷ボール通
路の間隔を短くできるので、直線運動案内装置の摺動台
の大きさをより小型化できる。このように耐負荷能力が
大きく、かつコンパクトで、しかも低重心の直線運動案
内装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係るボールチェイ
ンを示すもので、同図(a) は正面図、同図(b) は平面
図、同図(c) は左側面図、同図(d) は右側面図、同図
(e)はチェインを曲げる状態の要部断面図である。
【図2】図2(a) は図1のボールチェインの一部を省略
した斜視図、同図(b) は全体斜視図である。
【図3】図3は図1のボールチェインの射出成形工程を
示すもので、同図(a) は型開き状態の要部断面図、同図
(b) は射出時の要部断面図、同図(c) は離型時の要部断
面図である。
【図4】図4(a) は図1のボールチェインを組込んだ直
線運動案内装置の一例を示す縦断面図、同図(b) は方向
転換路付近の拡大断面図である。
【図5】図5は図4の装置の斜視図である。
【図6】図6はゴシックアーチ型のボール転走溝を示す
要部断面図である。
【図7】図7は本発明の第2実施例に係るボールチェイ
ンを示すもので、同図(a) は正面図、同図(b) は平面
図、同図(c) は斜視図である。
【図8】図8は従来のボールチェインを示し、同図
(a)は部分正面図、同図(b)は平面断面図である。
【図9】図9は図8のボールチェインを使用した直線運
動案内装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールチェイン 2 チェイン単位要素 3 樹脂ヒンジ部 4 ヒンジ片部 5 屈曲自在部 6,7 溝 8 幅広部 11 ボール 17,18 上,下型 21 摺動台 22 無限循環路 23 負荷ボール通路 24 無負荷ボール通路 25,26 ボール方向転換路 0 ボール列の中心軸線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔を隔てて一列に配列される複数の
    ボールをそれぞれ保持する複数の樹脂製のチェイン単位
    要素と、 該チェイン単位要素を一体的に連接する樹脂ヒンジ部
    と、を備え、 該樹脂ヒンジ部が、前記チェイン単位要素の相互に隣接
    する部位に一体的に固定される一対のヒンジ片部と、該
    一対のヒンジ片部の間に設けられる屈曲自在部と、を備
    えている ことを特徴とするボールチェイン。
  2. 【請求項2】チェイン単位要素は、ボールの外周の最大
    径部を取り囲む帯状の円環状部材より成り、その内周は
    ボールとの接触面積を大きくとるためボールの曲率と一
    致する曲率を有していて、直線状に整列されたボール列
    の中心軸線を通る平面と同一の平面上に位置するように
    配列されている請求項1に記載のボールチェイン。
  3. 【請求項3】樹脂ヒンジ部のヒンジ片部はチェイン単位
    要素よりも厚幅で、該チェイン単位要素のボール支持幅
    がヒンジ片部の厚み分だけ幅広に構成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のボールチェイン。
  4. 【請求項4】チェイン単位要素と樹脂ヒンジ部は射出成
    形によって一体成形されるもので、ボールを成形内に
    インサートしてボールと共に一体成形し、樹脂の収縮に
    よってボールとチェイン単位要素の間に微小隙間を形成
    してなることを特徴とする請求項1,2または3に記載
    のボールチェイン。
  5. 【請求項5】軌道台と、該軌道台に多数のボールを介し
    て摺動自在に組み付けられる摺動台と、から構成され、
    前記多数のボールを請求項1,2,3または4に記載の
    ボールチェインによって保持して無限循環路に組み込ん
    だことを特徴とする直線運動案内装置。
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