JP2612149B2 - α−インターフェロン及びその製造方法 - Google Patents

α−インターフェロン及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトα−インターフェ
ロン活性を有するポリペプチド、及びその製造方法、す
なわち組み換えDNA技術(手段)を用いて行なうこと
を提供するものである。本発明のポリペプチドは免疫モ
デレーター(調節体)として有用であり、特に抗−ウイ
ルス性、抗癌性、および抗−腫瘍性剤である。従って、
該ポリペプチドを含む医薬組成物およびウイルス性感
染、癌および腫瘍の治療方法をも提供する。
【0002】
【従来の技術】インターフェロン(“IFN”)は分子
量10000から40000である大部分グリコシド化
したポリペプチドである。それは、ウイルス、二重鎖R
NA、細胞内微生物、微生物の生成物または種々の化学
剤のようなIFN誘発物質に触れることによって脊椎の
細胞によって生成される(1)。IFNsは正常な細胞
においては通常見られない。ウイルス性感染および他の
攻撃物から防護するために脊椎動物の正常細胞を補助す
る。IFNsは免疫モデレーター活性を有することが発
見されている。
【0003】インターフェロン・ポリペプチドの学名は
まだ確立していない。最近の勧告によると、分類は動物
の種(たとえば“Hu”ヒト由来を示す)、抗原特異性
(α,βおよびγ型、各々α−,β−,またはγ−IF
N−抗体との抗原−抗体反応に基づく)、構造および生
理学上の相違(サブタイプはアラビア数字、すなわちα
1 ,α2 などで表わす)、および細胞由来のタイプ(L
eは白血球由来であり、Lyはリンパ芽球細胞由来であ
り、Fは線維芽細胞由来である)に基づいている。
【0004】たとえばHuIFN−α1 (Ly)または
HuLyIFN−α1 は、サブタイプ1のα−タイプイ
ンターフェロンを示し、それはヒトリンパ芽球細胞から
誘導される。これらの命名(種類)に加えて、インター
フェロンが直接“親”細胞(progenitor c
ell)から直接得られるか、または微生物内で合成か
ら得られるか分類することおよびインターフェロンが特
別のサブタイプであるかまたは2つもしくはそれ以上の
インターフェロンサブタイプの混合物であるか明らかに
することが必要である。
【0005】IFNポリペプチドをコードするDNA配
列、組み換えDNA分子およびそれらを含むホストに関
する学名もまたまだ確立していない。インターフェロン
に関するDNA配列に対して用いられている学名は、省
略形でコード化されており、たとえば大腸菌(Esch
erichia coli)HB 101(Z−pBR
322(Pst)/HcIF−2h)は、組み換えプ
ラズミド(plasmid)DNAZ−pBR 322
(Pst)/HcIF−2hを含む細菌株(E.col
i HB 101)すなわちPstIの位置(異なる外
来のDNAの挿入の位置)にHcIF−α1 挿入体を含
むプラズミドpBR 322でチューリッヒ(Z)で発
明されたことを示す。
【0006】“H”はヒト由来であり“C”は相補的D
NA(complementary)を示しおよびα1
はサブタイプを表わす〔cf.C.ワイスマン、
(3)〕。与えられた学名の場合、IFN遺伝子(白血
球)の由来を表示してはいない。本出願において、同様
の単名を採用されるが、IFN遺伝子の由来を(リンパ
芽球細胞)表わす。
【0007】現在までHuIFNsの三つの類が同定さ
れ:HuIFN−α,HuIFN−βおよびHuIFN
−γが挙げられる。HuIFN−α(以前はLeIFN
と命名され、白血球インターフェロンもしくはLyIF
N、リンパ芽球インターフェロン)はヒト白血球(ヒト
の供与血液から得られる新鮮な細胞)およびたとえばウ
イルスの誘発によるリンパ芽球細胞〔E.A.ハアベル
ら、(4)およびA.D.サガルら、(5)〕によって
生成される。pH2で安定であり(IFNsは酸に対して
安全であり、以前は“タイプI”として表わされてい
た)、主としてグリコシル化の程度〔例、M.ルビンス
タインら、(6)およびアミノ酸組成(下記参照)〕が
異なる個々のインターフェロンポリペプチドの混合物か
らなる。
【0008】単離され、精製された二つの成分、一方
は、分子量15000から18000で、グリコシル化
されていず、他方は、分子量21000から22000
で、グリコシル化されている。W.E.ステュワート、
IIら(7)は、非−グリコシル化インターフェロンは、
ほとんどもしくはすべてのHuIFN−α活性を保有し
ていることを報告している。リンパ芽球細胞からのアミ
ノ酸配列の部分は報告されている〔K.C.ゾーンら、
(8)〕。構造的に、生理学的に異なったHuIFN−
αの種々の型はすでに知られている。特にヒト個体は、
HuIFN−αの対立形質多様性を生ずる可能性があ
る。
【0009】HuIFN−β(以前にFIFNもしくは
FiFN、“タイプI”と称する)はdsRNAの誘発
から生ずるヒトの線維芽細胞(たとえば新生児の包皮)
によっておよびごくわずかの程度、HuIFN−αとと
もに、ウイルスの誘発から生ずるヒトリンパ芽球細胞に
よって生成する。HuIFN−βもpH2で安定(従って
“タイプI”に属する)である。少なくてもHuIFN
−βの二つのタイプは記載されている33,48)。分
子量は、約20000および22000である。アミノ
酸配列は部分的に知られている。
【0010】HuIFN−γ〔以前はIIFNと称する
(免疫インターフェロンもしくは“タイプII”インター
フェロン)〕は抗原もしくはミトゲン(mitoge
n)に対応してT−リンパ球によって生成される。pH2
で酸不安定であり、HuIFN−αおよびHuIFN−
βは、血清学上区別される。HuIFNsは抗−ウイル
ス性、抗−癌性および抗−腫瘍性剤として有用である。
【0011】抗−ウイルス性剤として、たとえばウイル
ス性呼吸器感染、ヘルペスシンプレックスケラテテス、
急性出血性結膜炎、水痘帯状疱疹、肝炎B、巨大細胞封
入体症および他の治療のために用いられる。抗−癌性ま
たは抗−腫瘍性剤としてHuIFNsは骨肉腫、急性骨
髄性白血病、多発性骨髄腫、ホドキンス病、メラノマ、
胸癌、リンパ肉腫および乳頭腫および他の治療のために
用いられる。
【0012】HuIFNsは、経口もしくは非経口的投
与たとえば、局部的に静脈内、筋肉内、鼻内、皮内また
は皮下投与のために医薬として許容され得る形状で、た
とえば経口投与用として錠剤、バイアル、シロップ、粉
末、溶液または懸濁液、注射もしくは注入溶液、または
懸濁液、目薬、軟膏、スプレー、およびその他存在す
る。
【0013】製剤は、通常たとえば筋肉内に一日に1〜
3回約106 −107 ユニット用量(病気に適用の状態
および患者の状態によって)を投与する。ウイルス感染
では通常、毎日または一日に三回まで数日間−数週間に
わたって処理し、一方癌および腫瘍では数カ月−数年に
わたって一日に1回−数回または週に一回−数回処理す
る。
【0014】本発明のα−インターフェロンの有効量に
相当する量をマウスに投与してもほとんど急性毒性を示
さない。現在までHuIFN−αの不十分な量が誘発ヒ
ト細胞、たとえばヒトリンパ芽球細胞(例、ブルキット
スリンパ“ナワルワ(Namalwa)”細胞)また
は、供与者の新鮮な血液から得られるヒト白血球からの
み生成されている。HuIFN−βは主にヒト線維芽細
胞から得られる。粗HuIFN−α(2.6×10 9
U)は培養ナワルワ細胞の8001から得られ、粗Hu
IFN−αの約10 11IUは毎年血液センターで(例ヘ
ルシンキのフィンランド赤十字センター)で得られる。
HuIFN−αの特異活性は、4×108 −109 UI
/mgの範囲である。広範囲でかつ市販用に適用のために
要するHuIFN−αの量は、他の医薬用化合物に比し
て非常に低い。
【0015】純粋なHuIFN−αの100gは10−
3000万投与量を提供しうる。しかしながらこのよう
な量は工業的に合理的なコストでヒト組織培養、かつヒ
ト白血球を用いての経費および技術的に生産することは
できない。大規模生産への他の欠点としては、インター
フェロン−混合物が得られ、それらを各々のサブ−タイ
プに分離するのには厄介であり、費用がかかりすぎる。
従って純粋な、個々のインターフェロン種の治療への適
用に際しては、満足すべき評価を得ることはむずかし
い。
【0016】これらの方法の工業的応用は、培養できる
ヒト細胞(ヒト腫瘍細胞およびある種の線維芽細胞)ま
たは相対的に多量得ることのできるヒト細胞(白血球お
よびリンパ球)によって生成されるHuIFNsに限ら
れる。しかしながらこれらの方法は、費用がかかりかつ
複雑である。インターフェロンの個々の種の工業的な大
量生成のための問題への解決は分子生物学の進歩から、
すなわち細菌細胞における特異性非−細菌性成熟核遺伝
子を発現することが可能になったことからなされた。最
近、S.N.コーエンとH.W.ボイヤー(9)は生物
学的に機能を有するDNA配列を複製する一般方法につ
いて報告している。この方法は環状プラスミドDNAを
開裂して第一の線状(棒状)DNA断片(Segmen
t)を与える段階;この第一の断片に表現型体積のため
の遺伝子を持った第二の線状DNA断片を挿入して組み
換えDNA分子を与える(修復された環状プラスミド)
段階;組み換えDNA分子を持つ単細胞微生物への形質
転換;形質転換体を適当な栄養条件下に非−形質転換微
生物とともに増殖させる;およびP−単細胞微生物から
形質転換体を分離することからなる。形質転換体は望ま
しい蛋白質を生成しうる。
【0017】HuIFN−α−およびHuIFN−β−
様活性をもつポリペプチドのためにコード化されたヒト
白血球および線維芽細胞から誘導したDNA配列、該D
NA配列を含む組み換えDNA分子、該組み換えDNA
分子で形質転換したホスト、ポリペプチド、該ポリペプ
チドを含む培養液およびこれに関する組成物の生成につ
いての方法は種々の特許出願書および他の出版物におい
て記載されている。
【0018】センダイウイルスで誘発されたヒト白血
球、いくつかのHuIFN−α−様活性をもつDNA配
列をもつポリペプチド、組み換えDNA、およびそれら
の製造のためのホストを出発物質として用いることが
C.ワイスマンによって報告されている〔3;S.ナガ
タら、(10)、N.ナンタイら、(11)およびM.
ストロイリら、(12)参照〕。
【0019】白血球、特にセンダイウイルスで誘発され
たヒト骨髄芽生球細胞ラインKG−1から誘導された、
部分的に精製した分子量21000をもつHuIFN−
α−様ポリペプチド、対応するDNAs同じく8つの異
なるヒトLeIFNcDNAsの構造はD.V.ゴエデ
ルら、(13,14)によって報告されている。HuI
FN−α−様活性をもつポリペプチドの製造方法は、ヒ
トリンパ芽球ナワルワ細胞またはヒト血液白血球で開始
し、ニューキャスル病ウイルスで誘発されることが一般
的概念でヨーロッパ特許出願番号34307(15)に
開示されているがしかし、具体的なデータおよび詳細は
述べられていない。
【0020】ヒト線維芽細胞、特に新生児の包皮から得
られたものから開始し、HuIFN−βのためコード化
に、ポリ(I):ポリ(C)DNAsによって誘発され
た、組み換えDNA分子、およびそれらを含む微生物
は、ヨーロッパ特許出願28033〔(16);タニグ
チら、(17)〕、デアニクら、(18)およびゴエデ
ルら、(19)参照〕に記載されている。
【0021】mRNAs,DNAs,組み換えDNA分
子およびHuIFN−β1 およびHuIFN−β2 を生
成できる細菌株は英国特許出願2,063,882(2
0)記載のように二重らせんポリ(I):ポリ(C)で
誘発されたヒト線維芽細胞、特に包皮細胞FS11また
はSV80から開始する遺伝子工学の方法によって得ら
れる。
【0022】DNAs、組み換えDNA分子、後者を含
むE.coliおよびヒト線維芽細胞から得られたmR
NA経て製造された、HuIFN−β活性をもつポリペ
プチド、特にポリ(I):ポリ(C)で誘発されたヒト
包皮FS−4およびそれを製造するための方法は、ベル
ギー特許番号887397(2)に開示されている。一
般的に、いかなる具体的なデータ、または詳細なしにH
uIFN−β−様活性をもつポリペプチドを製造するた
めの方法は、ポリ(I):ポリ(C)で誘発されるヒト
線維芽細胞(新生児の包皮)からの開始は、ヨーロッパ
特許出願34306(22)に開示されている。
【0023】ヒトリンパ芽球インターフェロン“HuI
FN(Ly)”は種々の誘発体での刺激によってナマル
ワ細胞において多様な量を生成することができる〔M.
O.ジョンストンら(24)〕。センダイウイルスによ
って誘発されたナマルワ細胞によって生成したHuIF
N(Ly)は、HuIFN−α(Ly)(70−90
%)およびHuIFN−β(Ly)(10−30%)を
含むことが示されている。
【0024】それは少なくても7つの成分からなる
〔K.C.ゾーンら、(8)およびG.アレンら(2
5);E.A.ハアベルら、(4)およびA.D.サー
ガルら、(5)参照〕。リンパ芽球インターフェロンポ
リペプチドの全構造は現在まで未知であるけれども、H
uIFN−α(Ly)はHuIFN−α(Le)とは異
なっている。リンパ芽球インターフェロンの主成分のグ
リコシル化はほとんどないように思われる。種々の成分
はまだ単離されておらず精製されていない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】臨床試験はリンパ芽球
HuIFNsの混合物で行なわれており、それらの治療
効能を測定するためには個々に生成し、および種々の成
分に分解することが望ましい。前記載の組み換えDNA
過程のいずれもヒトリンパ芽球インターフェロンの合成
に指図されていない。本発明の目的はこの問題を組み換
えDNA技術(手段)で解決することである。更に本発
明の目的は、HuIFNsの種々のサブタイプの構造
(アミノ酸配列)を説明することであり、および多くの
患者の治療のために安全な供給をするために十分な量の
個々のインターフェロンを製造することを可能にせしめ
ることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は量において(多
量)リンパ芽球HuIFNsと同様の生物学的活性を持
つ個々のポリペプチドの生成の問題を解決することであ
る。単一ポリペプチドは今まで知られているHuIFN
−α(Le)およびHuIFN−βの成分と同一である
か異なっているかのどちらかである。免疫学上、および
生物学上HuLyIFN−αまたはHuLyIFN−β
の活性を示すポリペプチドを含む医薬用剤および使用方
法を提供する。
【0027】〔用語、使用される省略語についての説
明〕 クローン(Clone):単細胞から無性的に誘導され
た細胞個体群。このような個体群は遺伝的に同一である
と仮定する。 オペロン(Operon):隣接した遺伝子からなる遺
伝子ユニットは対等にオペレータ−およびレプレサーの
制御下に表わす。
【0028】コントロール配列の発現(表示)(Exp
ression controlsequence):
実施的に遺伝子に連結している場合、構造遺伝子の発現
を制御し、調整するヌクレオチドの配列、他の間すなわ
ちプロモーターおよびリボゾームの結合位置を含む。 プロモーター(Promotor):RNAポリメラー
ゼが結合しおよび転写を始めるDNA断片(セグメン
ト)。
【0029】リボゾームの結合位置(Ribosoma
l binding site):翻訳のためにかくこ
とのできないリボゾームへのmRNAの結合をさせる配
列 発現(Expression):転写および翻訳からな
る過程 転写(Transcription):DNAに含まれ
る遺伝情報をRNA鎖に相補的な塩基配列をもつように
刻まれる塩基対を含む過程 翻訳(Translation):mRNAに存在する
遺伝情報を蛋白質合成中特別のアミノ酸を刻むようにす
る過程。
【0030】ヌクレオチド(Nucleotide):
プリン、ピリミジン塩基、リボースまたは2−デオキシ
リボース残基からなる核酸の構成体。リボヌクレオチド
塩基はA,G,CおよびUであり、一方デオキシリボヌ
クレオチドにおいてはUはTで置き換わる。 ベクトルまたはクローニングベイクル(Vector
or cloningvehicle):DNA配列、
たとえばプラスミドまたはファージDNA、それはホス
ト細胞において自主的に複製でき、形質転換細胞の同定
における使用に適するマーカーを含む、たとえばテトラ
サイクリン抵抗性(不応性)もしくはアンピシリン抵抗
性(不応性)、および他のDNA断片(セグメント)は
付着した断片(セグメント)の複製をもたらすように実
験的に付着させうる。
【0031】プラスミド(Plasmid):ホスト細
胞で複製できるクロマトゾーム外の環状の二重鎖DN
A。 組み換え(交雑)DNA〔Recombinant(h
ybrid)DNA〕:生きている細胞の外で会合する
異なった遺伝子からのDNA断片(セグメント)からな
り、あるホスト細胞を感染することができ、その中で持
続できる。
【0032】ヌクレアーゼ(Nuclease):核酸
のホスホジエステル結合の鎖を開裂することができる酵
素。 リボヌクレアーゼ(Ribonuclease):RN
Aのホスホジエステル結合を開裂することができる酵
素。 制限エンドヌクレアーゼ(Restriction e
ndonuclease):重合体鎖以内で特別の目標
配列でポリヌクレオチドを切断する酵素。開裂化合物
は、“ブラントblunt”(“フラッシュflush
ed”)末端もしくは“スタガードstaggere
d”(“ステッキィsticky”)末端を持つDNA
断片(フラグメント)を増加させる。
【0033】エキソヌクレアーゼ(Exonuclea
se):鎖の末端からDNAを分解する酵素。 リゾチーム(Lysozyme):ある細菌の細胞壁に
ある多糖類を分解する酵素。 リバーストランスクリプターゼ(Reverse tr
ans croptase):RNAテンプレートから
相補的な一本鎖DNAを合成し、そのDNA鎖を二重ら
せん型に転換するRNA腫瘍ウイルスによってコード化
された酵素。
【0034】DNAポリメラーゼ(DNA polym
erase):DNAの3′−5′ホスホジエステルの
結合の生成を触媒する酵素。 DNAリガーゼ(DNA ligase):エンドヌク
レアーゼによって導入された型の一本鎖DNAホスホジ
エステル結合の開裂の修復を触媒する酵素。 ポリヌクレオチドキナーゼ(Polynucleoti
de kinase):DNAの5′−位の水酸基のリ
ン酸化を触媒する酵素。
【0035】形質転換(Transformatio
n):外因性のDNA、たとえばプラスミドまたは交雑
DNAを細胞内への導入は細胞内における該DNAの確
立という結果になる。 略語 A:アデノシンもしくはデオキシアデノシン−リン酸残
基 U:ウリジン−リン酸残基 T:デオキシチミジン−リン酸残基 C:シチジンもしくはデオキシシチジン−リン酸残基 G:グアノシンもしくはデオキシグアノシン−リン酸残
基 I:イノシン−リン酸残基 dATP:デオキシアデノシン三リン酸 dTTP:デオキシチミジン三リン酸 dCTP:デナキシシチジン三リン酸 dGTP:デオキシグアノシン三リン酸 dCMP:デオキシシチジン一リン酸 dGMP:デオキシグアノシン一リン酸 RNA:リボ核酸 mRNA:メッセンジャーリボ核酸 tRNA:転移リボ核酸 rRNA:リボゾームリボ核酸 dsRNA:二重鎖リボ核酸 DNA:デオキシリボ核酸 cDNA:相補性デオキシリボ核酸(酵素的にmRNA
配列から合成される) dscDNA:二重鎖相補性デオキシリボ核酸 ApPr:β−ラクトアメーゼ遺伝子のコントロール配
列の発現 IFN:インターフェロン HuLy:ヒトリンパ芽球細胞 本発明はα−インターフェロン−ポリペプチドをコード
するDNA、またはそれとハイブリダイズするDNA、
特に組み換えDNA、ヒトリンパ芽球細胞から誘導され
たDNA配列、または該配列の断片、変種または突然変
異体を含むDNA。該組み換えDNAsの少なくとも1
つで形質転換したホスト、ヒトリンパ芽球インターフェ
ロン、または断片またはその誘導体の免疫学上および生
物学上の活性を示すポリペプチド、該ペプチドを含んで
なる医薬組成物およびヒトにおけるウイルス性感染、
癌、腫瘍の治療で、該医薬組成物の形態で該ポリペプチ
ドの効果的な量を投与すること、に関するものである。
【0036】本発明は、該組み換えDNAの少なくとも
1つで形質転換したホストを培養し、望ましいポリペプ
チドを集めることを特徴とする、ヒトリンパ芽球インタ
ーフェロンの免疫学および生物学上活性を示すポリペプ
チドを生成する方法および形質転換したホスト微生物を
生成するための方法に関するものである。形質転換した
ホスト微生物の生成のための方法は、次の段階からな
る: (1)誘発ヒトリンパ芽球細胞からヒトリンパ芽球ポリ
(A)RNAを分離し、HuLyIFN−mRNAのた
めに濃縮する、(2)このテンプレート(鋳型)から一
本鎖相補性DNAを、そこから二本鎖cDNA製造す
る、(3)dscDNAを適当なベクトルDNAに導入
する、(4)得られた組み換えDNAで適当なホスト微
生物を形質転換する、(5)ヒトリンパ芽球IFNcD
NAもしくはDNA断片で形質転換した、クローンを選
択しおよびホスト微生物を培養する、任意に、形質転換
したホストから組み換えDNAsを分離し、必要に応じ
てIFN活性をもつポリペプチドのレベルを改善するた
めに組み換えDNAsを変異させ、(4)および(5)
の段階を再び行なう。
【0037】1.ヒトリンパ芽球細胞の誘発およびHu
LyIFNm−RNAのために濃縮したヒトリンパ芽球
ポリ(A)RNAの単離 HuLyIFNm−RNAのために濃縮したヒトリンパ
芽球ポリ(A)RNAの分離は、種々の既知の方法によ
って達成され得る。本発明において用いられる方法は次
の段階からなる: a.LyIFN合成のためヒトリンパ芽球細胞の誘発、 b.誘発細胞の破壊、 c.蛋白、リポ蛋白、DNAsおよび異種のRNAsを
混同物からのリンパ芽球ポリ(A)RNAの分離、 d.LyIFN特異性mRNAのための濃縮。
【0038】a.LyIFN合成のためヒトリンパ芽球
細胞の誘発 IFN誘発体への露出の結果として、ヒトリンパ芽球細
胞は、LyIFNmRNAおよび続いてヒトLyIFN
を生成する。適するIFN誘発は、たとえば種々の化学
剤、二本鎖RNA〔例ポリ(I):ポリ(C)〕、また
は特にある種のウイルス、特にパラミクソウイルス、プ
ソイドミクソウイルスおよびレオビリジアル科であり、
例としてはニューカッスル病ウイルス(株110,B
1,ラ・ソタまたはテキサス)、センダイウイルス、青
舌病ウイルス、麻疹ウイルス、流行性耳下腺炎ウイル
ス、パラ−インフルエンザI型、II型または III型また
はセムリキ森林ウイルスが挙げられる。
【0039】ヒトリンパ芽球細胞は好都合にブルキット
スリンパ腫の患者から得られる。このような細胞系統の
1つであるナマルワはウイルス性の刺激で、IFNの高
レベルを生成する(26)。ナマルワ細胞とは別に、リ
ンパ芽球細胞、たとえばダウディ細胞、アクバ細胞、N
C−37細胞、RN−2細胞および当該分野で既知の他
の細胞が用いられる。
【0040】誘発以前に、リンパ芽球細胞は低級直鎖ア
ルカン酸、たとえば、リンパ芽球細胞によるIFN生成
を高めることが知られているブチル酸もしくはその塩で
前処理する(27,28)。更に必要に応じてもしくは
所望ならばリンパ芽球細胞を、同類体IFNの少量と処
理することによってプライマー化する。リンパ芽球細胞
の誘発は、文献記載の類似の方法を用いて行なう。リン
パ芽球細胞、たとえばナマルワ細胞は、慣例上の栄養培
地(例RPMI1640培地)、で約10%胎牛血清を
加え、十分な細胞密度(例、106 −107 細胞/ml)
で増殖させる。遠心によって培地から分離した細胞は栄
養培地で懸濁し、適するウイルスを適当な期間で(例、
5−16時間)106 細胞に対して約200血球凝集ユ
ニットの濃度になるように添加(例、ニューカッスル病
ウイルス)して、誘発させる。誘発細胞が十分な滴定量
(力価)で、IFNを生成したらすぐに、細胞は採取
し、そして更に下記載のように処理する。IFN活性は
たとえばアームストロング(29)によって考案された
色素−吸収法によって測定する。
【0041】b)誘発細胞の破壊 核酸分離における第一段階は、細胞破壊物からなる成分
からの分離、混合している蛋白を除去することである。
細胞破壊に用いられる方法は、くり返して凍結および解
凍することおよび、機械的な破壊、たとえばガラス−ホ
モゲナイザーでモーターつきのテフロン棒でホモゲナイ
ズすること、浸透圧によって破裂させること、超音波に
よる破壊、およびアニオン浄化剤のような溶菌化できる
化学剤、たとえば硫酸ドデシルナトリウム(SDS)、
硫酸ドデシルリチウム、4−アミノサリチル酸ナトリウ
ム、サルコシンドデシルナトリウム、またはトリ−イソ
プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムが挙げられ
る。
【0042】ある場合には、アニオン浄化剤の適用は蛋
白−複合体から核酸を部分的に遊離するおよび部分的に
RNAse活性を抑制する結果となり得る。好ましく
は、操作は高濃度の浄化剤でおよび、核酸特に最小限度
の分解であるRNAの完全な遊離を達成するために簡単
な露出期間で行なう。好都合に、誘発細胞は適当なアニ
オン浄化剤(例、硫酸ドデシルナトリウム)を慣例的な
緩衝液(例、TNE)中で、作用させ溶菌化する。簡単
な露出期間後、懸濁液は、c項記載のように脱蛋白剤と
処理する。
【0043】c)蛋白、リポ蛋白、DNAsおよび異種
のRNAsの混同物からのリンパ芽球ポリ(A)RNA
の分離 得られた核酸混合物の脱蛋白は、化学剤、たとえば1−
4%1−ペンタノールを含むクロロホルム、または特に
フェノール、の作用によって達成し得る。蛋白はたとえ
ばプロナーゼもしくはプロテアーゼp、いかなる蛋白も
アミノ酸にほとんど分解しうるプロテアーゼによる分解
によっても除去し得る。蛋白を完全に除去するために2
つの化学脱蛋白剤、フェノールとクロロホルム、もしく
はプロテアーゼ処理後、続いて化学脱蛋白剤(例、フェ
ノール)で処理するような組み合わせで行なっても良
い。
【0044】特に、核酸混合物の脱蛋白は、プロテアー
ゼ(例、プロナーゼ)と培養し、得られた混合物をフェ
ノールで、次いでクロロホルムで抽出をくり返す。フェ
ノール系を適用すると、すべての変性した、かつ分解し
た蛋白はフェノール相および中間相に移る。ポリ(A)
RNA回収のためのこの段階および続く次の段階は放射
能活性のあるラベルしたマーカーmRNA(例、 125
−グロビンmRNA)の少量を加えることによってmR
NA分解のための制御することができる。
【0045】精製したデオキシリボヌクレアーゼ(RN
Aaseを含まない)は混同したDNAを分解するため
に用いられる。必要に応じて、RNAはCsClグラジ
エントにおける平衡遠心によって、DNAと混同するこ
となく得られる。更に、RNAはクロマトグラフィー
(例、ヒドロキシ燐灰石カラムクロマトグラフィ)によ
ってDNAから分離することができる。
【0046】純粋な溶液中に存在しているmRNAは、
他のRNA種、(例、tRNAもしくはrRNA)か
ら、その3′−末端でアデノシンヌクレチドの長い非−
中断配列(100−200残基長さ)によって異なる。
ポリ(A)鎖は、常法、たとえばオリゴ(dT)セルロ
ースもしくは(U)セファロースへのくり返しのバッチ
吸収、によって、mRNAを選択することが利用され
る。結合したポリ(A)RNAは、次いで、弱いイオン
強度で溶液(例、水)の数回の洗浄で溶出される。
【0047】たとえば誘発細胞(段階1b)のプロテア
ーゼ溶解化後、得られた核酸混合物からなるポリ(A)
RNAの分離の好ましい具体化は、変性した、および分
解した蛋白を除去のために、フェノール次いでクロロホ
ルムで抽出し、得られた溶液をオリゴ(dT)セルロー
スクロマトグラフィーにかけ、結合したポリ(A)RN
Aを水で溶出する。所望ならばまたは必要に応じて、オ
リゴ(dT)セルロースへの吸収を数回くり返す。
【0048】この段階でポリ(A)RNAは、イン.ビ
ドロ.翻訳系(例、レティキュロサイト翻訳系、セップ
スラエビス)におけるHuIFN活性を示すポリペプチ
ドの合成効力を直接に測定することができる。IFN特
異性ポリペプチドは放射線免疫検査または特に細胞病理
生物検査を用いて同定できる。この目的のために、回収
したポリ(A)RNAを適当な溶媒、たとえば水、希釈
した(例1mM)EDTA溶液または慣例上の緩衝液に溶
解し、コルマンら、(30)に従って、アフリカン.ク
ロー.トード(ゼノプスラエビス)の卵母細胞にマイク
ロ−注入する。
【0049】卵母細胞において生成したIFNは細胞病
理生物検査たとえばアームストロング(29)による色
素−結合分析の使用によってまたはスチュワートら、
(31)による適する攻撃ウイルスたとえば小水疱性口
内炎ウイルス(VSV)をヒト細胞系統、たとえばCC
L−23細胞またはHep−2細胞への適用に基づく細
胞病理効果の減少を用いて測定する。所望ならばここで
記載の操作のいかなる段階でも、いかなる精製形態で分
離されたもしくは対応するDNAから誘導された(例、
二重鎖cDNA)RNAのHuIFmRNA活性は、上
記載のいずれかの検査方法によって測定できる。
【0050】d)LyIFN特異性mRNAについての
濃縮 他と混同しているRNA種、たとえばtRNA,rRN
AまたはDNA(1c項参照)の除去後、0.5mM−1
mMEDTA中のポリ(A)RNA溶液は、フェノールで
の付加的抽出によっておよび二価カチオンを除去するた
めにキレックス(Chelex)カラムを通すことによ
って精製する。
【0051】リンパ芽球HuIFNmRNAのためのポ
リ(A)RNA画分の濃縮は、文献から知られているい
ろいろの方法によって達成し得る。本質的に合体した単
一mRNA種の異なる分子量の大きさに基づく。大きさ
に基づくポリ(A)RNAの画分は、たとえばデキスト
ラン誘導体またはポリアクリルアミドのカラムゲルろ
過、その場合、ゲル粒子中により小さい分子はいろいろ
の程度で入りこみ、大きい分子はとどまることなく容易
に通過することによって得ることができる。更にポリ
(A)RNA種の混合物は、ポリアクリルアミド、澱粉
またはアガロースゲルのゾーン電気泳動によって分画す
ることができる。ポリ(A)RNAは5−23%のシュ
クロース溶液をグレディエントとしてのシュクースデン
シティグレディエント(糖密度勾配)を用いての遠心に
よって沈降速度に基づいて分離する。
【0052】たとえば、ポリ(A)RNA混合物の画分
は、次のようにして得られる。他の混同したDNAおよ
びRNA種から遊離したポリ(A)RNA溶液は、ごく
少量のEDTAを含む慣例上の緩衝液中のシュクロー
ス、デンシティグレディエント(例、5−23%)を用
いての遠心によって、大きさに基づいて分画する。画分
は集め、前記載(1c項)のようにIFNmRNA活性
の測定をする。最も高いIFNmRNA活性を示す画分
は、合わせてオリゴ(dT)セルロースまたはポリ
(U)セファロースカラムにかける。HuLyIFNm
RNAのためにかなり濃厚である結合したポリ(A)R
NAは水で溶出され、そしてエタノールで沈澱する。
【0053】この段階で、HuLyIFNmRNA活性
を、再度、前記載の方法(1c項参照)によって測定す
る。一般的に、シュクロース、グレディエント遠心でH
uLyIFNmRNA 10−20倍濃縮した結果を得
ることができる。 2.HuLyIFNdscDNAを含むリンパ芽球二重
鎖cDNAの製造 前記載(1d項)のように得られたHuLyIFNmR
NAのために濃縮されたポリ(A)RNAは、二重鎖c
DNAを得るためのテンプレートとして用いることがで
きる。この転換は、単一鎖cDNAの製造第二のDNA
鎖の合成および第一段階で生じた終末端の“ヘアーピン
hair pin”構造の分解を含む。
【0054】a.単一鎖cDNAの製造 前記載(1d項)のポリ(A)RNAに相補性を示す
(A)一本鎖DNAは、該DNAの送転写によって製造
することができる。合成はRNA−依存性DNAポリメ
ラーゼ(リバーストランスクリプターゼ)、たとえば鳥
類の骨髄芽球ウイルス(AMV)によって触媒される。
AMVリバーストランスクリプターゼは一本鎖RNA上
のDNA合成を開始しない。RNAテンプレート鎖をも
つ塩基−対合である遊離3′−水酸基をもつプライマー
を必要とするDNAポリメラーゼと同様である。という
のはポリ(A)末端はmRNAsの3′−終末に付着
し、好ましくは、たとえばプライマーとしてオリゴデオ
キシチミジレート〔オリゴ(dT)〕またはポリ(U)
を用いる。排列情報が役に立つ場合、興味ある遺伝子の
ために選択的にcDNA合成を前もって行なうことが可
能である。
【0055】たとえば、一本鎖cDNAの合成は次のよ
うに行なわれる。前記載のように分離され、精製された
ポリ(A)RNAは、慣例上の緩衝液中でプライマー、
たとえばオリゴ(dT)、マグネシウム塩(例、塩化マ
グネシウム)、メルカプトン、ジチオスレイトール(D
TT),dATP,dGTP,dCTP,dTTPおよ
びAMVリバーストランスクリプターゼと混合し、反応
させる。好ましくは、デオキシヌクレオシドトリホスフ
ェートの高濃度は、実物大模写の合成をうながすために
選択される。
【0056】続いての一本鎖cDNAの精製段階は、用
いられる4つのデオキシヌクレオシドトリホスフェート
の1つが32Pでラベルされている場合、容易に行なうこ
とができる。反応はたとえばEDTAおよびSDSを含
む阻害の混合物の添加によって停止する。反応の停止
後、生成物はたとえば、フェノールおよびクロロホルム
での溶液の抽出によって脱タンパクし、次いで、塩およ
び取り込まれないデオキシヌクレオシドトリホスフェー
トを除くためにセファデックスカラムでクロマト処理す
る。
【0057】合成されたcDNA(デオキシヌクレオシ
ドトリホスフェートの一つが32Pでラベルされたのが提
供され、用いられる画分の同定は、容易にセレンコフ放
射線によって達成できる)を含む画分はプールし、核酸
(RNAおよびcDNA)は、たとえばエタノールによ
る沈澱によって分離する。テンプレートRNAはリボヌ
クレアーゼたとえばRNAseAまたはRNAseT1
もしくは好ましくは、たとえば水酸化ナトリウムのよう
なアルカリ加水分解によって、除去する。残りのcDN
Aの大きさは、アルカリアガロースゲルもしくは知られ
た長さのマーカーDNAs(例、32)を用いて適切な
ポリアクリルアミドゲルにおける電気泳動移動度から測
定できる。
【0058】b)二重鎖cDNAの製造 前記載のように製造された一本鎖cDNAは3′−終末
端“ヘアーピン”構造を有する。この“ヘアーピン”構
造は、続いての第二のDNA鎖の合成のために、cDN
Aセルフ−プライミング(self−priming)
をする短二重鎖領域を構成する。従って付加的なプライ
マーは必要としない。
【0059】二重鎖cDNAは、RNA−依存性DNA
−ポリメラーゼ(例、AMVリバース、トランスクリプ
ターゼ)によって、一本鎖cDNAの合成における前記
載と同様の操作で(ポリ(A)RNAを一本鎖cDNA
によって置換しおよびプライマーを省くことを除いて)
合成することができる。任意に、デオキシリボヌクレオ
チド前駆物質からDNAの合成を触媒する他の酵素も同
様に用いることができ、例としてT4 DNAポリメラー
ゼ、E.coliDNAポリメラーゼ(クレノゥ断片)
または好ましくは、E.coliDNAポリメラーゼI
が挙げられる。
【0060】第二鎖の合成は、一本鎖cDNA、マグネ
シウム塩(例、塩化マグネシウム)、メルカプタン、ジ
チオスレイトール(DDT)、4つのデオキシヌクレオ
シドトリホスフェート、(そのなかの1つは放射能的
に、たとえば 3Hでラベルされた)、およびDNAポリ
メラーゼ(例、E.coli DNAポリメラーゼI)
を含む緩衝液を用いて行なう。反応の停止後、混合物の
脱タンパク(2a項参照)し、DNAはエタノールで沈
澱させる。
【0061】得られたdsDNAは、2つのDNA鎖に
関連する“ヘアーピン”ループを含む。ループは、S1
ヌクレアーゼで切断し塩基−対合終末端をもつdscD
NAを得る。分解は緩衝混合液中で、亜鉛塩(例、硫酸
亜鉛)の存在下に、第二鎖合成の生成物をS1ヌクレア
ーゼで処理することで行なわれる。分解はSDSおよび
EDTAの添加によって停止することができる。フェノ
ールで脱タンパク後、溶液はセファデックスカラムでク
ロマト処理する。dscDNAを含む画分(たとえば各
々の画分をセレンコフ放射線を測定することによって決
定できる)はプールし、cDNAはエタノールで沈澱さ
せる。
【0062】好都合なことに、まだ多くの異種からなる
合成されたdscDNAは、更に、この段階で、実物大
dscDNAのために濃縮化される。この目的のために
適する方法としては、ゲルろ過、ポリアクリルアミドも
しくはアガロースゲルでの電気泳動、またはシュクロー
ス、グレディエントを用いての遠心が挙げられる。既知
分子量のDNA分子の補助的電気泳動または遠心を行な
い、期待されるIFNdscDNAs(先に出版された
データ:14,16,18,33によると、700−1
200塩基−対合である)の分子量を所有するdscD
NA分子の局在化を可能にする。
【0063】たとえば、慣例上の緩衝溶媒中に溶解した
dscDNAをシュクロースグレディエント(例、5−
23%)を用いての遠心にかける。適するマーカーDN
Aより早く沈降するDNA種を平行してグレディエント
(例、700−800塩基対合マーカー)にかけ、分離
する。 3.HuLyIFNdscDNAのために濃縮したds
cDNAのクローニング a.一般的な考慮 前記載のように(2b項)得られたdscDNAのクロ
ーニングは、既知の方法によってできる。操作には、d
scDNAを適当なベクトルDNAに会合させ、および
複製することができる適当なホスト細胞中に得られる組
み換えDNAを転移する(形質転換)ことを含む。
【0064】ベクトルDNAは、ホスト細胞に転移する
場合、その自己複製を確実にする遺伝的機能を含むDN
A分子である。更に、プラスミド−運搬ホスト細胞(形
質転換体)を細胞の大集団、その大部分はプラスミドを
含まない細胞から選択されることによる遺伝子を含むベ
クトルDNAが望ましい。遺伝子工学で通常用いられる
ベクトルDNAsの例は、実験的にdscDNAが付着
しうにバクテリオファージの環状プラスミドDNAおよ
びDNAであり、例として、バクテリオファージ入の誘
導体、特にプラスミドcolE1またはその誘導体、た
とえばpMB9,pSF2124,pBR317および
特にpBR322が挙げられる。
【0065】記載のプラスミドはアンピシリン抵抗性
(不応性)および部分的にテトラサイクリン抵抗性に対
する遺伝子を有する。従ってこのようなプラスミドを含
むホスト細胞は、親(p)ホストから形質転換体を分離
できうる表現型を示す。たとえば組み換えDNA分子を
得るために、好適なプラスミド(例、pBR322)を
開裂し、dscDNAを線状プラスミド中に挿入し、環
を再閉して挿入したdscDNA断片からなる増補した
組み換えプラスミド分子形成する。好都合なことに、プ
ラスミドDNAは限定された位置で開裂する。この目的
のために、制限エンドヌクレアーゼの多数は、有効であ
り、それには特異性DNA排列を認めることができる。
【0066】いくつかの制限エンドヌクレアーゼは、両
DNA鎖を同一点で開裂し、“ブラント”終末端を生ず
る。他の制限エンドヌクレアーゼは、二、三のヌクレオ
チドによって、お互いから分離される結合の開裂を触媒
し、開裂された遊離の一本鎖領域で分子の各々の終末端
(“スタガード”末端)を生ずる。DNA断片は、通常
一本鎖結合力のある終末端で会合し、DNAリガーゼ
(例、T4DNAリガーゼ)によって、共有結合的に閉
じられる。相補性末端は、二つの限定した方法におい
て:“スタガード”切断をするおよび結合力のある末端
生成する制限酵素に開裂または制限された一本鎖排列の
添加(例、ホモポリメリック末端)によって行なわれ
る。任意に、十分に塩基−対合したDNA−重複、ブラ
ント−終末端は、T4リガーゼによって会合され得る。
【0067】たとえばプラスミド(例、pBR322)
は適する制限エンドヌクレアーゼ(例、Pst1)によ
って開裂され、線状プラスミドおよび挿入されうるds
cDNAは、各々適当な酵素(例、末端デオキシヌクレ
オチジルトランスフェラーゼ)の存在下に、一本鎖ホモ
ポリメリック末端ともに延長する。たとえばポリ(d
C)末端は、1方のDNA製造に加えることができ、ポ
リ(dG)末端は他(任意にdAおよびdT末端は同じ
く選択できる)に加えることができる。DNAの二つの
型はそれらの相補性末端を通じて会合されうる。
【0068】有用なホストとして、たとえば酵母、特に
形質転換に可能な細菌、および制限酵素および修復(修
正)酵素を欠く細菌たとえば大腸菌株(例、E.col
iX1776,E.coliHB101)または枯草菌
系統〔例、バシルスステアロサーモフィラス(Baci
llus stearothermophilus)、
プソイドモナス(Pseudomonas)、ヘモフィ
ルス(Haemophilus)、ストレプコッカス
(Streptococcus)および他の細菌〕およ
びその突然変異体が挙げられる。
【0069】前記載のように製造された組み換えDNA
分子は、通常のたとえばホスト細胞のCa++前処理を含
む形質転換操作によって、適するホスト細胞に転移する
ことができる。ホスト細胞への表現型特性〔例、テトラ
サイクリン抵抗性(不応性)〕を授けられている組み換
えプラスミドDNAを含む細胞は、アガロースプレート
上の選択的(例、テトラサイクリン−含有)栄養培地に
おける平板培養によって選択される。
【0070】本発明において、好ましいベクトルDNA
はプラスミドpBR322であり、それは適当な制限エ
ンドヌクレアーゼ、特にPstIによる開裂後、相補性
ホモポリメリック末端、特にdG:dC−末端を経てd
scDNAに結鎖する。得られる組み換えDNAは、
E.coliHB101に転移する。前記載に基づくd
scDNA合成経路を経て製造されたIFN遺伝子のか
わりに、対応するクロマトゾームDNAは、同様にIF
N活性をもつポリペプチド生成可能なクローンの製造の
ために用いられる。
【0071】クロマトゾームDNAは、ナマルワ細胞の
ようなヒトリンパ芽球細胞から、当該分野において既知
の方法、たとえば全クロマトゾームDNAのAluIに
よる部分的な開裂および得られた断片のλカロン4Aア
ーム(λ Charon 4A arms)に連結する
EcoRIによる会合するかまたは制限酵素(例、Kp
nIまたはHind III)によるクロマトゾームDNA
の開裂によっておよび得られた断片をプラスミドpBR
322またはコスミド(cosmid)DNAのような
ベクトルDNAに連結することによって得られる。
【0072】組み換えベクトルDNAはE.coliの
ようなホストに形質転換することができる。クロマトゾ
ームIFNαおよびβ遺伝子を含むコロニーはコロニー
ハイブリダイゼーションによって、(4a章参照)放射
能でラベルした合成オリゴデオキシヌクレオチドもしく
は放射能でラベルしたαおよびβ特異性IFNcDNA
を試験材料として、使用することによって同定される。
サブ−フラグメント(断片)は、適当なエンドヌクレア
ーゼによる同定された断片を制限することによってもし
くはそれらを適当なエキソヌクレアーゼで分解すること
によって得られる。
【0073】従って、本発明は、ヒトリンパ芽球細胞も
しくは断片から誘導されたDNA配列を含むDNA変種
または、インターフェロン−様ポリペプチドのためのコ
ード化の該配列の突然変異体または該DNAに交雑する
DNAの製造方法に関するものであり、次の過程を含
む。 (1)HuLyIFN−mRNAから一本鎖相補性DN
Aを製造する、必要に応じてそこから二本鎖cDNAま
たは(2)ヒトリンパ芽球細胞のクロマトゾームDNA
の部分的開裂、およびクロマトゾームLyIFN遺伝子
を含む断片の選択、該配列の断片が必要な場合、該DN
Aを適当なエンドヌクレアーゼで限定し、または該DN
Aを適当なエキソヌクレアーゼで分解しまたは組み換え
DNAが必要な場合、適当なベクトルDNAに該DNA
を導入する。
【0074】b.線状、デオキシヌクレオチド−延長し
たpBR322の製造 本発明に係る好ましいベクトル、プラスミドpBR32
2は4361塩基一対からなる小さなプラスミドであ
る。細菌受容体細胞で各々アンピシリンおよびテトラサ
イクリン抵抗性(不応性)を授けられる2つの遺伝子
(ampr ,tet r )を含む、そしてそれは形質転換
した細胞の選択および同定のために用いられる。pBR
322内には、いくつかの限定位置が存在する。
【0075】単一PstI位置はampr 遺伝子内にあ
り、一方sole BamHI,HindIII およびS
alIはtetr 遺伝子内にある。単一EcoRI位置
はどこにでも存在する(34)。異名の制限エンドヌク
レアーゼの一つを適当する場合、ampr 遺伝子または
tetr 遺伝子のどちらかまたは両方の遺伝子はそのま
ま残る。従って例証された酵素のどちらかが開裂および
pBR322の線状化に適する。
【0076】プラスミドpBR322を線状化の後、デ
オキシヌクレオチド鎖は終末端デオキシヌクレオチジル
トランスフェラーゼの存在下に両3′−末端に加えられ
得る。好ましくは、約20−50デオキシヌクレオチド
残余体を相補性デオキシヌクレオチド鎖によって延長し
たdscDNAに、安定な結合を確実にするために加え
る。
【0077】たとえばプラスミドpBR322を、塩化
マグネシウム、メルカプタン(例、2−メルカプトエタ
ノール)および担体タンパク源(牛血清アルブミン、ゲ
ラチン)を含む適当に緩衝化した水溶液で、付加的に制
限エンドヌクレアーゼ(例、PstI)とともに処理す
る。分解が終了した後、溶液は、たとえばフェノールで
脱タンパクする。デオキシヌクレオチジル残余体の最終
的な添加を、塩化マグネシウム、カコジルナトリウムお
よび担体タンパク(例、牛血清アルブミン)を含む慣例
上の緩衝液系において、デオキシヌクレオシドトリホス
フェートの十分な量(例、dGTP)および末端デオキ
シヌクレオチジルトランスフェラーゼとともに処理す
る。
【0078】c.デオキシヌクレオチド−延長したds
cDNAの製造 前記載のように(2b項)得られたdscDNAの延長
は、相補性デオキシヌクレオシドトリホスフェート
(例、dGTPの代りにdCTP)を用いて、好ましく
は塩化マグネシウムの代りに塩化コバルトを用いての線
状のデオキシヌクレオチド−延長したプラスミドpBR
322(3b項参照)の合成のように同様の方法で行な
う。
【0079】たとえばdscDNAはカコジルナトリウ
ム、塩化コバルト、タンパク(例、牛血清アルブミ
ン)、対応するデオキシヌクレオシドトリホスフェート
(例、dCTP)および末端デオキシヌクレオチジルト
ランスフェラーゼを含む緩衝液で培養する。 d.線状の、鎖−延長したpBR322および鎖−延長
したdscDNAのアニール化 線状の、鎖−延長したプラスミドpBR322および鎖
−延長したdscDNAはアニール化でき、常法で、す
なわち相補性デオキシヌクレオチド鎖の塩基−対合によ
って再環状化できる。
【0080】環生成の促進およびコンカトマー(con
catomers)を妨げる(異なる線状ハイブリドプ
ラスミドの結合)ために、反応は両鎖−延長したdsc
DNAおよび線状pBR322分子の低濃度で行なわな
ければならない。たとえば、デオキシヌクレオチド−延
長した(例、dCMP−延長した)dscDNAおよび
線状のデオキシヌクレオチド−延長した(例、dGMP
−延長した)pBR322の混合物は、4連続1h段階
で異なった温度(例、65℃,46℃,37℃および2
0℃)で培養する。アニール化したDNAは、適合した
細菌(例、E.coliHB101)への形質転換のた
めに直接用いることができる。
【0081】この点において、アニール化操作(方法)
による生成物は、組み換えDNA分子を含み、その中で
ごく2,3がHuLyIFNに関連しており、なぜなら
ば組み換えの大部分はLyIFNmRNAよりも他のm
RNAから誘導されたcDNA挿入体を含む。 e.アニール化した交雑プラスミドを用いてのE.co
liHB101の形質転換 得られたアニール化ハイブリドプラスミドは、E.co
liHB101の形質転換に用いることができる。プラ
スミドは細胞内で複製され、プラスミド複製体は、細胞
分裂の際娘−細胞に配分される。アニール化ハイブリド
プラスミドでのE.coliHB101の形質転換は、
文献に記載の既知の方法で行なう。この操作にはDNA
の利用(摂取)(DNA uptake)をさせる
〔例.(35)〕と同様に細胞のCa++−前処理および
ハイブリドプラスミドとの培養を含む。
【0082】次いで細胞は、親細胞から形質転換した細
胞の分離をする選択的増殖培地へ転移する。なぜなら、
ハイブリドプラスミドはtetr 遺伝子を含み、成長阻
害物質として、テトラサイクリンを含むアガール(寒
天)培地は好都合に選択される。たとえばハイブリドプ
ラスミドおよびCa++で前処理したE.coliHB1
01細胞をCa++塩(例、塩化カルシウム)およびMg
++塩(例、塩化マグネシウム)を含む緩衝液で培養す
る。
【0083】十分な培養時間(例、10−40分)後、
細菌を熱−パルス(35−42℃)に、短時間(1−5
分)かけ、細胞は冷却し、たとえばトリプトン・アガー
ル、またはマックコンケイ・アガールで、テトラサイク
リンの十分量で補足した寒天培地で平板培養する。この
ような培地で生き残った細胞は再環状プラスミドもしく
はハイブリドプラスミドDNAを含む。従って増殖した
コロニーは、通常なクローンのスクリーンするために用
いられる。
【0084】4.リンパ芽球IFNcDNAを含むクロ
ーンの同定 a.LyIFNcDNAを含むクローンの同定のために
適する方法 特異遺伝子を含むコロニーはいろいろの方法によって同
定することができ、たとえば一方ではRNA選択ハイブ
リダイゼーション、特異ハイブリダイゼーション、合成
検体でのハイブリダイゼーションによって同定すること
ができ、または他方では特別な遺伝生成物を生成するク
ローンは、免疫学的または生物学的(分析)検査によっ
て同定できる。
【0085】一方免疫学的または生物学的アプローチ
は、免疫学的または生物学的に検出可能な遺伝生成物の
生成により、初めの一連の方法は、基本的に、非−特異
性交雑生成を妨げるために、十分に精製された条件下に
ある適当な検体の入手可能性に依存している。適する検
体は望ましいもしくは対応するcDNAに相補的なmR
NAである。
【0086】ヒト白血球および線維芽細胞IFNを含む
細菌クローンのためのスクリーニングに関するいくつか
のアプローチは知られている。たとえばゴエデルら、
(13)およびスガノら、(16)は、IFN遺伝子を
二つのハイブリダイズセットの視覚的比較によって同定
する。第一のセットは、プライマーとして合成デオキシ
アンデカヌクレオチド(ゴエダル)またはオリゴ(d
T)(スガノ)およびラベル剤として32P−ラベルした
CTPを用いて、誘発細胞から得られたmRNA混合物
の逆転写によって合成された放射性cDNAとハイブリ
ダイズする。
【0087】第二のセットは、未誘発細胞から得られた
mRNA混合物から同様の操作で生成された放射能cD
NAと交雑する。この操作は、示めされたデータからは
明らかなように、特異性および再現性を欠くことに特徴
がある。ワイスマンによって報告された他のアプローチ
は、RNA選択ハイブリダイゼーション操作を用いてお
り、望ましいクローンのために、根気のいる、困難な、
多くの段階の探索からなる。
【0088】記載の方法は、LyIFN−αおよびLy
IFN−β遺伝子の分離のための本発明の目的に適用す
ることはできない、理由はIFN−βの濃度はヒトLy
IFNにおけるIFN−αの約10%に相当するからで
ある。この少量はそれらの方法の検出限界下にある。こ
の発明に関する当該分野の不満足なアプローチの結果と
して、新規の方法が開発され、IFN−αおよびIFN
−βmRNAsに相補的な5′−末端ラベル化したオリ
ゴデオキシヌクレオチドの合成、プライマーとして、該
オリゴデオキシヌクレオチドを用いてLyIFNmRN
Aのために濃縮されたポリ(A)RNAの逆転写および
イン・シトウでのラベルしたcDNA検体を用いてのフ
ィルター−結合プラスミドDNAsのコロニー交雑化か
らなる。
【0089】このアプローチは、合成されたプライマー
オリゴデオキシヌクレオチドの塩基配列を含むIFN−
αおよび−β遺伝子の特異的、迅速なおよび直接の検出
を可能にし、先行当該分野記載のように、更に厄介なハ
イブリダイゼーション−翻訳分析(検査)をする必要が
ない。イン・シトウでのコロニーハイブリダイゼーショ
ンは、グルンスタインとホッグネス(36)によって報
告された方法もしくはその変形に基づいている。
【0090】この操作において、コロニーは増殖し、ま
たはニトロセルロースフィルターに転移し、アルカリ処
理によって溶菌化し、イン・シトウでフィルターに固定
する。望ましい遺伝子に相補的な放射能ラベルした核酸
の検体を、順次にフィルター結合DNAに交雑化する。
ハイブリダイズした検体はオートラジオグラフで検出す
ることができ、ハイブリダイズされうるDNAを含む対
応するコロニーは、ニトロセルロースフィルターの参照
セットから分離することができる。
【0091】クローン化したヒトIFN−αおよびIF
N−βのcDNAsの伸長コード化の比較は、両方cD
NAs(および、自明に対応するmRNAs)は共通で
ある13ヌクレオチドの伸長を示めす(23)。従っ
て、上記載の隣接塩基配列をもつ合成、13−merオ
リゴデオキシヌクレオチドは、ヒトリンパ芽球IFN−
αおよびIFN−βmRNAからcDNA合成のプライ
ム化のために用いることができる。
【0092】b.32P−ラベル化したヒトIFN−αお
よびIFN−β特異性cDNA検体の製造 与えられた構造のオリゴデオキシヌクレオチド(37)
を合成するために、いくつかの証明されたアプローチが
ある。たとえばオリゴデオキシヌクレオチド合成は化学
的方法、たとえばジエステルまたはトリエステル法によ
って影響される。ジエステル法の基礎的な段階はホスホ
ジエステル結合を含むジデオキシヌクレオチド生成のた
めに、二つの適する保護されたジオキシヌクレオチドの
連結をすることである。
【0093】トリエステル法はトリエステル法から区別
され、有機溶媒にデオキシヌクレオチドおよびオリゴデ
オキシヌクレオチドを可溶にするリン酸基から生ずる付
加的有機保護基の存在下に行なう。任意に、合成はポリ
ヌクレオチドホスホリラーゼを用いて酵素的に行ないそ
の際、制御された条件下に、優位に単一デオキシヌクレ
オチドを短いオリゴデオキシヌクレオチドに加える。反
応は溶液中または最近、高度に完成された固体相技術
(手段)で行なうことができる。
【0094】たとえば式5′−CCTTCTGGAAC
TG−3′のヒトIFN−αおよびIFN−βmRAに
相補的な、13−merオリゴデオキシヌクレオチドの
合成は、出発物質として保護されたモノ−,ジ−,およ
びトリデオキシヌクレオチドを用いるイタクラ(38)
およびデローイジイ(39)によって報告されたよう
に、トリエステル−法によって行なうことができる。操
作(方法)の単一段階はジヌクレオチドの合成を示めし
た次の式:
【0095】
【化1】
【0096】(式中、R1 ,R2 およびR3 は保護基で
あり、dNおよびdN′はプリンもしくはピリミジン塩
基であり、condは縮合剤である)で表わされる。本
合成に用いられる出発物質(保護されたまたは部分的に
保護されたモノ−、ジ−、またはトリデオキシヌクレオ
チド)は文献記載から知られている。好都合に、ヌクレ
オチド3′−5′−連結の開裂なしに緩和な条件下に継
続的に除去することができるような保護基を選択する。
適する保護基R1 は、たとえばモノメトキシトリチル基
またはジメトキシトリチル基であり、R2 は、たとえば
2−クロロフェニル基、およびR3 は、たとえば2−シ
アノエチル基である。
【0097】アデニン、グアニンおよびシトシン残基に
おける環外のアミノ機能は、特にアシル基、たとえばベ
ンゾイル基またはイソブチリル基によって保護される。
縮合剤として、たとえば2,4,6−トリイソプロピル
ベンゼンスルフォン酸が用いられる。中間化合物におけ
る単一保護基(例R3 ,R1 およびR2 )の特別の除去
および十分に保護された13−merオリゴデオキシヌ
クレオチドの脱解離(脱遮断)は、既知の方法によって
行なわれる。
【0098】たとえば2−シアノエチル基R3 はアルカ
リ処理によって除去でき、モノメトキシトリチル基R1
は80%酢酸処理によって除去でき、2−クロロフェニ
ル基R2 はテトラブチルアンモニウムフルオライド処理
によって除去できる。当該分野で知られている他の方法
も、同じく用いることができる。合成の各々の段階は図
2で示めす。
【0099】製造された13−merオリゴデオキシヌ
クレオチドプライマーは、常法のクロマトグラフイ法た
とえばDEAE−セファデックスクロマトグラフイまた
は/および高度液体クロマトグラフイー(HPLC)に
よって精製する。プライマーは継続の交雑操作における
交雑検体の検出を可能にせしめる5′−32P−ラベル化
されている。
【0100】ラベル化は、ラベル化したリン酸化剤、た
とえば〔r−32P〕で合成されたプライマーと常法で用
いられる緩衝混合液におけるT4ポリヌクレオチドキナ
ーゼと反応させることによってなされる。32P−ラベル
したプライマーを含む得られた溶液は脱タンパク(例、
フェノール)、クロマト処理(例、セファデックスクロ
マトグラフイーまたはポリアクリルアミドゲル電気泳
動)によって精製する。
【0101】LyIFNmRNAのために濃縮したポリ
(A)RNA(段階1d参照)は次のようにIFN−α
およびIFN−β特異性cDNA検体の合成のためにテ
ンプレートとして用いる:cDNA合成は、5′−ラベ
ルした合成オリゴデオキシヌクレオチドをオリゴ(d
T)の代りにプライマーとして用いることをのぞいて、
前記載(段階2a)のように同様の操作でもたらされ
る。ラベルしたcDNA生成物は、たとえばフェノール
で脱タンパクし、エタノールでの沈澱によって集める。
更に精製は、たとえばcDNA生成物のポリアクルアミ
ドゲル電気泳動によって行なうことができる。生成物
は、オートラジオグラフで目に見えるようにすることが
できる。
【0102】誘発細胞からのポリ(A)RNAに特異的
でありおよび非誘発細胞からのポリ(A)RNAの使用
によって得られた生成物に存在しない単一DNA帯は、
ゲルから抽出される。その大きさは、たとえば既知の長
さのラベルしたマーカーDNAsとの関係における相対
的移動度から決定する。生成物は、32P−ラベルしたヒ
トLyIFN−αおよび−β特異cDNA実験材料(検
体)である。
【0103】c.リンパ芽球IFNcDNAを含むクロ
ーンのためのスクリーニング テトラサイクリンで補足した寒天培地(3e項参照)で
生き残りそして増殖したコロニーを、リンパ芽球IFN
cDNAを含むクローンのためにスクリーンする(ふる
い分ける)。この目的のために、イン・シトウでコロニ
ー交雑操作は、前記載のように選択する(4e項)。形
質転換コロニーは、ニトロセルロースフィルターに転移
し、およびそれらのコロニーの引例のセットは、付加的
寒天プレートにレプリカ平板培養によって得られる。フ
ィルター上のコロニーは、溶菌化され、DNAは変性
し、イン・シトウでフィルターに固定する(36)。
【0104】交雑操作前に、フィルター上で変性DNA
は、低いバックグランドを得、および非−特異性交雑位
置を飽和するために、たとえば異由来のDNAを含む混
合物で、有利に前−交雑化する。続いて、前記載のよう
に製造した(4b項)放射能ラベルしたcDNA検体を
鉱油でカバーしたフィルター結合DNAに交雑化する。
フィルターから鉱油および他の混同物(汚染物質)を除
いた後、交雑化の結果は、X−線フィルム上のオートラ
ジオグラフ分析によってモニターすることができる。コ
ロニーは、X線露出に陽性(+)反応を示めし、引例セ
ットから見分けることができ、更に研究のために用いる
ことができる。
【0105】好ましくは、形質転換コロニーの1部分は
ニトロセルロースフィルターに転移する。残りのコロニ
ーは、更に下記に詳細に記載のスクリーニング操作に用
いられる(4d項)。たとえば、ニトロセルロースフィ
ルターに固定したDNAは、変性DNA、たとえば変性
こうし−胸腺DNA、牛血清アルブミン、フィコールお
よびポリビニルピロリドンを含む常法の前−ハイブリダ
イゼーション混合物で処理し、次いで標準ハイブリダイ
ゼーション操作を用いてのパラフィン油のもとで放射能
ラベルしたcDNA検体(4b項参照)でハイブリダイ
ズ化する(36)。ハイブリダイゼーションが終了した
後、フィルターは、連続的にパラフィン油および未−ハ
イブリダイズcDNAを除去するために、クロロホルム
およびSDSおよび低い塩を含む緩衝液で洗浄する。フ
ィルターは、オートラジオグラフィーのためにX線フィ
ルムに露光させる。ハイブリダイズしたコロニーは、陽
性(+)反応を示し引例セットから見分けることができ
る。
【0106】同定したコロニーは、cDNA検体に相補
的な挿入体を有する組み換えDNAsすなわち、ヒトリ
ンパ芽球遺伝子またはその断片に対応するDNA断片を
含む。時折一種以上の組み換えDNA分子、ハイブリド
プラスミドDNAを含む形質転換した細胞の第一のクロ
ーンは、陽性にハイブリダイズしたクローンから分離さ
れ、前記載(3e項)のようにE.coliHB101
の再形質転換のために用いる。ハイブリドプラスミドD
NAsは、たとえば、次の方法によって分離される。初
めに、同定された各々のコロニーは適当な栄養培地、た
とえばトリプトン培地、いかなるプラスミドも含まない
混同(汚染)細胞を除去するためにテトラサイクリンの
存在下に培養する。
【0107】生き残りの細胞を採取し、慣例上の緩衝系
に溶解し、細胞外膜内にクロモゾゾームが残るように緩
和な条件で破壊する。この過程には、たとえばリゾチー
ム、EDTAおよび非イオン性浄化剤(例、トリシン)
の連続的添加が含まれる。細胞破片物、およびクロマト
ゾームDNAは遠心によって分離される。上澄液は脱タ
ンパクし(例、フェノール)、RNAはRNAse
(例、RNAseA)で分解する。ハイブリドプラスミ
ドDNAは、ポリエチレングリコールによる沈澱によっ
てRNA断片から分離され、エタノールによる再沈澱に
よって精製される。
【0108】この段階で、各々分離された交雑DNAの
開裂パターンは、適当な制限エンドヌクレアーゼによる
開裂によって決定することができ、この酵素は特にds
cDNAが挿入(3b項参照)される位置で、pBR3
22を線状化するために用いる。制限断片の大きさは、
たとえば既知の長さのマーカーDNAsに関連して、ア
ガロースゲルにおける電気泳動移動度から測定できる。
【0109】分離されたハイブリドDNAsの各々は、
E.coliHB101へ再形質転換し、テトラサイク
リンを含む適当な寒天培地(3e項参照)で増殖させ
る。各々の再形質転換から、いくつかのクローンを見分
け、各々のクローンのハイブリドプラスミドDNAsを
再度、制限分析をし、cDNA挿入体の完全なまたは部
分的なヌクレオチド排列分析を、更に進行(処置)のた
めに適するハイブリドDNAsの選択のために行なう。
更に、部分的な排列分析は、挿入されたIFNcDNA
断片がヒトリンパIFN−αまたは−β遺伝子に対応す
るかどうか明らかにする。
【0110】現在までに、いくつかの迅速法は、DNA
分子配列化のために有効である。主要な合成法で、特に
サンガー(40)によって開発された方法は、プライマ
ーとして、制限エンドヌクレアーゼ分解によって生成し
た放射能でラベルしたDNA断片を用いて、一本鎖DN
Aテンプレートの相補性模写を正確に合成するDNAポ
リメラーゼの効力(能力)を使用するものである。マッ
クサムおよびジルバートら(41)によって開発された
任意の化学的DNA配列化法を選択することも可能であ
る。
【0111】この方法において、配列化されるDNA
は、末端−ラベル化、特に4つの異なった反応において
4つの塩基の各々で開裂化し、生成物は、大きさによっ
て、たとえば変性する条件下でのゲル電気泳動の手段で
分画する。DNA配列は、放射性帯のパターンから解読
することができる。DNAの選択された伸長の完全なヌ
クレオチド排列を決定するために、この領域のDNAを
切断する制限エンドヌクレアーゼを必要とする。
【0112】マックサムとジルバートの方法により、切
断から同方向における100−150塩基までの配列
は、一つの実験で解決することができ得る。たとえば、
分離されたハイブリドDNAsは、適する制限エンドヌ
クレアーゼ(例、PstI,EcoRI,BglII,P
vuIIまたはAluI)で、cDNA挿入体内に起こる
位置で、分解される。得られたDNA断片は末端にたと
えれば〔r−32P〕−ATPで、ポリヌクレオチドキナ
ーゼの存在下でラベルし、dsDNAの一本鎖だけが末
端にラベルされて残るように、第二の制限エンドヌクレ
アーゼで開裂する。適当なDNA断片は、たとえばポリ
アクルアミドゲル電気泳動によって分離される。次い
で、DNA断片をマックサムとジルバート(41)によ
って報告された塩基−特異性開裂反応に処する。生成物
を電気泳動(例、ポリアクルアミドゲル)によって、変
性する条件下に(例、7M尿素)分画し、DNA断片を
オートラジオグラフで目で見分けることができる。
【0113】d.リンパ芽球IFNcDNAを含む付加
的クローンの同定前記載のように(4c項)、形質転換
コロニーの一部はニトロセルロースフィルターに転移
し、その固定されたDNAは、イン・シトゥで、検体と
して放射能でラベルしたcDNA(例、IFN特異cD
NA検体)を用いてのコロニーハイブリダイゼーション
を行なう。陽性のハイブリダイズしたコロニーの組み換
えDNAsは、同じもしくは関連したDNA挿入体
(例、IFNに関連した排列)をもつ組み換えDNA分
子を含む付加的なクローンのためのスクリーンに用いる
ことができる。
【0114】この目的のために、最初のスクリーン操作
(4c項)において得られた同定されたコロニーの各々
のプラスミドDNAs(異なったIFN遺伝子または遺
伝子断片に対応して)は、前記載のように分離され、I
FNcDNA挿入体もしくはその一部分を含むプラスミ
ド断片が得られるように制限エンドヌクレアーゼで開裂
する。これらのプラスミド断片を5′−末端にラベルし
た後、適当なDNA断片(例、放射能でラベルしたIF
N挿入体もしくはその一部分)を、たとえばポリアクル
アミドゲル電気泳動によって分離し、それらを単一にも
しくは任意に、混合物として用いることができる。
【0115】ハイブリダイゼーションのために、形質転
換コロニー(前記載)は、ニトロセルロースフィルター
に転移し、溶菌化する。それらのDNAは変性化し、イ
ン・シトゥでフィルターに固定しグルンスタインとホッ
グネス(36)の報告に基づいて、IFN特異性、放射
能でラベルしたDNA断片とハイブリダイズする。ハイ
ブリダイズしたコロニーはオートラジオグラフィーで目
で見ることができ引例セットから見分けることができ
る。
【0116】検体として、同一のもしくは類似のcDN
A挿入体をもつ組み換えDNA分子を含む同一コロニー
を用いる。このスクリーン操作によって、付加的クロー
ンがリンパ芽球IFN−αもしくは−βIFN遺伝子ま
たはその断片を含むことを同定できる。各々同定したコ
ロニーのプラスミドDNAは分離でき、前記載(4c
項)のように制限分析および部分的排列分析によって特
徴づけることができる。
【0117】5.HuLyIFN−特異性組み換えDN
Asを含むE.coliによるHuLyIFN−様活性
をもつポリペプチドの合成、 本発明に係るHuLyIFNcDNA挿入体は、pBR
322のPstI位置にハイブリダイゼーションを経て
挿入される(前記載)。なぜならpBR322のPst
I位置は、β−ラクトア(ラクタ)マーゼ遺伝子内にあ
り、cDNA挿入体を転写に関する特有な配向における
位置、および翻訳に関する特有解読のフレームにおける
位置に連結(開裂と、共役して結合)する際、癒合(合
着)したタンパクとなりうる。もし挿入されるcDNA
はそれ自体開始信号および/または停止信号をβ−ラク
トア(ラクタ)マーゼ配列をもつ相において有する場
合、開始および/または再開始は第二の開始信号で起こ
り、非−癒合(合着)タンパクが得られる。
【0118】それにもかかわらず、それらのクローンは
重要であり、HuLyIFNcDNAは存在するけれど
も、いかなるIFN活性も示さない。この場合、cDN
A挿入体は、分離され、望ましいポリペプチドの発現の
高レベルを得るために、適当な様式で(7項参照)発現
対照領域に連結される。HuLyIFNcDNA挿入体
をもつ組み換えDNAを含むクローンは、常法によって
IFN活性のためのテストをすることができる。たとえ
ば、培養は十分な細胞密度に増殖されうる。細胞は採取
し、再懸濁し、溶菌化する(1b項参照)。無細胞抽出
物はたとえば細胞病理バイオアッセイを用いて分析でき
る。
【0119】十分な程度にHuLyIFN活性をもつポ
リペプチドを合成するクローンは、大規模生産に適合す
る。クローンは培養され、ポリペプチドは7章および8
章に記載のように回収することができる。 6.HuLyIFN活性をもつポリペプチドの高レベル
を発現することができる組み換えプラスミドの構成、 十分に発現させるために、遺伝子は正しく転写の開始体
(プロモーター)および翻訳(リボゾーム結合位置)を
含む対照領域に関して局在化(集積化)されねばならな
い。
【0120】前記載のように(3d項)、プラスミドp
BR322は、適当な制限エンドヌクレアーゼで開裂
し、HuLycDNAと連結する。得られた組み換えプ
ラスミドDNAは、E.coliHB101を形質転換
するために用いられる。たとえば、もしPstIを制限
エンドヌクレアーゼとして使用する場合、HuLycD
NAの挿入はpBR322のβ−ラクトア(ラクタ)マ
ーゼ内に起こる。更に連結が、特有の配向および特有の
解読フレームで行なわれるならば、癒合(合着)したタ
ンパクは、HuLyIFNアミノ酸配列に従うβ−ラク
トアマーゼ鎖の部分からなる結果になる。cDNAが特
有の解読フレームおよび/または配向に挿入されない場
合は、得られるタンパクは、いかなるIFN活性も示さ
ない。
【0121】不適当な配向の場合、プラスミドは適する
制限エンドヌクレアーゼ(本発明においてすべての挿入
体は、PstIによって切断される)でcDNA挿入体
を切断することによって再配向できおよびcDNAと線
状プラスミドの再連結(開裂と共役して結合)すること
ができる。得られた交雑プラスミドは、E.coliH
B101に形質転換でき、そして順次に通常IFN活性
の検査(分析)ができる。
【0122】HuLyIFNcDNA挿入発現の効率を
高めるために、過剰でないヌクレオチド(および従って
アミノ酸)が先の遺伝子(および従ってHuLyIFN
活性をもつポリペプチド)であるように前記載の発現対
照配列の付近で、HuLyIFNcDNAを局在化する
ことが必要である。更にHuLyIFNsの場合におい
て、第一の翻訳生成物は、成熟インターフェロンのN−
末端に付着した信号ペプチドからなるプレ−インターフ
ェロンである。
【0123】信号ペプチド排列は、ポスト−翻訳的に初
めのプロゲニター細胞に移す。しかしながらE.col
iは蛋白質融解的にプレ−排列を移すことはできない。
従って、プレ−排列は、好都合にcDNA挿入から、第
一の翻訳生成物が成熟IFN−様ポリペプチドであり得
るように適当な方法(下記参照)によって除去できる。
この目的のために、成熟HuLyIFNのためのコード
化遺伝子は、イン・ビトロで再構成され、発現制御配列
に付着した(操作的に連結した)プラスミド(例、β−
ラクトアメーゼ遺伝子の発現制御排列)に再挿入する。
【0124】他の発現制御配列、プロモーターおよびリ
ボゾーム結合位置も同様に用いることができ、たとえば
ラクトースオペロンの制御配列、トリプトファンオペロ
ン、アラビノースオペロンその他対応するファージλN
−遺伝子の排列およびファージfdコートタンパク遺伝
子、または当該分野で知られている他の排列のようなも
のを挙げることができる。発現制御配列は、すでにcD
NA挿入体を含むプラスミドに挿入でき、または両DN
A断片を継続的にプラスミドに挿入できる。
【0125】たとえば成熟HuLyIFNcDNAは、
β−ラクトアマーゼ発現制御配列の制御下におくことが
できる。なぜなら成熟HuLyIFN−様ポリペプチド
のためのコード化成熟cDNA挿入は、翻訳開始のため
に必要である暗号(コドン)ATGで開始されず、AT
G−トリプレットは、合成的に入れなければならない。
たとえば知られているヌクレオチド塩基配列およびその
結果として、pBR322およびHuLyIFNcDN
Aの制限ヌクレアーゼパターンは、次のアプローチに用
いることができる。
【0126】プラスミドpBR322をβ−ラクトアマ
ーゼ遺伝子内PstIで開裂し、エキソヌクレアーゼ、
たとえばBa131で分解し、β−ラクトアマーゼコー
ド化配列を短くする。任意に、E.coliからのλ−
エキソヌクレアーゼ(5′−エキソヌクレアーゼ)もし
くは3′−エキソヌクレアーゼおよびSlヌクレアーゼ
の併用は、同じく用いることができる。制限されたプラ
スミドは、合成されることのできる、(たとえば前記載
(4b項)のトリエステルアプローチによって)dsD
NAリンカー(Linker)と連結させる。
【0127】リンカーは、適当な制限エンドヌクレアー
ゼ、たとえばBclI(Sau3A)の認知配列を含
む。得られたプラスミド断片は、アニール化したリンカ
ー(例、BclI)へ特徴のある制限エンドヌクレアー
ゼで、および次いでEcoRI(β−ラクトアマーゼ発
現制御配列の付近に局在化するpBR322内にEco
RI位置が存在する)で開裂する。得られたDNA断片
(例、EcoRI−BclIDNA断片)は本質的にβ
−ラクトアマーゼ(ApPr)の発現制御配列およびア
ニール化リンカーからなり、ポリアクルアミド電気泳動
によって分離することができる。
【0128】一方において、HuLyIFNcDNA挿
入は、それを含む組み換えDNA分子から(4d項)、
たとえば制限エンドヌクレアーゼPstIによる分解に
よって、切断する。単離されたHuLyIFNcDNA
挿入は、信号ペプチドのためのコード化するDNA排列
を移すために更に他の制限エンドヌクレアーゼで(必要
ならば、二つの他の制限エンドヌクレアーゼおよび部分
的再連結された)開裂される。得られた成熟HuLyI
FNcDNAは、前記載のApPrDNA断片(例、S
au3A“ステッキィ”終末端)に相補的な“ステッキ
ィ”終末端をもつ。
【0129】成熟HuLyIFNcDNAおよびApP
rDNA断片は、通常リガーゼによってアニール化され
る(3d項参照)。アニール化は、特有の解読フレーム
を確立するために、成熟cDNAの第一暗号に先んずる
ATG暗号の生成の結果にならねばならない。得られる
交雑DNAはβ−ラクトアマーゼ発現制御領域、ATG
翻訳開始暗号、完全なHuLyIFNのためのコード化
DNA配列、および開裂されたプラスミドpBR322
におけるハイブリドDNAを挿入するために適する二つ
の制限エンドヌクレアーゼ−終末端(例、EcoRIお
よびPstI終末端)を含む。
【0130】得られたハイブリドプラスミドは、E.c
oliHB101の形質転換およびHuLyIFN活性
をもつポリペプチドの高レベルの合成に導くために用い
られる。 7.HuLyIFN−特異性組み換えDNAsを含むク
ローンの培養、 本発明に係る形質転換したホストは、HuLyIFN活
性をもつポリペプチド生成のために用いることができ
る。該ポリペプチドを生成する方法は、形質転換ホス
ト、特に形質転換したE.coli株(系統)は炭素、
窒素および無機塩の同化できる源を含む液体栄養培地で
培養することを特徴とする。
【0131】いろいろの炭素源を用いることができる。
たとえば好ましい炭素源として、グルコース、マルトー
ス、マンニットールまたはラクトースまたはアセテート
のような同化できる炭化水素であり、単一もしくは適す
る混合物で使用することができる。好適な窒素源とし
て、たとえばカスアミノ酸(casamino aci
d)のようなアミノ酸、ペプチドおよびタンパク質およ
びその分解生成物(例、トリプトン、ペプトン)または
肉抽出物更に酵母抽出物、麦芽抽出物、コーン浸液、塩
化アンモニウム、硫酸アンモニウムまたは硝酸アンモニ
ウムのようなアンモニウム塩が挙げられ、単一もしくは
適する混合物で使用することができる。使用される無機
塩としては、たとえば硫酸塩、塩化物、リン酸塩および
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、およびカルシウ
ム塩が挙げられる。
【0132】任意に、栄養培地は、増殖を助長する物質
および/またはHuLyIFN−特異性組み換えDNA
のロスを妨げるために選択的圧力を加える物質を含む。
増殖を助長する物質には、たとえば鉄、亜鉛、マンガ
ン、その他の微量元素および特有のアミノ酸がある。H
uLyIFN活性をもつポリペプチドのためのコード化
遺伝子は別として、本発明に係る組み換えDNAsは、
好ましくは、抗生抵抗性(不応性)たとえばアンピシリ
ンおよび/またはテトラサイクリンに対する抵抗性(不
応性)を授けられる遺伝子を含む。このような抗生物質
を培地に加える場合、組み換えDNAを含む細胞は、生
き残り、増殖し、一方該組み換えDNAまたは培地に混
同する外来抗生−感受性微生物を含まない細胞は、生き
残ることはない。
【0133】培養は常法による手段で行なう。温度、培
地のpHおよび発酵時間のような培養条件は、IFN−様
ポリペプチドの最大値を得られるようなやり方で選択す
る。好ましくは選択されたE.coli株は好気的条件
下に、約20−40℃の温度で好ましくは30℃でpH4
−9で、好ましくはpH7で、約4−20時間、好ましく
は8−12時間、攪拌しながらまたは振りながら深部培
養する。培養の結果として、IFN−様ポリペプチド
は、細胞内に集積する。
【0134】8.IFN活性をもつポリペプチドの分離
および精製 本発明に係るヒトリンパ芽球インターフェロンは、形質
転換したホスト細胞から該ポリペプチドの遊離および精
製の段階を含んでなる培養肉汁からの回収である。形質
転換したE.coli細胞を満足すべき細胞密度に増殖
した後、発現された(表現)ポリペプチドの回収のため
の第一段階は細胞内部からそれの遊離を含む。この目的
のために細胞は、SDSまたはトリトンのような浄化剤
によって溶菌化する。任意に、剪断力のような機械力、
(例、X−プレス、フレンチプレス)またはガラスビー
ズまたはアルミナと振り回ることによって、細胞を破壊
する。
【0135】得られたポリペプチド混合物は、常法によ
って、すなわち硫酸アンモニウムまたはトリクロロ酢酸
による沈澱、ゲル電気泳動、透析、クロマトグラフィー
(例、イオン交換クロマトグラフィー、サイズ−排除
(排他)クロマトグラフィー、または反転相HPLCお
よびその他)を用いて、ヒトLyIFNを濃縮する。最
終的な精製前の精製は、たとえば、抗体親和性クロマト
グラフィーによってなされる。主に精製段階は、ヒト白
血球インターフェロンの精製のために開発したステェフ
ェリンら(51)の方法によって行なわれる。
【0136】たとえば、ヒトLyIFNの精製および分
離は、次の段階を経て行なう: (1)E.coli細胞の溶菌化 (2)ポリエチレンイミン処理による非−蛋白質分解物
質の一部の除去 (3)硫酸アンモニウムでの溶液飽和によるポリペプチ
ドの沈澱 (4)適当な緩衝混合液における透析 (5)DEAE−セルロースのカラムクロマトグラフィ
ー (6)親和性モノクロナル抗体のカラムクロマトグラフ
ィー (7)適合するセファデックス登録商標の分子サイズの
カラムクロマトグラフィー 十分な精製生成物を得るために、付加的な精製段階が、
必要とされる、たとえばカチオン、またはアニオン交換
クロマトグラフィー、水酸化燐灰石への吸収、反転相H
PLCなどがある。一方前記の段階の1つもしくはそれ
以上、可能ならば、削除することができるし、または段
階の順序を変えることもできる。
【0137】本発明は、本発明に係るポリペプチドの誘
導体および断片を含んでなり、たとえば蛋白質融解的に
開裂したポリペプチド、十分にもしくは部分的に保護さ
れた、たとえばアシル化,シリル化および特にグリコシ
ル化ポリペプチド、およびその塩およびそれらの製造の
ための常法による過程を含む。本発明は、特に本発明の
結果として精製された形態でのDNAsおよびポリペプ
チド、および特別にDNAs、形質転換したホスト,ポ
リペプチド、および実施例で記載のようにその製造過程
に関するものである。
【0138】本発明のポリペプチドおよび適するその誘
導体、たとえばグリコシル化した生成物は、ヒトの癌,
腫瘍,およびウイルス感染の治療のために知られている
インターフェロンと類似して用いられ、必要に応じて他
の抗ウイルス性,抗癌性,または抗腫瘍性剤と併用して
用いられ、好ましくは、活性成分とともにまたは、有機
もしくは無機の固体または液体、好ましくは非経口投与
に適する医薬として許容され得る担体と混合して、効果
量含む医薬製剤の形である。
【0139】本発明に係る医薬として活性のある化合物
は、好ましくは製剤でまたは非経口(例、筋肉注射、静
脈注射)のための注入溶液の形態である。このような溶
液は、好ましくは使用前に製造された等張性水溶液また
は懸濁液であり、それは活性成分のみまたは医薬として
許容されうる担体を含む凍結乾燥(親液性化)した調合
物から製造する。
【0140】医薬製剤は、殺菌しおよび/または補助
薬、たとえば保存剤、安定剤、湿潤剤および/または乳
化剤、可溶化剤、浸透圧を調整するための塩、および/
または緩衝液を含む。本医薬製剤は、所望ならば、更に
医薬的に価値のある物質を含むこともでき、既知の方法
によって生産され、たとえば、常法によって溶解した
り、凍結乾燥(親液性化)によって行ない、活性成分は
約0.1−100%、特に約1−50%、凍結乾燥(親
液性化)の場合は100%まで含むことができる。
【0141】本発明は、医薬として活性ある化合物を、
医薬として許容されうる担体と混合することを特徴とす
る医薬組成分を生成する方法に関するものである。病症
の本質(特性)、および患者の容態に依存して、製剤
は、たとえば筋肉内に一日に三回約106 −107 ユニ
ットの投与量で投与する。次の実施例は、本発明を例示
しており、本発明の範囲を限界するものとして解釈すべ
きではない。
【0142】実施例 次の略語は、実施例において用いられる。 EtBr:エチジウムブロマイド BSA:牛血清アルブミン DTT:1,4−ジチオスレイトール(1,4−ジメル
カフト−2,3−ブタンジオル) EDTA:エチレンジアミン四酢酸 SDS:ドデシイル硫酸ナトリウム TNE:100mM NaCl,50mMトリス・塩酸(pH
7.5)、および5mMEDTAを含む溶液 Tris(Trizma):トリス−(ヒドロキシメチ
ル)−アミノメタン Tris・HCl:トリス1塩酸 1.HuIFNmRNAのために濃縮されたポリ(A)
RNAの分離(図1) a)ナマルワ細胞の誘発 ナマルワ細胞は、胎子牛血清10%を含む培養培地RP
MI 1640で37℃のもとで増殖させる。細胞の密
度が、3・706細胞/mlに到達した時、懸濁液を室温
で800×gで10分間遠心する。集められた細胞は、
グルタミン(0.027%/容積)、ペニシリン(20
0ユニット/ml)およびストレプトマイシン(50μg
/ml)を含む培地(200ml)に再懸濁する。細胞は、
90分間37℃でニューカッスル病ウィルス(NDV1
10)を190HAU/106 細胞(HAU:血球凝集
ユニット)の割合で培養する。新しい培地を添加するこ
とによって、細胞の密度を1・3・106 細胞/mlに調
整し、細胞懸濁液を34℃で100r.p.m.で振り回す。
【0143】12時間後、6・109 細胞は、採収し、
リン酸−緩衝化した塩水(50ml)〔“PBS”;11
PBSは、塩化ナトリウム(80g)、塩化カリウム
(2g)、リン酸水素ナトリウム(14.4g)および
リン酸2水素カリウム(2g)を含む〕に再懸濁する。
細胞を採収する前に、サンプルを移し、インターフェロ
ン活性を、チャレンジウィルスとして、小水疱性口内炎
ウィルスおよびCCL−23細胞を用いて、アームスト
ロング(29)の方法に基づいて測定する。4300I
FNユニット/mlが検出される。
【0144】b)細胞の破壊および脱タンパク化 細胞懸濁液(6・109 細胞/50mlPBS)を室温
で、0.05Mトリス塩酸(pH7.5)、0.1M塩化
ナトリウム、5mM EDTAおよび2%SDS(結晶、
研究用、セルバ)からなる溶菌緩衝液(800ml)を加
える。溶菌化したものは、前培養した(37℃で2時
間)プロテアーゼ(プロテアーゼp、VI型、シグマ)
(0.2mg/ml)加えて、室温のもとで攪拌しながら1
時間分解する。溶液をTNE飽和−フェノール(500
ml×3)およびクロロホルム(500ml×3)で抽出す
ることによって脱タンパク化する。260nmの吸収によ
って測定されるように核酸(500mg) が得られる。
【0145】c)混合しているDNAおよびRNAの除
去 前記載のように得られたかすかにビスコース状水溶液
(段階1b)は、0.3M塩化ナトリウムで調整し、オ
リゴ(dT)セルロース(1g)(7型、P−L生化
学)を加える。懸濁液を室温で30分間攪拌した後、室
温でソルバルRC−3遠心機を用いて1l ソルバル管
で、4000rpm で10分間遠心し、得られたオリゴ
(dT)セルロース−スラリイを、0.5%SDSを含
むTNE(40ml×2)洗浄する。結合したポリ(A)
RNAは、水(2.5ml)で、5回連続的洗浄によって
溶出する。
【0146】ポリ(A)RNA(720μg)の収量
は、光学的濃度を測定することによって決定する。初め
の吸着からの上澄RNA溶液は、二回目にオリゴ(d
T)セルロース(1g)に吸着させ、前記載のように溶
出し、ポリ(A)RNA(320μg)が得られる。溶
出液はプールしTNEで調整し、ポリ(A)RNAを6
7%エタノールで−20℃のもとで10時間で沈澱させ
る。RNAはソルバルRC−5B遠心機を用いて、10
分間0℃のもとで10000rpm で遠心することによっ
て、集めることができる。沈澱物(1mg)は、1mM E
DTA(1ml)に溶解する。
【0147】RNAは、次のようにゼノプルラエビスの
卵母細胞への注入によって、HuIFNmRNA活性の
ための分析をすることができる:RNA溶液(50nl)
を20卵母細胞の各々に注入する。卵母細胞は、ゴルド
ン(42)、バース(43)およびコルマンら(30)
によるバース培地(2mMトリス、88mM塩化ナトリウ
ム、1mM塩化カリウム、0.33mM硝酸カルシウム、1
結晶水、0.82mM硫酸マグネシウム・7結晶水、2.
4mM炭酸水素ナトリウム、0.01mg/mlペニシリン、
0.01mg/mlストレプトマイシンを含む溶液を塩酸で
pH7.6に調整する)で培養する。
【0148】注入した卵母細胞は、42−48時間培養
し、培地を除去し、エッペンドルフ遠心機で5分間遠心
し、上澄みは分析に使用するまで−20℃または−80
℃で貯蔵する。IFN活性は、本質的にアームストロン
グ(29)に基づいて、〔VSVをチャレンジウィルス
としてHep−2細胞(フローラボラトリイー)に用い
ることを除いて〕分析する。卵母細胞抽出物は、注入さ
れたRNAμgにつき600IUインターフェロンの特
異活性をもつ。
【0149】d)HuIFNmRNAのためのポリ
(A)RNA濃縮 ポリ(A)RNAを、0.5mlベット−容積のキレック
ス−100カラム(200−400メッシュ、ビオーラ
ド)に通過させる。カラムは1mM EDTA(1ml) で
リンスする。溶出液(ポリ(A)RNA1mg/EDTA
2ml)を2分間100℃で加熱し、シュクロースデンシ
ティグレディエント〔6 50mMトリス−塩酸(pH7.
5)、0.2M塩化ナトリウムおよび1mM EDTAを
含む14mlシュクロース溶液を5%から23%(m/
V)まで濃度を増加させる〕を用いて遠心する。遠心
は、TST41ローター(コントロンAG)を用いて、
35000rpm で16時間、5℃のもとで行う。0.3
mlずつの画分は、ISCOグレディエントコレクターで
集める。
【0150】各々の画分にエタノール2容量加えて、溶
液を10時間−20℃で放置する。沈澱したmRNAは
遠心(ソルバル、HB−4ローターを用いて、1000
0rpm で10分間0℃のもとで)をする。各々の画分の
沈澱物は、1mM EDTA(25μl)に再溶解して、
前記載(段階1c)のように(20のかわりに、RNA
サンプルにつき10卵母細胞に注入されることを除い
て)ヒトIFNmRNA活性のために分析する。結果
は、表1に示す。
【0151】
【表1】
【0152】画分23−29をプールし、ポリ(A)R
NAは、次のように精製する:ポリ(A)RNA溶液
は、0.5%SDSを含む2×TNEで調整し、オリゴ
(dT)セルロースカラム(200μl)にかける。カ
ラムを0.5%SDSを含む2×TNEで洗浄し、ポリ
(A)RNAは水(0.5ml×5)で溶出する。溶出液
は、TNEで調整し、同容量のTNE飽和−フェノール
で2回抽出し、更に同容量のクロロホルムで2回抽出す
る。ポリ(A)RNAをエタノール(2容量)で−20
℃のもとで、10時間沈澱させ、前記載のようにHB−
4ローターを用いての遠心によって沈澱を得る。
【0153】ポリ(A)RNAは、0.5mM EDTA
(100μl)に溶解する。収量は(40μg)光学的
濃度を測定することによって決定される。ポリ(A)R
NAの部分は、前記載のように、分析につき20卵母細
胞を用いて、ヒトIFN活性のための分析を行う。ポリ
(A)RNA製剤はRNA(μg)につき8100IU
インターフェロンの特異活性をもつ。
【0154】2.二重一鎖cDNAの製造(図1) HuIFNmRNAのために濃縮されたポリ(A)RN
A(段階1d参照)は、本質的にエフストラテアデスら
(44)、マニアテスら(45)およびホエイジマーカ
ーら(46)によって報告されているように、二重鎖c
DNAを製造するためのテンプレートとして用いる。
【0155】a)第一鎖の合成 40mMトリス・塩酸(pH7.5)、30mM塩化ナトリウ
ム、5mM塩化マグネシウム、0.5mM DDT(カルビ
オケミ)、1mM dGTP,dCTP,dTTP(P−
L生化学)および1mM32P−dATP(アマースハム比
活性50000cpm /nmole)、20μg/mlオリゴ(d
T)12-18 (P−L生化学)、40μg/mlポリ(A)
RNAおよび鳥類骨髄芽球症ウィルス(AMV)リバー
ストランスクリプターゼ(ライフ、サイエンス、In
c.,Stペータースブルグ、フロリダ)を含む反応混合
物(250μl)を80分間37℃で培養する。反応
は、溶液を10mM EDTAおよび0.1%SDSで調
整することによって停止する。
【0156】反応混合物をフェノールの1容量で一回抽
出する。水相をクロロホルム(1容量)で再抽出し、セ
ファデックスG−50(ファーマシア、ファイン)カラ
ム(3ml)にかける。各画分(0.1ml)を集める。各
々の画分の放射能活性は、セレンコフ放射線を測定する
ことによって決定する。放射能画分は、プールし、核酸
はエタノール(2容量) で、−20℃のもとで10時間
沈澱させる。この画分を、HB−4ローターを用いて1
0,000rpm で0℃のもとで20分間遠心する。
【0157】沈澱を水(95μl)に溶解する。10N
水酸化ナトリウム(5μl)を加えて混合物を25℃の
もとで40分間培養する。5M酢酸中和後、水(50μ
l)およびエタノール(2容量)を加え、−20℃のも
とで10時間放置する。沈澱は、前記載のように遠心に
よって集め、0.1mM EDTA(200μl)に再溶
解する。一本鎖cDNAの収量は3.7μgである。c
DNAのサイズは、既知の長さのマーカーDNAsに関
連して(32)、7M尿素を含むトリス−ホウ酸−ED
TA〔トリス(108g)、EDTA2ナトリウム塩
(9.3g)、ホウ酸(55g)を含むpH8.3である
1l溶液〕における6%ポリアクリルアミドゲルの電気
泳動の移動度から測定されるように700−1500ヌ
クレオチドの長さである。
【0158】b)第二の鎖の合成およびS1 エンドヌク
レアーゼ分解 得られたcDNA溶液は100℃で90秒間加熱し、冷
却し、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.9)、1
0mM塩化マグネシウム、10mM MDTT(カルバイオ
ケミ)1mM dATP,1mM dCTP,1mM dTT
P(P−L、生化学)、1mM3 H−dGTP(アマース
ハム、比活性の4000cpm /nmole)およびE.col
i DNAポリメラーゼI(バイオラボ、ニューイング
ランド)(165ユニット/ml)からなる反応混合物
(400μl)で15℃のもとで8時間培養する。
【0159】反応は、EDTAおよびSDSを加えて、
最終濃度各々10mMおよび0.1%になるようにして停
止する。混合物はフェノールおよびクロロホルムで抽出
し、セファデックスG−50(ファーマシア、ファイ
ン、ベット容量2ml)でクロマト処理し、前記載(段階
2a)のようにエタノールで沈澱させる。得られたDN
Aは、0.25M塩化ナトリウム、50mM酢酸ナトリウ
ム(pH4.5)およびS1 エンドヌクレアーゼ(P−L
生化学)の6ユニットを含む1mM硫酸亜鉛を含む培養溶
媒(50μl)で37℃のもとで30分間培養する。反
応は0.1%SDSおよび10mM EDTAで停止す
る。反応混合物はフェノール(50mM酢酸ナトリウムで
飽和した、pH4.5)およびクロロホルムの1容量で脱
タンパク化する。
【0160】水相は、セファデックスG−50(ファー
マシア、ファイン)(2ml)カラムでTNE中でクロマ
ト処理をする。100μl画分は集められ、各々の画分
におけるセレンコフ放射線を測定する。除外された画分
はプールし、DNAは、エタノール量(2容量)で前記
載のように−20℃のもとで10時間沈澱させる。沈澱
は、HB−4ローター(下記参照)を用いて遠心し、集
められた沈澱は、10mMトリス・塩酸(pH7.5)およ
び0.5mM EDTAを含む100μlに溶解する。D
NA(4μg)が得られる。
【0161】DNAは50mMトリス・塩酸(pH7.5)
および1mM EDTAでのシュクロース、デンシティ、
グレディエント(5−23%)でTST−60ローター
(コントロンAG)を用いて分画化する。遠心は、55
000rpm で5時間15℃のもとで行う。800塩基対
マーカーDNAより速く沈降するDNAをパラレルグレ
ディエントで行い、プールし、TNEで調整し、67%
エタノールで−20℃のもとで10時間沈澱させる。二
重鎖cDNA(0.4μg)が得られる。
【0162】3.pBR 322−連結したcDNAの
製造(図1) a)d−CMP−延長したcDNAの製造 得られたds cDNA(0.1μg)の3′−末端
は、100mMカコジレートナトリウム(pH7.2)、
2.5mM塩化コバルト、BSA(カルバイオケミ)(5
0μg/ml)、1mM dCTPおよび末端デオキシヌク
レチオジルトランスフェラーゼ(P−L生化学)(10
ユニット/ds cDNAμg)を含む反応容積(10
μl)中でポリ(dC)末端(尾)に提供(反応)す
る。培養後(27℃で20分間)、EDTAは10mMに
なるように加え、使用するまで−20℃で保存する。
【0163】b)PstI開裂したdGMP延長したp
BR 322の製造 pBR 322プラスミドDNA(10μg)を50mM
塩化ナトリウム、6mMトリス・塩酸(pH7.5)、6mM
塩化マグネシウム、6mM2−メルカプトエタノールおよ
び100μg/mlゲラチンを含む溶液(100μl)に
Pst Iエンドヌクレアーゼ(バイオラボ)の10ユ
ニットで1時間37℃で分解する。溶液は、フェノール
およびクロロホルムの1容量で抽出する。溶液をTNE
で調整し、線状(棒状)DNAはエタノール(2容量)
で−20℃のもとで5時間沈澱させる。
【0164】線状プラスミドDNAは、100mMカコデ
レートナトリウム(pH7.2)、5mM塩化マグネシウ
ム、20mMリン酸二水素ナトリウム、BSA(50μg
/ml)、1mM dGTP、末端デオキシヌクレオチジル
トランスフェラーゼ(P−L生化学)(100ユニッ
ト)を含む反応容量(200μl)におけるdGMPで
延長する。37℃で20分間培養後、EDTAを10mM
になるように加え、反応混合物を使用するまで−20℃
で凍結する。
【0165】c)dGMP−延長したpBR322のd
CMP−延長したds cDNAへのアニール化 TNE緩衝液におけるdCMP−延長した二重鎖cDN
A(0.1μg)およびdGMP−終末端線状化したp
BR 322(0.5μg)の混合物を65℃で1時
間、46℃で1時間、37℃で1時間、20℃で1時間
培養する。pBR−322−連結したcDNAを含む溶
液を氷上に置き、形質転換のために直ちに使用する。
【0166】4.アニール化した交雑(雑種)プラスミ
ドをもつE.coli HB 101の形質転換 カルシウム処理したE.coli HB 101は、マ
ンデルら(35)の方法によって形質転換のために準備
する。前記載(段階3c)のように製造されたアニール
化したpBR 322交雑プラスミドDNAsを含む反
応混合物(10μl)を、10mM塩化マグネシウムにお
けるカルシウム処理したE.coli HB 101
(150μl)、10mM塩化カルシウムおよび10mMト
リス・塩酸(pH7.5)を含む混合物(全量200μ
l)に加える。
【0167】混合物を氷上で20分間冷却し、42℃で
1分間加熱し、20℃で10分間培養する。トリプトン
培地〔トリプトン培地は、蒸留水(1l)中にバクト−
トリプトン(10g)(デフコ)、酵母抽出液(1g)
(デフコ)、グルコース(1g)、塩化ナトリウム(8
g)および塩化カルシウム、2結晶水を含む〕(1ml)
を加え、混合物を30分間37℃で300rpm で振り回
しながら培養する。混合物をテトラサイクリン(10μ
g/ml)(シグマ)で補足した2寒天プレート(マック
コンケイアガール、デフコ;0.6ml/プレート)にか
ける。プレートは、37℃のもとで12−17時間培養
する。形質転換したE.coli HB101の約56
00テトラサイクリン抵抗性コロニーが製造される。
【0168】5.HuIFNcDNAを含むクローンの
同定 a)13−merオリゴデオキシヌクレオチドプライマ
ーの合成(図2) HuIFN−α1 およびHuIFN−βmRNAを共有
する13ヌクレオチドの伸長に相補的オリゴデオキシヌ
クレオチドは、ホスホトリエステル法〔イタクラら(3
8)、ローイジら(39)〕によって、化学的に合成さ
れる。合成の個々の段階は、図2に概略してある。図2
のライン1で示された出発物質(保護基を運ぶモノおよ
びジデオキシヌクレオチド)は、文献から知ることがで
きる。
【0169】保護基は、イタクラらによって報告された
ような方法で開裂(解離)させることができる:水酸基
を置換した5′−モノメトキシトリチル基(M)もしく
はジメトキシトリチル基(D)の脱解離は、室温で酢酸
(80%)で行われ、およびβ−シアノエチルリン酸基
は、室温でジオキサン−水(4:1)における0.1N
水酸化ナトリウムで行われる。生成ブロックの縮合は、
活性化剤としてトリイソプロピルベンゼンスルフォニル
クロライドを用いて、図2のライン7に表示した十分に
保護した13−merプライマーまでのオリゴデオキシ
ヌクレオチドを得るために行う。最終段階(すべての保
護基の完全な除去)は次のように行う:ジオキサン(3
ml)およびアセトニトリル(1ml)中に十分保護された
13−merオリゴデオキシヌクレオチド(64.6m
g)を含む溶液は、シン−p−ニトロベンツアルドキシ
ン(200mg)およびN1 ,N1 ,N3 ,N3 −テトラ
メチルグアニジン(124mg)と反応させ、27時間放
置する。25%アンモニア(10ml)を加え、溶液は、
50℃で24時間保持する。溶媒を、真空下に蒸発させ
た後、残留物は、水に溶解し、酢酸でpH4に調整し、溶
液をクロロホルムで20回抽出する。
【0170】水溶液は、真空下で蒸発させ、残留物は8
0%酢酸(1ml)に溶解する。溶液を一時間放置し、水
(6ml)で希釈し、クロロホルムで3回抽出し、凍結乾
燥する。得られた粗生成物の1/3はDEAE−セファ
デックスA25のクロマトグラフィー(カラムサイズ:
10・1・3cm)を用いて、0.2−1.2Mトリエチ
ルアンモニウム2カルボン酸塩グレディエント(200
ml)を通して精製する。主な画分の溶出は、グレディエ
ント濃度が0.87Mで起こる。
【0171】主画分は、HPLCテストによって示され
ているように純粋な生成物からなり、3倍に濃縮し、ダ
ウエックス50W(アンモニウム塩)(10ml)でろ過
し、凍結乾燥する。HPLC(パーマフェースAAX.
カラムサイズ90・0.3cm、60℃、2ml/分;グレ
ディエント:A=0.005Mリン酸二水素カリウム、
B=0.5Mリン酸二水素カリウム、0.5M塩化カリ
ウム、pH4.5;20%A→100%B30分間):t
R 11.8分。
【0172】b)32P−ラベルヒトIFN−αおよびI
FN−β特異性cDNA(実験材料検体)の製造(図
3) 合成13−merオリゴデオキシヌクレオチドプライマ
ー(段階5a)(40pmol)および〔r−32P〕−AT
P(5700Ci・mmol-1、アマースハム)(40pmo
l)を10mM塩化マグネシウムおよび5mM DTTを含
む50mMトリス・塩酸(pH9.5)(100μl)中で
結合させる。T4 ポリヌクレオチドキナーゼ(P−L生
化学)(50ユニット)を加え、37℃で30分後、更
に酵素の20ユニットを加えて、培養は更に37℃のと
もで15分間続ける。32P−ラベルしたプライヤーを含
む水溶液は、フェノール抽出によって精製する。
【0173】更に精製は、4mlセファデックスG−50
カラム(ファーマシア、ファイン)のクロマトグラフィ
を用いて1mMトリス・塩酸(pH8.0)で処理する。各
画分(0.1ml)を集める。各々の画分の放射能は、セ
レンコフ放射線の測定によって決定する。4・106
レンコフcpm /オリゴデオキシヌクレオチドpmole の比
活性が得られる。32P−ラベルプライマー(40pmol)
は凍結乾燥し、ポリ(A)RNA(段階1で記載のよう
に誘発ナマルワ細胞から製造された)(14μg)を含
む水(95μl)に再懸濁し、100℃で60秒間加熱
する。
【0174】4M塩化カリウム(9μl)を加え、混合
物を25℃で60分間培養する。リバーストランスクリ
プターゼミックス(450μl)を40μMトリス・塩
酸(pH8)、4μM塩化マグネシウム、1mM DTT
(カルバイオケミ・Inc)、74mM塩化カリウム、1
mM dATP,1mM dGTP,1mM dCTP,1mM
dTTP(P−L生化学)および鳥類骨髄芽球症ウィル
スの90ユニットからなる反応容量にするように加え
る。培養は、37℃で1時間続ける。溶液はフェノール
(TNEで飽和した)(1容量)で抽出し、核酸は、エ
タノール(2容量)で、−20℃のもとで10時間沈澱
させる。
【0175】沈澱は、遠心(HB−4ローター、20分
間、10000rpm ,0℃)で集め、90%(容量/容
量)ホルムアミド(メルク・プロアナリシス)、1mM
EDTA,0.05%ブロモ・フェノールブルーおよび
0.05%キシレンシアノールブルーを含む色素混合液
(20μl)に溶解する。サンプルを90℃のもとで2
分間加熱し、トリス−ホウ酸−EDTA〔ピーコックら
(32)〕における5%ポリアクリルアミドゲルにかけ
る。
【0176】単一体は、プラスミドpBR 322のH
ae III 分解から得られた267bpと435 bp 32
−ラベルしたマーカーDNA断片の間に移動するオート
ラジオグラム上で見ることができる。32P−ラベルcD
NA断片は、ゲルから抽出し、ミューラーらによって報
告されたように(47)精製する。32P−ラベルしたヒ
トIFN−αおよびIFN−β特異性cDNA検体の2
0000セレンコフcpm が得られる。
【0177】c)HuIFNcDNAを含むコロニーの
ためのスクリーン化(図3) 前記載(段階4)のように製造した形質転換コロニーの
1650は、ニトロセルロースフィルターBA85(シ
ュライヒル&シューエル、8cm直径)に移す。細胞は、
溶菌化し、それらのDNAは変性させ、グルンスタイン
およびホックネス(36)に基づいてインシトウで、フ
ィルターに固定する。コロニーのついたフィルターは、
4×SET〔0.15M塩化ナトリウム、30mMトリス
・塩酸(pH8.0)、1mM EDTAを含む溶液〕、
0.1%(重量/容量)フィコール400(ファーマシ
ア)、0.1%(重量/容量)ポリビニールピロリドン
(PVP−360、シグマ)、0.1%(容量/容量)
BSA、0.5%SDS、および50μg/ml変性牛−
胸腺DNA〔次のように製造される:5mg牛−胸腺DN
A(C1型、シグマ)を10分間、0.5M水酸化ナト
リウム中でDNAを剪断変形するために煮沸し、5M酢
酸で中和し、エタノール(2容量)で−20℃のもとで
沈澱させる。沈澱は、HB−4ローターを用いて、10
分間0℃のもとで遠心して集め、0.5mM EDTA
(500μl)に再溶解する〕を含むフィルターにつき
20mlの混合溶液で、65℃のもとで、4時間前交雑
(雑種)化し、ニトロセルロースフィルターにつき32
−ラベルした検体の103 セレンコフcpm で、5×SE
T、0.02%(重量/容量)フィコール、0.01%
ポリビニルピロリドン、0.02%(容量/容量)BS
A、0.2%SDSおよび50μg/ml変性牛−胸腺D
NAを含む溶液において交雑化する。交雑化は、65℃
のもとで36時間行う。
【0178】フィルターは一回クロロホルムで、二回S
ET、0.5%SDSで室温のもとでリンスし、60℃
のもとで二回SET、0.5%SDSで1時間、および
室温のもとで一回3mMトリズマ塩基でリンスする。フィ
ルターを、3MM−ペーパー(ホワトマン)で吸い取る
ことによって乾燥し、X−線フィルム(フジ)で、スク
リーン(イルフォード増強スクリーン)を用いて、−8
0℃のもとで72時間フィルターに露出させる。
【0179】9つの陽性(+)コロニーが、オートラジ
オグラム上で同定され、更に研究に用いられる。形質転
換した細胞の第一クローンは、しばしば組み換えDNA
分子の1種以上を含み、交雑プラスミドDNAsは、9
つ陽性のハイブリダイズするクローンから分離され、前
記載のように再形質転換E.coliのために用いられ
る。
【0180】ハイブリドプラスミドDNAは、次のよう
に分離する:1コロニーはエルレンマイヤーフラスコ
(25ml)内に前記載のようにテトラサイクリン(10
μg/ml)で補足したトリプトン培地(10ml)に、接
種する。培養は、37℃で15−18時間300rpm で
振り回しながら行う。細胞は、遠心によって(ソルバ
ル、HS−4ローター、400rpm で10分間、4℃)
採収する。約1gの細胞が得られ、50mMトリス・塩酸
(pH8.0)(1ml)に再懸濁する。リゾチーム溶液
(0.25ml)、〔リゾチーム10mg/50mMトリス、
塩酸(pH8.0)、リゾチームはシグマから得られた〕
を加え、0℃で10分間培養後、0.5M EDTA
(pH7.5)(0.15ml)加える。
【0181】更に0℃で10分間培養後、2%トリトン
X−100(メルク)(60μl)を加える。0℃で3
0分間保持した後、サンプルは、15000rpm で30
分間4℃のもとで、ソルバルSA−600ローターを用
いて遠心する。上澄みは、フェノール(TNEで飽和し
た)(1容量)で脱タンパク化する。相を遠心(ソルバ
ルHB−4ローター)によって、5000rpm で4℃の
もとで、分離する。上相は、クロロホルム(1容量)で
2回抽出する。膵臓のRNAseA(シグマ;85℃で
10分前−加熱したTNE1mlに10mg溶解する)を最
終濃度25μg/mlになるように加え、混合物を37℃
で40分間培養する。
【0182】溶液を1M塩化ナトリウムおよび10%ポ
リエチレングリコール6000(フルカ、120℃で2
0分間圧熱滅菌する)で調整した後、−10℃で2時間
培養する。沈澱はソルバルHB−4ローター(0℃のも
とで10000rpm で20分間)を用いての遠心によっ
て集め、TNE(100μl)に再溶解する。DNA
は、フェノール(1容量)で抽出し、DNAは、エタノ
ール(2容量)で、−80℃のもとで10分間沈澱させ
る。沈澱物は、エッペンドルフ遠心機を用いての遠心に
よって集める。DNAは、0.5mM EDTAを含む1
0mMトリス・塩酸(pH7.5)(20μl)に再溶解す
る。ハイブリドプラスミドDNA(8−10μg)は培
養液(10ml)から回収される。
【0183】E.coli HB 101は、9つの分
離された交雑DNAsの各々で形質転換され、形質転換
した細胞は、前記載のように、(段階4)テトラサイク
リンを含む寒天プレートに平板培養する。各々の形質転
換から、抵抗性クローンをとりあげ、10ml培養を製造
し、前記載のように培養からハイブリドDNAsを分離
する。
【0184】再形質転換前および後のDNAサンプルの
すべてはPstIエンドヌクレアーゼによる開裂および
1mM EDTAを含む50mMトリス−酢酸塩(pH7.
8)における電気泳動によって分析する。すべてのサン
プルは、再形質転換前および後に、同一の開裂パターン
を示す。再クローン化した組み換えDNA分子の1つ
は、2つの帯を示し、一方はPstI−開裂したpBR
322の移動度をもち他方は、約1000bpに対応す
る移動度をもつ。それはCG−pBR 322/HLy
cIFN−1′bを意味する。
【0185】他の組み換えDNAは3つの帯を示し、一
つは、PstI−開裂したpBR322の移動度をも
ち、一つは約600bpの移動度をもち、一つは約150
bpの移動度をもつ。このクローンにおける組み換えDN
A分子は、CG−pBR 322/HLycIFN−β
1 を示す。 d)クローンCG−pBR 322/HLycIFN−
1′bおよびCG−pBR 322/HLycIFN−
β1 の特徴 クローンCG−pBR 322/HLycIFN−1′
bおよびCG−pBR322/HLycIFN−β1
組み換えプラスミドDNAsは、前記載のように(段階
5c)培養から分離され、マックサムとジルバート(4
1)によって報告された方法を用いてcDNA挿入のヌ
クオチド配列を確立することによって特徴づけられる。
基本的には、次のアプローチが用いられる:分離された
組み換えプラスミドDNAは、種々の制限エンドヌクレ
アーゼで分解される。酵素は、本質的に供給源(ニュー
イングランドバイオラボ)によって記載されているよう
に(酵素緩衝液において、BSAをゲラチンによって置
き換えることを除いて)適用する。制限されたDNAを
含む溶液を、フェノール(TNEで飽和した)で脱タン
パクする。DNAはエタノールで沈澱させ、50mMトリ
ス・塩酸(pH8.0)に、50μg/mlの濃度で再溶
解し、牛腸アルカリホスファターゼ(ベーリンガー)
0.1ユニット/DNA5′末端pmole を用いて、37
℃で30分間培養する。
【0186】酵素は、溶液を65℃で60分間加熱する
ことによって不活性化させる。DNAを、ミューラーら
(47)によって報告されているようにDEAE−セル
ロースクロマトグラフィーによって精製し、エタノール
で沈澱させる。次いでDNAを5′−末端に〔r−
32P〕−ATP(>5000Ci/m moleアマースハ
ム)でラベルし、マックサムとジルバートによって報告
されているように(41)T 4 ポリヌクレオチドキナー
ゼ(P−L生化学)(DNAをキナーゼ反応前に変性さ
せないことを除いて)と反応させる。一般的に、比活性
は1−3・106 cpm/p mole 5′−末端になる。
【0187】ラベルしたDNA断片を、第二の制限エン
ドヌクレアーゼで、開裂し、トリス−ホウ酸−EDTA
緩衝液における6%、8%または10%ポリアクリルア
ミドゲルの電気泳動によって生成物を分離する。DNA
断片をゲルから抽出し、ミューラーらによって報告され
た(47)ように精製する。ヌクレオチド配列の決定の
ために、DNA断片を、化学的に分解し、生成物をマッ
クサムとジルバートによって報告された(41)ように
ポリアクリルアミド電気泳動によって分離する。
【0188】特に、クローンCG−pBR 322/H
LycIFN−1′bの単離されたプラスミドDNAs
は、次のように処理する。一方において、プラスミドD
NA(5μg)を5′末端でラベルしたBg1 IIで分
解し、Pvu IIで開裂させる。Pvu II−Bg1
II* * ラベルされた位置を示す)およびBg1 II−
Pvu II* DNA断片は、6%ポリアクリルアミドゲ
ルで分離する。他方において、プラスミド(5μg)を
5′−末端でラベルしたAlu Iで分解し、Pst
Iで開裂させる。Pst I−Alu I* DNA断片
を8%ポリアクリルアミドゲルで分離する。
【0189】個々の断片は、順次に分解し、マックサム
とジルバートの報告に基づいて、連鎖させる。得られた
ヌクレオチド配列は、図4に示されている。約25−3
5デオキシグアノシン残基の伸長は、cDNA挿入の
5′−終末端で先に起こる。示されているヌクレオチド
配列は、いくぶんかゴエテルら〔(14),バイスマン
(3)〕によって報告されたIFN−α(F型)cDN
Aに類似しており、それにもかかわらず、得られるアミ
ノ酸(図4)に影響する多くの明らかな偏位(一点の突
然変異)を示す。
【0190】クローンCG−pBR 322/HLyc
IFN−β1 の分離されたプラスミドDNAを同様の方
法で処理する。プラスミド(5μg)をPvu IIで分
解し、5′−末端でラベル化する。混合物の半分をPs
t Iで開裂し、残りはBg1 IIで開裂する。Pst
I−Pvu II* およびBg1 II −Pvu II *
片は、6%ポリアクリルアミドゲルの電気泳動によっ
て、分離され、前記載のように分離する。
【0191】ヌクレオチド配列(N−末端配列)は、図
5に示されており、cPNA挿入が、タニグチら(1
7)によって報告されているようにIFN−β1 cDN
Aのヌクレオチド信号102で開始することを示してい
る。従って、cDNA挿入は、N−末端で、11アミノ
酸を欠くヒトIFN−β1 のためにコード化する力をも
つ。cDNA挿入は、約20−25デオキシグアノシン
残基のストレッチ(伸張)によって5′−終末端で攻撃
され、位置153で一点の突然変異を示し、得られるア
ミノ酸に影響をすることなくCをT残基に転換する。
【0192】e)CG−pBR 322/HLycIF
N−1′bおよびCG−pBR 322/HLycIF
N−β1 の挿入体に交叉−ハイブリダイズする組み換え
DNA分子を含むクローンの同定 クローンCG−pBR 322/HLycIFN−1′
bおよびCG−pBR322/HLycIFN−β1
組み換えプラスミドDNAsを、前記載(段階5c)の
ように培養から分離する。CG−pBR 322/HL
ycIFN−1′bプラスミドDNA(5μg)を、
5′−末端でラベルされたBg1 IIで分解し、Pvu
IIで開裂させる。一方において、分離したCG−pB
R 322/HLycIFN−βプラスミド(5μg)
を、5′−末端でラベルしたPvu IIで分解し、Bg
1 IIで開裂させる。Pvu II−Bg1 II* (35
1bp)DNA断片(検体A)およびPvu II* −Bg
1 II(368bp)DNA断片(検体B)は、前記載の
ように(段階5d)8%ポリアクリルアミドゲルで分離
し、イン・シトウでコロニーのハイブリダイゼーション
(下記参照)のために用いる。プラスミドDNAsの制
限、DNA断片のラベル化および精製は、前記載(段階
5d)のように同様の方法で行う。
【0193】前記載のように(段階4)製造した形質転
換コロニー(4000)をニトロセルロースフィルター
BA85(シュライヒル&シューエル、8cm直径)に移
す。細胞を溶菌化し、それらのDNAを変性させ、グル
ンスタインとホッグネース(36)の方法に基づいて、
イン・シトウでフィルターに固定する。検体AおよびB
(両方の検体を混合する)へのハイブリダイゼーション
は、前記載のように(段階5c)行う。6つの陽性コロ
ニーは、オートラジオグラフィーによって固定され、そ
れら3つは次のようであり:E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −41, E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −51 およびE. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −81 ′ 更に研究のために用いられる。それらのクローンのプラ
スミドDNAsは、分離され、再形質転換され、前記載
のように(段階5c,5d)のように再分離する。
【0194】組み換えDNAsの挿入の特性を確立する
ために、DNA挿入のヌクレオチド配列(部分的もしく
は完全に)は、前記載(段階5d)のように一般的アプ
ローチを用いることによって明らかにすることができ
る。特に、分離されたプラスミドDNAs CG−pB
R 322/HLycIFN−41 (5μg)およびC
G−pBR 322/HLycIFN−81 ′(5μ
g)を、各々5′−未満でラベルしたPvu IIで分解
し、Pst Iで開裂する。DNA断片を、8%ポリア
クリルアミドゲル上で分画し、81 ′DNAからPst
I−Pvu II* (〜120pb)および41 DNAか
らPst I−Pvu II* (82pb)を例のとおりに
分離する。
【0195】分離されたプラスミドDNA CG−pB
R 322/HLycIFN−51を、次のように処理
する。一方においてプラスミドDNA(5μg)を5′
−未満でラベルしたHae III で分解し、Pst I
で開裂させる。Pst I−Hae III * (57bp)
DNA断片は、10%ポリアクリルアミドゲルで分離す
る。他方において、プラスミド(5μg)を5′−未満
でラベルしたEcoR・Iで分解し、Pst Iで開裂
させる。Pst I−EcoRI* (235bp)および
EcoRI* −Pst I(〜700bp)DNAは、8
%ポリアクリルアミドゲルで分離する。いろいろのDN
A断片を、マッキサムとジルベルト(41)による配列
分析をする。
【0196】cDNA挿入ヌクレオチド配列を、図6−
8に示す。図6において、CG−pBR 322/HL
ycIFN−41 のcDNA挿入の部分的配列を示す。
挿入は、23−デオキシグアノシン残基のストレッチに
よって5′−終未満で攻撃され、ストロイリら(12)
によって報告されたIFN−α2 (Le)cDNAの部
分からなる。3′−エクストラシストロニック領域(e
xtra cistronic region)におい
て、いくつかの少ない偏位(一点の突然変異)および付
加的318ヌクレオチドのストレッチがある。
【0197】CG−pBR 322/HLycIFN−
1 ′のcDNA挿入のヌクレオチド配列は、図7に示
す。挿入は20−23デオキシグアノシン残基のストレ
ッチによって5′−終未満で攻撃され、ゴエデルら
〔(14)、マンタイら(11)参照〕によって報告さ
れたIFN−α(D型)cDNAに類似しているが、同
一ではない。前述のcDNA領域における相違とは別
に、ひき続いてのIFNコード化配列、GTCおよびG
TGのかわりにアラニンのためにコード化するおよびバ
リンのためにコード化する28−30GCGトリプレッ
トおよび409−411 GCGトリプットの位置にI
FN遺伝子を含む。結局、CG−pBR 322/HL
ycIFN−51 のcDNA挿入のヌクレオチド配列
(図8)は、5′−終未満で、17デオキシグアノシン
のストレッチを示す。
【0198】ヌクレオチド配列は、ゴエデルら(14)
によって報告されたIFN−α(B型)cDNAの配列
に関係がある。しかしながら、HLycIFN−51
5′−終未満に付加的なヌクレオチドがあり、エクスト
ラシストロニック領域において、一点の突然変異、除
去、挿入およびIFNコード化配列において、特に22
および361−372の位置に、同様に存在する。
【0199】6.ヒトIFN−特異性組み換えDNA分
子を含むE.coliによるヒトインターフェロンの合
成 ヒトIFN特異性組み換えDNA分子を含むことを示す
5つのクローン、すなわちE. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −1′bE. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −41 E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −51 E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −8′1 ,
よびE. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −β1 , は、IFN活性をテストし、各々は次のような方法で行
う:対応するE.coliクローン(30ml懸濁液)の
培養は、トリプトン培地で光学的濃度(OD650)1
に増殖させる。細胞を採収し、30mM塩化ナトリウムお
よび50mMトリス・塩酸(pH8.0)を含む水溶液
(0.5ml)に再懸濁する。リゾチーム(1mg/ml)
(シグマ)を加える。
【0200】0℃で30分間保持した後、凍結(液体窒
素)させ、5回解凍(37℃で)させ、4℃のもとで、
SS34ソルバルローターを用いて20000rpm で2
0分間遠心する。上澄みを、段階1cで記載のようにア
ームストロング(29)の方法に基づいて、サイトパテ
ックバイオアッセイ(細胞病理的生物活性法)を用いて
TFN活性を測定する。次の活性が検出される: 抽出材料 IFN活性 組み換えDNAを含むE.coli HB 101 (IU/ml) CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b 0;0 CG−pBR 322 /HLycIFN −41 0:0 CG−pBR 322 /HLycIFN −51 10000;10000 CG−pBR 322 /HLycIFN −8′1 100;100 CG−pBR 322 /HLycIFN −β1 0;0 測定できないIFN活性を示すクローンは、HuCyI
FN−cDNA挿入が、転写の方向に関連して不適当な
配向にある組み換えDNAsを含む可能性もある。従っ
て、実物大cDNA挿入を含むこのようなクローン(C
G−pBR 322/HLycIFN−1′b)の組み
換えDNAは、次のように再配向される:クローンE.
coli HB 101 CG−pBR 322/HL
ycIFN−1′bの1プラスミドDNAを、前記載
(段階5c)のように分離し、PstIで開裂する。
【0201】開裂したDNA(0.5μg)を20mMト
リス・塩酸(pH7.8)、10mM塩化マグネシウム、1
0mM DTT、25mM塩化ナトリウムおよび50μg/
mlゲラチンを含む緩衝液(20μl)中で、T4 DN
Aリガーゼ(バイオラボ)(0.2ユニット)および
0.5mM ATPで、15℃のもとで2時間反応させ
る。E.coli HB 101は、前記載のように
(段階4)cDNA混合物で形質転換される。形質転換
されたコロニーは、テトラサイクリンで補足したマック
・コンケイ寒天プレートで選択し、ニトロセルロースフ
ィルターに、レプリカ−平板化する。
【0202】組み換えDNA CG−pBR 322/
HLycIFN−1′b(段階5e)の32P−ラベルP
vu II−Bg1 II* 断片(351pb)にハイブリダ
イズする4−バクテリア、コロニーは、E.coli
HB 101 CG−pBR322/HLycIFN−
1′b1 −1′b4 に示めされる。4・クローンの抽出
物は、前記載のように、IFN活性のために準備され、
テストされる。次の活性が検出される: 抽出材料 IFN活性 組み換えDNAを含むE.coli HB 101 (IU/ml) CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b1 0;0 CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b2 0:0 CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b3 0;0 CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b4 30;30 プラスミドCG−pBR 322/HLycIFN−
1′b4 は、IFN活性をもつポリペプチドの合成を方
向づけることのできるcDNA挿入を含む。
【0203】7.IFN活性をもつポリペプチドの高レ
ベル生成のできる組み換えプラスミドの構成およびそれ
らのプラスミドをもつE.coli HB 101の形
質転換 A.CG−pBR(AP)/LyIFN−α−1組み換
えプラスミドの構成 クローンE.coli HB 101 CG−pBR
322/HLycIFN−1′b,のIFN特異性タン
パク収量を改良するために、図9に系統的に示めしたよ
うに次の作成が行われる。
【0204】a.cDNA挿入の製造 クローンE.coli HB 101 CG−pBR
322/HLycIFN−1′bの組み換えプラスミド
DNA(150μg)を標準法(段階5d)を用いてP
st I(バイオラボ)で開裂させる。次いでフェノー
ルで抽出し、エタノールで沈澱させ、除去された挿入
は、50mMトリス・塩酸(pH8.0)および1mM ED
TAを含むシュクロース、デンシティグレディエント遠
心(5−23%)によって分離する。遠心は、15℃の
もとでTST41ローター(コントロンAG)を用い
て、35000rpm で16時間行う。
【0205】各々の画分(0.3ml)をISCOグレデ
ィエントコレクターを用いて1ml/分の速度で集める。
小さい断片を含む画分(例・挿入体)は、プールする。
DNAをエタノールで、例のように沈澱させ、沈澱物は
0℃のもとで、HB−4ローター(ソルバル)を用い
て、10000rpm で10分間遠心することによって集
める。沈澱物は、10mMトリス・塩酸(pH7.5)およ
び0.05mM EDNAを含む緩衝液(60μl)に再
溶解する。DNA(30μg)は、光学的濃度を測定す
ることによって決定され、回収される。
【0206】挿入DNA(10μg)を、Hae III
(バイオラボ)で分解し、断片は50mMトリス、50mM
ホウ酸、1mM EDTAおよび0.5μg/mlエチジウ
ムブロマイドを含む溶液における2%アガロースゲル上
で分画化する。最も大きいDNA断片、Hae III −
Pst I(869bp)およびHae III −HaeII
I (82bp、図9参照、断片3および4)は各々ゲルか
ら切り取り、0.15M塩化ナトリウム、50mMトリス
・塩酸(pH8.0)、1mM EDTAを含む溶液(5m
l)中に注射器のついた細い針を通じて噴出させ、一夜
振とうすることによって溶出する。
【0207】溶出液は、DNAを吸着させるために10
0μlDE−52(ホワトマン)パスツールピペットカ
ラムを通過させる。カラムを同じ緩衝液(2ml)で洗浄
し、DNAを1.5M塩化ナトリウム、50mMトリス
(pH8.0)および1mM EDNAを含む溶液(400
μl)で溶出する。DNAは、エタノール(2容量)で
−20℃のもとで一夜沈澱させる。沈澱物を、エッペン
ドルフ遠心機での遠心によって集める。
【0208】Hae III −Hae III DNA断片
(86pb)は、再溶解し、Sau 3A(バイオラボ)
で分解する。酸素は65℃もと30分間で熱−不活性化
する。Hae III −Pst I DNA断片(869
bp)(1μg)を加え、溶液を10mM塩化ナトリウム、
10mM DTTおよび0.5mM ATPで調整し、T4
DNAリガーゼ(バイオラボ)(30ユニット/μ
l)、反応容器に加える。溶液を、15℃のもとで10
時間培養する。
【0209】次いでフェノールおよびクロロホルムで抽
出し、混合物を、エチジウムブロマイドの存在下に、ト
リス−ホウ酸−EDTAにおける2%アガロースゲル上
で分画化する。Sau 3A−Pst I DNA断片
(図9参照、断片5)は前記載のように抽出され、エタ
ノールで沈澱させ、10mMトリス・塩酸(pH7.5)お
よび0.05mM EDTAを含む溶液(10μl)に再
溶解する。
【0210】b.pBR 322のβ−ラクトア(ラク
タ)アマーゼ調整領域(ApPr)を含むDNA断片の
製造 プラスミドpBR 322をPst I(段階3b)で
開裂し、エキソヌクレアーゼBal 31(ベネスダ、
リサーチ、ラボ)(4ユニット/ml)で30℃のもとで
4−10分間、β−ラクトアマーゼコード化断片を除去
するために処理する。
【0211】式5′−ATGTGTGATCACACA
T−3′の化学的DNAリンカーは、前記載(段階5
a)の方法を用いて合成される。リンカーは、好都合に
連結することによってBal 31処理したpBR 3
22 DNAに加える。得られるハイブリド分子を、制
限エンドヌクレアーゼBc I(バイオラボ)およびE
coRIで開裂させる。分解した生成物は前記載のよう
に(段階2a)トリス−ホウ酸−EDTAにおける8%
ポリアクリルアミドゲルで分画する。DNA断片(Ap
Pr DNA断片)は184bpおよび234bpマーカー
DNAsの間に移動し、前記載のように(段階7a)分
離され、例のようにエタノールで沈澱させる。沈澱物は
10mMトリス・塩酸(pH7.5)および0.05mM E
DTAを含む溶液に再溶解する。
【0212】c.ApPr DNA断片のcDNA挿入
への連結およびプラスミドCG−pBR(AP)/Ly
IFN−α−1の製造 ApPr DNA断片およびcDNA挿入を含む溶液を
プールする。混合物を10mM塩化マグネシウム、10mM
DTTおよび0.5mM ATPで調整し、T4 DN
Aリガーゼ(バイオラボ)(30ユニット/μl)で、
15℃のもとで12時間培養する。次いでフェノールお
よびクロロホルムで抽出し、混合物を0.1%低融解す
るアガロースゲル(バイオラド)で分画化する。得られ
たApPr−cDNA断片を、Pst I(バイオラ
ボ)およびEcoR(バイオラボ)で次の操作で開裂し
た大きな断片に加える。
【0213】ApPr cDNA断片(約20μl)を
含むゲル部分を、pBR 322のPst I−Eco
R I断片と混合し、65℃のもとで2分間融解し、3
7℃に冷却し、0.5mM ATP、10mM DTT、お
よび10mM塩化マグネシウムで調整し、組み換えプラス
ミドCG−pBR(AP)/LyIFN−α−1を含む
溶液を得るために、12時間、15℃のもとでT4 D
NAリガーゼ(バイオラボ)(30ユニット/μl)で
培養する。
【0214】d.プラスミドCG−pBR(AP)/L
yIFN−α−1をもつE.coli HB 101の
形質転換 100mMトリス・塩酸(pH7.5)、100mM塩化カル
シウム、および100mM塩化マグネシウムを含む溶液1
/10に、プラスミドCG−pBR(AP)/LyIF
N−α−1を含む溶液に加える。合わせた溶液を、10
分間、65℃で、リパーゼで不活性化し、37℃のもと
で冷却する。溶液を、前記載(段階4)のようにCa++
処理したE.coli HB 101に形質転換するた
めにとり、テトラサイクリン10μg/mlで補足したマ
ックコンケイ寒天プレートに平板化する。
【0215】形質転換したコロニーは、IFN活性(段
階6)のためにスクリーンする。IFN活性の最も高い
レベルを生成するクローンを選択し、E.coli H
B101 CG−pBR(AP)/LyIFN−α−1
を企図する。原クローンE.coli HB 101
CG−pBR 322/HLycIFN−1′bに比し
て、1300倍刺激を示す、40000(IU/ml)の
活性が、検出される。
【0216】クローンCG−pBR(AP)/LyIF
N−α−1の組み換えプラスミドDNAは、前記載のよ
うに(段階3c)培養から分離し、cDNA挿入(IF
N遺伝子)のヌクレオチド配列およびβラクトアマーゼ
調節領域を確立することによって特徴づけられる。結果
を図10にまとめて示す。 B.組み換えプラスミドCG−pBR(AP)LyIE
N−α3 クローンE.coli HB 101 CG−pBR
322/HLycIFN−8′1 のIFN特異性タンパ
ク収量は、次のように改良される(図.11): a.CG−pBR(AP)/LyIFN−α−1からβ
−ラクトアマーゼ調節領域を含むDNA断片の製造 CG−pBR(AP)/LyIFN−α−1 (100
μg)を、HindIII (バイオラボ)およびBg 1
(II)(バイオラボ)で開裂させる。次いでフェノール
抽出およびエタノール沈澱、切断除去したDNA断片
を、50mMトリス・塩酸pH8.0および1mM EDTA
を含むシュクロースデンシティグレディエント遠心(5
−23%)によって分離する。遠心は、TST 60ロ
ーター(コントロンAG)を用いて58000rpm で1
5℃のもとで4時間行う。各画分(0.2ml)を前記載
のように集める。小さな断片(Hind III −BgI
II)を含む画分は、プールし、DNAを、エタノールで
例のように沈澱させる。沈澱物を10mMトリス・塩酸
(pH7.5)および0.05mM EDTAを含む20μ
lに再溶解する。
【0217】b.cDNA挿入の製造 cDNA挿入は、前記載のように(7a章)Pst I
で、組み換えプラスミドCG−pBR 322/HLy
cIFN−8′1 から切断除去する。cDNA挿入(2
μg)をSau 3A(バイオラボ)(2.5ユニッ
ト)、臭化エチル(10mM/ml)中で分解し、37℃で
60分間培養する。分解物(消化物)を、フェノールで
抽出し、DNAをエタノールで前記載のように沈澱させ
る。DNA断片は、50mMトリス、50mMホウ酸、1mM
EDTAおよび0.5μg/mlエチジウム・ブロマイ
ドの溶液における1.2%アガロースゲルで分画化す
る。
【0218】第二の最も大きいDNA(Sau 3A−
Pst I:693bp)をゲルから抽出し、7a)章記
載のように精製する。DNAを10mMトリス−塩酸(pH
7.5)および0.05mM EDTAを含む溶液(20
μl)に再溶解する。 c.cDNA挿入(Sau 3A−Pst I)へのH
ind III −San3A DNA断片の連結 両方のDNA断片(〜50ng)の等量を、10mM塩化マ
グネシウム、10mMDTT、T4 DNAリガーゼ(バ
イオラボ)(30ユニット/μl)を含む0.5mM A
TPに加え3時間、15℃のもとで、培養する。混合物
を、80℃で15分間培養し、50mM塩化ナトリウムで
調整する。DNA混合物を、PstI(バイオラボ)
(0.5ユニット)およびHind III (バイオラ
ボ)(1ユニット)で20分間、37℃で分解させる。
DNAは、フェノール抽出し、エタノールで沈澱させ、
10mMトリス・塩酸(pH7.5)および0.05mM E
DTAからなる液(20μl)に再溶解する。
【0219】得られた混合物の1/2は、10mM塩化マ
グネシウム、10mM DTT、T4DNAリガーゼ(バ
イオラボ)(30ユニット/μl)を含むATPにおけ
るプラスミドpBR 322(〜100ng)の大きいH
ind III −Pst IDNA断片に加え、2時間、
15℃のもとで、組み換えプラスミドCG−pBR(A
P)/LyIFN−α−3を含む溶液を得るまで、連結
化させる。
【0220】d.プラスミドCG−pBR(AP)/L
yIFN−α−3をもつE.coli HB 101の
形質転換 前記の1/10溶液は、段階4)に記載のようにE.c
oli HB 101を形質転換するために用いる。形
質転換したコロニーは、前記載のようにIFN活性のた
めのテストに用いられる。
【0221】IFN活性の最も高いレベルを生成するク
ローンを選択し、E.coli HB 101 CG−
pBR(AP)/LyIFN−α−3を企図する。IF
N活性を、前記載のように(段階6)測定する。原クロ
ーンE.coliHB 101 CG−pBR 322
/HLycIFN−8′1 に比して700倍刺激を示
す。70000(IU/ml)の活性が検出される。
【0222】クローンCG−pBR(AP)/LyIF
N−α−3の組み換えプラスミドDNAは、前記載(段
階3c)のように培養から分離され、cDNA挿入のヌ
クレオチド配列およびβ−ラクトアマーゼ調節領域の確
立によって、特徴づけられる。結果を図12にまとめて
示す。プラスミドCG−pBR(AP)/LyIFN−
α−3のための構成(作成)プロトコールは、すべての
α−IFN cDNA遺伝子に対して用いることがで
き、または適当に、一般的にクロマトゾームα−IFN
遺伝子を切断することもできる。
【0223】たとえば、プラスミドCG−pBR 32
2/HLycIFN−51 から開始して、プラスミドC
G−pBR(AP)/LyIFN−α−2が、プラスミ
ドCG−pBR(AP)/LyIFN−α−3に対して
記載されたと同様の方法で得られる。この新しいプラス
ミドは、CG−pBR 322/HLycIFN−5 1
のDNA挿入、およびCG−pBR(AP)/LyIF
N−α−1からのβ−ラクトアマーゼ調節領域を含む。
前記載のように、企図されたクローン、E.coli
HB 101 CG−pBR(AP)/LyIFN−α
−2を選択する。原E.coli HB 101 CG
−pBR 322/HLycIFN−5 1 に比して、5
倍刺激を示す。50000(IU/ml)のIFN活性が
検出される。cDNA挿入のヌクレオチド配列およびプ
ラスミドCG−pBR(AP)/LyIFN−α−2の
β−ラクトアマーゼ調節領域は、前記載のように確立さ
れ、図13に示す。
【0224】8.E.coli HB 101 CG−
pBR(AP)/LyIFN−α−3株の発酵規模での
培養 E.coli HB 101 CG−pBR(AP)/
LyIFN−α−3株は、1溶液につき次の成分を含む
培地番号Xで培養する: リン酸1水素ナトリウム・7結晶水 13.25g リン酸2水素カリウム 3.0 塩化ナトリウム 0.5 塩化アンモニウム 1.0 塩化カルシウム・2結晶水 0.015 硫酸マグネシウム・7結晶水 0.25 クエン酸鉄(III) 0.006 カスアミノ酸 18.0 酵母抽出物 2.0 セレロース 8.0 テトラサイクリン 0.01 培地集団とは別に、セレロースおよびテトラサイクリン
は、加熱滅菌および殺菌ろ過で各々殺菌する。培地番号
Xの500mlを含む3つの2l−振とうフラスコ中に、
良く増殖した寒天プラントから細胞を接種する。振とう
フラスコを4つのバッスル装置をし、30℃のもとで、
11時間回転振とう培養をする。
【0225】この前培養の1.5lを培地番号Xの30
0lを含む500l発酵のバッフルに移し、次の条件下
で培養する:振とう350−500rpm (平板な翼ター
ビン)通気速度0.3−1.0l/1min、発酵上部
圧0.3bar 、温度30℃、溶解した酸素のレベルは、
通気速度を増加させることによって50%飽和以下に落
ちることから妨げられ、必要に応じて、振とう速度を最
大値にすることができる。
【0226】pHは、水酸化ナトリウムを添加することに
よって6.8以上に調整する。約10時間の培養後、培
養は最大インターフェロン滴定値に達し〔アームストロ
ング(29)の方法によって測定〕、採収する。 9.HLyIFN−α−3の分離および精製 a)モノクローン抗体カラムのためのポリペプチド製造 pH7.2の培養肉汁(280l)を10℃に冷却し、細
胞をAlfa−Laval BRPX−207 de−
Sludgerを用いて分離する。上澄みは、IFN−
活性を示さない。集める前に、細胞塊は、de−Slu
dgerの固いボウル内に集積し、上澄みを、20l溶
菌化(溶解化)緩衝液〔50mMトリス・塩酸、50mM
EDTA、0.2M塩化ナトリウム、1mM PMSF
(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、1mM L
−システィンを含む液を塩酸でpH8.2に調整する〕に
移し、遠心ボウルの中味(7l)を全−de−Slud
gingで排出する。
【0227】de−Sludgerを、3回溶菌化緩衝
液Aで洗浄する。得られた細胞塊は、緩衝液Aで調整し
て20lにし、pH6.9にする。5−10℃に冷却後、
懸濁液を、ポリウレタン振とうデスクおよび1170ml
ガラス球(直径0.5−0.75mm)を用いて、振とう
速度3350r.p.m 、供給速度5l/hで、DYNO登
録商標−ミル(型KDL−Pilot,1.41)を通
過させ、細胞を破壊する。溶菌化緩衝液A(800ml)
(ポリエチレンイミン100gを加えて塩酸でpH8.2
に調整する)を破壊した細胞の懸濁液に2℃もとでおだ
やかにかきまぜながら加える。約pH7.6の懸濁液は、
3時間−2℃に冷却し、遠心する。
【0228】上澄み液(17.2l)に硫酸アンモニウ
ム(3028g)加える。かすかに混濁した混合物を、
6℃で一時間放置した後、遠心する。上澄み液を硫酸ア
ンモニウム(4324g)加え、一夜放置した後、30
00rpm で遠心する。湿った遠心化物(約1224g)
は、緩衝液B(25mMトリス・塩酸に10μM PMS
Fを加えて塩酸でpH8.5に調整する)に望ましいペプ
チドを含む液(2800ml)を得るために溶解する。
【0229】ポリペプチド溶液700mlを、室温で緩衝
液B(7l)を用いて、アミコンDC−2ホローフィー
バーシステム(AmiconDC−2,Hollow
Fibre System)によって、HIPIOホロ
ー・フィルター・カートリッジを通して分離ろ過する。
フィルターカートリッジ緩衝液Bで洗浄し、分離ろ過し
た液と洗浄液を合わせて(1440ml)、前もって緩衝
液Bで平衡化した450mlのベット容積のDEAEカラ
ム(トリサクリル登録商標M DEAE,LKB 22
05−300)に、流速200ml/hで、通過させる。
【0230】280nmでUV吸収をもつ第1ポリペプチ
ド画分は捨てる。カラムを更に緩衝液Bで、少なくても
5倍のベット容量が、280nmでベースライン吸収をも
つまで洗浄する吸着されたポリペプチドを、緩衝液C
(0.2M塩化ナトリウム、25mMトリス・塩酸、pH
8.5)で溶出する。カラムクロマトグラフィーは、4
℃で行う。溶出液はアームストロング(29)の方法に
よって測定し、IFN活性1・4・105 IU/mgポリ
ペプチドを示す。溶出液は、2M塩酸でpH7.4に調整
し、液(100ml)は、モノクロナル抗体カラムに使用
するまで、−20℃もとで、凍結しておく。
【0231】b)モノクロナル抗体カラムでのヒトLy
IFN−α−3の精製 モノクロナール抗体カラム1K2−20(ベッド容積
0.8ml下記参照)をPBS(リン酸−緩衝化塩化ナト
リウム:0.137M塩化ナトリウム、0.0027M
塩化カリウム、0.0077Mリン酸1水素ナトリウム
・12結晶水、0.0015Mリン酸2水素カリウム、
pH7.4)で平衡化し、前記ポリペプチド溶液(10m
l)をこのカラムに、室温のもとで、流速10ml/hで
適用する。
【0232】吸収されないポリペプチドを含む最初の画
分およびPBS洗浄液(3ml)を捨てる。更に非特異性
結合ポリペプチドを、付加的0.5M塩化ナトリウムお
よび0.2%トリトン×100を含むPBS(3ml)で
溶出する。カラムをPBS(3ml)で洗浄し、特異的に
吸収したポリペプチドを、緩衝液D(0.1Mクエン
酸、0.3M塩化ナトリウム、pH2)(3ml)で溶出す
る。この画分と続いてのPBS−洗浄液を合わせて、2
N水酸化ナトリウムでpH6.3に調整し、4℃のもとで
液浸用−CXTM分子分離器(ミリポレ登録商標)を用い
て10倍に濃縮する。濃縮液を、0.025Mヒスチジ
ン・塩酸pH6.3で平衡化したセファデックスG−25
ファインカラム(2.6×34cm ,200mlベット容
積)に、適用する。
【0233】4℃のもとで、カラムは、流速42ml/h
で、0.025Mヒスチジン・塩酸pH6.3で溶出し、
各々の画分(10.5ml)で20画分を集める。ポリペ
プチドを含む画分を、280nmでの吸収で検査する。画
分7および8にアームストロング(29)の方法によっ
て検査されるようにIFN活性をもつポリペプチドが含
まれる。LyIFN−α−3を含む活性画分を、更に使
用するまで−20℃で保存し、または氷浴におく。画分
のIFN活性は、1・8・108 IU/mgポリペプチド
(29)である。
【0234】前記画分を凍結乾燥することによって、1
ml溶液からポリペプチド(20−40μg)が得られ
る。得られたLyIFN−α−3のSDSポリアクリル
アミドゲル電気泳動〔(49)参照〕の結果は、分子
量、約18kダルトンであることを示す。ポリアクリル
アミドゲル(100μM)上でウルトラ薄層等電性フォ
ーカスでpH4.5−6.5の範囲内で、B.J.ラドラ
(50)に方法に基づいて行い、純粋な活性ヒトLyI
FN−α−3の5.3−5.4pHユニットの等電点を示
す。
【0235】c)モノクロナル抗体カラム1K2−20
の製造 (A)マウスの免疫法 Balblcマウス(8週目、シッセルン動物農場、ス
イス)に、ヒト白血球IFNの(純度1%)の3×10
5 ユニット〔完全なフロイドの補助剤(デフコ)におい
て、4フートパット(foot pads)に配分し
て〕を注入する。30日目に、不完全なフロイド補助剤
におけるIFNの同量を、同様の方法で注入する。第三
の注入は、85日目に行われ、塩化ナトリウムにおける
ヒト白血球IFNの4×105 ユニットを腹腔内に注入
する。四日後に、脾臓は融合のためにとり出される。
【0236】(B)ハイブリドマ(hybridom
a)の製造 X63−Ag8−653ミエロマ系列(52)を用いて
のすべての融合実験は、ケーラーとミルスタイン(5
3)の方法に基づいて、50%ポリエチレングリコール
(PEG1500,セルバ)の1mlに108 脾細胞と1
7 ミエロマ(myeloma)細胞を混合することに
よって(54)、本質的に行われる。洗浄後、細胞を、
標準ドルベコ(Dulbecco′s)最小エキス培地
(キブコGibco)48mlに再懸濁する。
【0237】融合につき15%胎子牛血清および正常マ
ウス腹腔浸出細胞(3×106 )を供給細胞として加え
る。細胞を48×1mlコスター、ウイル(costar
wells)に分配する。培養に週に二回、標準選択
培地(53)を3−6週間供給する。雑種が増殖した
後、凍結し、上澄み液は下記載のように抗−IFN活性
の検査をする。雑種細胞(hybridoma cel
ls)のクローニングは、ミクロー滴定(microt
iter)プレートにおける希釈の限界によってなされ
る。
【0238】(C)抗体分析(検査) IFN−α(最終10−20ユニットINE/ml)の上
澄み(5μl)の抗−IFN活性のテストのために、室
温のもとで、培養上澄み(50μl)と培養し、30−
60分後IFNの残余活性を、標準IFN分析法によっ
て、テストする。この方法は、好都合な抗体のために、
失敗したか、もしくはハイブリド又は上澄みの分析のた
めに非再現性の結果を与えるかにとって具合いが良い。
次の組み合わせ免疫−沈降(沈澱)−生物検査は、この
目的のために開発した。
【0239】粗IFN−α(104 U/ml)50μlを
同量の培養上澄みと混合(マイクロチューブ3810中
で、エッペンドルフ)し、混合物は、2−4時間37℃
で培養する。次いで、先に滴定したラビット抗−マウス
Ig抗体(ノルディク)50μlを加え、混合物を、は
じめ37℃で1時間、次いで4℃のもとで16時間免疫
コンプレックスが生成するまで培養する。チューブは5
分間冷室内で12,000rpm で遠心する。上澄みをと
り、沈澱は、一度緩衝化塩化ナトリウムpH7.2(1m
l)、で洗浄する。洗浄後、沈澱を塩化ナトリウム液pH
2.2(200μl)に再溶解する。IFN活性はアー
ムストロング(29)の方法に基づいて測定する。
【0240】(D)腹水液から分離した抗−IFN抗体
の精製。 Balblcマウスに、前もって腹腔内にプリスタン
0.4ml(カールルス)を注入する。一週間後、マウス
に腹腔内にハイブリドマ細胞を注入する。腹水液をくり
返し、各々のマウスから採液する。液は、プールし、−
80℃で凍結する。上部の脂肪は吸い上げて捨てて、残
破片物(デブリス)のない上澄みは、とっておく。必要
な場合、遠心をくり返す。粗イムノグロブリン画分は、
室温のもとで腹水液を18%硫酸ナトリウム沈澱させる
ことによって得られる。
【0241】次いで、この画分をセファアクリルG20
0(ファーマシア)にかけファーマシアによる指示どお
りに0.1Mトリス・塩酸緩衝液pH8.2を用いて溶出
する。活性画分をプールし、アミコンXM50フィルタ
ー(アミコン)で濃縮する。タンパクは、280nmで1
cmのキュベットを使用して、タンパク1mgで1.2吸収
になるように調整して、OD280で測定する。
【0242】(E)免疫吸収カラム1K2−20 安定させたアフィーゲル(Affi−Gel)10(バ
イオーラド)1mlに、バイオーラドの指示に従って、モ
ノクロナル抗−IFN抗体のイムノグロブリン(15i
ng)とカップリングさせる:アフィーゲル100は、
ガラスで接続した漏斗上で冷蒸留水、次いで0.1M炭
酸水素ナトリウム液pH8.0(カップリング緩衝液)で
洗浄する。カップリング緩衝液における50%ゲルを、
プラスチックチューブに移し、同量の精製した抗体溶液
と混合し、4時間室温で回転させる。
【0243】カップリング後、ゲルをカップリング緩衝
液で洗浄し、未反応位置をしゃ断するために、ゲルmlに
つき1Mエタノールアミン−塩酸(pH8.0)0.1ml
と、室温のもとで反応させる。ゲルは、10mM三窒化ナ
トリウムの存在下で、リン酸−緩衝化塩化ナトリウムで
洗浄し、4℃で保つ。得られるゲル0.8mlは、ヒトL
yIFN(上記参照)の製造のために使用するモノクロ
ナル抗体カラム(1K2−20)製造のために用いる。
【0244】10.医薬用製造(非経口的投与) リンパ芽球インターフェロン(2mg)、たとえば、1・
8・108 ユニット/mgの特異活性をもつクローンE.
coli HB 101 CG−pBR(AP)/Ly
IFN−α−3(例9参照)から分離したLyIFN−
α−3を5Nヒト血清アルブミン(30ml)に溶解す
る。得られる溶液を細菌学で用いられるフィルタを通過
させ、ろ液を無菌条件下に、精製したリンパ芽球インタ
ーフェロン各々3.6×106 ユニットを含む100バ
イヤルに分ける。このバイヤルは非経口投与に適してお
り、好ましくは冷暗所(例−20℃)に保存する。
【0245】同様の操作で、7.2×106 もしくは
1.0×107 ユニットを含むバイヤルを、各々上記の
リンパ芽球インターフェロン4もしくは6mgを用いて製
造することも可能である。
【0246】準備された微生物の保管 ここで記載された方法によって製造された組み換えDN
A分子および微生物は、培養によって例示され、農学研
究培養コレクション(NRRL)(1981年9月14
日)の培養コレクションにおいて保管されており、次の
継承番号が割り当てられている。
【0247】E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN
−β1 :NRRL B−12528E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −41 :NRRL
B−12529E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −1′b:NR
RL B−12530E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −51 :NRRL
B−12531E. coli HB 101 CG−pBR 322 /HLycIFN −8′1 :NR
RL B−12532
【0248】参考文献 1.W.E.スチュワート,II,インターフェロンシス
テム、スプリンガー出版社、ビエンナ(1979) 2.インターフェロンノメンクラチャー、Nature
286巻、110ページ(1980) 3.C.ヴェイスマン“DNA配列、組み換えDNA分
子およびヒトインターフェロン−様ポリペプチド生成の
ための方法”ヨーロッパ特許出願番号32134(バイ
オケンN.V.) 4.E.A.ハベルら、“ヒトリンパ芽球(ナマルバイ
ンターフェロンの特性”、J.Gen.Virol.
8巻、51−59ページ(1977) 5.A.D.サーガルら、“センダイウィルス−誘発ヒ
トリンパ芽球(ナマルバ)細胞およびニューキャスル病
ウィルス−誘発ムリン線維芽(L)細胞の異質性”、N
ucl.Acids Res.9巻、149−160ペ
ージ(1981) 6.M.ルベンスタインら、“ヒト白血球インターフェ
ロン生成、同質性への精製および第一の特徴”、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA76巻、64
0−644ページ(1979)
【0249】7.W.E.スチュワート、IIら“ヒト白
血球インターフェロンの生成および特性についてのグリ
コシル化阻害剤の影響”、Virology 97巻
473−476ページ(1979) 8.K.C.ゾーンら、“ヒトリンパ芽球細胞インター
フェロンの主な成分のアミノ末端排列”、Scienc
207巻、527−528ページ(1980) 9.S.N.コーエンおよびH.W.ボイヤー“生物学
的に機能のある分子キメラス(chimeras)生成
のための方法”米国特許番号4,237,224(レラ
ンドスタンフォードJr.大学) 10.S.ナガタら、“ヒト白血球インターフェロン活
性をもつポリペプチドのE.coliにおける合成”、
Nature 284巻、316−320ページ(19
80) 11.N.マンタイら、“クローン化したヒト白血球イ
ンターフェロンとDNAのヌクレオチド配列”、Gen
e 10巻、1−10ページ(1980) 12.M.ストロイリィら、“少なくとも三つのヒトα
型インターフェロン:α2の構造”、Science
209巻、1343−1347ページ(1980)
【0250】13.D.V.ゴエデルら、“E.col
iによって生成されたヒト白血球インターフェロンは生
物学的に活性がある”、Nature 287巻、41
1−416ページ(1980) 14.D.V.ゴエデルら、“8つの明らかなクローン
化したヒト白血球インターフェロンcDNAs”Nat
ure 290巻、20−26ページ(1981) 15.J.クローネベルグら、“ヒトインターフェロン
のアミノ酸配列をもつ微生物学的に合成されたポリペプ
チド、DNAおよびプラスミド、この配列のためにコー
ド化された微生物、それはこの遺伝情報を含むおよびそ
の合成方法”ヨーロッパ特許出願番号34307(ヒェ
ーヒストアクチェンゲゼルシャフト): 16.H.スガノら、“新規なDNA、クローン化した
DNA,DNAを含む組み換えプラスミド、組み換えプ
ラスミドを含む微生物およびそれらの生成のための過
程”ヨーロッパ特許出願番号28033(日本癌研究財
団)
【0251】17.T.タニグチら、“ヒト線維細胞イ
ンターフェロンcDNAのヌクレオチド配列”Gene
10巻、11−15ページ(1980) 18.R.デルイニクら、“ヒト線維芽細胞インターフ
ェロン遺伝子の分離および構造”、Nature 28
5巻、542−547ページ(1980) 19.D.V.ゴエデルら、“E.coliによるヒト
線維芽細胞インターフェロンの合成”、Nucl.Ac
ids Res.8巻、4057−4075ページ(1
980) 20.M.レベルら、“遺伝子工学によるインターフェ
ロンの生成”英国特許出願番号2,063,882(イ
エダ研究および開発会社) 21.“ヒトインターフェロンに類似のタンパク質を発
現するための遺伝子、誘導されたプラスミド組み換えお
よび修正されたバクテリア細胞”ベルギー特許番号88
7,397(シィーレ&Co.) 22.J.グローネベルグら、“ヒトインターフェロン
のアミノ酸配列をもつ微生物学的に合成されたポリペプ
チド、DNAおよびプラスミド、この配列のためにコー
ド化した微生物、それはこの遺伝情報を含みおよびそれ
らの合成方法”ヨーロッパ特許出願番号34306(ヒ
エーヒストアクチェンゲゼルシャフト)
【0252】23.タニグチら、“ヒト白血球および線
維芽細胞インターフェロンは構造的に関係がある”Na
ture 285巻、547−549ページ(198
0) 24.M.D.ジョンストンら、“ヒトリンパ芽球細胞
によるインターフェロンの生成に影響する要因”、Ad
v.Exp.Med.Biol.110巻、61−74
ページ(1978) 25.G.アレンら、“ヒトリンパ芽球(白血球−型)
インターフェロンのための構造上の遺伝子系列”Nat
ure 287巻、408−411ページ(1980) 26.H.ストランダーら、“ヒトリンパ芽球インター
フェロンの生成”、1巻、116−117ページ(19
75) 27.M.D.ジョンストン“インターフェロン生成の
過程におけるまたは過程に関連する改良”、ヨーロッパ
特許出願番号520(ウエルカム財団) 28.P.スヴェトリイら、“リンパ芽球細胞からヒト
インターフェロンの合成に関する改良法”、ドイツ公開
公報番号2,946,275(トマエ) 29.アームストロング、“ラビットインターフェロン
のためのセミ−ミクロ色素−結合分析”、Appl.M
icrobiol.21巻、723−725ページ(1
971)
【0253】30.A.コルマンら、“ゼノプスラエビ
スの卵母細胞から蛋白質の輸送”、Cell 17巻
517−526ページ(1979) 31.W.E.ステュワートIIら、“実験的にラビイウ
ィルスで感染したハムスターにおけるインターフェロン
生成”Proc.Soc.Exp.Biol.Med.
123巻、650−653ページ(1966) 32.A.C.ピーコックら、“ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動による多様なリボ核酸種の解析”、Bioc
hemistry 6巻、1818−1827ページ
(1967) 33.P.B.Sehgal et al.,“RNA種
におけるポリ(I).ポリ(C)−誘発ヒト線維芽細胞
インターフェロンの異質性”、Nature288巻
95−97ページ(1980) 34.J.G.ストクリッフェ“DNA配列から誘導さ
れたpBR 322制限地図:4361ヌクレオチド対
−長までの正確なDNAサイズマーカー”Nucl,A
cids,Res、5巻、2721−2728ページ
(1978)
【0254】35.M.マンデルら、“カルシウム−依
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み換えDNA研究”、Science 209巻、14
01−1405ページ(1980) 38.K.イタクラら、“ペンタデカチミジリン酸合成
のための改良トリエステルアプローチ”J.Am.So
c.97巻、7327−7332ページ(1975) 39.J.F.M.デローイジら、“ホスホトリエステ
ル中間体を経ての相補性NNA断片の合成”、Rec
l.Trav.Chim.Pays−Bas98巻、5
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74巻、5463−5467ページ(1977) 41.A.M.マックサムおよびW.ギルバート“DN
A配列のための新規な方法、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA 74巻、560−564ページ
(1977);ならびにMeth.Enzym.65
、499−559ページ(1980)
【0255】42.J.B.ゴルドン、J.Embry
ol.Exp.Morph.20巻、401−414ペ
ージ(1968) 43.バース、J.Embryol.Exp.Morp
h.7巻、210−222ページ(1959) 44.A.エフストラテアデスら、実物大およびグロビ
ンおよびコリオンmRNAの別個の部分的な逆転写、C
ell 巻、367−378ページ(1975) 45.T.マニアテスら、“インビトロで合成されたβ
−グロビン遺伝子の拡張および特性化”、Cell
巻、163−182ページ(1976) 46.J.H.J.ホエイジマーカスら、“トリパノゾ
ースブルセイの異なる表面グルコプロティンのためのm
RNAに相補的DNAを含むプラスミドの分離”、Ge
ne 巻、391−417ページ(1980)
【0256】47.W.ミューラーら、“DNAにおけ
る位置−配向性の突然変異:アミノ酸121−123に
対応する位置でクローン化βグロビン相補性DNAにお
ける変異特性の発生”、J.Mol.Biol.124
巻、343−358ページ(1978) 48.J.ヴァイセンバッハら、“ヒト線維芽細胞にお
ける2つのインターフェロン:インビトロにおける翻訳
およびEcoliクローニング研究”、Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA 77巻、7152−
7156ページ(1980). 49.U.K.Lエンリ、Nature 227巻、6
80−685ページ(1970). 50.B.J.ラドラ、“電気泳動”、P.79−9
4、ワルターデグルイターベルリン−ニューヨーク19
80. 51.T.ステェヒリンら、J.Biol.Chem.
256巻、9750−9754ページ(1981). 52.J.F.ケルネィら、J.Immunolog.
123巻、1548ページ(1979). 53.G.ケェラーおよびC.ミルスタイン、Natu
re 256巻、459ページ(1975). 54.G.ガルフレら、Nature 266巻、55
0ページ(1977).
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、+マルワds cDNAの合成プロセス
および組み換えDNA分子の構成の説明図である。
【図2】図2は、α1 およびβ IFN mRNAへの
相補的なDNAプライマー(13mer )の合成プロセス
の説明図であり、図中、Mはモノメトキシトリチル基で
ある。
【図3】図3はHuIFN−βおよびHuIFN−α特
異性検体の合成プロセスおよびヒトリンパ芽球IFN−
含有クローンの同定のための使用の説明図である。
【図4】図4は組み換えプラスミドDNA CG−pB
R 322/HLycIFN−Ibのc−DNA挿入の
ヌクレオチド配列の説明図である。
【図5】図5は組み換えプラスミドDNA CG−pB
R 322/HLycIFN−β1 c−DNA挿入のヌ
クレオチド配列の説明図である。
【図6】図6は、組み換えプラスミドDNA CG−p
BR 322/HLycIFN−41 のc−DNA挿入
のヌクレオチド配列の説明図である。
【図7】図7は、組み換えプラスミドDNA CG−p
BR 322/HLycIFN−8′1 のc−DNA挿
入のヌクレオチド配列の説明図である。
【図8】図8は、組み換えプラスミドDNA CG−p
BR 322/HLycIFN−51 挿入のヌクレオチ
ド配列の説明図である。
【図9】図9は、CG−pBR(AP)/LyIFN−
α−1組み換えDNAの構成の説明図である。
【図10】図10は、CG−pBR(AP)/LyIF
N−α−1の配列の説明図である。
【図11】図11は、組み換えDNAプラスミドCG−
pBR(AP)/LyIFN−α−3の構成の説明図で
ある。
【図12】図12は、CG−pBR(AP)/LyIF
N−α−3の配列の説明図である。
【図13】図13は、CG−pBR(AP)/LyIF
N−α−2の配列の説明図である。
【図14】図14は、図4〜8において使用された記号
の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 1/21 A61K 37/66 ADY (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のアミノ酸配列: MET ALA LEU THR PHE TYR LEU LEU VAL ALA LEU VAL VA
    L LEU SER TYR LYS SER PHE SER SER LEU GLY CYS ASP LEU PRO GLN THR HI
    S SER LEU GLY ASN ARG ARG ALA LEU ILU LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG IL
    E SER PRO PHE SER CYS LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GL
    U GLU PHE ASP ASP LYS GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HI
    S GLU MET ILE GLN GLN THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER AL
    A ALA LEU ASP GLU THR LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GL
    N LEU ASN ASP LEU GLU SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SE
    R PRO LEU MET TYR GLU ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN AR
    G ILE THR LEU TYR LEU THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VA
    L VAL ARG ALA GLU ILE MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LY
    S ARG LEU LYS SER LYS GLU を有するHLycIFN−51 ;及び 次のアミノ酸配列: CYS ASP LEU PRO GLN THR HIS SER LEU GLY ASN ARG AR
    G ALA LEU ILE LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG ILE SER PRO PHE SER CY
    S LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GLU GLU PHE ASP ASP LY
    S GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HIS GLU MET ILE GLN GL
    N THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER ALA ALA LEU ASP GLU TH
    R LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GLN LEU ASN ASP LEU GL
    U SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SER PRO LEU MET TRY GL
    U ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN ARG ILE THR LEU TYR LE
    U THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VAL VAL ARG ALA GLU IL
    E MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LYS ARG LEU LYS SER LY
    S GLU を有するLyIFN−α−2;から成る群から選択され
    たヒトα−インターフェロン活性を有するポリペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 HLycIFN−51 である請求項1に
    記載のヒトα−インターフェロン活性を有するポリペプ
    チド。
  3. 【請求項3】 LyIFN−α−2である請求項1に
    記載のヒトα−インターフェロン活性を有するポリペプ
    チド。
  4. 【請求項4】 次のアミノ酸配列: MET ALA LEU THR PHE TYR LEU LEU VAL ALA LEU VAL VA
    L LEU SER TYR LYS SER PHE SER SER LEU GLY CYS ASP LEU PRO GLN THR HI
    S SER LEU GLY ASN ARG ARG ALA LEU ILU LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG IL
    E SER PRO PHE SER CYS LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GL
    U GLU PHE ASP ASP LYS GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HI
    S GLU MET ILE GLN GLN THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER AL
    A ALA LEU ASP GLU THR LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GL
    N LEU ASN ASP LEU GLU SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SE
    R PRO LEU MET TYR GLU ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN AR
    G ILE THR LEU TYR LEU THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VA
    L VAL ARG ALA GLU ILE MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LY
    S ARG LEU LYS SER LYS GLU を有するHLycIFN−51 ;及び 次のアミノ酸配列: CYS ASP LEU PRO GLN THR HIS SER LEU GLY ASN ARG AR
    G ALA LEU ILE LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG ILE SER PRO PHE SER CY
    S LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GLU GLU PHE ASP ASP LY
    S GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HIS GLU MET ILE GLN GL
    N THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER ALA ALA LEU ASP GLU TH
    R LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GLN LEU ASN ASP LEU GL
    U SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SER PRO LEU MET TRY GL
    U ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN ARG ILE THR LEU TYR LE
    U THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VAL VAL ARG ALA GLU IL
    E MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LYS ARG LEU LYS SER LY
    S GLU を有するLyIFN−α−2;から成る群から選択され
    るα−インターフェロン活性を有するポリペプチドの製
    造方法であって、 (1)前記HLycIFN−51 及びLyIFN−α−
    2から選択されたα−インターフェロンポリペプチドを
    コードするDNA配列を含有する組換えDNAの少なく
    とも1つにより宿主細胞を形質転換し; (2)該形質転換された宿主を培養し;そして (3)前記所望のポリペプチドを採取する;ことを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】 前記α−インターフェロン活性を有する
    ポリペプチドがLyIFN−α−2である請求項4に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 次のアミノ酸配列: MET ALA LEU THR PHE TYR LEU LEU VAL ALA LEU VAL VA
    L LEU SER TYR LYS SER PHE SER SER LEU GLY CYS ASP LEU PRO GLN THR HI
    S SER LEU GLY ASN ARG ARG ALA LEU ILU LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG IL
    E SER PRO PHE SER CYS LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GL
    U GLU PHE ASP ASP LYS GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HI
    S GLU MET ILE GLN GLN THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER AL
    A ALA LEU ASP GLU THR LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GL
    N LEU ASN ASP LEU GLU SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SE
    R PRO LEU MET TYR GLU ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN AR
    G ILE THR LEU TYR LEU THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VA
    L VAL ARG ALA GLU ILE MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LY
    S ARG LEU LYS SER LYS GLU を有するHLycIFN−51 ;及び 次のアミノ酸配列: CYS ASP LEU PRO GLN THR HIS SER LEU GLY ASN ARG AR
    G ALA LEU ILE LEU LEU ALA GLN MET ARG ARG ILE SER PRO PHE SER CY
    S LEU LYS ASP ARG HIS ASP PHE GLU PHE PRO GLN GLU GLU PHE ASP ASP LY
    S GLN PHE GLN LYS ALA GLN ALA ILE SER VAL LEU HIS GLU MET ILE GLN GL
    N THR PHE ASN LEU PHE SER THR LYS ASP SER SER ALA ALA LEU ASP GLU TH
    R LEU LEU ASP GLU PHE TYR ILE GLU LEU ASP GLN GLN LEU ASN ASP LEU GL
    U SER CYS VAL MET GLN GLU VAL GLY VAL ILE GLU SER PRO LEU MET TRY GL
    U ASP SER ILE LEU ALA VAL ARG LYS TYR PHE GLN ARG ILE THR LEU TYR LE
    U THR GLU LYS LYS TYR SER SER CYS ALA TRP GLU VAL VAL ARG ALA GLU IL
    E MET ARG SER PHE SER LEU SER ILE ASN LEU GLN LYS ARG LEU LYS SER LY
    S GLU を有するLyIFN−α−2;から成る群から選択され
    るヒトα−インターフェロン活性を有するポリペプチド
    の有効量を医薬として許容されるキャリヤーと共に含ん
    で成る抗ウイルス又は抗腫瘍剤。
  7. 【請求項7】 LyIFN−α−2を含有する請求項6
    に記載の抗ウイルス又は抗腫瘍剤。
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