JP2609452B2 - 建物の屋根 - Google Patents

建物の屋根

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JP2609452B2
JP2609452B2 JP62222863A JP22286387A JP2609452B2 JP 2609452 B2 JP2609452 B2 JP 2609452B2 JP 62222863 A JP62222863 A JP 62222863A JP 22286387 A JP22286387 A JP 22286387A JP 2609452 B2 JP2609452 B2 JP 2609452B2
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roof
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panel
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貞二 佐藤
完二 森
謙一 前田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、棟部の隅がカットされた建物の屋根に関
する。
〔従来の技術〕
従来の建物の屋根は、特公昭56−40740号公報に記載
されているように、形成する屋根形状に合わせた小屋組
を形成し、この上に所定の屋根を葺いていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の建物の屋根にあっては、屋根形状が変わる
と、それに合わせて小屋組を組まなければならず、屋根
形状によって小屋組を大幅に変更しなければならなかっ
た。そのため、例えば斜線制限に対応して屋根形状を変
更する場合などは、小屋組から変更しなければならなか
った。また、そのため、変化に富んだ屋根形状を提案す
ることも躊躇されがちであった。
この発明は上記の問題点を解消し、小屋組を大幅に変
更せずに変化に富んだ屋根形状を提案できる建物の屋根
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上記問題点を解決するためにその構成を、
建物本体の上部に屋根支持部材を固定し、屋根支持部材
の上部に複数の長方形状の屋根パネルを固定し、屋根パ
ネルの対向する上端縁同士を接合して棟部が形成された
勾配屋根を有する建物であって、上記屋根支持部材が少
なくとも上弦材と鉛直材とを略門型に組み合わせてな
り、該屋根支持部材は勾配屋根の流れに直交する方向に
沿わせて配置されると共に、該屋根支持部材の鉛直材は
棟部直下を除く建物本体の柱に対応する位置に配置さ
れ、屋根パネルは勾配屋根の流れに沿う縦フレーム材を
有し、屋根パネルは下端を軒部で支持され、棟部の端部
の屋根パネルは棟部の端部の隅がカットされると共に、
このカットされた端縁部に斜めフレーム材が設けられ、
上記棟部の端部の隅のカット部分に一枚の略三角形状の
屋根パネルが配置され、該略三角形状の屋根パネルは少
なくとも上記斜めフレーム材に対応する箇所の端縁部に
フレーム材を有し、該フレーム材と上記斜めフレーム材
とを連結することによって隅がカットされた屋根パネル
と略三角形状の屋根パネルとが接合されてなることを特
徴とする建物の屋根とした。
〔作用〕
この発明によれば、屋根パネルの縦フレーム材が建物
の小屋組の軒側のトラスを構成すると共に、勾配屋根の
流れ方向に隣り合う屋根支持部材同士が屋根パネルの縦
フレーム材によって連結することとなり、広く連続する
小屋裏を形成し、小屋組の構成材を削減し、建物本体の
構成断面を低減でき、小屋組の荷重が建物本体の柱に流
れ、該荷重の合理的配分を図り得ることができるものと
なる。
また、棟部の端部の隅のカットされた部分に一枚の略
三角形状の屋根パネルが配置され、隅がカットされた屋
根パネルと略三角形状の屋根パネルとが、隅でカットさ
れた屋根パネルの斜めフレーム材と略三角形状の屋根パ
ネルのフレーム材との連結により接合されることによっ
て、屋根の強度を大きいものにする。このため、屋根パ
ネルの下部の屋根支持部材の変更は最小限のものとな
る。
〔実施例〕
次に、この発明の実施の一例を図面を参照しながら説
明する。
第1図はこの発明が採用された建物の一例を示す模式
図である。
この建物は、箱型の建物ユニット11、12、13を併設し
て建物本体1を形成し、この上に小屋組および屋根2を
形成している。建物ユニット11、12、13は四隅に柱を設
け、この柱を床梁の天井梁で連結して箱型に形成してい
る。柱は角鋼管、床梁および天井梁は型鋼からなってい
る。
屋根2は、屋根支持部材3と屋根パネル21、22、23な
どからなっている。屋根2は、建物本体1上に屋根支持
部材3、3を立設し、箱型ユニット11、13の稜部と屋根
支持材3、3に複数の屋根パネル21、22を架け渡して固
定し、屋根パネル21、22の対向する上端縁同士を接合
し、棟部24が形成された勾配屋根を形成している。そし
て、この棟部24の屋根パネル22、22の一方の隅をカット
し、このカットした部分に一枚の三角形状の屋根パネル
23を配置し、屋根パネル22、22のカットされた部分の端
縁部と略三角形状の屋根パネルの端縁部同士を接合し
て、棟部24の一方の隅がカットされた屋根形状にしてい
る。
屋根パネル21は、第2図に示すように、各2本の縦フ
レーム211と横フレーム212からなる長方形状のフレーム
に、母屋が架け渡され、野地板が張られ、その上にアス
ファルトルーフィング、屋根材(瓦、金属板など)が葺
かれている。屋根パネル22は、第3図に示すように、長
短の縦フレーム221、222と、斜めフレーム223と、長短
の横フレーム224、224、225とからなる台形状のフレー
ムに、母屋が架け渡され、野地板が張られ、その上にア
スファルトルーフィング、屋根材が葺かれている。屋根
パネル23は、第4図に示すように、3本のフレーム231
からなる三角形状のフレームに、母屋が架け渡され、野
地板が張られ、その上にアスファルトルーフィング、屋
根材が葺かれている。各フレームは型鋼からなってい
る。
屋根支持部材3は、勾配屋根の流れに直交する方向に
沿うように配置されている。屋根支持部材3は、第5
図、第6図に示すように、上弦材31とその両端部に接合
される2本の鉛直材32と、上弦材31の中間部と各鉛直材
32の下端部とに接合される2本の斜め材33とからなり、
略門型に組み合わせられて構成されている。上弦材31お
よび鉛直材32は角鋼管、斜め材33は型鋼からなってい
る。
屋根支持部材3において、鉛直材32の下端部にベース
プレート34を備え、鉛直材32と斜め材33とはガゼットプ
レート35により接合され、鉛直材32と上弦材31とはガゼ
ットプレート36により接合され、上弦材31と斜め材33と
はガゼットプレート37により接合されている。
また、屋根支持部材3において、上弦材31の長手方向
の特定部位に勾配屋根の片流れ方向に対応して傾斜する
屋根パネル支持片38を備える。この屋根パネル支持片38
の間隔は、屋根パネル21、22の横幅と略同一に設定され
ている。なお、斜め材33を上弦材31に接合するためのガ
ゼットプレート37は、屋根パネル支持片38に近接する部
位とされ、屋根パネル21、22の荷重が斜め材33を経て建
物本体の柱15に流れる状態に支持されている。
屋根支持部材3は、前述のように勾配屋根の流れに直
交する方向において、建物本体1の梁、即ち、第5図に
示すように、建物ユニット11、12、13の天井梁14に沿う
ように配置されると共に、それらの鉛直材32が建物本体
1の柱15に対応する位置に配置されるように、それらの
各ベースプレート34を対応する建物ユニット11、12、13
の柱15、天井梁14にボルト接合して立設されている。
こうして、屋根支持部材3は、その鉛直材32が棟部24
の直下を除く建物本体1の柱15に対応する位置に配置さ
れるのである。
屋根パネル12、22は、それらの各縦フレーム211、22
1、222を、第7図に示すように、建物ユニット11、13の
稜部に設けられた屋根パネル支持片16にボルト接合する
と共に、第6図に示すように、屋根支持部材3の屋根パ
ネル支持片38にボルト接合している。
棟部24は、第8図に示すように、屋根パネル21、21、
屋根パネル22、22の上端縁が棟部用ジョイントプレート
25によって連結されることによって形成されている。
屋根パネル22と三角形状の屋根パネル23とは、カット
された部分の端縁部に有する斜めフレーム223と三角形
状の屋根パネル23の端縁部に有するフレーム231とを、
第9図に示すように、パネルジョイントプレート26によ
って連結することにより接合されている。
屋根パネル21、22、23が連結された後、連結部の隙間
を野地板でふさぎ、大きめのアスファルトルーフィング
27の折り返しておいた部分を、互いに重ね合わせ、連結
部に屋根材を葺いて、屋根2を完成する。
次に、この実施例の作用について説明する。
この実施例によれば、隅をカットした屋根パネル22、
22と三角形状の屋根パネル23とを、それぞれの端縁部に
有するフレーム223、231同士を連結することによって接
合しているので、屋根の強度を大きいものにする。この
ため、屋根パネル21、22の下部になる屋根支持部材3の
変更は最小限のものとなる。
この実施例によれば、屋根支持部材3、3を勾配屋根
の流れに直交する方向に配置しているから、小屋裏が勾
配屋根の流れに直交する方向において小間切れとなら
ず、屋根裏部屋等として有効利用するに足るような広く
連続する小屋裏を形成できる。
また、この実施例によれば、屋根パネル21、21の対向
する上端縁同士を連結して棟部24を形成し、棟部24の直
下に屋根支持部材3を設けず、また屋根パネル23の直下
にも屋根支持部材3を設けないから、その分、部材の削
減ができる。
また、この実施例によれば、屋根パネル21、22の縦フ
レーム211、221、222が屋根支持部材3に直交し、屋根
パネル21、22の縦フレーム材211、221、222と屋根支持
部材3の上弦材31とが重なることがなく、したがって、
小屋組の構成材を削減できる。
また、この実施例によれば、上記のように小屋組の構
成材が削減されることによって、屋根2の重量が小とな
り、また、屋根2の荷重が屋根支持部材3の鉛直材32を
経て建物本体1の柱15に流れる状態で支持されるから、
建物本体1の天井梁14の断面などを小型化できる。した
がって、建物本体1の構成材断面を低減できる。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があってもこ
の発明に含まれる。例えば、実施例ではユニット建物に
ついて説明したが、通常の建物でもよく、また、実施例
では棟部の一方の端部の屋根パネルの隅をカットした
が、他方側もカットして、ここに三角屋根を配置し上記
と同様に接合したものであってもよいのはもちろんであ
る。
〔発明の効果〕
この発明の建物の屋根は、上記の通りの構成とされて
いるので、広く連続する小屋裏を形成し、小屋組の構成
材を削減し、建物本体の構成断面を低減でき、小屋組の
荷重が建物本体の柱に流れ、該荷重の合理的配分を図り
得ることができ、また、隅をカットした屋根パネルと略
三角形状の屋根パネルとをそれぞれのパネルに有するフ
レーム同士の連結によって接合されるので、屋根の強度
が大きいものとなり、小屋組を大幅に変更せずに富んだ
屋根形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用された建物の一例を示す模式
図、第2図は屋根パネルのフレームの斜視図、第3図は
カットされた屋根パネルのフレームの斜視図、第4図は
三角形状の屋根パネルの斜視図、第5図は屋根支持部材
の正面図、第6図は屋根支持部材の側面図、第7図は屋
根パネルの取付状態を示す断面図、第8図は棟部の屋根
パネルの連結状態を示す側面図、第9図は三角形状の屋
根パネルの連結状態を示す断面図である。 1……建物本体、11、12、13……建物ユニット、2……
屋根、21……屋根パネル、22……カットされた屋根パネ
ル、23……三角形状の屋根パネル、3……屋根支持部
材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物本体の上部に屋根支持部材を固定し、
    屋根支持部材の上部に複数の長方形状の屋根パネルを固
    定し、屋根パネルの対向する上端縁同士を接合して棟部
    が形成された勾配屋根を有する建物であって、上記屋根
    支持部材が少なくとも上弦材と鉛直材とを略門型に組み
    合わせてなり、該屋根支持部材は勾配屋根の流れに直交
    する方向に沿わせて配置されると共に、該屋根支持部材
    の鉛直材は棟部直下を除く建物本体の柱に対応する位置
    に配置され、屋根パネルは勾配屋根の流れに沿う縦フレ
    ーム材を有し、屋根パネルは下端を軒部で支持され、棟
    部の端部の屋根パネルは棟部の端部の隅がカットされる
    と共に、このカットされた端縁部に斜めフレーム材が設
    けられ、上記棟部の端部の隅のカット部分に一枚の略三
    角形状の屋根パネルが配置され、該略三角形状の屋根パ
    ネルは少なくとも上記斜めフレーム材に対応する箇所の
    端縁部にフレーム材を有し、該フレーム材と上記斜めフ
    レーム材とを連結することによって隅がカットされた屋
    根パネルと略三角形状の屋根パネルとが接合されてなる
    ことを特徴とする建物の屋根。
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