JPS6055270B2 - 締付方法選択式ボルト締付装置 - Google Patents

締付方法選択式ボルト締付装置

Info

Publication number
JPS6055270B2
JPS6055270B2 JP15601781A JP15601781A JPS6055270B2 JP S6055270 B2 JPS6055270 B2 JP S6055270B2 JP 15601781 A JP15601781 A JP 15601781A JP 15601781 A JP15601781 A JP 15601781A JP S6055270 B2 JPS6055270 B2 JP S6055270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tightening
rotation angle
torque
bolt
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15601781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5856775A (ja
Inventor
秀樹 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Engineering Works Co Ltd filed Critical Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority to JP15601781A priority Critical patent/JPS6055270B2/ja
Publication of JPS5856775A publication Critical patent/JPS5856775A/ja
Publication of JPS6055270B2 publication Critical patent/JPS6055270B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、デジタル演算装置を用いトルク法および
回転角法、あるいはトルク法、回転角法およびトルク回
転角法の各締付方法の1つを自由に選択可能にした、締
付方方法選択ボルト締付装置に関するものてある。
従来よりボルトまたはナットの締付方法として一トル
ク法、回転角法、トルク・回転角法など種々の方法が知
られている。
トルク・回転角法はボルトの弾性域内のトルクまたはト
ルク変化率を検出し、これらが所定値となる締付位置を
起点として、ボルトの所定軸力に対応するよう予め定め
た回転角θsの締付けを行なうものである。回転角法は
重ね合わせた被締結体間に緩みがなくなつた状態を起点
とし、ボルトの所定軸力に対応するように予め定めた回
転角θsを締付けることにより締付けを終了するもので
ある。トルク法は、ボルトの所定軸力に対応するように
定めた締付トルク値まて締付けて、締付けを終了するも
のである。しかしながら前記回転角は起点の誤差が直接
締付誤差となる欠点を有する反面、締付力の厳格な管理
を必要としない場合には簡易に締付を行なえるという長
所を有する。また前記トルク法およびトルク・回転角法
は、軸力とトルクとの比例関係を利用しているため、回
転角法に比べ精度を向上させることができるという長所
を有するが、各ボルトの締付条件の相違例えは被締結体
の種類等の相違による軸力とトルクとの比例定数の変化
を無視しているため、締付条件の異なるボルトを締付け
る場合には軸力に誤差が生じるという欠点を有する。こ
のように各締付法にはそれぞれ長所と短所とがあるため
、ボルトの要求締付精度等に対応して、それぞれの締付
法を使い分けることが必要である。
しかしながら従来のボルト締付装置は単一の締付法に適
応するように作られているため、締付法が異なればそれ
に対応して別の締付装置を用意する必要が生じるという
不都合があつた。この発明はこのような不都合に鑑みな
されたものであり、トルク法と回転角法とを自由に選定
でき、締付条件に対応して最適な締付法を採用すること
ができるボルト締付装置を提供することを第1の目的と
する。またこの発明は、トルク法と回転角法だけでなく
、さらにトルク・回転角法による締付法も選択可能とし
たボルト締付装置を提供することを第2の目的とする。
この発明はこの第1の目的を達成するため、電動機の締
付トルクおよび締付回転角をデジタル信号として検出す
るものにおいて、トルク法および回転角法に従つた各演
算プログラムを記憶するメモリと、前記メモリが記憶す
るいずれかの締付方法の演算プログラムを選択する選択
スイッチと、この選択スイッチにより選択された締付方
法の演算プログラムに従つて演算を行ない締付停止信号
を出力するデジタル演算装置とを備え、締付方法を選択
可能としたものである。
またこの発明は前記第2の目的を達成するためメモリに
はトルク法、回転角法だけでなくトルク・回転角法の演
算プログラムも予め記憶し、このトルク・回転角法によ
る締付方法も選択可能としたものである。
以下図示する実施例に基づき、この発明を詳細に説明す
る。第1図は本発明によるボルト締付装置の第1実施例
を示すブロック図である。
第1図において符号1は交流電源であり、この電源1の
電力はスイッチ2、半導体スイッチ3、直流直巻電動機
4からなる閉回路へ供給される。5は電動機4の回転に
伴ないボルト・ナットの締付回転角度ΔO毎に角度パル
スP(Δθ)を出力する回転角検出器6はトルク検出器
てあり、このトルク検出器6は電動機4の締付反力を受
ける部位に貼着されたストレインゲージを備え、締付反
力による歪みを電気信号に変換することにより締付トル
クを検出する。7はこの締付トルクを示す電気信号をデ
ジタル信号Tに変換するAD変換器である。
8はデジタル演算装置であり、この演算装置8は後記す
るフローチャートに従い、所定の演算を順次行なう。
9はこの演算装置8が所定の演算を行なうための演算プ
ログラムを記憶しているメモリ、10は最終目標締付ト
ルクT,、しきい値Tthlボルトに関するデータ、さ
らに締付装置の回転部分の慣性能率など種々の設定値を
設定する入出力装置、また11は位相制御回路、12は
ゲートパルス発生回路である。
位相制御回路11は演算装置8が発生する締付停止信号
Sに基づき、ゲートパルス発生回路12がゲートパルス
Gを発生するのを停止させ、半導体スイッチ3を開路さ
せることによつて電動機4の電源を遮断する。13はス
イッチ2の閉成を検出して演算装置8に対して演算開始
信号を出力する電源電圧検出器てある。
14は選択スイッチである。
前記メモリ9にはトルク法、回転角法、さらに場合によ
つてはトルク・回転角法の各演算プログラムPRG(T
),PRG(R),PRG(T−R)が予め記憶され、
選択スイッチ14で選択されたプログラムによつて演算
装置8は作動する。第2,3図はこの実施例の全体動作
を示すフローチャートであり、第2図はトルク法と回転
角法を選択可能とした場合、第3図はさらにトルク・回
転角法をも選択可能とした場合を示す。
先ず選択スイッチ14を所定位置にして締付方法を選択
する。
次にスイッチ2を閉成すると電源電圧検出器13はこの
スイッチ2の閉成を検出して演算装置8へ演算開始信号
を送る。演算装置8は先ず選択スイッチ14がトルク法
を選択しているか歪か判別し(ステップ図100)、ト
ルク法を選択していればメモリ9よりトルク法のプログ
ラムPRG(T)を順次読出し演算する。第2図の実施
例ではトルク法を選択していなければ残るのは回転角法
であるから、演算装置は、メモリ9から回転角法のプロ
グラムPRG(R)を読込み演算する。第3図の実施例
ではさらにトルク・回転角法も付加されているので、ト
ルク法を選択していなければ(ステップ100)さらに
回転角法を選択しているかを判別し(ステップ102)
、回転角法を選択しているなら回転角法のプログラムP
RG(R)を、回転角法を選択していないならトルク●
回転角法のプログラムPRG(T◆R)をそれぞれメモ
リ9から読込み、その演算を行なう。以下トルク法、回
転角法、トルク・回転角法のそれぞれのプログラムPR
G(T),PRG(R),PRG(T●R)を順次フロ
ーチヤー1・によつて説明する。
第4図は、トルク法のフローチャート、第5図はその締
付特性図である。
演算装置8は選択スイッチ14がトルク法を選択してい
る時には、そのプログラムPRG(T)の始めにおいて
、位相制御回路11へ締付動作開始信号を送り、ケート
パルス発生回路12から位相制御されたゲートパルスG
を発生させる。このため半導体スイッチ3はトリガパル
スGに同期した位相で点弧し、電動機4に駆動電流が流
れ始めて電動機4は回転し始める。ボルトが締付けられ
てゆくに従い、回転角検出器5は予め決められた所定回
転角Δθ毎に角度パルスP(Δθ)を出力する。またA
D変換器7は刻々と変化する締付トルクTをデジタル信
号として出力し続ける。演算装置8は入出力装置10に
より設定されたしきい値Tthを読込む一方、デジタル
化した締付トルクTを角度パルスP(Δθ)毎に読込み
両者を比較して(ステップ200)、締付トルクTがし
きい値T,hを越えるまで、順次新しい締付トルクTを
読込み、この比較動作を繰り返えす。
なお、しきい値Tthは、第5図に示す弾性域A内にお
いて最終目標締付トルクLよりやや小さいトルク値とし
て設定されている。一方演算装置8はクロックパルス発
生器を内蔵し、締付開始後の所要時間tを積算している
。ステップ200の条件成立までのこの所要時間tが設
定時腓,1以上になると、そのことがステップ202で
判別され、ボルトがナットと共回りしているものとして
警報を発し(ステップ204)締付けを停止する。また
ステップ100の条件成立までの所要時間tが設定時間
ち以下であれば、そのことがステップ206で判別され
、ねじ山の変形などによりボルトまたはナットがロック
しているか、またはすでに締付が終了しているものとし
て警報を発し(ステップ204)、締付けを停止する。
すなわちステップ202,204,206は締付トルク
Tがしきい値Tthになるまでの所要時間tがT2〈t
<T4の範囲外になつたことから異常を検出して警報を
発生させる一方、締付停止信号Sを位相制御回路11へ
送り半導体スイッチ3を開路させて電動機4の電源を遮
断する異常検出ステップとなつている。この実施例ては
締付け量を正確に管理するために電源遮断後の慣性によ
る増締量を補正している。
このためここで先ずこの慣性補正の原理を説明する。今
、摩擦を省略すれば、締付時の運動方程式は次のように
なる。ここにJは電動機の出力軸でみた慣性能率、θは
ボルトの締付開始後の回転角、Eはボルトのばね定数、
Tは電動機のトルク、またtは時間を示す。
電源の遮断後においてはTは零になるから、・この時に
はが成立する。
この(2)式を、t=oでθ=θ。,DO/Dt=ωo
という初期条件の下で解けばとなる。ここにβ2=E/
J,ψ=Tan−1(θoβ/ωo)である。この(3
)式より電源遮断後の回転角θの最大値θ、はとなる。
一方、ボルトの最大締付トルクTn,は回転角0の最大
値θ.におけるものであるから次のようになる。
ここで電源遮断直前における電動機の速度変動率が小さ
ければ、電源遮断直前の締付トルクT。
はυ蟲−1Vυ となるから、(5)式は結局次のようになる。
この(6)式から明らかなように、電源遮断直前におけ
る締付トルクT。とその時の角速度ω。が既知てあれば
、最大締付トルクTmlすなわち慣性による増締量を考
慮した最終締付トルクTeを予測することができる。こ
のTeが最終予測締付トルクてあり、この締付トルクT
eを速やかに算出しこの締付トルクLがボルトの種類に
応じて予め設定された最終目標締付トルクT,に達した
時に電源を遮断すれば、常に最終目標締付トルクT,で
正確に締付けることが可能になる。また(4)式からも
同様に回転角θについても予測できる。演算装置8は締
付トルクTが[きい値Tthを越えると(ステップ20
0)、その時の締付トルクTを前記(6)式における初
期値T。として一時記憶する一方、その時の回転角検出
器5の角度パルスP(Δθ)の時間間隔から角速度ω。
を算出しこれを角速度ωの初期値ω。として一時記憶す
る(ステップ208)。すなわち角速度ωは角度パルス
P(Δθ)の時間間隔に反比例し、この時間間隔はこの
時間間隔内に積算されたク咄ンクパルス数Nに比例する
から、結局角速度ωはクロツクパ.ルス数Nに逆比例す
るものとして算出される。演算装置8はそれらの初期値
T。,ωoを用いて前記(6)式の演算を行ない、最終
予測締付トルクLを算出する(予測ステップ210)。
そしてこの最終予測締付トルクTOが最終目標締付トル
クTs.を越えるまで角度パルスP(ΔO)毎に新たに
締付トルクTOを読込むと共に角速度ω。を算出してス
テップ208,210の演算を繰り返えす(停止判別ス
テップ212)。このステップ212の条件成立までの
所要時間tは、前記ステップ2・02,206と同様の
ステップ214,216において設定値t1″,T2″
と比較され異常の有無が判定される。そしてこれらステ
ップ214,216で異常が検出されれば、警報を発し
(ステップ204)、異常が無ければ警報を発すること
なく締付けを停止する。この実施例において、共まわり
を検出するステップ202,214の警報と、ねじ山の
異常などを検出するステップ206,216の警報とを
別々に設ければ、異常の種類も即座に知ることができる
またこの実施例では、ステップ208,210でステッ
プ212の条件成立まての間順次新たなノ締付トルクT
と角速度ω。とを読み替えて最終予測締付トルクTeを
算出しているので非常に正確であるが、この発明は第6
図のように構成してもよい。すなわちこの第6図の実施
例ては、締付トルクTがしきい値Tthを越えた後(ス
テップ200)のトルク増加量(T−TO)が(Ts−
Te)を越えると(停止判別ステップ218)締付けを
停止し、この条件成立までの所要時間tが設定値ち″を
越えるとステップ220で共まわりが発生しているか、
または、ポルl・が塑性域に入つたことを判別するよう
にしたものである。この実施例によれは、演算時間か比
較的長いステップ210の実行が1回で済むので、特に
高速で締付けを行なう装置に適する。
なおこの第6図においては第4図と同一ステップには同
一符号を付したので、その説明は繰り返えさない。第7
図は回転角法のフローチャート、第8図はその締付特性
図である。
第1図に示した構成においては締付回転角θは角度検出
器5が出力する角度パルスP(Δ0)を積算することに
より検出する。演算装置8は先ず締付けが正常に進行し
てボルトの弾性域Aに入つたことを判別する(第7図、
ステップ300)。
すなわち始点から弾性域Aに入るまでの回転角θはボル
ト、被締付体によりほぼ決つているから、弾性域Aに入
る設定値θ1を入出力装置1から読み込み、回転角0を
この設定値θ1と比較し、回転角θがこの設定値01に
達するまでこの比較動作を繰り返えす。ステップ302
,304,306および324,326は前記第5,6
図と同様の異常検出ステップである。演算装置8は次に
回転角θがしきい値θ1を越したことをしきい値判別ス
テップ308て判別する。このしきい値0.hは最終月
標締付角0,より小さい角度として予め設定され、入出
力装置10に入力されている。回転角θがしきい値θ,
hに達するとその時の回転角θが前記(4)式における
初期値θ。
として読込まれると共に、その時の前記回転角検出器5
の角度パルスP(0)の時間間隔から角速度ω。が算出
される(ステップ314)。すなわち角速度ωoは角度
パルスP(0)の時間間隔に反比例し、この時間間隔は
この時間間隔内に積算されたクロックパルス数Nに比例
するから、結局角速度ω。はこのクロックパルス数Nに
逆比例するものとして算出される。この角速度ω。は予
め設定された角速度ω1と比較され(ステップ316)
、ωo〉ω1であれば共まわりと判断され警報を発した
後(ステップ318)、締付停止信号Sを出力して締付
けを停止させる。すなわち共まわりが発生すると回転速
度が速くなるからである。共まわりが発生していなけれ
ば、予測ステップ320において最終予測締付角0,を
算出し、この最終予測締付角θ,を越えるまて順次ステ
ップ314,316,320の演算を繰り返えす(停止
判別ステップ122)。またこの実施例ではステップ1
14〜122でステップ122の条件成立までの間、順
次角速度と回転角の初期値ω。
,00を新たに読み替えて最終目標締付角θ,を算出し
ているので、非常に正確になるが、この発明は第9図の
ように構成してもよい。すなわちこの第9図の実施例で
は、回転角θがしきい値θThを越えた後(ステップ3
08)の増締量(θ−θo)が(θ3−θf)を越える
と(停止判別ステップ330)締付を停止し、この条件
成立までの所要時間tが設定値t1″を越えるとステッ
プ332て共まわりと判別するようにしたものである。
この第9図の実施例によれは演算時間が比較的長いステ
ップ320の実行が1回で済むので、特に高速で締付け
を行なう装置に適する。
第10図はトルク・回転角法のフローチャート、第11
図はその締付特性図である。
第11図中A点が弾性域の始めを、またB点が締付終了
を示す。先ず入出力装置10により、A点に対応する設
定トルク値L1このA点からB点までの回転角0S=0
,−0&の種々の値が入力される。なお締付トルクTの
回転角0に対する変化は、ナットと被締結体との接合面
の摩擦抵抗により変化するが、弾性域に入る前において
は接触圧が小さいためこの磨擦抵抗の差が締付トルクT
に与える変化は少ない。このため弾性域に入つた直後で
急激に増大し始めるトルクを設定トルクTaとすれば、
ほぼ正確に弾性域の始点を検出できる。また回転角θ3
はボルトの種類により決まるもので、ボルトの軸力がボ
ルトの伸びに比例し、この伸びが回転角θに比例するこ
とから、目標とする軸力に対応して決定される。演算装
置8は入出力の装置10により設定された設定トルク値
Taを読込む一方、デジタル化した締付トルクTを角度
パルスP(Δθ)毎に読込み両者を比較して(トルク判
別ステップ400)、締付トルクTが設定トルク値Ta
を越えるまで、順次新しい締付トルクTを読込み、この
比較動作を繰り返えすステップ402,404,406
は前記第4図等と同様の異常検出ステップである。
演算装置8は締付角検出器5が出力する角度パルスP(
Δθ)に基づき、回転角θ=ΣΔθを算出する。
演算装置8は前記ステップ400の条件成立時における
回転角θを、第11図におけるA点の回転角0aとして
記憶し(ステップ408)、このA点を起点として回転
角00を順次算出して一時記憶する(回転角算出ステッ
プ410)。すなわちこの回転角0xはθ。=0−θ.
として算出される。演算装置8は次にこの回転角θ、と
予め入力された設定回転角09とを比較し、00<09
の間は再度ステップ410で新たな回転角θを用いて回
転角0sを算出し、00〉θ5となると締付停止信号S
を出力する(停止判別ステップ412)。この実施例で
は異常検出用のステップ402,404,406をトル
ク判別ステップ100に設けたが、同様の異常検出ステ
ップを他のステップ、例えば停止判別ステップ412に
設けてもよく、またこれら各ステップ400,412の
いずれかに設けてもよい。
またこの実施例では読込んだトルクT1回転角0xを直
接各設定値Ta,Osと比較しているが、実際には磨擦
抵抗の相違などにより回転速度が異なるため、その慣性
による影響を前記(4)式を用いて補正すれば、一層正
確な制御が可能になる。
第12図はこのような慣性補正を行つた実施例のフロー
チャートであり、ステップ414で電源遮断直前の回転
角θ。を記憶すると共に、角度パルスP(Δθ)間に積
算されたゲートパルス数Nの逆数から角速度ω。を算出
し記憶する。そしてステップ416で前記(4)式の演
算を行ない最終回転角θ8を算出する。以上第10〜1
2図の実施例では、トルクTが設定トルク値Taを越え
たことから(トルク判別ステップ400)A点を検出し
ているが、このA点はトルクTの増加率ΔTに基づいて
判別するように構成してもよい。
例えばこの増加率ΔTが予め記憶された設定値以上にな
つたことからA点を判別したり、この増加率ΔTの変化
率、すなわち(ΔT..一Δ″Rn−1)が予め記憶し
た設定値以上になつたことからA点を判別するように構
成すれは、磨擦抵抗の差による誤差を排除でき、常に正
確に弾性域の初期を判別できる。第13図は後者の場合
の実施例を示すフローチャートであり、演算装置8は連
続する角度パルスP(ΔO)により読込まれた各トルク
Tn,Tn−1の差ΔTnを算出して一時記憶し(ステ
ップ418)、連続するこの差ΔTn,Tn−1の差、
すなわち増加率ΔTの変化率ΔTn−ΔTn−1を算出
して設定値αと比較する(トルク判別ステップ420)
、そしてこの変化率がα以上になることからA点を判別
する。
以上の各実施例は第1図に示すように締付トルクTをス
トレインゲージで求めた後油変換し、また回転角θを角
度パルスP(Δθ)を積算することによりそれぞれ求め
たものであるが、これらトルクT1回転角θは種々の方
法で求めることが可能であり、以下この種々の方法を説
明する。
第14図と第15図はその一実施例を示すブロック図と
フローチャートである。この実施例は締付トルクTを電
動機電流から求める一方、締付角θは締付角検出器5が
所定締付角Δθ毎に出力する角度パルスP(ΔO)によ
り求めるよう構成したものである。第14図において2
0は電動機4に直列接続された電流検出用抵抗器、22
はこの梯抗器20の両端電圧から電動機電流を検出しこ
れにデジタル信号1Dに変換する鳩変換器、24はこの
デジタル信号1Dにより任意の回転角θ。
における締付トルクTおよび角速度ωを算出する第2の
デジタル演算装置、26はこの第2の演算装置の演算プ
ログラムを記憶するメモリである。この図においては前
記第1図と同一部分には同一符号を付したので、その説
明は繰り返えさない。次にこの実施例の動作を第15図
に基づき説明する。
スイッチ2の閉成により、演算装置8は位相制御回路1
1、ゲートパルス回路12を介し半導体スイッチ3を点
弧させ、電動機4を始動させる。AD変換器22は電動
機電流を示す抵抗器20の両端電圧を、交流電源1より
極めて短かい周期で量子化してデジタル信号1Dとする
。第2の演算装置24はこのデジタル信号1。を交流電
源1の半周期または1周期に亘り積分することにより電
流の実効値1M=Σhを算出する一方、角度パルスP(
ΔO)の時間間隔内に積算されるクロックパルス数Nの
逆数1/Nから角速度ωを算出し、さらに角度パルスP
(Δ0)毎に所定回転角ΔOを加算することにより回転
角0を算出する(ステップ500)。またこの第2の演
算装置24は、また連続する2つの角度パルスP(ΔO
)が出力される回転角θ。−1,0nにおける角速度の
差から、角加速度dω/Dtを算出する(ステップ50
2)。一方、直流電動機では、その出力トルクTは、と
なる。
ここにφは磁束、kは定数である。しかし、電動締付機
として実際に締付けに寄与するトルクTは、速度変動時
の慣性による影響(Jd上)、および摩擦トルク(T,
)を考慮すると次Dt式のようになる。
第2の演算装置24はこの(7)式を行つて実際の締付
トルクTを算出し(ステップ504)、前記回転角θと
共に出力する。
第16図と第17図は他の実施例のブロック図とフロー
チャートてある。
この実施例は締付トルクを電動機電流により求め、回転
角0は電動機電流および電圧と電動機の速度特性式とに
基づいてデジタル的に算出するように構成したものであ
る。第16図において30は電動機電圧をデジタル信号
VDに変換する油変換器、32は第2のデジタル演算装
置、34はこの演算装置32の演算プログラムを記憶し
ているメモリである。
この図においては、前記第1,14図と同一部分に同一
符号を付したのでその説明は繰り返えさない。この実施
例においてスイッチ2の閉成により電動機4に電流が流
れると、電動機電流と電圧がそれぞれAD変換器22,
30により交流電源周期より極めて短かい周期で量子化
されたデジタル信号1c.,■oに変換される。第2の
演算装置32はこれらデジタル信号1。,V0を順次読
込みこれらを交流電源の半周機または1周期に亘り積分
して実効値し=ΣIc.およびVM=Σ■oを算出する
(第17図のステップ600)。一般に直巻整流子電動
機の角速度ωは次の速度特性式により求められる。
ここにRは電機子抵抗、φは磁束、kは定数である。
磁束φは一般には電流1Mの関数となるが、その変化特
性は予めメモリ34に記憶されているものとする。第2
の演算装置32は、前記油変換器22,30が出力する
電流1Mを順次読込んで(8)式の演算を行ない角速度
ωを算出する一方(ステップ602)、前記(5)式の
演算を行つて実際に締付けに寄与する締付トルクTを算
出する(ステップ604)。
第2の演算装置32はこれら角速度ωと締付トルクTを
電源の半周期または1周期毎に出力する。演算装置8は
この第2の演算装置32が出力する角速度ω。
およびトルクTnを所定の時間間隔で順次読込む。θ=
ωNtの関係から締付角0を算出する一方(ステップ6
06)、所定締付角ΔO毎にその時の締付トルクTと共
にこれらθ,Tを出力する。
以上の第1〜17図に示した実施例では角速度ωが締付
けの進行につれて変化するものであるが、この発明は角
速度ωが一定となるように速度制御するものにも適用可
能である。
例えば電機子逆起電圧が角速度ωに比例することを利用
し、この逆起電圧の変化に応じて半導体スイッチ3の導
通角を制御することにより角速度ωを一定に制御するも
のがある。第18図はこのように角速度ωを一定にした
一実施例のフローチャートである。
この実施例ては電動機電圧を仙変換器でデジタル信号V
。とした後、これを交流電源の半周期または1周期に亘
つて積分することにより電圧の実効値■9を求め(ステ
ップ700)、前記(8)式の速度特性式により電動機
電流1Mを演算し(ステップ702)、さらにこれら電
圧■M1電流1Mを用いて前記(7)式により締付トル
クTを算出する(ステップ704)、またステップ70
6では回転角θを算出する。さらに第4,6,7,9,
12図の実施例で電動機電流から締付トルクTを求める
場合に、ステップ210,32、0,416において慣
性および摩擦によるトルクの減少を考慮しているので、
トルクTの正確な検出が可能になるが、この発明はこれ
らの補正をしなくても一応初期の目的を達成できること
は明らかであつた。この発明は以上のように複数の締付
方法を選択できるようにしたので、締付条件の相違や、
要求される締付精度に対応して最適な締付方法を自由に
選択することができ、しかも1台の装置て足りるから締
付方法によつて異なる締付装置を用意する必要がない。
また電源を遮断するまでの処理はすべてデジタル信号処
理により行なわれるので、アナログ信号によるものに比
べて信号処理中の位相遅れや信号保持手段による誤差が
発生せす、締付精度が著しく向上する。またこの装置を
アナロノグ回路て構成する場合には、各締付方法に対し
て別々の回路を必要とすることになり、部品点数が著し
く増加する。このため生産性が悪く各部の調整特に温度
補償の調整が非常に困難で信頼性が低下する。しかし本
発明によればデジタル回路で構7成するのでプログラム
によつて各締付方法に容易に対応できる。このため部品
点数が少なくなり、装置の生産性と信頼性とを向上させ
ることが可能になる。また、トルク判別ステップや停止
判別ステツプフにこれらの判別条件成立まての所要時間
から締付異常を検出する異常検出ステップを設けた場合
には、ボルトの共まわりやねじ山の異常などを確実に検
知できる。
さらにこの発明はデジタル演算装置を用いているので、
プログラムを変更するだけで異常検出ステップを設ける
ことができ、異常の種類により異なる警告を出すように
することもプログラムによつて容易であるから異常の種
類を容易に確認できるように構成することも簡単である
また種々の設定値やプログラムの変更により、ボルトの
種類や締付条件が変化していても柔軟に対処でき、汎用
性に富むという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の1実施例のブロック図、第2,3図
はその全体動作のフローチャート、第4図と第5図はト
ルク法のフローチャートと特性図、第6図はトルク法の
他の実施例のフローチャート、第7図と第8図は回転角
のフローチャートと特性図、第9図は回転角法の他の実
施例のフローチャート、第10図と第11図はトルク・
回転角法のフローチャートとその特性図、第12,13
図は同じく他の実施例のフローチャート、第14〜18
図はトルクと回転角を検出する実施例を種々示すもので
、第14,16図はそれらのブロック図、第15,17
,18図はフローチャートである。 4・・・電動機、8・・・デジタル演算装置、9・・・
メモリ、14・・・選択スイッチ、T・・・締付トルク
、θ・・・締付回転角、S・・・締付停止信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電動式の締付トルクおよび締付回転角をデジタル信
    号として検出するものにおいて、トルク法および回転角
    法に従つた各演算プログラムを記憶するメモリと、前記
    メモリが記憶するいずれかの締付方法の演算プログラム
    を選択する選択スイッチと、この選択スイッチにより選
    択された締付方法の演算プログラムに従つて演算を行な
    い締付停止信号を出力するデジタル演算装置とを備え、
    締付方法を選択可能にしたことを特徴とする締付方法選
    択式ボルト締付装置。 2 締付トルクは電動機の締付反力を計測するストレイ
    ンゲージにより検出し、締付回転角は回転角検出器が設
    定回転角毎に出力する角度パルスを積算することにより
    検出する特許請求の範囲第1項記載の締付方法選択式ボ
    ルト締付装置。 3 締付トルクは電動機電流から求め、締付回転角は回
    転角検出器が設定回転角毎に出力する角度パルスを積算
    することにより求める特許請求の範囲第1項記載の締付
    方法選択式ボルト締付装置。 4 締付トルクは電動機電流により求め、締付回転角は
    電動機電流と電動機電圧とを用い電動機の速度特性式に
    よつてデジタル的に算出する特許請求の範囲第1項記載
    の締付方法選択式ボルト締付装置。 5 電動機は角速度が一定となるように位相制御され、
    締付トルクは電動機電圧と速度特性式からデジタル的に
    算出し、また締付回転角は前記角速度と時間の積から算
    出する特許請求の範囲第1項記載の締付方法選択式ボル
    ト締付装置。 6 電動機の締付トルクおよび締付回転角をデジタル信
    号として検出するものにおいて、トルク法、回転角法お
    よびトルク・回転角法に従つた各演算プログラムを記憶
    するメモリと、前記メモリが記憶するいずれかの締付方
    法の演算プログラムを選択する選択スイッチと、この選
    択スイッチにより選択された締付方法の演算プログラム
    に従つて演算を行ない締付停止信号を出力するデジタル
    演算装置とを備え、締付方法を選択可能としたことを特
    徴とする締付方法選択式ボルト締付装置。
JP15601781A 1981-09-30 1981-09-30 締付方法選択式ボルト締付装置 Expired JPS6055270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15601781A JPS6055270B2 (ja) 1981-09-30 1981-09-30 締付方法選択式ボルト締付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15601781A JPS6055270B2 (ja) 1981-09-30 1981-09-30 締付方法選択式ボルト締付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5856775A JPS5856775A (ja) 1983-04-04
JPS6055270B2 true JPS6055270B2 (ja) 1985-12-04

Family

ID=15618487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15601781A Expired JPS6055270B2 (ja) 1981-09-30 1981-09-30 締付方法選択式ボルト締付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6055270B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59219170A (ja) * 1983-05-24 1984-12-10 日立建機株式会社 ボルト軸力管理装置
JP2609452B2 (ja) * 1987-09-04 1997-05-14 積水化学工業株式会社 建物の屋根

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5856775A (ja) 1983-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6121797B2 (ja)
JPS6055270B2 (ja) 締付方法選択式ボルト締付装置
JPS6055271B2 (ja) トルク・回転角法によるボルト締付方法
JPH027276B2 (ja)
KR940004686B1 (ko) 차량의 핸들 조작상태 검출장치
JPS5851084A (ja) トルク法によるボルト締付装置
JPS6121796B2 (ja)
JPH0538176A (ja) 電動機速度制御装置
JPS5856772A (ja) 荷重制御座金を用いたボルト締付方法
JPS6049556B2 (ja) 軸力管理法によるボルト締付方法
JPS5840274A (ja) 回転角法によるボルト締付装置
JPS6055269B2 (ja) 軸力管理法によるボルト締付方法
JPS6049555B2 (ja) 耐力点法によるボルト締付方法
JP6758494B2 (ja) 回転角度検出装置および交流回転機制御装置
JPS6049554B2 (ja) ボルト締付装置
US20060125440A1 (en) Controller for a synchronous motor
JP2002112580A (ja) 回転体の位相検出装置
JP3309884B2 (ja) モータ駆動回路の位相補正方法
JP3111798B2 (ja) 可変速駆動装置
JPS6051998B2 (ja) 締付方法選択式ボルト締付装置
JP2670162B2 (ja) モータの回転速度制御装置
JPS6023953B2 (ja) ボルト締付機
JP2950923B2 (ja) ねじ部材の締付方法
JP2735324B2 (ja) モータの回転速度制御装置
JP2576956B2 (ja) 産業用ロボツトの回転角検出装置