JPS6055271B2 - トルク・回転角法によるボルト締付方法 - Google Patents

トルク・回転角法によるボルト締付方法

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JPS6055271B2
JPS6055271B2 JP56156018A JP15601881A JPS6055271B2 JP S6055271 B2 JPS6055271 B2 JP S6055271B2 JP 56156018 A JP56156018 A JP 56156018A JP 15601881 A JP15601881 A JP 15601881A JP S6055271 B2 JPS6055271 B2 JP S6055271B2
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rotation angle
tightening
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bolt
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秀樹 大西
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ボルトの弾性域に入つたことを締付トルク
に基づいて判別した後、予め定めた設定回転角だけ締付
けて締付けを終了させるトルク・回転角法によるボルト
締付法に関するものである。
ボルト締付方法の1つとして、トルク・回転角法がある
これはボルトの弾性域の初期締付トルクによつて検出し
、その後はボルトに所定軸力を発生させる伸びに対応す
るよう予め記憶した設定回転角だけ締付けて電動機を停
止させるものである。しかしこの方法による従来のボル
ト締付装置では、信号処理をアナログ回路で行つていた
ため、処理途中の演算結果を精度良く記憶しておくこと
が困難であり、また締付トルクなどを示す電気信号の脈
動や雑音による影響を取除くために平滑回路が必要で、
このため信号処理に位相遅れが生じ易かつた。この結果
ボルト・ナットを精度良く目標とする軸力を発生させる
よう締付けることができないという不都合があつた。こ
の発明はこのような不都合に鑑みなされたもので、精度
良く目標とする軸力を発生させるようにボルト●ナット
を締付けることを可能にするトルク・回転角によるボル
ト締付方法を提供することを目的とする。この発明はこ
の目的を達成するため、電動機の締付トルクおよび締付
回転角をデジタル信号として検出し、デジタル演算装置
により、a締付トルク弾性域初期の設定トルク値を越え
たことを判別するトルク判別ステップ、b前記トルク判
別ステップの条件成立時点を起点として回転角を積算す
る回転角積算ステップ、c前記回転角積算ステップで積
算した回転角が予め記憶した設定回転角を越えたことを
判別して締付停止信号を出力する停止判別ステップ、の
各ステップの演算を行なうように構成したものである。
またこの発明は、この同一目的を達成するため、前記構
成のうちトルク判別ステップを、締付トルクの増加率に
基づいて弾性域に入つたことを判別するように、構成の
一部を変更したものである。
以下実施例に基ずいてこの発明の詳細な説明する。
第1図は本発明によるボルト締付装置の第1実施例を示
すブロック図、第2図はその動作を示すフローチャート
、第3図は締付特性図である。
第1図において符号1は交流電源であり、この電源1の
電力はスイッチ2、半導体スイッチ3、直流直巻電動機
4からなる閉回路へ供給される。5は電動機4の回転に
伴ないボルト・ナットの締付回転角度Δθ毎に角度パル
スP(Δθ)を出力する締付角検出器、6は検出器であ
り、このトルク検出器6は電動機4の締付反力を受ける
部位に貼着されたストレインゲージを備え、締付反力に
よる歪みを電気信号に変換することにより締付トルクを
検出する。
7はこの締付トルクを示す電気信号をデジタル信号Tに
変換するAD変換器である。
8はデジタル演算装置てあり、この演算装置8は第2図
に示すフローチャートに従い、所定の演算を順次行なう
9はこの演算装置8が所定の演算゛を行なうための演算
プログラムを記憶しているメモl八10は入出力装置て
あつて弾性域に入つたことを判別するための設定値や、
目標軸力を発生させるボルトの伸びに対応する設定回転
角、その他種々の設定値を入力するためのものである。
また11は位相制御回路、12はゲートパルス発生回路
てある。位相制御回路11は演算装置8が発生する締付
停止信号Sに基づき、ゲートパルス発生回路12がゲー
トパルスGを発生するのを停止させ、半導体スイッチ3
を開路させることによつ・て電動機4の電源を遮断する
。13はスイッチ2の閉成を検出して演算装置8に対し
て演算開始信号を出力する電源電圧検出器てある。
次に第2,3図に基づきこの実施例の動作を説明する。
第3図は回転角0に対する締付トルクTの関係を示し、
この図中A点が弾性域の始めを、またB点が締付終了を
示す。先づ入出力装置10により、A点に対応する設定
トルク値TalこのA点からB点までの回転角0s=θ
b−08等の種々の値が入力される。なお締付トルクT
の回転j角0に対する変化は、ナットと被締結体との接
合面の摩擦抵抗により変化するが、弾性域に入る前にお
いては接触圧が小さいためこの摩擦抵抗の差が締付トル
クTに与える変化は少ない。このため弾性域に入つた直
後で急激に増大し始めるトルクを設定トルクTaとすれ
ば、ほぼ弾性域の始点を検出できる。また弾性域では回
転角θ5はボルトの種類により決まるもので、ボルトの
軸力がボルトの伸びに比例し、この伸びが回転角θに比
例することから、目標とする軸力に対応して決定される
。一般に回転角法は降状点を越えて軸力最大点付近を目
標として決められ、この軸力最大点付近では回転角の変
化に対する軸力の変化量が小さくなるので、この締付法
では始点が若干違つても弾性域から回転角θを積算し始
めれば、軸力としてはほとんど変化がない。
スイッチ2が閉成されると、電源電圧検出器13は、こ
のスイッチ2の閉成を検出して演算装置8へ演算開始信
号に基づきメモリ9からプログラムを順次読み込み、第
2図に示す一連の実行を開始する。
先づこの演算装置8は位相制御回路11へ締付動作開始
信号を送り、ゲートパルス発生回路12から位相制御さ
れたゲートパルスGを発生させる。このため半導体スイ
ッチ3はトリガパルスGに同期した位相で点弧し、電動
機4に駆動電流が流れ始めて電動機4は回転し始める。
ボルトが締付けられてゆくに従い、締付角検出器5は予
め決められた所定締付回転角Δθ毎に角度パルスp(Δ
O)を出力する。またAD変換器7は刻々と変化する締
付トルクTをデジタル信号として出力し続ける。演算装
置8は人出の装置10により設定された設定トルク値T
aを読込む一方、デジタル化した締付トルクTを角度パ
ルスP(Δθ)毎に読込み両者を比較して(トルク判別
ステップ100)、締付トルクTが設定トルク値Taを
越えるまで、順次新しい締付トルクTを読込み、この比
較動作を繰り返す。
一方演算装置8はクロックパルス発生器を内蔵し、締付
開始後の所要時間tを積算している。ステップ100の
条件成立までのこの所要時間tが設定時間ち以上になる
と、そのことがステップ102で判別され、ボルトがナ
ットと共回りしているものとして警報を発し(ステップ
104)締付けを停止する。またステップ100の条件
成立までの所要時間tが設定時Illlt2以下であれ
ば、そのことがステップ106で判別され、ねじ山の変
形などによりボルトまたはナットがロックしているもの
として警報を発し(ステップ104)、締付けを停止す
る。すなわちステップ102,104,106は締付ト
ルクTが設定トルク値Taになるまでの所要時間tがT
2〈t<t1の範囲外になつたことから異常を検出して
警報を発生させる一方、締付停止信号Sを位相制御回路
11へ送り半導体スイッチ3を開路させて電動機4の電
源を遮断する異常検出ステップとなつている。演算装置
8は締付角検出器5が出力する角度パルスP(Δθ)に
基づき、回転角θ=ΣΔθを算出する。
演算装置8は前記ステップ100の条件成立時における
回転角θを、第3図におけるA点の回転角0aとして記
憶し(ステップ108)、このA点を起点として回転角
00を順次算出して一時記憶する(回転角算出ステップ
110)。すなわちこの回転角0xは0x=O−0aと
して算出される。演算装置8は次にこの回転角00と予
め入力された設定回転角θ8とを比較し、θ、くθ5の
間は再度ステップ110で新たな回転角θを用いて回転
角θ9を算出し、θ、く0sとなる締付停止信号Sを出
力する(停止判別ステップ112)。この実施例では異
常検出用のステップ102,104,106をトルク判
別ステップに設けたが、同様の異常検出ステップを他の
ステップ、例えば停止判別ステップ112に設けてもよ
く、またこれら各ステップ100,112のいずれかに
設けてもよい。
またこの実施例では読込んだトルクT1回転角0xを直
接各設定値Ta,Osと比較しているが、実際には摩擦
抵抗の相違などにより回転速度が異なるため、その貫性
による影響を補正すれば、一層正確な制御が可能になる
。第4図はこのような慣性補正を行つた実施例のフロー
チャートである。
先づこの慣性補正の原理を説明する。すなわち、今摩擦
を省略すれば、締付時の運動方程式は次のようになる。
ここにJは電動機の出力軸でみた慣性能率、Oはボルト
の締付開始後の締付角、EはポルI〜のばね“定数、T
は電動機のトルク、またtは時間を示す。
電源の遮断後においてはTは零になるから、この時には
が成立する。
この(2)式をt=oでθ=θ。,DO/Dt=ωoと
いう初期条件の下で解けばとなる。ここにβ=E/J,
φ=Tan−1(θ0β/1ωo)である。この(3)
式より電源遮断後の締付角θの最大値θ.はとなる。
この(4)式から明らかなように、電源遮断直前の回転
角θ。
および角速度ω。が既知であれば、慣性による増締量を
考慮した最終回転角θ。を予測できる。第4図において
ステップ200ではこの回転角θ。を記憶すると共に、
角度パルスP(Δθ)間に積算されるクロックパルス数
Nの逆数から角速度ω。を算出して記憶する。そしてス
テップ202において前記(4)式の演算を行ない最終
回転角θ8を算出する。この図において前記第2図と同
一ステップには同一符号を付したから、その説明は繰り
返えさない。以上第1〜4図の実施例では、トルクTが
設定トルク値Taを越えたことから(トルク判別ステッ
プ100)A点を検出しているが、このA点はトルクT
の増加率ΔTに基づいて判別するように構成してもよい
例えばにの増加率ΔTが予め記憶された設定値以上にな
つたことからA点を判別したり、この増加率ΔTの変化
率、すなわち(ΔT。一ΔTn−1)が予め記憶した設
定値以上になつたことからA点を判別するように構成す
れば、摩擦抵抗の差による誤差を排除でき、常に正確に
弾性域の初期を判別できる。第5図は後者の場合の実施
例を示すフローチャートであり、演算装置8は連続する
角度パルスP(ΔO)により読込された各トルクTn,
Tn−1の差ΔTn9を算出して一時記憶し(ステップ
300)、連続するこの差ΔTn,ΔTn−1の差、す
なわち増加率ΔTの変化率ΔTn−ΔTO−1を算出し
て設定値αと比較する(トルク判別ステップ302)。
そしてこの変化率がα以上になることからA点を判別す
る。以上の各実施例は第1図に示すように締付トルクT
をストレインゲージで求めた後鳩変換し、また回転0を
角度パルスP(Δθ)を積算することによりそれぞれ求
めたものであるが、これらトルクT1回転角θは種々の
方法で求めることが可能であり、以下この種々の方法を
説明する。第6図と第7図はその一実施例を示すブロッ
ク図とフローチャートである。この実施例は締付トルク
Tを電動機電流から求める一方、締付角θは締付角検出
器5が所定締付角Δ0毎に出力する角度パルスP(Δθ
)により求めるよう構成たものである。第6図において
20は電動機4に直列接続された電流検出用抵抗器、2
2はこの抵抗器20の両端電圧から電動機電流を検出し
これをデジタル信号1。
に変換する鳩変換器、24はこのデジタル信号1Dによ
り任意の回転角θ。における締付トルクTおよび角速度
ωを算出する第2のデジタル演算装置、26はこの第2
の演算装置の演算プログラムを記憶するメモリである。
この図においては前記第1図と同一部分には同一符号を
付したので、その説明は繰り返えさない。次にこの実施
例の動作を第7図に基づき説明する。
スイッチ2の閉成により、演算装置8は位相制御回路1
1.ゲートパルス回路12を介し半導体スイッチ3を点
弧させ電動機4を始動させる。鳩変換器22は電動機電
流を示す抵抗器20の両端電圧を交流電源1より極めて
短かい周期て量子化してデジタル信号1Dを交流電源1
の半周期または1周期に亘り績分することにより電流の
実効値1M=ΣIDを算出する一方、角度パルスP(Δ
θ)の時間間隔内に積算されるクロックパルス数Nの逆
数1/Nから角速度ωを算出し、さらに角度パルス(Δ
θ)毎に所定回転角Δθを加算することにより回転角0
を算出する(ステップ400)。またこの第2の演算装
置24は、また連続する2つの角度パルスP(ΔO)が
出力される回転角θ。−1,θ1における角速度の差か
ら、角加速度dω/Dtを算出する(ステップ402)
。一方直流電動機てはその出力トルクTはとなる。
ここにΦは磁束、kは定数である。しかし電動締付機と
して実際に締付けに寄与するトルクTは、速度変動時の
慣性による影響(Jd6l〜 亀 、 ,「ml^1
らl閘\ 上雨議バ吋警翫L式のようにる。
第2の演算装置24はこの(5)式の演算を行つて実際
の締付トルクTを算出し(ステップ404)、前記回転
角θと共に出力する。
演算装置8はこの第2の演算装置24が出力する締付ト
ルクTおよび回転角θを角度パルスP(Δ0)に基づい
て読込み、前記第2図に示した第1実施例と同様の演算
を行なう。
このように第7図の後半の動作は前記第2図と全く同一
であるから、同一ステップに同一符号に付しその説明は
繰り返えさない。第8図と第9図は他の実施例のブロッ
ク図とフローチャートである。
この実施例は締付トルクを電動機電流により求め、回転
角θは電動機電流および電流と電動機の速度特性式とに
基づいてデジタル的に算出するように構成したものであ
る。第8図において30は電動機電圧をデジタル信号■
。に変換する仙変換器、32は第2のデジタル演算装置
、34はこの演算装置32の演算プログラムを記憶てい
るメモリである。この図においては、前記第1,6図と
同一部分に同一符号を付したのでその説明は繰り返えさ
ない。この実施例においてスイッチ2の閉成により電動
機4に電流が流れると、電動機電流と電圧がそれぞれA
D変換器22,30により交流電源周期より極めて短か
い周期で量子化されたデジタル信号1D1■Dに変換さ
れる。
第2の演算装置32はこれらデジタル信号1D,■。を
順次読込みこれらを交流電源の半周期または1周期に亘
り積分して実効値1M=ΣIDlおよびVM=ΣVDを
算出する(第9図のステップ500)。一般に直巻整流
子電動機の速度ωは次の速度特性式により求められる。
ここにRは電機子抵抗、Φは磁界、Kは定数である。
磁界Φは一般には電流Lの関数となるが、その変化特性
は予めメモリ34に記憶されているものとする。第2の
演算装置32は、前記油変換器22,30が出力する電
流1Mおよび電圧■Mを順次読込んで(6)式の演算を
行ない角速度ωを算出する一方(ステップ502).前
記(5)式の演算に行つて実際に締付けに寄与する締付
トルクTを算出する(ステップ504)。
第2の演算装置32はこれら角速度ωと締付トルクTを
電源の半周期または1周期毎に出力する。演算装置8は
この第2の演算装置32が出力する角速度ω。
を所定の時間間隔で順次読込み、 θ=ωNtに関
係から締付角θを算出する一方(ステップ506)、所
定締付角Δθ毎にその時の締付トルクT。を一時記憶す
る。以下前記各実施例と同様の動作を行なう。以上の第
1〜9図で角速度ωが締付けの進行につれて変化するも
のであるが、この発明は角速度ωが一定となるように速
度制御するものにも適用可能である。
例えば電機子逆起電圧が角速度ωに比例することを利用
し、この逆起電圧の変化に応じて半導体スイッチ3の導
通角を制御することにより角速度ωを一定に制御するも
のがある。第10図はこのように角速度ωを一定にした
一実施例のフローチャートである。この実施例では電動
機電圧を鳩変換器でデジタル信号V。とした後、これを
交流電源の半周期または1周期に亘つて積分することに
より電圧の実効値VMを求め(ステップ600)、前記
(6)式の速度性式により電動機電流1Mを演算し(ス
テップ602)、さらにこれら電圧■M、電流1Mを用
いて前記(5)式により締付トルクTを算出する(ステ
ップ604)、以下角速度ωを定数として前記第1〜9
図に示す実施例と全く同様の演算により締付けを行なう
。前記第6〜10図ではトルク判別ステップ100で第
2,4図に示す設定トルク値Taを用いているが、締付
トルクTの変化率ΔTに基づいて判別してもよい。
また第4図の実施例のように最終回転角θ。を予測する
ステップを付加してもよいことは、勿論である。さらに
第6〜10図の実施例て電動機電流から締付トルクTを
求める場合に、ステップ404,504,604におい
て慣性および摩擦によるトルクの”減少を考慮している
ので、トルクTの正確な検出が可能になるが、この発明
はこれらの補正をしなくても一応所期の目的を達成でき
ることは明らかである。
以上のように本願の第1の発明においては、弾性域の初
期を締付トルクに基づいて検出し、その後目標とする軸
力を発生させるに必要な設定回転角たけ締付けを停止す
るように構成したので、常に正確な軸力で締付けること
ができ、軸力のばらつきが少なくなる。
また電源を遮断するまでの処理はすべてデジタル信号処
理により行なわれるので、アナログ信号によるものに比
べて信号処理中の位相遅れや信号保持手段による誤差が
発生せす、締付精度が著しく向上する。またトルク判別
ステップや停止判別ステップにこれらの判別条件成立ま
ての所要時間から締付異常を検出する異常検出ステップ
を設けた場合には、ボルトの共まわりやねじ山の異常な
どを確実に検知できる。
さらにこの発明はデジタル演算装置を用いているので、
プログラムを変更するだけで異常検出ステップを設ける
ことができ、異常の種類により異なる警告を出すように
することもプログラムによつて容易であるから異常の種
類を容易に確認できるように構成するのも簡単である。
また種々の設定値やプログラムの変更により、ボルトの
種類や締付条件が変化しても柔軟に対処でき、汎用性に
富むという効果もある。また本願の第2の発明は、弾性
域の初期を締付トルクの増加率に基づいて検出し、その
後目標とする軸力を発生させるのに必要な設定回転角だ
け締付けて締付けを停止するように構成したものである
から、摩擦抵抗の差による誤差を排除することができ、
一層正確な締付けが可能になると共に、前記第1の発明
と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図はその
フローチャート、第3図は締付特性図、第4図、第5図
は他の実施例のフローチャート、第6図と第7図、およ
び第8図と第9図はそれぞれ他の実施例のブロック図お
よびフローチャート、また第10図はさらに他の実施例
のフローチャートである。 4・・・電動機、8・・・デジタル演算装置、100,
302・・・トルク判別ステップ、108・・・回転角
積算ステップ、112・・・停止判別ステップ、T・・
・締付トルク、θ・・・回転角。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電動機の締付トルクおよび締付回転角をデジタル信
    号として検出し、デジタル演算装置によつて次の各ステ
    ップの演算を順次行なうことを特徴とするトルク、回転
    角によるボルト締付方法:a 締付トルクが弾性域初期
    の設定トルク値を越えたことを判別するトルク判別ステ
    ップ、b 前記トルク判別ステップの条件成立時点を起
    点として回転角を積算する回転角積算ステップ、c 前
    記回転角積算ステップで積算した回転角が予め記憶した
    設定回転角を越えたことを判別して締付停止信号を出力
    するステップ。 2 締付トルクは電動機の締付反力を計測するストレイ
    ンゲージの出力をAD変換器でデジタル信号に変換する
    ことにより求め、回転角は回転角検出器が所定回転角毎
    に出力する角度パルスを積算することにより求める特許
    請求の範囲第1項記載のトルク・回転角法によるボルト
    締付方法。 3 締付トルクは電動機電流を用い電動機のトルク特性
    式に基づいて算出する特許請求の範囲第1項記載のトル
    ク・回転角法によるボルト締付方法。 4 角速度を電動機電流と電動機電圧とを用いて電動機
    の速度特性式から算出し、締付トルクをこの角速度と電
    動機電流を用いてトルク特性式に基づき算出する一方、
    回転角を前記角速度と時間とを積算することにより求め
    る特許請求の範囲第1項記載のトルク・回転角法による
    ボルト締付方法。 5 電動機は角速度が一定となるように位相制御され、
    締付トルクは電動機電圧と、この電動機電圧と速度特性
    式から算出した電動機電流とを用いてトルク特性式から
    算出し、回転角は前記角速度と時間とを積算することに
    より求める特許請求の範囲第1項記載のトルク・回転角
    法によるボルト締付方法。 6 電動機の締付トルクおよび締付回転角をデジタル信
    号として検出し、デジタル演算装置によつて次の各ステ
    ップの演算を順次行なうことを特徴とするトルク・回転
    角法によるボルト締付方法:a 締付トルクの増加率に
    基づいて弾性域に入つたことを判別するトルク判別ステ
    ップ、b 前記トルク判別ステップの条件成立時点を起
    点として回転角を積算する回転角積算ステップ、c 前
    記回転角積算ステップで積算した回転角が予め記憶した
    設定回転角を越えたことを判別して締付停止信号を出力
    する停止判別ステップ。 7 トルク判別ステップでは、締付トルクの増加率が予
    め記憶された設定値以上になつたことを判別する特許請
    求の範囲第6項記載のトルク・回転角法によるボルト締
    付方法。 8 トルク判別ステップでは、締付トルクの増加率の変
    化率が予め記憶された設定値以上になつたことを判別す
    る特許請求の範囲第6項記載のトルク・回転角法による
    ボルト締付方法。
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