JP3309884B2 - モータ駆動回路の位相補正方法 - Google Patents

モータ駆動回路の位相補正方法

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JP3309884B2 JP09752894A JP9752894A JP3309884B2 JP 3309884 B2 JP3309884 B2 JP 3309884B2 JP 09752894 A JP09752894 A JP 09752894A JP 9752894 A JP9752894 A JP 9752894A JP 3309884 B2 JP3309884 B2 JP 3309884B2
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動回路に関
し、特に、ブラシレスモータ等においてロータの位相検
出用のセンサーを不要とした位相補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるモータ駆動回路の基本
的構成は、図3に示すように、モータ1と、波形記憶手
段としてのROMを備えた駆動制御部2と、D/A変換
器3と、制御部としてのマイコン5と、FG信号検出器
6と、第1のカウンタとしての波形カウンタ7と、位相
補正信号生成手段としての位相検出器8とから構成され
ている。
【0003】駆動制御部2には、上記正弦波、又は予め
計算された最適の駆動波形が、ある時間軸をアドレスと
する駆動波形データとして格納されている。つまり、駆
動制御部2に備えてあるROMのアドレス0を駆動波形
の始点とすると、この始点からの経過時間における最適
駆動波形データはアドレスを指定することによってRO
Mから取り出されるようになっている。
【0004】D/A変換器3は、駆動制御部2のROM
から出力される駆動波形データをアナログ信号に変換し
増幅器4へ出力する。
【0005】増幅器4は、D/A変換器3から出力され
た信号を増幅し、モータ1に印加する。
【0006】マイコン5は、CPU及びハードウェアロ
ジックから構成され、波形カウンタ7のカウント値に基
づき、駆動制御部2のROMにアクセスするためのアド
レス信号を生成し、このアドレス信号によって駆動制御
部2のROMから駆動波形データを読み出す。
【0007】FG信号検出器6は、モータ1のステータ
に取り付けられ、モータ1から出力されるFG信号を検
出する。FG信号はモータ1のロータの1回転につき数
百pprのパルスを発生する信号である。
【0008】波形カウンタ7は、FG信号検出器6から
出力されるFG信号のパルスをトリガとしてアップカウ
ントまたはダウンカウントを行う。波形カウンタ7のカ
ウント値は、上述のように、マイコン5に入力され、駆
動制御部2のROMに対するアドレスとなる。
【0009】位相検出器8は、モータ1の印加電圧、又
はコイル電流の位相を検出し、この検出信号によって波
形カウンタ7を定期的にリセットする機能を有する。こ
れは、FG信号にノイズが重畳されると、波形カウンタ
7が誤動作して誤ったカウントを出力し、その結果、駆
動制御部2のROMから誤った駆動波形データが取り出
され、モータ1のトルクの低下や不転等の不具合な現象
をもたらすのを防止するために、波形カウンタ7を定期
的にリセットするものである。
【0010】上記従来技術における基本的構成からなる
基本モータ駆動回路の位相補正方法は下記のようにな
る。例えば、モータ1の最適駆動波形が正弦波であると
すると、駆動制御部2のROMには、予め時間軸をアド
レスとした正弦波の駆動波形データが格納される。
【0011】モータ1の回転中、位相検出器8は、定期
的にリセット信号を出力して波形カウンタ7をリセット
しそのカウントをゼロに戻す。
【0012】例えば、位相検出器8が印加電圧の正弦波
の各周期の始点においてリセット信号を出力するとすれ
ば、波形カウンタ7は正弦波の1周期毎にFG信号のア
ップカウントを繰り返すことになる。
【0013】この場合、波形カウンタ7のカウント値は
各周期の始点からの経過時間を表すから、このカウント
値をアドレスとして駆動制御部2のROMから取り出し
た駆動波形データは、その時点における最適駆動値であ
る。
【0014】この最適駆動値によりモータ1は駆動され
るから、モータ1は、適性なタイミングで正弦波に従っ
て回転することになる。
【0015】駆動制御部2のROMに記憶させておく駆
動波形データは、正弦波に限らず、任意の駆動波形につ
いて計算されたデータでもよい。いずれの場合でも、モ
ータ1は、上記正弦波の場合と同様に、ROMに記憶さ
れている駆動波形に従って駆動される。
【0016】このようにしてブラシレスモータ等のモー
タ駆動回路は、モータ1を駆動する正弦波、又は予め計
算された最適な駆動波形を表すディジタルデータを駆動
制御部2のROM等に記憶させ、時間軸をカウントする
波形カウンタ7の出力値をアドレスとしてROMから駆
動波形データを読み出し、読み出された駆動波形データ
をアナログ信号に変換し増幅した後モータ1に供給する
ことによって、モータ1がROMに記憶した最適駆動波
形の通りに動作するように制御される。
【0017】上記波形カウンタ7は、モータ1の1回転
に1度リセットされるが、従来、波形カウンタ7をリセ
ットする方法には(1)ホール素子等を用いた主磁極検
出素子による検出信号や、モータ1の1回転に付き1回
発生するPG信号を用いて上記波形カウンタ7をリセッ
トする方法と、(2)各相の駆動電流において、ハイイ
ンピーダンスの無通電期間を設け、その期間に発生する
逆起電力を検出して、これによって波形カウンタ7をリ
セットする方法とが周知である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の方法では、位相補正動作は安定するが、上記各
種の検出器をモータに取り付けなければならないため、
モータ自体の小型化や薄型化がしにくいという問題点が
あった。
【0019】また、上記(2)の方法では、無通電期間
を設けることによって、合成トルクが不連続になるた
め、トルクリップルが悪化したり、また、コアレス構造
のモータや回転速度の遅いアプリケーションモータでは
逆起電力が充分に取れないため動作が不安定になるとい
う問題点があった。
【0020】従って、位相検出用センサーをロータに取
り付けないでモータの小型化および薄型化を可能にする
モータ駆動回路に解決しなければならない課題を有して
いる。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るモータ駆動回路の位相補正方法は、モー
タのロータの回転に応じて発生するFG信号を検出する
信号検出手段と、前記ロータの位相に応じて前記モータ
への電力供給を制御する駆動制御手段と、を備えたモー
タ駆動回路であり、前記駆動制御手段は、前記モータに
供給される印加電圧を検出するとともに、該印加電圧に
よって発生する逆起電力の電流を検出し、該検出した印
加電圧に基づくパルス信号のエッジでセットし、該検出
した電流に基づくパルス信号のエッジでリセットして得
られる位相補正パルス信号を生成し、該生成した位相補
正パルス信号と、前記信号検出手段で検出したFG信号
とに基づき、前記モータを駆動させるために予め格納し
てある駆動波形データの出力を制御して位相補正するこ
とモータ駆動回路の位相補正方法である。
【0022】また、上記駆動制御手段は、前記FG信号
によるカウント値によって位相の進み又は遅れを判別す
ること;上記駆動制御手段は、前記FG信号によるカウ
ント値を減算又は加算することによって前記駆動波形デ
ータの出力を制御するようにしたことである。
【0023】
【作用】上記構成にした本発明に係るモータ駆動回路の
位相補正方法は、下記に示すような作用を奏する。
【0024】モータに供給される印加電圧と、この印加
電圧により発生する逆起電力の電流を検出し、検出した
印加電圧に基づくパルス信号のエッジでセットし、検出
した電流に基づくパルス信号のエッジでリセットして得
られる位相補正パルス信号を生成し、この生成した位相
補正パルス信号と、信号検出手段で検出したFG信号と
に基づいてモータを駆動させるために予め格納してある
駆動波形データの出力を制御して位相補正するので、逆
起電圧を検出する必要がなくなり、低速な回転であって
も正確な位相の制御をすることができる、また、位相の
進み遅れの検出が簡単な回路構成で達成できる。
【0025】更に、FG信号によるカウント値によって
位相の進み又は遅れを判別し、このFG信号によるカウ
ント値を減算又は加算することによって駆動波形データ
の出力を制御することにより、ロータの正確な回転状態
を検出して、その位相の進み又は遅れをデジタル的な値
で判別して制御することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係るモータ駆動回路の位相補
正方法の実施例について図を参照にして以下詳細に説明
する。尚、基本的構成は図3を用いて説明した従来技術
と同一であるため、理解しやすいように同一のものには
同一番号を付して説明する。
【0027】ここで、ブラシレスモータにおいては、正
弦波、又は予め計算した最適な駆動波形の電圧をステー
タに印加する。
【0028】ステータには印加された電圧によって回転
磁界が発生し、この回転磁界によりモータのロータコイ
ルに逆起電力が発生する。その結果、ロータコイルに電
流が流れ、この電流と回転磁界との相互作用によりコイ
ルを回転させるトルクが発生してロータは回転磁界に追
随して回転する仕組みになっている。
【0029】従って、図3を用いて説明した従来技術、
及び図1に示す本発明のモータ駆動回路は、上記最適駆
動波形に従ってロータが回転するように、ロータとステ
ータの位相関係を常に監視し最適化制御を行うようにな
っていることが前提となる。
【0030】本発明に係るモータ駆動回路の補正方法
は、このロータとステータの位相関係を常に監視し最適
化制御を行う改良に関するものであり、基本的構成は図
3で示した従来技術と同一である。
【0031】以下、本発明の(1)基本原理、その具体
的な(2)モータ駆動回路の構成、(3)位相補正の動
作、の順に説明する。
【0032】(1)基本原理 ロータがステータに対して正しい位相関係で回転してい
る時は、ステータへの印加電圧とロータコイルに発生す
る逆起電力により発生する電流とは同相となる。即ち、
コイルを流れる電流は、ステータへの印加電圧と同相と
なる。しかし、ロータとステータの位相関係が正しくな
いときは、ロータコイルを流れる電流と印加電圧との間
の位相差が生じる。
【0033】そこで、モータ1への印加電圧とロータコ
イルに流れる電流を検出し、検出した印加電圧に基づく
パルス信号のエッジでセットし、検出した電流に基づく
パルス信号のエッジでリセットして得られる位相補正パ
ルス信号と、ロータの回転によって発生するFG信号に
基づいて、位相差が常にゼロになるように予めROMな
どに格納してある最適な駆動波形データの出力を制御す
る。
【0034】即ち、このような制御をすることにより、
ロータとステータの位相関係を常に理想的な状態に保
ち、モータの回転を常に最適状態に維持することができ
ることになる。
【0035】(2)モータ駆動回路の構成 本実施例は、上記理論に基づいて構成されたモータ駆動
回路は、図1に示すように、モータ1と、ROMを備え
た駆動制御部2と、D/A変換器3と、増幅器4と、マ
イコン5と、FG信号検出器6と、波形カウンタ7と、
電圧検出器9と、電流検出機10と、位相補正信号生成
器11とから構成されている。
【0036】この内、モータ1と、駆動制御部2と、D
/A変換器3と、増幅器4と、マイコン5と、FG信号
検出器6と、波形カウンタ7との構成は、図3で示した
従来技術と同一であるためその説明は省略する。
【0037】即ち、本実施例におけるモータ駆動回路の
駆動制御手段は、図3で示した従来技術におけるモータ
駆動回路を構成する位相検出器8の代わりに、電圧検出
器9と、電流検出器10と、位相補正信号生成器11と
を備えた構成となっている。
【0038】電圧検出器9は、モータに印加される電圧
を検出するものであり、その入力側はモータ1に電圧を
印加する入力線に接続されており、その出力側は位相補
正信号生成器11に接続されている。これにより、位相
補正信号生成器11は、モータ1の印加電圧を、V信号
として入力することができるようになっている。
【0039】このV信号12は、モータ1に供給される
印加電圧に基づくパルス信号であり、図2(イ)に示す
ように、入力したモータ1の印加電圧の任意の1相の電
圧波形を整形した信号である。
【0040】電流検出器10は、モータ1のロータコイ
ルの電流を検出し、これを位相補正信号生成器11へ出
力する。これにより、位相補正信号生成器11は、コイ
ル電流をI信号として入力することができるようになっ
ている。
【0041】このI信号13は、モータ1から発生する
逆起電力の電流に基づくパルス信号であり、図2(ロ)
に示すように、電流検出器10から入力したコイル電流
の同じ相の電流波形を整形した信号である。
【0042】また、FG信号検出器6の出力端子は、波
形カウンタ7の入力端子と接続されると共に位相補正信
号生成器11の入力端子とも接続され、これにより、位
相補正信号生成器11は、FG信号を入力することがで
きるようになっている。
【0043】このFG信号18は、従来技術の項で説明
したように、モータ1のロータの1回転につき数百pp
rのパルスを発生する信号であり、V信号12及びI信
号13との関係においては、図2(ト)のように表され
る。
【0044】位相補正信号生成器11は、モータ1に供
給される印加電圧とこの印加電圧により発生する逆起電
力の電流との位相の進み遅れを検出する手段であり、モ
ータ1の印加電圧とロータコイルの電流とFG信号18
とに基づき下記のように位相補正信号を生成し、これを
マイコン5へ出力する。
【0045】この位相補正信号を生成するために位相補
正信号生成器11は、図に示していないが、図2(ハ)
に示すV信号12とI信号13との排他的論理和からな
るEXOR信号12を生成する回路と、図2(ニ)に示
すEXOR信号14の立ち上がりエッジ14a、…を示
すEXORrise信号15を生成する回路と、図3
(ホ)に示すEXOR信号14の立ち下がりエッジ14
b、…を示すEXORfall信号を生成する回路と、
V信号12のエッジ12a、…でセットされI信号13
のエッジ13a、…でリセットされる符号信号17を生
成する回路と、FG信号18をカウントするVIカウン
タ19とを内蔵している。
【0046】VIカウンタ19は、EXORrise信
号15によりリセットされ、その後、FG信号18のパ
ルスをカウントし続け、EXORfall信号16を受
け取ったマイコン5の割り込み処理によりカウントを停
止するようになっている。
【0047】EXOR信号14は、図2(ハ)に示すよ
うに、V信号12とI信号13との排他的論理和である
ので、例えばその立ち上がりエッジ14aと立ち下がり
エッジ14bとの間隔は、その時点におけるモータ1の
印加電圧とコイル電流との位相差の大きさを示す。
【0048】符号信号17は、モータ1に供給される印
加電圧によるパルス信号(V信号)のエッジでセット
し、モータ1に発生した逆起電力の電流によるパルス信
号(I信号)のエッジでリセットして得られたパルス信
号であり、図2(ヘ)に示すように、V信号12及びI
信号13のエッジ12a、13a、…で形成されてお
り、例えばその立ち上がりエッジ17a、…から立ち下
がりエッジ17b、…までの間隔の大きさは、電圧と電
流の位相関係(電流と電圧のどちらが進んでいるか)を
表しており、この信号はマイコン5へ送られる。
【0049】尚、上記VIカウンタ19のカウント値、
EXORrise信号15、EXORfall信号16
をもマイコン5側に送られる。
【0050】(3)位相補正方法の動作 このように構成されたモータ駆動回路の位相補正方法
は、図2に示すタイミングに基づいた動作をする。
【0051】即ち、マイコン5は、位相補正信号生成器
11からのEXORfall信号16により、次のよう
な割り込み処理を行う。
【0052】先ず、マイコン5は、VIカウンタ19の
カウント動作を停止させ、その時のVIカウンタ19の
カウントデータを取り込む。
【0053】また、その時点での波形カウンタ7のカウ
ント値をも取り込む。次に、マイコン5は、波形カウン
タ7のカウント値からVIカウンタのカウント値を差し
引くかあるいは両者を加算するかの演算を行う。この
際、上記演算を加算にするか減算にするかは符号信号1
7によって決定する。
【0054】具体的には、V信号12とI信号13の位
相の差を検出し、どちらの位相が進んでいるかにより加
算又は減算を行う。
【0055】例えば、図2に示す第1及び第2のブロッ
クは、V信号12がI信号13よりも位相が進んでいる
状態であり、第3ブロックはV信号12がI信号13よ
りも位相が遅れている状態を示している。
【0056】この第1、第2及び第3のブロックにおい
ては、任意の1相の電圧波形を整形したV信号12、同
じ相の電流を検出して整形したI信号13と、この両者
から形成されたEXOR信号14の立ち上がりエッジ1
4a、…、14kと、立ち下がりエッジ14b、…、1
4lまでのFG信号18をVIカウンタ19でカウント
したVIカウントデータを得ることができる。
【0057】次に、V信号12のエッジ12a、…、1
2fでセットし、I信号13のエッジ13a、…、13
fでリセットする符号信号17を作成する。
【0058】即ち、V信号12がI信号13よりも位相
が進んでいる状態(第1及び第2ブロック)であれば、
そのパルス間隔は略同じ間隔を維持し、V信号12がI
信号13よりも位相が遅れている状態(第3ブロック)
になると、そのパルス間隔(エッジ17i、17j)は
広くなる。
【0059】従って、マイコン5は、この符号信号18
のパルス間隔をみれば、V信号12とI信号13との位
相状態を容易に検出することができ、V1カウンタデー
タの加算、減算の判定ができるのである。
【0060】そして、上記加算又は減算の結果得られた
値をアドレスとして駆動制御部2のROMから駆動波形
データを取り出す。この取り出された駆動波形データは
D/A変換器3でアナログ信号に変換され、増幅器4で
増幅された後にモータ1に供給される。
【0061】例えば、コイル電流が印加電圧よりFG信
号18のNパルス分遅れている場合には、駆動制御部2
のROMに入力されるアドレスは波形カウンタ7のカウ
ント値からFG信号18のNパルスに相当する分だけ差
し引いた値となるから、正弦波形でNパルス分だけ進ん
だ位相での駆動波形データが読み出され、その結果、電
流と電圧の位相差はゼロとなる。
【0062】また、コイル電流が印加電圧よりFG信号
18のNパルス分進んでいる場合には、駆動制御部2の
ROMに入力されるアドレスは波形カウンタ7のカウン
トにNパルス分だけ加えた値となるから、正弦波形でN
パルス分だけ遅れた位相での駆動波形データが読み出さ
れ、その結果、電流と電圧の位相差はゼロとなる。
【0063】このように、常に印加電圧とコイル電流と
の位相差がゼロになるように制御され、モータ1は、駆
動制御部2のROMに記憶されている駆動波形に従って
回転することになる。
【0064】なお、マイコン5の代わりに、ハードウェ
アで論理回路を構成してもよいことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上説明した構成にした本発明に係るモ
ータ駆動回路は下記に示すような効果を奏する。
【0066】モータに供給される印加電圧と、この印加
電圧により発生する逆起電力の電流を検出し、検出した
印加電圧に基づくパルス信号のエッジでセットし、検出
した電流に基づくパルス信号のエッジでリセットして得
られる位相補正パルス信号を生成し、生成した位相補正
パルス信号と、信号検出手段で検出したFG信号とに基
づいてモータを駆動させるための駆動波形データの出力
を制御して位相補正するので、逆起電圧を検出する必要
がなくなり、トルクのリップルが悪化することなく、且
つ低速な回転であっても正確な位相の制御をすることが
できると云う極めて優れた効果を奏する。
【0067】また、逆起電圧を検出する必要がなく、印
加電圧に基づくパルス信号のエッジでセットし、この印
加電圧により発生する逆起電力の電流に基づくパルス信
号のエッジでリセットして得られる位相補正パルス信号
によって、位相の進み遅れを検出するようにしたことに
より、位相の進み遅れの検出が簡単な回路構成で達成で
き、ロータ等の回転部分にセンサーを設けたり、別途位
相補正用の回路等を設ける必要もないので、モータの小
型化や薄型化を図ることができると云う極めて優れた効
果を奏する。
【0068】更に、FG信号によるカウント値によって
位相の進み又は遅れを判別し、このFG信号によるカウ
ント値を減算又は加算することによって駆動波形データ
の出力を制御することにより、ロータの正確な回転状態
を検出して、その位相の進み又は遅れをデジタル的な値
で判別して制御することができるので、低速な回転であ
っても、ロータを正確な回転状態に制御することが可能
となると云う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ駆動回路の実施例の構成を
示した略示的ブロック図である。
【図2】同実施例の各部の信号波形を示すタイミングチ
ャート図である。
【図3】従来技術に係るモータ駆動回路の構成を示した
略示的ブロック図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 駆動制御部 3 D/A変換器 4 増幅器 5 マイコン 6 FG信号検出器 7 カウンタ 8 位相検出器 9 電圧検出器 10 電流検出器 11 位相補正信号生成器 12 V信号 13 I信号 14 EXOR信号 15 EXORrise信号 16 EXORfall信号 17 符号信号 18 FG信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータのロータの回転に応じて発生するF
    G信号を検出する信号検出手段と、 前記ロータの位相に応じて前記モータへの電力供給を制
    御する駆動制御手段と、を備えたモータ駆動回路であ
    り、 前記駆動制御手段は、前記モータに供給される印加電圧
    を検出するとともに、該印加電圧によって発生する逆起
    電力の電流を検出し、 該検出した印加電圧に基づくパルス信号のエッジでセッ
    トし、該検出した電流に基づくパルス信号のエッジでリ
    セットして得られる位相補正パルス信号を生成し、 該生成した位相補正パルス信号と、前記信号検出手段で
    検出したFG信号とに基づき、前記モータを駆動させる
    ために予め格納してある駆動波形データの出力を制御し
    て位相補正することを特徴とするモータ駆動回路の位相
    補正方法。
  2. 【請求項2】上記駆動制御手段は、前記FG信号による
    カウント値によって位相の進み又は遅れを判別すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路の位相補
    正方法。
  3. 【請求項3】上記駆動制御手段は、前記FG信号による
    カウント値を減算又は加算することによって前記駆動波
    形データの出力を制御するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のモータ駆動回路の位相補正方法。
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