JP3325997B2 - モータ制御装置及び制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及び制御方法

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JP3325997B2
JP3325997B2 JP04069794A JP4069794A JP3325997B2 JP 3325997 B2 JP3325997 B2 JP 3325997B2 JP 04069794 A JP04069794 A JP 04069794A JP 4069794 A JP4069794 A JP 4069794A JP 3325997 B2 JP3325997 B2 JP 3325997B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/06Arrangements for speed regulation of a single motor wherein the motor speed is measured and compared with a given physical value so as to adjust the motor speed

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  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置用の
単板試験機、ヘッド試験装置、サーボトラック書込装置
等で使用されるスピンドルモータのモータ制御装置に関
し、特に、スピンドルモータにブラシレスのDCモータ
を用いたモータ制御装置及び制御方法に関する。
【0002】近年、磁気ディスク装置の生産ラインで使
用される単板試験機、ヘッド試験装置、サーボトラック
書込装置などの装置にあっては、生産する磁気ディスク
装置の高密度化に伴って低振動で低ノイズのスピンドル
モータの制御が求められている。また生産する磁気ディ
スク装置の3.5インチや2.5インチへのダウンサイ
ジング化に伴ない低コスト化が同時に求められている。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のスピンドルモータのモー
タ制御装置としては、ACサーボモータの回転をエンコ
ーダで検出し、ACサーボモータに供給する正弦波をパ
ルス幅制御して規定速度を維持するPWM正弦波制御を
行っている。しかし、ACサーボモータにエンコーダを
組合せたモータ制御装置は、コストが高くなると共に、
パルス駆動のためのスイッチングでノイズを発生し、磁
気ディスク装置のように微弱な信号を扱っている生産ラ
インで使用する装置での使用は好ましいものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなACサーボ
モータの問題を解消するため、ブラシレスDCモータを
方形波を用いてパルス幅制御するモータ制御装置があ
る。このブラシレスDCモータのパルス幅制御にあって
は、回転検出はモータ内蔵のホール素子で行われること
から、エンコーダが不要でコストダウンできる。しか
し、パルス駆動のためのスイッチングでノイズが発生
し、磁気ディスク装置の生産ラインに使用する単板試験
機、ヘッド試験装置、サーボトラック書込装置等で扱っ
ている信号のS/N比を悪化させる問題があった。
【0005】また一般的なブラシレスDCモータでは、
フィールドマグネットの着磁を均一化したフル着磁(全
面着磁)としている。しかし、駆動回路のスイッチング
動作でコイルの相切替えを行うと、各コイル相間の発生
トルクは一定にならず、フィールドマグネットの交番磁
極に応じたトルクリップルをもつ。このトルクリップル
はモータ振動の原因となり、単板試験機、ヘッド試験装
置、サーボトラック書込み装置等の精度を低下させる問
題があった。
【0006】本発明の目的は、スピンドルモータにブラ
シレスDCモータを用いてコストダウンと同時に低振動
で低ノイズとできるモータ制御装置及び制御方法を提供
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明のモータ制御装置は、図1(A)に示
すように、m相のステータコイル12に対応してm個の
回転検出手段16を備えロ―タ14が正弦波分布をもっ
て着磁されたm相n極のブラシレスのDCモータ 10
と、m個の回転検出手段16からの回転検出信号に基づ
いて規定速度を維持するための制御ゲインAを求め、制
御ゲインAに従ってDCモータ10に供給するm相分の
方形波パルス駆動信号の振幅を制御する方形波パルス振
幅制御手段38を備えた起動制御部36と、起動制御部
36からDCモータ10に供給されるm相分の方形波パ
ルスのうち1相分とm個の回転検出手段16の1つから
得られる信号とによってDCモータを正弦波駆動する信
号を発生する正弦波振幅制御手段20を備えたモータ制
御部18と、起動時に起動制御部36の出力信号を選択
し、DCモータ10が所定の回転数になったときモータ
制御部18の出力信号を選択してDCモータ10に供給
する切換手段30とを設け、正弦波振幅制御手段20は
1相分の方形波パルスがDCモータ10を所定回転数に
維持するためのゲインAとして用いられ、m個の回転検
出手段16の1つから得られる信号が正弦波の周期を発
生させるための情報として用いられることを特徴とす
る。
【0008】同時に本発明は、ロ―タ14が正弦波分布
をもって着磁されたm相n極のブラシレスのDCモータ
10の回転数をm相のステータコイル12に対応して設
けられたm個の回転検出手段16によって検出する回転
数検出過程と、m個の回転検出手段16からの回転検出
信号に基づいて規定速度を維持するための制御ゲインA
を求め、制御ゲインAに従ってDCモータ10に供給す
るm相分の方形波パルス駆動信号の振幅を制御する起動
制御過程と、起動制過程から出力されるm相分の方形波
パルスのうち1相分によって制御ゲインAが制御され、
m個の回転検出手段16の1つから得られる信号によっ
てDCモータ10の回転数が制御されることで振幅制御
されたm相分の正弦波信号をDCモータ10出力して規
定速度に制御するモータ制御過程と、起動時に起動制御
部36の出力信号を選択し、DCモータ10が所定の回
転数になった信号が供給されたときモータ制御部18の
出力信号を選択してDCモータ10に供給する切換過程
とを備えたことを特徴とするモータ制御方法を提供する
ものである。
【0009】DCモータ10としては、ロータ14に正
弦波分布をもって着磁されたn極の磁極を備えたものを
使用する。またDCモータ10としては、3相4極また
は3相8極のものを使用する。DCモータ10は、m相
のステータコイル12に対応してm個のホール素子16
を備え、DCモータ10が所定回転数に達した後は回転
検出手段としてm個のホール素子16の1つを使用す
る。ゲイン検出手段38としては、DCモータ10を方
形波パルスの振幅制御により駆動する方形波パルス振幅
制御手段38を使用する。
【0010】この方形波パルス振幅制御手段38は、本
発明にあっては、起動制御手段36としてのみ使用し、
起動制御で規定速度に達した後は、単なるゲイン検出手
段として機能させる。即ち、モータ起動時に方形波パル
ス振幅制御手段38の出力を切替手段28で選択してD
Cモータ10を起動制御する。規定回転に達したら正弦
波パルス振幅制御手段20の出力を切替手段28で選択
してDCモータ10を制御する。
【0011】方形波パルス振幅制御手段38は、DCモ
ータ10のm相のステータコイル12に対応して設けた
m個のホール素子16からの回転検出信号に基づいて、
規定速度を維持するための制御ゲインAを求めている。
そして制御ゲインAに従ってDCモータ10に供給する
m相の方形波パルス信号の振幅を制御する。ゲイン検出
手段として使用する際には、方形波パルス振幅制御手段
36が出力するm相の方形波パルス信号の内の1つの振
幅(電圧)から制御ゲインAを検出する。
【0012】正弦波振幅制御手段20は、図1(B)に
示すように、回転周期演算手段50、分割周期演算手段
52、正弦データ格納手段56、正弦波振幅演算手段5
4、DA変換手段26、分離手段26及び駆動手段40
で構成される。回転周期演算手段50は、回転検出手段
16の検出信号に基づいて1回転の周期Tを演算する。
この検出周期Tから分割周期演算手段52によって所定
数Nに分割した分割周期ΔTが求められる。
【0013】正弦データ格納手段56には、1回転を所
定数Nで分割した回転角度θごとの正弦データsin θ,
sin 2θ,sin 3θ・・・sin N・θが予め格納され
る。正弦波振幅演算手段54は、分割周期ΔTを経過す
る毎に、正弦データ格納手段56の正弦データsin θ〜
sin N・θを順次読出してゲイン検出手段38の検出ゲ
インAと乗算し、正弦波振幅値A・sin θ〜A・sin N
・θをデジタルデータとして求め、この正弦波振幅デー
タを各ステータコイル12に対し(π/m)の位相ずれ
をもって出力する。
【0014】DA変換手段24は、正弦波振幅演算手段
54からの各正弦波振幅データをアナログ信号に変換
し、次の分離手段26で2つの駆動信号に分離する。駆
動手段40は、動作極性の異なる一対のスイッチ素子を
直列接続したm相のステータコイル12分の回路を電源
間に並列接続し、分離手段26からの2つの駆動信号の
組合せにより各ステータコイル12が回転磁界を作るよ
うにスイッチ素子を駆動する。
【0015】図1(B)の回転周期演算手段50は、更
に、回転検出手段16による1回転毎の信号変化を検出
して割込信号を出力する回転割込発生手段42と、クロ
ックを連続的に計数するカウンタ手段44とを有し、割
込信号が得られる毎にカウンタ値をラッチし、前回ラッ
チしたカウンタ値との差分として回転周期Tを検出す
る。
【0016】また分割周期演算手段52は、更に、分割
周期ΔTのプリセットを受けてクロックを計数し、クロ
ック計数値がプリセット値に達する毎に正弦波振幅演算
手段54に正弦波振幅値の演算を指令するプリセットカ
ウンタ手段48を備える。正弦波振幅制御手段20はモ
ータ制御手段18に設けられ、このモータ制御手段18
はデジタル・シグナル・プロセッサで構成できる。
【0017】モータ制御手段18は、上位装置からのス
タートコマンドを受けた際に、切替手段28を起動側に
切替えて方形波パルス振幅制御手段38によりDCモー
タ10を起動する。起動後に規定回転への到達通知を受
けた際に、切替手段28を反対側に切替えて正弦波振幅
制御手段20でDCモータを駆動する。更に上位装置か
ら停止コマンドを受けるとDCモータ10を停止させ
る。
【0018】
【作用】本発明は、正弦波分布となるように着磁したブ
ラシレスDCホールモータを正弦波信号で駆動し、且つ
規定回転を維持するように正弦波の振幅を制御すること
により、低コスト、低振動、低ノイズのスピンドルモー
タを実現する。ブラシレスDCモータは、一般にロータ
の各フィールドマグネットを均一に着磁させて磁極を形
成する方形波着磁(全面着磁)であるが、本願発明は、
方形波着磁によるコイル相切替え時のトルクリップルの
発生を防止するため、正弦波着磁とする。また方形波パ
ルスのスイッチングによるノイズ発生を防ぐため、正弦
波信号を振幅制御してトルクリップルが出ないようにす
る。
【0019】モータ起動時には、回転の立上がりを早め
るため、方形波パルス振幅制御によって十分な起動トル
クを得る。起動制御で規定回転に達した後は、正弦波振
幅制御により、ノイズ及びトルクリップルを抑えたモー
タ駆動を行う。更に、方形波振幅制御における回転検出
は、DCブラシレスモータに内蔵したコイル相分のホー
ル素子の内の1つの検出信号のみを使用してm相制御信
号を生成する。このため回転検出の機構が極めて簡単に
なる。
【0020】また方形波振幅制御時のゲイン検出手段と
して、LSIとして提供される既存の方形波パルス振幅
制御回路をセンサとして使用し、規定回転を維持するた
めの制御ゲインが反映されたm相制御信号の内の1つか
ら制御ゲインを検出して正弦波振幅を制御する。このゲ
インセンサは、モータ起動時には本来の方形波パルス振
幅制御装置として動作するもので、ゲイン検出手段と方
形波パルス振幅制御装置を同じ回路装置で実現できる。
【0021】
【実施例】図2は本発明のモータ制御装置のハードウェ
ア構成の実施例を示す。図2において、本発明のモータ
制御装置はブラシレスのDCモータ10を制御する。こ
の実施例にあっては、3相4極のブラシレスDCモータ
10を対象とする。即ち、DCモータ10はデルタ結線
されたステータコイル12−1,12−2,12−3を
有し、ロータ14に4つの磁極を形成している。ロータ
14の磁極は通常の全面着磁による方形波分布の着磁と
は異なり、正弦波分布の着磁を行っている。
【0022】またブラシレスDCモータ10にはステー
タコイル12−1,12−2,12−3のそれぞれの配
置位置に対応してホール素子16−1,16−2,16
−3を内蔵している。ホール素子16−1〜16−3か
らは、ロータ14の磁極通過に対応して180度回転ご
とに反転するホール信号E1,E2,E3が出力され
る。3つのホール信号E1,E2,E3の間には60度
の位相差が生ずる。
【0023】ブラシレスDCモータ10の制御部として
デジタル・シグナルプロセッサ(DSP)を用いたモー
タ制御部18が設けられる。モータ制御部18は、ブラ
シレスDCモータ10の制御の中核をなし、上位インタ
フェース部22を介して上位装置との間のインタフェー
ス制御、後の説明で明らかにする方形波パルス振幅制御
による起動制御、正弦波振幅制御による定常制御の切替
え、定常制御における正弦波振幅値の発生を行う。
【0024】モータ制御部18には起動後の定常状態で
ブラシレスDCモータ10を正弦波振幅制御するための
正弦波振幅制御部20が設けられる。正弦波振幅制御部
20は外部回路として設けているタイミング発生回路3
2との連携より、ブラシレスDCモータ10に設けてい
るホール素子16−1〜16−3の内の1つ、例えばホ
ール素子16−1のみからのホール信号E1に基づき、
ブラシレスDCモータ10を規定速度に維持するための
正弦波信号の振幅値を制御する。
【0025】モータ制御部18に設けた正弦波振幅制御
部20、および外部回路として設けたタイミング発生回
路32の詳細は後の説明で明らかにされる。モータ制御
部18に設けた正弦波振幅制御部20は単一のホール素
子16−1からの回転検出信号に基づいたタイミング
で、規定回転に維持するための振幅値に制御された正弦
波信号を60度の位相差をもって正弦波振幅データとし
て出力する。3つの正弦波振幅データは、DAコンバー
タ24−1〜24−3でアナログ信号に変換される。
【0026】この実施例にあっては、ブラシレスDCモ
ータ10の1回転で例えば24個の正弦波振幅データ
を、DAコンバータ24−1〜24−3に60度の位相
差をもって供給することでアナログ信号に変換する。D
Aコンバータ24−1〜24−3に続いては、分離回路
26−1,26−2,26−3が設けられる。分離回路
はDAコンバータ24−1〜24−3からのアナログ信
号に変換された正弦波信号E6,E7,E8のそれぞれ
を、駆動回路40に設けている駆動極性の異なる一対の
スイッチング素子を駆動するための駆動信号に分離す
る。例えば駆動回路40にはブラシレスDCモータ10
のステータコイル12−1,12−3に対応して、Pチ
ャネルFETとNチャネルFETの直列回路を3回路備
えている。
【0027】したがって、分離回路26−1〜26−3
は入力信号E6,E7,E8をPチャネル用の駆動信号
E10,E12,E14に分離すると同時に、Nチャネ
ル用の駆動信号E11,E13,E15に分離する。
分離回路26−1〜26−3の出力は切替回路28を介
して駆動回路40に与えられる。切替回路28には6つ
のアナログスイッチ30−1,30−2,30−3,3
0−4,30−5,30−6が設けられている。
【0028】アナログスイッチ30−1〜30−6の切
替端子a側には分離回路26−1,26−3の出力が接
続される。アナログスイッチ30−1〜30−6の切替
端子b側には起動制御部36の出力が接続される。アナ
ログスイッチ30−1〜30−6はモータ起動時にあっ
ては、モータ制御部18によりb側に切り替えられ、起
動制御部36からの駆動信号を駆動回路40に供給す
る。起動制御部36による起動制御が完了して規定速度
に達したことを示すスピードロック信号が起動制御部3
6より得られると、モータ制御部18は切替回路28を
a側に切り替え、分離回路26−1〜26−3の駆動信
号を駆動回路40に供給する。
【0029】起動制御部36には方形波パルス振幅制御
部38が設けられている。方形波パルス振幅制御部38
はブラスレスDCモータ10に設けている3つのホール
素子16−1〜16−3からのホール信号E1〜E3に
基づき、方形波パルスの振幅を制御して規定回転数を得
るパルス振幅制御(PAM)を行う。このような方形波
パルス振幅制御部38の機能を備えた起動制御部36と
しては、例えばシリコンシステムズ社製のSS132M
593「3相デルタモータスピードコントローラ」を使
用することができる。この3相デルタスピードコントロ
ーラは20ピンのLSIであり、方形波パルス振幅制御
の伝達関数Hsとして H(s)=Ki/s +Kp をもっている。そして3つのホール信号E1〜E3から
検出される実回転と予め定めた基準クロックによる基準
回転との位相差を0とするように、方形波パルス信号の
振幅ゲインを制御する。
【0030】起動制御部36からは6つの駆動信号E2
0〜E25が出力される。駆動信号E20,E21はス
テータコイル12−1に対する駆動電流の流出と流入を
制御し、駆動信号E22とE23はステータコイル12
−2に対する駆動電流の流出と流入を制御し、更に駆動
信号E24,E25はステータコイル12−3に対する
駆動電流の流出と流入を制御する。
【0031】この内、方形波パルス振幅制御部38によ
ってゲインが制御される駆動信号は、駆動電流を流出さ
せるための駆動信号E21,E23,E25となる。流
出側の駆動信号E20,E22,E24は単なる方形波
のスイッチング信号である。したがって、起動制御部3
6より出力される方形波パルス振幅制御部38によりゲ
イン制御されている駆動信号E21,E23,E24の
電圧を見ることで、方形波パルス振幅制御部38による
制御ゲインを外部的に知ることができる。
【0032】本発明のモータ制御部18に設けた正弦波
振幅制御部20にあっては、自分自身では制御ゲインを
作り出しておらず、起動制御部36から出力されるホー
ル素子16−1に対応した振幅ゲインが制御されている
駆動信号E21をADコンバータ34で取り込み、これ
を正弦波振幅制御部20によるブラシレスDCモータ1
0の制御ゲインと見做して正弦波振幅値を決めている。
【0033】したがって、正弦波振幅制御部20には起
動制御部36に設けた方形波パルス振幅制御部38に内
蔵している伝達関数H(s)を決めるような比例積分系
はもっておらず、外部から制御ゲインを直接取り込ん
で、出力する正弦波の振幅値を決めている。このよう
に、モータ制御部18に設けた正弦波振幅制御部20は
内部的にゲインを作り出す必要がなく、必要なのは3相
分の正弦波信号を発生するタイミングのみとなる。この
タイミングは外部回路として設けたタイミング発生回路
32との連携により行われる。
【0034】図3は図2のモータ制御部18に設けた正
弦波振幅制御部20の詳細をタイミング発生回路32と
共に示している。まずタイミング発生回路32にはホー
ル割込発生部42、フリーランカウンタ44、フリップ
フロップ46およびプリセットカウンタ48が設けられ
る。一方、モータ制御部18側の正弦波振幅制御部20
には回転周期演算部50、分割周期演算部52、正弦デ
ータテーブル55および正弦波振幅演算部54が設けら
れる。
【0035】ホール割込発生部42にはブラシレスDC
モータ10に設けた1つのホール素子16−1のみから
のホール信号E1が入力されている。ホール割込発生部
42はモータ1回転に同期したホール信号E1の立上が
りを検出して、ホール割込信号E4を回転周期演算部5
0に出力する。回転周期演算部50には同時に、フリー
ランカウンタ44の出力が供給されている。
【0036】回転周期演算部50はホール割込信号E4
が得られるときに、そのときのフリーランカウンタ44
の値をラッチしている。そしてカウンタ値をラッチする
ごとに、現在のカウンタ値から前回の割込みでラッチし
たカウンタ値を差し引いた値として回転周期Tを求め
る。回転周期演算部50で求められた回転周期Tは、分
割周期演算部52に与えられ、モータ1回転で発生する
正弦波振幅値の数Nにより分割した分割周期ΔTを求め
る。例えばN=24分割とする。分割周期演算部52で
求められた分割周期ΔTの値は、フリップフロップ46
を介してプリセットカウンタ48にプリセット値として
格納される。
【0037】プリセットカウンタ48はクロックを計数
し、設定したプリセット値即ち分割周期ΔTの値に計数
値が一致すると、正弦波振幅演算部54に対し割込信号
E5を出力する。この実施例において、分割周期演算部
52は回転周期TをN=24分割した分割周期ΔTを求
めていることから、プリセットカウンタ48はモータの
回転角が15度進むごとに割込信号E5を出力すること
になる。
【0038】正弦データテーブル55には1回転の分割
数Nで決まる回転角ごとに正弦データを格納している。
例えば、1回転をN=24分割した角度をθとすると、
正弦データテーブル55にはsinθ,sin2θ,s
in3θ,・・・,sin24θの値が予め格納されて
いる。正弦波振幅演算部54はプリセットカウンタ48
より割込信号E5を受けるごとに、正弦波テーブル55
に格納している24個の正弦データの対応するデータを
順次読み出す。
【0039】同時にADコンバータ34より得られてい
る起動制御部36の駆動信号E21の振幅ゲインである
ゲインAを取り込む。そして正弦データにゲインAを掛
け合わせて正弦振幅値を求め、求めた正弦振幅値をDA
コンバータ24−1〜24−3に対し60度の位相差を
もって順次出力する。図4は図3に示した正弦波振幅制
御部20およびタイミング発生回路32の各部の信号波
形を示している。図4(A),(B),(C)は、ブラ
シレスDCモータ10に設けた3つのホール素子16−
1〜16−3からのホール信号E1,E2,E3を示し
ている。
【0040】タイミング発生回路32は、この内、図4
(A)のホール信号E1のみを使用して、図4(D)の
ホール割込信号E4を発生する。ここで、1つのホール
素子16−1のみを用いる理由は、ブラシレスDCモー
タ10における各ホール素子の取付誤差をキャンセルで
きるメリットがある。このホール割込信号E4に基づ
き、回転周期演算部50で回転周期Tが検出され、更に
分割周期演算部52でN=24分割されて分割周期ΔT
が求められ、これがプリセットカウンタ48にプリセッ
トされる。したがって、図4(E)に示す割込信号E5
が分割周期ΔTごとに発生し、正弦波演算部54より1
回転で24個の正弦波振幅値が演算されてDAコンバー
タ24−1に供給され、図4(F)に示す出力信号E6
となる。
【0041】DAコンバータ24−2には60度遅れた
正弦波振幅値が供給され、またDAコンバータ24−3
には120度遅れた正弦波振幅値が供給され、それぞれ
図4(G),(H)に示す図4(F)に対し60度遅れ
た出力信号E7、および120度遅れた出力信号E8が
得られる。図5は図2に示した分離回路26−1の実施
例を示す。残りの分離回路26−2〜26−3も同じ回
路構成をもつ。
【0042】図5において、DAコンバータ24−1か
らの出力信号E6が印加される入力端子56に続いて
は、オペアンプ60,72を備えた流出側分離回路部が
設けられ、出力端子82より流出側分離出力信号E10
を生ずる。また入力端子56に対しオペアンプ90,9
4を備えた流入側分離回路部が設けられ、出力端子10
4に流入側分離出力信号E11を出力する。 図6
(A)は入力端子56に対するDAコンバータ24から
の出力信号E6を示し、図6(B)に流出側分離出力信
号E10と流入側分離出力信号E11を示している。流
出側分離出力信号E10を得るため、オペアンプ60の
端子64からは規定電圧V1が印加され、図6(B)に
示すように入力信号の中点レベルをバイアスしている。
【0043】また2段目のオペアンプ72には、端子7
4により規定電圧V2が印加され、図6(B)に示すよ
うに流出側分離出力信号E10の振幅上限レベルを決め
ている。この結果、入力端子56からの入力信号E6
は、規定電圧V1を中心に振幅上限を規定電圧V2とし
た流出側分離出力信号E10に変換される。一方、流入
側分離出力信号E11を得るためのオペアンプ90,9
4側について、オペアンプ94の入力側の端子96に規
定電圧V3を設定している。規定電圧V3は図6(B)
に示すように、流入側分離出力信号E11の中点レベル
を設定する。したがって、入力端子56に対する信号E
6は規定電圧V3を中心に変化する同相の正弦波信号と
なる。
【0044】図6(B)に示す流出側分離出力信号E1
0は、規定電圧V1を下回る半サイクルの斜線部の期間
で、次段の駆動回路に設けている流出側のPチャネルF
ETを導通制御する。また流入側分離出力信号E11は
規定電圧V3を越える斜線部で示す半サイクルの期間
で、駆動回路40に設けている流入側のNチャネルFE
Tを導通制御する。
【0045】図7は図2の駆動回路40の実施例を示
す。図7の駆動回路40には電源ライン146とアース
間に、PチャネルFET106とNチャネルFET10
8の直列回路、PチャネルFET110とNチャネルF
ET112の直列回路、PチャネルFET114とNチ
ャネルFET116の直列回路を、それぞれ梯子段状に
並列接続している。
【0046】PチャネルFET106とNチャネルFE
T108の間は、回生ブレーキ切替回路130を介して
ブラシレスDCモータ10のステータコイル12−1の
一端に接続される。またPチャネルFET110とNチ
ャネルFET112の間は、回生ブレーキ切替回路13
0を介してブラシレスDCモータ10のステータコイル
12−2の一端に接続される。更にPチャネルFET1
14とNチャネルFET116の間は回生ブレーキ切替
回路130を介してブラシレスDCモータ10のステー
タコイル12−3の一端に接続される。
【0047】FET106,108,110,112,
114,116のゲートには抵抗118,120,12
2,124,126,128のそれぞれを介して、切替
回路28からの駆動信号E10,E11,E12,E1
3,E14,E15のそれぞれが入力されている。更に
NチャネルFET108,112,116のアース側は
共通接続され、電流検出抵抗142を介してアースに接
続される。電流検出抵抗142に流れる駆動電流は電圧
信号として電流検出回路144により検出され、図2の
起動制御部36に駆動電流の検出信号として出力され
る。
【0048】ここでPチャネルFET106,110,
114は、駆動信号E10,E11,E12による駆動
で導通するとブラシレスDCモータ10のステータコイ
ルに電流を流し込むことから、流出側として動作する。
これに対し、下側に設けたNチャネルFET108,1
12,116は、ブラシレスDCモータ10のステータ
コイルを流れた電流を取り込んでアース側に流すことか
ら、流入側として動作することになる。
【0049】回生ブレーキ切替回路130にはアナログ
スイッチ132,134,136が設けられている。起
動時および定常時はアナログスイッチ132,134,
136は、図示のa側に閉じている。切替回路130に
対し、モータ制御部18より停止制御のための切替信号
を受けるとb側に切り替わり、3つのステータコイル1
2−1〜12−3を抵抗138,140を介して相互接
続することで電力消費を行わせ、回生ブレーキ作用を実
現する。
【0050】図7に示す駆動回路40の動作は、起動時
には起動制御部36からのパルス駆動信号E20〜E2
5によるスイッチング動作とパルス振幅の制御であり、
起動終了後は、分離回路26−1〜26−3からの正弦
波駆動信号E10〜E15に基づく正弦波振幅の制御と
なる。図8は図2の起動制御部36による駆動回路40
のスイッチング動作をホール信号と共に示している。こ
こで、時刻t0〜t6でモータ1回転を示す。そして1
回転を6つの区間に分けてスイッチング動作が行われ
る。
【0051】まず時刻t0からt1の期間では、流出側
PチャネルFET106に対する駆動信号E20が有効
で、同時に流入側NチャネルFET112に対する信号
が有効となる。これをタイムチャートの中にとして示
す。このため、PチャネルFET106からの駆動電流
はステータコイル12−1から12−2に流れた後、N
チャネルFET112に戻る経路となる。
【0052】次の時刻t1〜t2にあっては、タイムチ
ャートのに示すように、流出側駆動信号E20がその
まま有効で、流入側は駆動信号E24が有効となり、P
チャネルFET106がオンした状態でNチャネルFE
T116がオンした状態に切り替わる。このため、Pチ
ャネルFET106から流れ込んだ電流はステータコイ
ル12−1を通った後、ステータコイル12−3を流
れ、NチャネルFET116に戻るようになる。
【0053】以下、残りのt2〜t6の各区間について
も、,,,に示すように、流出側FETの1つ
と流入側FETの1つがオンすることで、対応するブラ
シレスDCモータ10の中の2つのステータコイルに駆
動電流が流れ、このステータコイルの切替えで回転磁界
を発生し、回転磁界に引きずられてモータ14が回転駆
動されることになる。
【0054】勿論、図8の流出側FETに供給する駆動
信号E21,E23,E25の3つについては、図2に
示した方形波パルス振幅制御部38による制御で振幅値
が伝達関数に応じてゲインコントロールされている。次
に図9のタイムチャートを参照して、図2のモータ制御
部18による全体的な処理動作を説明する。
【0055】図9において、装置の電源を投入すると、
まずステップS1〜S3に示す初期処理がモータ制御部
18で行われる。ステップS1にあっては、タイミング
発生回路32からの割込みを抑止する割込デセーブル状
態をセットする。次にステップS2に進み、24分割し
た1回転分の正弦データsinθ,sin2θ,・・・
sin24θを、RAMの正弦データテーブルにセット
する。
【0056】続いてステップS3で、モータ制御部18
に設けている正弦波振幅制御部20の動作を抑止し、起
動制御部36による起動動作を可能とする起動制御モー
ドのセットを行う。この起動制御モードのセットによ
り、切替回路28のアナログスイッチ30−1〜30−
6はb側に切り替わる。続いてステップS4でスタート
指示を待つ。モータ制御部18に対するスタート指示
は、上位インタフェース部22を介して上位装置からの
スタートコマンドにより行われる。スタートコマンド以
外に装置のスイッチ操作でスタート指示を行うこともで
きる。ステップS4でスタート指示を判別すると、ステ
ップS5に進み、起動制御部36に設けている方形波パ
ルス振幅制御部38によるブラシレスDCモータ10の
起動制御を行う。
【0057】この起動制御によるモータ回転は起動制御
部36で監視されており、目標速度に達したことが判別
されるとモータ制御部18に対しスピードロック信号が
出力される。したがって、モータ制御部18はステップ
S6で、スピードロック信号が得られたときに目標速度
への到達を認識し、ステップS7に進み、定常速度制御
モードをセットする。
【0058】即ち、モータ制御部18に設けている正弦
波振幅制御部20を有効とし、同時に切替回路28のア
ナログスイッチ30−1〜30−6をa側に切り替え
る。続いてステップS8で、正弦波振幅制御部20がタ
イミング発生回路32からの割込みに基づく回転周期の
検出と振幅値発生タイミングの割込みを受け、そのとき
ADコンバータ34より得られている起動制御部36か
らの駆動信号E21で決まるゲインAに基づいて正弦波
振幅値を演算する。この正弦波振幅値は、ADコンバー
タ24−1〜24−3に60度ずつの位相遅れをもって
出力され、分離回路26−1〜26−3、駆動回路40
を介してブラシレスDCモータ10を正弦波駆動する。
【0059】ステップS8の正弦波振幅制御による定常
制御中については、ステップS9で、停止指示の有無を
チェックしている。上位からの停止コマンドあるいはス
イッチオフにより停止指示があると、ステップS10に
進み、モータ制御部18は図7に示した駆動回路40に
設けている回生ブレーキ切替回路130をb側に切り替
えて回生ブレーキを掛け、ブラシレスDCモータ10を
制動停止して、一連の処理を終了する。
【0060】図10はモータ制御部18でサブルーチン
として行われるアラーム処理を示している。ブラシレス
DCモータ10の制御中におけるエラーは、起動制御部
36で監視されている。起動制御部36は、例えば過電
流、起動制御時にスピードロック信号が得られるまでの
時間が規定時間を越えた場合のロックタイムアウト、コ
イル断線などを検出している。これらのエラーが検出さ
れると、エラー割込みをモータ制御部18に掛ける。
【0061】エラー割込みを受けたモータ制御部18
は、ステップS1で、DAコンバータ24−1〜24−
3の出力を停止するクランプを行い、ステップS2で、
上位インタフェース部22を介して上位装置にアラーム
をステータス情報として送出し、ステップS3で、アラ
ームフラグをセットして、図9のメインルーチンにリタ
ーンする。アラームを受けた上位装置側は、必要ならば
停止コマンドを発行して停止制御を行わせることにな
る。
【0062】図11は図3に示したタイミング発生回路
32からのホール割込信号E4に対するモータ制御部側
の回転周期演算部50および分割周期演算部52の割込
処理を示している。図11において、ホール割込発生部
42よりホール割込信号E4を受けると、図11の割込
ルーチンが開始される。まずステップS1で、フリーラ
ンカウンタ44の値を読み込む。続いてステップS2
で、今回のカウンタ値から前回のカウンタ値を差し引い
て回転周期Tの値を算出する。続いてステップS3で、
回転周期Tを、予め定めた分割数N例えばN=24で割
って、分割周期ΔTを算出する。
【0063】最終的にステップS4で、分割周期ΔTの
値をプリセットカウンタ48にセットし、これによって
ホール信号E1に基づいて得られたそのときの回転周期
T内で15度回転するごとに、正弦波振幅値をゲインA
に基づいて算出する割込タイミング即ち割込信号E5の
送出が行われる。図12は図3のプリセットカウンタ4
8からの割込信号E5に基づく正弦波振幅演算部54に
よる正弦波出力処理の割込ルーチンを示している。プリ
セットカウンタ48より割込信号E5が出力されると、
図12の割込ルーチンが実行される。まずステップS1
で、1回転の分割数を示すカウンタNがN=24か否か
チェックする。
【0064】最初、カウンタNは1にセットされてい
る。N=24でなければステップS3に進み、N=1組
目のsinθデータを正弦波データテーブル55から読
み出す。続いてステップS4で、ゲイン検出手段として
動作している起動制御部36に設けた方形波パルス振幅
制御部38によるホール素子16−1に対応したゲイン
制御されているE21のADコンバータ34による変換
データを、ゲインAとして読み込む。ステップS5は、
ステップS3で読み出したsinθの値とステップS4
で読み込んだゲインAの値を掛け合わせて、正弦波振幅
値を計算する。続いてステップS6で、DAコンバータ
に出力する。このDAコンバータへの出力は、振幅値演
算時点で、まずDAコンバータ24−1に出力し、演算
時点から60度ずれたタイミングで同じ正弦波振幅値を
DAコンバータ24−2に出力し、更に120度ずれた
タイミングでDAコンバータ24−3に出力する。具体
的には、3相分の正弦波信号は最大120度ずれること
から、15度間隔で演算している正弦波振幅値を8つ保
持するシフトレジスタを設ける。
【0065】シフトレジスタの1段目から最初のDAコ
ンバータ24−1に出力し、60度経過した4つ目のシ
フト段から2番目のシフトレジスタ24−2に出力し、
更に120度経過した8段目のシフト段からDAコンバ
ータ24−3に出力すればよい。勿論、シフトレジスタ
によらず、FIFOメモリなどのスタックメモリを利用
して、連続する8つの振幅正弦値を60度間隔でDAコ
ンバータ24−1〜24−3に順次出力するようにして
もよい。
【0066】ステップS6で、DAコンバータに対する
演算した正弦波振幅値の出力が済むと、ステップS7
で、カウンタNを1つインクリメントし、図9のメイン
ルーチンにリターンし、割込信号E5による次の割込み
を待つ。1回転分の割込処理による正弦波出力処理が済
んだ状態で、カウンタNの値はN=24となっている。
したがって、次の1回転の最初の割込みによる正弦波出
力処理にあっては、ステップS1でN=24が判別さ
れ、ステップS2でN=1に初期化した後、ステップS
3〜S7により最初のsinθデータの読出しによる正
弦波振幅値の演算処理を繰り返す。
【0067】尚、上記の実施例はDSPを用いたモータ
制御部18の処理を簡単にするため、ブラシレスDCモ
ータ10のホール素子16−1に基づく割込発生、およ
び回転周期をN分割したタイミングを作るための割込発
生を、外部回路として設けたタイミング発生回路32の
ハードウェアで実現しているが、これらの割込発生につ
いてもDSPのプログラム制御で実現してもよい。
【0068】また、起動制御部36として方形波パルス
振幅制御部38を例にとっているが、出力されるパルス
駆動信号から制御ゲインが検出できるものであれば、適
宜のパルス制御部を使用することができる。例えば、パ
ルス振幅制御部の代わりに、パルス幅制御部を設けても
よい。パルス幅制御にあっては、制御ゲインがパルス駆
動信号のオンデューティとして制御される。そこで、A
Dコンバータ34でパルス駆動信号のオンパルスのパル
ス幅変化をゲインAとして正弦波振幅制御部20に取り
込めばよい。
【0069】更に本発明のモータ制御回路は、磁気ディ
スク装置の生産ラインで使用される単板試験機、ヘッド
試験装置、サーボトラック書込装置などで使用されるス
ピンドルモータを対象とするものであるが、低振動、低
ノイズ、更に低コストが要求される適宜の装置のスピン
ドルモータについてそのまま適用することができる。ま
たブラシレスDCモータは、3相4極以外に、3相8
極、3相12極など適宜のものを使用できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、正弦波着磁したブラシレスDCモータを規定速度が
得られるように正弦波駆動信号を振幅制御することで、
矩形波パルス駆動信号の振幅制御で生じていたようなト
ルクリップルの発生を完全になくして、低振動のモータ
駆動が実現できる。
【0071】また、正弦波駆動信号によるモータ駆動で
あることから、駆動回路でのスイッチングによるノイズ
発生がなく、本発明を適用した装置のS/N比を向上で
きる。更に、正弦波駆動信号の振幅制御であっても、エ
ンコーダを使用せずに、モータ内蔵のホール素子で正弦
波発生のタイミング制御ができ、加えて制御ゲインにつ
いては起動制御に使用したパルス幅制御部をゲインセン
サに利用し、そのパルス駆動信号の振幅ゲインを正弦波
振幅制御のゲインとして見做して正弦波振幅値を求めて
いるため、装置構成が大幅に簡略化され、低コスト化を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明のハードウェア構成を示したブロック図
【図3】図2のタイミング発生回路及びモータ制御部の
詳細を示したブロック図
【図4】1つのホール信号に基づき図3の振幅制御で発
生する3相正弦波駆動信号を示したタイムチャート
【図5】図2の分離回路の実施例を示した回路図
【図6】図5の分離回路の入出力信号波形を示したタイ
ムチャート
【図7】図2の駆動回路の実施例を示した回路図
【図8】3つのホール信号に基づき起動制御部で発生す
る方形波パルス振幅制御された3相パルス駆動信号を示
したタイムチャート
【図9】図2のモータ制御部によるメインルーチンを示
したフローチャート
【図10】図2のモータ制御部の割込処理で実行される
アラーム処理を示したフローチャート
【図11】図2のモータ制御部で割込処理で実行される
ホール割込処理を示したフローチャート
【図12】図2のモータ制御部で割込処理で実行される
正弦波出力処理を示したフローチャート
【符号の説明】
10:DCモータ 12,12−1〜12−3:ステータコイル 14:ロータ 16−1〜16−3:ホール素子 18:モータ制御部(DSP) 20:正弦波振幅制御部 22:上位インタフェース部 24−1〜24−3:DAコンバータ 26−1〜26−3:分離回路 28:アナログスイッチ回路部 30−1〜30−6:アナログスイッチ 32:タイミング発生回路 34:ADコンバータ 36:起動制御部 38:方形波パルス振幅制御部 40:駆動回路 42:ホール割込部 44:フリーランカウンタ 46:フリップフロップ 48:プリセットカウンタ 50:回転周期演算部 52:分割周期演算部 54:正弦波振幅演算部 55:正弦データテーブル(RAMテーブル) 56:入力端子 60,72,90,94:オペアンプ 82:流出用出力端子 104:流入用出力端子 106,110,114:PチャネルFET(流出用) 108,112,116:NチャネルFET(流入用) 130:回生ブレーキ切替回路 132,134,136:アナログスイッチ 142:電流検出抵抗 144:電流検出回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】m相のステータコイル(12)に対応して
    m個の回転検出手段(16)を備えロータ(14)が正
    弦波分布をもって着磁されたm相n極のブラシレスのD
    Cモータ (10)と、 前記m個の回転検出手段(16)からの回転検出信号に
    基づいて規定速度を維持するための制御ゲイン(A)を
    求め、該制御ゲイン(A)に従って前記DCモータ(1
    0)に供給するm相分の方形波パルス駆動信号の振幅を
    制御する方形波パルス振幅制御手段(38)を備えた起
    動制御部(36)と、 前記起動制御部(36)から前記DCモータ(10)に
    供給されるm相分の方形波パルスのうち1相分と前記m
    個の回転検出手段(16)の1つから得られる信号とに
    よって前記DCモータを正弦波駆動する信号を発生する
    正弦波振幅制御手段(20)を備えたモータ制御部(1
    8)と、 起動時に前記起動制御部(36)の出力信号を選択し、
    前記DCモータ(10)が所定の回転数になったとき前
    記モータ制御部(18)の出力信号を選択して前記DC
    モータ(10)に供給する切換手段(30)とを設け、 前記正弦波振幅制御手段(20)は前記1相分の方形波
    パルスが前記DCモータ(10)を所定回転数に維持す
    るためのゲイン(A)として用いられ、前記m個の回転
    検出手段(16)の1つから得られる信号が正弦波の周
    期を発生させるための情報として用いられることを特徴
    とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のモータ制御装置に於いて、
    前記DCモータ(10)を、3相4極又は3相8極とし
    たことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のモータ制御装置に於いて、
    前記正弦波振幅制御手段(20)は、 前記回転検出手段(16)の検出信号(E1)に基づい
    て1回転の周期(T)を演算する回転周期演算手段(5
    0)と、 前記回転周期検出手段(50)で検出された回転周期
    (T)を所定数(N)に分割した分割周期(ΔT)を求
    める分割周期演算手段(52)と、 1回転を前記所定数(N)で分割した回転角度(p)ご
    との正弦データ(sinθ〜sinN・θ)を格納した
    正弦データ格納手段(56)と、 前記分割周期Δ(T)を経過する毎に前記正弦データ納
    手段(56)の正弦データ (sinθ〜sinN・θ)
    を順次読出して前記起動制御部(36)の検出ゲイン
    (A)と乗算して正弦波振幅値(Asinθ〜sinN
    ・θ)をデジタルデータとして求め、該正弦波振幅デー
    タを前記各ステータコイル(12)に対し(π/m)の位相
    ずれをもって出カする正弦波振幅演算手段(54)と、 前記正弦波振幅演算手段(54)からの正弦波振幅デー
    タをアナログ信号に変換するm相分のDA変換手段(2
    4)と、 前記DA変換手段(24)の各出力信号を2つの正弦波
    駆動信号に分離するm相分の分離手段(26)と、 動作極性の異なる―対のスイッチ素子を直列接続したm
    相分の回路を電源間に並列接続し、前記分離手段(2
    6)からの2つの正弦波駆動信号の組合せにより前記各
    ステータコイル(12)が回転磁界を作るように前記ス
    イッチ素子を駆動する駆動手段(40)と、 を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のモータ制御装置に於いて、
    前記回転周期演算手段(50)は、更に、前記回転検出
    手段(16)による1回転毎の信号変化を検出して割込
    信号を出力する回転割込発生手段(42)と、クロック
    を連続的に計数すカウンタ手段(44)とを有し、前記
    割込信号が得らる毎に前記カウンタ値をラッチし、前
    回ラッチしたカウンタ値との差分としで回転周期(T)
    を検出することを特徴とするモータ制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のモータ制御装置に於いて、
    前記分割周期演算手段(52)は、更に、前記分割周期
    (ΔT)の値のプリセットを受けてクロックを計数し、
    クロック計数値がプリセット値に達するごとに前記正弦
    波振幅演算手段(54)に正弦波振幅値の演算を指令す
    るプリセットカウンタ手段(48)を備えたことを特徴
    とするモータ制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のモータ制御装置に於いて、
    前記正弦波振幅制御手段(20)をモータ制御手段(1
    8)に設け、前記モータ制御手段(18)をデジタル
    シグナル・プロセッサで構成したことを特徴とずるモー
    タ制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のモータ制御装置に於いて、
    モータ制御手段(18)は、上位装置からのスタートコ
    マンドを受けた際に前記切替手段(28)を起動側に切
    替えて前記方形波パルス振幅制御手段(38)によりD
    Cモータ (10)を起動し、起動後に規定回転への到
    達通知を受けた際に、前記切替手投(28)を反対側に
    切替えて前記正弦波振幅制御手段(20)で前記DCモ
    ータを駆動し、更に上位装置から停止,コマンドを受け
    て前記DCモータ(10)を停止させることを特徴とす
    るモータ制御装置。
  8. 【請求項8】ロ―タ(14)が正弦波分布をもって着磁
    されたm相n極のブラシレスのDCモータ(10)の回
    転数をm相のステータコイル(12)に対応して設けら
    れたm個の回転検出手段(16)によって検出する回転
    数検出過程と、 前記m個の回転検出手段(16)からの回転検出信号に
    基づいて規定速度を維持するための制御ゲイン(A)を
    求め、該制御ゲイン(A)に従って前記DCモータ(1
    0)に供給するm相分の方形波パルス駆動信号の振幅を
    制御する起動制御過程と、 前記起動制過程から出力されるm相分の方形波パルスの
    うち1相分によって制御ゲイン(A)が制御され、前記
    m個の回転検出手段(16)の1つから得られる信号に
    よって前記DCモータ(10)の回転数が制御されるこ
    とで振幅制御されたm相分の正弦波信号を前記DCモー
    タ(10)出力して規定速度に制御するモータ制御過程
    と、 起動時に前記起動制御部(36)の出力信号を選択し、
    前記DCモータ(10)が所定の回転数になった信号が
    供給されたとき前記モータ制御部(18)の出力信号を
    選択して前記DCモータ(10)に供給する切換過程と
    を備えたことを特徴とするモータ制御方法。
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