JP2005328644A - モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005328644A
JP2005328644A JP2004144763A JP2004144763A JP2005328644A JP 2005328644 A JP2005328644 A JP 2005328644A JP 2004144763 A JP2004144763 A JP 2004144763A JP 2004144763 A JP2004144763 A JP 2004144763A JP 2005328644 A JP2005328644 A JP 2005328644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
energization
phase
signal
position signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004144763A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nishino
英樹 西野
Kiyotaka Tanimoto
清隆 谷本
Futoshi Iwanaga
太志 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004144763A priority Critical patent/JP2005328644A/ja
Publication of JP2005328644A publication Critical patent/JP2005328644A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】直流モータの大きな加速度の変化に対しても、安定したトルクをモータに与えるモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明のモータ駆動装置は、直流モータのロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号に基づいて、検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成部と、検出信号に基づいて、ロータの回転速度が第1の閾値より低いか否かを検出する回転速度検出部と、ロータの回転速度が第1の閾値より低い場合は、第1の位置信号に基づいてステータ巻線の各相の通電を制御し、ロータの回転速度が第1の閾値以上である場合は、第2の位置信号に基づいてステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法に関する。
磁気、光、光磁気等の記録装置を含む広い製品分野で、高い信頼性を有し高速化に優れた直流ブラシレスモータが使用されている。
一般に直流ブラシレスモータは、ロータ位置センサがロータの位置(電気角)を検出し、通電制御部がロータの位置に応じて各相のステータ巻線に流す電流を順次切り換えることにより、回転する。
U相V相W相からなる3相直流ブラシレスモータを駆動する従来例1のモータ駆動装置を説明する。従来例1のモータ駆動装置は、ステータ巻線の各相の連続する通電区間において一定の電圧を出力する矩形波通電を行う。図3、4、11、14及び15を用いて説明する。図3、4、11は、本発明の実施の形態1と同一であるため、詳細な説明は実施の形態1で記載する。図14は従来例1のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。従来例1のモータ制御装置は、従来例1のモータ駆動装置とブラシレスモータとロータ位置センサ101とを有する。
従来例1のモータ駆動装置は、ロータ位置検出部1402、通電信号制御部110、3相モータ駆動部104、トルク指令部1405、PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)生成部1406、モータ電流検出部107を有する。
ロータ位置センサ101は、U相、V相、W相ステータにそれぞれ対応した3個のホール素子で構成される。ロータ位置センサ101は、直流ブラシレスモータのロータ位置の磁界の強さによって決まる電圧である3相のホール信号を出力する(図2(a))。ホール信号121、122、123はロータ位置検出部1402に入力される。
ロータ位置検出部1402は、ホール信号121、122、123を2値化して、矩形波の位置検出信号121D、122D、123Dに変換し(図2(b))、出力する。
通電信号制御部110は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dを入力し、6進法のカウンタ値308と、3相のステータ巻線を順番に通電するUH通電信号141H、UL通電信号141L、VH通電信号142H、VL通電信号142L、WH通電信号143H、WL通電信号143Lと、を出力する。
図3は、通電信号制御部110の構成を示すブロック図である。通電信号制御部110の構成の詳細は、実施の形態1の説明の中で行う。
図4は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dと、通電信号141H、141L、142H、142L、143H、143Lとを示すタイムチャートである。図4において横軸は電気角である。通電信号141H、141L、142H、142L、143H、143Lは、それぞれ連続して120度の電気角区間、対応するステータ巻線に通電する。各相において、通電する120度の電気角区間の間に、ステータ巻線に通電しない60度の電気角区間が設けられる。
トルク指令部1405は、トルク指令値TQを入力し、目標電流指令値ITQを出力する。一般に、目標電流指令値は、下記の式で求められる。kTQは、3相直流ブラシレスモータのトルク定数である。
TQ=TQ/kTQ
図15は、PWM生成部1406の構成を示すブロック図である。実施の形態1のPWM生成部106(図10)と類似の構成を有する。PWM生成部1406は、図10の切換器1001に代えて、切換器1501を有する。それ以外の点において、PWM生成部1406はPWM生成部106(図10)と同一である。
切換器1501は、目標電流指令値ITQと、6進法のカウンタ値308とを入力し、6進法のカウンタ値308に応じて、目標電流指令値ITQを電流/電圧変換部1002、1003、1004に分配する。PWM生成部1406のそれ以外のブロックについては、実施の形態1において説明する。
PWM生成部1406は、U相、V相、W相の実測電流値I、I、Iと、目標電流指令値ITQと、6進法のカウンタ値308とを入力し、U相、V相、W相のPWM信号161、162、163を出力する。
図11は、モータ駆動装置の3相モータ駆動部104の構成を示す概略的な回路図である。3相モータ駆動部104の構成は、実施の形態1と同一である。3相モータ駆動部104の構成については、実施の形態1において説明する。
3相モータ駆動部104は、UH通電信号141H、UL通電信号141L、VH通電信号142H、VL通電信号142L、WH通電信号143H、WL通電信号143L、U相PWM信号161、V相PWM信号162、W相PWM信号163を入力し、U相駆動信号171、V相駆動信号172、W相駆動信号173を出力する。
U相駆動信号171、V相駆動信号172、W相駆動信号173がU相、V相、W相のステータ巻線に印加される。導通したHighレベル出力用スイッチング素子から、いずれか1つの相のステータ巻線を通って、導通したLowレベル出力用スイッチング素子に、PWM信号のHigh区間だけ電流が流れ、モータが駆動される。
120度の通電期間において実効的な電圧を一定として矩形波駆動する従来例1のモータ駆動装置は、直流ブラシレスモータ回転時の騒音や振動が大きいという問題があった。
近年、直流ブラシレスモータ回転時の騒音や振動を低減するために、ステータ巻線に通電する期間を電気角180度期間とする、各相のモータコイル電流が流れない期間の無いいわゆる180度通電が採用されるようになってきた。180度通電によるステータ巻線電流の波形は、台形又は正弦波等である。騒音や振動の低減には正弦波が好ましい。
特開2003−174789号公報に、U相V相W相からなる3相直流ブラシレスモータを正弦波駆動する従来例2のモータ駆動装置が開示されている。従来例2のモータ駆動装置は、ステータ巻線の各相の連続する通電区間において正弦波電圧を出力する正弦波通電を行う。図2、5〜11及び16を用いて説明する。図2、5〜11は、本発明の実施の形態1と同一であるため、詳細な説明は実施の形態1で記載する。図16は従来例2のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。従来例2のモータ制御装置は、従来例2のモータ駆動装置とブラシレスモータとロータ位置センサ101とを有する。
従来例2のモータ駆動装置は、ロータ位置検出部102、通電信号制御部1603、3相モータ駆動部104、トルク指令部1605、PWM生成部106、モータ電流検出部107を有する。従来例2において、従来例1と同一のブロックには同一の符号を付す。
ホール素子であるロータ位置センサ101は、3相のホール信号を出力する(図2(a))。ホール信号121、122、123はロータ位置検出部102に入力される。
ロータ位置検出部102は、ホール信号121、122、123を2値化して、矩形波の位置検出信号121D、122D、123Dに変換し(図2(b))、出力する。2値位置検出信号121D、122D、123Dをそれぞれ電気角30度進ませて(図2(c))、それぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジから合成信号124を作成し、出力する(図2(d))。ここで、得られた合成信号124の電気角60度毎の区間をそれぞれT1,T2,T3,T4,T5,T6と呼ぶ。電気角60度毎の区間T1からT6を持つ合成信号124は、通電信号制御部1603に入力される。
通電信号制御部1603は、実施の形態1の通電信号制御部103(図5)に類似する構成を有する。通電信号制御部1603は、合成信号124と、U相の進相信号121ADとを入力し、60度の電気角を8つに分割した各区間においてそれぞれHighになる8つの区間分割信号θ0〜θ7を生成し、48進法のカウンタ値512と、3相のステータ巻線を順番に通電するUH通電信号131H、UL通電信号131L、VH通電信号132H、VL通電信号132L、WH通電信号133H、WL通電信号133Lと、を出力する。従来例2の通電信号制御部1603は、計数値151を出力しない点で、図5に示す実施の形態1の第2の通電信号制御部103と異なる。それ以外の構成については、実施の形態1の第2の通電信号制御部103(図5)と同一である。
図8は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dと、通電信号131H、131L、132H、132L、133H、133Lとを示すタイムチャートである。図8において横軸は電気角である。通電信号131H、132H、133H、131L、132L、133Lは、それぞれ連続して180度の電気角区間、対応するステータ巻線に通電する。
図6を用いて、区間T1の始まりからT2が終了する電気角120度区間についての、通電信号制御部1603の動作を説明する。通電信号制御部1603は、区間T1の逆数より十分高い周波数のクロックを入力する。通電信号制御部1603は、区間T1の開始を示す合成信号124の立ち上がりエッジを入力すると、クロックの計数を開始する。区間T2の開始を示す合成信号124の立ち下がりエッジを入力すると、区間T1において入力したクロックの計数値をラッチして、その計数値を1/8で割った値を出す。その計数値を1/8した値でクロックを分周し、分周したクロックを計数することにより、電気角60度区間を8分割する区間分割信号θ0〜θ7を出力する。従って、区間分割信号θ0〜θ7は、それぞれ電気角7.5度区間を示す。
区間T1のクロックの計数値を1/8した値は、次の区間T2においてクロックを分周するのに用いられる。次の区間T2において、8等分された区間分割信号θ0〜θ7が得られる。つまり現在の区間T2は、前の区間T1の計数値を8等分した値を単位として8分割され、且つ現在の区間T2のクロックが計数される。区間T2において入力したクロックの計数値を1/8した値は、区間T2の次の区間T3においてクロックを分周するのに用いられる。
これらを区間T1からT6まで順次繰り返す。即ち、1つ前の60度区間の計数値を8等分し、その8等分した区間を単位として現在の60度区間を8分割することを繰り返すことにより、全ての電気角60度の区間をほぼ正確に8分割する。
このようにして得られた区間分割信号θ0〜θ7の情報を含む48進法のカウンタ値512は、トルク指令部1605に入力される。トルク指令部1605は、所定のトルク指令値TQと48進法のカウンタ値512とを入力し、カウンタ値512に応じて目標電流指令値ITQ1、ITQ2を決定する。トルク指令部1605の構成は、実施の形態1のトルク指令部105(図9)に類似する構成を有する。トルク指令部1605は、トルク指令部105(図9)から乗算器904を取り除いたものである。トルク指令部の構成の詳細は、実施の形態1の説明の中で行う。トルク指令部1605は、60度区間において、区間分割信号θ0〜θ7のそれぞれの区間毎に、入力トルク指令値TQに対してある割合で増加または減少する、決められた階段状の目標電流指令値ITQ1、ITQ2を決定する(図7)。
モータ電流検出部107は、直流ブラシレスモータの各相の実際の電流値I、I、Iを検出する。3相モータ駆動部104の1相の駆動部がLowレベルを出力する時、他の2相の駆動部が電流を出力する。PWM生成部106は、モータ電流検出部107が検出した2相のステータ巻線電流が目標電流指令値ITQ1、ITQ2と等しくなるようなPWM信号161、162、163を生成し、3相モータ駆動部104に出力する。図10はPWM生成部106の構成を示すブロック図である。PWM生成部106の構成の詳細は、実施の形態1の説明の中で行う。
3相モータ駆動部104は、UH通電信号131H、UL通電信号131L、VH通電信号132H、VL通電信号132L、WH通電信号133H、WL通電信号133L、U相PWM信号161、V相PWM信号162、W相PWM信号163を入力し、U相駆動信号171、V相駆動信号172、W相駆動信号173を出力する。図11は3相モータ駆動部104の構成を示すブロック図である。3相モータ駆動部104の構成の詳細は、実施の形態1の説明の中で行う。
その結果、各相のステータ巻線電流は、電気角180度の正弦波通電となり、騒音や振動を低減する事が可能となる。
前述の説明は、60度を8分割して正弦波通電した。しかしこれに限られるものではなく、60度を任意の数で分割しても良い。60度を多くの区間に分割することにより、騒音や振動を更に低減出来る。また区間分割信号θ0〜θ7におけるトルク/電流値変換係数の変化特性を任意に設定することにより、目標電流指令値ITQ1、ITQ2の波形を台形波を含む所望の波形に設定できる。
特開2003−174789号公報
従来例2のモータ駆動装置は、区間T1の始まりからT2が終了する電気角120度区間において、前区間T1におけるクロックを計数した計数値を8等分した値を単位として、現在の電気角60度区間T2を8分割する。分割して得られた区間分割信号θ0〜θ7毎に、ステータ巻線の目標電流値を決定する。
区間分割信号θ0〜θ7は、一つ前の60度区間T1のクロックの計数値から得られるため、現在の60度区間に無関係に決定される。つまり、一つ前の区間T1が現在の区間T2より長い場合は、θ7の区間まで到達することなく現在の区間T2が終了する。また、逆に一つ前の区間T1が現在の区間T2より短い場合は、次の電気角60度区間T3が来るまで延長された区間θ7において目標電流指令値がそのまま保持される。以上のことから、各区間分割信号θ0〜θ7に応じて変化する目標電流指令値ITQ1、ITQ2は、本来の正弦波状の目標電流指令値と異なる値となる。
直流ブラシレスモータが何らかの異常状態で急停止した場合、現在の電気角60度区間が一つ前の電気角60度区間よりも長くなる故に、現在の区間において、前区間よりも長い区間θ7が発生する。区間分割信号θ0において直流ブラシレスモータが急停止する最悪の場合、区間θ0に対応する適切な相電流に対して、実際の相電流は最大で電気角位相が60度進んだ電流値(区間θ7に対応する適切な相電流)となる。
停止状態から何らかの異常状態で急加速した場合も、正しい位相から決定される適切な相電流値に対して、実際に印加される相電流の電気角位相は大きく外れる。前述の急停止や停止状態からの急加速以外の大きな加速度の変化に対しても同様の結果となる。
その結果、上記のいずれの異常時にも相電流の位相が適切値から大きくずれるため、モータトルクが極度に弱くなり、トルク不足のためモータが起動しない場合があるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、通常動作時にはモータの騒音及び振動を低く抑え、直流ブラシレスモータが急速に速度低下した場合(停止を含む。)、又は急な正若しくは負の加速度が加わった場合に、安定したトルクをモータに与えるモータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。請求項1に記載の発明は、複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成部と、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転速度が第1の閾値より低いか否かを検出する回転速度検出部と、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値より低い場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御部と、を有することを特徴とするモータ駆動装置である。
本発明によれば、現在の回転数を監視し、回転数に応じて直流モータの通電方法を切り換えることで、如何なる状態でも安定してモータを駆動するモータ駆動装置を実現できる。
典型的には2つの検出信号又は第1の位置信号の間の区間において高周波パルスを計数し、その係数値に基づいて次の検出信号又は第1の位置信号までの区間を複数の小区間に分割して、第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号を生成する。
第2の位置信号は第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する故に、振動や騒音を低くすることが出来る。しかし、過去の計測値に基づいて、現在も過去とほぼ同じ動作を継続しているという前提の上に立った制御を行っている故に、直流ブラシレスモータが急停止した場合、実際に流す相電流の位相が適切値から大きくずれる恐れがあった。
本発明においては、ロータの回転速度が第1の閾値以上である場合は、第2の位置信号に基づいてステータ巻線の各相の通電を制御することにより、モータの騒音や振動を低く抑え、ロータの回転速度が第1の閾値より低い場合は、検出信号と同一の値である第1の位置信号に基づいて確実にステータ巻線の各相の通電を制御する。これにより、通常動作時にはモータの騒音や振動を低く抑え、急停止時等においては検知信号と同一の値である電気角の第1の分解能で確実にモータを制御する高性能で高い安定性を有するモータ駆動装置を実現する。
請求項2に記載の発明は、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出部を更に有し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合において、前記通電制御部は、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置である。
本発明によれば、現在の加速度を監視し、加速度に応じて直流モータの通電方法を切り換えることで、如何なる状態でも安定してモータを駆動するモータ駆動装置を実現できる。
請求項3に記載の発明は、前記回転加速度検出部は、2つの前記検出信号の間に入力したクロックの数を計数する計数器と、前記計数器の計数値を保持する計数値保持部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置である。
請求項4に記載の発明は、前記回転速度検出部は、前記ロータの回転速度に応じて前記第1の閾値の値を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置である。
請求項5に記載の発明は、複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成部と、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出部と、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御部と、を有することを特徴とするモータ駆動装置である。
本発明は、通常動作時にはモータの騒音及び振動を低く抑え、直流ブラシレスモータに急な正若しくは負の加速度が加わった場合に、安定してモータを駆動するモータ駆動装置を実現する。
請求項6に記載の発明は、前記通電制御部は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する場合は、前記ステータ巻線の各相の連続する通電区間を第1の電気角区間とし、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する場合は、前記ステータ巻線の各相の連続する通電区間を前記第1の電気角区間より長い第2の電気角区間とすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項5に記載のモータ駆動装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の電気角区間が120度であり、前記第2の電気角区間が180度であることを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動装置である。
本発明によれば、モータの回転数が所定の回転数より低い場合等に、確実にモータを回転させることが可能な120度通電を選択するモータ駆動装置を実現できる。
請求項8に記載の発明は、複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータと、前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号を出力するロータ位置センサと、請求項1から請求項7のいずれかの請求項に記載のモータ駆動装置と、を有することを特徴とするモータ制御装置である。
請求項9に記載の発明は、前記ロータ位置センサが、前記ロータと共に回転する磁石の磁界若しくは磁束又はそれらの変化を検出する磁電変換素子、前記ロータと共に回転する部材の光透過率若しくは光反射率を検出する光電変換素子、並びに前記ステータ巻線に電流が流れない時における前記ステータ巻線の誘起電圧を検出する誘起電圧検出部の中のいずれかであることを特徴とする請求項8に記載のモータ制御装置である。
請求項10に記載の発明は、複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出して検出信号を出力する検出ステップと、前記検出信号に基づいて、電気角の分解能が前記検出信号と同一である第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成ステップと、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転速度が第1の閾値より低いか否かを検出する回転速度検出ステップと、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値より低い場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御ステップと、を有することを特徴とするモータ駆動方法である。
請求項11に記載の発明は、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出ステップを更に有し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合、前記通電制御ステップにおいて、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する、ことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動方法である。
請求項12に記載の発明は、複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出して検出信号を出力する検出ステップと、前記検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成ステップと、前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出ステップと、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御ステップと、を有することを特徴とするモータ駆動方法である。
本発明によれば、通常動作時にはモータの騒音や振動を低く抑え、急停止等の速度低下や急加速などの加速度の変化が大きい場合でも安定したトルクをモータに与えるモータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜11を用いて、本発明の実施の形態1のモータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1のモータ制御装置は、実施の形態1のモータ駆動装置とブラシレスモータとロータ位置センサ101とを有する。本発明の実施の形態1のモータ駆動装置は、ロータ位置検出部102、第2の通電信号制御部103、3相モータ駆動部104、トルク指令部105、PWM生成部106、モータ電流検出部107、回転数検知部108、通電信号切換制御部109、第1の通電信号制御部110を有する。実施の形態1において、モータ駆動装置は1つのICに集積されている。実施の形態1(図1)において、従来例1及び2(図14、16)と同一部には同一番号を付している。ブラシレスモータは、3相(U相、V相及びW相)のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータからなる直流モータである。
ロータ位置センサ101は、ホール素子である。ロータ位置センサ101は、直流ブラシレスモータのロータ位置の磁界の強さによって決まる電圧であるホール信号121、122、123を出力する。ホール信号121、122、123はロータ位置検出部102に入力される。
ロータ位置センサは、例えば直流ブラシレスモータのロータと共に回転する磁石の磁界若しくは磁束又はそれらの変化を検出する他の任意の磁電変換素子、ロータと共に回転する部材の光透過率若しくは光反射率を検出する光電変換素子、並びにモータのステータ巻線に電流が流れない時におけるステータ巻線の誘起電圧を検出する誘起電圧検出部の中のいずれかであっても良い。
ロータ位置検出部102の動作を図2を用いて説明する。図2は、ロータ位置検出部102のタイミングチャート図であり、従来例と同一である。図2(a)は、ホール信号121、122、123の波形図である。図2(b)は、ホール信号121、122、123を矩形波に変換した矩形波信号121D、122D、123Dの波形図である。図2(c)は、矩形波信号121D、122D、123Dをそれぞれ電気角30度進ませた信号121AD、122AD、123ADの波形図である。図2(d)は、矩形波信号121AD、122AD、123ADを合成した合成信号124の波形図である。
ロータ位置検出部102は、ロータ位置センサ101が出力したホール信号121、122、123を入力する(図2(a))。ロータ位置検出部102は、入力したホール信号121、122、123を、相出力ごとに矩形波信号121D、122D、123Dに変換する(図2(b))。この各相の矩形波信号121D、122D、123Dは、第1の通電信号制御部110に入力される。
図3、4を用いて、第1の通電信号制御部110を説明する。図3は、第1の通電信号制御部110の構成を示すブロック図である。第1の通電信号制御部110は、微分回路301、両エッジ微分回路302、303、304、ORゲート305、カウンタ306、記憶部307を有する。第1の通電信号制御部110は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dを入力し、6進法のカウンタ値308と、3相のステータ巻線を順番に通電するUH通電信号141H、UL通電信号141L、VH通電信号142H、VL通電信号142L、WH通電信号143H、WL通電信号143Lと、を出力する。
第1の通電信号制御部110は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dを入力し、それぞれ両エッジ微分回路302、303、304で微分する。ORゲート305は、両エッジ微分回路302、303、304の出力信号を入力し、360度の電気角において6個のパルスを含むそれらの論理和信号を6進法のカウンタ306のクロック入力端子に入力する。
微分回路301は、U相の2値信号121Dを入力し、微分し、微分信号をカウンタ306のリセットパルス309として出力する。カウンタ306は、リセット端子からリセットパルス309を入力し、クロック入力端子からORゲート305の出力信号をクロック310として入力する。
U相の2値位置検出信号121Dの立ち上がりエッジを起点に、電気角60度毎の区間をそれぞれT1,T2,T3,T4,T5,T6と呼ぶ。6進カウンタ306は、電気角60度毎の区間T1,T2,T3,T4,T5,T6に対応して、3ビットのカウンタ値0,1,2,3,4,5を出力する。ROMである記憶部307は、6進カウンタ306のカウンタ値をアドレス端子に入力し、カウンタ値で指定されたアドレスから6ビットのデータを読み出す。第1の通電信号制御部110は、6進法のカウンタ値308をPWM生成部106に送り、記憶部307から読み出した6ビットのデータを、それぞれUH通電信号141H、VH通電信号142H、WH通電信号143H、UL通電信号141L、VL通電信号142L、WL通電信号143Lとして、3相モータ駆動部104に送る。
図4は、U相、V相、W相の2値位置検出信号121D、122D、123Dと、通電信号141H、141L、142H、142L、143H、143Lとを示すタイムチャートである。図4において横軸は電気角である。通電信号141H、141L、142H、142L、143H、143Lは、それぞれ連続して120度の電気角区間、対応するステータ巻線に通電する。各相において、通電する120度の電気角区間の間に、ステータ巻線に通電しない60度の電気角区間が設けられる。
ロータ位置検出部102は、矩形波信号121D、122D、123Dを、それぞれの信号毎に電気角30度進んだ矩形波信号121AD、122AD、123ADに変換する(図2(c))。矩形波信号121AD、122AD、123ADのそれぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジから合成信号124を作成する(図2(d))。ここで、得られた合成信号124の電気角60度毎の区間をそれぞれT1,T2,T3,T4,T5,T6と呼ぶ。電気角60度毎の区間T1からT6を持つ合成信号124と、U相の進相信号121ADとは、第2の通電信号制御部103に入力される。
図5〜8を用いて、第2の通電信号制御部103を説明する。第2の通電信号制御部103は、電気角180度の正弦波通電の通電信号131、132、133を生成する。図5は、第2の通電信号制御部103の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1の第2の通電信号制御部103は、両エッジ微分回路501、発振器502、カウンタ503、ラッチ回路504、遅延部505、1/8演算器506、1/N分周期507、1/48分周期508、記憶部509、微分回路514を有する。
実施の形態1の第2の通電信号制御部103が、従来例2の通電信号制御部1603と異なる点は、ラッチ回路504が出力した計数値151を回転数検知部108に送ることである。第2の通電信号制御部103のそれ以外の構成については、従来例2の通電信号制御部1603と同一である。
通電信号制御部103は、合成信号124と、U相の進相信号121ADとを入力し、60度の電気角を8つに分割した各区間においてそれぞれHighになる8つの区間分割信号θ0〜θ7を生成し、48進法のカウンタ値512と、3相のステータ巻線を順番に通電するUH通電信号131H、UL通電信号131L、VH通電信号132H、VL通電信号132L、WH通電信号133H、WL通電信号133Lと、計数値151と、を出力する。
発振器502は、区間T1の逆数より十分高い周波数のクロック515を出力する。カウンタ503は、クロック515を計数する。
両エッジ微分回路501は、ロータ位置検出部102が出力した合成信号124を入力し、微分して、ラッチパルス511を出力する。
ラッチ回路504は、ラッチパルス511を入力するとカウンタ503の計数値151をラッチして出力する。計数値151は、1/8演算器506と回転数検知部108とに入力される。
遅延部505は、ラッチパルス511を入力し、遅延して出力する。カウンタ503は、リセット端子から遅延したラッチパルス511を入力し、計数値をリセットする。
微分回路514は、U相の進相信号121ADを入力し、立ち上がりエッジを微分したリセットパルス513を出力する。
1/8演算器506は、計数値151の1/8の値(=N)を出力する。1/N分周器507は、発振器502が出力するクロック515をクロック入力端子から入力し、リセットパルス513をリセット端子から入力し、1/8演算器506が出力する計数値151の1/8の値(=N)を分周値のロード端子から入力し、クロック515を1/Nに分周して、電気角60度区間を8分割する区間分割信号θ0〜θ7を時間幅とするクロックを出力する。1/N分周器507は、リセットパルス513を入力し、カウンタ値をリセットする。これにより、最初の区間分割信号θ0の時間幅が他の区間分割信号θ1〜θ7と同一になるようにする。
1/48分周器508は、区間分割信号θ0〜θ7を時間幅とするクロックをクロック入力端子から入力し、リセットパルス513をリセット端子から入力し、0〜47のカウンタ値512を出力する。ROMである記憶部509は、カウンタ値512をアドレス入力端子に入力し、カウンタ値で指定されたアドレスから6ビットのデータを読み出す。通電信号制御部103は、48進法のカウンタ値512をPWM生成部106とトルク指令部105とに送り、記憶部509から読み出した6ビットのデータを、それぞれUH通電信号131H、VH通電信号132H、WH通電信号133H、UL通電信号131L、VL通電信号132L、WL通電信号133Lとして、3相モータ駆動部104に送る。
0〜47のカウンタ値512は、電気角60度区間を8分割する区間分割信号θ0〜θ7の情報を含む。
図6は、区間分割信号の生成に関するタイミングチャートを示したものである。図6(a)は、第2の通電信号制御部103の両エッジ微分回路501が入力する合成信号124を示す。図6(b)は、カウンタ503によるクロックの計数値の変化の様子を示す。図6(c)は、1/N分周器507による8等分した計数値の変化の様子を示す。
区間T1の始まりからT2が終了する電気角120度区間についての、第2の通電信号制御部103の動作を説明する。両エッジ微分回路501は、区間T1の開始を示す合成信号124の立ち上がりエッジを入力すると、微分して、ラッチパルス511を出力する。遅延部505は、ラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値をリセットする。カウンタ503は、区間T1の始まりから、発振器502が出力するクロックを計数する。
両エッジ微分回路501は、区間T2の開始を示す合成信号124の立ち下がりエッジを入力すると、微分して、ラッチパルス511を出力する。ラッチ回路504はラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値(区間T1の計数値151)をラッチして、出力する。
遅延部505は、ラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値をリセットする。カウンタ503は、次の区間T2のクロックの計数を始める。
1/8演算器506は、ラッチ回路504が出力した区間T1の計数値151を入力し、計数値151の1/8の値(=N)を出力する。1/N分周器507は、発振器502が出力するクロックを1/Nに分周して、電気角60度区間を8分割する区間分割信号θ0〜θ7を出力する。
この8等分された区間分割信号θ0〜θ7は、次の区間T2に適用される。つまり区間T2は、前の区間T1から決まる8等分された区間で8分割され、カウンタ503により、現在の区間T2の区間が計数される。
これらをT1からT6まで順次繰り返すことで、絶えず一つ前の60度区間の計数値を8等分し、その8等分した区間を現在の60度区間に適用することで、8分割することが出来る。
トルク指令部105は、区間分割信号θ0〜θ7の情報を含むカウンタ値512を入力する。トルク指令部105は、所定のトルク指令値TQと区間分割信号θ0〜θ7の情報を含むカウンタ値512とを入力し、カウンタ値512に応じて目標電流指令値ITQ1、ITQ2を決定する。60度区間において、区間分割信号θ0〜θ7のそれぞれの区間毎に、入力トルク指令値TQに対してある割合で増加または減少する、決められた階段状の目標電流指令値ITQ1、ITQ2を決定する(図7)。
正弦波通電の場合、例えばカウンタ値0〜7の区間において目標電流指令値ITQ1、ITQ2はそれぞれ下式で表される。3相直流ブラシレスモータのトルク定数をkTQとする。
TQ1(θn)=kTQ×TQ×sin(7.5°×n+3.75°)
TQ2(θn)=kTQ×TQ×sin{(60°―7.5°×n)―3.75°}
ここでnは0から7までの整数
この時のタイミングチャートを図7に示す。図7(a)は、合成信号124の波形図である。図7(b)は、目標電流指令値ITQ1、ITQ2の波形図である。目標電流指令値ITQ1、ITQ2は、区間T1から区間T6の電気角60度区間毎に、3相のステータ巻線に流れる正弦波の電流が単調に増加する相と単調に減少する相とにそれぞれ相当する。
図8において、3相モータ駆動部104のHighレベル出力用スイッチング素子を導通させるためのUH通電信号131H、VH通電信号132H、WH通電信号133Hの電気角180度の通電期間に、PWM生成部106が生成する0〜180度の正弦波電圧が各ステータ相に印加される。
目標電流指令値ITQ1、ITQ2は、図8に示すUH通電信号131H、VH通電信号132H、WH通電信号133Hの通電期間のそれぞれの立ち上がりエッジから、0〜60度の区間の目標電流指令値と、120〜180度の区間の目標電流指令値となる。60〜120度の区間の目標電流指令値は同様に下記の式で与えられる。
TQ1(θn)=kTQ×TQ×sin(7.5°×n+63.75°)
図9を用いてトルク指令部105を説明する。図9は、トルク指令部105の構成を示す図である。図9において、トルク指令部105は、記憶部901、乗算器902、903、904を有する。トルク指令部105は、トルク指令TQと、区間分割信号θ0〜θ7の情報を含む48進法のカウンタ値512と、を入力し、目標電流指令値ITQ1、ITQ2、ITQを出力する。
ROMである記憶部901は、48進法のカウンタ値512をアドレス端子に入力し、カウンタ値のアドレスに記憶する2つの乗算係数を出力する。乗算器902、903はそれぞれトルク指令TQを入力し、それぞれ1つの乗算係数を入力し、掛け算を行い、掛け算結果を第2の通電制御部103が動作する時の目標電流指令値ITQ1、ITQ2として出力する。
上述のように、トルク指令部105は、60度区間において、区間分割信号θ0〜θ7のそれぞれの区間毎に、入力トルク指令値TQに対してある割合で増加または減少する、決められた階段状の目標電流指令値ITQ1、ITQ2を出力する(例えば図7)。
乗算器904はトルク指令TQを入力し、一定の乗算係数で掛け算を行い、掛け算結果を第1の通電制御部110が動作する時の目標電流指令値ITQとして出力する。
従来例2と異なり、第2の通電信号制御部103のラッチ回路504が出力した一つ前の60度区間の計数値151は、回転数検知部108に入力される。回転数検知部108は、計数値151から回転数を検知し、予め設定された回転数と比較して、比較結果を出力する。
通電信号切換制御部109は、回転数検知部108が出力する比較結果に基づいて、切換スイッチの接点SWA又はSWBのどちらかを選択する。通電信号切換制御部109は、計数値151から検知した回転数が予め設定された所定の回転数(閾値)より低い場合はSWA(電気角120度通電)を、高い場合はSWB(電気角180通電)を選択する。
SWA側は、2値位置検知信号121D、122D、123Dと同一の分解能で矩形波の120度通電を行うための第1の通電信号制御部110が出力する通電信号141H、141L、142H、142L、143H、143L(図4)と、目標電流指令値ITQとを選択する。SWB側は、正弦波の180度通電を行うための第2の通電信号制御部103が出力する通電信号131H、131L、132H、132L、133H、133L(図8)と、区間分割信号θ0〜θ7を分解能とする正弦波波形の目標電流指令値ITQ1、ITQ2とを選択する。
通電信号切換制御部109がSWA側を選択した場合、PWM生成部106は、目標電流指令値ITQとモータ電流検出部107で検出されたステータ巻線電流値I、I、Iとを入力し、ステータ巻線電流値が目標電流指令値ITQと等しくなるようにPWM制御し、120度の矩形波駆動を行うためのPWM信号161、162、163を出力する。
通電信号切換制御部109がSWB側を選択した場合、PWM生成部106は、目標電流指令値ITQ1、ITQ2とモータ電流検出部107で検出されたステータ巻線電流値I、I、Iとを入力し、ステータ巻線電流値がITQ1、ITQ2と等しくなるようにPWM制御し、180度の正弦波駆動を行うためのPWM信号161、162、163を出力する。
モータ電流検出部107は、直流ブラシレスモータのステータ巻線の実測電流値I、I、Iを検出する。
図10は、PWM生成部106の構成を示すブロック図である。PWM生成部106は、切換器1001、電流/電圧変換部1002、1003、1004、PWM信号生成部1005を有する。
切換器1001は、目標電流指令値ITQ1、ITQ2と(又はITQ)と、48進法のカウンタ値512と、通電信号切換制御部109の切換指令とを入力し、48進法のカウンタ値512に応じて、目標電流指令値ITQ1、ITQ2(又はITQ)を電流/電圧変換部1002、1003、1004に分配する。
切換器1001が目標電流指令値ITQを入力した場合は、同一の目標電流指令値ITQを1つの電流/電圧変換部に分配する。具体的には図4において、U相通電信号141HがHighレベルである区間に目標電流指令値ITQを電流/電圧変換部1002に送り、V相通電信号142HがHighレベルである区間に目標電流指令値ITQを電流/電圧変換部1003に送り、W相通電信号143HがHighレベルである区間に目標電流指令値ITQを電流/電圧変換部1004に送る。
切換器1001が目標電流指令値ITQ1、ITQ2を入力した場合は、図8において、U相通電信号141H、V相通電信号142H、W相通電信号143HがHighレベルである区間にそれぞれ正弦波波形の目標電流指令値を電流/電圧変換部1002、1003、1004に送る。
電流/電圧変換部1002、1003、1004は同一の構成を有する。U相の電流/電圧変換部1002を説明する。U相の電流/電圧変換部1002は、演算増幅器1011、積分定数kの積分演算器1012、比例定数kの乗算器1013、微分定数kの微分演算器1014、加算器1015を有する。演算増幅器1011は、U相の目標電流指令値と実測したU相電流Iとを入力し、差分を所定の増幅率で増幅する。積分演算器1012、乗算器1013、微分演算器1014は、それぞれ演算増幅器1011の出力信号を入力し、積分演算し、比例演算し、微分演算し、演算結果を出力する。加算器は、積分演算器1012、乗算器1013、微分演算器1014の出力信号を加算して、加算結果を出力する。
PWM信号生成部1005は、発振器1021、鋸歯状波生成部1022、比較器1023、1024、1025を有する。発振器1021は、クロックを発生する。クロックの周波数は、ホール素子の出力信号と比較してはるかに高い。鋸歯状波生成部1022は、クロックを入力し、鋸歯状波を生成する。比較器1023、1024、1025は、それぞれ非反転入力端子に電流/電圧変換部1002、1003、1004の出力信号を入力し、反転入力端子に鋸歯状波生成部1022が出力する鋸歯状波を入力し、比較結果161、162、163をそれぞれU相PWM信号161、V相PWM信号162、W相PWM信号163として出力する。
図11は、モータ駆動装置の3相モータ駆動部104の構成を示す概略的な回路図である。図11において、3相モータ駆動部104は、U相駆動部1101、V相駆動部1102、W相駆動部1103、NANDゲート1131、1132、1133を有する。3相モータ駆動部104は、UH通電信号131H(又は141H)、UL通電信号131L(又は141L)、VH通電信号132H(又は142H)、VL通電信号132L(又は142L)、WH通電信号133H(又は143H)、WL通電信号133L(又は143L)、U相PWM信号161、V相PWM信号162、W相PWM信号163を入力し、U相駆動信号171、V相駆動信号172、W相駆動信号173を出力する。
U相、V相、W相の駆動部1101、1102、1103は、電源とグラウンドとの間に接続された、Highレベル出力用スイッチング素子1111、1112、1113と、Lowレベル出力用スイッチング素子1121、1122、1123との直列接続体で構成される。図11において、Highレベル出力用スイッチング素子はPチャンネル型MOSトランジスタであり、Lowレベル出力用スイッチング素子はNチャンネル型MOSトランジスタである。
各相の駆動部1101、1102、1103のLowレベル出力用スイッチング素子1121、1122、1123は、UL通電信号131L(又は141L)、VL通電信号132L(又は142L)、WL通電信号133L(又は143L)がHighレベルの時それぞれ導通し、UL通電信号131L(又は141L)、VL通電信号132L(又は142L)、WL通電信号133L(又は143L)がLowレベルの時それぞれ遮断する。
各相の駆動部1101、1102、1103のHighレベル出力用スイッチング素子1111、1112、1113は、UH通電信号131H(又は141H)、VH通電信号132H(又は142H)、WH通電信号133H(又は143H)がHighレベルの時、U相PWM信号161、V相PWM信号162、W相PWM信号163のHighレベル区間だけ導通し、それ以外の時、遮断する。
Highレベル出力用スイッチング素子1111、1112、1113と、Lowレベル出力用スイッチング素子1121、1122、1123との各接続点から、U相駆動信号171、V相駆動信号172、W相駆動信号173がU相、V相、W相のステータ巻線に印加される。導通したHighレベル出力用スイッチング素子から、いずれかの相のステータ巻線を通って、導通したLowレベル出力用スイッチング素子に、PWM信号のHigh区間だけ電流が流れ、モータが駆動される。
実施の形態1において、直流ブラシレスモータの起動時、モータ駆動装置は回転数が予め設定された所定の回転数より低いため、120度通電(SWA)で駆動を開始する。モータ駆動装置は、回転数検知部108により検知された回転数が、所定の回転数より高くなると、180度通電(SWB)に切り換える。
実施の形態1において、何らかの異常状態でモータが急停止して、回転数検知部108により計数値151から検知された回転数が予め設定された回転数より低くなると、180度通電から120度通電に切り換わる。120度通電の場合、目標電流指令値は、8分割された区間分割信号θ0〜θ7には依存せず、一定の目標電流指令値ITQとなる。ロータがある速度で回転しているという前提を用いない通電制御を行う故に、正弦波駆動のように滑らかな駆動ではないが、ロータが停止する等の不具合を生じることなく、確実な回転制御を行うことができる。同様に、停止時から急加速した場合でも、モータは低速回転から回転し始めるため、120度通電から通電が開始される。
実施の形態1において、120度通電の場合も1/48分周器508は、48進法のカウントを行うが、1つの60度区間において、区間分割信号θ0〜θ7に依存せず一定の目標電流指令値ITQとなる故に、区間分割信号θ0〜θ7の途中でモータが急停止しても、モータ駆動上何の影響も生じない。
本発明の実施の形態1のモータ駆動装置は、検知した回転数が予め設定された回転数より低い場合は120度通電を選択し、高い場合は180度通電を選択することにより、モータに安定したトルクを与えることが出来、安定した回転を得ることが出来る。
通常ロータは、回転数検知部108が予め設定した回転数の閾値より高い速度で回転する故に、滑らかな正弦波駆動をされる。従って、通常動作時において、本発明のモータ駆動装置は従来例2と同等の性能を有し、急停止等の異常時に従来例2と比較して制御が外れにくいロバスト性を有する。
なお、実施の形態1において、回転数検知部108は、ロータの回転速度に応じて予め設定した回転数(第1の閾値)の値を切り換えても良い。
なお、実施の形態1において、電気角60度区間を8分割にした場合の正弦波通電を説明したが、これに限定されず、8分割以外の所定の分割数でも同様の効果が得られる。細かく細分すれば、より正弦派に近いステップ波の各種トルク指令値を生成できる。トルク指令部105の記憶部901に格納する乗算係数を適切に設定することにより、目標電流指令値ITQ1、ITQ2を所望の波形とすることができる。正弦波のみならず、例えば台形波等の任意の波形で180度通電をすることができる。
なお、実施の形態1においては、矩形波の120度通電と正弦波の180度通電とを切り換える場合を例に取って説明したが、これに限定されず、回転数に応じて複数の所定の通電波形を切り換えることもできる。
《実施の形態2》
図12及び13を用いて、本発明の実施の形態2のモータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法について説明する。図12は、本発明の実施の形態2のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2のモータ制御装置は、実施の形態2のモータ駆動装置とブラシレスモータとロータ位置センサ101とを有する。実施の形態2において、モータ駆動装置は1つのICに集積されている。実施の形態2のモータ駆動装置は、実施の形態1の第2の通電信号制御部103及び回転数検知部108に代えて、第2の通電信号制御部1203と加速度検知部1208とを備えている。これ以外の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、同一番号を付し、説明を省略する。
第2の通電信号制御部1203は、ロータ位置検出部102で得られた合成信号124と、U相の進相信号121ADとを入力して、60度の電気角を8つに分割した各区間においてそれぞれHighになる8つの区間分割信号θ0〜θ7を生成し、48進法のカウンタ値512と、3相のステータ巻線を順番に通電するUH通電信号131H、UL通電信号131L、VH通電信号132H、VL通電信号132L、WH通電信号133H、WL通電信号133Lと、計数値151、1251と、を出力する。
図13は、実施の形態2の第2の通電信号制御部1203の構成を示すブロック図である。図13において、図5と同一部には同一番号を付している。実施の形態2の第2の通電信号制御部1203が実施の形態1の第2の通電信号制御部103と異なる点は、第2の通電信号制御部103の構成に加えて遅延部1301を有し、計数値1251を出力することである。遅延部1301は、両エッジ微分回路501が出力するラッチパルス511により、ラッチ回路504が出力する計数値151を新たにラッチするとともに、それまで保持していた計数値を計数値1251として出力する。
区間T1からT3が終了する電気角180度区間についての、第2の通電信号制御部1203の動作を説明する。
両エッジ微分回路501は、区間T1の開始を示す合成信号124の立ち上がりエッジを入力すると、微分して、ラッチパルス511を出力する。遅延部505は、ラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値をリセットする。カウンタ503は、区間T1の始まりから、発振器502が出力するクロックを計数する。
両エッジ微分回路501は、区間T2の開始を示す合成信号124の立ち下がりエッジを入力すると、微分して、ラッチパルス511を出力する。ラッチ回路504はラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値(区間T1の計数値151)をラッチして、出力する。区間T1の計数値151は、第2の通電信号制御部1203内の1/8演算器506と遅延部1301、及び加速度検知部1208に入力される。
遅延部505は、ラッチパルス511を入力すると、カウンタ503の計数値をリセットする。カウンタ503は、次の区間T2のクロックの計数を始める。
両エッジ微分回路501が、区間T3の開始を示す合成信号124の立ち上がりエッジを入力すると、ラッチ回路504は、カウンタ503の計数値(区間T2の計数値151)をラッチして、出力する。区間T2の計数値151は、第2の通電信号制御部1203内の1/8演算器506と遅延部1301、及び加速度検知部1208に入力される。
遅延部1301は、区間T2の計数値151を入力すると、それまで保持していた区間T1の計数値1251を出力する。加速度検知部1208は、区間T1の計数値1251と区間T2の計数値151を同時に入力する。
区間T2を計数していたカウンタ503は、遅延部505により区間T2の計数値が消去され、区間T3のクロックの計数を始める。
これらを区間T1からT6まで(電気角360度)順次繰り返すことで、加速度検知部1208は、前区間の計数値151と前々区間の計数値1251と入力する。加速度検知部1208は、前区間の時間(例えばT2)から前々区間の時間(例えばT1)を差し引き、現在のモータの加速度(例えば(T2−T1))を得る。
通電信号切換制御部109は、加速度検知部1208が検知した加速度の絶対値が予め設定された加速度より大きい場合は120度通電(SWA)を選択し、小さい場合は180度通電(SWB)を選択する。
実施の形態2において、直流ブラシレスモータの起動時、モータ駆動装置は検知した加速度が予め設定された所定の加速度より大きいため、120度通電で駆動を開始する。モータ駆動装置は、加速度検知部1208により検知された加速度が、所定の加速度より小さくなると、180度通電に切り換える。
実施の形態2において、何らかの異常状態でモータが急停止して、加速度検知部1208により検知された加速度(減速度)が予め設定された加速度(減速度)より大きくなると、180度通電から120度通電に切り換わる。120度通電時において、目標電流指令値は、8分割された区間分割信号θ0〜θ7には依存せず、一定の目標電流指令値ITQをとるため、モータのステータ巻線に流れる電流は一定となり、ロータの実際の位相に適した目標ステータ巻線電流値でモータを駆動することができる。
本発明の実施の形態2のモータ駆動装置は、検知した加速度が予め設定された加速度より大きい場合は120度通電を選択し、小さい場合は180度通電を選択することにより、モータに安定したトルクを与えることが出来、安定した回転を得ることが出来る。
実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせても良い。ロータの回転速度が第1の閾値より低い場合又はロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合、2値位置検出信号121D、122D、123Dに基づいて、これらの2値位置検知信号と同一の分解能で矩形波の120度通電を行う。
ロータの回転速度が第1の閾値以上であって、且つロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合、ロータがある回転速度で回転しているという前提に基づいて、2値位置検出信号121D、122D、123Dより高い分解能を有する、区間分割信号θ0〜θ7を分解能とする正弦波波形の180度通電を行う。
なお、実施の形態2においては、120度通電と正弦波の180度通電とを切り換える場合を例に取って説明したが、これに限定されず、加速度に応じて複数の所定の通電波形を切り換えたとしても本発明の効果は有効である。
なお、実施の形態1及び実施の形態2において、ロータ位置センサ101にホール素子を利用した。これに代えて、ロータ位置センサ101にモータの誘起電圧を検出する回路を備えても良い。モータ自身が回転することにより発生する誘起電圧を利用したもので、実施の形態1及び2と同等の効果を有する。
本発明は、直流ブラシレスモータを駆動するモータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法に有用である。
本発明の実施の形態1のモータ制御装置の構成を示す図 本発明の実施の形態及び従来例のロータ位置検出部に関するタイミングチャート図 本発明の実施の形態及び従来例の第1の通電信号制御部の構成を示す図 本発明の実施の形態及び従来例の120度通電に関するタイミングチャート図 本発明の実施の形態1の第2の通電信号制御部の構成を示す図 本発明の実施の形態及び従来例の区間分割信号の生成に関するタイミングチャート図 本発明の実施の形態及び従来例の目標電流指令値に関するタイミングチャート図 本発明の実施の形態及び従来例の180度通電に関するタイミングチャート図 本発明の実施の形態1及び2のトルク指令部の構成を示す図 本発明の実施の形態及び従来例2のPWM生成部の構成を示す図 本発明の実施の形態及び従来例の3相モータ駆動部の構成を示す図 本発明の実施の形態2のモータ制御装置の構成を示す図 本発明の実施の形態2の第2の通電信号制御部の構成を示す図 従来例1のモータ制御装置の構成を示す図 従来例1のPWM生成部の構成を示す図 従来例2のモータ制御装置の構成を示す図
符号の説明
101 ロータ位置センサ
102 ロータ位置検出部
103、1203 第2の通電信号制御部
104 3相モータ駆動部
105 トルク指令部
106 PWM生成部
107 モータ電流検出部
108 回転数検知部
109 通電信号切換制御部
110 第1の通電信号制御部
501 両エッジ微分回路
502 発振器
503 カウンタ
504 ラッチ回路
505 遅延部
506 1/8演算器
507 1/N分周器
508 1/48分周器
509 記憶部
514 微分回路
1208 加速度検知部

Claims (12)

  1. 複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成部と、
    前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転速度が第1の閾値より低いか否かを検出する回転速度検出部と、
    前記ロータの回転速度が前記第1の閾値より低い場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御部と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出部を更に有し、
    前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合において、前記通電制御部は、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記回転加速度検出部は、2つの前記検出信号の間に入力したクロックの数を計数する計数器と、前記計数器の計数値を保持する計数値保持部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記回転速度検出部は、前記ロータの回転速度に応じて前記第1の閾値の値を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  5. 複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成部と、
    前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出部と、
    前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御部と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  6. 前記通電制御部は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する場合は、前記ステータ巻線の各相の連続する通電区間を第1の電気角区間とし、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する場合は、前記ステータ巻線の各相の連続する通電区間を前記第1の電気角区間より長い第2の電気角区間とすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項5に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記第1の電気角区間が120度であり、前記第2の電気角区間が180度であることを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動装置。
  8. 複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータと、
    前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出した検出信号を出力するロータ位置センサと、
    請求項1から請求項7のいずれかの請求項に記載のモータ駆動装置と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  9. 前記ロータ位置センサが、前記ロータと共に回転する磁石の磁界若しくは磁束又はそれらの変化を検出する磁電変換素子、前記ロータと共に回転する部材の光透過率若しくは光反射率を検出する光電変換素子、並びに前記ステータ巻線に電流が流れない時における前記ステータ巻線の誘起電圧を検出する誘起電圧検出部の中のいずれかであることを特徴とする請求項8に記載のモータ制御装置。
  10. 複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出して検出信号を出力する検出ステップと、
    前記検出信号に基づいて、電気角の分解能が前記検出信号と同一である第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成ステップと、
    前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転速度が第1の閾値より低いか否かを検出する回転速度検出ステップと、
    前記ロータの回転速度が前記第1の閾値より低い場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御ステップと、
    を有することを特徴とするモータ駆動方法。
  11. 前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出ステップを更に有し、
    前記ロータの回転速度が前記第1の閾値以上である場合、前記通電制御ステップにおいて、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動方法。
  12. 複数相のステータ巻線を有する固定子と永久磁石を装着したロータとを有する直流モータの前記ロータの位置を所定の電気角毎に検出して検出信号を出力する検出ステップと、
    前記検出信号に基づいて、前記検出信号と同一の分解能である電気角の第1の分解能を有する第1の位置信号と、前記第1の位置信号よりも高い電気角の分解能を有する第2の位置信号と、を生成する位置信号生成ステップと、
    前記検出信号又は前記第1の位置信号に基づいて、前記ロータの回転加速度が第2の閾値より低いか否かを検出する回転加速度検出ステップと、
    前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値以上である場合は、前記第1の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御し、前記ロータの回転加速度が前記第2の閾値より低い場合は、前記第2の位置信号に基づいて前記ステータ巻線の各相の通電を制御する通電制御ステップと、
    を有することを特徴とするモータ駆動方法。
JP2004144763A 2004-05-14 2004-05-14 モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法 Withdrawn JP2005328644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004144763A JP2005328644A (ja) 2004-05-14 2004-05-14 モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004144763A JP2005328644A (ja) 2004-05-14 2004-05-14 モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005328644A true JP2005328644A (ja) 2005-11-24

Family

ID=35474540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004144763A Withdrawn JP2005328644A (ja) 2004-05-14 2004-05-14 モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005328644A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141990A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Rohm Co Ltd モータ駆動装置及びこれを用いた電気機器
JP2011139610A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Sanken Electric Co Ltd ブラシレスモータの駆動装置
JP2014054171A (ja) * 2012-08-30 2014-03-20 Agave Semiconductor Llc ブラシレス直流モータ用位置補正パルス幅変調
WO2016163398A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP2016201912A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP2016201911A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141990A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Rohm Co Ltd モータ駆動装置及びこれを用いた電気機器
JP2011139610A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Sanken Electric Co Ltd ブラシレスモータの駆動装置
JP2014054171A (ja) * 2012-08-30 2014-03-20 Agave Semiconductor Llc ブラシレス直流モータ用位置補正パルス幅変調
WO2016163398A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP2016201912A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP2016201911A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社ミツバ モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
CN107431452A (zh) * 2015-04-10 2017-12-01 株式会社美姿把 电动机驱动装置以及电动机驱动装置的控制方法
EP3282574A4 (en) * 2015-04-10 2018-10-24 MITSUBA Corporation Motor drive apparatus and method of controlling motor drive apparatus
CN107431452B (zh) * 2015-04-10 2020-03-31 株式会社美姿把 电动机驱动装置以及电动机驱动装置的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2875529B2 (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP4959460B2 (ja) モータ起動装置及びモータ起動方法
US7411365B2 (en) Drive control device of motor and a method of start-up
US7166975B2 (en) Apparatus and method for driving the multiphase motor using the magnetic pole position detector
JP5411428B2 (ja) 電気モータのための制御回路、電気モータの角度位置を決定し、電気モータの回転方向を決定するための方法
JP2010273502A (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動方法
JP5502605B2 (ja) モータ制御装置
US6891346B2 (en) Commutation and velocity control system for a brushless DC motor
JP3325997B2 (ja) モータ制御装置及び制御方法
US7141945B2 (en) Method and apparatus for controlling motor drive
WO2007122784A1 (ja) モータ駆動回路および方法ならびにそれを用いたディスク装置
US6400116B1 (en) Motor drive control apparatus
CN101411054B (zh) 电机驱动电路和方法、以及使用了它的盘装置
US8704479B2 (en) System and method for determining the start position of a motor
JP3344914B2 (ja) 3相モータの速度制御装置
JP2005328644A (ja) モータ駆動装置、モータ制御装置及びモータ駆動方法
JP5464793B2 (ja) モータ駆動装置
US6204625B1 (en) Driving apparatus for stepping motor
JP4880340B2 (ja) モータ駆動回路および方法ならびにそれを用いたディスク装置
JP4896568B2 (ja) モータ駆動回路、方法およびそれらを用いたディスク装置
JP2897210B2 (ja) ブラシレスモータのセンサレス駆動装置
EP3832879B1 (en) Control of a single coil bldc motor
JPS62163591A (ja) ブラシレス電動機の制御装置
KR100283513B1 (ko) 에프지 발생회로 및 그를 갖는 비엘디시 모터 및 비엘디시 모터구동회로
JP2009055681A (ja) モータ起動装置及びモータ起動方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070404

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090311