JP2607525B2 - プリンタ付カードリーダライタの印字制御方法 - Google Patents

プリンタ付カードリーダライタの印字制御方法

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JP2607525B2
JP2607525B2 JP62139483A JP13948387A JP2607525B2 JP 2607525 B2 JP2607525 B2 JP 2607525B2 JP 62139483 A JP62139483 A JP 62139483A JP 13948387 A JP13948387 A JP 13948387A JP 2607525 B2 JP2607525 B2 JP 2607525B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、プリンタ付カードリーダライタでカード
上に必要な情報を高速度に印字するための印字制御方法
に関する。
(技術的背景と解決すべき問題点) 従来より、挿入されたカードをステップモータ(パル
スモータ)又は直流モータで搬送し、カードに設けられ
ている磁気記録部の内容を読取ると共に、カード上に必
要な情報を印字するようになっているプリンタ付カード
リーダライタは出現している。そして、カード上に必要
な情報を印字する場合、カードの印字スペースは予め決
められており、印字スペースのたとえば上から順に1ラ
インずつ印字するようになっている。
したがって、カードの印字位置によっては、ステップ
モータの駆動によってカードをその印字位置まで送るの
に時間がかかってしまう欠点がある。また、直流モータ
の駆動によって比較的高速に搬送すると、搬送制御が複
雑になる欠点がある。
(発明の目的) この発明は上述のような事情からなされたものであ
り、この発明の目的は、カードの印字位置に応じたカー
ドの搬送制御をステップモータ及び直流モータを切換え
て行ない、カードの印字位置への搬送を高速かつ正確に
行なうことができるプリンタ付カードリーダライタの印
字制御方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) この発明は、カードに設けられている磁気記録部の内
容を読取ると共に、前記カード上に情報を印字するよう
になっているプリンタ付カードリーダライタの印字制御
方法に関するもので、この発明の上記目的は、前記磁気
記録部の内容を読取るときには直流モータによってカー
ド搬送系を駆動し、前記カード上に印字するときにはス
テップモータによって前記カード搬送系を駆動するよう
にし、前記磁気記録部から読取られた印字位置情報に基
づいて、前記ステップモータによるカード搬送方向と前
記直流モータから前記ステップモータへの駆動切換タイ
ミングを判断する切換センサ情報とを設定することによ
り、前記カードの印字位置に応じた高速度印字を行なう
ようにすることによって達成される。
(発明の作用) この発明のプリンタ付カードリーダライタは、カード
搬送系の駆動源としてステップモータ及び直流モータを
切換えて使用するようになっており、予め決められてい
るカードの印字領域に対して、今回の印字ライン位置と
搬送される現カード位置との関係を検出して、少ない搬
送量で印字ライン位置までカードを搬送して印字を行な
うようにしている。したがって、印字位置に関係なく、
常に高速度に印字を行なうことができる。
(発明の実施例) 第2図(A)はこの発明に用いるカード(たとえば磁
気式プリペイドカード)1の表面例を示しており、カー
ド1の価格を示す価格欄1Aには金額(この例では5000
円)が印字されており、利用欄1Bには1回使用毎に順次
情報(残高)が印字されるようになっている。これによ
って個々の利用金額について各利用者の利用明細の問合
せに対応する必要もない。また、カード1の裏面には、
第2図(B)に示すように印字位置情報を含むデータを
記録しておくためにの磁気ストライプICが層設されてい
る。この印字位置情報は次に印字すべきライン及び行の
データが含まれているものである。
第1図(A)はこの発明のプリンタ付カードリーダラ
イタ100の平面構造を示しており、同図(B)はその側
面構造を示している。上述した磁気カード1は挿入口2
から挿入されるようになっており、挿入口2の近傍には
開閉するシャッタ3が設けられている。カードリーダラ
イタ100内には3個の搬送ローラ4,5,6が所定の間隔に配
置されて設けられており、各搬送ローラ4〜6の下方に
は弾性バネによってそれぞれ上下動可能なフリーローラ
4A,5A,6Aが当接して設けられており、搬送ローラ4〜6
の各駆動軸4B〜6Bの一端にはそれぞれ駆動ローラ7,8,9
が結合されている。そして、駆動ローラ7及び8の間に
はベルト10が巻回され、駆動ローラ8及び9の間に搬送
ベルト11が巻回され、駆動軸5Bの他端部には駆動ローラ
12が設けられ、駆動軸6Bの他端部には電磁クラッチ13が
結合されている。駆動ローラ12には直流モータ20がベル
ト21を介して結合され、電磁クラッチ13の駆動部にはベ
ルト23を介してステップモータ22が結合されている。搬
送ローラ5及び6の間には磁気カード1の表面に文字情
報を印字するためのプリンタ30が設けられており、搬送
ローラ5及び駆動ローラ12の間の下方部には磁気カード
1のデータを読取ったり、データを記録したりするため
の磁気ヘッド40が設けられ、その上方には磁気カード1
を磁気ヘッド40に適当な押圧力で押圧するための対向ロ
ーラ41が設けられている。更に、挿入口2の近辺内部に
は磁気カード1の挿入を検知するためのセンサS1が設け
られ、搬送ローラ4及び5の間には挿入された磁気カー
ド1の長さをセンサS1と協働してチェックするためのセ
ンサS2が設けられている。又、磁気ヘッド40の図示左側
には、磁気カード1を検知して磁気ヘッド40を作動させ
るためのセンサS3が設けられ、磁気ヘッド40の右側でプ
リンタ30の図示左側には、磁気カード1を検知してプリ
ンタ30を作動させるためのセンサS4が設けられている。
これらセンサS1〜S4は、たとえば発行素子及び受光素子
の対で成っている。
このような構成において、その一般的動作を第3図
(A)〜(C)のタイムチャートを参照して説明する。
先ず、通常はシャッタ3が開口されていると共に、電
磁クラッチ13はオフされており、搬送ローラ4〜6は直
流モータ20で駆動されるようになっている。
このような状態において、販売機等で購入された磁気
カード1が挿入口2から挿入されると、その挿入がセン
サS1で検知されることによって直流モータ20が駆動され
(時点t1)、磁気カード1がM方向に搬送されて内部に
取込まれ、シャッタ3が閉されて次のカードが挿入でき
ないようにすると共に、センサS2の検知によって磁気カ
ード1の長さがチェックされる。長さが0Kの場合には磁
気カード1は更に内部に取込まれ、センサS3が磁気カー
ド1を検出した時から磁気ヘッド40による印字位置情報
を含むデータの読出しが開始される(時点t2)。磁気カ
ード1の磁気ストライプ1Cに記録されているデータが読
出されると、直流モータ20を逆転して磁気カード1を一
旦N方向に搬送して後再度M方向に搬送して(時点t
3)、磁気ヘッド40で磁気ストライプ1Cに必要なデータ
の書込みを行なう。
このようなデータの書込みが終了すると、再度直流モ
ータ20を逆転させてN方向に搬送した後再度M方向に搬
送して(時点t4)、磁気ストライプ1Cに記録されたデー
タの読取りを行なって正常に記録されているかのデータ
の確認を行なう。このようなデータのチェックが終了し
た後(時点t5)、カード1の後端をセンサS2が検知する
まで逆転した後(時点t6〜t7)、さらにM方向に搬送
(時点t5〜t6)して磁気カード1をプリンタ30に受渡す
と共に、電磁クラッチ13をオンし(時点t8)、更に第5
図(B)〜(E)に示すようなタイミングでセンサS2〜
S4が磁気カード1を検出した時からプリンタ30を作動さ
せることによって(時点t9)、磁気カード1に後述する
ような方法で文字情報を印字する。この印字は、所定の
印字パルスを供給してステップモータ22を駆動すること
によって、ベルト23,電磁クラッチ13,駆動軸6Bを介して
搬送ローラ6で磁気カード1を搬送しながら、その搬送
に同期させながら行なう。プリンタ30による印字が終了
した後にステップモータ22を逆転すると共に(時点t1
0)、その逆転終了後に電磁クラッチ13をオフし(時点t
11)、更に直流モータ20を逆転させて(時点t12)、処
理の終了した磁気カード1を挿入口2から返却して動作
を終了する。
次に、上述のようなプリンタ付カードリーダライタ10
0の印字制御方法を説明する。
この発明では、カード1の表面に第2図(A)の如く
利用欄1Bに残高情報を印字するようになっており、印字
時におけるカード1の搬送はステップモータ22で行な
う。そして、この実施例では利用欄1Bには18ラインの残
高情報を印字位置情報に基いて印字できるようになって
おり、1ライン分の搬送には第4図に示す如くステップ
モータ22にたとえば10パルスの印字パルスを供給するよ
うになっている。
ここに従来は、カードへの情報の印字位置に関係な
く、すなわち利用欄1Bの1〜18ラインの全てに対して第
5図の(A)で示すように同一方向Mに搬送して、セン
サS4の検出に基づいて印字位置まで搬送するに必要な印
字パルスをセットしている。このため、カードの印字欄
のたとえば17,18ライン目に印字するような場合には、
そのカード搬送に時間を要することになる。これに対し
て、この発明ではカード1の印字欄1Bに印字するライン
位置に応じて、印字位置への搬送を制御している。すな
わち、この発明では印字するライン位置を1〜5ライ
ン,6又は7ライン,8〜11ライン,12〜18ラインの4種に
分け、直流モータ20の搬送からステップモータ22の搬送
への切換タイミングを検出するためのセンサを切換え、
更に印字位置まで搬送する印字パルスをセットするため
のタイミングを検出するセンサを切換えて、カード1の
印字ライン位置へ出来るだけ早く搬送できるような制御
を行なっている。
このために、この発明では第6図に示すような制御基
準テーブルを制御系に予め設定しておく。そして、1〜
5ラインに情報を印字する場合は、第5図の(B)に示
すようにM方向への搬送を直流モータ20で行ない、カ
ード1の後端EDがセンサS2で検知されたタイミングT1で
搬送をステップモータ22に切換え、このN方向への搬送
でカード1の前端EDがセンサS2で検知されたタイミン
グT2で、1〜5ラインに搬送すべき印字パルスを第6図
の制御基準テーブルに従ってセットする。たとえば3ラ
イン目の場合には、30パルスをセットする。6及び7ラ
インに情報を印字する場合は、第5図の(C)に示すよ
うにM方向の搬送を直流モータ20で行ない、カード1
の後端EDがセンサS3で検知されたタイミングT3で搬送を
ステップモータ22に切換え、このN方向の搬送でカー
ド1の前端EDがセンサS3で検知されたタイミングT4で、
6及び7ラインに搬送すべき印字パルスを第6図の制御
基準テーブルに従ってセットする。たとえば7ライン目
の場合には、10パルスをセットする。また、8〜11ライ
ンに情報を印字する場合は、第5図の(D)に示すよう
に搬送を直流モータ20で行ない、カード1の後端EDが
センサS2で検知されたタイミングT5で搬送をステップモ
ータ22に切換え、この同方向の搬送でカード1の後端
EDがセンサS3で検知されたタイミングT6で、8〜11ライ
ンに搬送すべき印字パルスを第6図の制御基準テーブル
に従ってセットする。さらに、12〜18ラインに情報を印
字する場合は、第5図の(E)に示すように搬送を直
流モータ20で行ない、カード1の後端EDがセンサS3で検
知されたタイミングT7で搬送をステップモータ22に切換
え、この同方向の搬送でカード1の後端EDがセンサS4
で検知されたタイミングT8で、12〜18ラインに搬送すべ
き印字パルスを第6図の制御基準テーブルに従ってセッ
トする。
第7図は印字位置の検知動作を示すフローチャートで
あり、その動作を説明する。
先ずセンサS1がカード1を検知するまで直流モータ20
を駆動し(ステップSP1,SP2)、前述したようなカード
データの読取処理を行なう(ステップSP3)。次にカー
ド1の位置をセンサS1〜S5のオン状態によって判断し
(ステップSP4)、書込チェックをした場合はセンサS2
がオンになるまで搬送し(ステップSP5)、前述したよ
うな直流モータ20からステップモータ22への搬送切換セ
ンサの割込みを有効とする処理を行ない(ステップSP
6)、カード1を搬送駆動して直流モータ20を停止させ
るタイミングまで搬送する(ステップSP7,SP8)。この
タイミングは第5図のT1,T3,T5,T7のいずれかである。
そして、切換タイミングとなったときに搬送をステップ
モータ22に切換え(ステップSP9)、前述したような印
字パルスをセットするセンサ割込みを有効にし(ステッ
プSP10)、ステップパルス終了となるまでステップモー
タ22を駆動して終了する(ステップSP11,SP12)。
なお、上述の実施例ではカードに印字するライン数を
18としているが、任意のライン数とすることができ、1
ラインに対する印字パルスのパルス数も任意に設定する
ことができる。
(発明の効果) 以上のようにこの発明の印字制御方法によれば、カー
ドの印字位置に応じた搬送を行なっているので、印字位
置までの搬送が早くなり、印字を高速度に行ない得る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)及び(B)はこの発明のプリンタ付カード
リーダライタの一例を示す平面構造図及び側面構造図、
第2図(A)及び(B)はこの発明に用いる磁気カード
の一例を示す表面図及び裏面図、第3図(A)〜(C)
はプリンタ付きカードリーダライタの動作例を示すタイ
ムチャート、第4図〜第6図はそれぞれこの発明の動作
を説明するための図、第7図は印字位置の検知処理の動
作例を示すフローチャートである。 1……磁気カード、4〜6……搬送ローラ、7〜9,12…
…駆動ローラ、10,11,21,23……ベルト、20……直流モ
ータ、22……ステップモータ、30……プリンタ、40……
磁気ヘッド、S1〜S4……センサ、100……プリンタ付カ
ードリーダライタ。
フロントページの続き (72)発明者 井口 千春 長野市西後町1597−1 ソピアコンサル タンツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−131087(JP,A) 実開 昭61−175455(JP,U) 実開 昭62−96765(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードに設けられている磁気記録部の内容
    を読取ると共に、前記カード上に情報を印字するように
    なっているプリンタ付カードリーダライタの印字制御方
    法において、前記磁気記録部の内容を読取るときには直
    流モータによってカード搬送系を駆動し、前記カード上
    に印字するときにはステップモータによって前記搬送系
    を駆動するようにし、前記磁気記録部から読取られた印
    字位置情報に基づいて、前記ステップモータによるカー
    ド搬送方向と前記直流モータから前記ステップモータへ
    の駆動切換タイミングを判断する切換センサ情報とを設
    定することにより、前記カードの印字位置に応じた高速
    度印字を行なうようにしたことを特徴とするプリンタ付
    カードリーダライタの印字制御方法。
JP62139483A 1987-06-03 1987-06-03 プリンタ付カードリーダライタの印字制御方法 Expired - Fee Related JP2607525B2 (ja)

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