JP2607462Y2 - ウインドウモールディング - Google Patents

ウインドウモールディング

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JP2607462Y2
JP2607462Y2 JP1993007519U JP751993U JP2607462Y2 JP 2607462 Y2 JP2607462 Y2 JP 2607462Y2 JP 1993007519 U JP1993007519 U JP 1993007519U JP 751993 U JP751993 U JP 751993U JP 2607462 Y2 JP2607462 Y2 JP 2607462Y2
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達也 田村
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用のウインドウモー
ルディングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は車両の一部の斜視図であり、図に
おいて1は車体、2は車体パネル、3はウインドウプレ
ート(ウインドシールドガラス)、4はウインドウモー
ルディング、Uはそのアッパー部、Cはコーナー部、S
はサイド部である。ウインドウモールディング4はウイ
ンドウプレート3の外周部に沿って取付けられ、車体パ
ネル2との間をシールするようになっている。
【0003】このようなウインドウモールディングとし
て、アッパー部Uではリップがウインドウプレート3を
覆い、コーナー部C付近で徐々に変化して、サイド部S
ではせき、溝等の受水部を有するように一体的に形成さ
れたものが知られている。このウインドウモールディン
グ4では、ウインドウプレート3上の水がサイド部Sで
受水部に集められて流下し、サイドウインドウに横流れ
して、視界を遮るのを防止するようになっている。
【0004】上記のようなウインドウモールディングと
して、特開昭62−231814号には、横断面形一定
のモールディング本体からウインドウプレート側に伸び
る突条を変化させて、アッパー部Uではウインドウプレ
ート3に当接させてリップを形成し、サイド部Sではウ
インドウプレート3から離間して受水部を形成するもの
が示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウインドウモールディングは、突条がウイン
ドウプレートに当接するか、あるいは離間するように変
しているため、ウインドウプレートへの取付安定性に
劣り、特にサイド部において倒れやすいという問題点が
あった。
【0006】本考案の目的は、このような従来の問題点
を解決し、ウインドウプレートへの取付安定性に優れ、
しかもアッパー部においてフラッシュ面を形成し、コー
ナー部付近で徐々に形状が変化してサイド部において受
水部を形成し、優れた外観を有するウインドウモールデ
ィングを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は次のウインドウ
モールディングである。 (1)ウインドウプレートの外周部に沿って取付けられ
る横断面形状ほぼ一定のモールディング本体と、このモ
ールディング本体の外表面側からほぼ一定長さだけ突出
して、アッパー部からコーナー部を経てサイド部にわた
る姿勢が変化する突条と、前記モールディング本体の裏
面に設けられる取付部材とからなり、前記モールディン
グ本体は、外表面側に形成された意匠部、ウインドウプ
レートの外周部を覆う突縁部、およびアッパー部におい
て突条を収容するように外表面側に形成された凹状部を
有し、前記凹状部は意匠部と突縁部との間で外表面側に
ほぼ全長にわたって前記突条を収容可能な形状に形成さ
れるとともに、突縁部表面から段差を有して凹むように
形成され、前記突条はモールディング本体から一体的に
突出しており、アッパー部において凹状部に収容され固
着して一体化し、前記凹状部を埋めることによりその外
表面が幅方向の両側で突縁部の外表面およびモールディ
ング本体の外表面とほぼ連続してフラッシュ面を形成
し、コーナー部またはその付近で凹状部から徐々に離間
し、サイド部で起立して凹状部を露出させ、凹状部とで
受水部を形成するように変化しており、前記取付部材は
モールディング本体の裏面から伸びてウインドウプレー
ト外周縁の裏面側および車体パネルの少なくともいずれ
か一方と係合する係合部を有し、 突条の先端部とモール
ディング本体の突縁部を連絡する連絡片を有しないこと
を特徴とするウインドウモールディング。 (2)取付部材がモールディング本体と一体的に形成さ
れていることを特徴とする上記(1)記載のウインドウ
モールディング。
【0008】
【作用】本考案のウインドウモールディングは、押出成
形によりモールディング本体とほぼ一定長さだけ突出す
突条を一体成形し、突条をアッパー部においてモール
ディング本体の凹状部に収容するように変させ凹状部
に固着して一体化し、凹状部を埋めることによりその外
表面が幅方向の両側で突縁部の外表面およびモールディ
ング本体の外表面とほぼ連続してフラッシュ面を形成
し、コーナー部またはその付近において突条を凹状部か
徐々に離間させ、サイド部では突条は起立して凹状部
を露出させ、凹状部とで受水部を形成するように変
せて製造される。
【0009】こうして製造されたウインドウモールディ
ングは、アッパー部、コーナー部、サイド部における突
縁部がそれぞれウインドウプレートのアッパー部、コー
ナー部、サイド部に位置するように当接させ、取付部材
の係合部をウインドウプレートの外周縁の裏面側に係合
させて取付ける。
【0010】取付状態のウインドウモールディングは、
アッパー部では突条が凹状部に収容され凹状部に固着し
て一体化し、凹状部を埋めることによりその外表面が幅
方向の両側で突縁部の外表面およびモールディング本体
の外表面とほぼ連続してフラッシュ面を形成しているの
で、車両の走行時における空気抵抗は小さく風切音も発
生しない。サイド部では突条が起立して凹状部を露出さ
せ、凹状部とで受水部を形成しているため、ウインドウ
プレート上の水は受水部に沿って流れ、ウインドウモー
ルディングを横切ってサイドウインドウ側へ流れるのが
防止され、段差状の凹んだ凹状部により水を受ける部分
積が大きくなるため受水能力は大きくなる。
【0011】突条の姿勢の変化はコーナー部またはその
付近で徐々に起こるため、全体として優れた外観を有す
る。またウインドウモールディングは突縁部と取付部材
の係合部とによってウインドウプレートに固着するた
め、取付安定性が高く、受水部が倒れるのが防止され
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図面の実施例について説明す
る。図1ないし図3は実施例のウインドウモールディン
グを示し、図1は図5のs−s断面図、図2はc−c断
面図、図3はu−u断面図である。
【0013】ウインドウモールディング4は、ウインド
ウプレート3の外周部に沿って取付けられる横断面形状
ほぼ一定のモールディング本体5と、このモールディン
グ本体5の外表面側から突出して、アッパー部Uからコ
ーナー部Cを経てサイド部Sにわたる姿勢が変化する突
条6とからなる。
【0014】モールディング本体5は、ウインドウプレ
ート3と車体パネル2の間隙9を覆うように外表面側に
形成された意匠部10、ウインドウプレート3の外周部
の外表面側を覆う突縁部11、アッパー部Uにおいて突
条6を収容して固着し一体化するように外表面側に形成
された凹状部12、ウインドウプレート3の外周縁に当
接する支持部13、間隙9内に伸びる取付部材14、お
よびウインドウプレート3の外周縁の内面側と係合する
ように取付部材14に形成された係合部15からなる主
体部16が、伸縮性の少ない芯材17を埋設した状態で
硬質合成樹脂により一体成形されており、これに軟質樹
脂からなるリップ21、22およびフィン23が固着さ
れて一体化された構造になっている。凹状部12は意匠
部10と突縁部11との間でモールディング本体5の外
表面側にほぼ全長にわたって突条6を収容可能な形状
形成されるとともに、突縁部表面から段差を有して凹む
ように形成されている。
【0015】リップ21はウインドウプレート3に当接
してシールするように突縁部11に一体化し、リップ2
2は車体パネル2と当接してシールするように主体部1
6に一体化し、フィン23は車体パネル2の段差部2a
に当接するように取付部材14に一体化している。芯材
17としてはワイヤー、ガラス繊維のストランド、スト
リップ等が使用されている。
【0016】突条6は、凹状部12付近の主体部16か
ら一体的にほぼ一定長さだけ突出しており、アッパー部
Uにおいては図3に示すように凹状部12に収容され
て、接着または融着により凹状部12の底部に固着して
一体化し、凹状部12を埋めることによりその外表面が
幅方向の両側で突縁部11の外表面およびモールディン
グ本体の外表面とほぼ連続してフラッシュ面7を形成
し、コーナー部Cまたはその付近では図2に示すように
凹状部12から徐々に離間し、サイド部Sでは図1に示
すように起立して凹状部12を露出させ、凹状部12と
受水部8を形成するように変形させられている。
【0017】上記モールディング本体5の主体部16と
突条6とは、硬質樹脂の押出成形により一体的に成形さ
れ、主体部16に軟質樹脂からなるリップ21、22お
よびフィン23が二重押出成形により一体化しており、
このような二重押出成形品の突条6がアッパー部U、コ
ーナー部C、サイド部Sで姿勢が変るように変化してい
る。突条6の突縁部11からの高さは、サイド部Sでは
図1に示すようにH1、コーナー部Cまたはその付近で
は図2に示すようにH2、アッパー部Uでは図3に示す
ようにH3の高さとなっており、H1>H2>H3の関係を
有する。
【0018】ウインドウモールディング4の取付前の状
態は図1の破線4aで示されている。24はウインドウ
プレート3の外周部の内面側に形成された不透明プリン
ト層、25はダムラバー、26はウインドウモールディ
ング4を取付けた状態で固着する接着剤であり、ウイン
ドウプレート3と車体パネル2の段差部2aおよびフラ
ンジ部2b間に充填されている。
【0019】上記のウインドウモールディング4は、押
出成形によりモールディング本体5と突条6を例えば図
2に示す横断面形状で一体成形し、押出成形後の樹脂が
軟化状態にある間に、突条6をアッパー部Uにおいてモ
ールディング本体5の凹状部12に収容するように変
させて接着または融着により固着して凹状部12と一体
化し、凹状部12を埋めることにより図3に示すように
フラッシュ面7を形成する。そして、コーナー部Cまた
はその付近において、図2に示すように突条6を凹状部
12から徐々に離間させ、サイド部Sでは図1に示すよ
うに突条6は起立して凹状部12を露出させ、凹状部1
2とで受水部8を形成するように変させてウインドウ
モールディング4が製造される。
【0020】こうして製造されたウインドウモールディ
ング4は、アッパー部U、コーナー部C、サイド部Sに
おける突縁部11がそれぞれウインドウプレート3のア
ッパー部、コーナー部、サイド部の外周部に位置するよ
うに当接させ、取付部材14を間隙9に挿入して支持部
13をウインドウプレート3の外周縁に当接させ、係合
部15をウインドウプレート3の外周縁の裏面側に係合
させて取付け、接着剤26で全体を固着する。
【0021】取付状態のウインドウモールディング4
は、アッパー部Uでは突条6が凹状部12に収容されて
固着して一体化し、凹状部12を埋めることによりその
外表面が幅方向の両側で突縁部11の外表面およびモー
ルディング本体の外表面とほぼ連続してフラッシュ面7
を形成しているので、車両の走行時における空気抵抗は
小さく風切音も発生しない。サイド部Sでは突条6が起
立して凹状部12を露出させ、凹状部12とで受水部8
を形成しているため、ウインドウプレート3上の水28
は受水部8に沿って流れウインドウモールディング4
を横切ってサイドウインドウへ流れるのが防止され
る。
【0022】突条6の姿勢の変化はコーナー部Cまたは
その付近で徐々に起こるため、全体として優れた外観を
有する。またウインドウモールディング4は突縁部11
と取付部材14の支持部13および係合部15とによっ
てウインドウプレート3に固着するため、取付安定性が
高く、受水部8が倒れるのが防止される。
【0023】図4は他の実施例を示す図5のs−s断面
図である。この実施例ではモールディング本体5は、金
属異形材からなり、凹状部12を有する主体部16に、
軟質樹脂からなるリップ21、22を有する樹脂部3
1、32が押出成形により一体化された構造となってい
る。突条6は若干硬質の樹脂からなり、押出成形によ
り、主体部16に一体化されており、アッパー部で鎖線
6aに示すように凹状部12に収容され固着して一体化
し、コーナー部Cまたはその付近では徐々に離間し、サ
イド部Sで起立して受水部8を形成するように変させ
られている。取付部材14はモールディング本体5とは
分離した別部材としての取付クリップが使用されてお
り、支持部13、係合部15およびフィン23を有し、
係止部33、34によりモールディング本体5に係合す
るようになっている。
【0024】上記のウインドウモールディング4は、取
付部材14の係止部33、34をモールディング本体5
の主体部16と係合させ、突縁部11をウインドウプレ
ート3の外周部に当接させ、取付部材14の支持部13
および係合部15との間でウインドウプレート3をつか
むようにして取付けられる。そして前記実施例と同様に
して使用され、ほぼ同様の効果が得られる。
【0025】なお、上記実施例において、モールディン
グ本体5、突条6、取付部材14等の形状、構造、材質
等は変更可能である。また上記実施例では、ウインドウ
モールディング4はアッパー部Uを中心として両サイド
部Sに至るものを示したが、アッパー部Uにおいて2〜
3分割したものをつないで取付けてもよい。
【0026】
【考案の効果】本考案のウインドウモールディングは、
モールディング本体に突条、凹状部および突縁部を形成
し、凹状部はほぼ全長にわたって突条を収容可能な形状
に形成されるとともに突縁部表面から段差を有して凹む
ようにし、突条をアッパー部において凹状部に収容し固
着して突縁部と一体化し、コーナー部またはその付近で
凹状部から徐々に離間させ、サイド部で起立させて、凹
状部を露出させ、凹状部とで受水部を形成するようにし
たので、ウインドウプレートへの取付安定性に優れ、し
かもアッパー部において突条が凹状部にしまいこまれて
突縁部に乗上げることなくフラッシュ面を形成し、コー
ナー部またはその付近で徐々に形状が変化してサイド部
において段差状の凹んだ凹状部により水を受ける積が
大きくなり受水能力の大きな受水部を形成し、優れた外
観を有するウインドウモールディングが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のウインドウモールディングを示す図5
のs−s断面図である。
【図2】図5のc−c断面図である。
【図3】図5のu−u断面図である。
【図4】他の実施例を示す図5のs−s断面図である。
【図5】車両の一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車体パネル 3 ウインドウプレート 4 ウインドウモールディング 5 モールディング本体 6 突条 7 フラッシュ面 8 受水部 9 間隙 10 意匠部 11 突縁部 12 凹状部 13 支持部 14 取付部材 15 係合部 16 主体部 17 芯材 21、22 リップ 23 フィン 24 不透明プリント層 25 ダムラバー 26 接着剤 28 水 U アッパー部 C コーナー部 S サイド部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウプレートの外周部に沿って取
    付けられる横断面形状ほぼ一定のモールディング本体
    と、 このモールディング本体の外表面側からほぼ一定長さだ
    け突出して、アッパー部からコーナー部を経てサイド部
    にわたる姿勢が変化する突条と、 前記モールディング本体の裏面に設けられる取付部材と
    からなり、 前記モールディング本体は、外表面側に形成された意匠
    部、ウインドウプレートの外周部を覆う突縁部、および
    アッパー部において突を収容するように外表面側に形
    成された凹状部を有し、 前記凹状部は意匠部と突縁部との間で外表面側にほぼ全
    長にわたって前記突条を収容可能な形状に形成されると
    ともに、突縁部表面から段差を有して凹むように形成さ
    れ、 前記突条はモールディング本体から一体的に突出してお
    り、アッパー部において凹状部に収容され固着して一体
    化し、前記凹状部を埋めることによりその外表面が幅方
    向の両側で突縁部の外表面およびモールディング本体の
    外表面とほぼ連続してフラッシュ面を形成し、コーナー
    部またはその付近で凹状部から徐々に離間し、サイド部
    で起立して凹状部を露出させ、凹状部とで受水部を形成
    するように変化しており、 前記取付部材はモールディング本体の裏面から伸びてウ
    インドウプレート外周縁の裏面側および車体パネルの少
    なくともいずれか一方と係合する係合部を有し、 突条の先端部とモールディング本体の突縁部を連絡する
    連絡片を有しない ことを特徴とするウインドウモールデ
    ィング。
  2. 【請求項2】 取付部材がモールディング本体と一体的
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載のウイ
    ンドウモールディング。
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JPH04185529A (ja) * 1990-11-17 1992-07-02 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車用ウインドモール

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