JP2607384Y2 - Cngエンジン搭載車のボンベ固定具 - Google Patents

Cngエンジン搭載車のボンベ固定具

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JP2607384Y2
JP2607384Y2 JP1993056407U JP5640793U JP2607384Y2 JP 2607384 Y2 JP2607384 Y2 JP 2607384Y2 JP 1993056407 U JP1993056407 U JP 1993056407U JP 5640793 U JP5640793 U JP 5640793U JP 2607384 Y2 JP2607384 Y2 JP 2607384Y2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧縮天然ガスボンベか
ら燃料が供給されるCNGエンジンを搭載した車に関
し、特に該圧縮天然ガスボンベを車に固定する際に用い
るボンベ固定具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】軽油を燃料とするディーゼルエンジンの
他に、圧縮天然ガス(CNG)を燃料とするCNGエン
ジンがあり、当該CNGエンジンを搭載した車がある。
ここで、CNGエンジン搭載車にあっては、燃料タンク
に相当するCNGボンベを搭載することが必要であり、
例えば図5に示すように、車体フレーム55の側面に設け
られた固定フレーム56に、複数のCNGボンベ53を搭載
し、固定バンド57にて固定するようにしていた。
【0003】さらに、衝突時等には該CNGボンベが車
から飛び出すことを防ぐ必要があるために、これら従来
のCNGボンベの搭載方法にあっては、当該CNGボン
ベの搭載フレームを、CNGボンベを落とし込むような
強固なフレーム構造とし、さらに固定バンド57にて固定
する構成を採っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、各CN
Gボンベ53の重量は約50kgであり、通常複数本のCN
Gボンベを搭載するため、該複数のCNGボンベ53の総
重量は重いものとなる。もって、CNGボンベを落とし
込むような構造の搭載フレームに該複数のCNGボンベ
を搭載する際の作業性は、大変悪いものとなってしま
う。
【0005】一方、CNGボンベの搭載を簡単にするた
めに、CNGボンベを落とし込むこと無く、水平方向が
開放された搭載フレーム構造とすることも考えられる
が、CNGボンベの固定が十分では無くなってしまう惧
れがある。本考案は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、CNGボンベから燃料を供給するCNGエンジンを
搭載した車において用いられるCNGボンベを、車両本
体に固定するボンベ固定具において、CNGボンベを車
両本体に固定する際の作業性が向上し、さらに該CNG
ボンベをしっかりと固定可能なボンベ固定具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、C
NGボンベを車両本体に固定するCNGエンジン搭載車
のボンベ固定具を、L字状に屈曲されて内面部に4本の
CNGボンベの胴部が載置される複数の受け金具と、該
受け金具の先端近傍を中心に、前記内面部が開放される
位置と該内面部を含んでU字状に形成される位置とに回
動する複数の固定金具と、前記4本のCNGボンベ間に
介装され、該CNGボンベを相互に離間させる十字状の
パッドと、を含んで構成した。
【0007】さらに、前記受け金具及び固定金具の内面
部に、夫々、ゴムを張付けるようにしてもよい。
【0008】
【作用】4本のCNGボンベの胴部が載置される複数の
受け金具の先端には、内面部を開放した位置(以下開放
位置と称する)に回動可能な複数の回動金具が設けられ
ているので、CNGボンベを車両本体に搭載する際に
は、複数の回動金具を開放位置に回動した状態で該CN
Gボンベを搭載する。
【0009】また、前記複数の回動金具は前記内面部を
含んでU字状に形成される位置(以下固定位置と称す
る)に回動可能であるので、4本のCNGボンベを複数
の受け金具に載置した後には、複数の回動金具を固定位
置に回動した状態で該CNGボンベの胴部を載置する。
従って、CNGボンベを受け金具に搭載する際には、前
記内面部に対向した位置から該CNGボンベを搭載する
こと可能となり、作業性が向上する。またCNGボ
ンベを受け金具に搭載した後には、受け金具と回動金具
とにより前記内面部を含んでU字形状が形成され、該C
NGボンベの確実な固定がなされる。
【0010】また、4本のCNGボンベをボンベ固定具
に搭載する際に、十字状のパッドを介装してCNGボン
ベを相互に離間させる構成であるため、各ボンベに作用
する力がボンベ相互に作用することが無くなる。さら
に、受け金具及び固定金具の内面部に、夫々、ゴムを張
付けることにより、CNGボンベを水平方向から受け金
具に搭載するとき、CNGボンベが滑ることが防止され
る。
【0011】
【実施例】以下本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図1において、CNGエンジン搭載車の前後方向に
延設されたフレーム10には、4本のCNGボンベ1、
2、3及び4を搭載固定する3組のボンベ固定具20が取
付けられている。
【0012】尚、各々のボンベ固定具20は同一の構成を
有しているため、以後の説明においては、その内の1組
のボンベ固定具20について説明する。ボンベ固定具20
は、図2に示すように、フレーム10にボルト等の締結部
材33により締結固定される垂直アーム34と、該垂直アー
ム34に滑らかに連続し、L字状に屈曲されて水平方向に
延びる水平アーム35とからなる受け金具30を有してい
る。垂直アーム34及び水平アーム35の内面部36にはゴム
37が張付けられており、該内面部36にCNGボンベ1、
3及び4の胴部1a、3a及び4aが載置されるように
なっている。
【0013】また、水平アーム35の中央部には、ピン42
が固定されており、該ピン42には、回動アーム40が回動
可能に支持されている。ここで、回動アーム40は前記ピ
ン42が設けられる支持部43と、該支持部43にL字状に滑
らかに連続する把持部44とからなっており、該把持部44
の内面部45にはゴム46が張付けられている。そして、回
動アーム40は前記ピン42を中心に、前記受け金具30の水
平アーム35と当該支持部43とが略重なる位置(図2にお
いて矢印Aの位置)と、当該支持部43が水平アーム35の
下方に位置する位置(図2において矢印Bの位置)とに
回動する。
【0014】ここで、矢印Bの位置にあっては、前記受
け金具30の水平アーム35の端部35aは開放された状態で
あり、もって垂直アーム34及び水平アーム35の内面部36
が開放された位置となっている。また、矢印Aの位置に
あっては、垂直アーム34及び水平アーム35及び把持部44
とにより前記内面部36及び内面部45を含んでU字状に形
成される位置になっている。尚、このときには支持部43
は水平アーム35内に埋没している。
【0015】また把持部44の先端部44aにはブラケット
47が溶接固定されており、該ブラケット47には孔48が設
けられる。そして、垂直アーム34の上端部34aに一端が
連結された固定ワイヤ49の他端部50に連結されたボルト
51が前記孔48に嵌入される構成となっており、固定ワイ
ヤ49を長さ調節可能に固定するようになっている。さら
に、本実施例では、図3,図4に示すように、4本のC
NGボンベ1、2、3及び4を、十字状のパッド25を介
装して、相互に離間させた状態でベルト26により縛って
一体にしており、この状態で、4本のCNGボンベ1、
2、3及び4を、3組のボンベ固定具20により搭載固定
している。
【0016】次に以上の構成に係る作用を説明する。十
字状のパッド25及びベルト26により一体とされた4本の
CNGボンベ1、2、3及び4を図示しない車両本体に
搭載する際には、回動アーム40を矢印Bの位置として、
垂直アーム34及び水平アーム35の内面部36が開放された
状態とする。この状態であれば、前記一体とされた4本
のCNGボンベ1、2、3及び4を例えば機械等を用い
て水平方向から水平移動をさせて水平アーム35の内面部
36に載置することが可能となる。
【0017】なお、本実施例では、4本のCNGボンベ
1、2、3及び4を、十字状のパッド25及びベルト26に
より一体にしているが、十字状のパッドを用いないでベ
ルト26のみにより4本のCNGボンベ1、2、3及び4
を一体にする場合には、少しでもバランスが崩れると上
手く4本を一体とすることができない。即ち、十字状の
パッド25を介装することにより各々のCNGボンベ1、
2、3及び4が離間し、ベルト26による各ボンベへの締
結力が相互に作用すること無く、もって簡易に4本のC
NGボンベ1、2、3及び4を一体にすることが可能と
なる。もって、当該ボンベを前記水平アーム35の内面部
36に載置する際に、荷崩れ等の発生を防止でき、作業性
が良好となり、また固定ワイヤ49による把持固定の際に
も、強固に固定可能となる。
【0018】そして、載置した後には、回動アーム40を
矢印Aの位置として、垂直アーム34及び水平アーム35及
び把持部44とにより前記内面部36及び内面部45を含んで
U字形状を形成し、前記一体とされた4本のCNGボン
ベ1、2、3及び4を固定する。さらに、前記ボルト51
をブラケット47に固定して、固定ワイヤ49により4本の
CNGボンベ1、2、3及び4を内面部36及び内面部45
に強固に把持固定する。
【0019】また、本実施例にあっては、前記内面部36
にゴム37が張付けられ、また内面部45にもゴム46が張付
けられているため、CNGボンベを水平から搭載する
時、或いは固定ワイヤ49により把持固定する際にCNG
ボンベ1、2、3及び4が滑ることが防止されている。
以上説明したように、本実施例によれば、CNGボンベ
1、2、3及び4をボンベ固定具20に搭載する際には、
水平方向から搭載することか可能となり、作業性が向上
し、また搭載した後には、垂直アーム34、水平アーム35
及び把持部44によりU字状が形成され、さらに固定ワイ
ヤ49により4本のCNGボンベ1、2、3及び4を内面
部36及び内面部45に強固に把持固定することとなり、確
実にCNGボンベの固定が可能となるという効果があ
る。
【0020】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、CNGボ
ンベを車両本体に固定するCNGエンジン搭載車のボン
ベ固定具を、L字状に屈曲されて内面部に4本のCNG
ボンベの胴部が載置される複数の受け金具と、該受け金
具の先端近傍を中心に、前記内面部が開放される位置と
該内面部を含んでU字状に形成される位置とに回動する
複数の固定金具と、前記4本のCNGボンベ間に介装さ
れ、該CNGボンベを相互に離間させる十字状のパッド
と、を含んで構成したので、4本のCNGボンベを搭載
する際の作業性が良く、また搭載した後には強固に把持
固定されることとなる。
【0021】さらに、4本のCNGボンベをボンベ固定
具に搭載する際に、十字状のパッドを介装してCNGボ
ンベを相互に離間させるため、作業性がさらに向上し、
固定も確実なものとなる。また、受け金具及び固定金具
の内面部に、夫々、ゴムが張付けられているため、CN
Gボンベを水平方向から受け金具に搭載するとき、CN
Gボンベが滑ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す概略斜視図
【図2】同上実施例にかかる正面図
【図3】同上実施例にかかる部分斜視図
【図4】同上実施例にかかる部分正面図
【図5】従来例を示す側面図
【符号の説明】
1 CNGボンベ 10 フレーム 20 ボンベ固定具 30 受け金具 34 垂直アーム 35 水平アーム37 ゴム 40 回動アーム 43 支持部 44 把持部46 ゴム 49 固定ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−143735(JP,A) 実開 昭59−185158(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/00 - 15/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮天然ガスボンベを車両本体に固定する
    CNGエンジン搭載車のボンベ固定具であって、 L字状に屈曲され、内面部に4本の圧縮天然ガスボンベ
    の胴部が載置される複数の受け金具と、 該受け金具の先端近傍を中心に、前記内面部が開放され
    る位置と該内面部を含んでU字状に形成される位置とに
    回動する複数の固定金具と、 前記4本の圧縮天然ガスボンベ間に介装され、該圧縮天
    然ガスボンベを相互に離間させる十字状のパッドと、 を含んで 構成されることを特徴とするCNGエンジン搭
    載車のボンベ固定具。
  2. 【請求項2】前記受け金具及び固定金具の内面部には、
    夫々、ゴムが張付けられていることを特徴とする請求項
    1記載のCNGエンジン搭載車のボンベ固定具。
JP1993056407U 1993-10-19 1993-10-19 Cngエンジン搭載車のボンベ固定具 Expired - Fee Related JP2607384Y2 (ja)

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JP2001225649A (ja) * 2000-02-18 2001-08-21 Hino Motors Ltd 燃料タンク支持構造
JP6984282B2 (ja) * 2017-09-28 2021-12-17 いすゞ自動車株式会社 タンク取付構造

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