JP2607235B2 - ラベル発行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、販売時点や包装段階で商品に貼着されて品
名、価格、および食品にあっては添加物の表示ラベルを
発行するラベル発行装置に関する。

（従来技術） 例えば、予め容器にパックされた計量済商品にあって
は、これの品名、単価、重量、価格を表示したラベルを
貼着して品質表示と、レジ作業の簡素化が図られてい
る。このような商品の内、食料品にあっては、これに含
有されている保存料や、着色料、調味料等のいわゆる食
品添加物を含有しているか、否かの表示が義務付けら
れ、これらも合せてラベルにより表示することが行なわ
れている。

ところで、この食品添加物の表示内容の強化により食
品添加物の具体的名称を記載することが要求されるよう
になり、食品添加物の表示欄に大きなスペースを必要と
するようになった。

（解決すべき課題） このような問題を解決するため、印字文字数に対応さ
せてラベル用紙のサイズを選択することも考えられる
が、ラベル用紙の交換作業を必要としてラベル発行作業
が繁雑化するばかりでなく、場合によっては包装容器か
らラベルがはみ出すという問題がある。

このような問題を解決するため、もう１台のプリンタ
装置を用意して食品添加物だけを別のラベルに独立して
印刷することも提案されているが、添加物の印字文字数
が少ない場合にあっても画一的に２枚のラベルを発行し
てしまうことになり、ラベルの無駄や、貼着作業が繁雑
になるという問題がある。

（発明の目的） 本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、食品添加物等の印字デー
タの大きさに合わせて自動的にラベル数を選択すること
ができる新規なラベル発行装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） このような問題を解決するために本発明においては、
被計量商品に対応させて単価データと被計量商品に含有
されている添加物名を示す添加物データとを格納してな
る登録データ格納手段と、秤量器からの重量信号と前記
単価データに基づいて価格を算出して重量、価格を出力
する料金秤装置と、前記重量、価格、及び添加物データ
をラベルに印刷するプリンタとを備えたラベル発行装置
において、一つの被計量商品に貼付するラベルの印刷デ
ータ量に基づいて当該被計量商品に貼付すべきラベルの
必要枚数を検出するラベル数判定手段と、該ラベル数判
定手段による判定結果が複数枚となつた場合には前記印
刷データの内、少なくとも重量、価格の印字項目を含
み、かつ前記添加物データを含まない第一の印刷グルー
プと、少なくとも前記添加物データを含む第二の印刷グ
ループとに分割し、各印刷グループの項目をそれぞれ異
なるラベルに印刷させる印字制御手段とを備えるように
した。

（作用） ラベル発行時に印刷データ量に基づいて発行枚数を算
出し、重量、価格、及び添加物データが全て１枚のラベ
ルで印刷できる場合には、１枚のラベルで、また添加物
データの量が多く２枚のラベルを必要とする場合には、
添加物データを別のラベルに振り分けて、重量、価格の
ラベルと、添加物データのラベルに分けて印刷する。

（実施例） そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づ
いて説明する。

第１図は、本発明のラベルに発行装置を用いた料金秤
装置の一実施例を示すものであって、図中符号１は、料
金秤装置で、秤量器２からの重量信号を受けて単価、重
量、及びこれらのデータから価格を演算して表示器３に
表示するとともに、料金秤装置１に内蔵されたプリンタ
装置４に出力してラベルを発行するように構成されてい
る。

６は、副プリンタ装置で、料金秤装置１からのデータ
入力を受けて、通常は商品名データや価格データ等をバ
ーコードとして印字し、バーコードラベルを発行した
り、キャンペーン文等のpop情報を印刷するものであ
る。なお、図中符号８は、後述する登録メモリに登録デ
ータを入力したり、商品コード等を指定するキーボード
を示す。

第２図は、料金秤装置に内蔵された印刷データ管理部
の一実施例を示すブロック図であって、図中符号42は、
登録データ格納回路で、第３図に示したように呼出キー
ワード50をアドレスに採り、各キーワードを対応させて
品名データ51、単価データ52、後述する必要ラベル枚数
データ53、及び商品に添加物が含まれている場合には添
加物の具体的な名称を記録した添加物名データ54からな
り、キーボード８からのキー入力を受ける品名でデータ
変換回路43を介してアクセスされ、対応するデータを出
力するように構成されている。必要ラベル枚数データ
は、添加物名の項目に格納されている添加物名を印字す
る場合、必要とするスペースに対応して決定されてい
る。

再び、第２図に戻つて図中符号44は、価格演算回路
で、計量器２からの重量データと登録データ格納回路42
からの単価データを受けて価格を演算するものである。

45は、登録データ格納回路42から読み出された必要ラ
ベル枚数データに基づいて発行すべきラベルの枚数を後
述する印字制御回路46に出力するものである。

46は、前述の印字制御回路で、登録データ格納回路42
からの品名データ、単価データ、添加物名データ、及び
価格演算回路44からの価格データを受けるとともに、ラ
ベル数判定回路45からのデータに対応してプリンタ制御
回路20（第４図）へのデータを割り振るように構成され
ている。

第４図は、前述したラベル発行用プリンタ本体の一実
施例を示すものであって、図中符号20は、プリンタ制御
回路で、料金秤装置１からのラベル発行指令を受けてパ
ルスモータ21を作動させて、巻取ロール22を回動させて
台紙Ｐを巻取り、剥離台23により剥離されたラベル紙Ｌ
の先端がセンサーに当接するまで回転し、この段階で料
金秤装置からの印字データを印字ヘッド26によりプラテ
ンローラ25上のラベルＬに印字するように構成されてい
る。なお、図中符号27はラベル用紙をストックするスト
ックローラを、また28、29はそれぞれプリンタ制御回路
20からの信号に基づいてパルスモータ21、印字ヘッド26
を駆動するためのパルスモータ駆動回路、及び印字ヘッ
ド駆動回路を示す。

次に、このように構成した装置の動作を第５図に示す
たフローチャートに基づいて説明する。

特定の商品をパック詰めすべく、この商品の商品名を
料金秤装置１のキーボード８から入力すると、品名デー
タ変換回路43は、キー入力データを基にして登録データ
格納回路42から品名データ、単価データ、必要ラベル枚
数データ、及び添加物名データを読み出す。この段階で
秤量器２から重量データが入力すると、価格演算回路44
は、価格を演算し、品名データ、単価データとともに表
示器３に表示する。

キーボード８のラベル発行ボタンが押下されてラベル
発行信号が出力されると、印字制御回路46は、登録デー
タ格納回路42からの品名データ、単価データ、添加物名
データ、及び価格演算回路44からの価格データを受取っ
てバッファに収容し、またラベル数判定回路45は登録デ
ータ格納回路42からの必要ラベル数データに基づいてこ
の商品について必要となるラベル数を判定し、その結果
を印字制御回路46に出力する。

いま、対象としている商品が添加物の少ないもの、こ
の実施例では「ハンバーグ」である場合には、登録デー
タ格納回路42のラベル数データとして“1"が登録されて
いるから、印字制御回路46では、商品名、添加物名、単
価、重量、価格の全てのデータをプリンタ装置４に出力
し、これらのデータ全てを１枚のラベル用紙に印刷する
（第６図）。

一方、添加物が多い商品、この実施例では「スライス
ハム」の場合には、ラベル数判定回路45は、登録データ
からラベル発行枚数を“2"と判断して、これを印字制御
回路46に出力する。印字制御回路46は、バッファに格納
されたデータをラベル枚数に合せて分割、この実施例で
は商品名、単価、重量、及び価格データと、添加物名デ
ータに分割し、まず前者のデータだけをプリンタ装置に
出力する、これにより商品名、単価、重量、価格だけが
１枚目のラベル用紙に印刷される（第７図イ）。第１枚
目の印刷が終了すると、印字制御回路46は、残りのデー
タ、つまり添加物名データをプリンタ装置に出力する。
これにより、２枚目のラベル用紙に添加物名だけが印刷
される（同図ロ）。

このようにして印刷された２枚のラベルを容器に貼着
することにより、全てのデータが容器に表示されること
になる。

なお、この実施例においては、１枚のラベルに収容し
きれない場合には添加物データを全て別のラベル用紙に
印刷するようにしているが、第８図に示したように第１
枚目には印刷可能な字数だけ印字し（同図イ）、印刷し
きれないデータを続葉として別のラベル用紙に印刷する
ようにしてもよい（ロ）。

第９図、第10図は、それぞれ印刷結果の一例を示すも
のであって、第９図に示したものは添加物品目数が多い
商品についてのもので、商品パッケージの表部に貼着す
るものには（図中イ）品名、価格、有効期限データ、バ
ーコードを、また裏面に貼着されているもの（ロ）には
添加物データをそれぞれ分割して構成したものである。
また、第10図は第１枚目（イ）に比較的余裕があって価
格、有効期限データ、添加物品目まで印刷できる場合に
はこれらのデータを印刷し、バーコードだけを２枚目
（ロ）に印刷したもので、このようなデータ編集、選択
を行なうことにより顧客にとって不用なデータを容器の
裏面に移すことができる。

このように、本願発明においては印刷データの量に応
じて印字項目の割り振りを行なってラベルを有効に利用
することができる。

また、この実施例においては複数舞に亘るラベルデー
タを１台のプリンタ装置に経時的に分割して印字するよ
うにしているが、副プリンタ装置を備えるシステムにあ
っては第11図に示したように、バッファ内容を分割して
主プリンタ装置と、副プリンタ装置に出力して、２台の
プリンタ装置で並行して印字することもできる。

さらに、この実施例においては必要なラベルの枚数を
登録データとして予め準備しているが、印刷すべきデー
タ量を集計して印刷時に個々に必要ラベル枚数を判断す
るようにしても同様の作用を奏することは明らかであ
る。

（発明の効果） 以上説明したように本発明においては、被計量商品に
対応させて単価データと被計量商品に含有されている添
加物名を示す添加物データとを格納してなる登録データ
格納手段と、秤量器からの重量信号と前記単価データに
基づいて価格を算出して重量、価格を出力する料金秤装
置と、重量、価格、及び添加物データをラベルに印刷す
るプリンタとを備えたラベル発行装置において、一つの
被計量商品に貼付するラベルの印刷データ量に基づいて
当該被計量商品に貼付すべきラベルの必要枚数を検出す
るラベル数判定手段と、ラベル数判定手段による判定結
果が複数枚となつた場合には印刷データの内、少なくと
も重量、価格の印字項目を含み、かつ添加物データを含
まない第一の印刷グループと、少なくとも添加物データ
を含む第二の印刷グループとに分割し、各印刷グループ
の項目をそれぞれ異なるラベルに印刷させる印字制御手
段とを備えたので、計量商品によってデータ量が大きく
異なる添加物データを、重量、価格とともに可及的に１
枚のラベルに印刷する一方、印刷すべきデータが複数枚
のラベルを必要とする量となった場合には、添加物デー
タを別のラベルに振り分けて、複数枚のラベルを貼付し
易く、かつ貼付後に各ラベルのデータが見易くなる形態
で印刷することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概観図、第２図は本発
明の一実施例を示すブロック図、第３図は同上装置にお
ける登録データの構造を示す模式図、第４図は同上装置
に使用するプリンタ装置の一実施例を示す構成図、第５
図は同上装置の動作を示すフローチャート、第６、７、
８図は同上装置によるラベル印刷の結果を示す説明図、
第９、10図はそれぞれ本発明装置による印刷例を示す
図、及び第11図は本発明の他の実施例を示すフローチャ
ートである。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被計量商品に対応させて単価データと被計
   量商品に含有されている添加物名を示す添加物データと
   を格納してなる登録データ格納手段と、秤量器からの重
   量信号と前記単価データに基づいて価格を算出して重
   量、価格を出力する料金秤装置と、前記重量、価格、及
   び添加物データをラベルに印刷するプリンタとを備えた
   ラベル発行装置において、 一つの被計量商品に貼付するラベルの印刷データ量に基
   づいて当該被計量商品に貼付すべきラベルの必要枚数を
   検出するラベル数判定手段と、 該ラベル数判定手段による判定結果が複数枚となった場
   合には前記印刷データの内、少なくとも重量、価格の印
   字項目を含み、かつ前記添加物データを含まない第一の
   印刷グループと、少なくとも前記添加物データを含む第
   二の印刷グループとに分割し、各印刷グループの項目を
   それぞれ異なるラベルに印刷させる印字制御手段と、 を備えてなるラベル発行装置。
2. 【請求項２】被計量商品に対応させて単価データと被計
   量商品に含有されている添加物名を示す添加物データと
   を格納してなる登録データ格納手段と、秤量器からの重
   量信号と前記単価データに基づいて価格を算出して重
   量、価格を出力する料金秤装置と、前記重量、価格、添
   加物データ、及びバーコードをラベルに印刷するプリン
   タとを備えたラベル発行装置において、 一つの被計量商品に貼付するラベルの印刷データ量に基
   づいて当該被計量商品に貼付すべきラベルの必要枚数を
   検出するラベル数判定手段と、 該ラベル数判定手段による判定結果が複数枚となった場
   合には前記印刷データの内、少なくとも重量、価格の印
   字項目を含み、かつバーコードを含まない第一の印刷グ
   ループと、少なくともバーコードを含む第二の印刷グル
   ープとに分割し、各印刷グループの項目をそれぞれ異な
   るラベルに印刷させる印字制御手段と、 を備えてなるラベル発行装置。
3. 【請求項３】被計量商品に対応させて単価データと被計
   量商品に含有されている添加物名を示す添加物データと
   を格納してなる登録データ格納手段と、秤量器からの重
   量信号と前記単価データに基づいて価格を算出して重
   量、価格を出力する料金秤装置と、前記重量、価格、添
   加物データ、及びバーコードをラベルに印刷するプリン
   タとを備えたラベル発行装置において、 一つの被計量商品に貼付するラベルの印刷データ量に基
   づいて当該被計量商品に貼付すべきラベルの必要枚数を
   検出するラベル数判定手段と、 該ラベル数判定手段による判定結果が複数枚となった場
   合には前記印刷データの内、少なくとも重量、価格の印
   字項目を含み、かつ前記添加物データの一部を含む第一
   の印刷グループと、少なくとも当該添加物データの残り
   を含む第二の印刷グループとに分割し、各印刷グループ
   の項目をそれぞれ異なるラベルに印刷させる印字制御手
   段と、 を備えてなるラベル発行装置。