JP2606499Y2 - 車両用組電線 - Google Patents

車両用組電線

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JP2606499Y2 JP1993070219U JP7021993U JP2606499Y2 JP 2606499 Y2 JP2606499 Y2 JP 2606499Y2 JP 1993070219 U JP1993070219 U JP 1993070219U JP 7021993 U JP7021993 U JP 7021993U JP 2606499 Y2 JP2606499 Y2 JP 2606499Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、信号とエネルギとを伝
送する多重伝送システムの車両用組電線に係り、特に、
自動車等の車両に搭載される車両用組電線に関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】従
来、自動車等の車両内部において、制御系等を形成する
装置間に信号とエネルギを伝送する手段としては、制御
用の信号を伝送する光ファイバケーブルと、電力を供給
する導電性導電線とをそれぞれ接続すべき装置間に配設
して接続する。前記光ファイバケーブルと電線とは、互
いに独立であって、それぞれ適切な経路に配設されてい
る。
【0003】しかしながら、前記のような信号と電力を
伝送する場合、特に光ファイバは強度的に弱く、布設後
に外力や振動を受けて、その伝送特性の大幅な低下や、
最悪の場合は、断線に至ることも多く、その性能が十分
に活かされない面があった。特に、光ファイバは、抗張
力や振動に対して弱いため、前記損傷および断線が懸念
される。また、光ファイバケーブルと電線とは、互いに
独立しているので、配設時に互いに絡まったり、車両内
の構造が複雑な場所を通す際には配設経路が複雑となっ
て、収まりが悪い等の不都合が生じ、配設の作業能率の
低下の原因となっていた。その上、車両の振動で光ファ
イバケーブルが共振すれば、光ファイバケーブルの特に
装置との接続部分の強度を保持する為にファイバの径を
大きくしたりして接続強度を確保する必要があるほか、
ファイバ内の伝送光の信号の減衰のため、伝送光の受信
側における読み取り時のエラーの原因となっていた。光
ファイバケーブルの径が大きくなれば、重量が増大する
ので、前述の配設の作業能率が一層低下するとともに、
コストも大幅に増加する。
【0004】本考案は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、配設の作業能率が向上し、クリップや電線保護具
により、車両用組電線に対する外力の影響が防止される
車両用組電線を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では、自動車等の
車両内に配設される車両用組電線であって、少なくとも
光ファイバと、該光ファイバの両側部に長さ方向に沿っ
て配置されて光ファイバと一体化されている2本の導体
と、光ファイバおよび導体の両端に取り付けられたコネ
クタと、光ファイバおよび導体の長さ方向に1以上設け
られ、光ファイバおよび導体を一体化し、かつ前記車両
のボディ等に固定可能なクリップとを備え、光ファイバ
および導体は、光ファイバを内側、導体をその外側にし
て互いに長さ方向に平行に配設することで光ファイバの
両サイドに導体が配設されている状態で一体化され、コ
ネクタは、光ファイバと導体との組を一体的に接続する
ものであり、コネクタの接続部分では導体に対して光フ
ァイバを僅かに長くとっている車両用組電線を前記課題
の解決手段とした。
【0006】
【作用】請求項1記載の車両用組電線によれば、全ての
光ファイバおよび導体が一体化されているので、配設時
には、各ケーブルが分散することなく、一度に全ての光
ファイバおよび導体が同時に配設され、しかも、同じハ
ーネスに接続すべき光ファイバおよび導体の組みがコネ
クタを介して一体的に接続される。また、車両用組電線
の任意の位置をクリップで固定することにより、クリッ
プが車両用組電線に作用する外力を支持し、配設作業能
率の向上をもたらすとともに、車両用組電線の振動を防
止する。加えて、光ファイバの両サイドに導体を設けて
いるので、組電線布設(配設)時および配設後の外力か
ら光ファイバを保護するともに、その特性の劣化を防止
する。
【0007】請求項2記載の車両用組電線によれば、電
線保護具に覆われた部分の車両用組電線が、特に衝撃力
等の外力に対して保護されるとともに、電線保護具の形
状に沿って変形して、しかも、その形状が保持される。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を、図1および図2を
参照して説明する。図中符号1は本実施例の車両用組電
線、2は光ファイバ、3は銅線(導体)である。前記車
両用組電線1は、2本の光ファイバ2と、2本の銅線3
とを、光ファイバ2を内側、銅線3をその外側にして、
計4本を互いに長さ方向に平行に配設すするとともに、
塩化ビニル等の絶縁体5により一体化されている。
【0009】図2は、前記車両用組電線1を乗用車等の
車両内に設置する場合の一例を示す図である。図中、符
号6はコネクタ、7はクリップ、8は電線保護具であ
る。本考案の車両用組電線1は、2本の光ファイバ2
と、2本の銅線3とを、一体化するとともに、これら光
ファイバ2,2と銅線3,3とが接続されたコネクタ6
と、光ファイバ2,2と銅線3,3とを一体化絶縁被覆
し、かつ、車両のボディに固定するためのクリップ7
と、車両用組電線1の屈曲部または湾曲部に被せられた
電線保護具8とで構成されている。コネクタ6は、直方
体状であって、車両用組電線1の両端に固定されてい
る。各コネクタ6には、車両用組電線1を構成する各ケ
ーブルの先端が内挿されている。また、各コネクタ6に
は、車両用組電線1を接続すべき電装品に設けられた他
のコネクタ6と接続時に互いを固定するロック片Rおよ
び該ロック片Rと係合可能な形状に形成された係合部K
とが側部から突設されている。車両用組電線1の両端に
位置するコネクタ6の内の一方には、銅線3を他の電装
品に設けられたコネクタに接続するための雄端子Jcが
突設されている。前記コネクタ6の他方には、前記雄端
子Jcが挿入可能な開口部W1が設けられ、該開口部W1
の内方に前記雄端子Jcと嵌合可能な雌端子Jhが内蔵
されている。各コネクタ6は、前述した開口部W1と同
一の面に光ファイバ2接続用の開口部W2が開口され、
該開口部W2に光ファイバ2がコネクタ6の外面と略面
一に位置されている。ロック片Rは、コネクタ6を車両
用組電線1を接続すべき電装品のコネクタに嵌合した際
に、相手側のコネクタの係止部に係止されるようになっ
ている。また、係合部Kは、コネクタ6を他のコネクタ
と嵌合した際に、相手側のコネクタに設けられたロック
片Rが挿入されてこれを係止するようになっている。コ
ネクタ6は、他のコネクタと接続すると同時に、端子J
h,Jcを介して双方の銅線3の接続が行なわれるとと
もに、光ファイバ2同志も接続されるようになってい
る。なお、車両用組電線1のコネクタ6との接続部分
は、銅線3に対して光ファイバ2を僅かに長くとってあ
るので、銅線3が車両用組電線1に作用する張力を負担
して光ファイバ2のテンションメンバの役割を果たし、
光ファイバ2に引っ張り荷重がかからないようになって
いる。
【0010】クリップ7は、車両用組電線1の長さ方向
適切な位置に複数設けられ、光ファイバ2,2と銅線
3,3の計4本を同一平面上に結束した状態で保持する
とともに、背面側に設けられたフック9で車両のボディ
等に設けられた穴に固定されることにより、車両用組電
線1を所定の位置に支持する。図2においては、クリッ
プ7の設置数は2箇所であるが、それ以上の多数であっ
てもよく、その組電線1の長さおよびボディへの固定条
件により、適宜選定され得る。電線保護具8は、グロメ
ット,ゴムチューブ,アルミチューブ,プラスチック等
で形成された柔軟性を有する円筒状の部材であって、内
部に貫通された車両用組電線1を保護するようになって
いる。電線保護具8は、車両用組電線1の、特に屈曲部
や、車両内の装置の作動部に近接する部分等の振動を受
けやすい場所に配置され、車両用組電線1の損傷等を防
止する。また、電線保護具8は、自動車のドア等の開閉
部分等に設ける場合には、内部に配線した車両用組電線
1をドアの開閉による無理な変形を与えることなく、常
に安定状態に保持することができる。なお、電線保護具
8は、適切な曲率半径で湾曲しているので、光ファイバ
2内を伝送する光の減衰や伝送光の受信側における読み
取り時のエラーを防止することができる。また、電線保
護具8は、柔軟性が小さくて済む場合には、テープ巻き
等であってもよい。加えて、電線保護具8は、アルミチ
ューブ等の塑性変形可能な材質のものであれば、組電線
1配設時に自在に曲げ加工した上布設し、配設の後は、
強固に組電線1の一部を保護することが可能である。
【0011】以下、本実施例の作用および効果を説明す
る。前記車両用組電線1は、光ファイバ2,2と銅線
3,3の計4本が結束されて一体化されているので、配
設経路が複雑な場合の配設作業が簡単となり、しかも、
任意の位置でクリップ7で固定することができるので、
配設の作業能率が大幅に向上する。また、車両用組電線
1は、コネクタ6近傍において銅線3が光ファイバ2の
テンションメンバとして作用することにより、光ファイ
バ2に引っ張り荷重およびねじれ等が作用しないから、
引っ張り強度の大幅な向上が可能となって、光ファイバ
2の引っ張り強度に関わらず、振動が大きい場所にも配
設することが可能となる。したがって、車両用組電線1
は、光ファイバ2の径を小さくすることが可能となり、
コストの低減や、軽量化が可能となる。また、組電線1
配設時の光ファイバ2への外力も銅線3が保護するの
で、その伝送特性の低下の要因を防止することができ
る。
【0012】一方、車両用組電線1は、多数のクリップ
7および電線保護具8で所定の配設位置に安定に支持さ
れているので、振動に対する共振を防止して光ファイバ
2内の伝送光の減衰を防止することができる。その上、
車両用組電線1は、湾曲時の曲率半径が小さいと光ファ
イバ2の伝送光の減衰等が大きくなることが懸念される
ので、配設時に湾曲部分の曲率半径が一定以下にならな
いように注意を払う必要があるが、湾曲部は電線保護具
8の作用で光ファイバ2内の伝送光が減衰しない曲率半
径で保持されるから、配設が簡単で配設作業の精度や効
率が向上する。さらに、車両用組電線1は、光ファイバ
2および銅線3の先端に、これら光ファイバ2,2と銅
線3,3の一体型のコネクタが取り付けられているか
ら、このコネクタを嵌合するだけで他のハーネスと接続
することができ、接続作業も簡単である。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の車
両用組電線によれば、導体が曲げに対する耐力を発揮
し、しかも光ファイバのテンションメンバとして引っ張
り応力およびねじり応力を負担するので、光ファイバを
曲げや引っ張りに対して保護する。また、光ファイバの
両サイドに導体が配設されている状態で一体化されてい
るので、配設時の引き回し作業等によって光ファイバを
傷めることがなく、配設の作業能率が向上する。また、
先端に設けたコネクタにより、他のハーネスやユニット
への接続作業が省力化でき、配設の作業能率の一層の向
上が可能である。さらに、車両用組電線は、クリップに
よる固定部分が、過大な外力や振動の作用を防止し、光
ファイバの損傷や伝送光の減衰等を防止することがで
き、また、軽量化によるコストダウンも可能となるとい
った優れた効果を奏する。また、車両用組電線のコネク
タとの接続部分は、導体に対して光ファイバを僅かに長
くとってあるので、導体が車両用組電線に作用する張力
を負担して光ファイバのテンションメンバの役割を果た
し、光ファイバに引っ張り荷重がかからないといった効
果も得られる。
【0014】請求項1記載の車両用組電線であって、電
線保護具に覆われた部分では、車両用組電線に加わった
衝撃力から特に光ファイバが保護されるとともに、電線
保護具を成型することにより車両用組電線の湾曲を所定
の曲率半径で保持することが容易で、車両用組電線の配
設の作業能率を一層向上することができるといった優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用組電線の配設例を示す全体図である。
【図2】図1の車両用組電線を示す断面図である。
【符号の説明】 1 車両用組電線 2 光ファイバ 3 導体(銅線) 6 コネクタ 7 クリップ 8 電線保護具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 11/22 B60R 16/02 621 G02B 6/44 381 H01B 7/00 301

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等の車両内に配設される車両用組
    電線であって、少なくとも光ファイバと、該光ファイバ
    の両側部に長さ方向に沿って配置されて光ファイバと一
    体化されている2本の導体と、光ファイバおよび導体の
    両端に取り付けられたコネクタと、光ファイバおよび導
    体の長さ方向に1以上設けられ、光ファイバおよび導体
    を一体化し、かつ前記車両のボディ等に固定可能なクリ
    ップとを備え、 光ファイバおよび導体は、光ファイバを内側、導体をそ
    の外側にして互いに長さ方向に平行に配設することで
    ファイバの両サイドに導体が配設されている状態で一体
    化され、 コネクタは、光ファイバと導体との組を一体的に接続す
    るものであり、コネクタの接続部分では導体に対して光
    ファイバを僅かに長くとっていることを特徴とする車両
    用組電線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用組電線であって、
    車両用組電線の長さ方向の少なくとも一部分に、電線保
    護具が被せられていることを特徴とする車両用組電線。
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