JP2020119671A - 複合ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造、および複合ケーブルの製造方法 - Google Patents

複合ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造、および複合ケーブルの製造方法 Download PDF

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Narifumi Shimanuki
斉史 島貫
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Masayuki Iwase
正幸 岩瀬
椎野 雅人
Masahito Shiino
雅人 椎野
齋藤 清
Kiyoshi Saito
清 齋藤
森本 政仁
Masahito Morimoto
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Abstract

【課題】ワイヤハーネスとして十分な性能を有する複合ケーブルを提供する。【解決手段】本発明の一実施の形態に係る複合ケーブル1Aは、導電性を有する筒状体2Aと、筒状体2Aの内部に、非拘束状態で収容された少なくとも一本の線状体3Aと、前記筒状体の外周面29Aを被覆する絶縁材料から構成された外被4Aと、を有することを特徴とする。これによれば、線状体3Aとしての信号線が筒状体2Aの内部に収容されているので、複合ケーブル1Aの外被4Aに外力が加わった場合でも、信号線に直接外力が作用し難い。これにより、信号線3Aに外力が加わることによる信号伝送への悪影響を抑えることが可能となる。また、信号線3Aが筒状体2Aの内部において非拘束状態で収容されているので、外力により筒状体2Aが変形した場合でも、線状体3Aとしての信号線が筒状体2A内を移動し、当該信号線に外力が加わることを回避することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、複合ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造、および複合ケーブルの製造方法に関し、例えば、車載用の複合ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造、および複合ケーブルの製造方法に関する。
自動車等の配線システムには、互いに独立して製造された通信ケーブルと電源ケーブルを必要に応じてテープなどで集束した構造のワイヤハーネスが使用されている。
近年、電気信号の伝送と光信号の伝送とが可能な複合ケーブルを採用した車載用のワイヤハーネスが増えつつある。例えば、特許文献1には、光ファイバとその被覆の間に、めっきなどで導電性材料の層を表面に形成した抗張力繊維群が充填された、車載用の複合ケーブルが開示されている。また、特許文献2には、光ファイバとメタルワイヤを分離板で仕切り、押さえ巻テープで一束化した構造を有する複合ケーブルが開示されている。
特許第5920283号公報 特開2012−43557号公報
しかしながら、従来の複合ケーブルは、車載用のワイヤハーネスとして十分な性能を有しているとは言い難かった。
例えば、特許文献1に開示された複合ケーブルを構成する導電性抗張力繊維は、アラミド等の抗張力繊維表面に銅等導電性金属をめっき等で形成されている。そのため、車載用ワイヤハーネスとして要求される十分な導電性能(電気抵抗)を確保するには、従来の絶縁電線と同等の導電体断面積が必要となり、その屈曲性能も従来の絶縁電線と同等となると考えられる。すなわち、特許文献1に記載の技術では、車載用ワイヤハーネスとして要求される導電性能を満足するために、複合ケーブルの径が従来の絶縁電線を用いる場合よりも大きくなる。その結果、複合ケーブルの屈曲性能が低下するとともに、複合ケーブルの重量が増すおそれがある。
また、特許文献2に開示された複合ケーブルは、意図せず力が加わって複合ケーブルが曲げられた場合に、信号線としての光ファイバの曲率半径を意図通りに押さえられず、伝送損失が大きくなるおそれがある。また、複合ケーブルの外被として押さえ巻テープしかないため、外力を受けた場合に光ファイバの屈曲または破断などが発生するおそれがあり、屈曲性能が高いとは言い難い。
このように、従来の複合ケーブルは、ワイヤハーネスとして十分な性能を有しているとは言い難かった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスとして十分な性能を有する複合ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係る複合ケーブルは、導電性を有する筒状体と、前記筒状体の内部に、非拘束状態で収容された少なくとも一本の線状体と、前記筒状体の外周面を被覆する絶縁材料から構成された外被と、を有することを特徴とする。
本発明に係る複合ケーブルによれば、ワイヤハーネスとして十分な性能を有する複合ケーブルを提供することが可能となる。
実施の形態1に係る複合ケーブルの断面図である。 信号線としての光ファイバ心線の断面図である。 実施の形態2に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態3に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態3に係る複合ケーブルの斜視図である。 実施の形態3に係る複合ケーブルの信号線3Cの断面図である。 実施の形態4に係る複合ケーブルの斜視図である。 実施の形態5に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態6に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態7に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態8に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態9に係る複合ケーブルの断面図である。 実施の形態10に係る複合ケーブルの断面図である。 本発明の一実施の形態に係る複合ケーブルの端部に外部端子を接続した構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る複合ケーブルの製造方法の流れを示すフロー図である。 実施の形態に係る複合ケーブルを用いたワイヤハーネスの配索構造の平面図である。 図15に示すワイヤハーネスの配索構造を表す要部斜視図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る複合ケーブル(1A〜1J)は、導電性を有する筒状体(2A〜2D,2H,2I)と、前記筒状体の内部に、非拘束状態で収容された少なくとも一本の線状体(3A,3C)と、前記筒状体の外周面(29A)を被覆する絶縁材料から構成された外被(4A〜4D,4H,4I)とを有することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕に記載の複合ケーブルにおいて、前記筒状体の内周面と前記線状体との間には空間(30)が形成されていることを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕または〔2〕の複合ケーブル(1A,1B,1H)において、前記筒状体は、金属管(2A,2B,2H)であることを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕または〔2〕に記載の複合ケーブル(1C,1F,1I)において、前記筒状体は、複数の金属線を編組して筒状に形成された金属部材(24C,24I)と、前記金属部材の内周面を被覆する絶縁材料から構成された絶縁層(5)と、を含むことを特徴とする。
〔5〕上記〔1〕または〔2〕に記載の複合ケーブル(1D,1G,1I)において、前記筒状体は、複数の金属線を横巻して筒状に形成された金属部材(24C,24I)と、前記金属部材の内周面を被覆する絶縁材料から構成された絶縁層(5)と、を含むことを特徴とする。
〔6〕上記〔1〕乃至〔5〕の何れか一項に記載の複合ケーブルに(1A,1E,1F)おいて、前記筒状体は、断面視円形状であることを特徴とする。
〔7〕上記〔1〕乃至〔5〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1B〜1D)において、前記筒状体は、断面視楕円形状であることを特徴とする。
〔8〕上記〔1〕乃至〔5〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1H〜1J)において、前記筒状体は、断面視矩形状であることを特徴とする。
〔9〕上記〔1〕乃至〔7〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1E〜1G)において、前記筒状体と当該筒状体の内部に収容された前記線状体とを一組とするケーブル対を複数有することを特徴とする。
〔10〕上記〔1〕乃至〔9〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A〜1J)において、前記筒状体の延在方向の端部に接続された第1外部端子(8)を更に有することを特徴とする。
〔11〕上記〔1〕乃至〔10〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A〜1J)において、前記線状体の延在方向の端部に接続された第2外部端子(9)を更に有することを特徴とする。
〔12〕上記〔1〕乃至〔11〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1C,1D,1F,1G,1I,1J)において、前記線状体は、電気信号を伝送する金属線(3C)を含むことを特徴とする。
〔13〕上記〔1〕乃至〔11〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A,1B,1E,1H)において、前記線状体は、光ファイバ(3A)を含むことを特徴とする複合ケーブル。
〔14〕上記〔1〕乃至〔11〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A〜1J)において、前記線状体は、伝送線路として機能しない糸部材を含むことを特徴とする。
〔15〕本発明の代表的な実施の形態に係るワイヤハーネスの配索構造(500)は、電源線および通信線を含む幹線(12a〜12d,22a〜22c)と、前記幹線から分岐した枝線(13,15)とを有し、前記幹線の少なくとも一部が上記〔1〕乃至〔14〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A〜1J)であることを特徴とする。
〔16〕本発明の代表的な実施の形態に係るワイヤハーネスの配索構造(500)は、電源線および通信線を含む幹線(12a〜12d,22a〜22c)と、前記幹線から分岐した枝線(13,15)とを有し、前記枝線の少なくとも一部が上記〔1〕乃至〔14〕の何れか一項に記載の複合ケーブル(1A〜1J)であることを特徴とする。
〔17〕上記〔15〕または〔16〕に記載のワイヤハーネスの配索構造において、アース線を更に有することを特徴とする。
〔18〕本発明の代表的な実施の形態に係る複合ケーブルの製造方法は、導電性を有する筒状体(2A)を形成する第1ステップ(S101)と、前記第1ステップで形成された前記筒状体の外周面(29A)を被覆する絶縁材料から構成された外被(4A)を押出成形により形成する第2ステップ(S102)と、を含むことを特徴とする。
〔19〕上記〔18〕に記載の複合ケーブルの製造方法において、前記第2ステップにおいて前記外被が形成された前記筒状体の内部に、線状体(3A,3C)を挿入する第3ステップ(S103)とを含むことを特徴とする。
〔20〕上記〔19〕に記載の複合ケーブルの製造方法において、前記第2ステップにおいて前記外被が形成された前記筒状体の延在方法の端部に、第1外部端子(8)を接続する第4ステップ(S104)を含むことを特徴とする。
〔21〕上記〔20〕に記載の複合ケーブルの製造方法において、前記線状体の延在方向の端部に第2外部端子(9)を接続する第5ステップ(S105)を含むことを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。
なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
≪実施の形態1≫
図1は、実施の形態1に係る複合ケーブルの断面図である。
図1に示される複合ケーブル1Aは、例えば、電気信号の伝送と光信号の伝送が可能なケーブルである。
図1に示すように、複合ケーブル1Aは、筒状体2A、信号線3A、および外被4Aを有する。
筒状体2Aは、導電性を有する材料から構成されている。複合ケーブル1Aをワイヤハーネスの幹線または枝線に採用した場合、筒状体2Aは、例えば、電力伝送のための電源線として機能させることが可能となっている。
具体的に、筒状体2Aは、金属材料から構成された中空の管(金属管)である。筒状体2Aは、例えば、断面視円形状である。筒状体2Aは、導体性を有する金属材料であればよく、アルミニウム、銅、銅合金、錫めっき線、鉄、およびニッケル等の金属材料を例示することができる。筒状体2Aは、例えば、例えば押出成形によって形成される。
信号線3Aは、線状体である。信号線3Aは、例えば光ファイバ心線である。複合ケーブル1Aをワイヤハーネスの幹線または枝線に採用した場合、信号線3Aは、例えば、信号伝送のための信号線として機能させることが可能となっている。
なお、図1には、筒状体2Aの内部に、2本の信号線3Aとしての光ファイバ心線が収容された場合が例示されているが、筒状体2Aの内部に収容される信号線3Aの本数は、特に制限されない。すなわち、筒状体2Aの内部に収容される信号線3Aは1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
図2は、信号線3Aとしての光ファイバ心線の断面図である。
図2に示すように、信号線3Aとしての光ファイバ心線は、コア101、クラッド102、ファイバ素線被覆103、緩衝材104、およびアウタージャケット105を有する。コア101とクラッド102は、例えば、石英ガラスや樹脂等から構成されている。クラッド102の外径は、通信用途で通常用いられる125マイクロメートルと同等または小さくすることができ、例えば80マイクロメートル(±5%の誤差を含む)とすることができる。クラッド102の外径を小さくすることにより、光ファイバ心線の曲げひずみが小さくなり、破断確率を下げることができる。しかし、クラッド102の外径を小さくしすぎると、コアサイズを小さくする必要性が生じ、接続損失が増大する傾向がある。
ファイバ素線被覆103は、例えば、シリコンアクリレートから構成されている。
緩衝材104は、光ファイバ心線の長手方向にかかる引張力に対する強度を高めるためにファイバ素線被覆103の周囲に配置される部材である。緩衝材104は、例えば、複数の繊維からなり、ファイバ素線被覆103の全周に配置される。上記繊維としては、アラミド繊維等を例示することができる。アウタージャケット105は、例えばナイロンやフッ素樹脂(例えばETFE)から構成されていることが好ましい。アウタージャケット105の外径は、1ミリメートル以下であることが好ましく、例えば800〜900マイクロメートルで、適宜所望の値で構成する。アウタージャケット105の外径を小さくすることにより、光ファイバ心線が曲がりやすくなり、配索性の向上につながる。しかし、アウタージャケット105の外径を小さくしすぎると、外力からの保護が不十分になり、伝送損失が増大する傾向がある。
信号線3Aは、筒状体2Aの内部に、非拘束状態で収容されている。具体的に、筒状体2Aの内周面28Aと信号線3Aとの間には空間30が形成されている。例えば、空間30は空気で満たされており、各信号線3Aは、筒状体2Aの空間30において移動可能な状態で配置されている。
外被4Aは、筒状体2Aの外周面29Aを被覆する絶縁材料から構成されている。絶縁材料としては、例えばポリエチレン、PVC、ナイロン、シリコン等を例示することができる。例えば、外被4Aは、押出成形によって形成される。外被4Aは、例えば筒状体2Aと同様に、断面視円形状である。
上述した構成を有する複合ケーブル1Aによれば、導電性を有する筒状体2Aと、筒状体2Aの内部に収容された少なくとも一本の信号線3Aとを有しているので、筒状体2Aによる電気信号の伝送(例えば電力伝送)と、信号線3Aとしての光ファイバによる光信号の伝送とを一つのケーブルによって実現することができる。
また、信号線3Aが筒状体2Aの内部に収容されているので、複合ケーブル1Aの外被4Aに対して外力が加わった場合であっても、信号線3Aに直接外力が作用し難い。これにより、信号線3Aに外力が加わることによる、信号線3Aによる信号伝送への悪影響を抑えることが可能となる。
特に、信号線3Aが筒状体2Aの内部において非拘束状態で収容されていること、すなわち、信号線3Aが、筒状体2Aの内周面28Aと信号線3Aとの間には空間30において、移動可能な状態で配置されていることにより、外力により筒状体2Aが変形した場合であっても、信号線3Aが筒状体2A内を移動し、信号線3Aに外力が加わることを回避することが可能となる。
また、複合ケーブル1Aによれば、筒状体2Aが金属管であるので、複合ケーブル1Aが湾曲した時に筒状体2Aが塑性変形することが可能となり、複合ケーブル1Aの屈曲性能を高めることが可能となる。また、金属管は、特許文献1のような導電性抗張力繊維ではないので、導電率に対する重量の増加率を抑えることができ、複合ケーブルの重量の増大を抑えることが可能となる。
また、筒状体2Aが金属管であることにより、一般的な撚線よりも表面積が大きいので、電源線として用いた場合に、より高い放熱性を実現することが可能となる。
更に、筒状体2Aが金属管であることにより、複合ケーブル1Aを係止部品によって係止した場合に、複合ケーブル1Aにスプリングバックが生じず、係止部品に複合ケーブル1Aのばね性による力が加わり難くなる。これにより、係止部品による複合ケーブル1Aの保持性能を高めることが可能となる。
また、信号線3Aとして光ファイバを用いることにより、信号線3Aにおける信号伝送は、電源線としての筒状体2Aや外部において発生した電磁波による悪影響を受け難くなる。
以上、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aによれば、ワイヤハーネスとして十分な性能を有するケーブルを提供することが可能となる。
≪実施の形態2≫
図3は、実施の形態2に係る複合ケーブルの断面図である。
実施の形態2に係る複合ケーブル1Bは、筒状体2Bの形状が楕円形状である点において、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと同様である。
図3に示すように、複合ケーブル1Bにおいて、筒状体2Bは、断面視楕円形状(扁平)の金属管である。筒状体2Bの外周面29Bは、外被4Bによって覆われている。外被4Bは、実施の形態1に係る外被4Aと同様の材料によって形成されている。
筒状体2Bは、断面視楕円形状に形成されている。また、外被4Bも、筒状体2Bに対応して、断面視楕円形状に形成されている。
各通信線3Aは、筒状体2Bの内周面28Bによって画成される空間30において、移動可能に配置されていることが好ましい。
実施の形態2に係る複合ケーブル1Bによれば、筒状体2Bの断面形状が楕円形状(扁平)であるので、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aよりも、複合ケーブル1B(筒状体2B)の延在方向に垂直な方向への可撓性を更に向上させることが可能となる。これにより、複合ケーブル1Bをワイヤハーネスとして用いた場合に、車両内のワイヤハーネスの配索性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態3≫
図4は、実施の形態3に係る複合ケーブルの断面図である。
図5Aは、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cの斜視図である。
実施の形態3に係る複合ケーブル1Cは、筒状体の構成および信号線の種類が異なる点において、実施の形態2に係る複合ケーブル1Bと相違し、その他の点においては、実施の形態2に係る複合ケーブル1Bと同様である。
具体的に、図4および図5Aに示すように、複合ケーブル1Cにおける筒状体2Cは、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成された金属部材24Cと、金属部材24Cの内周面28Cを被覆する絶縁材料から構成された絶縁層5と、を含む。
金属部材24Cを構成する金属線200は、例えば、実施の形態1に係る筒状体2Aを構成する金属管と同様の材料から形成されている。金属部材24Cの外周面29Cは、外被4Cによって覆われている。外被4Cは、例えば、外被4Aと同様の絶縁材料から構成されている。金属部材24Cの内周面28Cは、絶縁層5によって覆われている。
絶縁層5は、例えば、外被4D(外被4A)と同様の絶縁材料から構成されている。絶縁層5は、例えば押出成形によって形成される。金属部材24Cは、例えば、絶縁層5に対して複数の金属線(銅電線)200を編み込むことにより、製造することが可能である。
複合ケーブル1Cにおいて、信号線3Cは、例えば金属線(メタル線)を含む。
図5Bは、信号線3Cの断面図である。
図5Aおよび図5Bに示されるように、信号線3Cは、例えば、ツイスト線301と、ツイスト線301の外周を被覆するジャケット302とを含む。ツイスト線301は、複数の被覆電線311を撚り合わせたものである。同図には、一例としてツイスト線301が2本の被覆電線311を撚り合わせたものである場合を例示しているが、被覆電線311の本数は特に制限されない。
各被覆電線311は、金属から成る例えば金属から成る導体3110と、導体3110の外周を被覆する絶縁材料から成る絶縁層3111とを含む。導体3110は、例えば、筒状体3Cと同様の材料によって形成することができる。絶縁層3111は、例えば、外被4Aと同様の材料によって形成することができる。また、ジャケット302は、例えば、外被4Aと同様の材料によって形成することができる。なお、導体3110は、単線であっても、撚線であってもよい。
実施の形態3に係る複合ケーブル1Cによれば、筒状体2Cは、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成された金属部材24Cを有しているので、複合ケーブル1Cが湾曲した時に、金属管に比べて筒状体2Cがより塑性変形し易くなる。これにより、複合ケーブル1Aの屈曲性能を更に高めることが可能となる。
また、筒状体2Cは、金属部材24Cの内周面28Cを被覆する絶縁層5を有しているので、筒状体2Cの可塑性を更に高めることができる。
≪実施の形態4≫
図6は、実施の形態4に係る複合ケーブル1Dの斜視図である。
実施の形態4に係る複合ケーブル1Dは、筒状体3Cを構成する金属部材が異なる点において、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと相違し、その他の点においては、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと同様である。
図6に示すように、複合ケーブル1Dにおいて、筒状体2Dは、複数の金属線(銅電線)200を横巻して筒状に形成された金属部材24Dと、金属部材24Dの内周面28Dを被覆する絶縁材料から構成された絶縁層5と、を含む。
金属部材24Dの外周面29Dは、外被4Dによって覆われている。外被4Dは、例えば、外被4Aと同様の絶縁材料から構成されている。金属部材24Dの内周面28Dは、絶縁層5によって覆われている。
絶縁層5は、例えば、外被4D(外被4A)と同様の絶縁材料から構成されている。絶縁層5は、例えば押出成形によって形成される。金属部材24Dは、例えば、絶縁層5に対して、一本または複数本の金属線(銅電線)200を横巻に巻き付けることによって、製造することができる。
実施の形態4に係る複合ケーブル1Dによれば、筒状体2Dが、複数の金属線(銅電線)200を横巻して筒状に形成された金属部材24Dを有しているので、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと同様に、複合ケーブル1Dの屈曲性能を更に高めることが可能となる。また、これによれば、複合ケーブル1Dの延在方向において、エッヂワイズでの可撓性を更に向上させることができるので、複合ケーブル1Dをワイヤハーネスとして用いた場合に、車両内のワイヤハーネスの配索性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態5≫
図7は、実施の形態5に係る複合ケーブルの断面図である。
実施の形態5に係る複合ケーブル1Eは、筒状体と線状体とを一組とするケーブル対を複数有する点において、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと同様である。
図7に示すように、複合ケーブル1Eは、筒状体2A、信号線3A、および外被4Aを一組とするケーブル対としての複合ケーブル1Aを複数有し、複数の複合ケーブル1Aを一括して被覆する外被6を更に有する。
外被6は、例えば、断面視楕円形状に形成され、各複合ケーブル1Aの外被4Aと同様の材料によって形成されている。外被6は、例えば押出成形によって形成することができる。
なお、外被6を押出成形する際に各複合ケーブル1Aの外被4Aが溶融しないようにするための方法としては、各複合ケーブル1Aの外被4Aの外周面にテープや紙等を巻き付けて置く方法や、外被4Aにタルクをまぶしておく方法等を例示することができる。
実施の形態5に係る複合ケーブル1Eによれば、一つのケーブル内に絶縁被覆された筒状体2Aが複数設けられているので、一つのケーブルによって複数系統の電源系を配索することが可能となる。また、複合ケーブル1Eによれば、筒状体2A毎に信号線3Aが収容されているので、一つのケーブルによって複数系統の信号系を配索することが可能となる。
また、複合ケーブル1Eの外被6の断面形状が楕円形状(扁平)であるので、同材料で、同等の断面積を有する断面形状が円形のケーブルに比べて、複合ケーブル1Eの延在方向と垂直な方向の可撓性を更に向上させることができる。これにより、複合ケーブル1Eをワイヤハーネスとして用いた場合に、車両内のワイヤハーネスの配索性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態6≫
図8は、実施の形態6に係る複合ケーブルの構成を示す図である。
実施の形態6に係る複合ケーブル1Fは、筒状体と線状体とを一組とするケーブル対を複数有する点において、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと相違し、その他の点においては、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと同様である。
図8に示すように、複合ケーブル1Fは、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成された金属部材24Cおよび絶縁層5を含む筒状体2Cと、信号線3Cと、外被4Cとを含む複合ケーブル1Cxを複数組有し、複数の複合ケーブル1Cxを一括して被覆する外被6を更に有する。
各複合ケーブル1Cxは、金属部材24C、絶縁層5、および外被4Aの断面形状が円形状である点において、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと相違し、それ以外の点では、複合ケーブル1Cと同様である。
外被6は、複数の複合ケーブル1Cを一括して被覆する。外被6は、例えば、断面視楕円形状に形成され、各複合ケーブル1Cxの外被4C(外被4A)と同様の材料によって形成されている。
実施の形態6に係る複合ケーブル1Fによれば、実施の形態5に係る複合ケーブル1Eと同様に、一つのケーブルによって複数系統の電源系および信号系統を配索することが可能となる。
また、複合ケーブル1Fの外被6の断面形状が楕円形状(扁平)であるので、実施の形態5に係る複合ケーブル1Eと同様に、複合ケーブル1Eの延在方向と垂直な方向の可撓性を更に向上させることができる。
また、複合ケーブル1Fによれば、全体として断面形状が楕円形状であっても、内部に配置される筒状体2C、信号線3C、絶縁層5および外被4Cを含む各複合ケーブル1Cxが円形状であるので、筒状体2C、信号線3C、絶縁層5および外被4Cの加工が容易となる。
≪実施の形態7≫
図9は、実施の形態7に係る複合ケーブルの断面図である。
同図には、実施の形態7に係る複合ケーブル1Gの断面形状が示されている。
実施の形態7に係る複合ケーブル1Gは、筒状体と線状体とを一組とするケーブル対を複数有する点において、実施の形態4に係る複合ケーブル1Dと相違し、その他の点においては、実施の形態4に係る複合ケーブル1Dと同様である。
図9に示すように、複合ケーブル1Gは、複数の金属線(銅電線)200を横巻して筒状に形成された金属部材24Dおよび絶縁層5を含む筒状体2Dと、信号線3Cと、外被4Dとを含む複合ケーブル1Dxを複数組有し、複数の複合ケーブル1Dxを一括して被覆する外被6を更に有する。
各複合ケーブル1Dxは、金属部材24D、絶縁層5、および外被4Dの断面形状が円形状である点において、実施の形態4に係る複合ケーブル1Dと相違し、それ以外の点では、複合ケーブル1Dと同様である。
外被6は、複数の複合ケーブル1Dを一括して被覆する。外被6は、例えば、断面視楕円形状に形成され、各複合ケーブル1Dxの外被4Dと同様の材料によって形成されている。
実施の形態7に係る複合ケーブル1Gによれば、実施の形態5に係る複合ケーブル1Eと同様に、一つのケーブルによって複数系統の電源系および信号系統を配索することが可能となる。
また、複合ケーブル1Gの外被6の断面形状が楕円形状(扁平)であるので、実施の形態5に係る複合ケーブル1Eと同様に、複合ケーブル1Eの延在方向と垂直な方向の可撓性を更に向上させることができる。
また、複合ケーブル1Gによれば、実施の形態6に係る複合ケーブル1Fと同様に、全体として断面形状が楕円形状であっても、内部に配置される筒状体2D、信号線3C、絶縁層5および外被4Aを含む各複合ケーブル1Dxが円形状であるので、筒状体2D、信号線3C、絶縁層5および外被4Aの加工が容易となる。
≪実施の形態8≫
図10は、実施の形態8に係る複合ケーブルの断面図である。
図10に示すように、実施の形態8に係る複合ケーブル1Hは、筒状体2Hおよび外被4Hの形状が矩形状である点において、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aと同様である。
図10に示すように、複合ケーブル1Hにおいて、筒状体2Hは、角管状、すなわち断面視矩形状(例えば長方形状)の金属管である。外被4Hは、筒状体2Hの外周面も、筒状体2Hに対応する断面視矩形状に形成されている。外被4Hは、筒状体2Hの外周面29Hを被覆する。外被4Hは、例えば、実施の形態1に係る外被4Aと同様の絶縁材料から形成されており、例えば、押出成形によって形成することができる。
実施の形態8に係る複合ケーブル1Hによれば、筒状体2Hの断面形状が矩形状であるので、筒状体2Hの外周面29Hに対する外被4Hの密着性を高めることが可能となる。特に、筒状体2Hの稜部または角部に面取りないしはR加工等を施すことにより、筒状体2Hに対する外被4Hの密着性を更に高めることが可能となる。
また、筒状体2Hの断面形状を長方形状(扁平状)に形成することにより、同材料且つ、同等の断面積を有する断面形状が円形状のケーブルに比べて、複合ケーブル1Hの延在方向と垂直な方向の可撓性を更に向上させることができる。これにより、複合ケーブル1Hをワイヤハーネスとして用いた場合に、車両内のワイヤハーネスの配索性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態9≫
図11は、実施の形態9に係る複合ケーブルの断面図である。
図11に示すように、実施の形態9に係る複合ケーブル1Iは、筒状体2Iおよび外被4Iの形状が矩形状である点において、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと相違し、その他の点においては、実施の形態3に係る複合ケーブル1Cと同様である。
図11に示すように、複合ケーブル1Iにおいて、筒状体2Iは、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成された金属部材24Iと、金属部材24Iの内周面28Iを被覆する絶縁材料から構成された絶縁層5Iと、を含む。
金属部材24Iは、角管状、すなわち断面視矩形状(例えば長方形状)に形成されている。絶縁層5Iは、金属部材24Iの内周面28Iの形状に対応するように、断面視矩形状に形成されている。外被4Iは、金属部材24Iの外周面29Iに対応するように、断面視矩形状に形成されている。外被4Iおよび絶縁層5Iは、例えば、実施の形態1に係る外被4Aと同様の絶縁材料から形成されており、例えば、押出成形によってそれぞれ形成することができる。
実施の形態9に係る複合ケーブル1Iによれば、筒状体2Iの断面形状が矩形状であるので、実施の形態8に係る複合ケーブル1Hと同様に、筒状体2Iの外周面29Iに対する外被4Iの密着性を高めることが可能となる。
また、筒状体2Iの断面形状を長方形状(扁平状)に形成することにより、同材料且つ、同等の断面積を有する断面形状が円形状のケーブルに比べて、複合ケーブル1Iの延在方向と垂直な方向の可撓性を更に向上させることができる。
なお、実施の形態9において、筒状体2Iを構成する金属部材24Iが、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成されている場合を例示したが、これに限られない。例えば、金属部材24Iは、実施の形態4に係る複合ケーブルDのように、複数の金属線(銅電線)200を横巻して筒状に形成されていてもよい。
≪実施の形態10≫
図12は、実施の形態10に係る複合ケーブルの断面図である。
実施の形態10に係る複合ケーブル1Jは、絶縁層5Jが非絶縁性の筒状部材である点において、実施の形態9に係る複合ケーブル1Iと相違し、その他の点においては、実施の形態9に係る複合ケーブル1Iと同様である。
絶縁層5Jは、筒状体2Hの内周面28Hを被覆する非絶縁性の筒状部材である。絶縁層5Jは、例えば、非絶縁性樹脂から構成されていてもよい。非絶縁性樹脂としては、例えば、導電性フィラーを樹脂に加えることで導電性を樹脂に付与した複合樹脂が挙げられる。この場合、絶縁層5Jは、例えば押出成形によって形成される。
絶縁層5Jは、例えば、絶縁性樹脂から成る筒状部材の表面に導電性の箔状部材(薄膜)を接合した構成であってもよい。具体的には、絶縁層5Jは、絶縁性樹脂から成る筒状部材の内周面、外周面、または当該筒状部材の内部に導電性の箔状部材を配置することによって構成したものであってもよい。
この場合、絶縁性樹脂としては、例えば、外被4Aと同様の材料を挙げることができる。また、箔状部材としては、例えば、筒状体2Aと同様の材料を挙げることができる。
実施の形態10に係る複合ケーブル1Jによれば、絶縁層5Jをシールドとして機能させることができるので、信号線3Cにおける電気信号の伝送は、電源線としての筒状体2Jや外部において発生した電磁波による悪影響を受け難くなる。
なお、実施の形態10において、絶縁層5Jを非絶縁性の筒状部材で構成する場合を例示したが、これに限られない。例えば、実施の形態3,4,6,7において、絶縁層5を上述した非絶縁性の筒状部材で構成してもよい。
なお、実施の形態8において、筒状体2Iを構成する金属部材24Iが、複数の金属線(銅電線)200を編組して筒状に形成されている場合を例示したが、これに限られない。例えば、金属部材24Iは、実施の形態4に係る複合ケーブルDのように、複数の金属線(銅電線)200を横巻して筒状に形成されていてもよい。
≪実施の形態11≫
図13は、本発明の一実施の形態に係る複合ケーブルの端部に外部端子を接続した構成を示す図である。同図には、一例として、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aに外部端子8,9を接続した場合が示されている。
外部端子8(第1外部端子)は、複合ケーブル1Aにおける筒状体2Aと外部機器や他の配線との接続を容易にするための簡易接続部材である。外部端子8としては、圧着端子等を例示することができる。外部端子8は、筒状体2Aの延在方向の端部に接続されている。外部端子8は、穴80が形成された端部81を有する。端部81は、信号線8Aと干渉しないように形成されている。例えば、図13に示すように、端部81は、筒状体2Aの延在方向と垂直な方向に突出して形成されている。なお、外部端子8の端部81は、信号線8Aと干渉しなければ、筒状体2Aの延在方向と垂直な方向に突出させる必要はなく、例えば、端部81を筒状体2Aの延在方向に設け、外部端子8の穴80を避けるように信号線8Aを配線するようにしてもよい。
外部端子9(第2外部端子)は、複合ケーブル1Aにおける信号線3Aと外部機器や他の配線との接続を容易にするための簡易接続部材である。例えば、信号線3Aが光ファイバの場合、外部端子9としては、FCやSC等の各種光コネクタを例示することができる。外部端子9は、各信号線3Aの延在方向の端部にそれぞれ接続されている。
なお、本実施の形態では、複合ケーブル1Aの筒状体2Aと信号線3Aとにそれぞれ別個の外部端子8,9が接続される場合を例示したが、これに限られない。例えば、複合ケーブル1Aの端部に外部端子8、9を一体に形成した一つのコネクタ状の簡易接続部材を接続してもよい。
また、本実施の形態では、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aに外部端子8,9を接続する場合を例示したが、実施の形態2乃至10に係る各複合ケーブル1B〜1Jにも同様に外部端子8,9を接続することができる。
≪実施の形態12≫
次に、上述した複合ケーブル1A〜1Jの製造方法について説明する。
図14は、本発明の一実施の形態に係る複合ケーブルの製造方法の流れを示すフロー図である。ここでは、代表的に、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aの製造方法の流れについて説明するが、他の実施の形態に係る複合ケーブル1Aについても略同様の流れによって製造することができる。
先ず、導電性を有する筒状体2Aを形成する(ステップS101)。例えば、上述したように、例えば、アルミニウム、銅、銅合金、錫めっき線、鉄、およびニッケル等の金属材料を押出成形することによって、筒状体2Aが形成される。
次に、ステップS101で形成された筒状体2Aの外周面29Aを被覆する絶縁材料から構成された外被4Aを形成する(ステップS102)。例えば、上述したように、筒状体2Aの外周面29Aにおいて、ポリエチレン、PVC、ナイロン、シリコン等の材料を押出成形(例えば、一括押出成形)することによって、外被4Aが形成される。
次に、ステップS102において外被4Aが形成された筒状体2Aの内部に、線状体3Aを挿入する(ステップS103)。例えば、筒状体2Aに外被4Aが形成されたサブアセンブリが所定の長さとなるように当該サブアセンブリを切断し、その切断されたサブアセンブリの端部(筒状体2Aの端部)から信号線3Aとしての光ファイバ心線を挿入する。
次に、必要に応じて、ステップS102において外被4Aが形成された筒状体2Aの延在方法の端部に、第1外部端子としての簡易接続部材8を接続する(ステップS104)。
次に、必要に応じて、ステップS103において筒状体2Aの内部に挿通された線状体3Aの延在方向の端部に第2外部端子としての簡易接続部材9を接続する(ステップS105)。なお、ステップS104,S105における簡易接続部材8,9の接続は、従来の圧着端子の接続方法等の公知の手法を用いることにより、実現することができる。
以上により、実施の形態1に係る複合ケーブル1Aを製造することが可能となる。
なお、ステップS103において、ステップS102において外被4Aが形成された筒状体2Aの内部に線状体3Aとして信号線(光ファイバ心線)を挿入する場合を例示したが、光ファイバ心線の代わりに、伝送線路として機能しない糸部材(例えば引き紐等)を挿入してもよい。
具体的には、ステップS103において、線状体3Aとしての引き紐を、筒状体2Aの内部に移動可能な状態で挿通させる。そして、外被4Aが形成された筒状体2Aの内部に、引き紐が挿通されたものを複合ケーブルとして出荷してもよい。
この場合、現場の複合ケーブルの設置現場において、その引き紐等にメタル線や光ファイバ心線等の信号線を結びつけた状態で、引き紐を引っ張ることにより、筒状体2Aの内部に信号線を導入する。これによれば、複合ケーブルを設置する現場において、メタル線や光ファイバ心線等の任意の信号線を複合ケーブル内に導入することができる。
≪実施の形態13≫
図15、図16は、本発明の一実施の形態に係る複合ケーブルを車載用のワイヤハーネスとして用いた場合の配索例を示す図である。
図15には、上記実施の形態に係る複合ケーブル1A〜1Jの何れかを用いたワイヤハーネスの配索構造の平面図が示され、図16には、当該ワイヤハーネスの配索構造を表す要部斜視図が示されている。
図15,図16に示されるワイヤハーネスの配索構造500は、車両600に搭載されるものである。車両600としては、例えば、ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車等を含む自動車を挙げることができる。
図15,図16に示すように、ワイヤハーネスの配索構造500は、電源の供給系統として、車両600に搭載された電源10に接続された第一の電源幹線12aと、第一の電源幹線12aに接続された第一の電源分配器11aと、第一の電源分配器11aに接続されると共に車両の前後方向に配索された第二の電源幹線12bと、第二の電源幹線12bに接続された第二の電源分配器11bと、第二の電源分配器11bに接続されると共に車幅方向に配索された第三の電源幹線12cと、第三の電源幹線12cに接続された第三の電源分配器11cと、第三の電源分配器11cに接続されると共に車両の前後方向に配索された第四の電源幹線12dと、第四の電源幹線12dに接続された第四の電源分配器11dと、を有する。また、ワイヤハーネスの配索構造500は、通信インフラとして、第一の通信制御部21aと、第一の通信制御部21aに接続されると共に車両の前後方向に配索された第一の通信幹線22aと、第一の通信幹線22aに接続された第二の通信制御部21bと、第二の通信制御部21bに接続されると共に車幅方向に配索された第二の通信幹線22bと、第二の通信幹線22bに接続された第三の通信制御部21cと、第三の通信制御部21cに接続されると共に車両の前後方向に配索された第三の通信幹線22cと、第三の通信幹線22cに接続された第四の通信制御部21dと、を有する。また、第一から第四の電源分配器11aから11dの各々の電源分配器に接続された枝線(通信枝線および電源枝線)13と、各々の枝線13に接続された第一の補機14と、第一から第四の通信制御部21aから21dの各々の通信制御部に接続された枝線(通信枝線および電源枝線)15と、各々の枝線15に接続された第二の補機16と、を有する。第一の電源分配器11aと第一の通信制御部21aは第一の筺体31に収容され、一体化されている。同様に、第二の電源分配器11bと第一の通信制御部21bは第二の筺体32に収容され、第三の電源分配器11cと第三の通信制御部21cは第三の筺体33に収容され、第四の電源分配器11dと第四の通信制御部21dは第四の筺体34に収容され、それぞれ一体化されている。
ワイヤハーネスの配索構造500において、電源線および通信線を含む幹線、すなわち電源幹線12a〜12dおよび通信幹線22a〜22cの少なくとも一部に、上述した実施の形態1乃至10の何れかに係る複合ケーブル1A〜1Jを採用することができる。同様に、ワイヤハーネスの配索構造500において、幹線から分岐した枝線(電源枝線および通信枝線)13,15の少なくとも一部に、上述した実施の形態1乃至10の何れかに係る複合ケーブル1A〜1Jを採用することができる。
このように、車両用のワイヤハーネスの配索構造500において、上述した実施の形態1乃至10の何れかに係る複合ケーブル1A〜1Jを採用することにより、一つのケーブルによって電源線と通信線を引き廻すことができるので、車両内のワイヤハーネスの配索性を更に向上させることが可能となる。
なお、ワイヤハーネスの配索構造500において、電源幹線12a〜12dおよび枝線13,15(電源枝線)は、電源電圧が供給される信号線とグラウンド電圧が供給される信号線(アース線)を含んでいてもよいし、電源幹線12a〜12dおよび枝線13,15(電源枝線)が電源電圧が供給される信号線とし、これらの電源線とは別にグラウンド電圧が供給されるアース線を設けてもよい。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、線状体3A,3Cが光ファイバ心線やメタル線等の通信線である場合を例示したが、上述したように、線状体3A,3Cは、伝送線路として機能しない糸部材(引き紐等)であってもよい。
1A〜1J,1Cx,1Dx…複合ケーブル、2A〜2D,2H〜2J…筒状体、3A…線状体,信号線(光ファイバ心線)、3C…線状体、信号線(金属線)4A〜4D,4H,4I…外被、5,5I,5J…絶縁層、6…外被、8…第1外部端子(簡易接続部材)、9…第2外部端子(簡易接続部材)、12a〜12d…電源幹線、13,15…枝線、22a〜22c…通信幹線、24C,24D,24I,24J…金属部材、28A,28C,28D,28H,28I,28J…内周面、29A,29C,29D,29H,29I…外周面、30…空間。

Claims (21)

  1. 導電性を有する筒状体と、
    前記筒状体の内部に、非拘束状態で収容された少なくとも一本の線状体と、
    前記筒状体の外周面を被覆する絶縁材料から構成された外被と、を有する複合ケーブル。
  2. 請求項1に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体の内周面と前記線状体との間には空間が形成されている
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  3. 請求項1または2に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、金属管である
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  4. 請求項1または2に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、
    複数の金属線を編組して筒状に形成された金属部材と、
    前記金属部材の内周面を被覆する絶縁材料から構成された絶縁層と、を含む
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  5. 請求項1または2に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、
    複数の金属線を横巻して筒状に形成された金属部材と、
    前記金属部材の内周面を被覆する絶縁材料から構成された絶縁層と、を含む
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、断面視円形状である
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  7. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、断面視楕円形状である
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体は、断面視矩形状である
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  9. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体と当該筒状体の内部に収容された前記線状体とを一組とするケーブル対を複数有する
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記筒状体の延在方向の端部に接続された第1外部端子を更に有する
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記線状体の延在方向の端部に接続された第2外部端子を更に有する
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記線状体は、電気信号を伝送する金属線を含む
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  13. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記線状体は、光ファイバを含む
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  14. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の複合ケーブルにおいて、
    前記線状体は、伝送線路として機能しない糸部材を含む
    ことを特徴とする複合ケーブル。
  15. 電源線および通信線を含む幹線と、前記幹線から分岐した枝線とを有し、
    前記幹線の少なくとも一部が請求項1乃至14の何れか一項に記載の複合ケーブルである
    ことを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  16. 電源線および通信線を含む幹線と、前記幹線から分岐した枝線とを有し、
    前記枝線の少なくとも一部が請求項1乃至14の何れか一項に記載の複合ケーブルである
    ことを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  17. 請求項15または16に記載のワイヤハーネスの配索構造において、
    アース線を更に有する
    ことを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  18. 導電性を有する筒状体を形成する第1ステップと、
    前記第1ステップで形成された前記筒状体の外周面を被覆する絶縁材料から構成された外被を、押出成形により形成する第2ステップと、を含む
    複合ケーブルの製造方法。
  19. 請求項18に記載の複合ケーブルの製造方法において、
    前記第2ステップにおいて前記外被が形成された前記筒状体の内部に、線状体を挿入する第3ステップと、を含む
    ことを特徴とする複合ケーブルの製造方法。
  20. 請求項19に記載の複合ケーブルの製造方法において、
    前記第2ステップにおいて前記外被が形成された前記筒状体の延在方法の端部に、第1外部端子を接続する第4ステップを含む
    ことを特徴とする複合ケーブルの製造方法。
  21. 請求項20に記載の複合ケーブルの製造方法において、
    前記線状体の延在方向の端部に第2外部端子を接続する第5ステップを含む
    ことを特徴とする複合ケーブルの製造方法。
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