JP2022019702A - 複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の線状体を手間が少なく容易にまとめた複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法を提供する。【解決手段】複合ケーブル1Aは、少なくとも1本の第1線状体2Aと、少なくとも1本の第2線状体3Aと、絶縁性を有し、前記第1線状体が埋め込まれた外被4A(被覆)と、を有し、外被4Aは、内部に外被4Aの長手方向に沿って第2線状体3Aを内包する収納部40A(空間)を有し、外力による外被4Aの変形により、収納部40Aと外部とを繋げる隙間41Aの幅が変化する。外被4Aを変形させて隙間41Aが広げられ、広げられた隙間41Aから収納部40Aに第2線状体3Aが挿入される。【選択図】図1
Description
本発明は、複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法に関する。
光ファイバとメタルワイヤとをまとめた複合ハーネスとして、例えば特許文献1に開示された複合ハーネスがある。この複合ハーネスは、複数本の光ファイバによって形成される光ファイバ層と複数本のメタルワイヤによって形成されるメタルワイヤ層との間にアーチ状に形成されて弾性を有する分離板を挿入して束ね、束ねられた光ファイバ層、メタルワイヤ層及び分離板をテープで巻きまわして構成されている。
特許文献1に開示された複合ハーネスの場合、テープを巻きまわすときに複数本の光ファイバと複数本のメタルワイヤがばらばらにならないように抑えながら巻きまわす必要があり、束ねるときに技術を要し、手間がかかる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の線状体を手間が少なく容易にまとめた複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る複合ケーブルは、少なくとも1本の第1線状体と、少なくとも1本の第2線状体と、絶縁性を有し、前記第1線状体が埋め込まれた外被と、を有し、前記外被は、内部に前記外被の長手方向に沿って前記第2線状体を内包する空間を有し、外力による前記外被の変形により、前記空間と外部とを繋げる隙間の幅が変化することを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記隙間の少なくとも一部を閉鎖する閉鎖部を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記外被は、前記外被の外部と前記空間との間に形成されて前記隙間を形成する覆いを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記覆いは、前記空間の幅方向の一端又は両端から前記空間を覆うように形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記第1線状体は、電力線を含み、前記第2線状体は、信号線を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記信号線は、光ファイバを含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記信号線は、導電体を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記導電体と前記第1線状体との間に電磁波を遮蔽する遮蔽部を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記第2線状体は、前記空間の内部で余長を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、複数の前記第1線状体は、前記外被の長手方向に沿って所定の間隔で前記外被に埋め込まれ、隣り合う前記第1線状体の間に前記空間を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記空間の断面の形状は、鈍角又は曲線を含む形状であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルは、前記隙間から前記空間に前記第2線状体を挿入可能である。
本発明の一態様に係るケーブルは、少なくとも1本の第1線状体と、絶縁性を有し、前記第1線状体が埋め込まれ、長手方向に沿った空間を内部に有する外被と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係るケーブルにおいては、前記外被は、前記外被の外部と前記空間との間に形成された覆いを有する。
本発明の一態様に係るワイヤハーネスの配索構造は、第1線状体及び第2線状体を含む幹線と、前記幹線から分岐した枝線と、を備え、前記幹線の少なくとも一部が前記のいずれか一つに記載の複合ケーブルであることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤハーネスの配索構造は、前記枝線の少なくとも一部が前記のいずれか一つに記載の複合ケーブルであることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤハーネスの配索構造においては、前記複合ケーブルは、車両の底部に配索されている。
本発明の一態様に係るワイヤハーネスの配索構造においては、前記複合ケーブルは、車両のルーフに配索されている。
本発明の一態様に係る複合ケーブルの製造方法は、絶縁性を有し、少なくとも1本の第1線状体が埋め込まれ、長手方向に沿った空間を内部に有する外被を変形させ、前記空間と外部とを繋げる隙間を広げるステップと、前記隙間から第2線状体を前記空間に挿入するステップと、前記隙間を狭めるステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合ケーブルの製造方法は、前記隙間を閉鎖するステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の線状体を手間が少なく容易にまとめた複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。図1に示される複合ケーブル1Aは、例えば、電力の伝送と光信号の伝送が可能なケーブルである。図1に示すように、複合ケーブル1Aは、2本の第1線状体2A、2本の第2線状体3A、外被4A及び閉鎖部5Aを有する。
図1は、第1実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。図1に示される複合ケーブル1Aは、例えば、電力の伝送と光信号の伝送が可能なケーブルである。図1に示すように、複合ケーブル1Aは、2本の第1線状体2A、2本の第2線状体3A、外被4A及び閉鎖部5Aを有する。
第1線状体2Aは、導電性を有する材料から構成されている。第1線状体2Aは、例えば金属材料から構成された中実の単線(金属線)である。第1線状体2Aは、例えば、電力を伝送する電力線として機能する。第1線状体2Aは、径方向に沿った断面が円形である。第1線状体2Aは、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、錫めっき線、鉄、及びニッケル等の導電性を有する金属材料であればよい。電力線に用いられる金属材料に関しては、導電性の高い材料、例えば不純物または添加物の量が少ない銅系(純銅系)またはアルミニウム系(純アルミニウム系:いわゆる1000系)の材料が好ましい。特に大電流が流れる電力線に関しては、例えば断面積が5~200mm2程度になることが想定される。そこで、複合ケーブルの曲げ性を担保する観点でも、比較的柔軟な材料である、前述の不純物または添加物の量が少ない銅系またはアルミニウム系の材料が好ましい。この観点は、以下で説明する各実施形態についても同様である。複合ケーブル1Aを自動車のワイヤハーネスの幹線または枝線に採用した場合、第1線状体2Aは、例えば、一方を12V又は48Vの電源に接続し、他方をグラウンドに接続することにより、自動車の電装品への電力伝送のための電力線として機能する。
外被4Aは、絶縁材料で形成されており、第1線状体2Aの外周面を被覆し、第1線状体2Aが埋め込まれている。外被4Aを形成する絶縁材料は、例えばポリエチレン、PVC、架橋PVC、ナイロン、ポリオレフィン、シリコン樹脂等である。外被4Aは、収納部40A、隙間41A及び2つの変形部42Aを有する。変形部42Aは、覆いの一例である。また、外被4Aは、例えば複合ケーブル1Aにおいて所定の間隔で平行に配置されている第1線状体2Aの外周面を一体で覆うことができるように、長手方向に直交する方向に沿った断面が、例えば楕円形状又は長円形状に形成されている。第1線状体2Aが埋め込まれている外被4Aは、例えば、押出成形によって形成され、収納部40A、隙間41A及び変形部42Aは、押し出し成型時に口金によって成形される。なお、口金で収納部40Aを整形して隙間41A及び変形部42Aを整形せず、押し出し成形後に外被4Aを切って隙間41A及び変形部42Aを形成してもよい。
収納部40Aは、外被4Aの内部に長手方向に沿って形成されている断面が矩形の空間である。収納部40Aは、第1線状体2Aに沿って2本の第1線状体2Aの間に形成されている。図1においては、収納部40Aの上下方向の高さは、第1線状体2Aの直径と同じとなっているが、第1線状体2Aの直径より高くてもよく、また、第1線状体2Aの直径より低くてもよい。
隙間41Aは、収納部40Aと外被4Aの外側とを繋ぐ隙間であり、複合ケーブル1Aの長手方向に沿って収納部40Aの上側に形成されている。隙間41Aは、左右方向の幅が、第2線状体3Aの直径より狭く形成されている。
2つの変形部42Aは、収納部40Aの上側で収納部40Aの左右方向の端の位置から左右方向の中央に向かって上下方向に所定の厚さで形成されている。2つの変形部42Aは、収納部40Aを覆い、外被4Aの外側と収納部40A側に変形可能となっている。
閉鎖部5Aは、例えば、一方の面に粘着性を有する帯状のポリ塩化ビニルテープである。閉鎖部5Aは、隙間41Aに沿って外被4Aの上側に貼り付けられ、隙間41Aの上側(外被4Aの外面側)を閉鎖する。
第2線状体3Aは、例えば光ファイバ心線である。複合ケーブル1Aを自動車のワイヤハーネスの幹線または枝線に採用した場合、第2線状体3Aは、例えば、自動車の電装品へ信号を伝送のための信号線として機能する。2本の第2線状体3Aのそれぞれは、収納部40Aに非拘束状態で収納されており、収納部40Aの内部において移動可能となっている。なお、図1に示す複合ケーブル1Aは、2本の第2線状体3Aを備えているが、複合ケーブル1Aが備える第2線状体3Aの数は、特に制限されない。即ち、複合ケーブル1Aが備える第2線状体3Aは、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
図2は、第2線状体3Aの断面図である。第2線状体3Aは、コア301、クラッド302、ファイバ素線被覆303、緩衝材304、及びアウタージャケット305を有する。コア301とクラッド302は、例えば、石英ガラスや樹脂等から構成されている。クラッド302の外径は、通信用途で通常用いられる125マイクロメートルと同等または小さくすることができ、例えば80マイクロメートル(±5%の誤差を含む)とすることができる。クラッド302の外径を小さくすることにより、光ファイバの曲げひずみが小さくなり、破断確率を下げることができる。
ファイバ素線被覆303は、例えば、シリコンアクリレートから構成されている。なお、ファイバ素線被覆303は、目的に応じて、他の樹脂材料(ポリイミド、アクリレート、シリコン樹脂、フッ素樹脂等)で構成されていてもよい。
緩衝材304は、光ファイバの長手方向にかかる引張力に対する強度を高めるためにファイバ素線被覆303の周囲に配置される部材である。緩衝材304は、例えば、複数の繊維からなり、ファイバ素線被覆303の全周に配置される。緩衝材304に用いる繊維は、例えばアラミド繊維等である。
アウタージャケット305は、例えばナイロンやフッ素樹脂(例えばETFE)から構成されていることが好ましい。アウタージャケット305の外径は、1ミリメートル以下であることが好ましく、例えば800~900マイクロメートルで、適宜所望の値で構成する。アウタージャケット305の外径を小さくする(すなわちアウタージャケット305を薄くする)ことにより、光ファイバ心線が曲がりやすくなり、配索性の向上につながる。
次に、複合ケーブル1Aの製造方法について説明する。図3は、複合ケーブル1Aの製造方法を示すフローチャートである。また、図4は、複合ケーブル1Aの製造方法を説明するための図である。図4の(a)に示す中間生成物10Aは、前述の押し出し成型によって形成されたケーブルであり、外被4Aの内部に2本の第1線状体2Aが埋め込まれ、2本の第1線状体2Aの間に収納部40Aが形成され、収納部40Aの上側に隙間41及び変形部42Aが形成されている。
まず複合ケーブル1Aを製造する作業者は、図4の(b)に示すように外被4を曲げて変形させて隙間41Aを広げ(ステップS101)、広げられて幅が変化した隙間41Aから収納部40Aへ第2線状体3Aを挿入する(ステップS102)。なお、作業者は、変形部42Aを上側又は下側に曲げて変形させることにより隙間41Aの幅を広げて収納部40Aへ第2線状体3Aを挿入してもよい。
作業者は、ステップS102の後、図4の(c)に示すように外被4を曲げて変形させて隙間41Aの幅を狭める(ステップS103)。次に作業者は、隙間41Aに沿って閉鎖部5Aを外被4Aに貼り付け、図4の(d)に示すように、隙間41Aを閉鎖部5Aで閉鎖する(ステップS104)。なお、作業者は、隙間41Aを閉鎖部5Aで閉鎖する前に、ステップS103において図5に示すように右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触した状態にした後、ステップS104で2つの変形部42Aが接触している部分の上側を閉鎖部5Aで閉鎖してもよい。
上述した構成を有する複合ケーブル1Aは、第2線状体3Aが収納部40に収納されることにより、作業者が複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aとを抑えなくとも、複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aが外被4Aの内部でまとまるため、複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aとがばらばらにならないようにまとめるための技術がいらず、手間をかけずに複合ケーブル1Aを製造することができる。
また、上述した構成を有する複合ケーブル1Aは、導電性を有する第1線状体2Aと、光ファイバ心線である第2線状体3Aを備えているため、第1線状体2Aによる電力の伝送と、第2線状体3Aによる光信号の伝送とを1つのケーブルによって実現することができる。
また、第2線状体3Aが収納部40に収納されているため、複合ケーブル1Aの外被4Aに対して外力が加わったとしても、第2線状体3Aに直接外力が作用し難く、第2線状体3Aの破損を抑えることができる。例えば、複合ケーブル1Aの左右方向から外被4Aに対して外力が加わった場合、先に第1線状体2Aに外力が加わるため、第2線状体3Aに直接外力が作用し難い。また、第2線状体3Aは、収納部40Aに収納されているため、複合ケーブル1Aの外被4Aに対して上下方向や左右方向から外力が加わったとしても、空間が介在して第2線状体3Aに外力が直接作用し難くなっている。さらに第2線状体3Aは、収納部40Aの内部で移動可能となっているため、第2線状体3Aに外力が作用しても、移動して外力を吸収することができる。
また、複合ケーブル1Aは、断面の形状が楕円形や長円形などの扁平な形状であるために、同材料、同等断面積の円形ケーブルに比べ、短軸方向(ケーブルの厚さ方向)の可撓性や曲げ性が向上し、車両への配索性が向上する。更に、第1線状体2Aが塑性変形し得る金属の単線であることにより、複合ケーブル1Aを係止部品によって係止した場合に、複合ケーブル1Aにスプリングバックが生じず、係止部品に複合ケーブル1Aのばね性による力が加わり難くなるため、係止部品による複合ケーブル1Aの保持性能を高めることが可能となる。また、第2線状体3Aとして光ファイバ心線を用いているため、第2線状体3Aにおける信号の伝送は、電力線としての第1線状体2Aや外部において発生した電磁波による悪影響を受け難くなる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第2実施形態に係る複合ケーブル1Bは、外被4Aにおいて隙間41Aに替えて切り目43Aが形成されている点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図6は、第2実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第2実施形態に係る複合ケーブル1Bは、外被4Aにおいて隙間41Aに替えて切り目43Aが形成されている点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Bにおいて外被4Aは、切り目43Aを有する。切り目43Aは、外被4Aにおいて収納部40Aの上側に形成されている垂直な切り目である。切り目43Aを有し、第1線状体2Aが埋め込まれている外被4Aは、中間生成物の一例であり、例えば、押出成形によって形成され、収納部40A、変形部42A及び切り目43Aは、押し出し成型時に口金によって形成される。なお、口金で収納部40Aを形成して切り目43Aを形成せず、押し出し成形後に外被4Aを切って変形部42Aと切り目43Aを形成してもよい。
切り目43Aを有する外被4Aの収納部40Aに第2線状体3Aを挿入する際には、作業者は、第1実施形態と同様に外被4Aを曲げて変形させて切り目43Aを広げ、広げられて生じた隙間の部分から収納部40Aへ第2線状体3Aを挿入する。作業者は、第2線状体3Aを収納部40Aに挿入した後、右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触した状態に外被4Aを変形させ。その後、切り目43Aに沿って閉鎖部5Aを外被4Aに貼り付け、図6に示すように閉鎖部5Aで切り目43Aを閉鎖する。
複合ケーブル1Bによれば、右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触して収納部40Aが密閉されるため、収納部40Aへ水分が入るのを防ぐことができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第3実施形態に係る複合ケーブル1Cは、外被4Aにおいて2つの変形部42Aに替えて2つの変形部42Bが形成され、切り目43Aに替えて切り目43Bが形成されている点で第2実施形態の複合ケーブル1Bと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Bと同様である。
図7は、第3実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第3実施形態に係る複合ケーブル1Cは、外被4Aにおいて2つの変形部42Aに替えて2つの変形部42Bが形成され、切り目43Aに替えて切り目43Bが形成されている点で第2実施形態の複合ケーブル1Bと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Bと同様である。
複合ケーブル1Cにおいて外被4Aは、収納部40A、変形部42B及び切り目43Bを有する。2つの変形部42Bは、収納部40Aの上側で収納部40Aの左右方向の端の位置から左右方向の中央に向かって断面がくさび形に形成されており、外被4Aの外側と収納部40A側に変形可能となっている。変形部42Bは、覆いの一例である。切り目43Bは、収納部40Aの上側で垂直方向に対して斜めに形成されている切り目である。切り目43Bを有し、第1線状体2Aが埋め込まれている外被4Aは、中間生成物の一例であり、例えば、押出成形によって形成され、収納部40A、変形部42B及び切り目43Bは、押し出し成型時に口金によって形成される。なお、口金で収納部40Aを形成して切り目43Bを形成せず、押し出し成形後に外被4Aを切って変形部42Bと切り目43Bを形成してもよい。
切り目43Bを有する外被4Aの収納部40Aに第2線状体3Aを挿入する際には、作業者は、第1実施形態と同様に外被4Aを曲げて変形させて切り目43Bを広げ、広げられて生じた隙間の部分から収納部40Aへ第2線状体3Aを挿入する。作業者は、第2線状体3Aを収納部40Aに挿入した後、右側の変形部42Bと左側の変形部42Bとが上下に重なって接触した状態に外被4Aを変形させる。その後、切り目43Bに沿って閉鎖部5Aを外被4Aに貼り付け、図7に示すように切り目43Bを閉鎖部5Aで閉鎖する。
複合ケーブル1Cによれば、右側の変形部42Bと左側の変形部42Bとが上下に重なって接触して収納部40Aが密閉されるため、収納部40Aへ水分が入るのを防ぐことができる。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第4実施形態に係る複合ケーブル1Dは、外被4Aにおいて隙間41Aに替えて隙間41Bが形成され、2つの変形部42Aに替えて一つの変形部42Cが形成されている点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図8は、第4実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第4実施形態に係る複合ケーブル1Dは、外被4Aにおいて隙間41Aに替えて隙間41Bが形成され、2つの変形部42Aに替えて一つの変形部42Cが形成されている点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Dにおいて外被4Aは、収納部40A、隙間41B及び変形部42Cを有する。隙間41Bは、収納部40Aと外被4Aの外側とを繋ぐ隙間であり、複合ケーブル1Dの長手方向に沿って、収納部40Aの上側に形成されている。隙間41Bの左端は、収納部40Aの左端に連なっており、隙間41Bは、左右方向の幅が、第2線状体3Aの直径より狭く形成されている。変形部42Cは、収納部40Aの上側で収納部40Aの右端の位置から左端に向かって上下方向に所定の厚さで形成されており、外被4Aの外側と収納部40A側に変形可能となっている。変形部42Cは、覆いの一例である。
隙間41B及び変形部42Cを有し、第1線状体2Aが埋め込まれている外被4Aは、中間生成物の一例であり、例えば、押出成形によって形成され、収納部40A、隙間41B及び変形部42Cは、押し出し成型時に口金によって形成される。なお、口金で収納部40Aを形成して隙間41Bを形成せず、押し出し成形後に外被4Aを切って隙間41Bと変形部42Cを形成してもよい。
隙間41Bを有する外被4Aの収納部40Aに第2線状体3Aを挿入する際には、作業者は、第1実施形態と同様に外被4Aを曲げて変形させて隙間41Bの幅を広げ、広げられた隙間の部分から収納部40Aへ第2線状体3Aを挿入する。作業者は、第2線状体3Aを収納部40Aに挿入した後、外被4を曲げて変形させて隙間41Bの幅を狭めた状態にする。その後、隙間41Bに沿って閉鎖部5Aを外被4Aに貼り付け、図8に示すように隙間41Bを閉鎖部5Aで閉鎖する。
複合ケーブル1Dにおいても、第2線状体3Aが収納部40に収納されることにより、作業者が複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aとを抑えなくとも、複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aが外被4Aの内部でまとまるため、複数の第1線状体2Aと複数の第2線状体3Aとがばらばらにならないようにまとめるための技術がいらず、手間をかけずに複合ケーブル1Dを製造することができる。
[第5実施形態]
図9は、第5実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第5実施形態に係る複合ケーブル1Eは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Bを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図9は、第5実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第5実施形態に係る複合ケーブル1Eは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Bを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Eにおいて外被4Aは、内部に収納部40Bを有する。収納部40Bは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Bの断面形状は、矩形の角を面取りした形状となっており、収納部40Bの右側の垂直な壁面と底面との間及び収納部40Bの左側の垂直な壁面と底面との間が斜めの面で繋がっている。また、収納部40Bの上面と収納部40Bの右側の壁面は直交し、収納部40Bの上面と収納部40Bの左側の壁面は直交している。
複合ケーブル1Eによれば、収納部40Bの下側で応力が集中する部分の厚さが収納部40Aが形成されている構成より厚いため、外被4Aを曲げて隙間41Aを広げるときに収納部40Bの下側の角に発生する応力は、収納部40Aの下側の角に発生する応力より小さくなり、曲げたときに外被4Aが裂けにくくなる。
[第6実施形態]
図10は、第6実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第6実施形態に係る複合ケーブル1Fは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Cを有し、変形部42Aに替えて変形部42Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図10は、第6実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第6実施形態に係る複合ケーブル1Fは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Cを有し、変形部42Aに替えて変形部42Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Fにおいて外被4Aは、内部に収納部40Cを有する。収納部40Cは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Cの形状は、収納部40Cの右側の垂直な壁面から隙間41Aにかけて曲面となっており、収納部40Cの左側の垂直な壁面から隙間41Aにかけて曲面となっている。また、収納部40Cの底面と収納部40Cの右側の壁面は直交し、収納部40Cの底面と収納部40Cの左側の壁面も直交している。
2つの変形部42Dは、収納部40Aの上側で収納部40Cの左右方向の端の位置から左右方向の中央に向かって上下方向に薄くなるように形成されており、外被4Aの外側と収納部40C側に変形可能となっている。変形部42Dは、覆いの一例である。
複合ケーブル1Fによれば、複合ケーブル1Aと比較すると、右側の変形部42Dは、右側に向かって厚みが増しており、左側の変形部42Dは、左側に向かって厚さが増しているため、左右方向の両端から中央側に向かって外力が作用したときに、外被4Aが座屈しにくくなる。
[第7実施形態]
図11は、第7実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第7実施形態に係る複合ケーブル1Gは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図11は、第7実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第7実施形態に係る複合ケーブル1Gは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Gにおいて外被4Aは、内部に収納部40Dを有する。収納部40Dは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Dの形状は、収納部40Cの右側の垂直な壁面から収納部40Dの底にかけて曲面となっており、収納部40Dの左側の垂直な壁面から収納部40Dの底にかけて曲面となっている。また、収納部40Dの上面と収納部40Dの右側の壁面は直交し、収納部40Dの上面と収納部40Dの左側の壁面は直交している。
複合ケーブル1Gによれば、複合ケーブル1Aと比較すると、収納部40Dより下は、角がなく、左右方向の中央から両端に向かって厚さが増しているため、左右方向の両端から中央側に向かって外力が作用したときに、外被4Aが座屈しにくくなる。
[第8実施形態]
図12は、第8実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第8実施形態に係る複合ケーブル1Hは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Eを有し、変形部42Aに替えて変形部42Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図12は、第8実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第8実施形態に係る複合ケーブル1Hは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Eを有し、変形部42Aに替えて変形部42Dを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Hにおいて外被4Aは、内部に収納部40Eを有する。収納部40Eは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Eの形状は、長円の形状であり、収納部40Eの右側の垂直な壁面から隙間41Aにかけて曲面となっており、収納部40Eの左側の垂直な壁面から隙間41Aにかけて曲面となっている。また、収納部40Eの右側の垂直な壁面から収納部40Eの底にかけて曲面となっており、収納部40Eの左側の垂直な壁面から収納部40Eの底にかけて曲面となっている。2つの変形部42Dは、第6実施形態の変形部42Dと同じ構成である。
複合ケーブル1Hによれば、複合ケーブル1Aと比較すると、右側の変形部42Dは、右側に向かって厚みが増しており、左側の変形部42Dは、左側に向かって厚さが増している。また、収納部40Eより下は、左右方向の中央から両端に向かって厚さが増している。このため、左右方向の両端から中央側に向かって外力が作用したときに、外被4Aが座屈しにくくなる。また、収納部40Eの断面形状が、側面から上下方向に向かって曲面であって角がないため、外被4Aを曲げて隙間41Aを広げるときに外被4Aが裂けにくくなる。なお、収納部40Eの断面の形状は、円形又は楕円形であってもよい。
[第9実施形態]
図13は、第9実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第9実施形態に係る複合ケーブル1Jは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Fを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図13は、第9実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第9実施形態に係る複合ケーブル1Jは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて収納部40Fを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Gにおいて外被4Aは、内部に収納部40Fを有する。収納部40Fは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Fを形成する右側の壁面は、中央に向かって凸な曲面であり、収納部40Fを形成する左側の壁面も中央に向かって凸な曲面となっている。また、収納部40Fは、収納部40Fの上面と底面は、左右方向に沿った平坦な面となっている。複合ケーブル1Jによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第10実施形態]
図14は、第10実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第10実施形態に係る複合ケーブル1Kは、外被4Aにおいて上側に凹んだ凹部44Aを下側に有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図14は、第10実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第10実施形態に係る複合ケーブル1Kは、外被4Aにおいて上側に凹んだ凹部44Aを下側に有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1Kにおいて外被4Aは、収納部40Aより下側に凹部44Aを有する。凹部44Aは、下側から上側へ円弧状に凹んだ溝であり、複合ケーブル1Kの長手方向に沿って形成されている。複合ケーブル1Kによれば、複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aにおいて隙間41Aを広げる方向に曲げるときに凹んでいる凹部44Aが起点となって曲げやすくなる。
[第11実施形態]
図15は、第11実施形態に係る中間生成物の断面図である。第11実施形態に係る中間生成物10Bは、第1実施形態の中間生成物10Aと比較すると、収納部40Aに替えて収納部40Gを有し、隙間41Aに替えて隙間41Cを有しており、外被4Aの形状が異なる点で相違している。
図15は、第11実施形態に係る中間生成物の断面図である。第11実施形態に係る中間生成物10Bは、第1実施形態の中間生成物10Aと比較すると、収納部40Aに替えて収納部40Gを有し、隙間41Aに替えて隙間41Cを有しており、外被4Aの形状が異なる点で相違している。
中間生成物10Bにおいて外被4Aは、左右方向の中央を境にして下側に屈曲した形状に形成されており、内部に収納部40Gを有し、収納部40Gの上側に隙間41Cを有する。収納部40Gは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている空間である。収納部40Gは、左右対称の形状に形成されており、下側より上側が広くなっている。隙間41Cは、収納部40Gと外被4Aの外側とを繋ぐ隙間であり、中間生成物10Bの長手方向に沿って収納部40Gの上側に形成されている。隙間41Cは、左右方向の幅が、第2線状体3Aの直径より広く形成されている。
作業者は、中間生成物10Bで複合ケーブルを製造する際には、隙間41Cから収納部40Gへ第2線状体3Aを挿入する。作業者は、収納部40Gへ第2線状体3Aを挿入した後、図4の(c)と同様に外被4Aを曲げて変形させて隙間41Cの幅を狭める。次に作業者は、隙間41Cに沿って閉鎖部5Aを外被4Aに貼り付け、図4の(d)と同様に隙間41Cを閉鎖部5Aで閉鎖する。なお、作業者は、閉鎖部5Aで隙間41Cを閉鎖する前に、図5と同様に右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触した状態にした後、2つの変形部42Aが接触している部分の上側を閉鎖部5Aで閉鎖してもよい。
中間生成物10Bにおいては、隙間41Cが第2線状体3Aの直径より広く形成されているため、作業者が変形させなくとも第2線状体3Aを収納部40Gに容易に挿入することができる。
[第12実施形態]
図16は、第12実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第12実施形態に係る複合ケーブル1Lは、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Bを有する点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。なお、複合ケーブル1Lは、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する構成であってもよい。
図16は、第12実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第12実施形態に係る複合ケーブル1Lは、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Bを有する点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。なお、複合ケーブル1Lは、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する構成であってもよい。
第1線状体2Bは、断面が三角形であり、金属材料から構成された中実の単線(金属線)である。複合ケーブル1Lにおいても、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第13実施形態]
図17は、第13実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第13実施形態に係る複合ケーブル1Mは、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Cを有する点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。なお、複合ケーブル1Mは、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する構成であってもよい。
図17は、第13実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第13実施形態に係る複合ケーブル1Mは、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Cを有する点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。なお、複合ケーブル1Mは、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する構成であってもよい。
第1線状体2Cは、断面が矩形であり、金属材料から構成された中実の単線(金属線)である。複合ケーブル1Mにおいても、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第14実施形態]
図18は、第14実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第14実施形態に係る複合ケーブル1Nは、第10実施形態に係る複合ケーブル1Kと比較すると、下側に凹んだ凹部44Bを外被4Aの上側に有し、変形部42Aに替えて変形部42Eを有し、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Kと同様である。
図18は、第14実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第14実施形態に係る複合ケーブル1Nは、第10実施形態に係る複合ケーブル1Kと比較すると、下側に凹んだ凹部44Bを外被4Aの上側に有し、変形部42Aに替えて変形部42Eを有し、隙間41Aに替えて切り目43Aを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Kと同様である。
複合ケーブル1Nにおいて外被4Aは、収納部40Aより上側に凹部44Bを有する。凹部44AB、上側から下側へ円弧状に凹んだ溝であり、複合ケーブル1Nの長手方向に沿って形成されている。2つの変形部42Eは、収納部40Aの上側で収納部40Aの左右方向の端の位置から左右方向の中央に向かって上下方向に薄くなるように形成されており、外被4Aの外側と収納部40A側に変形可能となっている。複合ケーブル1Nにおいて閉鎖部5Aは、切り目43Aに沿って凹部44Bに貼り付けられ、切り目43Aを閉鎖する。変形部42Eは、覆いの一例である。
複合ケーブル1Nによれば、複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aにおいて切り目43Aを広げる方向に曲げるときに凹んでいる凹部44Aが起点となって曲げやすくなる。
[第15実施形態]
図19は、第15実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第15実施形態に係る複合ケーブル1Pは、第14実施形態に係る複合ケーブル1Nと比較すると、2本の第3線状体6Aを有し、閉鎖部5Aの貼り付け位置が異なる点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Nと同様である。
図19は、第15実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第15実施形態に係る複合ケーブル1Pは、第14実施形態に係る複合ケーブル1Nと比較すると、2本の第3線状体6Aを有し、閉鎖部5Aの貼り付け位置が異なる点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Nと同様である。
第3線状体6Aは、例えば、第2線状体3Aと同じ光ファイバ心線である。第3線状体6Aは、凹部44Aと凹部44Bに配置されている。閉鎖部5Aは、第3線状体6Aが露出しないように外被4Aの下面において凹部44Aを塞ぐように貼り付けられる。また、閉鎖部5Aは、第3線状体6Aが露出しないように外被4Aの上面において凹部44Bを塞ぐように貼り付けられる。なお、複合ケーブル1Pは、2本の第3線状体6Aの一方を有していない構成としてもよい。
複合ケーブル1Pによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができ、さらに複合ケーブル1Aより多くの光ファイバ心線を有することができる。また、切り目43Aを広げることなく、凹部44Aと凹部44Bを利用することで第3線状体6Aを増やすことができる。なお、凹部44Aと凹部44Bには、第3線状体6Aに替えて第2線状体3Aを配置してもよい。
[第16実施形態]
図20は、第16実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第16実施形態に係る複合ケーブル1Qは、第15実施形態に係る複合ケーブル1Pと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Bを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Pと同様である。閉鎖部5Bは、例えば熱収縮テープであり、外被4Aの外面及び第3線状体6Aを覆っている。
図20は、第16実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第16実施形態に係る複合ケーブル1Qは、第15実施形態に係る複合ケーブル1Pと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Bを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Pと同様である。閉鎖部5Bは、例えば熱収縮テープであり、外被4Aの外面及び第3線状体6Aを覆っている。
複合ケーブル1Qによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができ、さらに複合ケーブル1Aより多くの光ファイバ心線を有することができる。
[第17実施形態]
図21は、第17実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第17実施形態に係る複合ケーブル1Rは、第1線状体2Aの本数、第2線状体3Aの本数、収納部40Aの数、隙間41Aの数、変形部42Aの数及び閉鎖部5Aの数が第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違している。
図21は、第17実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第17実施形態に係る複合ケーブル1Rは、第1線状体2Aの本数、第2線状体3Aの本数、収納部40Aの数、隙間41Aの数、変形部42Aの数及び閉鎖部5Aの数が第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違している。
複合ケーブル1Rは、所定の間隔で平行に配置された3本の第1線状体2Aを有し、中央の第1線状体2Aと右側の第1線状体2Aの間及び中央の第1線状体2Aと左側の第1線状体2Aの間に収納部40Aを有する。また、複合ケーブル1Rは、それぞれの収納部40に2本の第2線状体3を収納している。それぞれの収納部40Aの上側には隙間41Aと変形部42Aが形成されており、隙間41Aの上側は、閉鎖部5Aで閉鎖されている。
複合ケーブル1Rによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができ、さらに複合ケーブル1Aより多くの第1線状体2Aと第2線状体3Aを有することができる。
[第18実施形態]
図22は、第18実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第18実施形態に係る複合ケーブル1Sは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Dを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図22は、第18実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第18実施形態に係る複合ケーブル1Sは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Dを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
第1線状体2Dは、金属線201Dと絶縁被覆202Dで構成されている。金属線201Dは、第1線状体2Aと同様に金属の単線である。金属線201Dの外周面には、例えば外被4Dと同様の絶縁材料で形成されている絶縁被覆202Dが被覆されている。第1線状体2Dは、絶縁被覆202Dの外周面が外被4Aによって覆われている。複合ケーブル1Sによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。また、複合ケーブル1Sでは、端部の加工の際に外被4Aを除去することにより、第1線状体2Dを取り出すこと(露出させること)ができる。このように第1線状体2Dを露出させることにより、第1線状体2Dに取り付ける端子を、第1線状体2Dが露出する位置から離れた位置にすることが可能であり、複合ケーブル1Sに取り付けるコネクタの位置について、自由度を増すことができる。
[第19実施形態]
図23は、第19実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第19実施形態に係る複合ケーブル1Tは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Eを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図23は、第19実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第19実施形態に係る複合ケーブル1Tは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、第1線状体2Aに替えて第1線状体2Eを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
第1線状体2Eは、複数、例えば7本の金属線201Eを撚り合わせて1つの線状体とし、その外周面に絶縁材料で形成されている絶縁被覆202Eが被覆されている。金属線201Eは、第1線状体2Aと同様に金属の単線である。撚り合わせられた7本の金属線201Dの外周面には、例えば外被4Dと同様の絶縁材料で形成されている絶縁被覆202Eが被覆されている。第1線状体2Eは、絶縁被覆202Eの外周面が外被4Aによって覆われている。複合ケーブル1Tによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。また、複合ケーブル1Tでも、端部の加工の際に外被4Aを除去することにより、第1線状体2Eを取り出すこと(露出させること)ができる。このように第1線状体2Eを露出させることにより、第1線状体2Eに取り付ける端子を、第1線状体2Eが露出する位置から離れた位置にすることが可能であり、複合ケーブル1Tに取り付けるコネクタの位置について、自由度を増すことができる。
[第20実施形態]
図24は、第20実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第20実施形態に係る複合ケーブル1Uは、第19実施形態に係る複合ケーブル1Tと比較すると、第1線状体2Eに替えて第1線状体2Fを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Tと同様である。
図24は、第20実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第20実施形態に係る複合ケーブル1Uは、第19実施形態に係る複合ケーブル1Tと比較すると、第1線状体2Eに替えて第1線状体2Fを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Tと同様である。
第1線状体2Fは、図24に示すように、例えば7本の金属線201Eを撚り合わせた裸撚り線であり、第1線状体2Eと比較すると、絶縁被覆202Eを有していない点で相違する。複合ケーブル1Uによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第21実施形態]
図25は、第21実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第21実施形態に係る複合ケーブル1Vは、第19実施形態に係る複合ケーブル1Tと比較すると、第2線状体3Aに替えて第2線状体3Bを有し、遮蔽部7Aを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Tと同様である。
図25は、第21実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第21実施形態に係る複合ケーブル1Vは、第19実施形態に係る複合ケーブル1Tと比較すると、第2線状体3Aに替えて第2線状体3Bを有し、遮蔽部7Aを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Tと同様である。
遮蔽部7Aは、例えば第1線状体2Aに用いられる金属線(銅電線)と同様に導電性を有する材料、即ち非絶縁性の材料を筒状に形成したものである。遮蔽部7Aは、例えば押出成形によって形成される。
第2線状体3Bは、例えば金属線(メタル線)である。第2線状体3Bは、例えば、自動車の電装品へ信号を伝送のための信号線として機能する。第2線状体3Bは、例えば、ツイスト線310と、ツイスト線310の外周を被覆するジャケット312とを有する。ツイスト線310は、複数の被覆電線311を撚り合わせたものである。図25には、ツイスト線310の一例として2本の被覆電線311を撚り合わせたものを例示しているが、ツイスト線310を構成する被覆電線311の本数は特に制限されない。各被覆電線311は、例えば金属である導体3111と、導体3111の外周を被覆する絶縁材料から成る絶縁層3112で構成されている。導体3111は、例えば、第1線状体2Aと同様の材料で形成されている。絶縁層3112は、例えば、外被4Aと同様の材料によって形成されている。また、ジャケット312は、例えば、外被4Aと同様の材料によって形成されている。なお、導体3111は、単線であっても、撚線であってもよい。2本の第2線状体3Bは、遮蔽部7Aの内部に収納されている。
複合ケーブル1Vは、複合ケーブル1Aの作用効果に加えて、遮蔽部7Aが導電性を有する非絶縁性の材料により形成されているため、第1線状体2Aあるいはその他の装置から発生する電磁波が遮蔽部7Aにより遮蔽され、遮蔽部7Aの内部の金属線により形成されている第2線状体3Bに干渉することがなく、第2線状体3Bで伝送する信号について、障害の発生を抑制することができる。
[第22実施形態]
図26は、第22実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第22実施形態に係る複合ケーブル1Wは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aの断面形状が矩形の角をR面取りした形状であり、第1線状体2Aに替えて複数の第1線状体2Gを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図26は、第22実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第22実施形態に係る複合ケーブル1Wは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aの断面形状が矩形の角をR面取りした形状であり、第1線状体2Aに替えて複数の第1線状体2Gを有する点で相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
第1線状体2Gは、複数の金属線201Gを撚り合わせた断面が矩形状の扁平撚線である。金属線201Gは、第1線状体2Aと同様に金属の単線である。複合ケーブル1Wにおいて、第1線状体2Gは、収納部40Aの左側に3本配置され、収納部40Aの右側に3本配置されている。複合ケーブル1Wによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第23実施形態]
図27は、第23実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第23実施形態に係る複合ケーブル1Xは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aに埋め込まれている第1線状体2Aの本数が1本である点で相違する。なお、図27においては、収納部40Aの左側に第1線状体2Aがあるが、収納部40Aの右側に第1線状体2Aがある構成であってもよい。複合ケーブル1Xによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
図27は、第23実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第23実施形態に係る複合ケーブル1Xは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、外被4Aに埋め込まれている第1線状体2Aの本数が1本である点で相違する。なお、図27においては、収納部40Aの左側に第1線状体2Aがあるが、収納部40Aの右側に第1線状体2Aがある構成であってもよい。複合ケーブル1Xによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができる。
[第24実施形態]
図28は、第24実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第24実施形態に係る複合ケーブル1AAは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Cを有し、隙間41Aを閉鎖する方法が異なる。
図28は、第24実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第24実施形態に係る複合ケーブル1AAは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Cを有し、隙間41Aを閉鎖する方法が異なる。
閉鎖部5Cは、例えば、合成樹脂で形成された結束バンドである。作業者は、例えば前述したステップS103の後、閉鎖部5Bにより外被4Aを締め付け、図28に示すように右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触した状態にして固定する。複合ケーブル1AAによれば、右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触して収納部40Aが密閉されるため、収納部40Aへ水分が入るのを防ぐことができる。
[第25実施形態]
図29は、第25実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第25実施形態に係る複合ケーブル1ABは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Dを有し、隙間41Aを閉鎖する方法が異なる。
図29は、第25実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第25実施形態に係る複合ケーブル1ABは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Dを有し、隙間41Aを閉鎖する方法が異なる。
閉鎖部5Dは、例えば、外被4Aと同様の絶縁材料で形成されている。閉鎖部5Dは、断面が外被4Aの外形に沿った形状となっており、内部空間50Aと開口部51Aを有する。内部空間50Aは、閉鎖部5Dの内部に形成されている空間である。開口部51Aは、内部空間50Aと閉鎖部5Dの外側とを繋ぐ隙間であり、閉鎖部5Dの長手方向に沿って内部空間50Aの下側に形成されている。作業者は、例えば前述したステップS103の後、第2線状体3Aが挿入された外被4Aを内部空間50Aに挿入し、図29に示すように右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触した状態にする。複合ケーブル1ABによれば、右側の変形部42Aの左端と左側の変形部42Aの右端が接触して収納部40Aが密閉されるため、収納部40Aへ水分が入るのを防ぐことができる。なお、図29においては、外被4Aと閉鎖部5Dとの間に隙間がある構成となっているが、外被4Aを内部空間50Aに挿入した後で、外被4Aと閉鎖部5Dとの間に隙間が生じないように内部空間50Aを形成するようにしてもよい。
[第26実施形態]
図30は、第26実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第26実施形態に係る複合ケーブル1ACは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Eを有する点で相違する。
図30は、第26実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第26実施形態に係る複合ケーブル1ACは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Eを有する点で相違する。
閉鎖部5Eは、例えば、一方の面に粘着性を有する帯状のポリ塩化ビニルテープである。閉鎖部5Eは、閉鎖部5Aより左右方向の幅が広いものとなっている。閉鎖部5Eは、隙間41Aに沿って外被4Aの上側に貼り付けられ、隙間41Aの上側(外被4Aの外面側)を閉鎖する。複合ケーブル1ACによれば、隙間41Aが閉鎖部5Aより幅広の閉鎖部5Eで閉鎖されるため、閉鎖部5Eが閉鎖部5Aより剥がれにくく、収納部40Aへ水分が入るのを防ぐことができる。
[第27実施形態]
図31は、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aの斜視図であり、図32は、第27実施形態に係る複合ケーブルの斜視図である。第27実施形態に係る複合ケーブル1ADは、図31に示す第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて複数の閉鎖部5Fを有する点で相違する。
図31は、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aの斜視図であり、図32は、第27実施形態に係る複合ケーブルの斜視図である。第27実施形態に係る複合ケーブル1ADは、図31に示す第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて複数の閉鎖部5Fを有する点で相違する。
閉鎖部5Fは、例えば、形状が矩形であり、一方の面に粘着性を有する帯状のポリ塩化ビニルテープである。閉鎖部5Fは、隙間41Aに沿って外被4Aの上側に所定の間隔で貼り付けられる。複合ケーブル1ADによれば、隙間41Aが開くのを閉鎖部5Fによって抑えることができる。
[第28実施形態]
図33は、第28実施形態に係る複合ケーブルの斜視図である。第28実施形態に係る複合ケーブル1AEは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Gを有する。
図33は、第28実施形態に係る複合ケーブルの斜視図である。第28実施形態に係る複合ケーブル1AEは、第1実施形態に係る複合ケーブル1Aと比較すると、閉鎖部5Aに替えて閉鎖部5Gを有する。
複合ケーブル1AEにおいては、閉鎖部5Gが外被4Aに対して螺旋状に貼り付けられている。複合ケーブル1AEによれば、隙間41Aが開くのを螺旋状に外被4Aに貼り付けられた閉鎖部5Gによって抑えることができる。
[第29施形態]
図34は、第29実施形態に係る複合ケーブルを示す図であり、本発明の一実施形態に係る前述した複合ケーブル1Uに端子を設けた構成を示す図である。
図34は、第29実施形態に係る複合ケーブルを示す図であり、本発明の一実施形態に係る前述した複合ケーブル1Uに端子を設けた構成を示す図である。
第1端子8は、複合ケーブル1Uにおける第1線状体2Fと外部機器や他の配線との接続を容易にするための接続部材であり、例えば圧着端子である。第1端子8は、第1線状体2Fの長手方向の端部に接続されている。
第2端子9は、複合ケーブル1Uにおける第2線状体3Aと外部機器や他の配線との接続を容易にするための接続部材である。例えば、第2線状体3Aが光ファイバ心線の場合、第2端子9としては、FCコネクタ、SCコネクタ、LCコネクタ等の各種光コネクタである。第2端子9は、第2線状体3Aの長手方向の端部にそれぞれ接続されている。
なお、図34においては、複合ケーブル1Uの第1線状体2Fに第1端子8が接続され、第2線状体3Aに第2端子9が接続される構成を示したが、例えば、複合ケーブル1Uの端部に第1端子8と第2端子9を一体に形成した1つのコネクタ状の接続部材を接続してもよい。また、図34においては、複合ケーブル1Uに第1端子8と第2端子9を接続する構成を示したが、他の実施形態における第1線状体2A~2Gにおいても第1端子8を接続し、他の実施形態に第2線状体3Aにおいても第2端子9を接続してもよい。また、複合ケーブル1Vにおいて導体である第2線状体3Bについても、第1端子8を接続してもよい。
図35は、前述した実施形態に係る複合ケーブルのいずれかを車両に配索した例を示す図である。図36は、前述した実施形態に係る複合ケーブルの配索を模式的に示す平面図である。図35、36に示す車両1000は、例えば、ハイブリッド車、電気自動車又は燃料電池車等を含む自動車である。車両1000は、配索構造500を有する。
配索構造500は、車両1000が有する二次電池BATから供給される電力を電装品へ供給し、電装品を制御するECU(Electronic Control Unit)600と電装品との間で授受される信号を中継するシステムである。配索構造500は、複数の電気接続箱、及び複数のケーブルを有する。二次電池BATは、繰り返し充電及び放電が可能な二次電池である。二次電池BATの電圧は、例えば12Vであり、車両1000が有する図示省略したオルタネータにより充電され、複数の電装品へ電力を供給する。なお、二次電池BATの位置は、図示した位置に限定されるものではなく、車両1000内の他の位置に配置されていてもよい。
配索構造500に接続される電装品は、例えば、ヘッドランプ、テールランプ、ストップランプ、ターンランプなどの灯火系の機器や、ディスプレイ装置、カーオーディオ、計器パネルなどの運転席周辺の機器、パワーウインドウ、ワイパー、シートヒーター、ドアロック、電動ミラー、リアデフロスター、リアワイパーなどの機器、アクチュエータ、各種センサーなどである。なお、図面が煩雑になるのを防ぐため、図35においては複数の電装品の図示を省略している。図36においては、同じく図面が煩雑になるのを防ぐため、電装品7101~710n(nは2以上の整数)と電装品7201~720m(mは2以上の整数)を図示し、他の電装品の図示を省略している。なお、図36は、配索を模式的に示す図であるため、電装品7101~電装品710nと電装品7201~720mの実際の配置位置は、図36に示す位置とは異なることに留意されたい。
配索構造500は、複数のケーブルとして、ケーブルBW1、ケーブルBW2、ケーブルRW、ケーブルLW、ケーブルRW1、ケーブルLW1、ケーブルRW11及びケーブルLW11を有する。ケーブルRW、ケーブルLW、ケーブルRW1、ケーブルLW1、ケーブルRW11及びケーブルLW11は、前述の実施形態のいずれかの複合ケーブルであり、幹線の一例である。なお、ケーブルRW、ケーブルLW、ケーブルRW1、ケーブルLW1、ケーブルRW11及びケーブルLW11のいずれかを前述の実施形態のいずれかの複合ケーブルとしてもよい。
配索構造500は、複数の電気接続箱として、分配部FM、電気接続箱FR、電気接続箱FL、電気接続箱MR、電気接続箱ML、電気接続箱RR及び電気接続箱RLを有する。これらの電気接続箱は、電力を供給するための前述の第1端子8が接続される端子、信号を伝送するための前述の第2端子9が接続される端子(コネクタ)、電装品と電気接続箱を接続して電装品へ電力を供給するケーブルが接続される端子、電装品と電気接続箱を接続して電装品との間で信号を授受するケーブルが接続される端子、電装品への電力供給を制御する制御部、リレー回路、ヒューズ、スイッチング回路、平滑回路などを有する。
分配部FMは、ケーブルBW1を介して二次電池BATに接続されており、ケーブルBW2を介してECU600に接続されている。また、分配部FMには、ケーブルRWとケーブルLWが接続されている。ケーブルRWは、電気接続箱FRに接続されている。ケーブルRWは、電気接続箱FRへ電力を供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。ケーブルLWは、電気接続箱FLに接続されている。ケーブルLWは、電気接続箱FLへ電力を供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。分配部FMは、二次電池BATに近い位置に配置されるのが好ましい。
電気接続箱FRは、車両1000の前部右側に配置されており、ケーブルRWが接続されている。電気接続箱FRは、例えば車両1000の前部に配置された電装品へ接続されており、ケーブルRWから供給される電力を接続されている電装品へ供給する。また、電気接続箱FRは、ケーブルRWを介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。さらに電気接続箱FRには、車両1000の右側に配置されたケーブルRW1が接続されている。ケーブルRW1は、電気接続箱FRから供給される電力を電気接続箱MRへ供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。
電気接続箱FLは、車両1000の前部左側に配置されており、ケーブルLWが接続されている。電気接続箱FLは、例えば車両1000の前部に配置された電装品へ接続されており、ケーブルLWから供給される電力を接続されている電装品へ供給する。また、電気接続箱FLは、ケーブルLWを介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。さらに電気接続箱FLには、車両1000の左側に配置されたケーブルLW1が接続されている。ケーブルLW1は、電気接続箱FLから供給される電力を電気接続箱MLへ供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。
電気接続箱MRは、車両1000の右側でカウルの近傍に配置されており、ケーブルRW1が接続されている。電気接続箱MRは、例えば車両1000のカウルの近傍や車両1000の前部と後部との間に配置されている電装品へ接続されており、ケーブルRW1から供給される電力を接続されている電装品へ供給する。また、電気接続箱MRは、ケーブルRW、電気接続箱FR及びケーブルRW1を介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。さらに電気接続箱MRには、車両1000の右側に配置されたケーブルRW11が接続されている。ケーブルRW11は、電気接続箱MRから供給される電力を電気接続箱RRへ供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。
電気接続箱MLは、車両1000の左側でカウルの近傍に配置されており、ケーブルLW1が接続されている。電気接続箱MLは、例えば車両1000のカウルの近傍や車両1000の前部と後部との間に配置されている電装品へ接続されており、ケーブルLW1から供給される電力を接続されている電装品へ供給する。また、電気接続箱MLは、ケーブルLW、電気接続箱FL及びケーブルLW1を介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。さらに電気接続箱MLには、車両1000の左側に配置されたケーブルLW11が接続されている。ケーブルLW11は、電気接続箱MLから供給される電力を電気接続箱RLへ供給し、ECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。
電気接続箱RRは、車両1000の後部右側に配置されており、ケーブルRW11が接続されている。電気接続箱RRは、例えば車両1000の後部に配置されたn個の電装品7101~電装品710nへケーブルEW1で接続されており、ケーブルRW11から供給される電力を接続されている電装品7101~電装品710nへ供給する。また、電気接続箱RRは、ケーブルRW、電気接続箱FR、ケーブルRW1、電気接続箱MR及びケーブルRW11を介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。ケーブルEW1は、枝線の一例である。
電気接続箱RLは、車両1000の後部左側に配置されており、ケーブルLW11が接続されている。電気接続箱RLは、例えば車両1000の後部に配置されたm個の電装品7201~電装品720mへケーブルEW2で接続されており、ケーブルLW11から供給される電力を接続されている電装品7201~電装品720mへ供給する。また、電気接続箱RLは、ケーブルLW、電気接続箱FL、ケーブルLW1、電気接続箱ML及びケーブルLW11を介してECU600と電装品との間で授受される信号を中継する。ケーブルEW2は、枝線の一例である。
このように、車両用のワイヤハーネスの配索構造500において、前述の実施形態のいずれかの複合ケーブルを採用することにより、少ない本数のケーブルによって電装品への電力の供給と電装品に係る信号の中継を行うことが可能となり、車両内のワイヤハーネスの配索性が向上する。なお、ケーブルEW1、EW2の少なくとも一つを前述の複合ケーブルのいずれかの複合ケーブルとしてもよい。
なお、配索構造500は、図35に示した配索例に限定されるものではなく、他の配索であってもよい。図37及び図38は、複合ケーブルの配索の変型例を示す図である。図35に示した配索構造では、ケーブルRW11とケーブルLW11は、後輪のタイヤハウスの上部を通るように配索されているが、例えば、図37に示すように、車両1000の底部の一例である床面にケーブルRW11とケーブルLW11を配索し、後輪のタイヤハウスを水平方向に避けて後方に至るように車両1000の幅方向の中央側にケーブルRW11とケーブルLW11を配索してもよい。なお、車両の底部とは、床面に限定されるものではなく、車体の下部構造や車室の下部も含む。また、図に示した車両1000は、タイヤハウスが車室側に出ているが、タイヤハウスが車室側に出ていない構成であってもよい。また、図38に示すように、例えば、車両1000のAピラーとルーフに沿ってケーブルRW11とケーブルLW11を配索し、車両の後部にある電気接続箱RR及び電気接続箱RLへ電力を供給してもよい。また、図39は、複合ケーブルの配索の変型例を示す平面図である。図36に示した構成は、電気接続箱RRと電気接続箱RLが接続されていない構成であるが、例えば、図39に示すように、複合ケーブルであるケーブルBW3で電気接続箱RRと電気接続箱RLとを電気的に接続してもよい。
[第30実施形態]
図40は、第30実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第30実施形態に係る複合ケーブル1AFは、外被4Aにおいて2つの隙間41Aを有し、収納部40Aに替えて2つの収納部40Hを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図40は、第30実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第30実施形態に係る複合ケーブル1AFは、外被4Aにおいて2つの隙間41Aを有し、収納部40Aに替えて2つの収納部40Hを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1AFにおいて外被4Aは、内部に2つの収納部40Hを有する。2つの収納部40Hは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Hの断面形状は、矩形の形状となっている。なお、収納部40Hの断面形状は、矩形に限定されるものではなく、収納部40B、収納部40C、収納部40D、収納部40E、又は収納部40Fのいずれかの断面形状であってもよい。上側にある収納部40Hは、上側にある隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっており、下側にある収納部40Hは、下側にある隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっている。また、上側にある収納部40Hと下側にある収納部40Hは、互いに繋がっていない構成となっている。複合ケーブル1AFによれば、第2線状体3Aを上側又は下側の一方の収納部40Hに挿入して例えば車両に配索した後、機能や部品の追加等、必要に応じて空いている他方の収納部40Hに第2線状体3Aを挿入し、複合ケーブル1AFが有する第2線状体3Aを増やすことができる。
[第31実施形態]
図41は、第31実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第31実施形態に係る複合ケーブル1AGは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて、2つの収納部40Hを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図41は、第31実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第31実施形態に係る複合ケーブル1AGは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて、2つの収納部40Hを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1AGにおいて外被4Aは、内部に2つの収納部40Hを有する。2つの収納部40Hは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Hの断面形状は、矩形の形状となっている。なお、本実施形態においても、収納部40Hの断面形状は、矩形に限定されるものではなく、収納部40B、収納部40C、収納部40D、収納部40E、又は収納部40Fのいずれかの断面形状であってもよい。上側にある収納部40Hは、上側にある隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっており、下側にある収納部40Hは、上側にある収納部40Hに繋がっている。複合ケーブル1AGによれば、複合ケーブル1AGが曲がった場合、曲げによる第2線状体3Aへの負荷が小さくなるように、第2線状体3Aが2つの収納部40Hにおいて移動するため、曲げによる第2線状体3Aへの負荷を抑えることができる。
[第32実施形態]
図42は、第32実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第32実施形態に係る複合ケーブル1AHは、収納部40A内に複数の突起45を有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。複合ケーブル1AHにおいて収納部40Aは、収納部40Aの壁面から収納部40Aの内側に突出した複数の突起45を有する。複合ケーブル1AHによれば、収納部40A内に複数の突起45があるため、第2線状体3Aが収納部40内で動くのを抑えることができる。
図42は、第32実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第32実施形態に係る複合ケーブル1AHは、収納部40A内に複数の突起45を有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。複合ケーブル1AHにおいて収納部40Aは、収納部40Aの壁面から収納部40Aの内側に突出した複数の突起45を有する。複合ケーブル1AHによれば、収納部40A内に複数の突起45があるため、第2線状体3Aが収納部40内で動くのを抑えることができる。
[第33実施形態]
図43は、第33実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第33実施形態に係る複合ケーブル1AJは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて、収納部40Kを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
図43は、第33実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第33実施形態に係る複合ケーブル1AJは、外被4Aにおいて収納部40Aに替えて、収納部40Kを有している点で第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違し、他の構成は、複合ケーブル1Aと同様である。
複合ケーブル1AJにおいて外被4Aは、内部に収納部40Kを有する。収納部40Kは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Kの断面形状は、円形となっており、隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっている。例えば、第2線状体3AがSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブルであり、STPケーブルの外径と収納部40Kの内径を略同じとした場合、第2線状体3Aが収納部40Kに収まり、第2線状体3Aが動くのを抑えることができる。
[第34実施形態]
図44は、第34実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第34実施形態に係る複合ケーブル1AKは、外被4Aにおいて収納部40Kに替えて、収納部40Lを有している点で第33実施形態の複合ケーブル1AJと相違し、他の構成は、複合ケーブル1AJと同様である。収納部40Lは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Lの断面形状は、楕円形となっており、隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっている。例えば、第2線状体3AがSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブルであり、STPケーブルの外径と楕円形である収納部40Lの短軸の長さを略同じとした場合、第2線状体3Aが収納部40Lに収まり、第2線状体3Aが動くのを抑えることができる。なお、第2線状体3Aの断面形状は、円形に限定されるものではなく、収納部40Lの断面形状と同様に縦長の楕円形であってもよい。
図44は、第34実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第34実施形態に係る複合ケーブル1AKは、外被4Aにおいて収納部40Kに替えて、収納部40Lを有している点で第33実施形態の複合ケーブル1AJと相違し、他の構成は、複合ケーブル1AJと同様である。収納部40Lは、2本の第1線状体2Aの間に形成されている。収納部40Lの断面形状は、楕円形となっており、隙間41Aで外被4Aの外側に繋がっている。例えば、第2線状体3AがSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブルであり、STPケーブルの外径と楕円形である収納部40Lの短軸の長さを略同じとした場合、第2線状体3Aが収納部40Lに収まり、第2線状体3Aが動くのを抑えることができる。なお、第2線状体3Aの断面形状は、円形に限定されるものではなく、収納部40Lの断面形状と同様に縦長の楕円形であってもよい。
[第35実施形態]
図45は、第35実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第35実施形態に係る複合ケーブル1ALは、第1線状体2Aの本数が第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違している。複合ケーブル1ALは、収納部40Aの右側に2本の第1線状体2Aを有し、収納部40Aの左側に2本の第1線状体2Aを有している。複合ケーブル1ALによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができ、さらに複合ケーブル1Aより多くの第1線状体2Aを有することができる。
図45は、第35実施形態に係る複合ケーブルの断面図である。第35実施形態に係る複合ケーブル1ALは、第1線状体2Aの本数が第1実施形態の複合ケーブル1Aと相違している。複合ケーブル1ALは、収納部40Aの右側に2本の第1線状体2Aを有し、収納部40Aの左側に2本の第1線状体2Aを有している。複合ケーブル1ALによれば、複合ケーブル1Aと同様の作用効果を得ることができ、さらに複合ケーブル1Aより多くの第1線状体2Aを有することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
前述の実施形態においては、第1線状体2Aが1本の構成においては、第1線状体2Aは電源に接続される構成としてもよい。第1線状体2Aが複数の複数の構成においては、いずれか1本の第1線状体2Aがグラウンドに接続されている構成や、全ての第1線状体2Aが電源に接続されている構成としてもよい。また、複数の第1線状体2Aが電源に接続される構成においては、例えば、いずれの第1線状体2Aも同じ電圧の電源に接続される構成としてもよい。また、複数の第1線状体2Aが電源に接続される構成においては、例えば、例えば一本の第1線状体2Aが12Vの電源に接続され、他の一本の第1線状体2Aが48Vの電源に接続される構成としてもよい。
前述の実施形態においては、複合ケーブルは閉鎖部5A~5Gのいずれかを有しているが、閉鎖部5A~5Gを有していない構成であってもよい。
前述の実施形態において、第2線状体3A、3Bは、収納部40A~40Hの内部において余長があるように蛇行して収納してもよい。
上述した実施形態においては、切り目43A、43Bの部分を加熱して変形部42A同士や変形部42B同士を溶着させるようにしてもよい。また、変形部42A同士や変形部42D同士を密着させたあとに加熱して互いに溶着させるようにしてもよい。また、変形部42A同士や変形部42B同士を薬品で溶着してもよく、接着剤で接着してもよい。接着剤を用いる場合は、接着剤を紫外線硬化接着剤とし、紫外線を照射することにより硬化させて接着してもよい。変形部42A同士や変形部42B同士を開閉するために、スナップフィットや線ファスナーを用いるようにしてもよい。
1A~1H、1J~1N、1P~1X、1AA~1AH、1AJ~1AL 複合ケーブル
2A~2G 第1線状体
3A、3B 第2線状体
4A 外被
5A~5G 閉鎖部
6A 第3線状体
7A 遮蔽部
8 第1端子
9 第2端子
10A、10B 中間生成物
40A~40H、40K~40L 収納部
41A~41C 隙間
42A~42E 変形部
43A、43B 切り目
44A、44B 凹部
45 突起
50A 内部空間
51A 開口部
201D、201E 金属線
202D、202E 絶縁被覆
301 コア
302 クラッド
303 ファイバ素線被覆
304 緩衝材
305 アウタージャケット
310 ツイスト線
311 被覆電線
312 ジャケット
500 配索構造
600 ECU
7101~710n、7201~720m 電装品
1000 車両
3111 導体
3112 絶縁層
BAT 二次電池
BW1、BW2、EW1、EW2、RW1、LW1、RW11、LW11 ケーブル
FM 分配部
FR、MR、RR、FL、ML、RL 電気接続箱
2A~2G 第1線状体
3A、3B 第2線状体
4A 外被
5A~5G 閉鎖部
6A 第3線状体
7A 遮蔽部
8 第1端子
9 第2端子
10A、10B 中間生成物
40A~40H、40K~40L 収納部
41A~41C 隙間
42A~42E 変形部
43A、43B 切り目
44A、44B 凹部
45 突起
50A 内部空間
51A 開口部
201D、201E 金属線
202D、202E 絶縁被覆
301 コア
302 クラッド
303 ファイバ素線被覆
304 緩衝材
305 アウタージャケット
310 ツイスト線
311 被覆電線
312 ジャケット
500 配索構造
600 ECU
7101~710n、7201~720m 電装品
1000 車両
3111 導体
3112 絶縁層
BAT 二次電池
BW1、BW2、EW1、EW2、RW1、LW1、RW11、LW11 ケーブル
FM 分配部
FR、MR、RR、FL、ML、RL 電気接続箱
Claims (20)
- 少なくとも1本の第1線状体と、
少なくとも1本の第2線状体と、
絶縁性を有し、前記第1線状体が埋め込まれた外被と、
を有し、
前記外被は、内部に前記外被の長手方向に沿って前記第2線状体を内包する空間を有し、
外力による前記外被の変形により、前記空間と外部とを繋げる隙間の幅が変化する
複合ケーブル。 - 前記隙間の少なくとも一部を閉鎖する閉鎖部
を備える請求項1に記載の複合ケーブル。 - 前記外被は、前記外被の外部と前記空間との間に形成されて前記隙間を形成する覆い
を備える請求項1に記載の複合ケーブル。 - 前記覆いは、前記空間の幅方向の一端又は両端から前記空間を覆うように形成されている
請求項3に記載の複合ケーブル。 - 前記第1線状体は、電力線を含み、
前記第2線状体は、信号線を含む
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の複合ケーブル。 - 前記信号線は、光ファイバを含む
請求項5に記載の複合ケーブル。 - 前記信号線は、導電体を含む
請求項5に記載の複合ケーブル。 - 前記導電体と前記第1線状体との間に電磁波を遮蔽する遮蔽部を備える
請求項7に記載の複合ケーブル。 - 前記第2線状体は、前記空間の内部で余長を有する
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の複合ケーブル。 - 複数の前記第1線状体は、前記外被の長手方向に沿って所定の間隔で前記外被に埋め込まれ、
隣り合う前記第1線状体の間に前記空間を有する
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の複合ケーブル。 - 前記空間の断面の形状は鈍角又は曲線を含む形状である
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の複合ケーブル。 - 前記隙間から前記空間に前記第2線状体を挿入可能である
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の複合ケーブル。 - 少なくとも1本の第1線状体と、
絶縁性を有し、前記第1線状体が埋め込まれ、長手方向に沿った空間を内部に有する外被と、
を備えるケーブル。 - 前記外被は、前記外被の外部と前記空間との間に形成された覆いを有する
請求項13に記載のケーブル。 - 第1線状体及び第2線状体を含む幹線と、
前記幹線から分岐した枝線と、
を備え、
前記幹線の少なくとも一部が請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の複合ケーブルである
ワイヤハーネスの配索構造。 - 前記枝線の少なくとも一部が請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の複合ケーブルである
請求項15に記載のワイヤハーネスの配索構造。 - 前記複合ケーブルは、車両の底部に配索されている
請求項15に記載のワイヤハーネスの配索構造。 - 前記複合ケーブルは、車両のルーフに配索されている
請求項15に記載のワイヤハーネスの配索構造。 - 絶縁性を有し、少なくとも1本の第1線状体が埋め込まれ、長手方向に沿った空間を内部に有する外被を変形させ、前記空間と外部とを繋げる隙間を広げるステップと、
前記隙間から第2線状体を前記空間に挿入するステップと、
前記隙間を狭めるステップと、
を備える複合ケーブルの製造方法。 - 前記隙間を閉鎖するステップを備える
請求項19に記載の複合ケーブルの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020123005 | 2020-07-17 | ||
JP2020123005 | 2020-07-17 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022019702A true JP2022019702A (ja) | 2022-01-27 |
Family
ID=80204164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021118706A Pending JP2022019702A (ja) | 2020-07-17 | 2021-07-19 | 複合ケーブル、ケーブル、ワイヤハーネスの配索構造及び複合ケーブルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022019702A (ja) |
-
2021
- 2021-07-19 JP JP2021118706A patent/JP2022019702A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240319 |