JP2606062B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JP2606062B2
JP2606062B2 JP31122792A JP31122792A JP2606062B2 JP 2606062 B2 JP2606062 B2 JP 2606062B2 JP 31122792 A JP31122792 A JP 31122792A JP 31122792 A JP31122792 A JP 31122792A JP 2606062 B2 JP2606062 B2 JP 2606062B2
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rubber material
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理 中垣
達雄 鈴木
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特にこれに設ける枠部材のゴム材の接合面と、他部材に
当接する面との見切りを良好に行う構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】液封入防振装置は一対の室壁をゴム材に
より形成し、振動入力に応じて相補的に変形する上記液
室間に絞り流路を介して封入液を流通せしめることによ
り、効果的な防振作用を得るものであり、かかる防振装
置には上記ゴム材を接合する面を形成した種々の枠部材
を設けることが多い。
【0003】その一例を図3で説明する。防振装置は中
心に連結部材6を埋設した厚肉の防振ゴム体1を有し、
該防振ゴム体1は上方へ開放する容器状をなして、その
開口縁をリング状の枠部材4に接合してある。枠部材4
はナイロン66等の熱伝達率の小さい樹脂材で構成され
ており、防振ゴム体1のゴム材は枠部材4の内周下半面
4aに接合されるとともに、薄肉のシールゴム層11と
なって内周上半面4bに延びている。
【0004】上記枠部材4は内周上端部に段付面を有
し、ここに絞り流路31を形成した仕切板3および、こ
れの上面に沿って設けた薄肉ゴム膜2の各外周縁を位置
せしめて、仕切板3の下方に主液室Aを、上方に副液室
Bをそれぞれ形成してある。枠部材4の外周下端部は段
付きに大径となっており、段付部41の上面と外周面を
覆って装置の上方より、下方へ開放する金属製の容器状
蓋板5が覆着されている。
【0005】防振ゴム体1の外周を覆い、その下端開口
より連結部材6を突出せしめた金属製の筒状ストッパ板
7は、その上端開口縁が枠部材4の段付部下面4cに接
して外方へ屈曲し、蓋板5の拡径した下端開口縁の外周
に沿ってコ字断面に屈曲してカシメ固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記枠部材
4のうち、ゴム材が接合される内周の下半面4aおよび
上半面4b(図4)には型成形時に接着剤が塗布される
が、下半面4aに隣接する段付部41の下面4cは既述
の如くストッパ板4cの開口縁が当接するカシメ面とな
るため、ゴム材のバリが付着することのないように接着
剤は塗布されない。
【0007】そこで、従来は図5に示す如く、L字断面
とした筒状治具の開口縁フランジ811を上記下面4c
に当てて、ノズル82から噴射される接着剤の付着を防
止しているが、フランジ811と下面44cの間に僅か
の隙dが生じることは避けられず、往々にして接着剤が
侵入し付着してゴム材射出時にバリが接着される。この
ため、これを削除してカシメを確実にするための後工程
を必要としていた。
【0008】本発明はかかる課題を解決するもので、枠
部材のゴム材接合面と他部材当接面の見切りを良好に行
い、製造工程の簡易化を実現した液封入防振装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、振動入力により相補的に変形するゴム材よりなる液
室A,Bを絞り流路31で連通してなる液封入防振装置
において、上記ゴム材の接合面4a,4bと、他部材7
の当接面4cとを形成した枠部材4を設けるとともに、
上記接合面4a,4bと当接面4cとの境界にこれに沿
って一定深さの条溝42を形成したものである。
【0010】
【作用】上記構成において、当接面4cを治具で覆って
接合面4a,4bに接着剤を塗布すると、接着剤の一部
が治具の隙を通って当接面4cに向けて流れるが、当接
面4aとの境界に沿って設けた条溝42に流れ込んでこ
こに貯溜され、当接面4aへの侵入が防止される。ま
た、続くゴム材の射出成形時に、ゴム材の一部が当接面
4cに向けて流れるが、その大部分は上記条溝42に流
入して貯溜され、当接面4cに侵入する量は制限され
る。
【0011】かくして、接合面4a,4bと当接面4c
の見切りが確実になされるから、接着されたバリを削除
する工程が不要となり、製造工程が簡略化される。
【0012】
【実施例】図1に示すものは、既にその基本構造を説明
した枠部材4であり、ゴム材の接合面たる内周下半面4
aと、これと段差を有して隣接する当接面たる段付部下
面4cとの境界には、境界に沿う下面4cの内周位置に
一定深さの半円断面をなす条溝42が形成されている。
【0013】かかる構造により、枠部材4の内周下半面
4aおよび上半面4bに接着剤を塗布した場合、当接面
4cに向けて治具81のフランジ811の間隙を侵入す
る接着剤は上記条溝42内に流入して貯溜され、上記下
面4cへの侵入を阻止される。
【0014】また、続く上記下半面4aおよび上半面4
bへのゴム材の射出成形時にその一部が型内間隙に沿っ
て下面4cに侵入しようとするが、これも上記条溝42
内に流入して大部分が貯溜され、それ以降の侵入が制限
される。そして、上記下面に侵入した一部のゴム材は、
接着されることがないから容易に除去できる。
【0015】
【発明の効果】本発明の液封入防振装置によれば、枠部
材におけるゴム材接合面と他部材当接面との見切りが確
実になされ、製造工程が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す枠部材の半部断面図で
ある。
【図2】防振ゴム体を接合した枠部材の半部断面図であ
る。
【図3】従来の液封入防振装置の全体断面図である。
【図4】従来例を示す枠部材の半部断面図である。
【図5】治具を当てた状態の枠部材の半部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 防振ゴム体 2 ゴム膜 3 仕切板 31 絞り流路 4a,4b 接合面 4c 当接面 42 条溝 7 ストッパ板(他部材) A,B 液室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動入力により相補的に変形するゴム材
    よりなる液室を絞り流路で連通してなる液封入防振装置
    において、上記ゴム材の接合面と、他部材との当接面と
    を形成した枠部材を設けるとともに、上記接合面と当接
    面との境界にこれに沿って一定深さの条溝を形成したこ
    とを特徴とする液封入防振装置。
JP31122792A 1992-10-27 1992-10-27 液封入防振装置 Expired - Fee Related JP2606062B2 (ja)

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