JP2903160B2 - エンジン制振用部材の制振構造 - Google Patents

エンジン制振用部材の制振構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばオイルパンやロッカカバー等の板状
部材を装着されるエンジンに関し、特に板状部材を制振
構造としてエンジンの振動を緩和できるようにした、エ
ンジン制振用部材の制振構造に関する。
[従来の技術] 従来より、エンジンのオイルパン(板状部材)として
樹脂入り制振鋼板を用いて制振機能をもたせるものが提
供されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の制振構造付エンジン
による場合には、次のような問題点がある。
従来の樹脂入り制振鋼板は、深絞りに限界があり、自
由な形状を採用できない。
従来の制振鋼板は、樹脂の肉厚が0.1〜0.2mmのため透
過音に対する透過損失が期待できない。
従来の樹脂入り制振鋼板製オイルパンは深絞りの場合
2枚の鋼板間の相対的ずれがダンピング層(樹脂層)に
せん断変形を与え、一部に接着不良を生じやすく、この
ため騒音低減効果が減じられる。
本発明はこのような課題を解決しようとするもので、
製振鋼板に対応する部材の自由な深絞りを行なえるとと
もに、そのダンピング層の肉厚を十分にとることがで
き、さらにダンピング層と板金(鋼板)との接着不良も
防止できるようにして十分な制振効果を得られるように
した、エンジン制振用部材の制振構造を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本発明のエンジン制振用部材の制振構造
は、第1の所定形状に成形された内側板金部材と、該内
側板金部材の該第1の所定形状に対して所要間隔を隔て
た第2の所定形状に成形された外側板金部材と、該内側
板金部材と該外側板金部材との間の空間の端縁部に介装
され、該内側板金部材と該外側板金部材とを連結すると
共に、該空間を外部に対して密閉するシール材と、該シ
ール材を介して該内側板金部材と該外側板金部材とが連
結されることで密閉形成された該空間内に充填される制
振材とから構成されていることを特徴としている。
[作 用] 上述の本発明のエンジン制振用部材の制振構造では、
制振材が内側板金部材と外側板金部材との間に充填され
ているので、制振材と内側板金部材および制振材と外側
板金部材の双方がそれぞれ強固に接着され、不均一な接
着が防止されて、十分な制振が行なわれる。
[実 施 例] 以下、図面により本発明の一実施例としてのエンジン
制振用部材の制振構造について説明すると、第1図はそ
の要部を模式的に示す断面図、第2図は第1図のII部拡
大断面図、第3図は第1図のIII部拡大断面図、第4図
は第1図のIV部拡大断面図である。
第1〜4図に示すように、エンジンに装着される板状
部材としてのオイルパン7が、図示しないエンジン下部
に取り付けられている。
このオイルパンAは、その内側に配設された内側部材
(内側板金部材)としてのオイルパン本体2と、このオ
イルパン本体2の外側に装着される外側部材(外側板金
部材)3とをそなえている。外側部材3は、オイルパン
本体2とほぼ同形状でオイルパン本体2の外面よりもや
や大きく形成されており、この外側部材3は、オイルパ
ン本体2と所要の間隙をもつと共にオイルパン本体2の
外側全面にわたって延設されている。
また、オイルパン本体2と外側部材3との間に形成さ
れる空間4の端縁部には、全周に亘りほぼ隙間なくシー
ル材1が介装されている。
これにより、オイルパン本体2と外側部材3との間の
空間4はシール材1により密閉される(第2図参照)。
そして、この空間4内に、制振材11が充填されている。
なお、この制振材11は、液状の未加硫状粘弾性高分子
材料を、上記のシール材1により予め密閉された空間4
内に流し込み、この後材料を加熱して加硫することによ
り充填されている。
また、シール材1としては、ゴム,熱可塑性プラスチ
ック,液状ゴム等が用いられている。
ところで、制振材11の充填に際し、その注入を行なえ
るよう、第1,4図に示すように、外側部材3に注入口部
材6が取り付られ、注入口部材6には注入口6aが形成さ
れている。
また、オイルパン本体2内のオイル抜きのために、排
油口12が第3図に示すように排油口部材12aをオイルパ
ン本体2の所要の位置に嵌装することにより形成されて
いる。
排油口部材12aにはグロメット5が嵌め込まれ、グロ
メット5は、外側部材3にも嵌め込まれて、排油口12部
分における空間4のシール材として機能するようになっ
ている。
本発明のエンジン制振用部材の制振構造は上述のよう
に構成されているので、エンジンの外形を形成するカバ
ーとしてのオイルパン本体2の製造は次のようにして行
なわれる。
まず、オイルパン本体2の端縁部全周に亘ってにシー
ル材1をあらかじめ塗布し、ついで外側部材3をオイル
パン本体2に対し、所要の間隙を有するようにセットす
る。
さらに、排油口12の位置において、排油口部材12aお
よび外側部材3にグロメット5を嵌め込む。
これにより、オイルパン本体2と外側部材3との間に
密閉された空間4が形成されることとなる。
そして、外側部材3に取り付けられた注入口部材6に
射出ノズル10を当接させ、制振材11(液状ポリマー)を
射出ノズルを通じて注入口6aから空間4内へ流入させ
る。
これにより、空間4内には液状の制振材11で満たされ
る。この後、加熱して化学反応を行なわせ、制振材11は
オイルパン本体2および外側部材3に強固に接着された
弾性体となる。
なお、制振材11の注入に際しては、真空引きを行なっ
てもよい。
このように、深絞り作業による制約を受けない自由な
形状をそなえたオイルパン本体2、外側部材3および制
振材11の3層からなる制振構造が形成される。
この構造において、オイルパン本体2と制振材11およ
び制振材11と外側部材3の接着面はそれぞれ全く同じ形
状で強固に接着されるため、一部接着されない面が残る
ようなことはない。
そして、2枚の鋼板間の相対的ずれがダンピング層
(樹脂層)の制振材11にせん断変形を与えることがな
く、一部に接着不良が起こるようなことはない。
また、2枚の鋼板間に粘弾性高分子をはさみ、しかも
鋼板と強固に接着したことにより、エンジンの振動に対
しては、粘弾性高分子のずり変形により振動エネルギー
が吸収される。
さらに、鋼板を2枚にすることにより、遮音効果も増
す すなわち、鋼板による振動の透過損失は、 透過損失(dB)=20log m+20log f−23 m:単位面積当りの重量(g) f:周波数 で求められるが、鋼板が2枚になることによりmの値が
大幅に増加し、遮音効果が増大する。
なお、この実施例では、シール材1を空間4の端縁部
の全周に亘りほぼ隙間なく介装されているが、制振材11
の注入時に空間4内の空気が制振材11の進入を妨げない
ように、シール材1の適当な箇所に空気抜け穴を設け
て、制振材11の注入時に空間4内の空気が外部に排出さ
れるような構造にすることも考えられる。ただし、この
場合、例えば、空間4内で制振材11の進入が最も遅い箇
所に空気抜け穴を設けるようにして、注入した制振材11
が外部に漏れないように配慮する必要がある。また、制
振材11が外部に濡れた場合には、これを適宜排除する必
要もある。
上述のような制振構造は、エンジンに装着される他の
板状部材としてのロッカカバーやタイミングベルトカバ
ー等に採用することができる。
[発明の効果] 本発明のエンジン制振用部材の制振構造によれば、第
1の所定形状に成形された内側板金部材と、該内側板金
部材の該第1の所定形状に対して所要間隔を隔てた第2
の所定形状に成形された外側板金部材と、該内側板金部
材と該外側板金部材との間の空間の端縁部に介装され、
該内側板金部材と該外側板金部材とを連結すると共に、
該空間を外部に対して密閉するシール材と、該シール材
を介して該内側板金部材と該外側板金部材とが連結され
ることで密閉形成された該空間内に充填される制振材と
から構成されるという簡素な構成で、次のような効果な
いし利点が得られる。
制振構造をそなえる部分、即ち、内側板金部材と外側
板金部材とをそれぞれ単独で成型することで、これらの
部材の形状の深絞りによる制限がなくなり、自由に形状
を設定できるようになる。
内側板金部材と外側板金部材とをそれぞれ別々で成型
して、これらの部材間の空間を大きくとることで、制振
材の肉厚を十分にとれるようになり、制振効果および騒
音低減効果が高まる。
内側板金部材と外側板金部材との間の空間内に制振材
を充填とする構成なので、板金(鋼板)と制振材との接
着不良が生じないため、制振効果が高まる。
内側板金部材及び外側板金部材を単独で成型すること
で板金(鋼板)の厚みを容易に増すことができるため遮
音効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の一実施例としてのエンジン制振用
部材の制振構造を示すもので、第1図はその要部を模式
的に示す断面図、第2図は第1図のII部拡大断面図、第
3図は第1図のIII部拡大断面図、第4図は第1図のIV
部拡大断面図である。 1……シール材、2……内側板金部材としてのオイルパ
ン本体、3……外側板金部材、4……空間、5……グロ
メット、6……注入口部材、6a……注入口、7……板状
部材としてのオイルパン、10……射出ノズル、11……制
振材、12……排油口、12a……排油口部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 洋 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 横田 素行 岡山県倉敷市上富井58番地 丸五ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 藤村 全志 岡山県倉敷市上富井58番地 丸五ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 小川 泰道 岡山県倉敷市上富井58番地 丸五ゴム工 業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−165240(JP,U) 実開 昭57−129940(JP,U) 実開 昭61−94695(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の所定形状に成形された内側板金部材
    と、 該内側板金部材の該第1の所定形状に対して所要間隔を
    隔てた第2の所定形状に成形された外側板金部材と、 該内側板金部材と該外側板金部材との間の空間の端縁部
    に介装され、該内側板金部材と該外側板金部材とを連結
    すると共に、該空間を外部に対して密閉するシール材
    と、 該シール材を介して該内側板金部材と該外側板金部材と
    が連結されることで密閉形成された該空間内に充填され
    る制振材とから構成されている ことを特徴とする、エンジン制振用部材の制振構造。
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