JP2568225Y2 - 液封入式防振マウント - Google Patents

液封入式防振マウント

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JP2568225Y2
JP2568225Y2 JP5553492U JP5553492U JP2568225Y2 JP 2568225 Y2 JP2568225 Y2 JP 2568225Y2 JP 5553492 U JP5553492 U JP 5553492U JP 5553492 U JP5553492 U JP 5553492U JP 2568225 Y2 JP2568225 Y2 JP 2568225Y2
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mounting bracket
bolt
vibration
liquid
fitting
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JP5553492U
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幸夫 高島
政嗣 高岡
和平 大谷
恒夫 鎌田
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のエンジン等の振
動発生体を防振的に支承するのに用いる液封入式防振マ
ウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動に対する減衰機能は容積可変の室内
に封入した液体により坦持させ、一方、振動絶縁性は液
体封入のための室壁を形成するゴム弾性体からなる防振
基体によって坦持させ、低周波振動に対する減衰係数が
大きく、かつ高周波振動に高い絶縁性を有する特性を持
つ液封入式防振マウントは従来から知られており、例え
ば特開昭61−45130号公報によって開示されてい
る。
【0003】かかる防振マウントは、筒状本体金具の上
部開口部にゴム弾性体からなる防振基体を、下部開口部
にシール状態にダイヤフラムを夫々取着せしめて液室を
形成すると共に、該液室をオリフィスを備えた仕切板に
て分割し、一方、上記本体金具の下端部に椀状の取付金
具を取着せしめてダイヤフラムとの間に空気室を形成し
てなる構造を有している。そして防振基体と取付金具に
は、エンジン又は車体取付用のボルトが夫々上下に突出
して設けられており、防振基体のものは、接触面積を大
にして設けられたボルト基部のアンカー部が該防振基体
に加硫接着され、また、取付金具のものは該取付金具の
底部外側に通常溶接により固着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで近年に至り、
エンジン等の被支承物が大型化する傾向があり、それら
の重量が増大した場合、上記ボルトの締付力は強いもの
が要求される。ボルトの軸力を高めるには、ハイテンシ
ョンボルトを用いることが考えられるが、この場合特に
前記取付金具において、ハイテンションボルトとの溶接
ではおくれ破壊が起こる可能性がある。
【0005】この点を解消するために採用されているの
が、頭部下方にセレーションを有したボルトを、該ボル
トのセレーションに対応するよう上記取付金具に設けた
孔に圧入する方法であり、これによればボルトの取付金
具に対する取付を強いものとすることができる。しかし
ながら、上記圧入によるボルトの取付にあっては、取付
金具とダイヤフラムとで構成する空気室の気密性を保つ
ことができず、そのため、ボルトと取付金具との界面に
ゴムを加硫接着したり、空気室密閉用の椀状の別金具を
取付金具内側に挿入したりする必要があり、それに要す
る工数,部品等はマウント自体を少なからずコスト高な
ものとしていた。
【0006】本考案は叙上の如き実状に対処すべくなさ
れたものであり、特に取付金具のボルト廻りに新規な構
成を見出すことにより、マウント空気室の気密性を確保
すると共に、上記工数,部品等を要さずに低コストで防
振マウントを製造することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案の液封入式防振マウントの特徴は、筒状本体金
具の防振基体とダイヤフラムの間に液室を設けて、該液
室をオリフィスを備えた仕切板により分割すると共に、
本体金具の下端部に椀状取付金具を取着せしめてダイヤ
フラムとの間に空気室を形成してなる防振マウントにお
いて、上記取付金具に、頭部下方にセレーションを有す
るボルトを圧入により貫通して設けると共に、上記ボル
トの頭部と取付金具との間隙ならびに上記貫通部の間隙
に、嫌気性ジメタクリレート樹脂を夫々充填せしめたと
ころにある。
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案液封入式防振マウント
においては、前記従来のゴム加硫接着によるシール、あ
るいは空気室密閉用カバー金具を用いる必要がなく、ボ
ルト頭部下面とセレーションのローレット部とに前記嫌
気性ジメタクリレート樹脂を予め塗布し、このボルトを
取付金具に圧入するとの極めて簡便な方法によって、取
付金具とダイヤフラムとで構成する空気室の気密性を確
保することが可能で、これによりマウントの製造コスト
を著しく低廉ならしめると共に、さらに、上記樹脂が硬
化することによって、ボルトの取付金具に対する取付強
度も同時に確保して外部からの強い締付力に対しても充
分対応することが可能である。さらに、上記嫌気性ジメ
タクリレート樹脂は、硬化した後は、水,不凍液、ある
いはエンジンオイル等にも冒されず、上記防振マウント
に製造当初の特性を永く維持させることが可能である。
【0009】
【実施例】以下、更に添付図面を参照して、本考案実施
例の液封入式防振マウントを説明する。
【0010】図1は実施例防振マウントを示す断面図で
あり、該マウントは、筒状の本体金具(1)の上部開口
部に、ゴム弾性体からなりアンカープレート付ボルト
(9)を有する防振基体(2)を加硫接着すると共に、
該金具(1)の下部開口部に、ゴム膜からなるダイヤフ
ラム(3)をシール状態に取着せしめて液室(4)を形
成している。この液室(4)はオリフィス(5)を備え
た仕切板(6)によって、上記オリフィス(5)により
連通する主液室(4a)と副液室(4b)とに分割され
ている。また、上記本体金具(1)下端部には椀状の取
付金具(7)が取着されて、上記ダイヤフラム(3)と
で空気室(8)を形成している。
【0011】一方、このマウントは車体やエンジンの取
付部との締付力を確保するために、取付金具(7)側に
おいては、頭部(12)の下方にセレーション(10)
を有するハイテンションボルト(11)が、該ボルトの
セレーションに対応すべく穿設された取付金具(7)の
孔に圧入により貫設されている。そして、本考案におい
ては、同図に示す如く、上記ボルト頭部(12)と取付
金具(7)との間隙に、そして、ボルト(11)と取付
金具(7)の孔が嵌合している貫通部(13)の間隙
に、夫々嫌気性ジメタクリレート樹脂(15)を充填せ
しめた構成を有している。上記嫌気性ジメタクリレート
樹脂(15)としては、例えばロックタイト社製ドライ
ロック等が一例として挙げられる。また、上記樹脂(1
5)の充填の方法としては、図2に示す如く、ボルト
(11)の頭部(12)裏面と上記セレーション(1
0)のローレット部(14)とに、ドライコーティング
あるいは焼付け加工等により予め塗布しておき、この塗
布済のボルト(11)を図1に示す如く取付金具(7)
の孔に圧入すると、上記貫通部(13)の間隙と、ボル
ト頭部(12)下方の間隙とに夫々、上記嫌気性ジメタ
クリレート樹脂(15)の持つ独特の可塑性により、該
樹脂(15)が自動的に気密に充填される。
【0012】しかして上記の如く、ボルト(11)と取
付金具(7)の結合部に嫌気性ジメタクリレート樹脂
(15)を充填せしめた本考案実施例の防振マウントに
おいては、ボルト(11)の所定部位に上記樹脂(1
5)を塗布してこれを圧入するとの極めて簡便な方法よ
って、取付金具(7)とダイヤフラム(3)とで形成す
る空気室(8)の気室性を確保することが可能で、従来
のゴム加硫によるものや、密閉用金具を用いたものに比
べ、格段の低工数・低コストにてマウントを製造するこ
とが可能となる。そして、上記本考案実施例の防振マウ
ントでは、軸力の高いボルトを取付金具にセレーション
嵌合により圧入し、しかも上記樹脂(15)の硬化も加
わることから、車体やエンジン取付部に対し強い締付力
で取着することが可能であると共に、空気室が上記のよ
うに気密性を保たれてなるため、100Hz以上の高周
波数域の絶対ばね定数を有効に低減させることが可能で
ある。また、この実施例の防振マウントでは、上記空気
室(8)のボルト締結後の耐圧(水)力は、常温で5kg
/cm2 以上を確保することができ、さらに上記嫌気性ジ
メタクリレート樹脂(15)は、硬化後は、水,不凍
液、あるいはエンジンオイル等にも冒されることがな
く、防振マウントに製造当初の特性を永く維持させるこ
とが可能である。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の液封入式
防振マウントは、筒状本体金具の下端部に取着され、ダ
イヤフラムとで液室下方に空気室を形成するマウントの
取付金具に、セレーションを有するボルトを圧入により
貫通して設けると共に、上記ボルトの頭部と取付金具と
の間隙ならびに上記ボルト貫通部の間隙に、嫌気性ジメ
タクリレート樹脂を夫々充填せしめたものであり、ボル
ト頭部下面とセレーションのローレット部とに上記樹脂
を塗布し、このボルトを取付金具に圧入するとの極めて
簡便な方法によって、上記空気室の気密性を完全に確保
することが可能で、これにより、従来気密性保持に要し
た工数や部品を省略して該マウントの製造コストを著し
く低廉ならしめると共に、セレーションを用いた圧入と
硬化した樹脂とによりボルトの取付強度も同時に確保し
て外部からの強い締付トルクにも充分対応し、さらに、
耐久性に優れる上記樹脂により、上記防振マウントに製
造当初の特性を長期に亘り維持させる等、優れた多くの
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の液封入式防振マウントを示す断
面図である。
【図2】本考案実施例マウントにおけるボルトの嫌気性
ジメタクリレート樹脂の塗布範囲を示す拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 本体金具 (2) 防振基体 (3) ダイヤフラム (4) 液室 (5) オリフィス (6) 仕切板 (7) 取付金具 (8) 空気室 (9) アンカープレート付ボルト (10) セレーション (11) セレーション付ボルト (12) ボルト頭部 (13) 貫通部 (14) ローレット部 (15) 嫌気性ジメタクリレート樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大谷 和平 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地 東洋ゴム工業株式会社 自動車 部品技術センター内 (72)考案者 鎌田 恒夫 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地 東洋ゴム工業株式会社 自動車 部品技術センター内 (56)参考文献 特開 平6−2735(JP,A) 特開 平3−134336(JP,A) 特開 昭61−45130(JP,A) 実開 平5−3682(JP,U) 実開 平5−10839(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体金具の上部開口部にゴム弾性体
    からなる防振基体を、下部開口部にゴム膜からなるダイ
    ヤフラムを、夫々シール状態に取着せしめて液室を形成
    すると共に、該液室をオリフィスを備えた仕切板にて分
    割し、かつ上記本体金具の下端部に椀状の取付金具を取
    着せしめて、上記ダイヤフラムとの間に空気室を形成し
    てなる液封入式防振マウントにおいて、上記取付金具
    に、頭部下方にセレーションを有するボルトを圧入によ
    り貫通して設けると共に、上記ボルトの頭部と取付金具
    との間隙ならびに上記貫通部の間隙に、嫌気性ジメタク
    リレート樹脂を夫々充填せしめたことを特徴とする液封
    入式防振マウント。
JP5553492U 1992-07-14 1992-07-14 液封入式防振マウント Expired - Lifetime JP2568225Y2 (ja)

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JPH0610638U JPH0610638U (ja) 1994-02-10
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JP4842078B2 (ja) 2006-01-31 2011-12-21 東海ゴム工業株式会社 流体封入式防振装置およびその製造方法
CN109578703A (zh) * 2018-12-14 2019-04-05 敏实汽车技术研发有限公司 一种电池箱水冷板用的带密封性能压铆水管接头

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