JP2605805Y2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2605805Y2
JP2605805Y2 JP1993074667U JP7466793U JP2605805Y2 JP 2605805 Y2 JP2605805 Y2 JP 2605805Y2 JP 1993074667 U JP1993074667 U JP 1993074667U JP 7466793 U JP7466793 U JP 7466793U JP 2605805 Y2 JP2605805 Y2 JP 2605805Y2
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哲生 細川
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旭光学工業株式会社
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カメラ内でフィルム
をパトローネ内に巻き戻すためのカメラのフィルム巻き
戻し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年カメラの自動化が進み、撮影後のフ
ィルム送り・フィルムの巻き戻しはモータ駆動によって
行われるようになっている。フィルム巻き戻しが自動的
に行われる場合には、フィルム巻き上げ中にフィルムが
終端に到達したことが検出されて自動時に巻き戻しが開
始される場合と、フィルムが終端まで巻き上げられる前
に、撮影者が巻き戻しスイッチを操作して、強制的にフ
ィルムを巻き戻す場合とがある。
【0003】フィルムの巻き戻しの方式としては、パト
ローネ内にフィルムの先端まで完全に巻き込んでしまう
方式と、フィルムの先端をパトローネの外に残した状態
で巻き戻しを停止させる方式とがある。
【0004】撮影の途中で、フィルム交換等のために一
旦使用中のフィルムを抜き取って他のフィルムを装填し
て撮影を行い、その後最初のフィルムの残り部分を使用
して撮影を継続する場合がある。その様な場合に、常に
パトローネ内にフィルムの先端まで巻き込んでしまう巻
き戻し方式では、後でフィルムの残り部分を使って再び
撮影を行うためには、そのフィルムを再度装填する時パ
トローネからフィルム先端を引き出しておくという作業
が必要となる。一方、常にパトローネからフィルムの先
端が出る状態で巻き戻しを終了する方式では、フィルム
を再使用する意図がなくてもフィルム先端がパトローネ
から突出した状態で巻き戻しが終了するため、そのまま
で撮影操作を行えばフィルム先端部でシャッタ幕を破損
する可能性がある。また、そのフィルムを未使用のフィ
ルムと間違って使用し、撮影済みのコマを再度露光する
(二重撮りをする)恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記のよう
な従来の問題点に鑑み、巻き戻し時にフィルム先端を残
すかどうかの設定が容易に行え、また、自動巻き戻しが
行われてフィルム先端がパトローネから出た状態で巻き
取りが終了している場合に、空撮りや二重撮り等の誤操
作を予防することのできるカメラの提供を目的としてい
る。このため、本考案のカメラは、パトローネからフィ
ルムを引き出して巻き上げる巻き上げ手段と、巻き上げ
られたフィルムを巻き戻す巻き戻し手段とを有するもの
であって、さらに、第1の巻き戻し開始信号を発生する
第1信号発生手段と、第2の巻き戻し開始信号を発生す
る第2信号発生手段と、前記第1信号発生手段の信号に
より巻き戻しを開始した場合には、フィルムの先端が前
記パトローネ内に巻き込まれた第1の巻き戻し状態で巻
き戻しが終了するよう前記巻き戻し手段を制御し、前記
第2信号発生手段の信号により巻き戻しを開始した場合
には、フィルムの先端が前記パトローネから所定量突出
した第2の巻き戻し状態で巻き戻しが終了するよう前記
巻き戻し手段を制御する、制御手段と、巻き戻しが完了
したことを表示する表示手段と、を有し、前記表示手段
は、巻き戻しの終了状態が前記第1あるいは前記第2の
いずれの巻き戻し状態であるかを表示すること、を特徴
とする。
【0006】さらに、前記第1信号発生手段は、前記フ
ィルムの終端を検出する検出手段を有し、前記検出手段
は前記フィルムの終端を検出した際に前記第1の巻き戻
し開始信号を出力する構成とすることができる。
【0007】また、前記第2信号発生手段は、前記カメ
ラに設けられた操作部材を有し、前記操作部材は操作さ
れた時に前記第2の巻き戻し開始信号を出力する構成と
することもできる。
【0008】さらに、前記制御手段は、前記巻き戻し手
段による巻き戻し動作中に前記第2信号発生手段が前記
第2の巻き戻し開始信号を発生した場合には、前記第2
の巻き戻し状態で巻き戻しを終了するよう、前記巻き戻
し手段を制御する構成とする事ができる。
【0009】さらにまた、前記第2の巻き戻し状態で巻
き戻しが終了した後に前記第2信号発生手段が前記第2
の巻き戻し開始信号を発生した場合には、前記制御手段
は前記フィルムが前記第1の巻き戻し状態となるように
さらに前記巻き戻し手段を駆動制御する構成とすること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は、本考案の実施例である、カメラ1の外観を示す後
方斜視図である。カメラ1は電子制御一眼レフカメラ
で、電源スイッチ・その他各種操作スイッチ及びカメラ
の動作状態等を表示する表示装置3がカメラ外面に配設
されている。本実施例のカメラ1には後述する自動フィ
ルム巻き上げ・巻き戻し機構が採用されている。自動巻
き上げ動作は、撮影者がレリーズボタン4を押して通常
の撮影を行った後で、自動的に1コマ分のフィルムの巻
き上げを行うものである。自動巻き戻し動作には、次の
2種類の動作がある。(A)自動巻き上げ動作中にフィ
ルムの終端を検出し、全てのコマの撮影が終了したと判
断して、自動的にフィルム巻き戻しを開始する。(B)
撮影者が巻き戻しボタン2を押して、巻き戻しを開始す
る。本考案のカメラ1においては、上記(A)の場合に
は、フィルムの先端も完全にパトローネ内へ巻き取り、
上記(B)の場合には、フィルム先端はパトローネ外部
に所定量突出した状態で巻き戻しを終了するようになっ
ている。なお、表示装置3には、フィルム巻き戻しの終
了状態も表示される(後述)。
【0011】図2は、カメラのフィルム自動巻き戻し機
構を示す。ここで、レンズ・撮影機構などの部分は、公
知の構成のものであり図示は省略している。パトローネ
10に巻き込み装填されているフィルム100は、引き
出されて、スプール20により巻き上げられる。フィル
ム100は、パトローネ10とスプール20の間で図示
せぬ撮影機構により露光される。
【0012】正逆回転可能な直流モータ30が駆動され
ると、モータ30の回動はスピンドルギア41から、減
速ギア列42、43を経て遊星ギア51に伝達される。
遊星ギア51はアーム部材52に回動可能に軸支されて
おり、アーム部材52は減速ギア43の回動軸回りに回
動可能になっている。遊星ギア51は、ギア43と同軸
・一体に設けられた小径ギア44と係合している。した
がって、小径ギア44の回動方向に応じてアーム部材5
2が回動し、遊星ギア51はスプール駆動ギア61また
は巻き戻しギア列の第1ギア71のいずれかと、モータ
30の駆動方向に応じて係合する。
【0013】図2において、モータ30が正転方向に駆
動された場合、減速ギア列41〜43を介して、アーム
部材52は矢印Fの方向に回動される。遊星ギア51は
このときスプール駆動ギア61係合し、図中矢印で示す
方向にスプール駆動ギア61、およびスプールギア62
を回動駆動する。これにより、フィルム100はパトロ
ーネ10から引き出されてスプール20に巻き取られる
ことになる。モータ30が図2に示す正転方向とは逆の
逆転方向に駆動されると、アーム部材52は図中矢印R
の方向に回動され、遊星ギア51は巻き戻しギア列の第
1ギア71と係合する。このとき巻き戻しギア列71〜
75は図中矢印で示す方向に回動駆動され、フォーク回
動ギア82が図中矢印で示す方向に回動駆動される。巻
き戻しフォーク83は、フィルムが装填されている場合
には、パトローネ室のパトローネ10のハブ11と係合
しており、巻き戻しフォーク83が図中矢印で示す方向
に回動駆動されると、パトローネ軸を回動してスプール
20に巻き取られたフィルム100を巻き戻す。
【0014】本考案のカメラ1においては、パトローネ
10とスプール20の間に、スプロケット91を設けて
いる。スプロケット91は、フィルム両端に設けられた
送り孔101に係合し、フィルム100の搬送に伴って
回動する。スプロケット91の回転軸にはさらに回転板
92が同軸に設けられており、フィルム100が搬送さ
れると回転板92が同期して回転する。この回転板92
には所定間隔で開口部93が設けられており、フォトカ
プラ94にて開口部93を検出することにより、フィル
ム搬送に同期したパルス信号を得ている。すなわちスプ
ロケット91と回転板92とフォトカプラ94がエンコ
ーダを構成している。なお、回転板92の開口部93
は、回転板92の1回転につき、4つのパルスがフォト
カプラ94から出力されるようになっている。なお、こ
の実施例においては、フィルム1コマ分の巻き上げにつ
きスプロケット91が2回転し、フィルム1コマ分の巻
き上げにつきフォトカプラ93は8個のパルスを発生す
る。したがって、フィルム100の巻き上げを開始し、
8個のパルスを検出した後にフィルム100の搬送を停
止することにより、1コマ分のフィルム巻き上げが行わ
れることになる。
【0015】本考案のカメラ1では、(1)自動巻き戻
し(フィルム終端検出による巻き戻し)、(2)巻き戻
しボタン2の操作による巻き戻し、(3)フィルム終端
検出による巻き戻し開始後に巻き戻しボタン2を操作し
た場合の巻き戻し、の3つの巻き戻し動作が実行可能と
なっている。
【0016】フィルム終端検出による巻き戻し動作は、
フィルム100の先端が完全にパトローネ10に巻き込
まれた状態で巻き戻しを終了する動作である。これに対
し、巻き戻しボタン2の操作による巻き戻し動作は、フ
ィルム100の先端がパトローネ10から所定量突出し
た状態で巻き戻しを終了する動作である。なお、フィル
ム終端検出により巻き戻しが開始された場合でも、巻き
戻し完了前に巻き戻しボタン2を操作すると、フィルム
100の先端はパトローネ10から所定量突出した状態
で巻き戻しが終了する。巻き戻しが終了すると、どの状
態で巻き戻しが終了したかが分かるように、終了状態が
表示装置3に表示される。
【0017】図3は、本考案の巻き戻し制御に関するブ
ロック図である。レリーズボタン4の操作によって撮影
が行われた後に、制御手段6は、搬送手段5を駆動して
フィルム100の巻き上げを行う。巻き上げ量は、スプ
ロケット91と回転板92とフォトカプラ93とからな
るエンコーダ9からの情報により検知される。制御手段
6は、このエンコーダ9からの情報に基づき、フィルム
100が1コマ分巻き上げられると、搬送手段5の搬送
動作を停止する。フィルム巻き上げ中にフィルム終端に
到達した場合には、エンコーダ9のパルス出力が停止す
る。パルス出力が停止すると、制御手段6はフィルム終
端と判断して、表示装置3を制御してフィルム終端を示
す表示を行い、搬送手段5を制御して上記(1)のフィ
ルム終端検出巻き戻しを行う。フィルム100が巻き戻
されている途中は、エンコーダ9からパルス信号が出力
されている。スプロケット91がフィルム100の送り
孔に係合している間は、フィルム100の搬送につれて
パルス信号が搬送検出手段から出力されるが、係合が外
れるとパルス出力は停止する。スプロケット91はパト
ローネ10とスプール20の間に位置しているので、パ
ルス信号が停止してからさらに所定時間、搬送手段5を
駆動して巻き戻し動作を続けることにより、フィルム1
00の先端が確実にパトローネ10の内部に巻き込まれ
ることになる。図4はフィルム先端がパトローネに巻き
込まれた状態で巻き戻しが終了した場合に、後蓋を開い
た状態を示す図である。巻き戻しが完了すると、フィル
ム100の先端がパトローネ10の内部に巻き戻された
ことを示す表示が表示装置3にて行われる。
【0018】一方、フィルム使用中に巻き戻しボタン2
が押されると、制御手段6は、搬送手段5を制御して上
記(2)の巻き戻しを行う。この場合、フィルム100
の先端を所定量パトローネ10から突出した状態で巻き
戻しが終了する。フィルム100の先端をパトローネ1
0の外部に残すため、巻き戻し中に搬送検知手段9から
出力されるパルス信号が無くなると、直ちに搬送手段5
のフィルム搬送(巻き戻し)を停止する。巻き戻しが終
了すると、表示装置3は、フィルム100の先端がパト
ローネから突出した状態で巻き戻しが終了したことを表
示する。
【0019】本考案のカメラにおいては、フィルム終端
が検出されて上記(1)の巻き戻しが始まった場合で
も、必要があればフィルム先端をパトローネ10の外部
に残した状態で巻き戻しを終了することができる。フィ
ルム終端検出による巻き戻しが行われている間に(フィ
ルムが巻き戻されている間に)、巻き戻しボタン2を操
作することにより、上記(2)の巻き戻しボタン2の操
作によって行われる巻き戻しと同様、フィルム100の
先端が所定量だけパトローネ10から突出した状態で巻
き戻しが終了し、巻き戻し状態の表示が表示装置3にて
行われる。図5はフィルム先端が所定量パトローネから
突出した状態で巻き戻しが終了した場合の、後蓋を開い
た状態を示す図である。
【0020】次に上記実施例のフィルム巻き上げ・巻き
戻し動作を、図9及び図10に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0021】上記(1)の通常の巻き上げ動作は、S3
〜S15にて行われる。巻き戻しボタン2が操作されて
いなければ、レリーズボタン4の操作により、ミラーア
ップ・シャッタ走行・ミラーダウン・シャッタチャージ
からなる一連の撮影動作が行われる(S1、S3、S
5)。撮影が終了すると、モータ30が正転駆動され
(S7)、フィルム100の巻き上げが開始される。前
述のように、1コマ分のフィルム搬送につきエンコーダ
9(フォトカプラ94)から8個のパルスが出力され
る。もしも、フィルム100が終端になると、パルス出
力が止まる。言い換えれば、所定時間内に連続して8個
のパルスが出力されない場合には、フィルム100の終
端と判断することができる。本実施例では、フィルム搬
送動作中に200msecの間パルスが出力されない状
態が続くと、フィルム終端と判定するようになってい
る。
【0022】フィルム100の巻き上げが完了すると
(すなわち、8個のパルスがカウントされると)、モー
タ30の駆動が停止され(S9、S11、S13)、撮
影可能を示す表示が表示装置3に表示される(S1
5)。
【0023】フィルム終端と判断された場合には、フィ
ルム終端を示す表示が表示装置3に表示(S9、S1
7)され、モータ30の逆転駆動が行われる(S1
9)。通常の終端検出巻き戻しでは、巻き戻しボタン2
は操作されないまま、パルス信号出力が終了するまで巻
き戻しが行われ、パルス出力が終了してから(すなわ
ち、スプロケット91とフィルム100の送り孔101
との係合が外れてから)、さらに所定時間(本実施例で
は2sec間)巻き戻し処理を継続して(S21、S2
3、S25)、フィルム100の先端が完全にパトロー
ネ10の内部に巻き込まれてから、モータ30の逆転駆
動を停止する(S27)。フィルム交換のためにカメラ
1の後蓋が開けられるまで、表示装置3には、フィルム
先端がパトローネ10の内部に巻き込まれて巻き戻し処
理が終了したことを示す表示が行われる(S29)。後
蓋が開けられ、フィルム交換されると、上記の表示は消
える(S31)。
【0024】図6は、エンコーダ9のパルス出力と、モ
ータ30の駆動制御を示すタイミングチャートである。
時刻t1−t2では、通常の巻き上げが行われている。
モータ30が正転駆動され(t1)、エンコーダ9から
のパルスがカウントされる。エンコーダ9からパルスが
8個出力されると(t2)、モータ30は停止される。
時刻t3ではモータ30が駆動されてからパルスが4個
出力されてからパルス出力が無い。パルス出力が途切れ
てから時間T1(本実施例では200msec)経過し
ても次のパルスが出力されない場合には、制御手段6は
フィルム100の終端に到達したと判断し(t5)、フ
ィルム巻き戻しを開始する。フィルム100の送り孔1
01がスプロケット91に係合している間はパルスが出
力される。フィルム100の先端部がスプロケット91
の位置を通過すると、送り孔101とスプロケット91
との係合が外れ、パルス出力が停止する(t6)。この
時点では、まだフィルム先端はパトローネ10の内部に
は巻き込まれていない。そこで、パルス出力が停止して
からさらに所定時間T2(本実施例では2sec)の間
巻き戻しを継続することにより、フィルム先端部を完全
にパトローネ10内部に巻き込んでから、巻き戻し動作
を終了している(t7)。
【0025】巻き戻しボタン2が押された時には、フィ
ルム100の使用中であっても(S1)、終端検出巻き
戻しが行われている途中であっても(S21)、フィル
ム先端を残して巻き戻しを終了する処理がS33〜S4
3にて行われる。巻き戻しボタン2が押されると、S3
3でモータ30が逆転駆動される(既に逆転駆動されて
いる場合はそのまま)。スプロケット91とフィルム送
り孔101との係合が外れると、直ちにモータ30の駆
動が停止される(S35、S37)。従って、フィルム
100の先端部がスプロケット91の位置を通過した直
後にモータ30の駆動が停止されることになり、フィル
ム先端がパトローネ10から所定量突出した状態で巻き
戻しが終了することになる。巻き戻しが終了すると、フ
ィルム先端部を残して巻き戻し処理が終了したことが表
示装置3に表示される(S39)。後蓋が開かれるまで
は表示が行われるが、一旦後蓋が開かれればこの表示は
消える(S43)。
【0026】図7は、巻き戻しボタン2が操作されて巻
き戻しが行われる場合のタイミングチャートである。カ
メラ使用中に巻き戻しボタン2が押されると(t8)、
モータ30が駆動されて巻き戻しが始まる。巻き戻しボ
タン2の操作によって巻き戻される場合には、フィルム
先端部をパトローネ10の外部に突出させた状態で巻き
戻しを停止する。本実施例においては、送り孔101と
スプロケット91との係合が外れた時点(t9)で巻き
戻しを停止することにより、上記の状態を実現してい
る。
【0027】図8は、終端が検出されて巻き戻しが開始
された後に巻き戻しボタン2が押された場合のタイミン
グチャートである。時刻t10−t11では、モータ3
0が正転駆動されて巻き上げが開始される。エンコーダ
9からパルスが8個出力された後に、モータ30の駆動
が停止される。フィルム終端に到達すると、パルス出力
が途中で止まる。図6の場合と同様、パルス出力が途切
れてから時間T1(本実施例では200msec)経過
しても次のパルスが出力されない場合には、フィルム巻
き戻しを開始する(t14)。フィルム100の送り孔
101がスプロケット91に係合している間はパルスが
出力される。この間に巻き戻しボタン2が押された場合
(t15)、送り孔101とスプロケット91との係合
が外れ、パルス出力が停止すると(t16)直ちに巻き
戻しが停止される。このように制御することにより、フ
ィルム先端がパトローネ10から所定量突出した状態で
巻き戻しが終了する。
【0028】フィルム先端を残して巻き戻しが終了し、
表示装置3にこの巻き戻し状態が表示されているとき
(S39)、さらに巻き戻しを実行して、フィルム先端
をパトローネ内部に引き込むことが可能である。
【0029】上記の巻き戻しが終了した後、さらに巻き
戻しボタン2を押すと(S41)、モータ30が2秒間
逆転駆動される(S45)。これにより、パトローネ1
0から所定量突出していたフィルム100の先端部分
が、完全にパトローネ10の内部に引き込まれる。この
追加巻き戻しが終了すると、表示装置3には、フィルム
先端部分がパトローネ内部に入った状態で巻き戻しが完
了したことを示す表示が表示される(S47)。後蓋が
一旦開けられ、フィルム交換が行われると、この表示は
消える(S49)。
【0030】図11は、撮影準備完了を示す表示装置3
の表示である。フィルム枚数が301の点灯により表示
され、フィルムが正常に装填されていることが302〜
304の点灯により示される。なお、フィルム巻き上げ
時に終端を検出すると、図11中、302〜304が点
滅表示となって、終端が検出されたことを示す。図12
は、フィルム100の先端をパトローネ10内部に巻き
込んだ状態で巻き戻しが終了したことを示す表示であ
る。図11に見られるような、フィルム100に対応す
る表示303、スプール20に対応する表示304は無
い。本実施例では、図12の表示は点灯表示としたが、
注意を喚起するために点滅表示としても良い。
【0031】図13は、フィルム100の先端をパトロ
ーネ10から所定量突出した状態で巻き戻しが終了した
ことを示す表示である。図12では、パトローネ10に
対応する表示302、およびフィルム100に対応する
表示303が表示され、フィルム先端がパトローネ10
の外部にあることを示している。本実施例では、図12
の表示は点灯表示であるが、注意を喚起するためには、
点滅表示としてもよい。
【0032】
【考案の効果】上述のように、この考案は、巻き戻し時
にフィルム先端を残すかどうかの設定が容易に行える構
成となっている。しかも、フィルムの巻き戻し終了状態
が表示されるため、カメラの後蓋を開ける前に、フィル
ムの状態を知ることができる。さらに、自動巻き戻しが
行われてフィルム先端がパトローネから出た状態で巻き
取りが終了している場合に、操作者が希望すれば、先端
をパトローネ内部に巻き込むようにさらに巻き戻しをす
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例としてのカメラの後方斜視図で
ある。
【図2】フィルム巻き上げ・巻き戻し機構を示す分解斜
視図である。
【図3】本考案のフィルム巻き上げ・巻き戻しを説明す
るブロック図である。
【図4】フィルム先端がパトローネ内部に巻き込まれて
巻き戻しが終了した場合を示す図である。
【図5】フィルム先端がパトローネから所定量突出した
状態で巻き戻しが終了した場合を示す図である。
【図6】フィルムの終端を検出して巻き戻しが行われる
場合を示すタイミングチャートである。
【図7】巻き戻しボタンの操作により巻き戻しが行われ
る場合を示すタイミングチャートである。
【図8】フィルムの終端検出による巻き戻し動作中に巻
き戻しボタンが操作された場合の動作を示すタイミング
チャートである。
【図9】図10と共に本考案のフィルム巻き上げ動作・
巻き戻し動作を説明するフローチャートである。
【図10】図9と共に本考案のフィルム巻き上げ動作・
巻き戻し動作を説明するフローチャートである。
【図11】撮影準備完了(終端検出)の表示状態を示す
図である。
【図12】フィルム先端をパトローネ内に巻き込んで巻
き戻しを終了した場合の表示状態を示す図である。
【図13】フィルム先端をパトローネから所定量突出さ
せて巻き戻しが終了した場合の表示状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 巻き戻しボタン 3 表示装置 10 パトローネ 20 スプール 30 モータ 44 太陽ギア 51 遊星ギア 52 アーム部材 91 スプロケット 93 回転板 94 フォトカプラ 100 フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−130540(JP,A) 特開 平2−267533(JP,A) 特開 昭57−148730(JP,A) 特開 昭62−192731(JP,A) 特開 昭64−66634(JP,A) 特開 平1−152440(JP,A) 特開 平1−202726(JP,A) 特開 平1−279228(JP,A) 特開 平6−202211(JP,A) 特開 平7−92549(JP,A) 特開 平4−304438(JP,A) 特開 平3−168731(JP,A) 特開 平3−75741(JP,A) 実開 昭61−88132(JP,U) 実開 平2−126131(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 G03B 17/18 G03B 17/42

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パトローネからフィルムを引き出して巻き
    上げる巻き上げ手段と、巻き上げられたフィルムを巻き
    戻す巻き戻し手段とを有するものであって、さらに、 第1の巻き戻し開始信号を発生する第1信号発生手段
    と、 第2の巻き戻し開始信号を発生する第2信号発生手段
    と、 前記第1信号発生手段の信号により巻き戻しを開始した
    場合には、フィルムの先端が前記パトローネ内に巻き込
    まれた第1の巻き戻し状態で巻き戻しが終了するよう前
    記巻き戻し手段を制御し、前記第2信号発生手段の信号
    により巻き戻しを開始した場合には、フィルムの先端が
    前記パトローネから所定量突出した第2の巻き戻し状態
    で巻き戻しが終了するよう前記巻き戻し手段を制御す
    る、制御手段と、 巻き戻しが完了したことを表示する表示手段と、 を有し、 前記表示手段は、巻き戻しの終了状態が前記第1あるい
    は前記第2のいずれの巻き戻し状態であるかを表示する
    こと、 を特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1信号発生手段は、前記フィルム
    の終端を検出する検出手段を有し、前記検出手段は前記
    フィルムの終端を検出した際に前記第1の巻き戻し開始
    信号を出力することを特徴とする、請求項1のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第2信号発生手段は、前記カメラに
    設けられた操作部材を有し、前記操作部材は操作された
    時に前記第2の巻き戻し開始信号を出力することを特徴
    とする、請求項1または2のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記巻き戻し手段によ
    る巻き戻し動作中に前記第2信号発生手段が前記第2の
    巻き戻し開始信号を発生した場合には、前記第2の巻き
    戻し状態で巻き戻しを終了するよう、前記巻き戻し手段
    を制御することを特徴とする、請求項1、2または3の
    カメラ。
  5. 【請求項5】 前記第2の巻き戻し状態で巻き戻しが終
    了した後に前記第2信号発生手段が前記第2の巻き戻し
    開始信号を発生した場合には、前記制御手段は前記フィ
    ルムが前記第1の巻き戻し状態となるようにさらに前記
    巻き戻し手段を駆動制御することを特徴とする、請求項
    1、2、3または4のカメラ。
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