JP2605151Y2 - 手動変速機のベアリング潤滑構造 - Google Patents

手動変速機のベアリング潤滑構造

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JP2605151Y2
JP2605151Y2 JP1993066833U JP6683393U JP2605151Y2 JP 2605151 Y2 JP2605151 Y2 JP 2605151Y2 JP 1993066833 U JP1993066833 U JP 1993066833U JP 6683393 U JP6683393 U JP 6683393U JP 2605151 Y2 JP2605151 Y2 JP 2605151Y2
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oil
pipe
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garter
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知弘 大鹿
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、手動変速機内のベア
リングに対し良好にオイルを供給できる潤滑構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、手動変速機における
ベアリングの潤滑構造は図3に要部断面図で示すような
構造となっており、手動変速機のケース1内にはシャフ
ト2が配設されており、シャフト2の端部はベアリング
3により回転可能に支持されている。このベアリング3
の上方に、ケース1の上壁1aに沿って樋状のオイルガ
ーター4が配設されており、このオイルガーター4の端
部には下方側へ開口した流下口4aが形成され、この流
下口4aの下部にはケース1の側壁1bとベアリング3
間にオイル通路Rが形成されたものとなっており、ケー
ス1内の図示しないギアの回転によりかきあげられたオ
イルがオイルガーター4に溜められ、オイルガーター4
内を流れて前記流下口4aからオイル通路R内にオイル
が流れ出て、ベアリング3を潤滑するように構成されて
いる。しかし、このような従来構造においては、低温時
とかギアの低回転時等においてベアリング3に供給され
るオイル量が少ない時に、オイルガーター4からオイル
通路Rを経て、ベアリング3に供給されるオイルが、図
中矢印で示すようにベアリング3の下部から流れ出てし
まい、ベアリング3の潤滑不足が生ずるという問題点が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、低温,低回転時にもベ
アリングにオイルを確実に供給できる潤滑構造を提供せ
んことを目的とし、その要旨は、シャフトを回転可能に
支持するベアリングの上方に、該ベアリング側へオイル
を流す樋状のオイルガーターを配設し、該オイルガータ
ーの底部の前記ベアリングの真上部位に取付穴を形成
し、該取付穴に前記ベアリングに向かって垂下状にパイ
プを取付けてなる手動変速機において、前記パイプの上
端に一体形成されたフランジ部を前記取付穴内に埋設さ
せ、該フランジ部の上面はオイルガーターの底部と面一
状に取付けられているとともに、パイプの下端部は傾斜
状に形成された傾斜カット部となっていることである。
【0004】
【作用】オイルガーターに集められたオイルをベアリン
グの真上に設けられたパイプを通し確実にベアリングに
供給することができる。
【0005】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は手動変速機の要部断面構成図であり、手動
変速機のケース1内に配設されたシャフト2は回転可能
にベアリング3により支持されており、本例ではこのベ
アリング3はケース1の側壁1bにほとんど隙間なく当
接状に配設されたものとなっており、ベアリング3の上
方のケース1の上壁1aの下部には、上壁1aに沿って
樋状のオイルガーター4が配設されており、このオイル
ガーター4の端部の前記ベアリング3の真上部位には、
パイプ5が垂下状に設けられている。
【0006】図2にはオイルガーター4とパイプ5の分
解斜視図を示すが、オイルガーター4は上方が開口され
た樋状に形成されたものであり、底部4bの側面側には
側板4c,4cが立設されており、側板4c,4cの端
部は閉止板4dにより閉止されたものとなっており、こ
の閉止板4d近傍の前記底部4bにパイプ取付穴4eが
形成されたものとなっている。このパイプ取付穴4e内
にはパイプ5を挿通させることができ、パイプ5の上端
に一体形成されたフランジ部6をパイプ取付穴4e内に
埋設させ、フランジ部6の上面はオイルガーター4の底
部4bと面一状に取付け、底部4bからパイプ5が垂下
状に固定されるものであり、パイプ5の下端部は傾斜状
に形成された傾斜カット部5aとなっている。このパイ
プ5の下端部の傾斜カット部5aはケース1内に配設さ
れた場合には、前記ベアリング3の上端部に極めて近い
位置に配置されるものであり、オイルガーター4内にギ
アのかきあげにより集められたオイルは、図1に矢印で
示すようにオイルガーター4に沿って流れ、パイプ5か
ら下方へ流れ落ちたオイルはベアリング3の上部部位に
確実に供給されるものであり、オイルがベアリング3の
上部部位に確実に流下するように前記傾斜カット部5a
が形成されたものである。
【0007】このように構成することにより低温,低回
転時にもオイルガーターおよびパイプを通し確実にベア
リングの上部にオイルを供給することができ、従来のよ
うにベアリングの上部が潤滑されない状態が生ずる不具
合を良好に解消することができるものである。また、従
来のようにケースの側壁1bとベアリング3間にオイル
通路Rを形成させる必要がなく、そのためケース1の軸
方向長さを短縮することができ、変速機の外径寸法を縮
小することができるものである。
【0008】
【考案の効果】本考案は、シャフトを回転可能に支持す
るベアリングの上方に、該ベアリング側へオイルを流す
樋状のオイルガーターを配設し、該オイルガーターの底
部の前記ベアリングの真上部位に取付穴を形成し、該取
付穴に前記ベアリングに向かって垂下状にパイプを取付
けてなる手動変速機において、前記パイプの上端に一体
形成されたフランジ部を前記取付穴内に埋設させ、該フ
ランジ部の上面はオイルガーターの底部と面一状に取付
けられているとともに、パイプの下端部は傾斜状に形成
された傾斜カット部となっていることにより、オイルガ
ーターおよびパイプを通し確実にベアリングの上部にオ
イルを供給することができ、低温,低回転時にもベアリ
ングが良好に潤滑される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】手動変速機の要部断面構成図である。
【図2】図1におけるオイルガーターとパイプの分解斜
視図である。
【図3】従来の潤滑構造の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 シャフト 3 ベアリング 4 オイルガーター 4e 取付穴 5 パイプ 5a 傾斜カット部 6 フランジ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトを回転可能に支持するベアリン
    グの上方に、該ベアリング側へオイルを流す樋状のオイ
    ルガーターを配設し、該オイルガーターの底部の前記ベ
    アリングの真上部位に取付穴を形成し、該取付穴に前記
    ベアリングに向かって垂下状にパイプを取付けてなる手
    動変速機において、前記パイプの上端に一体形成された
    フランジ部を前記取付穴内に埋設させ、該フランジ部の
    上面はオイルガーターの底部と面一状に取付けられてい
    るとともに、パイプの下端部は傾斜状に形成された傾斜
    カット部となっていることを特徴とする手動変速機のベ
    アリング潤滑構造。
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