JP2604690Y2 - クローラ走行部における転輪支持構造 - Google Patents

クローラ走行部における転輪支持構造

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JP2604690Y2
JP2604690Y2 JP1992028313U JP2831392U JP2604690Y2 JP 2604690 Y2 JP2604690 Y2 JP 2604690Y2 JP 1992028313 U JP1992028313 U JP 1992028313U JP 2831392 U JP2831392 U JP 2831392U JP 2604690 Y2 JP2604690 Y2 JP 2604690Y2
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bearing
track frame
crawler
bearing surface
track
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JPH0578683U (ja
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幹夫 堀内
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はコンバイン等のように
クローラ走行部を有する車両の転輪支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンバイン等のクローラ走行部は、
トランスミッション側の駆動スプロケットとトラックフ
レーム側のアイドラーとの間にクローラを巻き掛け、そ
の接地側内周にはトラックフレームに軸支された複数の
転輪が転接されている。そして上記転輪の前後端のもの
(第1転輪と最終転輪)はトラックフレームの長さの制
約等もあり、トラックフレームの前後各端部の底面側コ
ーナーに転輪軸受を装着して転輪を軸支しており、下部
開放型のチャンネル状断面を有するトラックフレームの
底面コーナーを円弧状に切削加工して軸受面とし、該軸
受面に転輪軸受(ハウジング)の周面を当接させて荷重
を受ける構造となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記構造のもの
では、トラックフレームの左右側壁の板厚で限られた角
度の円弧状をなす底面において、集中荷重や衝撃を受け
易い第1転輪や最終転輪にかかる荷重を受けているため
に、上記軸受面の変形や摩耗が生じるとともに、転輪軸
まわりのボルトの緩みやガタの発生、ベアリングの破損
等の問題を生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
決するため本考案の転輪支持構造は、トラックフレーム
4を囲むようにクローラ1を装着し、該トラックフレー
ム4の端部に取り付けた軸受13を介して軸支した転輪
6aをクローラ1の接地側に内接させ、トラックフレー
ム4の前端又は後端部の下端側に円弧状の軸受面18a
形成し、該軸受面18aを上記軸受13の周面に当接
させてトラックフレーム4を支持せしめた構造におい
て、前記トラックフレーム4に底面が上記軸受13の周
面と当接する円弧状の軸受面18bを構成する補強部材
19を固着し、補強部材19側の軸受面18bと軸受1
3との有効な受圧面の円弧状の角度θ 2 がトラックフレ
ーム4側の軸受面18aと軸受13との有効な受圧面の
円弧の角度θ 1 より大きくなるように形成したことを特
徴としている。
【0005】
【作用】トラックフレーム4の側壁下端の軸受面18a
に加えて、補強部材19下端の軸受面18bも転輪軸受
13の外周に接触して機体を支持する受圧面となり、全
体の接触面が増大して軸受13の支持性能の信頼性が高
まる。
【0006】
【実施例】図面は本考案の実施例を示すもので、クロー
ラ走行部の左右のクローラ1は一端をトランスミッショ
ン側の駆動スプロケット2、後端をアイドラ3で支持さ
れ、クローラ1内に縦設けされているトラックフレーム
4の下部には、多数(6個)の転輪6,6a,6bがク
ローラ接地側の芯金7の両側位置に内接するように軸支
されている。このうち中間位置の2個の転輪6,6は、
軸8によって揺動自在に軸支されたアーム9の先端に軸
支されていて可動転輪となっており、他の転輪6,6
a,6bはそれぞれトラックフレーム4側に装着された
軸受(ハウジング)12〜14を介して軸支されてい
る。11は機体フレーム(図示しない)側に軸支されて
クローラ1の上部内周に転接する上転輪である。上記転
輪のうち駆動スプロケット2側の第1転輪6aと、アイ
ドラ3側の最終転輪6bは軸受13,14をトラックフ
レーム4の前後端に装着してそれぞれの転輪軸16,1
7を介して略同一の構造によって軸支されている。
【0007】図2、図3は上記第1転輪6aの支持構造
を示しており、下向きのコ字形又はチャンネル状断面を
なすトラックフレーム4の左右側壁前端底面には後方か
ら上方に向かって約90°位の円弧を形成して軸受面1
8aを形成している。そしてトラックフレーム4の前端
部にはトラックフレームの外周面に沿ってコ字形断面の
短寸の板材よりなる補強部材19が嵌合されて溶着等に
よって固定され、その左右側壁の下端面には、上記軸受
面18aより僅かに小径で且つ軸受面18aと同心をな
す円弧の軸受面18bが形成されている。したがって、
上記軸受面18aに対して軸受面18bは、いずれの個
所においても一定高さの段差を形成し、軸受面18bの
方が軸心に向かって高くなっている。
【0008】上記円弧状の軸受面18a,18bに対
し、これらと密着する段付の外周をもつボス状の軸受
(ハウジング)13がボルト22,23によってトラッ
クフレーム4に締着固定されるが、この取り付けは軸受
13の外周の略中央に突出する2個所の突起24,24
をトラックフレーム4の下部開放端側から挿入嵌合して
ボルト22,23を貫通させて行う。そして補強部材1
9には、上記一方のボルト23の側面突出量を最小限に
するため座孔26が穿設され、転輪6aがボルト端に接
触しない構造となっている。また軸輪6aの側面壁には
上記ボルト23,24を回動するための操作孔27が転
輪6aの軽量化を兼ねて穿設されている。28は座孔2
6内に固着されたナットである。軸受13内にはベアリ
ング29、シール部材31を介して転輪軸16が回転自
在に軸支されている。
【0009】上記構造によれば、軸受13はトラックフ
レーム4の側壁下端面の軸受面18aと補強部材19の
軸受面18bとに接触してトラックフレーム4側の荷重
を受けることになるだけでなく、図2に示すようにトラ
ックフレーム4側の有効な受圧面の円弧の角度θ1が約
45°前後であるのに比し、補強部材19側の有効な受
圧面の円弧角度θ2は約90°と約2倍になっており、
全体の軸受面はトラックフレーム4の側壁のみに頼るも
のに比して2倍以上確保される。さらに上記軸受面18
a,18bはトラックフレーム4の左右面側で段差を形
成しているので、軸受13の固定性を高める上でも効果
的に作用する。
【0010】なお上述した例では、補強部材19をチャ
ンネル状断面としてトラックフレーム4の外周から嵌合
溶着される場合を示したが、これを円周側に挿入固着す
る場合もあるほか、図2に示すような形状の補強部材1
9’を用いてトラックフレーム4の側面に部分的に溶着
することもでき、軽量化の面ではこの方が好ましい。
【0011】
【考案の効果】本考案の転輪支持構造は以上のように構
成され、軸受がトラックフレームの側壁下端面の軸受面
と補強部材の軸受面とに接触してトラックフレーム側の
荷重を受けるので、従来のトラックフレームに比して転
輪軸受との軸受面積を大幅に拡大することが可能となっ
て転輪軸受面の摩耗や変形が防止でき、転輪固定構造の
信頼性が高まるとともに、転輪支持部分のガタやボルト
の緩み、ベアリングの損耗等のトラブルが防止できる効
果がある。特に軸受に対して有効な受圧面積がとり難い
トラックフレームの端部において、トラックフレーム側
の有効な受圧面積不足を補強部材の有効な受圧面積によ
って十分に補うことができる。またトラックフレームの
板厚断面を広くする場合に比して機体重量の増大も殆ど
なく低コストですむという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ走行装置の側面図。
【図2】転輪支持部の側面図。
【図3】転輪支持部の正面断面図。
【符号の説明】
1:クローラ 4:トラックフレーム 6a:転輪 13:軸受 18a,18b:軸受面 19:補強部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックフレーム(4)を囲むようにク
    ローラ(1)を装着し、該トラックフレーム(4)の端
    に取り付けた軸受(13)を介して軸支した転輪(6
    a)をクローラ(1)の接地側に内接させ、トラックフ
    レーム(4)の前端又は後端部の下端側に円弧状の軸受
    面(18a)を形成し、該軸受面(18a)を上記軸受
    (13)の周面に当接させてトラックフレーム(4)を
    支持せしめた構造において、前記トラックフレーム
    (4)に底面が上記軸受(13)の周面と当接する円弧
    状の軸受面(18b)を構成する補強部材(19)を固
    着し、補強部材(19)側の軸受面(18b)と軸受
    (13)との有効な受圧面の円弧状の角度θ 2 がトラッ
    クフレーム(4)側の軸受面(18a)と軸受(13)
    との有効な受圧面の円弧の角度θ 1 より大きくなるよう
    に形成してなるクローラ走行部における転輪支持構造。
JP1992028313U 1992-04-02 1992-04-02 クローラ走行部における転輪支持構造 Expired - Lifetime JP2604690Y2 (ja)

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JPH0578683U JPH0578683U (ja) 1993-10-26
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JPS51130527U (ja) * 1975-04-15 1976-10-21
JPH0412874Y2 (ja) * 1985-07-17 1992-03-26
JP3091879U (ja) * 2002-05-22 2003-02-21 孝夫 西川 色分けされた紐

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